JPS62155890A - 乾式ひげ剃り器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホルダーを有する外匣を具え、ホルダー内にひ
げ侵入孔付の剪断板を設けると共にカツターを回転自在
に取付け、このカッターにキャリアを設け、キャリアに
切断エレメントを径方向移動可能に取付けると共に、切
断エレメントの径方向外端に切断縁を設定し、前記剪断
板の中央部を前記ひげ侵入孔が形成された円筒面として
前記カッターを一部包囲し、カッターの回転中切断エレ
メントの切断縁が回転の一部において−、剪断板により
提供される強制通路及び剪断板から離れた自由通路に沿
い移動するようになし、剪断板の中央部両側における周
部を夫々前記ホルダーに取着し、剪断板の第１周部及び
中央部間の第１遷移部付近において切断エレメントの切
断縁が前記自由通路から強制通路に移動し、剪断板の第
２周部及び中央部間の第２遷移部付近において切断エレ
メントの切断縁が前記強制通路から自由通路に移動する
ようにした乾式ひげ剃り器に関するものである。

かかる乾式ひげ剃り器は例えば米国特許第３，７１０．
４４２号明細書に示されている。この従来の乾式ひげ剃
り器においては、切断エレメントの外端が自由通路から
強制通路への遷移部において突然剪断仮に衝突し、カッ
ターを不所望に振動させ、このカッターや、剪断板や更
には他部品を駄目にするに至る。

本発明はこの欠点をなくすことを目的とするもので、こ
の目的のためカッターの回転軸線を前記第１の剪断板遷
移部より第２の剪断板遷移部に接近させて配置したもの
である。

本発明の好適例では、前記切断エレメント外端の自由通
路をカッター回転軸線を中心軸線とする円筒面上に位置
させ、剪断板の中央部を円筒面状に湾曲させてその中心
軸線を点Ｍ１に通過させ、カッター回転軸線を通る断面
において前記点Ｍ１から剪断板中央部の中央を通る線を
ｙ軸とし、これに直角で点旧から第２の剪断板遷移部に
向かう線をＸ軸とした時、これらＸ軸及びｙ軸で画成さ
れた第１象限内のＸｌ＋　Ｖ＋座標にカッター回転軸線
を位置させるのが良い。

以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。

第１図及び第２図に示す乾式ひげ剃り器は外匣■を具え
、これに剪断板３及びカッター４のためのホルダー２を
設け、カッター４を剪断板３に対し相対回転可能とする
。

剪断板３は、ひげ侵入孔６を有する中央部５と、第１周
部７と、第２周部８とを具え、これら周部を介して剪断
板３をホルダー２に取着する。

カッター４は切断エレメント９を具え、これらエレメン
トの径方向外端１０に切断縁１１を形成する。

カッター４をホルダー２内にジャーナル軸受けして回転
軸線１２の周りに回転自在とし、カッター４の一部を剪
断板３の中央部５により包囲する。ひげ侵入孔６から内
方に侵入したひげは剪断板３の中央部５と、該中央部の
内面を滑動する切断エレメント９の径方向外端１０との
共働により切断する。

カッター４には更に切断エレメント９用のキャリア１３
を設け、このキャリアはハブ１４と、スロット１６を持
った円筒部分１５とで構成する。切断エレメント９をス
ロット１６内に部分的に位置させ、キャリア１３に対し
相対的に径方向へ制限範囲内で移動可能とする。切断エ
レメント９のフック状端部１７をハブ１４及び円筒部分
１５間に位置させて、切断エレメント９がキャリア１３
から外脱することのないようにする。ハブ１４及び切断
エレメント９間に圧縮ばね１８を設けて切断エレメント
９に径方向外方の力を付与する。

ハブ１４はスピンドル１９上に取付け、このスピンドル
をホルダー２内にジャーナル軸受けして回転軸線１２の
周りで回転可能とする。外匣１内に電動機２０を収納し
、これによりカッター４を例えば矢Ｐ（第２図参照）で
示す方向に回転駆動し得るようにする。電動機２０の回
転はプーリ２１．２２を介してカッター４に伝達し、こ
れらプーリを夫々スピンドル１９及び電動機軸２３上に
取着すると共に、伝動ベルト２４により駆動連結する。

