JPS6215878B2 - - Google Patents

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JPS6215878B2
JPS6215878B2 JP54008871A JP887179A JPS6215878B2 JP S6215878 B2 JPS6215878 B2 JP S6215878B2 JP 54008871 A JP54008871 A JP 54008871A JP 887179 A JP887179 A JP 887179A JP S6215878 B2 JPS6215878 B2 JP S6215878B2
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JP
Japan
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signal
output
key
gate
keyboard
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JP54008871A
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Yasuji Uchama
Akio Imamura
Akira Nakada
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE19803002859 priority patent/DE3002859A1/de
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Priority to US06/376,544 priority patent/US4424732A/en
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は電子楽器に関し、特に鍵盤間カプラ
機能を備えた電子楽器に関する。 A 従来技術とその欠点 電子オルガンにおいては、上鍵盤、下鍵盤およ
びペタル鍵盤からなる主鍵盤部と、この主鍵盤部
の各押下鍵に関連した楽音信号を発生する主楽音
信号発生部の外に、ソロ演奏用のソロ鍵盤および
このソロ鍵盤の押下鍵に関連した楽音信号を発生
するソロ楽音信号発生部を更に備えたいわゆる4
段鍵盤構成のものがある。この種の電子オルガン
にあつては、ソロ楽音信号発生部を主楽音信号発
生部に関係なくソロ演奏に適した音色に設定する
ことができ、これによつて演奏中における主演奏
とソロ演奏間の移行を容易にするとともに、主演
奏とソロ演奏の合奏をも行なえるものである。 ところで、鍵盤間カプラの1態様として上鍵盤
または下鍵盤(またはペタル鍵盤)を用いてソロ
演奏を行なえるようにすることが考えられる。こ
の鍵盤間カプラはソロ楽音信号発生部にソロ鍵盤
における押下鍵の鍵情報を供給する代わりに上鍵
盤または下鍵盤(またはペタル鍵盤)における押
下鍵の鍵情報を供給することにより実現される。
この場合、どの鍵盤の鍵情報をソロ楽音信号発生
部に供給するかはカプラ鍵盤選択スイツチにより
適宜選択される。例えば、カプラ鍵盤選択スイツ
チをソロ鍵盤にセツトした状態では、ソロ鍵盤で
メロデイを演奏し、一方上鍵盤または下鍵盤でバ
ツクコーラスを演奏することができ、ソロ鍵盤に
よるソロ演奏と上鍵盤または下鍵盤による演奏と
の合奏が行なえる。また、カプラ鍵盤選択スイツ
チを上鍵盤にセツトした状態では、下鍵盤で伴奏
を行ない上鍵盤でメロデイを演奏する場合に、上
鍵盤で演奏するメロデイをソロ演奏音として発音
させてひき立たせることができる。更に、カプラ
鍵盤選択スイツチを下鍵盤にセツトした状態で
は、下鍵盤によるコード演奏をカウンタメロデイ
的に発音することができる。更にまた、カプラ鍵
盤選択スイツチをペタル鍵盤にセツトした状態で
は、ペタル鍵盤で演奏するベース音をソロ演奏音
(ソロベース音またはウオーキングベース音)と
して発音させて引き立たせることができる。特
に、この場合にはソロベース音をメロデイ音とし
て扱うことができ、単にベース音を強調すること
ができるばかりか、新しい演奏効果が得られる。 しかしながら、上述した電子楽器における鍵盤
間カプラは、カプラ鍵盤選択スイツチによつて選
択された鍵盤の鍵情報をただ単にソロ楽音信号発
生部に供給しているのみであるために、鍵盤間カ
プラの条件変更(ソロ楽音信号発生部などの鍵盤
に対応させるかの変更)に際しては、その都度カ
プラ鍵盤選択スイツチを操作しなければならず、
したがつて演奏途中における鍵盤間カプラの条件
変更が極めて困難なものとなつてしまう。 そこで、各鍵盤の鍵情報を比較しこれら鍵情報
の中で例えば最高音または最低音に相当する単一
の鍵情報を選択してソロ楽音信号発生部に供給す
るようにすることが考えられる。このようにすれ
ば、カプラ鍵盤選択スイツチをその都度特別に操
作することなく鍵盤部における押鍵状態を変更す
るのみで鍵盤間カプラの条件変更を行ない得る。
しかし、この場合ある特定の鍵盤に限つてその鍵
情報をソロ楽音信号発生部に常に供給したい時、
実際にソロ楽音信号発生部に供給される鍵情報は
上述したように各鍵盤の鍵情報の中から所定の条
件に基づき選択されたものであるから、該特定鍵
盤の鍵情報がソロ楽音信号発生部に供給されない
場合も生じるという不都合が新たに生じる。すな
わち、例えばペタル鍵盤の音をソロ楽音信号発生
部からウオーキングベース音として発生させたい
場合、ウオーキングベース音の一部がとぎれてし
まうという事態が生じるものである。 B この発明の目的と概要説明 この発明は、上述した欠点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、鍵盤間カプラの条
件変更を容易に行ない得るようにするとともに、
ある特定の鍵盤に限つて鍵盤間カプラの条件を優
先させる(例えば該特定鍵盤の鍵情報を他の鍵盤
の鍵情報に優先してソロ楽音信号発生部に供給す
る)ことができるようにした電子楽器を提供する
ことである。このため、この発明においては、第
1、第2および第3の鍵盤部と、第1および第2
の鍵盤部に対応した第1の楽音信号発生手段と、
第3の鍵盤部に対応した第2の楽音信号発生手段
とを備えた電子楽器において、上記第1および第
2の鍵盤部のいずれかを選択する選択手段を有
し、上記第1、第2および第3の鍵盤部の押下鍵
に対応して出力される鍵情報を入力し、上記選択
手段が上記第1の鍵盤部を選択しているときは上
記第1および第3の鍵盤部の押下鍵に対応した鍵
情報の中から所定の単一の鍵情報を選択し、該選
択手段が上記第2の鍵盤部を選択しているときは
上記第2の鍵盤部の押下鍵に対応した鍵情報を選
択してそれぞれ上記第2の楽音信号発生手段に供
給する選択供給手段を設けたものである。 C この発明の実施例 (1) 構成説明 第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を
示すブロツク図であつて、大別すると第3の鍵盤
部(ソロ鍵盤(SK)1a)、第1の鍵盤部(上鍵
部(UK)1b、下鍵盤(LK)1c)および第2
の鍵盤部(ペダル鍵盤(PK)1d)の各鍵にそ
れぞれ対応して設けられたキースイツチのうち、
押鍵によつて動作(メーク接点の場合は閉成動
作、ブレーク接点の場合は開動作)したキースイ
ツチを各鍵盤別に検出し、この検出したキースイ
ツチを表わすコード化した鍵情報(以下キーコー
ドと称す)SKC,UKC,LKC,PKCを出力する
押鍵検出回路2a〜2d(以下回路2a〜2dを
それぞれSK押鍵検出回路、UK押鍵検出回路、
LK押鍵検出回路、PK押鍵検出回路と称す)と、
PK押鍵検出回路2dから出力されるキーコード
PKCを選択されたベースパターンに対応して適
宜加工することによりウオーキングベース音を発
生させるためのキーコードを出力するキーコード
加工部3と、UKおよびLK押鍵検出回路2b,2
cから出力されるキーコードUKC,LKCおよび
キーコード加工部3から出力されるキーコード
PKCを入力し、これらキーコードUKC,LKC,
PKCを同時発音可能な複数の発音チヤンネル
(この実施例では18チヤンネル)のうち、いずれ
かの発音チヤンネルに割当てる動作を実行する発
音割当て部4と、発音割当て部4から各発音チヤ
ンネルに割当て処理されて出力されるキーコード
KC(UKC,LKC,PKC)を入力し、各発音チヤ
ンネル毎に当該発音チヤンネルに割当てられたキ
ーコードKCに対応する音高の楽音信号を発生す
る上鍵盤、下鍵盤およびペダル鍵盤用の第1楽音
信号発生部6と、SK押鍵検出回路2aから出力
されるキーコードSKCと発音割当て部4から出
力されるキーコードKCとを入力し、両キーコー
ドSKCおよびKCの中で最も高い音高(最高音)
を表わすキーコードを最高音のキーコードMKC
として出力する選択供給手段としての最高音検出
部7と、最高音検出部7から出力される最高音の
キーコードMKCを入力してこのキーコードMKC
に対応した音高の楽音信号を発生するソロ演奏用
の第2楽音信号発生部8と、第1楽音信号発生部
6および第2楽音信号発生部8から発生される楽
音信号をミキシングして図示しないサウンドシス
テムに供給するミキシング抵抗5と、押鍵検出回
路2a〜2d、発音割当部4、第1、第2楽音信
号発生部6,8および最高音検出部7に対し各種
タイミング信号を供給するタイミング信号発生部
9とから構成されている。 そして、ソロ鍵盤1a、上鍵盤1b、下鍵盤1
c、ペダル鍵盤1dは第1表に示す音域をそれぞ
れ担当する鍵によつて構成されている。
【表】 また、SK押鍵検出回路2a、PK押鍵検出回路
2dは高音優先の単音選択機能を有しており、そ
れぞれソロ鍵盤1a、ペダル鍵盤1dで同時に複
数の鍵が押鍵された場合には各押下鍵のうち最も
音高の高い鍵に対応したキーコードSKC,PKC
のみを出力するように構成されている。UK押鍵
検出回路2b,LK押鍵検出回路2cはそれぞれ
上鍵盤1b、下鍵盤1cで押鍵されている鍵に対
応したキーコードUKC,LKCを出力するもの
で、同時に複数の鍵が押鍵された場合には各押下
鍵に対応する複数のキーコードUKC,LKCを出
力するように構成されている。この場合、各押鍵
検出回路2a〜2dから出力される各キーコード
SKC,UKC,LKC,PKCはそれぞれ押下鍵のオ
クターブ音域を表わすブロクコードBCと押下鍵
の音名(ノート)を表わすノートコードNCとに
よつて構成される。 キーコードUKC,LKC,PKCのブロツクコー
ドBCは3ビツトB3〜B1からなりその内容とオク
ターブ音域との関係の一例を第2表に示す。また
ノートコードNCは4ビツトN4〜N1からなりその
内容と音名との関係の一例を第3表に示す。
【表】
【表】
【表】 ここでC音のノートコードN4〜N1は“1100”
(10進数の12)であるが、楽音発生のために実際
にC音のノートコードN4〜N1が利用されるとき
は“1111”(10進数の15)に変換されるようにな
つている。C音のノートコードN4〜N1を最初か
ら“1111”としなかつた理由は、後述するように
データ多重回路4bから“1111”という内容の同
期データが発生されるようになつているためであ
り、これとの重複を避けるようにしたためであ
る。 また、キーコードSKCのブロツクコードSBC
は2ビツトSB2,SB1からなりその内容とオクタ
ーブ音域との関係の一例を第4表に示す。ノート
コードSNCは4ビツトSN4〜SN1からなりその内
容と音名との関係の一例を第5表に示す。
【表】
【表】
【表】 この場合ソロ鍵盤のC音のノートコードSN4
SN1は“1111”(10進数の15)になつている。 第2表から明らかなように、キーコード
UKC,LKC,PKCのブロツクコードBC(B3
B1)とオクターブ音域との関係は上鍵盤と下鍵盤
とは同じであるが、上、下鍵盤とペダル鍵盤とは
異なつており、同じ値のブロツクコードBC(B3
〜B1)でもその実際のオクターブ音域は上、下鍵
盤とペダル鍵盤とは1オクターブ異なる。また第
2表、第4表から明らかなように、同一のブロツ
クコードBC(B3〜B1)またはSBC(SB2,SB1)が
適用されるオクターブ音域は通常のCからB音の
音域ではなくC#から高音側のC音までの音域と
している。 キーコード加工部3はリズムパターン発生回路
