JPS62158736A - 湿式摩擦材組成物 - Google Patents

湿式摩擦材組成物

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JPS62158736A
JPS62158736A JP69486A JP69486A JPS62158736A JP S62158736 A JPS62158736 A JP S62158736A JP 69486 A JP69486 A JP 69486A JP 69486 A JP69486 A JP 69486A JP S62158736 A JPS62158736 A JP S62158736A
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JP
Japan
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friction material
elastomer
thermoplastic resin
material composition
friction
Prior art date
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Pending
Application number
JP69486A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takahashi
仁 高橋
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Daikin RM Co Ltd
Original Assignee
Daikin RM Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、エラストマーベース湿式摩擦材の組成に関す
るものである。
従来技術及びその問題点  ・ 従来、この種のエラストマーをベースとした湿式摩擦材
は、摩擦ディスク製造の最終工程において、摩擦性能を
安定化させるために高温長時間にわたるボストキュアを
行うことが常套手段であった。しかし、このボストキュ
アは、摩擦性能の安定化を得ることと引き換えに、摩擦
材を脆弱にし、摩耗量の増加をもたらし、機械的疲労破
壊の危険性を増すものであり、摩擦材メーカーとしては
、両者を如何に高い次元でバランスさせるかが、大きな
課題であった。
これまで、そのために採られてきた手法は各種フッ素ゴ
ムを主とするtim性のあるエラストマーの使用である
。しかし、この方法は、原材料費の大巾な上昇及び25
0℃×24Hという更に長大なポストキュアによる製造
コストの大巾な上昇という短所があり、現実には非常に
高価な割りには摩擦材としての改善度が低いという著し
く商品性の低いものとなっていた。
問題点を解決するための手段及び作用 本発明は、これらの欠点の原因が、耐熱性、高強度のエ
ラストマーを用いながら、それを過剰にボストキュアし
なければならないという矛盾にあることに着目し、耐熱
性高強度の部分と必要悪である過剰なボストキュアとを
別々の樹脂に分出するという発想に基づいてなされたも
のである。即ち、耐熱性高強度の部分は、ポストキュア
条件下において軟化はして脆化はしない熱可塑性樹脂に
受は持たせ、ボストキュアの部分は、より低温下におい
て容易に酸化劣化するエラストマーに受は持たせること
により、上記の矛盾から説した高性能且つ低価格の摩擦
材を提供するものである。
本発明の対象とするエラストマーとしては、ニトリルゴ
ム、スチレンブタジェンゴム、アクリルゴム、エビクロ
ルヒl−′騎リンゴム、ウレタンゴム、アクリルポリエ
チレンゴム、クロロブレンゴム、クロロスルフォン化ポ
リエチレンゴム、ポリブタジェンゴム等があげられる。
しかし、フッ素ゴムは前述の理由により不適当である。
また、これらのエラストマーに配合される薬品としては
一般に知られている次のようなものがある。即ち、加硫
剤として、硫黄、金属酸化物、有機過酸化物等、加硫促
進剤としてアルデヒドアンモニア類、アルデヒドケトン
類、グアニジン類、チオウレア類、チアゾール類、スル
フォンアミド類、チラウム類、ジチオカルバミン酸塩類
、キサントゲン酸塩類等、加硫促進助剤として、酸化亜
鉛、ステアリン酸類、TMPTA、TAIC等、老化防
止剤として、アミン系、フェノール系、ワックス系等、
充填剤として、各種カーボンブラック、シリカ類、樹脂
粉砕物等である。又、摩擦材として特有な、硫酸バリウ
ム、カシュー樹脂、酸化マグネシウム、グラファイト、
石綿、ケイソウ土、金属粉、全屈ファイバー、芳香族ポ
リアミド繊維、炭素繊維、フェノール繊維、各種セラミ
ック繊維、グラスファイバー、フッ素樹脂、二硫化モリ
ブデン等も一般に知られているものを使用可能である。
これらのエラストマー系摩擦材成分に追加して熱可塑性
樹脂を配合することが本発明の特徴である。エラストマ
ーに熱可塑性樹脂を配合することは例えば、 *C5M
  +  PVCNBR+  PVC 等が知られている。(*クロロスルフォン化ポリエチレ
ン)しかし、その場合の熱可塑性樹脂は、エラストマー
に練り込まれなければならないために、低融点でかつ形
状はペレット状であった。
本発明において、従来からの発想と根本的に異なるのは
ゴム混練り時には、配合された熱可塑性樹脂が溶融され
ず、単に分散するにとどまるという点にある。
すなわち、使用される熱可塑性樹脂は、熱変形温度12
0℃/4.6 kg/ad、 ’C1且つ融点150℃
以上、且つ粒径φ1〜400μmの粉体を用いるのであ
る。熱変形温度が120℃/4.6kg/−1℃より低
い熱可塑性樹脂の場合は、混練り中に過剰に分散してし
まい後述する網目1構造をとることができなくなる。融
点が150℃より低い場合には、加硫の際に樹脂の流れ
が発生し易く、温度と時間と圧力のコントロールが困難
になり、又摩擦係数の経時変化も大となる。
粒径がφLpmよりも小さい場合には、過剰分散になり
やすく、φ400μmよりも大の場合には熱可塑性樹脂
とエラストマー成分との分離が生じることがある。好ま
しい粒径範囲はφ10〜200μmである。
