JPS6215865B2 - - Google Patents

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JPS6215865B2
JPS6215865B2 JP53141112A JP14111278A JPS6215865B2 JP S6215865 B2 JPS6215865 B2 JP S6215865B2 JP 53141112 A JP53141112 A JP 53141112A JP 14111278 A JP14111278 A JP 14111278A JP S6215865 B2 JPS6215865 B2 JP S6215865B2
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JP
Japan
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photoconductive layer
light
photoreceptor
layer
negative
Prior art date
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Expired
Application number
JP53141112A
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English (en)
Other versions
JPS5567753A (en
Inventor
Masao Yoshikawa
Shuichi Karasawa
Kyoshi Tanigawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP14111278A priority Critical patent/JPS5567753A/ja
Publication of JPS5567753A publication Critical patent/JPS5567753A/ja
Publication of JPS6215865B2 publication Critical patent/JPS6215865B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は2色原稿を1複写工程で複写し得る積
層型電子写真感光体を用いての2色画像形成方法
に関する。 従来のカールソン法によるカラー複写プロセス
は原稿の色ごとに帯電・露光・現像の工程を繰返
さなければならないので、複写速度に限界がある
上、色重ねを行なうため鮮明な色特に黒色が出な
い、色ずれが起こる、機構が複雑である等の欠点
がある。 本発明の目的は電子写真感光体を用いて1複写
工程で鮮明な2色画像のコピーが得られる画像形
成法を提供することである。 即ち、本発明の2色画像形成方法は、導電性基
体上に、少くとも第1の光導電層とその光導電層
上に直接或いは中間層を介して積層された第2の
光導電層とから構成される感光体に一次帯電を行
ない、電荷注入によるか又は光Aの均一照射によ
り該導電性基体に誘起された電荷を第1の光導電
層と第2の光導電層との界面に移動せしめ、次い
で、一次帯電とは極性を異にする二次帯電を施し
た後画像露光することにより又はその二次帯電と
同時に画像露光を行ない更に光Aを均一照射する
ことにより感光体の表面電位が正、負及び零に区
分けされた静電潜像を形成せしめ、これを二種の
異極性異色現像剤で顕像化する方法において、前
記感光体として (イ) 前記第1の光導電層はこの層単独の場合に正
又は負帯電下で光Aに対して感度を有し、か
つ、形成された該複合感光体の表面に正又は負
コロナ帯電(一次帯電)、更にそれと逆極性の
コロナ帯電(二次帯電)を施した後画像露光す
ることによりその複合感光体における画像部の
表面電位形成に充分寄与しうる電位保持能を有
する青色顔料、ドナー及び結着剤からなるか共
晶錯体からなり、一方 (ロ) 前記第2の光導電層は光Aを透過させ、か
つ、この層単独の場合に正又は負帯電下で光B
に対し感度を有し光Aに対して感度をほとんど
有せず、更には、形成された該複合感光体の表
面に正又は負コロナ帯伝(一次帯電)、更にこ
れと逆極性のコロナ帯電(二次帯電)を施した
後画像露光することによりその複合感光体の画
像部における表面電位形成に充分寄与しうる電
位保持能を有している、 という複合感光体を使用することを特徴としてい
る。 ここにいう及び後記の「光A」あるいは「色A
の光」とは例えば赤色光(波長600〜800nm程
度)を意味し、また、ここにいう及び後記の「光
B」あるいは「色Bの光」とは例えば赤色光以外
の可視光(波長400〜600nm程度)を意味してい
る。また「正帯電下(又は負帯電下)で色Aの光
(又は色Bの光)に対し感度を有する」といつた
ような記載は各層それぞれに正帯電(又は負帯
電)がなされた状態で色Aの光(又は色Bの光)
が照射されると当該光導電層は導体化されるとい
うことを表わしている。 なお、互いに感光波長域の異なる光導電層を積
層した電子写真用複合感光体自体は特公昭48−
26290号公報、特公昭49−25218号公報などにより