3aから発生されるベースパターンデータ(デイ
ジタル数値データであり所望のリズムに対応して
変化する)とPK押鍵検出回路2dから出力され
るキーコードPKCとをキーコード加工回路3b
で加減算等の演算を行なうことにより、ペダル鍵
盤1dで単一の鍵を押鍵するのみでウオーキング
ベース音を発生させるためのキーコードPKCを
出力する。 発音割当て部4は発音割当て回路4aとデータ
多重回路4bとによつて構成される。発音割当て
回路4aは押鍵検出回路2b〜2dから出力され
る各キーコードUKC,LKC,PKCを発音チヤン
ネルのいずれかに割当てる処理を行なうもので、
各チヤンネルに割当てたキーコードKC(UKC,
LKC,PKC)及び割当てたキーコードKCに対応
する鍵のオン・オフ状態を表わすキーオン信号
KONを各チヤンネル毎に第3図aに示すクロツ
ク信号φにしたがつて時分割的に出力する。キ
ーオン信号KONは押鍵中は“1”で離鍵される
と“0”になる信号である。 この実施例では、鍵盤別に予め発音チヤンネル
が定められており、発音割当て回路4aは予め定
められた発音チヤンネルのいずれに当該鍵盤のキ
ーコード(UKC,LKC,PKC)を割当てる。 各鍵盤のキーコードUKC,LKC,PKCがそれ
ぞれ割当てられる発音チヤンネルの一例を第6表
に示す。
【表】 尚、第12、第15、第18発音チヤンネルは自動ア
ルペジオ音等の特殊演奏用のチヤンネルであつて
キーコードUKC,LKC,PKCは割当てられず、
アルペジオ音用のキーコードが割当てられるよう
になつている。しかし、この点は本発明の要旨で
はないので説明を省略する。 データ多重回路4bは発音割当て回路4aから
出力される各発音チヤンネルのキーコードKC及
びキーオン信号KONを各チヤンネル毎にそれら
のビツト数よりも少ないビツト数のデータMD
(MD1〜MD4)に多重化して出力する。データ多重
回路4bは第1〜第18の各発音チヤンネルのキー
コードKC及びキーオン信号KONを第1〜第18の
各多重チヤンネル時間においてそれぞれ多重化し
てデータMDとして出力する。この場合、各多重
チヤンネル時間は第7表に示すように、クロツク
信号φ(第3図a)の1周期を単位ステートす
る第1〜第3ステートによつて構成されている。
従つて、各多重チヤンネル時間はクロツク信号φ
の3周期分の時間幅を有することになる。 そして、第1多重チヤンネル時間の第1ステー
トにおいては、第1楽音信号発生部6および最高
音検出部7においてこの多重化されたデータMD
を復調する際に使用する同期データ“1111”を発
生する。また各多重チヤンネル時間の第2ステー
トにおいてはキーコードKCのブロツクコードB1
〜B3およびキーコード信号KONをビツトMD1
MD4で伝送する。更に各多重チヤンネル時間の第
3ステートにおいてはキーコードKCのノートコ
ードN1〜N4をビツトMD1〜MD4で伝送する。 尚、第7表の「鍵盤」の欄に示されている
「UK」は上鍵盤、「LK」は下鍵盤、「PK」はペタ
ル鍵盤のキーコード(UKC,LKC,PKC)がそ
れぞれ専用に割当てられるチヤンネルであること
を示す。
【表】
【表】 第1楽音信号発生部6は、発音割当て部4から
送られてくる多重データMD(MD1〜MD4)を復
調して各発音チヤンネル毎にキーコードKCおよ
びキーオン信号KONを並列化して取り出し、各
発音チヤンネルにおいて当該チヤンネルのキーコ
ードKCおよびキーオン信号KONにもとずいて対
応した音高の楽音信号を発生させ、この発生楽音
信号をミキシング抵抗5を介して図示しないサウ
ンドシステムに供給することにより上鍵盤、下鍵
盤およびペダル鍵盤における押下鍵に対応した楽
音を発生させる。 最高音検出部7はキーコード変換回路7a、第
1最高音検出回路7b、第2最高音検出回路7
c、キーコードメモリ7dおよびキーオン検出回
路7eとから構成されている。キーコード変換回
路7aは発音割当部4から多重データMDとして
出力される各発音チヤンネルのキーコードKCを
選択手段としてのカプラ鍵盤選択スイツチ部7f
の出力に対応してコード変換する。カプラ鍵盤選
択スイツチ部7fは、鍵盤間カプラとして第2楽
音信号発生部8に結合する鍵盤を上鍵盤、下鍵盤
およびペダル鍵盤のうち、どの鍵盤にするのかを
選択するもので、上鍵盤を選択するUK選択スイ
ツチUCS、下鍵盤を選択するLK選択スイツチ
LCSおよびペダル鍵盤を選択するPK選択スイツ
チPCSを備えている。この場合、UK選択スイツ
チUCSまたはLK選択スイツチLCSがオンされる
と、キーコード変換回路7aは発音割当て部4か
ら多重データMDとして出力されるキーコード
KCの中で上鍵盤または下鍵盤に関するもので、
かつソロ鍵盤の音域(第1表のC3〜C6)に対応す
るキーコードKCを選択するとともに、後述する
第2最高音検出部7cにおけるソロ鍵盤用のキー
コードSKCとの比較のために、上記選択された
キーコードKCをキーコードSKCと一致するよう
に変換する。すなわち、キーコードKCを構成す
る3ビツトのブロツクコードB1〜B3(第2表)
を第4表に示す2ビツトのブロツクコードSB1
SB2に対応するブロツクコードB1′,B2′に変換
し、またノートコードN1〜N4(第3表)を第5
表に示すノートコードSN1〜SN4に対応するノー
トコードN1′〜N4′に変換する。また、キーコード
変換回路7aはPK選択スイツチPCSがオンされ
ると、発音割当て部4から多重データMDとして
出力されるキーコードKCのうち、ペタル鍵盤に
関するキーコード、すなわちキーコードPKCの
みを優先的に選択し、かつそのブロツクコード
B1〜B3(第2表)を第4表に示す2ビツトのブ
ロツクコードSB1〜SB2に対応するブロツクコー
ドB1′,B2′に変換するとともに、そのノートコー
ドN1〜N4(第3表)を第5表に示すノートコー
ドSN1〜SN4に対応するノートコードN1′〜N4′に
変換して出力する。この場合、キーコードSKC
のブロツクコードSB1,SB2は第4表に示すよう
にC3〜C6までの音域を担当しているのに対し、
キーコードPKCのブロツクコードB1〜B3は第2
表に示すようにC0〜C3の音域を担当しているた
め、キーコードPKCのブロツクコードB1〜B3
第4表に示すブロツクコードSB1,SB2(B1′,
B2′)に変換すると、3オクターブシフトしたコ
ードに変換されることになるが、この場合には後
述するように第2楽音信号発生部8において補正
される。 また、このキーコード変換回路7aは、発音割
当て部4から出力される多重データMDに含まれ
ている前述した同期データ“1111”を検出して同
期信号SYとしてタイミング信号発生部9に供給
することにより、タイミング信号発生部9の動作
を同期させている。 第1最高検出回路7bは、キーコード変換回路
7aから出力される変換キーコードKC′のうち、
最も音高の高い鍵に相当するキーコードのみをカ
プラキーコードCKCとして出力するとともにPK
選択スイツチPCSがオンされている時にはキーコ
ード変換回路7aから優先的に出力される単一の
ペタル鍵盤に関する変換キーコードKC′をそのま
まカプラキーコードCKCとして出力する。第2
最高音検出回路7cは、SK押鍵検出回路2aか
ら出力されるキーコードSKCと第1最高音検出
回路7bから出力されるカプラキーコードCKC
とを比較し、音高の高い方のキーコード(SKC
またはCKC)をキーコードMKCとして出力す
る。キーコードメモリ7dは第2最高音検出回路
7cから出力されるキーコードMKCを一時記憶
した後に第2楽音信号発生部8に供給する。 キーオン検出回路7eはキーコードメモリ7d
の状態を検出して反転キーオン信号を出
力するもので、この回路7eはキーコードメモリ
7dの入力キーコードMKCと出力キーコード
MKCとを比較し、両者が一致しているときに反
転キーオン信号(“0”)を出力し、一致
しないときには反転キーオン信号を出力
しない(=“1”)。この反転キーオン信号
は第2楽音信号発生部8に供給される。 第2楽音信号発生部8は、キーコード音高電圧
変換回路8aと、電圧制御型可変周波数発振器
(以下VCOと称す)8bと、電圧制御可変フイル
タ(以下VCFと称す)8cと、電圧制御型可変
増幅器(以下VCAと称す)8dと、VCF8cお
よびVCA8dを制御するエンベロープ制御波形
発生回路(以下EGと称す)8e,8fとによつ
て構成されている。 キーコード・音高電圧変換回路8aは、最高音
検出部7のキーコードメモリ7dから出力される
デジタル値のキーコードMKCを対応するアナロ
グ値の音高電圧KVに変換してVCO8bに出力す
る。VCO8bは、音高電圧KVに対応した周波数
の音源信号を発生してVCF8cに供給する。 一方、EG8e,8fはキーオン検出回路7e
から出力される反転キーオン信号
(“0”)によつて動作し、これによつてアタツ
ク、デイケイ、サステイン、リリース等のエンベ
ロープ制御波形EW1,EW2を発生してVCF8
c,VCA8dに出力する。この結果、VCO8b
から出力された音源信号は、VCF8cにおいて
エンベロープ制御波形EW1にしたがつて音色が
付与され、またVCA8dにおいてエンベロープ
制御波形EW2にしたがつて振幅エンベロープが
付与される。このようにして音色および振幅エン
ベロープが付与された楽音信号は、ミキシング抵
抗5を介して図示しないサウンドシステムから楽
音として発音される。 なお、VCO8bはカプラ鍵盤選択スイツチ部
7fにおいてPK選択スイツチPCSがオンされて
いる場合には、PK選択スイツチPCSの出力信号
“1”によつてその発振周波数が3オクターブ低
くなるように制御され、これによつて発生楽音の
周波数が3オクターブダウンし、これによりキー
コード変換回路7aにおけるキーコード変換時の
3オクターブアツプをもどして本来のベース音域
(第2表のC0〜C3)にしている。タイミング信号
発生部9は、前述した発音割当部4から出力され
る同期信号SYに同期して作動し、各押鍵検出回
路2a〜2d、発音割当て部4、第1楽音信号発
生部6、最高音検出部7等の動作を制御する各種
タイミング信号を発生するもので、この電子楽器
における動作の基準となる部分である。 以上がこの実施例による電子楽器の概略構成説
明であるが、以下において各部の詳細回路を示し
てその動作を説明する。尚、UKおよびLK押鍵検
出回路2b,2cは例えば特開昭52―23324号発
明の名称「キーコーダ」に開示されたものを採用
することができ、またキーコード加工部3は例え
ば特開昭53―26114号・発明の名称「電子楽器」
に開示されたものを採用することができ、更にま
た発音割当て部4(発音割当て回路4a、データ
多重回路4b)および第1楽音信号発生部6は例
えば特願昭52―100966号・発明の名称「電子楽
器」に開示されたものを採用することができるの
で以下の詳細説明ではこれらの部分については省
略する。 タイミング信号発生部9 第2図は第1図に示すタイミング信号発生部9
の要部を示す具体的な回路図であり、この電子楽
器における動作の基準となる各種タイミング信号
を発生する部分である。従つて、まず最初にタイ
ミンング信号発生部9を説明する。このタイミン
グ信号発生部9は、互いに直列接続されて第3図
a,bに示す互いに逆位相の2相クロツク信号φ
,φによつて動作する遅延フリツプフロツプ
901,902を有し、遅延フリツプフロツプ9
01は前述したキーコード変換回路7aにおい
て、第7表に示す多重データMDの第1多重チヤ
ンネル時間の第1ステートに“1111”として送ら
れてくる同期データを検出して出力される同期信
号SY(第3図c)をオアゲート903を介して
入力する。また遅延フリツプフロツプ901,9
02の出力信号は、ノアゲート904に入力さ
れ、両出力信号がともに“0”になつたとき
“1”がオアゲート903を介して遅延フリツプ
フロツプ901に入力され、これにより2ビツト
構成の循環型シフトレジスタを構成する。従つ
て、第3図cに示すようにクロツク信号φに同
期しかつクロツク信号φの1周期に相当するパ
ルス幅をもつ同期信号SYがオアゲート903を
介して遅延フリツプフロツプ901に入力される
と、遅延フリツプフロツプ901はクロツク信号
φのタイミングでこの同期信号SYを取込み、
クロツク信号φのタイミングで出力し、この結
