JPS62161374A - 脱臭剤の再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １産業上の利用分野」 本発明は、し尿・下水・ゴミ処理施設や事業所ビルの厨
房廃水処理施設などから排出される、硫化水素系悪臭を
含む排ガスの処理に用いられた脱臭剤を再生ずる方法に
関するものである。

［従来技術とその問題点」 今日、悪臭公害は重大な社会問題となっている。

硫化水素（Ｉｉ、Ｓ）は、しばしば源臭公害の主因物質
となっており、この硫化水素をどの程度除去できるかが
悪臭公害防止の重要なポイントとされている。

悪臭を除去する方式としては、設備費か安価であること
装置の運転が容易で安全であることなどの利点から、吸
着脱臭法が広く利用されている。

従来、この吸着脱臭法に用いる脱臭剤としては、主に活
性炭が用いられていたが、悪臭の主因物質である硫化水
素が低分子債で極性を有する低沸点の化合物であるため
、活性炭に吸着されずらく、活性炭を用いた吸着脱臭法
では、悪臭を十分除去できない問題があった。

そこで、本発明者は先に特願昭５８−７２６５５号等に
より、活性炭にヨウ素化合物（例えば、ヨウ素の酸化物
、ヨウ素のオキソ酸、ヨウ素のオキソ酸の金炙塩など）
を添着した脱臭剤を提案した。この脱臭剤は、硫化水素
による悪臭の脱臭処理に浸れた効果を発揮し、しから長
寿命であるという特徴を存する乙のである。

ところか、このヨウ素化合物か添着された脱臭剤のよう
な添着炭の再生は、添着された薬剤の回収が容易でない
こと、またその再生方法に適した処理量かまとまらず再
生が採算ヘースに乗らないことなどの理由から、一般に
、使用後廃棄されていた。

しかしながら、先に提案した脱臭剤にあっては、高価な
ヨウ素化合物が多量に添着・担持されているので、製造
コストか高く、排ガス処理コストが高騰する不満があっ
た。そこでこの問題に対処して排ガス処理コストの低減
を図るために、使用済み脱臭剤をより有効に再生し得る
方法の開発が望まれていた。

「問題点を解決するための手段」 そこで、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、脱臭剤を
加熱処理した後、この加熱処理工程で発生する排ガスを
冷却処理することにより、使用済み脱臭剤を有効に再生
でき、排ガス処理コストの低減を図り得ることを見出し
本発明をなすに至った。

「作用」 脱臭剤を加熱処理すると脱臭剤に担持されていたヨウ素
が昇華により気化し、排ガスとなって放出される。次い
でこの排ガスを冷却するとヨウ素が昇華により固化して
回収されろ。

［実施例Ｊ 以下、本発明の脱臭剤の再生方法を実施例に沿って詳し
く説明する。

第１図は、この例の再生方法を実施するのに好適な処理
装置の工程図で、図中符号１は加熱処理装置、符号２は
冷却装置、符号３は沈澱槽、符号４は濾過装置である。

この例の再生方法にあっては、脱臭剤を加熱処理装置Ｉ
で、高温流体を用いて処理する。この高温流体には加熱
された水蒸気が用いられている。

高温水蒸気により加熱処理されると、脱臭剤中のヨウ素
は昇華により気化して活性炭から脱離され、水蒸気と共
に排ガスとなって放出される。この加熱処理に用いられ
る蒸気の温度は、２００℃以上、通常４００〜５００°
Ｃ程度とされる。蒸気の温度が低い場合には、ヨウ素を
気化せしめることができない。

加熱処理装置Ｉから放出された排ガスは、冷却処理装置
２に送られる。冷却処理装置２では、排ガスが１００℃
以下に冷却される。冷却された排ガスからは凝縮液２ａ
が分離される。この凝縮液２ａ中には、昇華により固化
したヨウ素が粉状に生成する。

ここで生じた凝縮液２ａは、沈澱槽３に送られる。凝集
液２ａに混入している固体ヨウ素は、この沈澱槽３で沈
澱する。この際、ヨウ素は比重が４．９と大であるので
、速やかに沈澱する。沈澱したヨウ素は、濾過装置４に
送られる。濾過装置４では、水分が除去されてヨウ素が
回収される。

このように回収されたヨウ素には、悪臭物質である硫化
水素を処理した際に生じる硫黄などの不純物が含まれて
いると考えられる。そこで、濾過装置４から回収された
ヨウ素は、必要に応じて、鉄製昇華ガマを用いた加熱昇
華や、硫酸でヨウ素を融解しイオン交換する融解法など
の既知のヨウ素精製技術により精製される。

また、ヨウ素が除去された活性炭は、５００〜６００℃
で焙焼され、残る硫黄などを酸化除去して再生される。

なお、上記実施例においては、加熱処理を、高温水蒸気
を用いて行ったが、加熱処理は他の高温流体、例えば加
熱された空気などを用いて行っても良い。加熱空気を用
いて加熱処理を行った場合、排ガスの冷却には、冷却さ
れた容器の器壁に排ガスを吹き付ける、冷却気流中に排
ガスを吹き込むなどの手段を採用することができる。

また、加熱処理は、流体を用いず直接脱臭剤を加熱する
ことによって行っても良い。この場合、ヨウ素の除去と
共に活性炭を再生できろ利点かある。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明の脱臭剤の再生方法にあっ
ては、脱臭剤を加熱処理し、この加熱処理工程から発生
ずる排ガスを冷却処理するので、高価なヨウ素を効率良
く回収でき、また良質の活性炭を再生できる。従って、
ヨウ素、活性炭をそれぞれ有効に再利用でき、ひいては
排ガス処理コストの低減を図ることができる。

また、この再生方法によれば、脱臭剤を処理した際に生
しろ排ガスを冷却して、排ガス中に含まれるヨウ素など
の汚染物質を除去できるので、二次汚染を防止すること
ができる。

このように本発明の脱臭剤の再生方法は、排ガス処理コ
ストを低減でき、しかも二次汚染を防止できるので、悪
臭防止上極めて利用価値の高いものである。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の脱臭剤の再生方法の一実施例を実施する
のに好適に用いられる装置を示す工程図である。 ｌ・・・加熱処理装置、２・・・冷却装置。 １ｋが７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ヨウ素化合物が活性炭に担持せしめられてなる脱臭剤を
   再生するに際して、 まず脱臭剤を加熱処理し、ついでこの加熱処理工程から
   発生する排ガスを冷却処理することを特徴とする脱臭剤
   の再生方法。