公知である。しかし、これらの文献のうち前者に
記載された複合感光体は、可視光全域に感度をも
たせるようにするため、それぞれ増感された光導
電層を2層以上積層させてなり、通常のカールソ
ンプロセスに用いられるものであり、また、後者
に記載された複合感光体は正又は負の一次帯電後
に、交流コロナ帯電と同時に画像露光を行なわし
めて正、負いずれかの静電コントラストを有する
静電潜像を形成させるのに用いられるものであ
り、いずれも本発明方法におけるような静電潜像
が正、負及び零の電位に区分けされた電子写真に
よる2色画像形成方法とは異なるものである。 以下図面を参照しながら、本発明を具体的詳細
に説明する。 第1図a,bは、本発明の感光体の構成を示し
ている。符号1,1′は感光体を示し、第1図a
の感光体1は3層構成であつて導電性支持体11
と、この上に設けられた第1の光導電層12と、
この上にさらに設けられた第2の光導電層13と
により構成されている。第1図bの感光体1′は
前記aの感光体の第1の光導電層12と第2の光
導電層13との間に更に中間層14を設けた4層
構成のものである。 本発明に関する電子写真プロセスは(2色画像
形成方法)、この感光体1又は1′(感光体1′に
ついても同様であるので省略する)を、チヤージ
ヤー2によつて、均一に負帯電することにより始
まる(第2図、第3図及び第4図参照)。チヤー
ジヤー2によるこの帯電を1次帯電と称する。 この1次帯電は、第1の光導層12が整流性を
有するものであれば暗中において行なつてもよい
が、感光体1を色Aの光(例えば赤色光)で均一
に照射しつつ行なつても良い。モデル的説明にあ
つては、光照射と同時に1次帯電を行なう場合の
方が理解しやすいと思われるので、ここでは、色
Aの光(hνA)による均一照射がなされている
ものとして説明を行なう(2―1図)。 さて、感光体1を色Aの光(hνA)で均一照
射しつつ、導電性支持体11を対向電極として1
次帯電を行なえば、チヤージヤー2から付与され
る負電荷は、第2の光導電層13の表面を均一に
帯電させるが、一方、照射される色Aの光は第2
の光導電層13に物性的変化を生ぜしめることな
くこれを透過し、色Aの光(hνA)に対しては
感度を有する第1の光導電層12の吸収されこれ
を導体化するから第1の光導電層12と第2の光
導電層13との界面には1次帯電の極性とは逆極
性の正電荷が均一に分布する(導電性支持体11
に誘起された正電荷が光導電層12と光導電層1
3との界面に移動する)。もちろん、この時感光
体1の表面電位は均一であつて負極性である。 次いで、チヤージヤー3により正帯電を施す。
チヤージヤー3によるこの帯電を2次帯電と称す
る(2―2図)。 2次帯電後に白色画像露光を行なう(2―3
図)と、原稿(例えば白地に赤、黒の画像を有す
る原稿)4の白地に対応する部位においては色A
及び色Bの光が反射光として感光体に照射される
こととなり、第1の光導電層は色Aの光により、
第2の光導電層は色Bの光によりともに導体化さ
れ、両層に蓄積されていた電荷が中和や散逸によ
り消失し、従つて第3図にみられる如く感光体の
表面電位が略0となる。 未露光部(原稿4の黒色画像部)は第3図にみ
られる如く2次帯電による正の表面電位が保存さ
れる。 原稿の色A(赤像画像部)に対応する部位にお
いては、色Aの反射光(又は光Aの透過光)によ
り第1の光導電層のみが導体化され、2次帯電を
キヤンセルするために1次帯電後の状態に復帰
し、このため第3図にみられる如く負の表面電位
が出現する。 2―4図はこうして得られた潜像を顕像化した
状態を呈したものであり、ここでの(−)、(+)
は原稿の色A、黒色画像部に対応しているところ
の静電潜像の表面電位を表わしており、及び
は現像剤TA、現像剤TBLを表わしている。 第4図は前記第2図及び第3図に従がいながら
説明した作像プロセスと若干異なり、一次帯電し
てから、二次帯電と同時に白色画像露光を行な
い、しかる後光Aの均一照射をほどこして感光体
の表面電位を正、負及び零となるようにして潜像
を形成するというものである。 即ち、4―1図は前記2―1図とまつたく同じ
一次帯電を表わしており、これにより第2の光導
電層13上に負の帯電が生じ、第1の光導電層1
2と第2の光導電層13との界面には正電荷が表
われる。次いで、一次帯電とは逆極性(正極性)
の二次帯電と同時に画像露光が行なわれると、原
稿4の白地に対応する部位においては第1の光導
電層12、第2の光導電層13とが導体化するた
め感光体の表面電位はほぼ零となる。原稿4の黒
色画像に対応したところ(未露光部)では、第1
の光導電層12及び第2の光導電層13に帯電が
生じるものの感光体の表面電位が一次帯電後とは
逆極性(正極性)となる。また、原稿4の赤色画
像に対応したところは第2の光導電層13だけが
帯電され、前記の未露光部の表面電位とほぼ同一
の表面電位になる。このため、二次帯電同時画像
露光で帯電された電荷量は未露光部と赤色画像部
とでは異なつたものとなつている(4―2図)。
なお、この原稿の赤色画像に対応した部位と黒色
画像に対応した部位との表面電位をほぼ同一にす
るにはチヤージヤー3の放電条件を設定すること