果第3図dに示すように同期信号SYを1ビツト
タイム(クロツク信号φ,φの1周期)遅延
した信号が得られる。この遅延フリツプフロツプ
901の出力信号(第3図d)は、遅延フリツプ
フロツプ902に入力され同様に1ビツトタイム
遅延されて出力される。そして、遅延フリツプフ
ロツプ901,902の出力信号が“0”になる
と、ノアゲート904の出力信号が第3図fに示
すように“1”となり、このノアゲート904の
出力信号(“1”)がオアゲート903を介して再
び遅延フリツプフロツプ901にクロツク信号φ
のタイミングで取込まれて上述した場合と同様
の動作を続ける。従つて、遅延フリツプフロツプ
902からは、同期信号SYに同期してクロツク
信号φを3分周した信号(第3図e)が出力さ
れることになり、この信号がデータ多重回路4b
から出力される第7表に示す多重データMDの各
多重チヤンネル時間における第3ステートのタイ
ミングを示すタイミング信号3Y3として出力さ
れる。従つて、このタイミング信号3Y3で多重
データMDをラツチすることにより、各発音チヤ
ンネルに割当てられたキーコードKCのノートコ
ードN1〜N4が取出せることになる。次に、アン
ドゲート905はタイミング信号3Y3(第3図
e)と遅延フリツプフロツプ901の出力信号
(第3図d)をインバータ906で反転した信号
と、クロツク信号φのタイミングでオンとなる
電界効果型のトランジスタ907を介して供給さ
れる遅延フリツプフロツプ901の出力信号とを
入力している。この場合、トランジスタ907は
出力ラインが入力インピーダンスの高いアンドゲ
ート905に接続されているために、クロツク信
号φのタイミングにおける入力条件(遅延フリ
ツプフロツプ901の出力)を次のクロツク信号
φが供給されるまで出力ラインの浮遊容量で保
持し続ける。従つて、アンドゲート905からは
第3図gに示すように、第3図eに示すタイミン
グ信号3Y3の立上りからクロツク信号φの半
周期分だけ出力信号が“1”となるタイミング信
号3Y3S(タイミング信号3Y3の立上りを微分
した状態の信号)が出力される。また、ノアゲー
ト904の出力信号(第3図f)は、クロツク信
号φでオンとなる電果効果型のトランジスタ9
08を介して出力されている。 この場合、トランジスタ908の出力ライン
は、入力インピーダンスの高い負荷(ロジツク回
路)に接続されているために、クロツク信号φ
のタイミングにおける入力条件(ノアゲート90
4の出力)を次のクロツク信号φが供給される
まで出力ラインの浮遊容量で保持し続ける。従つ
て、トランジスタ908からは、第3図hに示す
ように、タイミング信号3Y3(第3図e)をク
ロツク信号φの1.5周期だけ遅らせたタイミン
グ信号1.5Y3が出力されることになる。 一方、同期信号SYは、クロツク信号φ,φ
で動作する遅延フリツプフロツプ909におい
て、1ビツトタイム(クロツク信号φの1周期
分)遅延された後、オアゲート910を介して前
述した発音チヤンネル数と等しい18ステージのシ
フトレジスタ911に供給される。この場合、シ
フトレジスタ911は、前記タイミング信号
1.5Y3(第3図h)によつて入力信号を取込
み、タイミング信号3Y3(第3図e)によつて
シフト動作を行なつている。この場合、シフトレ
ジスタ911の取込みタイミングであるタイミン
グ信号1.5Y3とその入力信号とのタイミングを
一致させるために、同期信号SYを遅延フリツプ
フロツプ909において1ビツトタイム遅延し、
この遅延した同期信号SYをオアゲート910を
介してシフトレジスタ911に入力するようにし
ている。シフトレジスタ911はタイミング信号
1.5Y3によつて入力信号(SY′)を取込み、タイ
ミング信号3Y3(第3図e)によつて取込まれ
た入力信号を順次シフトする。従つて、このシフ
トレジスタ911の各ステージの出力は第7表で
示した第1〜第18多重チヤンネル時間に対して2
ビツトタイム(クロツク信号φの2周期分)だ
け遅延された第1〜第18チヤンネル時間(一つの
発音チヤンネルに関するキーコードKCおよびキ
ーオン信号KONが復調されて送出されている期
間を単にチヤンネル時間と称す)をそれぞれ表わ
していることになる。これを表にすると第8表に
示すようになる。
【表】 そして、この“1”信号がシフトレジタ911
の第18ステージまでシフトすると、シフトレジス
タ911の第1〜17ステージ出力を入力としてい
るノアゲート912の出力が“1”となり、この
“1”信号がオアゲート910を介してシフトレ
ジスタ911の入力端に供給されて循環型のシフ
トレジスタとなる。この場合、シフトレジスタ9
11に取込まれた“1”信号が順次シフトされて
第10ステージ出力が“1”になると、フリツプフ
ロツプ913がセツトされてその出力Qが“1”
となり、更にシフトされて第18ステージ出力が
“1”になるとノアゲート912の出力が“1”
によりフリツプフロツプ913がリセツトされて
その出力は“0”となる。また、シフトレジスタ
911に取込まれた“1”信号が第18ステージに
シフトされた時にノアゲート912から出力され
る“1”信号は、遅延フリツプフロツプ914に
おいて1ビツトタイム遅延された後にフリツプフ
ロツプ915をセツトしてその出力Qを“1”に
する。そして、シフトレジスタ911の第9ステ
ージの出力が“1”になると、フリツプフロツプ
915はリセツトされてその出力Qは“0”とな
る。従つて、フリツプフロツプ913の出力Q
は、第4図aにクロツク信号φAとして示すよう
に、シフトレジスタ911の第10〜第17ステージ
の出力のいずれかが“1”の期間において“1”
となる。またフリツプフロツプ915の出力Q
は、第4図bにクロツク信号φBとして示すよう
に、シフトレジスタ911の第1〜第8ステージ
の出力のいずれかが“1”の期間において“1”
となる。アンドゲート916は遅延フリツプフロ
ツプ914の出力信号とタイミング信号1.5Y3
のタイミングでオンとなる電界効果型のトランジ
スタ917を介して供給されるノアゲート912
の出力とを入力している。この場合、トランジス
タ917はその出力ラインが高入力インピーダン
スのアンドゲート916に接続されているため
に、タイミング信号1.5Y3の発生時における入
力条件(つまりノアゲート912の出力)を次の
タイミング信号1.5Y3の発生時まで出力ライン
の浮遊容量で保持し続けることになり、アンドゲ
ート916から出力される信号は、第4図cにタ
イミング信号TISとして示すように、シフトレジ
スタ911の第1ステージ出力発生期間の前半期
において“1”となつて第1チヤンネル時間の立
上り部分を示す信号となる。また、シフトレジス
タ911の第1ステージ出力は第4図dに示すよ
うに第8表の第1チヤンネル時間(ペタル鍵盤用
の発音チヤンネルに対応)を示すタイミング信号
t1として出力され、シフトレジスタ911の第2
〜第8ステージ出力は、オアゲート918から第
4図eに示すように第8表の第2〜第8チヤンネ
ル時間(上鍵盤用の発音チヤンネルに対応)を示
すタイミング信号UKTとして出力され、シフト
レジスタ911の第9〜15ステージ出力はオアゲ
ート919を介して第4図fに示すように、第8
表の第9〜第15チヤンネル時間(下鍵盤用の発音
チヤンネルに対応)を示すタイミング信号LKT
として出力される。 一方、電源投入時に発生されるイニシアルクリ
ア信号ICによつてリセツトされる2進5ビツト
構成のカウンタ920は、フリツプフロツプ91
3,915から出力される信号をクロツク信号φ
A,φBとして順次カウントをアツプしている。従
つて、カウンタ920はシフトレジスタ911の
1周期毎に1カウントしていることになる。ま
た、カウンタ920の出力側には、カウンタ92
0のカウント値が10進数で29,30,31に達する毎
にタイミング信号29T,30T,31Tをそれ
ぞれ出力するアンドゲート921,922,92
3が設けられている。アンドゲート923から出
力されるタイミング信号31Tは、クロツク信号
φA,φBで駆動される遅延フリツプフロツプ92
4においてカウンタ920の1カウント時間分
(シフトレジスタ911の1周期に相当する時
間)が遅延されてタイミング信号OTとして出力
される。 押鍵検出回路 第5図は第1図に示すSK押鍵検出回路2aの
具体例を示す詳細回路図であつて、この押鍵検出
回路2aはキースイツチ回路200と、キースイ
ツチ回路200のブロツク入出力兼用端子200
a〜200fにそれぞれ接続されたブロツク検出
回路201a〜201fと、キースイツチ回路2
00のノート入出力兼用端子202a〜202g
にそれぞれ接続されたノート検出回路203a〜
203gとを有する。キースイツチ回路200は
第6図に示すように、ソロ鍵盤1aの各鍵に対応
して設けられた37個のキースイツチ204a〜2
04nのうち、最低オクターブのC音に対応する
キースイツチ204nを除く他の36個のキースイ
ツチ204a〜204mの一方の端子(可動接
点)側を半オクターブ(C#〜F#またはG〜
C)毎に共通接続してブロツクU4a,U4b,
U5b,U6a,U6bとした後、ブロツク配線
205を介してブロツク入出力兼用端子200a
〜200fに接続されている。また、上記各キー
スイツチ204a〜304mの他方の端子(固定
接点)側はそれぞれ回り込み防止用のダイオード
207a〜207mを介して音名CとF#,Bと
F,A#とE,AとD#,G#とDおよびGとC
#の各ノートの組合わせ毎にそれぞれ共通接続さ
れ、ノート配線208を介してノート入出力兼用
端子202a〜202fにそれぞれ接続されてい
る。この場合、ソロ鍵盤1aにおける鍵数は第1
表で示したようにC3〜C6の37鍵であり、キース
イツチの数も37個である。これを半オクターブ毎
に6つのブロツク(U4a〜U6b)に分割する
と、最低オクターブのC音の鍵のキースイツチ2
04nが1個だけ残つてしまう不都合が生ずる。
また、この1個のキースイツチ204nのために
ブロツクを一個増加するのも不経済である。この
ため、第6図に示す実施例においては、最低オク
ターブのC音の鍵(C3)のキースイツチ204n
をCLノートとしてブロツクU4aに含め、この
ブロツクU4aだけは7個のキースイツチを担当
させている。このため、キースイツチ204nの
一方の端子(可動接点)をブロツク配線205を
介してブロツク入出力兼用端子200fに接続
し、また他方の端子(固定接点)をダイオード2
07n、ノート配線208を介してCLノート専
用のノート入出力兼用端子202gに接続してい
る。ところで、一般に各キースイツチは鍵盤部に
設けられているためキースイツチ204a〜20
4nとブロツク検出回路201a〜201fおよ
びノート検出回路203a〜203gを結ぶブロ
ツク配線205およびノート配線208は長く引
き回されているために、そこに配線容量CbとCn
が生ずる。この実施例では、この配線容量Cb,
Cnを積極的に利用するように構成している。 ブロツク検出回路201a〜201f(第5
図)はその詳細を回路201a,201e,20
1fについてのみ図示するが他の回路201b〜
201dについても同様である。各ブロツク検出
回路201a〜201fは、キースイツチ回路2
00の対応するブロツク入出力兼用端子(200
a〜200f)とアース間に接続され、かつ第2
図に示すタイミング信号発生部9から供給される
タイミング信号29T,30Tを入力とするノア
ゲート209の出力をゲート入力とするトランジ
スタ210と、対応するブロツク入出力兼用端子
(200a〜200f)の出力とタイミング信号
29Tとのアンド条件を求めるアンドゲート21
1と、アンドゲート211の出力信号をクロツク
信号φAで取込でクロツク信号φBで出力する遅延
フリツプフロツプ212と、遅延フリツプフロツ
プ212の出力と高ブロツク優先信号HBをイン
バータ213により反転した信号とのアンド
条件を求めるアンドゲート214と、遅延フリツ
プフロツプ212の出力と高ブロツク優先信号
HBとを入力し、その出力を新たな高ブロツク優
先信号HBとして下位ブロツクに供給するオアゲ
ート215と、アンドゲート214の出力をイン
バータ216で反転した信号とタイミング信号3
0Tのアンド条件を求めるアンドゲート217
と、アンドゲート214の出力とタイミング信号
