JPS6216350A - 合成樹脂製キヤツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば炭酸飲料等内圧があるために高度な密
封性能を要求される内容物を収容する容器の容器口部を
封止する合成樹脂製キャップに関するものである。

〔従来の技術〕

アルコール飲料、清涼飲料等、なかでも炭酸飲料等内圧
のある内容物を収容する容器の容器口部を封止するキャ
ンプとしては、伝統的に王冠やロールオンピルファープ
ルーフキャップ等、適度な剛性と可塑性を備えた金属製
のキャップシェル部と、コルクや合成樹脂等適度な弾性
と密着性のあるパツキン部から構成されたいわゆる金属
製キャンプが用いられてきたが、近年金属製のキャップ
シェル部は手指を傷つける危険性があること、アルミニ
ウム等の金属材料の価格が高騰していること等の理由に
より、合成樹脂製キャップが提案され実用に供されてい
る。

合成樹脂材料は本来金属材料にない弾性や密着性を備え
ているために、当業者らは金属キャップに於けるキャッ
プシェル部とパツキン部を一体化したものを設計しよう
と鋭意努力を重ねたが、特に一種類の合成樹脂材料で、
容器口部に嵌着するためのキャップシェル部の剛性と、
気密性を得るためのパツキン部の弾性や密着性という、
相反する要求を両立する構造の設計が困難であるため、
当業者らの一部は製造が煩雑で高価にならざるを得ない
ことを承知の上、第７図にその具体例を示すようにキャ
ップシェル部とパツキン部を相異なる合成樹脂材料で別
個に形成した合成樹脂製キャップを製造している。

しかしながら、さらに当業者らの他の一部は上記のよう
な事情に鑑みて、より安価なキャップとしてキャップシ
ェル部とパツキン部を一種類の合成樹脂材料で一体に形
成した合成樹脂製キャップを提案している。このような
合成樹脂製キャップにおいては、キャップシェル部の剛
性を確保し得る合成樹脂材料を使用しながらパツキン部
ではその構造により剛性を弱め弾性や密着性を高めるこ
とが必要となる。従来のこのような合成樹脂製キャップ
としては次の２種の具体例があげられる。

第一の従来の具体例を、容器口部に装着した場合を示す
第８図に基づきこれを説明すると、キャップシェルは円
板状の天面（１）と天面（１）の周縁から垂下するスカ
ート部（２）からなり、天面（１）の内側には容器口部
（１１）に装着した際、容器口部（１１）の頂部（１２
）により押し拡げられる位置（装着前の状態を点線で図
示する）に環状リブ（３）を有し、環状リブ（３）が容
器口部（１１）の頂部（１２）に弾性的に密着すること
により密封性能を得ようとするものである。しかしなが
ら、このようなキャップを、特に炭酸飲料等内圧がある
内容物を収容するために適用しようとすると、その内圧
のために環状リブ（３）をさらに押し拡げようとする力
が働き、満足な密封性能を得ることができないという欠
点を有する。

次に、第二の従来の具体例を容器口部に装着した場合を
示す第９図に基づきこれを説明すると、キャップシェル
は円板状の天面（１）と天面（１）の周縁から垂下する
スカート部（２）からなり、天面（１）の内側には、容
器口部（１１）に装着した際、容器口部（１１）の頂部
（１２）と、天面（１）の内側周縁部に設けた突起（６
）によってはさみ偽まれる位置（装着前の状態を点線で
図示する）に環状リブ（３）を有し、環状リブ（３）が
突起（６）に支えられながら容器口部（１１）の頂部（
１２）へ密着することにより、密封性能を得ようとする
ものである。このような形態のキャンプには第一の具体
例に見られた欠点がない。しかしながら、前述のとおり
合成樹脂製キャップを一種類の材料で一体に形成するに
は、キャップシェルの剛性を確保しうる合成樹脂材料を
使用する必要性から環状リブ（３）が容器口部（１１）
の頂部（１２）と突起（６）にはさみこまれても弾性的
に圧縮されることはほとんど期待できず、したがって容
器口部への密着性能に限界があり、満足な密封性能を有
しないという欠点を有する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上記事実に鑑みてなされた合成樹脂製キャップ
であり、従来のキャップに存在する上述のような問題点
を解決する、優れた密封性能を有する合成樹脂製キャッ
プを提供することをその目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで本発明では、容器口部を封止する合成樹脂製キャ
ップであって、円板状の天面と、該天面の周縁部から垂
下するスカート部を有し、該合成樹脂製キャップの内側
に環状リブを有し、しかも該合成樹脂製キャップの内側
には該環状リブの先端部が係合しうる係合部を有し、該
環状リブの先端部が該係合部に係合した状態で該環状リ
ブ内側が弾性的に該容器口部の頂部に密着しこれを封止
する構成としている。