第３図は第２図を拡大して示す概略断面で、剪断板３の
中央部５を円弧２５′で示す円筒面の一部として示し、
円弧２５′　は中心Ｍ１及び半径Ｒ１の円２５の一部と
する。剪断板の遷移部２６．２７において円弧２５′　
は剪断板３の第１及び第２周部７．８に接する。これら
周部７，８は例えば遷移部２６．２７における中央部５
の接面の方向に延在させる。円弧２５′　は中央角α＝
１５０°の範囲に亘って延在させる。

カッター４の切断エレメント９が重力を無視して圧縮ば
ね１８のばね力のみを受けているとすると、切断エレメ
ント９は圧縮ばね１８によりキャリア１３に対し相対的
にできるだけ径方向外方へ押動され、フック状端部１７
を円筒部分１５（第１図参照）に係合させる。カッター
４が回転軸線１２の周りに回転すると、この状態で切断
エレメントの外端１０における切断縁１１が描く自由道
路は第３図に示す如き中心Ｍ２の円を断面とする円筒面
によって表わされる。この円の半径Ｒ２が円２５の半径
Ｒ１に等しく、中心Ｍ２が中心Ｍ１に一致する場合、第
３図における切断縁１１の自由通路は円２５に一致する
。この状態では、理論上切断エレメント９の外端１０と
剪断板３との間に圧力が存在しない。

しかし、切断エレメントが剪断板との共働によりひげを
効果的に切断し得るようにするためには、これら両者間
を押圧する必要がある。又、実際上ホルダー２、剪断板
３及びカッター４の部品は製造公差の影響を受けるが、
製造上の寸法誤差は仕様限度内に押さえられる。しかし
寸法誤差を持つ部品によりひげ剃り器を組立てると、Ｍ
ｌが１と一致した状態で切断エレメントの外端１０が回
転中剪断板３から離れているようになり、切断間隙によ
って圧力がない場合より不所望な影響がひげ剃り作用に
及ぶ。

寸法誤差の積算により切断間隙が発生することのないよ
うにするためには、又切断エレメント及び剪断板間に圧
力を作用させるためには、カッター４を剪断板３に対し
相対変位させるようにする。

中心Ｍ１から円弧２５′　の中央２８を通る軸線をｙ軸
とすると、カッターがこのｙ軸に沿って変位し得るよう
にし、最終的には例えば回転軸線１２が中心ＭＺ”に一
致するようにな、す。この場合、切断縁１１の自由通路
は円弧２９′　で表わされ、この円弧は半径Ｒ２で中心
Ｍ２′がｙ軸上にある円２９の一部である。円２９は、
中央部５と第１周部７とを結ぶ第１の剪断板遷移部２６
の近くにおける第１の通路遷移部３０の位置において剪
断板と交差する。第３図に矢Ｐで示すカッター４の回転
方向故に、自由通路２９′を持つ切断エレメントの外端
１０は第１の通路遷移部３０において剪断板３と接する
。回転が進むにつれ外端１０は剪断板に沿って滑動し、
剪断板により画成された強制通路を移動する。

円２９は更に、中央部５と第２周部８とを結ぶ第２の剪
断板遷移部２７の近（における第２の通路遷移部３１の
位置において剪断板３と交差する。第２の通路遷移部３
１において外端ｌＯは剪断板３から離れ、その後切断縁
１１は自由通路２９′を移動する。

回転方向Ｐの故に、剪断板３により画成される強制通路
は第１の通路遷移部３０から第２の通路遷移部３１迄延
在し、自由通路を画成する円２９内に位置する。中心Ｍ
２′の縦座標Ｙ２′　は、寸法誤差にともなう切断間隙
が生ずることのないよう、又強制通路内において切断エ
レメント９が剪断板３により圧縮ばね１８に抗し僅か内
方へ押されるよう選択する。この結果として、ばね１８
は切断エレメント９に径方向の押圧力Ｋを及ぼし、切断
エレメントは同様の力Ｋにより剪断板に対し係合する。