30Tとのアンド条件を求めるアンドゲート21
8と、電源Vccと対応するブロツク入出力兼用端
子(200a〜200f)との間に接続され、か
つアンドゲート217の出力をゲート入力とする
トランジスタ219と、対応するブロツク入出力
兼用端子(200a〜200f)とアース間に接
続され、かつアンドゲート218の出力をゲート
入力とするトランジスタ220とによつて構成さ
れている。 尚、ブロツク検出回路201aのインバータ2
13に入力される高ブロツク優先信号HBはそれ
より上位のブロツク検出回路が存在しないため常
時“0”となつている。またブロツク検出回路2
01fには、それより下位のブロツク検出回路が
存在しないためオアゲート215は設けられてい
ない。 このように構成された各ブロツク検出回路20
1a〜201fのアンドゲート214の出力はオ
アゲート221〜223を介してブロツクコード
として取り出される。一方、ノート検出回路20
3a〜203gはその詳細を回路203a,20
3f,203gについてのみ図示するが、他の回
路203b〜203eについても同様である。 各ノート検出回路203a〜203gは、電源
Vccと対応するノート入出力兼用端子(202a
〜202g)間に接続され、かつタイミング信号
29Tをゲート入力とするトランジスタ224
と、対応するノート入出力兼用端子(202a〜
202g)の出力信号をインバータ225で反転
した信号とタイミング信号30Tとのアンド条件
を求めるアンドゲート226と、アンドゲート2
26の出力をクロツクパルスφAで取込み、クロ
ツクパルスφBで出力する遅延フリツプフロツプ
227と、高ノート優先信号HNをインバータ2
28で反転した信号と遅延フリツプフロツプ
227の出力とのアンド条件を求めるアンドゲー
ト229と、高ノート優先信号HNと遅延フリツ
プフロツプ227の出力とを入力し、その出力を
新たな高ノート優先信号HNとして下位のノート
検出回路に供給するオアゲート230とによつて
構成されている。 尚、ノート検出回路203aのインバータ22
8に入力される高ノート優先信号HNはそれより
上位のノート検出回路が存在しないため常時
“0”となつている。またノート検出回路203
gには、それより下位のブロツク検出回路が存在
しないためオアゲート230は設けられていな
い。 そして、各ノート検出回路203a〜203g
のアンドゲート229の出力は、オアゲート23
1〜233を介してノートコード化して取出され
る。 このように構成されたSK押鍵検出回路2aに
おいては、第2図に示すタイミング信号発生部9
から発生されるタイミング信号29T,30Tが
入力されるわけであるが、ノアゲート209はタ
イミング信号29T,30Tが発生されるタイミ
ング以外の期間において“1”信号を送出し、こ
の“1”信号で各ブロツク検出回路201a〜2
01fのトランジスタ210をオンさせてブロツ
ク配線205の浮遊容量Cbを放電している。 次にタイミング信号発生部9(第2図)からタ
イミング信号29Tが供給されると、各ノート検
出回路203a〜203gの各トランジスタ22
4がオンとなり、これに伴なつて各ノート入出力
兼用端子202a〜202gを介してノート配線
208側の浮遊容量Cnが充電される。この場
合、いずれかの鍵が操作されてキースイツチ20
4a〜204n(第6図)のいずれか(1個また
は複数個)がオンされていると、このオンされた
キースイツチ204を介して対応するブロツク配
線205の浮遊容量Cbが充電される。この結
果、オンされたキースイツチ204が属するブロ
ツクのブロツク入出力兼用端子(200a〜20
0f)が“1”なり該ブロツク入出力兼用端子
(200a〜200f)に接続されているブロツ
ク検出回路201のアンドゲート211は、タイ
ミング信号29Tの発生時に“1”信号を送出し
て、そのブロツクにおいてオン状態のキースイツ
チがあることを示す。このアンドゲート211か
ら出力される“1”信号は、クロツク信号φA
φBで動作する遅延フリツプフロツプ212にお
いて第1〜第18多重チヤンネル時間遅延されて、
タイミング信号30Tに同期して出力される。遅
延フリツプフロツプ212から“1”信号が出力
されると、インバータ213、アンドゲート21
4およびオアゲート215で構成される高ブロツ
ク優先回路によつて、遅延フリツプフロツプ21
2から“1”信号が出力されたブロツク検出回路
201のうちで最も優先順位の高いブロツク検出
回路201(この実施例ではブロツク検出回路2
01a,201b,201c,…201fの順で
ある)におけるアンドゲート214からのみ
“1”信号が出力される。この場合、優先順位が
下位のブロツク検出回路201においては上位の
ブロツク検出回路201の遅延フリツプフロツプ
212から出力される“1”信号がオアゲート2
15を介して高ブロツク優先信号HBとしてイン
バータ213に入力されるために、アンドゲート
214が強制的に遮断される。そして、アンドゲ
ート214から“1”信号を送出しているブロツ
ク検出回路201はタイミング信号30Tの発生
時にアンドゲート218の出力が“1”となり、
このアンドゲート218から出力される“1”信
号でトランジスタ220がオンとなる。また、ア
ンドゲート214から“0”信号を送出している
ブロツク検出回路201は、タイミング信号30
Tの発生時にアンドゲート217から出力される
“1”信号でトランジスタ219がオンとなる。
この結果、トランジスタ220がオンとなつたブ
ロツク検出回路201に接続されているブロツク
入出力兼用端子(200a〜200f)はアース
に落されて“0”レベルとなり、これに伴なつて
該ブロツクのオンしているキースイツチ204に
対応するノート配線208の浮遊容量Cnの電荷
が放電され該ノート配線208に接続されている
ノート入出力兼用端子202も“0”レベルとな
る。この結果、“0”レベルになつたノート入出
力兼用端子202に接続されているノート検出回
路203のインバータ225の出力のみが“1”
となる。このインバータ225の出力“1”はこ
のときタイミング信号30Tが発生しているので
アンドゲート226を介して遅延フリツプフロツ
プ227に入力され該遅延フリツプフロツプ22
7において遅延されて次のタイミング信号31T
に同期して出力される。遅延フリツプフロツプ2
27から“1”信号が出力されると、インバータ
228、アンドゲート229、オアゲート230
によつて構成される高ノート優先回路によつて、
遅延フリツプフロツプ227から“1”信号が出
力されたノート検出回路203のうちで最も優先
順位の高いノート検出回路203(この実施例で
はノート検出回路203a,203b,203
c,…203gの順である)におけるアンドゲー
ト229のみから“1”信号が出力される。この
場合、優先順位が下位のノート検出回路203に
おいては上位のノート検出回路203のオアゲー
ト230から出力される高ノート優先信号HN
(“1”)によつてアンドゲート229が強制的に
不動作とされる。このようにして単一のノート検
出回路203から出力される“1”信号はオアゲ
ート231〜233を介してコード化されノート
コードSNCのビツトSN1〜SN3としてタイミング
信号31Tに同期して出力される。 一方、前述したように単一のブロツク検出回路
201からタイミング信号30Tに同期して出力
される“1”信号はオアゲート221〜223を
介してコード化され、さらにクロツク信号φA
φBによつて駆動される遅延フリツプフロツプ2
34〜236に入力され遅延されてタイミング信
号31Tに同期して該遅延フリツプフロツプ23
4〜236からノートコードSNCのビツトSN4
よびブロツクコードSB1,SB2として出力され
る。尚、CLノート検出時、すなわち最低オクタ
ーブのC音の鍵(C3)が押鍵され対応するキース
イツチ204nがオンしてノート検出回路203
gから“1”信号が出力された場合には第4表お
よび第5表に示すようにブロツクコードSB1
SB2を“00”とし、ノートコードSN1〜SN4
“1111”とする必要がある。このために遅延フリ
ツプフロツプ234,235の出力側にオアゲー
ト237、アンドゲート239を設け、ノート検
出回路203gの出力信号をオアゲート237に
入力するとともに、インバータ238を介してア
ンドゲート239に入力している。 このようにして、SK押鍵検出回路2aから
は、ソロ鍵盤1aにおいて押下されている鍵のう
ち最も音高の高い鍵に対応する単一のキーコード
SKC(ブロツクコードSB1,SB2およびノートコ
ードSN1〜SN4からなる)がタイミング信号31
Tの発生に同期して出力される。 尚、PK押鍵検出回路2dも第5図に示したSK
押鍵検出回路2aに準じて構成することができる
ものであるが、その説明は省略する。 キーコード変換回路7a、第1最高音検出回
路7b 第7図は第1図に示すキーコード変換回路7a
と第1最高音検出回路7bの具体的な実施例を示
す回路図であつて、第1図に示す発音割当て部4
からクロツク信号φに同期して出力される第7
表に示した4ビツトの多重データMD(MD1
MD4)は、クロツク信号φ,φ(第3図a,
b)によつて駆動される遅延フリツプフロツプ7
00a〜700dに入力され、1ビツトタイム遅
延されて出力される。 各遅延フリツプフロツプ700a〜700dか
ら出力される遅延された多重データMDの各ビツ
ト信号MD1〜MD4はアンドゲート701に入力さ
れて同期データ“1111”が検出され、このアンド
ゲート701の出力“1”がデータ多重回路4b
から出力される多重データMDのスタート部分を
示す同期信号SYとして第2図のタイミング信号
発生部9に供給される。また、各遅延フリツプフ
ロツプ700a〜700dから出力される多重デ
ータMDの各ビツト信号MD1〜MD4はラツチ回路
703の入力端子IN1〜IN4に入力されるととも
に、クロツク信号φ,φによつて駆動される
遅延フリツプフロツプ702a〜702dに入力
される。遅延フリツプフロツプ702a,702
dは入力された各ビツト信号MD1〜MD4を1ビツ
トタイム遅延してラツチ回路703の入力端子
IN5〜IN8に加える。 ラツチ回路703のストローブ端子Sにはタイ
ミング信号3Y3S(第3図g)が入力されてお
り、タイミング信号3Y3Sが発生したときその
各入力端子IN1〜IN8に入力されている信号をラツ
チする。この場合、タイミング信号3Y3Sは、
タイミング信号発生部9(第2図)の説明におい
て詳記したように、第7表に示す各多重チヤンネ
ル時間の第3ステートのタイミングを表わすタイ
ミング信号3Y3(第3図e)の立上りを微分し
た状態の信号である。従つて、このタイミング信
号3Y3Sの発生時においては、遅延フリツプフ
ロツプ700a〜700bから第7表に示す各多
重チヤンネル時間の第3ステートにおけるビツト
信号MD1〜MD4、すなわちノートコードN1〜N4
が出力されており、また遅延フリツプフロツプ7
02a〜702dからは遅延フリツプフロツプ7
00a〜700dの出力を1ビツトタイム遅延し
た多重チヤンネル時間の第2ステートにおけるビ
ツト信号MD1〜MD4、すなわちブロツクコードB1
〜B3およびキーオン信号KONが出力されてい
る。この結果、ラツチ回路703をタイミング信
号3Y3Sによりラツチするとその出力端子
OUT1〜OUT8からはノートコードN1〜N4、ブロ
ツクコードB1〜B3、キーオン信号KONがそれぞ
れ出力される。このようにラツチ回路703から
はタイミング信号3Y3Sの発生毎に各発音チヤ
ンネルのノートコードN1〜N4、ブロツクコード
B1〜B3およびキーオン信号KONが順次並列的に
取り出されるものである。 従つて、遅延フリツプフロツプ700a〜70
0d、702a〜702d、アンドゲート701
およびラツチ回路703は、多重データMD
(MD1〜MD4)として時分割多重化されて送られて
くる同期データおよび各発音チヤンネルのノート
コードN1〜N4、ブロツクコードB1〜B3、キーオ
ン信号KONを復調する復調回路を構成している
ことになる。 一方、カプラ鍵盤選択スイツチ部7fのUK選
択スイツチUCS、LK選択スイツチLCS、PK選択
スイツチPCSの各出力信号は、それぞれ遅延フリ
ツプフロツプ704a〜704cにタイミング信
号1.5Y3(第3図h)のタイミングで取込ま