により容易に行なうことができる。 続いて、光Aの均一露光がなされると第1の光
導電層12導体化されて、未露光部に対応してい
るところの第1の光導電層12の正電荷は導電性
基体11の負電荷(二次帯電で基体11に誘起さ
れた負電荷)と中和され結局、未露光部対応のと
ころの表面電位は正になる。逆に、赤色画像部対
応のところの表面電位は、既に二次帯電と同時に
光Aが照射されているためこの光Aの均一露光に
よつてほとんど左右されず、従つて、依然として
負となつている(4―3図)。 こうした感光体の表面電位の変化は第5図に示
したとおりである。従つて、このようにして形成
された潜像を第2―4図と同様に二種の異極性異
色現像剤で顕像化すれば、2色画像が得られる
(4―4図)。 なお、これまでの説明では一次帯電を負極性、
二次帯電を正極性として行なつてきたが、一次帯
電を正極性、二次帯電を負極性として行なうこと
も可能である。 導電性基板としては体積抵抗1010Ω・cm以下の
導電層を有するもの、例えばAl,Cu,Pbなどの
金属板、又はSnO2、CuI、CrO2などの金属化合
物からなる板、又は前記化合物を蒸着又はスパツ
タリングにより表面に被覆したプラスチツクフイ
ルム(例えばポリエステルフイルム)又は布紙が
挙げられる。 第1の光導電層は色A(有彩色)の光、例えば
赤色に対して充分感度を有することが要求され
る。その構成膜厚範囲は3μm〜50μm程度が適
当であり、素材としては以下のものが挙げられ
る。 まず電荷担体発生性青色顔料としてはジスアゾ
顔料、Cu―フタロシアニン、フタロシアニンブ
ルー、トリアゾ顔料、テトラアゾ顔料等が挙げら
れる。これらの青色顔料と併用されるドナーとし
てはオキサジアゾール誘導体、スチリルピラゾリ
ン誘導体、トリアリールメタン誘導体、スチリル
アントラセン誘導体、トリアリールアミン誘導体
等である。更にこれらドナーの具体例としては
2,5―ビス(p―ジエチルアミノフエニル)―
1,3,4―オキサジアゾール、1,3―ジフエ
ニル―5―(p―ジメチルアミノフエニル)ピラ
ゾリン、1―フエニル―3―(p―ジエチルアミ
ノ)スチリル―5―(p―ジエチルアミノ)フエ
ニルピラゾリン、4,4′―ビス(ジエチルアミ
ノ)―2,2′―ジメチルトリフエニルメタン、
1,1―ビス(p―ジベンジルアミノフエニル)
プロパン、α,α―ビス(2―メチル―4―ジエ
チルアミノフエニル)―2―メチルチオフエン、
α,α―ビス(2―メチル―4―ジエチルアミノ
フエニル)―2―ピコリン、α,α―ビス(2―
メチル―4―ジエチルアミノフエニル)―2―メ
チルフラン、α,α―ビス(2―メチル―4―ジ
エチルアミノフエニル)―2―メチルピロール、
α,α―ビス(2―メチル―4―ジエチルアミノ
フエニル)―2―メチルインドール、α,α―ビ
ス(2―メチル―4―ジエチルアミノフエニル)
―2―メチルベンゾチオフエン、α,α―ビス
(2―メチル―4―ジエチルアミノフエニル)―
2―メチルベンゾフラン、4,4′,4″―トリス
(ジエチルアミノ)―2,2′―ジメチルトリフエ
ニルメタン、4,4′―ビス(ジエチルアミノ)―
2,2′―ジメチル―2″―クロル―トリフエニルメ
タン、1,3―ジフエニル―2―(p―ジエチル
アミノフエニル)テトラヒドロイミダゾール、ト
リ―(p―トリル)アミン、p―クロルスチリル
―9―アントラセン、p―ジエチルアミノスチリ
ル―9―アントラセン、p―メチルスチリン―9
―アントラセン、1―〔3―(N―エチル)カル
バゾリル〕―2―(9―アントリル)エチレン等
が挙げられる。 また青色顔料と併用される結着剤としてはポリ
アミノ酸樹脂(例えばポリーγ―カルバゾリルエ
チル―L―グルタメート)、ポリエステル、ポリ
カーボネート、スチレン樹脂(例えばポリスチレ
ン、スチレン〜ブタジエン共重合体)、アクリル
樹脂、塩素化ポリエチレン、アセタール樹脂、ブ
チラール樹脂、ポリアミド樹脂、不飽和ポリエス
テル、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂等がある。 なお青色顔料及びドナーの使用量は層重量に対
し夫々0.1〜40wt%、5〜50wt%程度が適当であ
る。 また共晶錯体としてはピリリウム塩、チアピリ
リウム塩、セレナピリリウム塩等のピリリウム染
料とポリアリールアルカンのようなドナーと分子
中にアルキリデンジアリーレン部分を有する重合
体のような結着剤とからなるものが挙げられる。
ここでピリリウム染料は次の一般式を有するもの
である。 上式においてRa,Rb,Rc,Rd及びRe
夫々、 (a) 水素原子 (b) アルキル基、代表的にはメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、t―ブチル、
アミル、イソアミル、ヘキシル、オクチル、ノ
ニル、ドデシルなどのC1〜C15のアルキル基 (c) メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シ、アミロキシ、ヘキソキシ、オクトキシなど
のアルコシ基 (d) フエニル、4―ジフエニル、4―エチルフエ
ニル、4―プロピルフエニルなどのアルキルフ
エニル類;4―エトキシフエニル、4―メトキ