カッター４の回転中、切断エレメント９は押圧力Ｋにと
もなう摩擦力Ｗを受ける。切断エレメント９の外端１０
と剪断板３との間の摩擦損失を最少にするために、強制
通路の長さをできるだけ短かくする。この目的のために
中央部５の円弧２５′の中央角αを第３図に示すように
１５０°又はそれ以下とする。

回転軸線１２を変位させて中心６をＭｚ′へ移動させる
ことにより、円２９は周部７，８の位置において剪断板
と交差する。このことは、切断エレメント９の外端１０
が自由通路の後に第１の通路遷移部３０において周部７
に接することを意味する。かかる突然の接触は切断エレ
メントと剪断板との衝突と見做すことができ、ひげ剃り
器のひげ剃り作用に悪影響が及ぶような振動を惹起した
り、ひげ剃り器を損傷する。かかる衝突は剪断板と切断
エレメントとの間に力を及ぼし、これらを損傷する。

これらの力は、ひげ剃り器において通常行われているよ
うに切断エレメント９をキャリアＩ３に取付けて自己付
勢又は自己鎖錠効果が得られるようにする場合特に生ず
る。

前記の衝突及びこれにともなう不所望な結果を最少にす
る目的上、自由通路から強制通路への滑らかな移行を得
るためには、第１の通路遷移部を第１および第２の剪断
板遷移部２６．２７間において円弧２５゛上に位置させ
る必要があることを確かめた。この目的のために、カッ
ター４の回転軸線１２を第１の剪断板遷移部２６よりも
第２の剪断板遷移部２７に接近させて配置する。

第３図の如くｘ軸がＨｌからｙ軸に直角な方向へ第２の
剪断板遷移部２７に向は延在するものとすると、Ｍ２−
で表わされる回転軸線１２の位置を好ましくはＸ軸及び
ｙ軸により画成された第１象限内の座標ｘ２″、ｙ２“
とするのが良い。簡単のためＶｚ−はＶｚ”　に等しく
する。中心力側２″、半径がＲ２・Ｒ１の円３２の一部
である円弧３２′　は第２の通路遷移部３４から回転方
向Ｐへ第１の通路遷移部３３まで延在する自由通路を表
わす。第３図に示すように、第１の通路遷移部３３を円
弧２５′上に位置させて、切断縁１１が自由通路を通過
した後は切断エレメントが直接、円筒面状に湾曲した剪
断板の中央部５に接触するようになす。強制通路は従っ
て第１の通路遷移部３３から回転方向Ｐへ円弧２５′　
に沿って又周部８の一部に沿って第２の通路遷移部３４
まで延在する。第２の通路遷移部が周部８上に位置して
いる事実は悪影響を持たらすことがなく、その理由はこ
の位置において強制通路が自由通路３２′に変り、衝突
を発生させることがないからである。

第３図においては剪断板を厚みのない箔として線により
示している。実際上、線７，８．２５′　は剪断板の内
面を示す。又、カッターの回転中切断エレメント９の切
断縁１１は剪断板の内面に常時接触し、前記強制通路に
沿って移動する。

カッターを電動機に連結するに当っては、ベルト伝動手
段の代りに例えば歯車伝動手段を用いることができる。

又、切断エレメント付勢手段もばねに代え磁力や遠心力
を用いることができる。

自由通路から強制通路への切断縁の移動はスムーズであ
り、その理由は、自由通路の接線と、第１の通路遷移部
における剪断板の接線とのなす角度が減少したためであ
る。この角度は第１の通路遷移部３３のめに、Ｍｌ及び
Ｍｔ〜から点３３への半径相互間の角度βに対応させる
。第１の通路遷移部３０のためにこの角度は、Ｍｌから
第１の剪断板遷移部２６に至る半径と、Ｍｔ”から第１
の通路遷移部３０に至る半径とのなす角度γに対応させ
る。これら半径が円２９内で相互に交差するため、角度
γは角度βより大きい。第３図においては、角度γが角
度βのほぼ２倍である。かくて、回転軸線１２を第２の
剪断板遷移部２７に向は移動させることにより、切断エ
レメントを剪断板にスムーズに係合させるようになすこ
とが簡単に可能となる。