れ、タイミング信号3Y3(第3図e)によつて
出力される。これは、各選択スイツチUCS,
LCS,PCSによつて発生するチヤツタリングの影
響を後続の回路に与えないようにするために行な
われているものである。そして、遅延フリツプフ
ロツプ704aの出力信号は、アンツゲート70
5において第2図のタイミング信号発生部9から
出力されるタイミング信号UKT(第4図e)と
遅延フリツプフロツプ704cの出力を反転する
インバータ706の出力とのアンド条件が求めら
れ、アンドゲート705からはUK選択スイツチ
UCSのオン時に、上鍵盤用の発音チヤンネルの
データ(キーコードUKCおよびキーオン信号
KON)を復調して送出する期間(第8表の第2
〜第8チヤンネル時間)を示すタイミング信号
UKTの発生期間においてのみ“1”となるUK選
択信号UTが出力される。また、遅延フリツプフ
ロツプ704bの出力信号は、アンドゲート70
7においてタイミング信号LKT(第4図f)と
インバータ706の出力信号とのアンド条件が求
められ、アンドゲート707からはLK選択スイ
ツチLCSのオン時に下鍵盤用の発音チヤンネルの
データ(キーコードLKCおよびキーオン信号
KON)を復調して送出する期間(第8表の第9
〜第15チヤンネル時間)を示すタイミング信号
LKTの発生期間においてのみ“1”となるLK選
択信号LTが出力される。アンドゲート705お
よび707から出力されるUK選択信号UTおよ
びLK選択信号LTはオアゲート708を介して
ULK選択信号ULTとして出力される。更に、遅
延フリツプフロツプ704cの出力信号は、PK
選択スイツチPCSのオン時にPK選択信号PTとし
て出力される。この場合、PK選択信号PTが出力
されると、このPK選択信号PTを反転するインバ
ータ706の出力が“0”となるために、アンド
ゲート705,707は強制的に不動作とされて
ULK選択信号ULTは発生されずPK選択信号PT
を優先している。これは、この実施例において鍵
盤間カプラとしてペタル鍵盤を上鍵盤および下鍵
盤より優先させているためである。 一方、ラツチ回路703の出力側には、ノート
コードのビツトN1,N2を反転するインバータ7
09,710が設けられており、アンドゲート7
11はインバータ709,710の出力(1
2)とラツチ回路703から出力されるノート
コードのビツトN3,N4とのアンド条件を求める
ことによつて第3表に示す音名Cのノートコード
N4〜N1(“1100”)を検出してCノート検出信号
CKを出力する。アンドゲート711からCノー
ト検出信号CKが出力されると、このCノート検
出信号CKを入力するオアゲート712,713
の出力が“1”となつて第3表に示すC音のノー
トコードN4〜N1“1100”が本来のC音ノートコ
ードN4〜N1“1111”にコード変換される。 尚、インバータ709,710、アンドゲート
711、オアゲート712,713は第3表に示
すUK,LK,PK用のノートコードN1〜N4を第5
表に示すSK用のノートコードSN1〜SN4に変換す
るノートコード変換回路を構成していることにな
る。 ラツチ回路703から出力されるブロツクコー
ドのビツトB2,B3を入力とする排他オアゲート
714の出力は、アンドゲート715においてオ
アゲート708から出力されるULK選択信号
ULTとのアンド条件が求められる。また、排他
オアゲート716は、ラツチ回路703から出力
されるブロツクコードのビツトB2とアンドゲー
ト715の出力を入力とし、その出力を変換ブロ
ツクコードのビツトB′2として出力している。な
お、ブロツクコードのビツトB1はそのまま変換
ブロツクコードのビツトB′1となる。このような
構成において、ULK選択信号ULTの発生時に、
ブロツクコードB3〜B1が“010”となると、排他
オアゲート714の出力が“1”となり、これに
伴なつてアンドゲート715の出力も“1”とな
る。この結果、排他オアゲート716の出力は
“0”となり、変換ブロツクコードB′2,B′1
“00”となる。 また、ブロツクコードB3〜B1が例えば“100”
になると、排他オアゲート714の出力が“1”
となり、これに伴なつてアンドゲート715の出
力も“1”となるが、排他オアゲート716の他
方の入力は“0”であるために、排他オアゲート
716から出力される変換ブロツクコードのビツ
トB′2は“1”となる。 従つて変換ブロツクコードB′2,B′1は“10”と
なる。このULK選択信号ULTの発生時における
ブロツクコードB1〜B3の変換の様子をまとめて
第9表に示す。
【表】 このようにして、ブロツクコードB1〜B3が上
鍵盤または下鍵盤用のものである場合には第9表
に示したようなブロツクコードB′1,B′2に変更さ
れる。この場合、ブロツクコードB1〜B3が第9
表のB欄に示す内容のとき(音域C#〜C6
表わすとき)には、第4表に示したソロ鍵盤用の
ブロツクコードSB1,SB2と同一内容の変更ブロ
ツクコードB′1,B′2に変換される。 また、キーコード変換回路7aは、PK選択信
号PTが発生してULK選択信号ULTが発生してい
ない時にはアンドゲート715の出力が常に
“0”となるためブロツクコードB1〜B3の下位2
ビツトB13B2がそのまま変換ブロツクコードB′1
B′2となる。このPK選択信号PTの発生時におけ
るブロツクコードB1〜B3の変換の様子を第10表
に示す。
【表】 このようにして、ブロツクコードB1〜〜B3
ペタル鍵盤用のものである場合には第10表に示し
たようなブロツクコードB′1,B′2に変換される。
この場合、変換ブロツクコードB′1,B′2を第4表
に示したソロ鍵盤用のブロツクコードSB1,SB2
と対応させると、ペタル鍵盤のオクターブ音域を
3オクターブ上昇した状態となる。換言すれば、
ペタル鍵盤用のブロツクコードB1〜B3の内容
(オクターブ音域を表わす)を3オクターブ上げ
てソロ鍵盤用のブロツクコードSB1,SB2に一致
した変更ブロツクコードB′1,B′2に変更されたこ
とになる。 尚、排他オアゲート714,716およびアン
ドゲート715は、ブロツクコードB1〜B3をソ
ロ鍵盤用のブロツクコードSB1,SB2に対応した
ブロツクコードB′1,B′2に変換するブロツクコー
ド変換回路を構成していることになる。 以上の説明が発音割当て部4から多重データ
MDとして送られてくる上鍵盤、下鍵盤またはペ
タル鍵盤のキーコードKC、すなわちブロツクコ
ードB1〜B3およびノートコードN1〜N4をソロ鍵
盤用のブロツクコードSB1,SB2およびノートコ
ードSN1〜SN4に一致したブロツクコードB1′,
B2′およびノートコードN1′〜N4′のキーコード
KC′に変換するキーコード変換回路7aの説明で
ある。 次に、第7図に示す第1最高音検出回路7bに
ついて説明する。第1最高音検出回路7bは、キ
ーコード変換回路7aから出力される変換ノート
コードN1′〜N4′および変換ブロツクコードB′1
B′2をそれぞれ入力して記憶するレジスタ718
a〜718fを有する。この場合、各レジスタ7
18a〜718fは、入力信号(ノートコード
N′1〜N′4およびブロツクコードB1′,B′2のいずれ
か)を後述するオアゲート179から出力される
書込信号RPによつて取込むアンドゲート720
と、アンドゲート720の出力を遅延フリツプフ
ロツプ721に供給するオアゲート722と、遅
延フリツプフロツプ721の出力を後述するノア
ゲート723から出力される記憶信号MPによつ
て取込み、オアゲート722を介して遅延フリツ
プフロツプ721に帰還するアンドゲート724
とによつて構成されている。そして、遅延フリツ
プフロツプ721は、タイミング信号1.5Y3
(第3図h)によつて入力信号の取込を行ない、
タイミング信号3Y3(第3図e)によつて取出
を行なつているために、各レジスタ718a〜7
18fからは各チヤンネル時間の第3ステート
(第8表)に同期して出力が送出されることにな
る。また、この第1最高音検出回路7bは、各レ
ジスタ718a〜718fに入力する変換キーコ
ードKC′(N1′〜N4′,B1′,B2′)をA入力とし、
各レジスタ718a〜718fの出力をB入力と
する比較器725を有し、この比較器725はA
入力がB入力よりも大なる場合のみ比較出力CO
を出力するように構成されている。アンドゲート
726は比較出力CO、アンドゲート711から
出力されるCノート検出信号CKと変換ブロツク
コードB′1,B′2を入力とするオアゲート717の
出力、アンドゲート715の出力、キーオン信号
KONとのアンド条件を求めてULK選択信号ULT
の発生時における前記書込信号RPをオアゲート
719を介して出力する。またアンドゲート72
7はオアゲート717の出力、キーオン信号
KON,PK選択信号PT、タイミング信号t1のアン
ド条件を求めてPK選択信号PTの発生時における
前記書込信号RPをオアゲート719を介して出
力する。ノアゲート723はオアゲート719の
出力(書込信号RP)、タイミング信号t1およびイ
ニシアルクリア信号ICを入力しこれら各信号
RP,t1,ICがすべて“0”であるとき前記記憶
信号MPを出力する。 このように構成された第1最高音検出回路7b
において、各レジスタ718a〜718fの内容
は電源投入時に発生されるイニシアルクリア信号
ICによつてクリアされる。また、第1チヤンネ
ル時間に発生されるタイミング信号t1(第3図
d)が供給される毎にノアゲート723から出力
される記憶信号MPが“0”となつて、各レジス
タ718a〜718fの各アンドゲート724を
不動作にし、遅延フリツプフロツプ721の出力
の帰還を阻止して記憶内容をすべてクリアする。 次に、オアゲート708からULK選択信号
ULTが発生されている状態の動作を説明する。
ULK選択信号ULTが発生されている状態におい
てはキーコード変換回路7aから出力される変換
キーコードKC′(ブロツクコードB′1,B2′および
変換ノートコードN1′〜N4′)は上鍵盤または下鍵
盤のキーコードKC(ブロツクコードB1〜B3およ
びノートコードN1〜N4)を変換したものである。
この場合、変換キーコードKC′(B1′,B2′,N1′〜
N4′)の内容はキーコードKC(B1〜B3,N1
N4)が音域C1〜C6を表わすものであるため、これ
に対応して音域C1〜C6を含んでいる。しかし、
これでは第4表に示すソロ鍵盤の音域C3〜C6
外の音域C1〜B2を含むことになり後述するソロ
鍵盤用のキーコードSKCとの比較に際し不都合
が生じる。このため、変換キーコード
KC′(B1′,B2′,N1′〜N4′)を音域C3〜C6の範囲
に限定する必要がある。そして、この限定を行な
うために前述したオアゲート717の出力および
アンドゲート715の出力が利用される。オアゲ
ート717の出力が“1”となるのは、変換ブロ
ツクコードのビツトB1′またはB2′、またはCノー
ト検出信号CKのいずれかが“1”となつたとき
であり、これは第9表および第3表から判るよう
に音域C#〜C2(B1′が“1”となる)、C#
〜C4(B1′が“1”となる)、C#〜C5(B2′が
“1”となる)、およびC1,C3(CKが“1”とな
る)の場合である。一方、アンドゲート715の
出力が“1”となるのは排他オアゲート714の
入力であるブロツクコードのビツトB2,B3
“01”または“10”となつたときであり、これは
音域C#〜C3、C#〜C4、C#〜C5およ
びC#〜C6の場合である。このオアゲート7
17およびアンドゲート715の各出力が“1”
となる場合の音域をまとめて第11表に示す。
【表】 従つてオアゲート717およびアンドゲート7
15の出力がともに“1”となるのは音域C3
C6の場合だけである(第11表において〇で囲ん
だ部分)。このようにして、ソロ鍵盤の音域C3
C6に一致する変換キーコードKC′(B1′,B2′,
N1′〜N4′)を検出することができる。 ULK選択信号ULTの発生時における書込信号
RPの発生 この場合の書込信号RPはアンドゲート726
より発生される。アンドゲート726には前述し
たように比較器725の比較出力CO、オアゲー
ト717の出力、アンドゲート715の出力およ
びキーオン信号KONが入力される。したがつて
アンドゲート726は、 キーコード変換回路7aから出力される変換