シフエニル、4―アミロキシフエニル、2―ヘ
キソキシフエニル、2―メトキシフエニル、
3,4―ジメトキシフエニルなどのアルコキシ
フエニル類;2―ヒドロキシエトキシフエニ
ル、3―ヒドロキシエトキシフエニルなどのβ
―ヒドロキシアルコキシフエニル類;4―ヒド
ロキシフエニル、2,4―ジクロロフエニル、
3,4―ジプロモフエニル、4―クロロフエニ
ル、3,4―ジクロロフエニルなどのハロフエ
ニル類;アジドフエニル、ニトロフエニル、4
―ジエチルアミノフエニル、4―ジメチルアミ
ノフエニルなどのアミノフエニル類;ナフチ
ル、スチリル、メトキシスチリル、ジエトキシ
スチリル、ジメチルアミノスチリル、1―ブチ
ル―4―p―ジメチルアミノフエニル―1,3
―ブタジエニル、β―エチル―4―ジメチルア
ミノスチリル等のピニル置換アリール基のよう
な置換アリール基を含めたアリール基 を表わし、Xは硫黄、酸素又はセレン原子であ
り、またZはパークロレート、フルオロボレー
ト、沃化物、塩化物、臭化物、硫酸塩、過沃過
物、p―トルエンスルホネート、ヘキサフルオロ
ホスフエートなどの陰イオン官能基である。更に
a,Rb,Rc,Rd及びReは共同してピリリウム
核に融合したアリール環を完成するに必要な原子
であつてもよい。 このようなピリリウム系染料の代表例を下記に
示す。
【表】 ークロレート
【表】 ピリリウムフルオロボレート
【表】 リウムパークロレート
【表】 フオスフオート
特に有用なピリリウム染料は下記一般式を有す
るものである。 式中R1及びR2はC1〜C6のアルキル基及びC1
C6のアルコキシ基から選ばれた少なくとも1つ
の置換基を有する置換フエニル基のようなアリー
ル基であり、R3はアルキル部分がC1〜C6のアル
キルアミノ置換フエニル基で、ジアルキルアミノ
置換及びハロアルキシアミノ置換フエニル基でも
よい。Xは酸素又は硫黄原子、Zは前述の通りで
ある。 共晶錯体形成に用いられる結着剤としては分子
(繰返し単位)中に下記式で示されるアルキリデ
ンジアリーレン部分を有するものが特に有用であ
る。 式中R4及びR5は夫々、水素原子、トリフルオ
ロメチルのような置換アルキル基を含むメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t―
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘブチル、オクチ
ル、ノニル、デシルなどのアルキル基、ハロゲ
ン、C1〜C5のアルキル基のような置換基を有す
る置換アリール基を含むフエニル及びナフチルな
どのアリール基であり、またR4とR5とは共同し
てシクロヘキシルのようなシクロアルカン類及び
ノルボルニルのようなポリシクロアルカン類を含
む環式炭化水素基を形成するに必要な炭素原子で
あつてもよい。R6及びR7は水素、C1〜C6のアル
キル基又はクロル、ブロム、沃素などのハロゲン
であり、またR8
【式】
【式】 【式】
【式】
【式】
【式】及び
【式】よりなる群から選択された2価 の基である。 また下記式の繰返し単位からなる疎水性炭酸塩
重合体類(ポリカーボネート)も有用で好ましい
ものである。
【式】 式中、Rはハロ置換フエニレン基類及びアルキ
ル置換フエニレン基類を含むフエニレン基であ
り、またR4及びR5は前述の通りである。これら
の重合体はUSP3028365号、同3317466号に開示さ
れている。好ましくは、ビスフエノールAから製
造されるような、繰返し単位にアルキリデンジア
リーレン部分を含有しジフエニルカーボネートと
2,2―ビス(4―ヒドロキシフエニル)プロパ
ンとの間のエステル交換によつて生成した重合体
を含むポリカーボネート類が有用である。このよ
うな重合体はUSP2999750号、同3038874号、同
3038880号、同3106544号、同3106545号、同
3106546号等に開示されている。いずれにしても
フイルム形成性ポリカーボネート樹脂類は広範囲
に使用できる。特に約0.5〜1.8の固有粘度を有す
るものを使用すると、満足し得る結果が得られ
る。具体例は下記の通りである。
【表】
【表】 また共晶錯体に用いられるドナーとしてはポリ
アリールアルカン類が好ましく、具体的には1,
3―ジフエニル―2―p―ジエチルアミノフエニ
ル―テトラヒドロイミダゾール、ビス〔p―
(N,N―ジベンジル)アミノフエニル〕メタ
ン、1,1―ビス〔p―(N,N―ジベンジル)
アミノフエニル〕プロパン、4,4′―ビス(ジエ
チルアミノ)―2,2′―ジメチルトリフエニルメ
タン、4,4′―ビス(ジエチルアミノ)―2,
2′―ジメチル―2″―クロル―トリフエニルメタ
ン、α,α―ビス(2―メチル―4―ジエチルア
ミノフエニル)―2―メチルチオフエン、α,α
―ビス(2―メチル―4―ジエチルアミノフエニ
ル)―2―ピコリン、α,α―ビス(2―メチル
―4―ジエチルアミノフエニル)―2―メチルフ
ラン、α,α―ビス(2―メチル―4―ジエチル
アミノフエニル)―2―メチルピロール、α,α
―ビス(2―メチル―4―ジエチルアミノフエニ
ル)―2―メチルインドール、α,α―ビス(2
―メチル―4―ジエチルアミノフエニル)―2―
メチルベンゾチオフエン、α,α―ビス(2―メ
