JPS62151532A - 苛性ソ−ダ副生物の処理方法 - Google Patents

苛性ソ−ダ副生物の処理方法

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Publication number
JPS62151532A
JPS62151532A JP29068685A JP29068685A JPS62151532A JP S62151532 A JPS62151532 A JP S62151532A JP 29068685 A JP29068685 A JP 29068685A JP 29068685 A JP29068685 A JP 29068685A JP S62151532 A JPS62151532 A JP S62151532A
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JP
Japan
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mercury
product
microwave
contg
heating
Prior art date
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Application number
JP29068685A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Fujii
敏昭 藤井
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Ebara Corp
Ebara Research Co Ltd
Original Assignee
Ebara Corp
Ebara Research Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS62151532A publication Critical patent/JPS62151532A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、苛性ソーダの製造工程で生成する水銀を含む
副生物の処理方法、詳しくは、該副生物を加熱し水銀を
回収する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、苛性ソーダの製造方法には、大別して隔膜法と水
銀法があり、両者の特徴を比較すると第1表のとおりで
あって、工業的には水銀法が優れている。
第   1   表 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら水銀法の場合、微量の水銀を含む副生物が
系外に排出され、水銀公害のおそれがあるため、近年で
は隔膜法が苛性ソーダ製造法の主流となっている。
このように、工業的には水銀法が優れているにも拘らず
隔膜法が主流となった主な理由は、従来、水銀法で生成
する水銀を含む副生物から°水銀を分離・回収するため
の実用的な処理方法がなかったことにある。
すなわち、水銀法による前記副生物の処理方法として従
来、バーナ加熱などの外熱式により水銀を分離・回収す
る方法が一部実施されているが、このような外熱式処理
では、(11局部高温になる、(2)排ガス量が多く装
置の大型化が避けられない、(3)副生物中のアルカリ
分(■Na01l、■MgC0,等の炭酸塩が熱分解し
て生成するMgO等のアルカリ分)が飛散、流出し炉壁
を高7ML 8食することなどから実用的でない、など
の問題点があった。
このため水銀法による副生物は現在、未処理物として残
されたままであり、したがって該副生物からの水銀の分
離・回収のための実用的な処理方法の開発が待たれてい
たものである。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、従来の上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、水銀法により生成する水銀含有副生物をマイクロ波
で加熱して水銀を気化し回収することを特徴とするもの
である。
本発明の構成を、図面に基づいて説明すると、原料受入
槽l中の廃棄物すなわち水銀含有副生物は、フィーダ(
図示せず)により加熱炉2に投入され、ここでマイクロ
波発生装置3からのマイクロ波が、マイクロ波導管4を
通して加熱炉2中の廃棄物に照射され加熱される。ここ
で廃棄物中に含まれる水分、アルカリ物質の一部はマイ
クロ波を選択的に吸収し廃棄物の加熱が効率よく行なわ
れ、水銀は気化し、水銀を含むガスは適温に調整された
後、水銀分離器5に導入される。
該水銀分離器5内のガスは、吸引ファン7Iにより吸引
され水銀回収容器6.に回収されるが、この回収水銀は
純度が高いので、そのまま再利用が可能である。そして
、水銀回収容器61での回収方法としては、いわゆる膜
分離法(処理温度は350℃以下、好ましくは200℃
以下とする。
なお、特願昭60−94852号明細書を参照)、又は
いわゆる冷却法(処理温度は250℃以下、好ましくは
150℃以下とする。なお特願昭59−180411号
明細書を参照)が適用できる。
しかして、加熱炉2において廃棄物は攪拌羽根等により
撹拌され、同時に前記吸引ファン71からのリサイクル
ガスが4人される結果、廃棄物中の水銀の気化は効率良
(進行する。
前記加熱炉2での加熱温度は100℃〜700℃、通常
好ましくは250℃〜450℃で、廃棄物の組成や反応
条件等により最適温度範囲は異なる。
例えば、共存物質の分解温度が比較的低い場合は比較的
低い温度とし、また逆に共存物質の分解温度が比較的高
い場合、水銀が水銀化合物として存在している場合及び
加熱速度を早くしたい場合には比較的高い温度に設定す
る。
ここで、加熱炉2内で廃棄物が加熱されたときの代表的
反応を示せば、 である。
このようにして廃棄物中の水銀の殆どは水銀回収容器6
、に回収されるが、極微量のリーク水銀を含む廃ガス(