キーコードKC′(B1′,B2′,N1′〜N4′)が音域
C3〜C6の範囲であり、 該変換キーコードKC′に変換されたキーコー
ドKCに対応する鍵が現在押鍵されており
(KON=“1”)、 該変換キーコードKC′がレジスタ718a〜
718fに記憶されているキーコードよりも高
い音高である(CO=“1”)、 の条件が成立したとき書込信号RPを発生してレ
ジスタ718a〜718fをクリアする(記憶信
号MPを“0”にする)とともに、上記の新たな
音高の高い変換キーコードKC′を書込む。尚この
場合、書込信号RPが発生しなかつたとき(上記
〜の条件が成立しなかつたとき)は記憶信号
MPが“1”を維持しレジスタ718a〜718
fの記憶を保持させる。 このような動作が第2〜第15の各チヤンネル時
間において実行され、そして第15チヤンネル時間
における上記動作の完了時点ではレジスタ718
a〜718fに上鍵盤または下鍵盤に関するもの
でかつソロ鍵盤の音域(C3〜C6)に対応する変換
キーコードKC′(B1′,B2′,N1′〜N4′)のうち音
高の最も高いもの(最大値)が記憶されているこ
とになる。この記憶は次の第1チヤンネル時間に
同期してタイミング信号t1(第4図d)が発生す
るまで保持されタイミング信号t1の発生に伴いク
リアされる。 レジスタ718a〜718fに記憶された最大
値の変換キーコードKC′は第1チヤンネル時間の
立上りに同期して発生されるタイミング信号TIS
(第4図c)によりラツチ回路728にラツチさ
れる。 ラツチ回路728にラツチされた変換キーコー
ドKC′(ブロツクコードB1′,B2′、ノートコード
N1′〜N4′)はそれぞれクロツク信号φA,φB(第
4図a,b)で駆動される遅延フリツプフロツプ
729a〜729fに入力され第1〜第18チヤン
ネル時間の1周期分遅延されて出力される。 遅延フリツプフロツプ729a〜729fの出
力はタイミング信号OT(第2図に示すタイミン
グ信号発生部9から発生される)によつて動作可
能となるアンドゲート730a〜730fを介し
てカプラキーコードCKCとして取出され第2最
高音検出回路7cに供給される。 PK選択信号PT発生時における書込信号RPの
発生 PK選択スイツチPCSが投入(オン)されてPK
選択信号PTが発生している場合にはアンドゲー
ト727が動作して該アンドゲート727から書
込信号RPが発生される。アンドゲート727に
はPK選択信号PTの他にオアゲート717の出
力、キーオン信号KONおよびタイミング信号t1
入力される。 タイミング信号t1(第4図d)は前述したよう
に第1チヤンネル時間に同期して発生される信号
であり、この信号t1の発生タイミング(すなわち
第1チヤンネル時間)は第8表からも明らかなよ
うにペタル鍵盤のチヤンネルになつており、した
がつてラツチ回路703にはペタル鍵盤に関する
キーコードKC(PKC)およびキーオン信号KON
がラツチされる。この結果タイミング信号t1の発
生時にキーコード変換回路7aから出力される変
換キーコードKC′(B1′,B2′,N1′〜N4′)はペタ
ル鍵盤のキーコードKC(B1〜B3,N1〜N4)を変
換したものとなつている。この場合の変換キーコ
ードKC′のブロツクコードB1′,B2′の内容は第9
表に示したとおりであり、このためオアゲート7
17からは変換キーコードKC′のすべての各内容
に対し出力“1”が送出される。 したがつて、アンドゲート727はキーコード
変換回路7aからペタル鍵盤に関する変換キーコ
ードKC′が出力されたとき、すなわちタイミング
信号t1の発生時(第1チヤンネル時間)におい
て、キーオン信号KONが“1”であることを条
件に書込信号RP(“1”)を出力する。この結
果、レジスタ718a〜718fにはペタル鍵盤
の変換キーコードKC′(B1′,B2′,N1′〜N4′)が
書込まれる。 すなわち、ペタル鍵盤に関しては発音チヤンネ
ルが1チヤンネルのみであるので、第1最高音検
出回路7bは前述したULK選択信号ULTの発生
時のような最高音検出動作はせず、ペタル鍵盤の
変換キーコードKC′が発生したらそれを無条件に
レジスタ718a〜718fに書込んでいる。レ
ジスタ718a〜718fに書込まれたペタル鍵
盤の変換キーコードKC′は前述した場合と同様に
ラツチ回路728、遅延フリツプフロツプ729
a〜730f、アンドゲート730a〜730f
を介してカプラキーコードCKCとして取出され
る。 以上のようにして、第1最高音検出回路7bか
らは、ULK選択信号ULTの発生時(UK選択スイ
ツチUCSまたはLK選択スイツチLCSがオンされ
たとき)には上鍵盤または下鍵盤に関するもので
かつソロ鍵盤の音域(C3〜C6)に対応する変換キ
ーコードKC′のうち音高の最も高いものがカプラ
キーコードCKCとして出力され、またPK選択信
号PTの発生時(PK選択スイツチPCSがオンされ
たとき)にはペタル鍵盤の変換キーコードKC′が
そのままカプラキーコードCKCとして出力され
る。この場合、カプラキーコードCKC(変換キ
ーコードKC′)の内容は前述したようにソロ鍵盤
のキーコードSKCと全く同一内容となつてい
る。 第2最高音検出回路7c 第8図は第1図に示した第2最高音検出回路7
cの具体例を示す回路図である。この第2最高音
検出回路7cは、SK押鍵検出回路2a(第5
図)から出力されるソロ鍵盤のキーコードSKC
(ブロツクコードSB1,SB2とノートコードSN1
SN4)をクロツク信号φA(第4図a)で取込み、
クロツク信号φB(第4図( )b)で取出すこ
とにより、第7図に示す第1最高音検出回路7b
からタイミング信号OTに同期して出力されるカ
プラキーコードCKCとタイミングを合せるため
の遅延フリツプフロツプ750a〜750fを有
する。比較器751はA入力に第7図の第1最高
音検出回路7bから供給されるカプラキーコード
CKCとB入力に遅延フリツプフロツプ750a
〜750fから供給されるソロ鍵盤のキーコード
SKCを比較し、A入力がB入力よりも大なる場
合(A>B)のみ“1”信号の比較出力COを出
力する。アンドゲート753はタイミング信号
OTとオアゲート752から出力される比較出力
COとのアンド条件を検出しており、アンドゲー
トゲート754はタイミング信号OTとオアゲー
ト752から出力される比較出力COを反転する
インバータ755の出力とのアンド条件を求めて
いる。従つて、アンドゲート753からは、カプ
ラキーコードCKCがキーコードSKCよりも大き
な値(音高が高い)の場合のみタイミング信号
OTに同期して“1”信号が出力され、カプラキ
ーコードCKCがキーコードSKCと等しいかある
いは小さな値(音高が同じまたは低い)の場合に
はアンドゲート754からタイミング信号OTに
同期して“1”信号が出力されることになる。ま
た、比較器751のA,B入力にそれぞれ供給さ
れるカプラキーコードCKC(ブロツクコード
B1′,B2′,ノートコードN1′〜N4′)およびソロ鍵
盤のキーコードSKC(ブロツクコードSB1
SB2、ノートコードSN1〜SN2)は、各ビツト毎に
設けられた入力選択回路756a〜756fのX
入力端およびY入力端にそれぞれ供給されてい
る。ここで各入力選択回路756a〜756f
(回路756a,756fについてのみ詳細を示
す)は、アンドゲート753の出力“1”によつ
てX入力端の信号を取込むアンドゲート757
と、アンドゲート754の出力“1”によつてY
入力端の信号を取込むアンドゲート758と、ア
ンドゲート757,758の出力を出力端Zに送
出するオアゲート759とから構成されている。
従つて、各入力選択回路756a〜756fはア
ンドゲート753の出力が“1”である場合、つ
まりカプラキーコードCKCがソロ鍵盤のキーコ
ードSKCより大の場合にはX入力端に供給され
るカプラキーコードCKCをアンドゲート757
およびオアゲート759を介して出力端Zに送出
する。また、アンドゲート754の出力が“1”
である場合、つまりキーコードSKCが大の場合
にはY入力端に供給されるソロ鍵盤のキーコード
SKCをアンドゲート758およびオアゲート7
59を介して出力端Zに送出する。従つて、入力
選択回路756a〜756fからは、カプラキー
コードCKCおよびソロ鍵盤のキーコードSKCの
うち、音高の高い方のキーコード(CKCまたは
SKC)がキーコードMKC(ブロツクコード
MB1,MB2、ノートコードMN1〜MN4)としてタ
イミング信号OTの発生時において出力されるこ
とになる。 なお、以上の説明は第7図に示すキーコード変
換回路7aからULK選択信号ULTが発生されて
いる場合における最高音検出動作であるが、PK
選択信号PTが発生された場合には、このPK選択
信号PTがオアゲート752を介して出力される
ために、アンドゲート753はタイミング信号
OTの発生時に常に出力“1”を送出し、これに
よつて入力選択回路756a〜756fは常にペ
タル鍵盤の変換キーコードKC′からなるカプラキ
ーコードCKCを選択してキーコードMKCとして
出力する。 キーコードメモリ7d、キーオン検出回路7
e 第9図は第1図に示したキーコードメモリ7d
とキーオン検出回路7eの具体例を示す回路図で
ある。キーコードメモリ7dは第2最高音検出回
路7cから出力されるキーコードMKCのノート
コードMN1〜MN4およびブロツクコードMB1
MB2をそれぞれ入力して記憶するメモリ回路76
0a〜760fを有する。そして、この各メモリ
回路760a〜760f(回路760a,760
fについてのみその詳細を図示する。)は入力信
号を取込むアンドゲート761と、アンドゲート
761を介して入力された信号をオアゲート76
2を介してクロツク信号φA(第4図a)で取込
みクロツクφB(第4図b)で出力する遅延フリ
ツプフロツプ763と、遅延フリツプフロツプ7
63の出力をオアゲート762を介して遅延フリ
ツプフロツプ763の入力側に帰還するアンドゲ
ート764とからなる1ステージの循環型レジス
タによつて構成されている。また、各メモリ回路
760a〜760fには入力信号と遅延フリツプ
フロツプ763の出力信号とを比較して両者の不
一致を検出する排他オアゲート765が設けられ
ている。以上がキーコードメモリ7dの構成であ
る。 次に、キーオン検出回路7eは、キーコードメ
モリ7dに入力されるキーコードMKCの各ビツ
トMN1〜MN4およびMB1,MB2を入力し、いずれ
かのビツトに“1”信号が存在している場合をキ
ーコードMKCの到来として“1”信号を出力す
るオアゲート767と、各メモリ回路760a〜
760fの各排他オアゲート765の出力とオア
ゲート767の出力を反転するインバータ768
の出力とを入力とするノアゲート769と、タイ
ミング信号OTの発生毎にノアゲート769の出
力を取込み、タイミング信号OTの発生毎に順次
シフトする3ステージのシフトレジスタ770
と、電源VDDとアース間に抵抗771を介して接
続され、かつシフトレジスタ770の第1ステー
ジ出力S1をゲート入力として反転キーオン信号
を出力するトランジスタ772と、シフ
トレジスタ770の第3ステージ出力S3をインバ
ータ773で反転した信号とオアゲート767の
出力信号とを入力とし、その出力信号“1”を各
メモリ回路760a〜760fのアンドゲート7
61に取込信号として供給するアンドゲート77
4と、アンドゲート774の出力信号とイニシア
ルクリア信号ICを入力とし、その出力信号
“1”を各メモリ回路760a〜760fのアン
ドゲート764に保持用の信号として出力するノ
アゲート775とによつて構成されている。ま
た、前記シフトレジスタ770はレジスタ770
a〜770cが直列接続されて構成されており、
各レジスタ770a〜770cはタイミング信号
OTによつて信号を取込むアンドゲート776
と、アンドゲート776によつて取込まれた信号
をオアゲート777を介して入力し、クロツク信
号φA(第4図a)で取込み、クロツク信号φB
(第4図b)で出力する遅延フリツプフロツプ7
78と、タイミング信号OTとイニシアルクリア
信号ICとを入力とするノアゲート779の出力
信号“1”によつて遅延フリツプフロツプ778
の出力をオアゲート777を介して遅延フリツプ
フロツプ778の入力側に帰還するアンドゲート
