JPS62149993A - パラレルストランドケ−ブルの端末定着方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパラレルストランドケーブルの端末定着方法に
関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

ワイヤーロープの端末定着方法としては合金止めのよう
に溶融金属類を使用する方法のほか、機械的定着方法と
して圧縮止め方法がある。この方法は、金属製の管体に
ワイヤーロープを挿入し、管体外周部からプレス、スェ
ージング、ダイス絞り等の手法で圧縮力を加え、管体を
縮径することによりワイヤーロープを一体化するもので
ある。

この方法は、合金止めのような溶融物を使用しないため
、ワイヤーロープ使用現場で比較的容易に実施できる利
点があり、定着対象がスＩ・ランドを撚合したロープで
ある場合は有効な方法である。

しかし、定着対象がパラレルストランドケーブル、すな
わちストランドを撚合せずに平行に集束したケーブルの
場合には、管体を外周から圧縮しても管体とストランド
間の引き抜き抵抗が小さいため定着力が弱く、管体長を
著しく長くする必要があるため、性能面およびコス１〜
の面から実用化が難しく、やむなく煩雑な合金止めなど
の方法に依らざるをえなかった。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 本発明は前記のような問題点を解決するために研究して
創案されたもので、パラレルストランドケーブルないし
これに類する無撚合ロープの端末を、現場でも短い管体
長で確実強固に定着できる方法を提供しようとするもの
である。

この目的を達成するため本発明は、パラレルストランド
ケーブルの端末部を管体に挿通し、この状態で端末スト
ランドだけに撚りを入れ１次いで前記撚合状態を保持し
つつ管体に圧縮力を与え圧着する方法としたものである
。

〔実　施　例〕

以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。

第１図（ａ）　＃　（ｂ）　＃　（Ｃ）　ｌ　（ｄ）は
本発明によるパラレルストランドケーブルの端末定着方
法を段階的に示すもので、図面中、１はパラレルストラ
ンドケーブルであり、定尺に切断した複数本のストラン
ド２，２を平行に束ねることで構成される。３は該パラ
レルストランドケーブル１の定着すべき端末部であり、
当然ストランド２．２は平行に束ねられている。４は金
属製の管体である。

５は本発明の実施に用いられる圧着機であり、フレーム
６の一側にダイス７が固定されると共に、これより後方
位置にクランプ８が配され、また、ダイス７よりも前方
には油圧などを１駆動源とするジヤツキ９が固定されて
いる。ジヤツキ９のラム９１はダイス７の軸線方向に延
出し、先端には捻り金具１０が設けられている。

前記クランプ８はたとえば、第２図のように２つ割り部
材８１．８１と締め具８２．８２のごときにより構成さ
れたものを用いるのが簡便であり、該クランプ８はフレ
ーム６に設けたガイド６１゜６１によりダイス７に接近
後退が可能となっている。

捻り金具１０は先端に端末部先端ストランド３１を拘束
する挟持部１１を有し、後述するように押し込み手段を
も兼ねている。挟持部１］としては、第３図のように内
周面にストランド３１，３１のはまる溝１２を形成した
り、図示しないが。

周方向で複数剤りにされリング等により縮径されるチャ
ック機構など任意である。

また、捻り金具１０は回転可能となっているもので、そ
の手段としては、たとえば次のようなものが挙げられる
。

■図示のように捻り金具１０の後部を螺子部１３として
ラム９１のめねじ孔９２に螺合するようにする方法。

■捻り金具１０の後部をラムに１方向にのみ回転しうる
ように連結すると共に、捻り金具胴部外周に歯車を固定
し、フレーム６に前記歯車と噛み合う歯車を設ける方法
。

■捻り金具１０をラム９１と剛結し、ラム９１のヘッド
部分だけまたはジヤツキ全体をダイス軸線の周りで自転
するようにする方法。

定着に当っては、パラレルストランドケーブル１の端末
部３に予め管体４を挿通し、管体４を含めて端末部３を
圧着機５に送入し、端末部先端３１を捻り金具１０の挟
持部１１にしっかりとくわえさせる。それとともに、ク
ランプ８でダイス外側のケーブル部分をしっかりと拘束
する。〔第１図（ａ）〕 次に捻り金具１０を回転させる。捻り金具１０の回転は
、最も簡便にはバーやハンドル等により手動で捻り金具
１０やジヤツキ９を回す方法があるが、もちろんモータ
や流体圧で機械的に駆動する方法を採用することができ
る。いずれにしても、パラレルストランドケーブル１は
端末部先端ストランド３１から所定長さ部分の位置がク
ランプ８で拘束されているため、クランプ８と捻り金具
１０間のストランドは撚りが入れられ、撚合ストランド
部３′となる。〔第１図（ｂ）〕 必要な撚合が得られたならば、次にジヤツキ９を作動さ
せ、ラム９１をダイス方向に進出させる。

このラム９１の前進でクランプ８はガイド６１゜６１に
沿って移動する。そのため撚合ストランド部３′は撚合
状態を保ったまま軸線方向に移動し。

それとともに撚合ストランド３′の外周に外嵌されてい
る管体４はラム９１の動作により捻り金具１０でダイス
７の入口に到り、引き続くラム９１の前進でダイス中に
押し込まれ、強制的に絞り込まれる。このとき、端末部
は残余の平行ストランドと異なり撚合ストランド３′と
なっているため、管体内壁は塑性変形で撚合による凹凸
に逐次圧着され、管体と端末部３は一体化する。〔第１
図（Ｃ）〕 このようにして管体４がダイス７の出口から完全に押し
出されたならば、捻り金具１０の挟持部１１から端末部
先端３１を取り出すとともにクランプ８を外し、ジヤツ
キ９を後退側に作動するもので、これで定着作業が終了
する。〔第１図（ｄ）〕このようにして得られた端末定
着部は、管体内のストランドが撚合された状態で固定さ
れるため、ワイヤーロープ並の大きな引き抜き抵抗とな
り、ケーブル外径の約５倍径度の管体長でケーブル破断
荷重以上の定着力を得ることが可能である。

なお、実施に当り、圧着機５は必要に応じフレーム６を
ボルト等で基盤等に据付ければよい。

〔発明の効果〕

以上説明した本発明によるときには、ストランドを撚合
しないパラレルストランドケーブルにおいて、その端末
を短い管体で確実強固に定着することができ、これによ
りケーブル有効長を長くし、必要資材の節減を図ること
ができ、また、金属を溶融したりする必要が無く、ケー
ブル使用現場でも比較的容易に実施できるなどの優れた
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（ｄ）は本発明によるパラレルストラン
ドケーブルの端末定着方法の一実施例を段階的に示す平
面図、第２図は第１図（ａ）のｎ−ｎ線に沿う拡大断面
図、第３図は第１図（ａ）のＴｌｌ　−ＩＩＩ線に沿う
拡大断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パラレルストランドケーブルの端末部を管体に挿通し、
   この状態で端末ストランドだけに撚りを入れ、次いで前
   記撚合状態を保持しつつ管体に圧縮力を与え圧着するこ
   とを特徴とするパラレルストランドケーブルの端末定着
   方法。