主として空気、水蒸気及びリーク水銀からなる)は吸引
ファン7□により水銀除去器6□及び煙突8を経由して
大気に放出される。
この水銀除去器6□では前記リーク水銀は、いわゆるア
マルガム法で除去されるので、大気に放出される放出ガ
スの水銀濃度は痕跡程度で実質的に無視できる値となる
。該アマルガム法では処理温度を350℃以下、好まし
くは200℃以下とするが、既述の冷却法(但し、処理
温度は50℃以下、好ましくは10℃以下とする)によ
り水銀を除去することもできる。
かくて、アマルガム法により捕集されたアマルガムは、
水銀除去器6.から取り出され、これを加熱処理するこ
とにより水銀はガス状で回収される。
このように、加熱炉で気化した水銀ガスを膜分離法又は
冷却法により回収し、前記廃ガス中のリーク水銀をアマ
ルガム法又は冷却法により除去することによって、水銀
は高純度で回収され、そのまま再利用可能であり、一方
、大気に放出される排ガス中の水銀濃度は無視できるも
のとなり二次公害のおそれが解消されるなどの効果があ
る。
なお、前記加熱炉は、その一部例えば炉下部をマイクロ
波吸収耐火材で構成し、これにマイクロ波を吸収させて
高温状態とすることにより、マイクロ波エネルギーの利
用効率を高め、また加熱効果を著しく高めることができ
る。
このマイクロ波吸収耐火材は、マイクロ波を吸収し発熱
するものであればよいが、金属又は非金属の、酸化物又
は炭化物が好ましく、これらから任意に複数種類選んで
適用することもでき、炭化ケイ素(SiC)、酸化チタ
ン(TiOz)又はこれらの併用が特に効果的である。
〔実施例〕
実施例−1 処理対象試料は、水銀法による苛性ソーダ製造工程にお
ける副生物であって、その成分は第2表のとおりである
第2表 第2表に示す試料を容量約11の加熱炉に入れ、100
 ml /+sinで送気を行い、マイクロ波を照射し
、約350℃で20分間加熱し、生成ガスを110℃の
冷却器に通し、冷却により生成した凝縮成分中の水SI
量及び試料中の水銀量を調べた。
結果を次の第3表に示す。
第   3   表 実施例−2 実施例−1において、−5℃の冷却器を通した場合の水
銀量を調べた。結果を第4表に示t。
第   4   表 上記実施例の結果から、マイクロ波照射による加熱処理
によって、廃棄物中の水銀を極めて効率良く回収できる
ことが分る。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明は、苛性ソーダの製造工程で生
成する水銀を含む副生物から水銀を回収するに際し、該
副生物にマイクロ波を照射して加熱し、水銀を気化分離
することにより、次のような効果が得られるものである
(11マイクロ波を加熱源とした結果、■ 原料をその
内部から直接加熱出来ることがら昇温速度が早く、又加
熱効率良く水銀が気化できる。
■ 出力制御が容易なことから加熱制御が容易である。
■ 出力のOn、Offが迅速、筒便に出来るので緊急
時、スタート時、運転休止時の作業が迅速、筒便に出来
る。
■ 排出ガス量が少なく、構成機器が少ないことから装
置が小型化できる。
■ 局部加熱が無く均一な加熱ができ、最適な安定運転
ができる。
■ 排ガス量が少ないことから高度な水銀の除去回収が
できる。
■ 最適な定温加熱が出来るので、アルカリ分の飛散や
流出がなくなり炉壁腐食の問題も解消される。
■ 処理装置が著しく実用的なものとなる。
(2)廃棄物から水銀を回収するようにした結果、■ 
水銀汚染の公害問題が解決できる。
■ 資源の有効利用が出来る(水銀の有効利用)。
■ 水銀に係わる産業の発展に寄与できる。
■ 残渣を投棄しても環境汚染を生じない。
したがって、水銀法による苛性ソーダ製造工程の問題点
が解決され、苛性ソーダの製造を実用的で有利な水銀法
で行うことができ、純度の高い苛性ソーダを安価に製造
できるなどの実益がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施に使用する水銀回収装置のフローシ
ートである。 l・・・原料受入槽、2・・・加熱炉、3・・・マイク
ロ波発生装置、4・・・マイクロ波導管、5・・・水銀
分離器、61・・・水銀回収容器、6□・・・水銀除去
器、71.7□・・・吸引ファン、8・・・煙突。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、苛性ソーダの製造工程で生成する水銀を含む副生物
    から水銀を回収するに際し、該副生物にマイクロ波を照
    射して加熱し、水銀を気化分離することを特徴とする、
    苛性ソーダ副生物の処理方法。 2、前記気化分離した水銀ガスを膜分離法又は冷却法に
    より処理して水銀を回収すると共に、回収時の残留ガス
    を冷却法又はアマルガム法により処理して水銀を除去す
    る特許請求の範囲第1項記載の処理方法。 3、前記加熱処理を、マイクロ波吸収耐火材で構成した
    加熱炉内で行う特許請求の範囲第1項記載の処理方法。 4、前記マイクロ波吸収耐火材が金属の酸化物、金属の
    炭化物、非金属の酸化物及び非金属の炭化物よりなる群
    から任意に選択された一種又は二種以上のものである特
    許請求の範囲第3項記載の処理方法。 5、前記マイクロ波吸収耐火材が、炭化ケイ素及び/又
    は酸化チタンである特許請求の範囲第4項記載の処理方
    法。
JP29068685A 1985-12-25 1985-12-25 苛性ソ−ダ副生物の処理方法 Pending JPS62151532A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014055345A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Taiheiyo Cement Corp セメントキルンダストからの水銀回収システム及び回収方法

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