チル―4―ジエチルアミノフエニル)―2―メチ
ルベンゾフラン、4.4′,4″―トリス(ジエチルア
ミノ)―2,2′―ジメチルトリフエニルメタン等
がある。 共晶錯体形成に使用されるピリリウム染料及び
ドナーの量は夫々共晶錯体(第1光導電層)重量
の1〜8wt%、10〜50wt%程度がよい。 次に第2の光導電層について説明する。この第
2光導電層は色Aの光には導電性を示さず、色A
の光を透過でき且つ色Aの光を第1光導電層に供
給できる構成であればよい。このような層構成は
種々採り得る。すなわち、(イ)電荷移動錯体を形成
しうる少なくとも各々電子供与性、電子受容性を
示す2つの有機化合物を含有するもの、(ロ)CdSを
含有する層と透明なホールを輪送する能力を有す
る層とからなるもの、(ハ)光導電粒子を含有するも
の、(ニ)金属錯体(キレート化合物)を含有するも
の、(ホ)ポリーN―ビニルカルバゾールをピリリウ
ム系増感色素等で増感したもの、などである。な
お第2光導電層の厚さは5〜25μm程度がよい。 これを更に具体的に説明すれば、(イ)については
前記第1の光導電層であげたようなドナーの他
に、主鎖又は側鎖にアントラセン、ピレン、フエ
ナントレン、コロネンなどの多環芳香族化合物又
はインドール、カルバゾール、オキサゾール、イ
ソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピ
ラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、
トリアゾールなどの含窒素環状化合物、あるいは
メチル基などのアルキル基、アルコキシ基、アミ
ノ基、イミノ基およびイミド基の少なくとも1つ
を含む化合物を有する低分子電子供与性化合物、
さらに具体的にはヘキサメチレンジアミン、N―
(4―アミノブチル)カダベリン、as―ジドデシ
ルヒドラジン、p―トルイジン、4―アミノ―o
―キシレン、N,N′―ジフエニル―1,2―ジ
アミノエタン、o―,m―又はp―ジトリルアミ
ン、トリフエニルアミン、ジユレン、2―ブロム
―3,7―ジメチルナフタレン、2,3,5―ト
リメチルナフタレン、N′―(3―ブロムフエニ
ル)―N―(β―ナフチル)尿素、N′―メチル
―N′―(3―ブロムフエニル)―N―(β―ナ
フチル)尿素、N′―メチル―N―(α―ナフチ
ル)尿素、N,N′―ジエチル―N―(α―ナフ
チル)尿素、2,6―ジメチルアントラセン、ア
ントラセン、2―フエニルアントラセン、9,10
―ジフエニルアントラセン、9―9′―ビアントラ
ニン、2―ジメチルアミノアントラセン、フエナ
ントレン、9―アミノフエナントレン、3,6―
ジメチルフエナントレン、5,7―ジブロム―2
―フエニルインド―ル、2,3―ジメチルインド
リン、3―インドリルメチルアミン、カルバゾー
ル、2―メチルカルバゾール、N―エチルカルバ
ゾール、9―フエニルカルバゾール、1,1′―ジ
カルバゾール、3―(p―メトキシフエニル)オ
キサゾリジン、3,4,5―トリメチルイソオキ
サゾール、2―アニリノ―4,5―ジフエニルチ
アゾール、2,4,5―トリニトロフエニルイミ
ダゾール、4―アミノ―3,5―ジメチル―1―
フエニルピラゾール、2,5―ジフエニル―1,
3,4―オキサジアゾール、1,3,5―トリフ
エニル―1,2,4―トリアゾール、1―アミノ
―5―フエニルテトラゾール、ビス―ジエチルア
ミノフエニル―1,3,6―オキサジアゾールな
どが挙げられ、カルボン酸無水物、オルソー又は
パラーキノイド構造など、電子受容性の母核構造
を有する化合物、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ
基など電子受容性の置換基を有する脂肪族環式化
合物、芳香族化合物、複素環式化合物などのアク
セプター、更に具体的には無水マレイン酸、無水
フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、テトラブ
ロム無水フタル酸、無水ナフタル酸、無水ピロメ
リツト酸、クロル―p―ベンゾキノン、2,5―
ジクロルベンゾキノン、2,6―ジクロルベンゾ
キノン、5,8―ジクロルナフトキノン、o―ク
ロルアニル、o―ブロムアニル、p―クロルアニ
ル、p―ブロムアニル、p―ヨードアニル、テト
ラシアノキノジメタン、5,6―キノリンジオ
ン、クマリン―2,2―ジオン、オキシインジル
ビン、オキシインジコ、1,2―ジニトロエタ
ン、2,2―ジニトロプロパン、2―ニトロ―2
―ニトロソプロパン、イミノジアセトニトリル、
スクシノニトリル、チトラシアノエチレン、1,
1,3,3―テトラシアノプロペニド、o―,m
―又はp―ジニトロベンゼン、1,2,3―トリ
ニトロベンゼン、1,2,4―トリニトロベンゼ
ン、1,3,5―トリニトロベンゼン、ジニトロ
ジベンジル、2,4―ジニトロアセトフエノン、
2,4―ジニトロトルエン、1,3,5―トリニ
トロベンゾフエノン、1,2,3―トリニトロア
ニソール、α,β―ジニトロナフタレン、1,
4,5,8―テトラニトロナフタレン、3,4,
5―トリニトロー1,2―ジメチルベンゼン、3
―ニトロソ―2―ニトロトルエン、2―ニトロソ
―3,5―ジニトロトルエン、o―,m―又はp
