JPS6216293Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、釘打機本体に突設されたノーズの背
面側に直状マガジン部が連設され、このマガジン
部内に装填された連結釘の各釘を上記ノーズ内を
往復動するドライバ部材により最先端側のものか
ら一本ずつ打出すようにした自動釘打機の連結釘
自動供給装置に関する。

〈背景技術とその問題点〉 従来より、圧縮空気等を駆動源としてドライバ
部材を釘打機本体に突設したノーズ内で往復動さ
せ、上記ノーズの背面側に連設されている直状マ
ガジン部から上記ノーズ内に送り出されて来る連
結釘の各釘を最先端側のものから一本ずつ上記ノ
ーズの先端から打出すようにした自動釘打機が広
く知られている。

上記自動釘打機は、多数本の釘の打込みを極め
て効率的に行ない得るものであり、広く各種釘打
ち作業に用いられている。

ところで、上記自動釘打機のマガジン部には予
め連結本数が決められた一本の連結釘のみしか装
填することができない構造となつている。したが
つて、釘を長時間に亘つて連続して打込む作業に
あつては、マガジン部への連結釘の供給を頻繁に
行なわなければならず、作業能率が低下してしま
う。

〈考案の目的〉 そこで、本考案はこのような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、自動釘打機の直状マガ
ジン部へ予め連結本数が決められた連結釘を自動
的に一本ずつ供給し得るようにし、釘打ち作業の
作業能率の向上を図ることを目的とする。

〈考案の概要〉 本考案は、上記目的を達成するために、釘打機
本体に突設されたノーズの背面側に直状マガジン
部が連設され、このマガジン部に上記ノーズ方向
に連結釘を送り出すためのプツシヤ機構が設けた
自動釘打機において、上記マガジン部の一側部に
設けられた連結釘装填口を間に置き相対向して立
設された一対の仕切板からなるホツパ部と、この
ホツパ部と交差するように上記各仕切板の長さ方
向中途部に形成された切欠き部に亘つて挿入され
る可撓性を有する連結釘押え部材を有し、上記連
結釘押え部材は一端が上記マガジン部の一側部に
固定支持されるとともに自由端となる他端に重錘
が取付けられてなり、上記ホツパ部に積み重ね収
容される多数本の連結釘を上記押え部材の押圧力
により順次上記連結釘装填口を経てマガジン部内
に送り出すようにしたことを特徴とするものであ
る。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら
具体的に説明する。

第１図は本考案にかかる自動釘打機の平面図、
第２図は一側面図である。この自動釘打機は、圧
縮空気を駆動源として釘打機本体１内に配されて
いる打撃ピストン・シリンダ機構を駆動し、打撃
ピストンに一体結合されているドライバ部材を上
記釘打機本体１に突設されているノーズ２内で急
降下させ、上記ノーズ２内に供給されている釘ｎ
を該ノーズ２の先端より打出すようにしたもので
ある。

上記ノーズ２の背面側（第１図中右側面側）に
は連結釘Ｎが装填される直状マガジン部３が連設
されている。このマガジン部３内に装填された連
結釘Ｎは該マガジン部３内に設けられているプツ
シヤ機構によつて上記ノーズ２方向に送り出され
るようになつている。

そして、この釘打機はノーズ２が水平方向に延
びるように釘打機本体１を横に寝かせた状態で基
台等に位置決め固定され、釘打機本体１に組込ま
れているトリガバルブに空気パイプ４を経て圧縮
空気を作用させることにより被打込材の垂直面部
に釘ｎを一本ずつ連続して打込み得るようになつ
ている。

上記連結釘Ｎは、第３図に示すように多数本の
釘ｎ，ｎ，…が直状に整列するように連結部ａ，
ａ，…を介して並列連結されてなるものであり、
全体がプラスチツクにより一体成形されてなる。
上記釘ｎの頭部n₁はＴ形に形成されており、上記
釘ｎは一般にＴネイルと呼ばれている。

上記マガジン部３の一側部３Ａの長手方向中に
は、第４図に示すように方形状の連結釘装填口６
が開設されている。上記連結釘装填口６の位置に
は上記連結釘Ｎを多数本収容し得る容積を備えた
ホツパ部７が設けられている。

上記ホツパ部７は上記連結釘装填口６を間に置
き上記マガジン部３の一側部３Ａに互い平行に相
対向して立設された一対の仕切板８，９からな
る。上記一方の仕切板８は該仕切板８の下端に一
体形成された支持板１０をマガジン部３の一側部
３Ａに取付け固定された取付板１１にネジ１２，
１２により固着することにより該仕切板８の内側
面８Ａが第５図に示すように連結釘装填口６の切
口面６Ａに対して同一平面をなすように、上記マ
ガジン部３に位置決め固定されている。また、上
記他方の仕切板９は該仕切板９の下端に連設され
た支持板（図示せず）をマガジン部３の上部３Ｂ
にネジにより固着することにより上記マガジン部
３に位置決め固定されている。上記、他方の仕切
板９の内側面９Ａ側には補助仕切板１４が該補助
仕切板１４の内側面１４Ａが上記一方の仕切板８
と同じように連結釘装填口６の切口面６Ｂに対し
て同一平面をなすように重ね合せ固定されてい
る。また、上記各仕切板８，９の一側縁には、連
結釘Ｎがホツパ部７内でマガジン部３の長手方向
（第１図中左右方向）に移動しないように連結釘
Ｎを支持する規制板１５，１６が互い平行に相対
向するように一体形成されている。