〔作用〕

上記手段を施した結果、本発明の合成樹脂製キャップを
容器口部に装着すると、環状リブはその先端部を合成樹
脂製キャップの内側の係合部に強固に支えられながら該
環状リブ内側の中位が弾性的に容器口部の頂部に密着し
、従来にない高い密封性能が得られる。

〔実施例〕

以下、この発明の構成を、実施例として示した図面に従
って詳細に説明する。第１図は本発明に従って構成され
た外周面に雄ねじを有した容器口部に適用される一実施
例を示している。この実施例による合成樹脂製キャップ
は、円板状の天面（１）と、天面（１）の周縁部から垂
下するスカート部（２）を存し、天面（１）の内側に天
面（１）の内側外周からわずかに間隔をおいて環状リブ
（３）を有し、スカート部（２）の内側には環状リブ（
３）の先端部が係合しうる係合部（４）を有している。

図示の例では、スカート部（２）の内面に容器口部（１
１）の雄ねじ（１３）に螺合しうる雌ねじ（５）を有し
、さらに容器口部（１１）に本合成樹脂製キャンプを装
着した際に環状リブ（３）を支える突起（６ａ）及び突
起（６ｂ）を、天面（１）の内側周縁部に設けている。

このような実施例は、ポリエチレン、ポリブロピレン等
の合成樹脂材料を射出成形等の方法で形成することがで
きる。上記合成樹脂製キャップを容器口部（１１）に被
嵌していくと、まず第２図に示すように雄ねじ（１３）
と雌ねじ（５）が螺合するにつれ容器口部（１１）の頂
部（１２）に押されて環状リブ（３）の先端部が係合部
（４）へ保合し、さらに深く螺合すると、第３図に示す
ように容器口部（１１）の頂部（１２）は、先端部を係
合部（４）を介してスカート部（２）に、根本部を天面
（１）にそれぞれ強固に支えられ、さらに突起（６ａ）
と突起（６ｂ）によって支持された環状リブ（３）の内
側の中位によって、弾性的に密着し確実に密封される。

上述の実施例では環状リブ（３）は容器口部（１１）に
装着する際に係合部（４）と係合するという過程を示し
たが、容器口部（１１）に装着する以前にあらかじめ環
状リブ（３）と係合部（４）を適宜の方法で係合させる
ことも可能である。

また上述の実施例では容器口部（１１）の外周面に誰ね
Ｌ；（１３）を有し、スカート部（２）の内面に雄ねじ
（１３）に螺合しうる雌ねじ（５）を有する場合を示し
たが、本発明はこのようなねじによる装着方法のみに限
定されず、いわゆるはめ込み式の装着方法にも適用しう
る。

尚、環状リブ（３）を支える突起（６ａ）　（６ｂ）に
ついては、容器口部（１１）と環状リブ（３）と係合部
（４）の相対的位置関係により、第４図に示すように突
起（６ａ）　（６ｂ）を設けなくても良いし、あるいは
第５図に示す突起（６ｃ）のように１つのみでも良い。

さらに、本発明による合成樹脂製キャップは、ピルファ
ープルーフ性（開封した証拠が残り、内容物のつめかえ
等の不正行為を防止する性能）を得るために、スカート
部（２）の下部等に適宜の構造のピルファープルーフ部
を付与することができる。