前述の例では、剪断板の中央部を円筒面の一部として形
成し、その半径を切断エレメント外端の自由通路と同じ
にする。ひげ剃り器の作動のためには、剪断板の中央部
における形状及び寸法を回転カッターに適合させるよう
にするのが良い。しかし、剪断板中央部の半径を自由通
路の半径からずらせたり、剪断板中央部の形状を円筒面
以外の形状とする場合も、前記回転軸線の移動による利
点を得ることができる。回転軸線を第２の剪断板遷移部
に向は移動する場合は更に、第１の通路遷移部を剪断板
中央部に位置させることで、自由通路から強制通路への
スムーズな移行が得られると共に、切断エレメントが剪
断板に衝突するのを防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明ひげ剃り器の一実施例を示す縦断面図、 第２図は第１図のｎ−ｎ断面図、 第３図は同じくその線図的拡大断面図である。 ｌ・・・外匣　　　　　　　２・・・ホルダー３・・・
剪断板　　　　　　４・・・カッター５・・・剪断板中
央部　　　６・・・ひげ侵入孔７．８・・・剪断板周部
　　９・・・切断エレメント１０・・・切断エレメント
外端 １１・・・切断縁　　　　　　１２・・・カッター回転
軸線１３・・・キャリア　　　　　１４・・・ハブ１５
・・・円筒部分　　　　　１６・・・スロット１７・・
・フック状端部　　　１８・・・圧縮ばね１９・・・ス
ピンドル　　　　２０・・・電動機２１、２２・・・プ
ーリ２３・・・電動機軸２４・・・伝動ベル）　　　　
　２６．２７・・・剪断板遷移部３０、３１・・・通路
遷移部 特許出願人　　エヌ・ベー・フィリップス・フルーイラ
ンペンファプリケン Ｆ１６．３ Ｃフ 一

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ホルダーを有する外匣を具え、ホルダー内にひげ侵
   入孔付の剪断板を設けると共にカッターを回転自在に取
   付け、このカッターにキャリアを設け、キャリアに切断
   エレメントを径方向移動可能に取付けると共に、切断エ
   レメントの径方向外端に切断縁を設定し、前記剪断板の
   中央部を前記ひげ侵入孔が形成された円筒面として前記
   カッターを一部包囲し、カッターの回転中切断エレメン
   トの切断縁が回転の一部において、剪断板により提供さ
   れる強制通路及び剪断板から離れた自由通路に沿い移動
   するようになし、剪断板の中央部両側における周部を夫
   々前記ホルダーに取着し、剪断板の第１周部及び中央部
   間の第１遷移部付近において切断エレメントの切断縁が
   前記自由通路から強制通路に移動し、剪断板の第２周部
   及び中央部間の第２遷移部付近において切断エレメント
   の切断縁が前記強制通路から自由通路に移動するように
   した乾式ひげ剃り器において、 前記カッターの回転軸線を前記第１の剪断 板遷移部より第２の剪断板遷移部に接近させて配置した
   ことを特徴とする乾式ひげ剃り器。 ２、前記切断エレメント外端の自由通路をカッター回転
   軸線を中心軸線とする円筒面上に位置させ、剪断板の中
   央部を円筒面状に湾曲させてその中心軸線を点Ｍ＿１に
   通過させ、カッター回転軸線を通る断面において前記点
   Ｍ＿１から剪断板中央部の中央を通る線をｙ軸とし、こ
   れに直角で点Ｍ＿１から第２の剪断板遷移部に向かう線
   をｘ軸とした時、これらｘ軸及びｙ軸で画成された第１
   象限内のｘ＿１、ｙ＿１座標にカッター回転軸線を位置
   させる特許請求の範囲第１項記載の乾式ひげ剃り器。