上記各仕切板８，９の長さ方向中央部にはＵ字
状の切欠き部１７，１８が形成されている。ま
た、上記補助仕切板１４にも上記他方の仕切板９
に形成されている切欠き部１８と連通するように
Ｕ字状の切欠き部１９が形成されている。なお、
上記各切欠き部１７，１８，１９はそれぞれ各仕
切板８，９，１４の下端近くまで形成された状態
になつている。

上記ホツパ部７には可撓性を有する連結釘押え
部材となる例えばコイルスプリング２０が配され
ている。このコイルスプリング２０は上記各切欠
き部１７，１８，１９に亘つて挿入されホツパ部
７と交差するようになつている。上記コイルスプ
リング２０の一端２０ａは一方の仕切板８の支持
板１０に固定支持されている。また、上記コイル
スプリング２０の自由端となる他端２０ｂには重
錘２１が取付けられている。

上記ホツパ部７に多段状に積み重ね収容された
多数本の連結釘Ｎ，Ｎ，…からなる連結釘群は重
錘２１をマガジン部３の上部３Ｂ側に掛け渡すこ
とにより上記各切欠き部１７，１８，１９に亘つ
て挿入された上記コイルスプリング２０によつて
マガジン部３の連結釘装填口６方向に押し込まれ
る。

ところで、上記連結釘Ｎの釘ｎの頭部n₁がＴ形
をなすものであることから上記連結釘Ｎ，Ｎ，…
をホツパ部７内で積み重ねると各連結釘Ｎ，Ｎ，
…は釘頭側が徐々に持ち上がり、連結釘Ｎ，Ｎ，
…はホツパ部７内で扇形状をなすように収容され
る。このように、連結釘Ｎ，Ｎ，…がホツパ部７
内で扇形状をなし収容された状態になつていて
も、上記コイルスプリング２０が重錘２１で引張
られることにより、連結釘Ｎ群はコイルスプリン
グ２０によつて包み込まれながら連結釘装填口６
方向に押圧されて行くのでホツパ部７内で連結釘
群の積み重ね状態が崩れ、連結釘Ｎの各釘ｎ，
ｎ，…間に他の連結釘Ｎの各釘ｎ，ｎ，…が食い
込み連結釘群がクラツチ状にくつつくようなこと
はなく、上記マガジン部３内の連結釘が無くなる
ごとに連結釘群を一本ずつ自動的に連結釘装填口
６を経てマガジン部３内に送り込むことができ
る。

また、上記各仕切板８，１４の内側面８Ａ，１
４Ａが連結釘装填口６の切口面６Ａ，６Ｂに対し
てそれぞれ同一平面をなしているのでホツパ部７
内からマガジン部３内に送り出される時に連結釘
Ｎが連結釘装填口６の位置で引つ掛かるようなこ
とはなく連結釘Ｎをマガジン部３内にスムーズに
送り込むことができる。

また、上記コイルスプリング２０が挿入される
上記切欠き部１７，１８，１９が仕切板８，９，
１４の下端近くまで形成されているので、連結釘
群を最後の一本まで確実にマガジン部３に送り込
むことができる。

なお、本考案は上記コイルスプリング２０の他
に、蛇腹状のゴムベルト、連結釘係合面に小ピツ
チをもつて凹凸が形成されたゴムベルト、又は糸
等であつてもホツパ部７内に収容された上記連結
釘群をその積み重ね状態を崩すことなく一本ずつ
マガジン部３に送り込むことができる。

また、本考案は上述した釘ｎの頭部n₁がＴ形を
した連結釘Ｎのみならず、一般の釘からなる連結
釘、コ字状のステープル等であつてもマガジン部
３に一本ずつ自動的に供給することができる。

〈考案の効果〉 このように、本考案によれば予め連結本数が決
められた連結釘を直状マガジン部に自動的に一本
ずつ供給することができるので、釘打ち作業を長
時間に亘つて連続して行なうことができる。した
がつて、釘打ち作業の作業能率の向上を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図は一側面図、第３図は連結釘の拡大斜視図、第
４図はホツパ部近傍の拡大斜視図、第５図はホツ
パ部に連結釘が収容されている状態を示す断面図
である。 １……釘打機本体、２……ノーズ、３……マガ
ジン部、３Ａ……一側部、６……連結釘装填口、
７……ホツパ部、８，９……仕切板、１７，１８
……切欠き部、２０……コイルスプリング、２０
ａ……一端、２０ｂ……他端、２１……重錘、Ｎ
……連結釘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 釘打機本体に突設されたノーズの背面側に直状
   マガジン部が連設され、このマガジン部に上記ノ
   ーズ方向に連結釘を送り出すためのプツシヤ機構
   が設けた自動釘打機において、上記マガジン部の
   一側部に設けられた連結釘装填口を間に置き相対
   向して立設された一対の仕切板からなるホツパ部
   と、このホツパ部と交差するように上記各仕切板
   の長さ方向中途部に形成された切欠き部に亘つて
   挿入される可撓性を有する連結釘押え部材を有
   し、上記連結釘押え部材は一端が上記マガジン部
   の一側部に固定支持されるとともに自由端となる
   他端に重錘が取付けられてなり、上記ホツパ部に
   積み重ね収容される多数本の連結釘を上記押え部
   材の押圧力により順次上記連結釘装填口を経てマ
   ガジン部内に送り出すようにしたことを特徴とす
   る自動釘打機の連結釘自動供給装置。