―ニトロニトロソベンゼン、フタロニトリル、テ
レフタロニトリル、イソフタロニトリル、シアン
化ベンゾイル、シアン化ブロムベンジル、シアン
化キノリン、シアン化o―キシリレン、o―,m
―又はp―シアン化ニトロベンジル、3,5―ジ
ニトロピリジン、3―ニトロ―2―ピリドン、
3,4−ジシアノピリジン、α―,β―又はγ―
シアノピリジン、4,6―ジニトロキノン、4―
ニトロキサントン、9,10―ジニトロアントラセ
ン、1―ニトロアントラセン、2―ニトロフエナ
ントレンキノン、2,5―ジニトロフルオレノ
ン、2,6―ジニトロフルオレノン、3,6―ジ
ニトロフルオレノン、2,7―ジニトロフルオレ
ノン、2―メトキシ―5,7―ジニトロフルオレ
ノン、2,4,7―トリニトロフルオレノン、
2,4,5,7―テトラニトロフルオレノン、
3,6―ジニトロフルオレノンマンデノニトリ
ル、3―ニトロフルオレノンマンデノニトリル、
テトラシアノピレンなどが使用可能である。 かかる構成よりなる第1の光導電層はこの層単
独の場合に正又は負帯電下で光Aに対して感度を
有し、かつ、形成された該複合感光体表面に一次
帯電、この一次帯電とは逆極性の二次帯電及び画
像露光を施した時にその複合感光体の画像部にお
ける表面電位形成に充分寄与しうる電位保持能を
有している。 また(ロ)についての第二光導電層は、第1の光導
電層に隣接した薄層のCdS単体層あるいはCdS光
導電粒子を樹脂中に分散せしめた層のいずれかに
よりなる担体発生層と透明なホールを輪送する能
力を有する担体輪送層とにより構成されている。 担体発生層は、真空蒸着、イオンブレーテイン
グ、スパツタリング法等により形成される。CdS
単体層あるいは、光導電性のCdS粒子を、樹脂中
に分散せしめた層のいずれもが使用可能であり、
後者の場合の樹脂としては、結着剤中に分散する
タイプの第1の光導電層の結着剤と同様、電子写
真用として使用可能なものは全て使用できる。 担体発生層としてCdS樹脂分散層を採用する場
合、層中のCdS粒子が占める比率は重量でほぼ5
〜95wt%、望ましくは30〜75wt%が適当であ
る。 担体発生層の膜厚は0.1μm〜30μm、望まし
くは1μm〜15μmが適当である。 更に、第1の光導電層により生成した光導電担
体中のホールの第2の光導電層への注入を阻止す
る目的にて適当な電子受容性化合物を適量添加し
ても良く、この時の同化合物は第1の光導電層の
化学増感剤として使用可能なものは全て採用でき
るが、第1の光導電層中に使用しているものと同
一物質であつてはならない。又、結着樹脂に関し
ても同様同一物質でない方が望ましい。 担体輪送層は、担体輪送物質として、第1の光
導電層の結着剤としても使用可能な高分子電子供
与性化合物、同層の化学増感剤としても使用可能
な低分子電子供与性化合物のうちから選択され
る。 結着剤、可塑剤は第1の光導電層形成時に使用
可能なもののうちから適当に選択して使用するこ
とができる。結着剤の使用量は層重量の30〜95%
程度が適当である。 一方、担体輪送層の厚さは層を構成する組成物
によつても変化するが、一般には担体輪送物質の
寿命及び現像条件によつて0.1〜30μm、好まし
くは1〜20μmの範囲に限定される。 また(ハ)についての第二光導電層は、光導電粒子
としては硫化カドミウム、硫化亜鉛、セレン化カ
ドミウムなどの着色したもの、酸化亜鉛、酸化チ
タン(特にルチル型が良好)等の無色のもの、そ
の他が使用され、これが結着剤中に分散されたも
のである。この層の厚さは3〜50μm、好ましく
は5〜30μmである。なお、結着剤には前記のも
のがいずれも使用でき、可塑剤も併用できる。 また(ニ)についての第二光導電層は、Bi3+
Pb2+、Mn2+などの8―ヒドロキシキノリン、あ
るいはZn2+、Cd2+、Cu2+、Pb2+などのメリカブ
トベンゾチアゾールのごとき金属キレート(金属
錯体)が、前記したような結着剤中に分散したタ
イプのものである。 金属錯体の、光導電層14の構成物質全体に対
して占める割合は、0.1〜80重量%、好ましくは
5〜60重量%である。これら金属錯体はいずれも
充分な感光性を有しており、単独で使用されても
2種以上が併用されるようにしてもよい。 さらに(ホ)についての第二光導電層は、ポリーN
―ビニルカルバゾールをピリリウム系増感色素
(例えば1,3,5―トリフエニルピリリウムパ
ークロレートなどのピリリウム塩1,3,5―ト
リフエニルチアピリリウムパークロレートなどの
チアピリリウム塩)等により増感された、すなわ
ち色素増感光導電層である。 かかる構成よりなる第2の光導電層は、光Aを
透過させ、かつ、この層単独の場合正又は負帯電
下で光Bに対し感度を有し光Aに対して感度をほ
とんど有せず、更には、形成された該複合感光体
表面に一次帯電、この一次帯電とは逆極性の二次
帯電及び画像露光をを施した時にその複合感光体
の画像部における表面電位形成に充分寄与しうる
電位保持能を有している。 一方、場合によつては第1の光導電層と第2の
光導電層との間に中間層が設けられるが、この中
間層には、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブ
タジエン、スチレン―ブタジエン共重合体、アク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルの重合
体及び共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、シリコン樹脂、アルキツド樹脂、セ
ルロース系樹脂(例えばアセチルセルロース)や
ポリ―N―ビニルカルバゾール及びその誘導体
(例えばカルバゾール骨核に塩素、臭素などのハ
ロゲン、メチル基、アミノ基などの置換基を有す
るもの)、ポリビニルピレン、ポリビニルアント
ラセン、ピレン―ホルムアルデヒド縮重合体及び
その誘導体(例えばピレン骨核に臭素などのハロ
ゲン、ニトロ基などの置換基を有するもの)など
高分子ドナー及びそれらのブレンド等、電子写真
用として使用可能なものは全て使用できる。この
結着剤には可塑剤を併用することができる。可塑
剤としてはジブチルフタレート、ジオクチルフタ
レートなど一般に樹脂の可塑剤として使用されて
いるものがそのまま使用できる。 その他中間層の構成素材としてSnO2,SiO2
CdS,Al2O3,MgF,MgO等電気抵抗108Ω・cm
以上の透明又は半透明の無機化合物を使用するこ
とができる。 中間層の厚さは1〜5μm程度が適当で、この
中間層が設けられることによつて、感光体はその
電位の保持性がより良好となる効果が奏される。 実際に本発明に係る感光体をつくるには、別々
に第1光導電層用形成液、第2光導電層用形成
液、必要により中間層用形成液を調製し、前者の
形成液を導電性支持体上に塗布し乾燥させた後、
この上に必要により中間層用形成液を塗布し乾燥
させてから、後者の第2光導電層形成液を塗布し
乾燥させればよい。 以下に実施例を示す。なお部は全て重量部であ
る。 実施例 1 ダイアンブル―(カラーインデツクス
CI21180) 15部 2,5―ビス―ジエチルアミノフエニル―1,
3,5―オキサジアゾール 32〃 ポリーγ―カルバゾリルエチル―L―グルタメ
ート 53〃 テトラヒドロフラン 950〃 を第1光導電層形成液として用意する。まずダイ
アンブル―をテトラヒドロフランと混合し、これ
をボールミルで3時間以上紛砕してからオキサジ
アゾール及びグルタメートを加え、これをAl板
上にブレード法で塗布し、5分間自然乾燥後、更
に100℃で10分間乾燥して厚さ10μmの層を形成
した。次に 酸化亜鉛 40g アクリル樹脂(4×10-5モル/mlメタノール溶
液) 8g トルエン 200ml をホモジナイザーで10分間分散し、この分散液を
ブレード法により前記第1光導電層上に塗布し、
100℃で10分間乾燥して厚さ約15μ厚の第2光導
電層を設けた。 なお前述のようにして得られた第1光導電層の
性状をペーパーアナライザーで測定したところ、
飽和電位Vsは1080ボルトで、また露光時の電位
Vo=760ボルトが1/2に減衰するに要する露光量
E1/2は2.3ルクス・秒で高感度を示した。 次に以上のようにして得られた感光体に10Wの
赤色螢光灯を用いて均一照射を行ないながら−
6.2KVの負の1次帯電を行なつた後、+6.2KVの
正の2次帯電を行なつた。この時の感光体におけ
る1次帯電々位は−1100ボルト、2次帯電々位は
+800ボルトであつた。 次に白色普通紙に赤インク及び黒インクで情報
画像を記入した2色原稿を白色光で照射し、その
反射光をレンズ系で感光体上に結像させることに
より原稿の光像を照射した。この結果、感光体の
表面電位の分布は赤色対応部位において−
250V、黒色対応部位において+300V、白地対応
部位において−50Vとなつた。 更に上記現像電位において負帯電の黒色現像剤
及び正帯電の赤色現像剤により順次マグネツトブ
ラシ法で現像した後、得られた可視像を転写シー
ト上に転写、定着したところ、明度が高く、混色
がない鮮明な赤・黒2色像が得られた。 実施例 2 4―p―ジメチルアミノフエニル―2,6―ジ
フエニルチアピリリウムパークロレート 4部 4,4′―ビス(ジエチルアミノ)―2,2′―ジ
メチルトリフエニルメタン 40部 ポリカーボネート(帝人社製パンライトK―
1300) 56〃 ジクロルメタン 1000〃 よりなる共晶錯体溶液をAl板上にブレード法で
塗布し、80℃で2分間乾燥して厚さ25μmの第1
光導電層を形成した。次に CdS 5部 スチレン〜ブタジエン共重合体 5〃 トルエン 100 を1時間超音波分散した後、この分散液を前記第
1光導電層上に流延塗布し、5分間自然乾燥し、
ついで100℃で30分間加熱乾燥して厚さ約3μm
の担体発生層を形成した。更にこの上に ポリエステル49000(デユポン社製) 5部 2,5―ビス―ジエチルアミノフエニル―1,
3,5―オキサジアゾール 5〃 テトラヒドロフラン 90〃 よりなる溶液を流延塗布後、5分間自然乾燥し、
更に110℃で1時間加熱乾燥して厚さ約10μmの
担体輪送層を形成し、電子写真用感光体とした。 一方、比較のため、第1光導電層をSe(94wt
%)〜Te(6wt%)合金の蒸着によつて形成した
他は、本実施例と同じ方法で電子写真用感光体を
得た。 次に本発明方法で用いられる電子写真感光体の
場合は10Wの赤色螢光灯で均一照射を行ないなが