以上の条件を満たす熱可塑性樹脂としては、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニリデン、ナイロン66、ナイロン6、ナ
・イロン610、−J−イロン12、ポリアセクール、
ポリカーボネート、ポリサルホン、高耐熱ABS、ポリ
フェニレンオキシド、ポリエーテルサルホン、ポリアリ
レーレ、ボリアリレート、ポリフェニレンスルフィド等
があげれらる。これらの粉末熱可塑性樹脂はベースとな
るエラストマーに対し、5〜60 PHR(Per l
1undred Re5in )−、好ましくはlO〜
30 PHR配合される。粉末熱可塑性樹脂の配合量が
5PHR以下では配合効果が小さく、601’llR以
上では摩擦係数の低下を生ずる。
本発明組成物になる湿式摩擦ディスクは、混練り、予備
成形、加硫成形、ポストキュアという工程で製造される
。加硫成形、ボストキュアの条件は、使用するエラスト
マー配合と熱可塑性樹脂によって異るが、概ね加硫成形
では150℃以上X 10m1n以上及び圧力10kg
/c+J以上であり、ボストキュアでは、180℃以上
x l llR5以上である。
このようにして製造された摩擦ディスクは、ベースとな
ったエラストマー系摩擦材の摩擦係数を維持しつつ、よ
り大きなエネルギー吸収能力を有し、結果として、より
高い耐熱性、機械的破壊についてのより高い耐性、より
高い耐摩耗性を示す。
実  施  例 表1の1,2は実施例、3,4は比較例の配合であり、
その各種テスト実施結果を表2に示す。
以上の結果が得られた理論的背景は、湿式摩擦の理論そ
のものが、確立されていない現状では必ずしも定かでは
ないが、以下のことが推測される。まず摩擦材表面は充
分に硬くなければならない。しかもその硬さが高充填に
よるものではなく、酸化の進行によるものでなければな
らない。しかし、ボストキュアは表面の酸化を進めると
共に、摩擦材全体を硬く脆くし、結果として、摩耗の増
加、機械的疲労破壊への耐性を低下させる。しかし、適
切な熱可塑性樹脂の存在は、酸化を阻害することなく、
エラストマー分が硬く脆くなっても、摩擦材は弾性を維
持することが可能となり、相手面への追従性の向上、被
圧縮復元性の向上をもたらすと考えられる。
第1図に構造の概念図を示した。1がエラストマー、2
が充填剤、3が熱可塑性樹脂である。
この図の下段(b) 、 (C1のように、摩擦材内部
における熱可塑性樹脂による網目構造の形状が摩擦材の
強度と弾性率の維持に効果的に作用していると考えられ
る。また、その網目構造はエラストマーの分子鎖と相互
に貫通した構造となっていると推測される。
第2図には機械的疲労の発生状況を示す。1)はメーテ
ィングプレート、12.12’は夫々の摩擦材、13は
コアである。従来品は摩擦材のクッション性が小さいた
め、(b)→(C) −(dl、と進むに従って歪が蓄
積し、ついに破壊が生じる。
−力木発明のものは、クッション性が大きいため、メー
ティングプレートの係合がなくなると容易に元の形状に
復元する。
このような構造を形成させるためには、選択したエラス
トマーの加硫系の必要とする加硫条件と、熱可塑性樹脂
の特に融点とのバランスに留意する必要がある。
具体的には次の2つの方法がある。
(1)加硫温度と融点を一致させて、加硫時に熱可塑性
樹脂の網目構造を構築してしまう方法。
これは熱可塑性樹脂が比較的低融点の場合である。
(2)ボストキュア温度と融点を一致させ、ポストキュ
ア時加圧下に網目構造とする。これは熱可塑性樹脂が比
較的高融点の場合である。
発明の詳細 な説明したところから、本発明による湿式摩擦材は、低
価格と高性能、高信頼性の両立を可能としたものであり
、摩擦材の使用される産業機械において部品の小型軽量
化、ひいては全体の小型軽量化、コストダウン、低燃費
化に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は摩擦材の構造模式図で、上側に従来のもの、下
側に本発明のものを示す。(a)は混練り時の状態、(
′b)と(C)は加硫成形時の夫々断面と表面である。 第2図は機械的疲労破壊発生の進行状態を示す模式図で
、上側は従来のもの、下側は本発明の場合である。 l・・・エラストマー   3・・・熱可塑性樹脂第1
図 wc2図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ベースとなるエラストマーに、熱可塑性樹脂を配
    合することを特徴とするエラストマー系湿式摩擦材組成
    物。
  2. (2)熱可塑性樹脂が、1〜400μm好ましくは10
    〜200μmの粒径であることを特徴とする、特許請求
    の範囲第1項記載のエラストマー系湿式摩擦材組成物。
  3. (3)熱可塑性樹脂の熱変形温度が120℃/4.6k
    g/cm^2.℃以上であることを特徴とする、特許請
    求の範囲第1項記載のエラストマー系湿式摩擦材組成物
  4. (4)熱可塑性樹脂の融点が150℃以上であることを
    特徴とする、特許請求の範囲第1項記載のエラストマー
    系湿式摩擦材組成物。
  5. (5)熱可塑性樹脂の配合量がエラストマーに対し5〜
    60PHR、好ましくは10〜30PHRであることを
    特徴とする、特許請求の範囲第1項記載のエラストマー
    系湿式摩擦材組成物。
JP69486A 1986-01-08 1986-01-08 湿式摩擦材組成物 Pending JPS62158736A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02219835A (ja) * 1989-02-22 1990-09-03 Nissan Motor Co Ltd 車両用ゴム材料
JPH04372653A (ja) * 1991-06-24 1992-12-25 Central Glass Co Ltd 熱可塑性ウレタン樹脂組成物
WO2010041132A1 (en) * 2008-10-10 2010-04-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Friction material

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