780とから構成されている。 このように構成されたキーコードメモリ7dお
よびキーオン信号検出回路7eにおいて、第2最
高音検出回路7c(第8図)からキーコード
MKCが出力されない状態においては、キーコー
ドMKCの到来を検出するオアゲート767の出
力が“0”となり、これに伴なつてインバータ7
68の出力が“1”となる。この結果、ノアゲー
ト769の出力が“0”となるために、シフトレ
ジスタ770はこの“0”信号をタイミング信号
OTの発生毎に順次シフトしていることになり、
これに伴なつてシフトレジスタ770の第3ステ
ージの出力S3を反転するインバータ773は
“1”信号を出力し続けている。この状態におい
て、例えば第10図aに示す時点TAにおいて回
路7cから前述したようにタイミング信号OTの
タイミングでキーコードMKCが出力されると、
キーオン検出回路7eのオアゲート767からキ
ーコードMKCの到来を示す“1”信号が出力さ
れる。一方、キーコードメモリ7dの各メモリ回
路760a〜760fの排他オアゲート765
は、第2最高音検出回路7cから供給される出力
信号(キーコードMKCの各ビツトMN1〜MN4
MB1,MB2)と、遅延フリツプフロツプ763か
ら出力されている信号とを比較し、これによつて
同一キーコードMKCが所定時間以上連続して供
給されているかを検出する。 この場合においては、キーコードMKCの最初
の到来であるために、各メモリ回路760a〜7
60fの排他オアゲート765のいずれかはその
出力が“1”となる。この結果、ノアゲート76
9の出力は“0”状態を続けている。 一方、オアゲート767から“1”信号が出力
されると、インバータ773の出力が前述したよ
うに“1”信号となつているために、アンドゲー
ト774はオアゲート767の出力が“1”にな
るのと同時に取込信号としての“1”信号をキー
コードメモリ7dの各メモリ回路760a〜76
0fを構成するアンドゲート761に供給する。
各アンドゲート761は取込信号の供給に伴なつ
て、第2最高音検出回路7cから出力されるキー
コードMKCの各ビツトMN1〜MN4およびMB1
MB2をそれぞれ取込み、オアゲート762を介し
て遅延フリツプフロツプ763に供給する。各遅
延フリツプフロツプ763は、入力信号をクロツ
ク信号φAのタイミングで取込み、クロツク信号
φBのタイミングで出力することによつて遅延動
作を行なう。この場合、アンドゲート774が
“1”信号の取込信号を出力している期間におい
ては、ノアゲート775の出力信号が“0”とな
り、これに伴なつて各メモリ回路760a〜76
0fのアンドゲート784は不動作となつて遅延
フリツプフロツプ763の出力がその入力側に帰
還するのを阻止しているため、入力キーコード
MKCの各ビツトMN1〜MN4,MB1,MB2がそれ
ぞれメモリ回路760a〜760fの遅延フリツ
プフロツプ763に確実に取込まれることにな
る。そして、タイミング信号OTの期間にのみ第
2最高音検出回路7cから出力されるキーコード
MKCがタイミング信号OTの期間以後において消
滅すると、キーコードMKCの到来を検出してい
るオアゲート767の出力信号が“0”となり、
これに伴なつてアンドゲート774から出力され
ていた取込信号が“0”となる。アンドゲート7
74の出力が“0”になると、ノアゲート775
から出力される保持信号が“1”となる。このよ
うにして、ノアゲート775から保持信号“1”
が出力されると、各メモリ回路760a〜760
fのアンドゲート764が動作して遅延フリツプ
フロツプ763の出力信号をオアゲート762を
介して遅延フリツプフロツプ763の入力側に帰
還し、これによつて上述したタイミング信号OT
の発生時にアンドゲート761を介して遅延フリ
ツプフロツプ763に取込まれた入力信号(キー
コードMKC)が記憶保持される。この場合、各
メモリ回路760a〜760fに記憶保持された
キーコードMKCは、第10図bに示すように後
述するキーコード・音高電圧変換回路8aにおい
て対応する音高の音高電圧KVに変換される。し
かし、この時点においては、後述するようにキー
オン検出回路7eからは反転キーオン信号
(“0”)は出力されていないために発音は何ら行
なわれない。 次に、第10図の時点TBにおいてタイミング
信号OTが発生すると、これに伴なつて第2最高
音検出回路7cからキーコードMKCが再び出力
される。すると、オアゲート767がキーコード
MKCが到来したことを示す“1”信号を出力す
る。これにより、インバータ768の出力信号は
“0”となる。また、各メモリ回路760a〜7
60fの排他オアゲート765は、新たに供給さ
れたキーコードMKCと記憶保持されて遅延フリ
ツプフロツプ763から出力されているキーコー
ドMKCとを各ビツト毎に比較し、両者が一致し
ている場合には“0”信号を出力する。各メモリ
回路760a〜760fの排他オアゲート765
の出力信号がすべて“0”になると、ノアゲート
769からシフトレジスタ770に出力する信号
が“1”となる。従つて、このノアゲート769
の出力信号“1”は、第2最高音検出回路7cか
ら供給されるキーコードMKCがタイミング信号
OTの次の周期(すなわち第10図の時点TB)に
於いても同一内容のものであることを示すものと
なる。また、オアゲート767の出力信号が
“1”になると、アンドゲート774の出力が
“1”となつて取込信号が出力される。この取込
信号が出力されると、前述した場合と同様に各メ
モリ回路760a〜760fのアンドゲート76
1は、入力キーコードMKCの各ビツトMN1
MN4,MB1,MB2を取込んで遅延フリツプフロツ
プ763に供給し、以後は前述したと同様にして
入力キーコードを保持する。 一方、ノアゲート769の出力信号が“1”に
なると、タイミング信号OTによつてシフトレジ
スタ770の第1ステージを構成するレジスタ7
70aのアンドゲート776がこの“1”信号を
取込んでオアゲート777を介して遅延フリツプ
フロツプ778に供給する。この遅延フリツプフ
ロツプ778は、タイミング信号φAによつてア
ンドゲート776の出力信号を取込み、クロツク
信号φBによつて第10図cに示すように“1”
信号S1を送出する。この場合、タイミング信号
OTの終了後においては、次のタイミング信号
OTが発生する(第10図の時点TC)までノア
ゲート779から出力される“1”信号によつて
レジスタ770aのアンドゲート780が動作し
て遅延フリツプフロツプ778の出力信号を遅延
フリツプフロツプ778の入力側に帰還するため
に、上記“1”信号は遅延フリツプフロツプ77
8、アンドゲート780、オアゲート777を介
して循環して記憶保持される。シフトレジスタ7
70の第2ステージを構成するレジスタ770b
は、第1ステージのレジスタ770aの出力信号
S1を次のタイミング信号OTのタイミング(第1
0図の時点TC)で取込んで保持するためにその
出力信号S2は第1ステージの出力発生時(第10
図c)からタイミング信号OTの1周期に相当す
る時間τだけ遅れて第10図dに示すように発生
する。また、シフトレジスタ770の第3ステー
ジを構成するレジスタ770cは、更に次のタイ
ミング信号OTのタイミング(第10図の時点
TD)で第2ステージの出力信号S2を取込んで保
持するために、その出力信号S3は第2段目の出力
発生時(第10図d)からタイミング信号OTの
1周期に相当する時間τだけ遅れて第10図eに
示すように発生する。そして、第1ステージを構
成するレジスタ770aの出力信号S1は、トラン
ジスタ772のゲートに供給されてトランジスタ
772がオンされ、これに伴なつて第10図fに
示すように反転キーオン信号が“0”と
なる。この反転キーオン信号は第1図に
示す第2楽音信号発生部8のEG8e,8fに供
給されてエンベロープ制御波形EW1,EW2の発
生動作を開始させ、これによつて楽音信号を発生
させる。 以上の説明は、第2最高音検出回路7cからキ
ーコードMKCが送出されていない状態からある
キーコードMKCの送出に切替つた場合における
キーコードメモリ7dおよびキーオン検出回路7
eの動作であり、キーオン検出回路7eは第2最
高音検出回路7cから、タイミング信号OTの発
生毎に供給されるキーコードMKCがタイミング
信号OTの1周期以上にわたつて同一内容である
ことを検出してキーコードメモリ7dに入力され
た信号が雑音信号ではなくて正規のキーコード
MKCであることを確認する。このキーコード
MKCの確認信号はノアゲート769から“1”
信号として出力されており、キーオン検出回路7
eはこのノアゲート769の出力信号とタイミン
グ信号OTの周期でシフトするシフトレジスタ7
70に供給してシフトする。そして、このシフト
レジスタ770の第1ステージ出力S1に対応して
反転キーオン信号を出力する。 従つて、キーオン検出回路7eは、第2最高音
検出回路7cからキーコードMKCが供給されて
からタイミング信号OTの略1周期後に反転キー
オン信号(“0”)を出力することになる。 次に、ソロ鍵盤および上鍵盤または下鍵盤また
はペタル鍵盤において全ての鍵が離鍵され、第1
0図に示す時点TE以降におけるタイミング信号
OTのタイミングで第2最高音検出回路7cから
キーコードMKCが全て出力されなくなつた場合
を説明する。第10図の時点TEにおいてキーコ
ードメモリ7dにはキーコードMKCが入力され
ないのでオアゲート767の出力は“0”となつ
たままでありインバータ768の出力は“1”と
なつたままである。したがつて、アンドゲート7
74の出力は“0”のままで、各メモリ回路76
0a〜760fの取込用アンドゲート761は動
作しない。一方、各メモリ回路760a〜760
fの保持用アンドゲート764はノアゲート77
5の出力が“1”であるため動作しており遅延フ
リツプフロツプ763の出力を入力側に帰還して
その記憶を維持する。これによりキーコードメモ
リ7dから出力される記憶キーコードMKCは鍵
が全て離鍵されても何ら変更されず元のままであ
り、キーコード・音高電圧変換回路8aから出力
される音高電圧KVもそのままである。 一方、時点TEにおいて上述したようにインバ
ータ768の出力は“1”となつているためノア
ゲート769の出力は“0”である。このためタ
イミング信号OTが発生してもシフトレジスタ7
70の第1ステージのレジスタ770aには
“1”信号は入力されず、またレジスタ770a
はタイミング信号OTの発生時にその記憶がクリ
アされる(保持用アンドゲート780が不動作と
なる)ので、レジスタ770の出力S1は第10図
cに示すようにこの時点TE直後に“0”とな
る。これによりトランジスタ772はオフし反転
キーオン信号が“1”となつて第2楽音
信号発生部8における楽音信号の発生はリリース
動作に移行する。 尚、この場合、キーコードメモリ7dにおいて
は離鍵後もキーコードMKCを記憶しているので
発生楽音のリリース部分において音高が変わるよ
うなことはない。 次に、第11図aに示すように、時点TFに於
いて第2最高音検出回路7cからタイミング信号
OTのタイミングで出力されるキーコードMKCが
他の音高を表わすキーコードMKCに変化する
と、例えば第2最高音検出回路7cから更に高音
のキーコードMKC′が出力されると、前述したと
同様にキーコードメモリ7dに記憶保持されてい
るキーコードMKCと新たなキーコードMKC′が
比較される。この場合、両者は不一致であるので
ノアゲート769から“0”信号が出力される。
このノアゲート769の出力信号“0”は、シフ
トレジスタ770に取込まれて第1ステージの出
力信号S1は第11図cに示すように時点TF直後
に“0”となる。この結果、シフトレジスタ77
0の第1ステージ出力S1をゲート入力とするトラ
ンジスタ772の出力側から送出される反転キー
オン信号は“1”となり、これに伴なつ
て第2楽音信号発生部8のEG8e,8fがリリ
ースのためのエンベロープ制御波形EW1,EW2
を送出して発生楽音信号を除々に小さくする。こ
の場合、時点TF(キーコードMKCの変更時)に
おいてはシフトレジスタ770の第3ステージ出
力S3が第11図eに示すように“1”であるため
に、インバータ773の出力は“0”となつてア
ンドゲート774から取込信号が送出されるのを
阻止しているために、キーコードメモリ7dには