第６図は本発明に従って構成された外周面に雄ねじを有
した容器口部に適用される信実流側を示している。この
実施例による合成樹脂製キャップは、円板状の天面（１
）と、天面（１）の周縁部から垂下するスカート部（２
）を有し、スカート部（２）の内側に天面（１）からわ
ずかに間隔をおいて環状リブ（３）を有し、天面（１）
の内側には環状リブ（３）の先端部が係合しうる係合部
（４）を有している。図示の例では、スカート部（２）
の内面に容器口部（１１）の雄ねじ（１３）に螺合しう
る雌ねじ（５）を有し、さらに容器口部（１１）に本合
成樹脂製キャップを装着した際に環状リブ（３）を支え
る突起（６ａ）及び突起（６ｂ）を、天面（１）の内側
周縁部に設けている。

以上、本発明に従ういくつかの実施例を説明したが、本
発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本
発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可
能であることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

以上に述べた本発明の合成樹脂製キャップを容器口部に
装着すると、第３図に示すように容器口部（１１）の頂
部（１２）は、先端部を係合部（４）を介してスカート
部（２）又は天面（１）に、根本部を天面（１）又はス
カート部（２）にそれぞれ強固に支えられた環状リブ（
３）の内側の中位によって弾性的に密着され、容器口部
は密封される。

その結果、前述の従来の合成樹脂製キャップの第一の具
体例が有する、内圧により環状リブがさらに押し拡げら
れるために満足な密封性能が得られないという欠点は、
本発明においては環状リブ（３）の先端部が係合部（４
）に係合しているために存在せず、従来の合成樹脂キャ
ップの第二の具体例が有する環状リブが弾性的に圧縮さ
れないかために容器口部への密着性能に限界があり満足
な密封性能を有しないという欠点は、本発明においては
環状リブ（３）の中位が容器口部（１１）の頂部（１２
）により弾性的に撓むことにより存在しないため、従来
にはない優れた密封性能を有する合成樹脂製キャップが
提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の合成樹脂製キャップの一実施例を示す
一部断面側面図。第２図及び第３図は第１図に示す合成
樹脂製キャップを容器口部に装着する過程を示す部分断
面図。第４図及び第５図は本発明の合成樹脂製キャップ
の他の実施例を容器口部に装着した状態を示す部分断面
図。第６図は本発明の合成樹脂製キャップのさらに他の
実施例を示す一部断面側面図。第７図、第８図、及び第
９図は従来の合成樹脂製キャップの具体例が容器口部に
装着された状態を示す一部断面側面図。 （１）・・・天　面　　（２）・・・スカート部（３）
・・・環状リブ　（４）・・・係合部（１１）・・・容
器口部　（１２）・・・頂　部第１因 第２図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、容器口部を封止する合成樹脂製キャップであって、
   円板状の天面と、該天面の周縁部から垂下するスカート
   部を有し、該合成樹脂製キャップの内側に環状リブを有
   し、しかも該合成樹脂製キャップの内側には該環状リブ
   の先端部が係合しうる係合部を有し、該環状リブの先端
   部が該係合部に係合した状態で該環状リブ内側が弾性的
   に該容器口部の頂部に密着しこれを封止することを特徴
   とする合成樹脂製キャップ。 ２、容器口部は外周面に雄ねじを有し、該スカート部の
   内面には該雄ねじに螺合しうる雌ねじを有していること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の合成樹脂製キ
   ャップ。 ３、環状リブは、天面の内側に該天面の内側外周からわ
   ずかに間隔をおいて設けられ、スカート部の内側には該
   環状リブの先端部が係合うしる係合部を有していること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の合成樹脂製キ
   ャップ。 ４、環状リブは、スカート部の内側に天面からわずかに
   間隔をおいて設けられ、天面の内側には該環状リブの先
   端部が係合しうる係合部を有していることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の合成樹脂製キャップ。 ５、天面の内側周縁部に環状リブを支える突起を設けて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の合成
   樹脂製キャップ。