ら−6.2KVの負帯電を行なつた。また比較例も同
様な条件で−6.2KVの負帯電を行なつた。次に両
者共に+5.4KVの2次帯電を行ない、本実施例で
は+650V、比較例では+800Vに帯電した。 以下、これらの感光体について実施例1と同じ
方法で画像露光を行なつた結果、各感光体の表面
電位の分布は次のようになつた。
【表】 本実施例の共晶錯体系の光導電層を有する感光
体は比較例のSe―Te合金系のものに比べて赤現
像電位が高くとれることがわかつた。更にこうし
て本実施例の感光体に形成された静電潜像を、分
散媒中に負帯電黒色トナー及び正帯電赤色トナー
を分散させた現像液により可視化し、転写シート
上に転写、定着したところ、実施例1と同じ結果
が得られた。 実施例 3 酸化亜鉛 40g アクリル樹脂(4×10-5モル/50mlメタール溶
液) 8g トルエン 200ml をホモジナイザーにより10分間分散せしめ、これ
を実施例2で作成した第1光導電層上にブレード
法で塗布した後、100℃で10分間乾燥して約20μ
m厚の第2光導電層を設けた。 以下得られた感光体に実施例2と同様に帯電、
露光を行なつた結果、露光後10秒経過した時点で
黒部対応電位+400V、白部対応電位−80V及び赤
部対応電位−200Vとなつた。次にこの条件で実
施例2と同じ方法で現像したところ、黒濃度0.8
赤濃度0.6の2色画像が得られた。 実施例 4 実施例2で作成した第1光導電層上にジヤドー
社製ジヤドラツク溶液を塗布して厚さ2μmの中
間層を設けた。一方、 Bi3+の8―ヒドロキシキノリン 1部 アクリル樹脂 1〃 トルエン 18〃 をボールミル中で2時間分散した後、この分散液
を前記中間層上にブレード法により塗布し、50℃
で1時間乾燥して厚さ約15μmの第2光導電層を
形成した。得られた感光体を12時間暗所に放置し
た後、−6KVの1次負帯電により、−1200Vに帯電
せしめ、これに+6KVの2次正帯電により+
600Vとし、以下実施例1と同じ方法で露光、現
像、転写、定着を行なつたところ、同実施例と同
じ良好な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本発明方法で用いられる感光体
である。第2図、第3図、第4図及び第5図は本
発明の2色画像形成法を説明するための図であ
る。 1,1′……感光体、2,3……チヤージヤ
ー、4……原稿、11……導電性基体、12……
第1の光導電層、13……第2の光導電層、14
……中間層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導電性基体上に少なくとも第1の光導電層と
    その光導電層上に直接或いは中間層を介して第2
    の光導電層とが設れられ、該第1の光導電層はこ
    の層単独の場合に正又は負帯電下で光Aに対して
    感度を有し、かつ、形成された感光体の表面に正
    あるいは負のコロナ帯電、更にこれと逆極性のコ
    ロナ帯電を施した後画像露光することにより該光
    導電層が該感光体における画像部の画像部におけ
    る表面電位形成に充分寄与しうる電位保持能を有
    する青色顔料、トナー及び結着剤からなるか共晶
    錯体からなり、一方、該第2の光導電層は光Aを
    透過させ、かつ、この層単独の場合に正又は負の
    帯電下で光Bに対し感度を有し光Aに対して感度
    をほとんど有せず、更には、形成された感光体の
    表面に正又は負のコロナ帯電、さらにこれと逆極
    性のコロナ帯電を施した後画像露光することによ
    り該光導電層が該感光体の画像部における表面電
    位形成に充分寄与しうる電位保持能を有している
    ものである電子写真複合感光体を用い、この感光
    体上に (i) 正極性又は負極性の一次帯電を行ない、電荷
    注入によるか又は光Aの均一照射により該導電
    性基体上に誘起された電荷を第1の光導電層と
    第2の光導電層との界面に移動せしめ、次いで (ii) 一次帯電と異なる極性の二次帯電を施した後
    画像露光することにより、又は、その二次帯電
    と同時に画像露光を行ない更に光Aの均一照射
    することにより、表面電位が正、負及び零に区
    分けされた静電潜像を形成させた後、 (iii) この静電潜像を二種の異極性異色現像剤で顕
    像化する、 ことを特徴とする2色画像形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0210885A (ja) * 1988-06-29 1990-01-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品の挿着方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0210885A (ja) * 1988-06-29 1990-01-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品の挿着方法

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