先のキーコードMKCが保持し続けられている。
一方、シフトレジスタ770の第1ステージの出
力信号S1(“0”第11図c)は次のタイミング
信号OTのタイミング(時点TG)で第2ステー
ジのレジスタ770bにシフトされてその出力信
号S2は第11図dに示すように時点TG直後に
“0”になる。また、第2ステージのレジスタ7
70bの出力信号S2は、更に次のタイミング信号
OTのタイミング(時点TH)において、第3ス
テージのレジスタ770cにシフトされてその出
力信号S3は第11図eに示すように時点TH直後
に“0”となる。このようにして、第2最高音検
出回路7cから出力されるキーコードMKCが変
更されると、タイミング信号OTの3周期目にシ
フトレジスタ770の出力信号S3が第11図eに
示すように“0”となる。この結果、インバータ
773の出力が“1”となつて次のタイミング信
号OTのタイミング(時点TI)に於いてアンドゲ
ート774からキーコードメモリ7dに取込信号
を送出させる。従つて、キーコードメモリ7dに
はキーコードMKCの変更時からタイミング信号
OTの4周期目(時点TI)に始めて変更された新
たなキーコードMKCが記憶保持され、この記憶
保持されたキーコードMKC′を対応する音高電圧
に変換するキーコード・音高電圧変換回路8aか
らは、第11図bに示すように時点TIで音高電
圧KV′が出力される。また、キーコードMKC′が
キーコードメモリ7dに記憶保持されると、次の
タイミング信号OTのタイミング(時点TJ)にお
いて第2最高音検出回路7cから出力されるキー
コードMKC′と該記憶キーコードMKC′とが比較
されて一致するために、この時点においてノアゲ
ート769の出力が“1”となり、この“1”信
号が時点TJのタイミング信号OTの発生に同期し
てシフトレジスタ770に取込まれ、その第1ス
テージ出力S1は第11図cに示すように時点TJ
直後に“1”となる。第1ステージ出力S1
“1”になると、トランジスタ772から反転キ
ーオン信号(“0”)が出力されて第2楽
音信号発生部8からキーコードメモリ7dの出力
キーコードMKC′に対応した音高の楽音信号が発
生される。従つて、第2最高音検出回路7cから
出力されるキーコードMKCが変更された場合に
は反転キーオン信号が瞬時に“1”とな
り、タイミング信号OTの5周期目から反転キー
オン信号が再び“0”となり、変更され
たキーコードMKC′に対応した楽音信号が発生さ
れることになる。このように、第2最高音検出回
路7cから出力されるキーコードMKCが変更さ
れた場合に反転キーオン信号(“0”)の
発生をタイミング信号OTの4周期間(時点TF
からTJ)にわたつて阻止する理由は、第2楽音
信号発生部8において、変更後のキーコード
MKC′に対応した楽音信号の発生に際して、始め
(アタツク部分)からエンベロープを付与するた
めにEG8e,8fをリセツトする必要があり、
このEG8e,8fのリセツト期間としてタイミ
ング信号OTの4周期間が必要となるためであ
る。 キーコード・音高電圧変換回路8a 第12図は第1図に示したキーコード・音高電
圧変換回路8aの具体例を示す回路図であつて、
キーコードメモリ7d(第9図)から出力される
キーコードMKCのうち、ノートコードMN1
MN4のビツトMN1〜MN3はデコーダ801に於い
て10進数に変換されて対応する出力端から“1”
信号が出力されるが、このデコーダ801におい
ては“000”の入力信号と“111”の入力信号の両
方を10進数の「7」に変換する。また、ノートコ
ードMN1〜MN4のビツトMN4とブロツクコード
MB1,MB2はデコーダ802に入力されて10進数
に変換されるが、このデコーダ802においては
“000”の入力信号と“001”の入力信号の両方を
10進数の「1」として変換する。デコーダ80
1,802の各出力端には、ソース電極がデコー
ダ801,802毎に共通接続したトランジスタ
803a〜803fおよび804a〜804gの
各ゲート電極がそれぞれ接続されている。そし
て、トランジスタ804a〜804gの各ドレイ
ン電極は、電極VDDを分圧抵抗rとRとRoとで
分圧するように構成された第1分圧回路805の
各分圧点A〜Gにそれぞれ接続されている。 またトランジスタ803a〜803fの各ドレ
イン電極は上記第1分圧回路805から出力され
る分圧電位を分圧抵抗r′とR′とRo′とで分圧する
ように構成された第2分圧回路806の各分圧点
a〜fにそれぞれ接続されている。そして、デコ
ーダ802の出力に対応してオンとなるトランジ
スタ(804a〜804gのいずれか)を介して
取出された分圧点(A〜Gのいずれか)の分圧点
電位は、第2分圧回路806において分圧抵抗
r′とR′とRo′とによつて更に分圧され、各分圧点
a〜fの分圧電位はそれぞれトランジスタ803
a〜803fを介して音高電圧KVとして出力さ
れる。この場合、第1分圧回路805の各分圧点
電位A〜Gは第6図に示したブロツクU6b〜U
3bにそれぞれ対応しており、また第2分圧回路
806の各分圧点a〜fは第6図に示したノート
(G,C#),(G#,D),(A,D#),(A#,
E),(B,F),(C,F#)にそれぞれ対応して
いる。従つて、例えばU4bブロツクのA#ノー
トを表わすキーコードMKCが供給されると、デ
コーダ802の入力端にはMSB側から“011”の
信号が供給され、またデコーダ801の入力端に
はMSB側から“101”の信号が供給される。従つ
て、デコーダ802は出力端3のみから“1”信
号を出力し、デコーダ801は出力端5のみから
“1”信号を出力する。この結果、各デコーダ8
01,802の出力端にそれぞれ接続されたトラ
ンジスタ802a〜802fおよび804a〜8
04gの内で、“1”信号が力されている端子に
接続されたトランジスタ803cとトランジスタ
804eのみがオンとなる。この結果、第1分圧
回路805のE点電位がトランジスタ804eを
介して出力されることになる。そして、このE点
電位は第2分圧回路806において更に分圧さ
れ、そのC点電位がトランジスタ803cを介し
て音高A#に対応した音高電圧KVとして出力
される。 なお、キーコード・音高電圧変換回路8aのデ
コーダ801,802は入力信号がオール“0”
の場合においても10進数の「7」および「1」の
出力端に“1”信号をそれぞれ出力するように構
成したが、これはポルタメント演奏の開始時に定
められた音高からポルタメント動作を行なわせる
ようにしたものである。 尚、上記実施例では、カプラ鍵盤選択スイツチ
部7fにおいてPK選択スイツチPCSが投入され
た場合にはペタル鍵盤のキーコードPKCを無条
件にキーコードMKCとして第2楽音信号発生部
8に供給するようにしたが、これはペタル鍵盤に
限らず他の鍵盤であつてもよい。また、最高音検
出部7(第1最高音検出回路7b、第2最高音検
出回路7c)の代わりに最低音検出部を用いるよ
うにしてもよい。この場合には、各検出回路7
b,7cにおける比較器725(第7図)、75
1(第8図)を、そのA入力がB入力より小さな
場合(A<B)に比較出力COを発生するよう構
成すればよい。 D この発明による効果 以上説明したように、この発明による電子楽器
は、第1、第2および第3の鍵盤部と、第1およ
び第2の鍵盤部に対応した第1の楽音信号発生手
段と、第3の鍵盤部に対応した第2の楽音信号発
生手段とを備えた電子楽器において、上記第1お
よび第2の鍵盤部のいずれかを選択する選択手段
を有し、上記第1、第2および第3の鍵盤部の押
下鍵に対応して出力される鍵情報を入力し、上記
選択手段が上記第1の鍵盤部を選択しているとき
は上記第1および第3の鍵盤部の押下鍵に対応し
た鍵情報の中から所定の単一の鍵情報を選択し、
該選択手段が上記第2の鍵盤部を選択していると
きは上記第2の鍵盤部の押下鍵に対応した鍵情報
を選択してそれぞれ上記第2の楽音信号発生手段
に供給する選択供給手段を設けたことにより、鍵
盤間カプラの条件変更を上記第1および第3の鍵
盤の押鍵態様を変えるのみで容易に行なうことが
できるとともに、上記第2の鍵盤における押下鍵
の音を上記第1および第3の鍵盤とは無関係に上
記楽音信号発生部から連続的に発生させることも
でき、これにより電子楽器の演奏態様が著しく向
上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を
示す全体構成図、第2図は第1図に示したタイミ
ング信号発生部の一例を示す詳細回路図、第3
図、第4図は第2図に示したタイミング信号発生
部の各部動作波形図、第5図は第1図に示した
SK押鍵検出回路2aの一例を示す詳細回路図、
第6図は第1図に示したSK鍵盤に設けられてい
るキースイツチの接続例を示す回路図、第7図は
第1図に示したキーコード変換回路7aおよび第
1最高音検出回路7bの一例を示す詳細回路図、
第8図は第1図に示した第2最高音検出回路の一
例を示す詳細回路図、第9図は第1図に示したキ
ーコードメモリ7dおよびキーオン検出回路7e
の一例を示す詳細回路図、第10、第11図は、
第9図に示したキーオン検出回路の動作を説明す
るための波形図、第12図は第1図に示したキー
コード・音高電圧変換回路の一例を示す詳細回路
図である。 1a…ソロ鍵盤、1b…上鍵盤、1c…下鍵
盤、1d…ペタル鍵盤、2a〜2d…SK,UK,
LK,PK押鍵検出回路、3…キーコード加工部、
4…発音割当て部、5…ミキシング抵抗、6…第
1楽音信号発生部、7…最高音検出部、7a…キ
ーコード変換回路、7b…第1最高音検出回路、
7c…第2最高音検出回路、7d…キーコードメ
モリ、7e…キーオン検出回路、7f…カプラ鍵
盤選択スイツチ部、8…第2楽音信号発生部、8
a…キーコード・音高電圧変換部、8b…
VCO、8c…VCF、8d…VCA、8e,8f…
EG、9…タイミング信号発生部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1、第2および第3の鍵盤部と、 上記第1および第2の鍵盤部に対応して設けら
    れ、該第1および第2の鍵盤部の押下鍵に対応し
    て供給される鍵情報に基づき楽音信号を発生する
    第1の楽音信号発生手段と、 上記第3の鍵盤部に対応して設けられ、供給さ
    れる鍵情報に基づき楽音信号を発生する第2の楽
    音信号発生手段と を備えた電子楽器において、 上記第1および第2の鍵盤部のいずれかを選択
    する選択手段を有し、上記第1、第2および第3
    の鍵盤部の押下鍵に対応して出力される鍵情報を
    入力し、上記選択手段が上記第1の鍵盤部を選択
    しているときは上記第1および第3の鍵盤部の押
    下鍵に対応した鍵情報の中から所定の単一の鍵情
    報を選択し、該選択手段が上記第2の鍵盤部を選
    択しているときは上記第2の鍵盤部の押下鍵に対
    応した鍵情報を選択してそれぞれ上記第2の楽音
    信号発生手段に供給する選択供給手段 を設けたことを特徴とする電子楽器。
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US06/376,544 US4424732A (en) 1979-01-29 1982-05-10 Electronic musical instrument with intermanual performance faculty

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS542713A (en) * 1977-06-08 1979-01-10 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic musical instrument

Patent Citations (1)

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JPS542713A (en) * 1977-06-08 1979-01-10 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic musical instrument

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