JPS62148598A - 揮発性天然香料の抽出法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、花や、果実等の天然香気成分を、超臨界ガス
で抽出する際に、消散しやすい揮発性香気成分を、包接
機能のあるサイクロデキストリンに吸着させ、吸着させ
たものを着香料として、そのまま利用するものである。

（従来の技術） 従来の有機溶剤による天然物質からの香気成分抽出法に
替わり、近年、ガス体を、加圧、加熱し、臨界点以上に
して、香気成分を抽出する、超臨界ガス抽出法が、利用
されるようになって来た。

この方法は、抽出槽中の、香気性天然物に、臨界点以上
に、加圧、加温した超臨界ガスを接触させて、香気成分
をガス中に溶出させてから、このガスを分離槽に送り、
そこで、圧力を下げるか、又は、温度を下げて、ガス中
の香気成分を液化分離させてから、ガスを排出して、香
気成分を得る抽出法である。

超臨界ガスによる抽出法は１、炭酸ガス等の安全性が高
い不活性ガスを使用すれば、比較的低温で抽出できるの
で、天然の揮発性物質を、変成させることなしに抽出で
きる。

その上、有機溶剤抽出のように、溶剤が残存する危険性
がないので、安全な食品用の着香料が得られる。また、
ガスの分離が、圧力や温度を下げるという簡単な操作で
出来るなど、数々の利点が有る。

しかし、超臨界ガス抽出法でも、花や果実などの香気成
分を抽出すると、フレッシュで腎い揮発性香気成分は、
ガスを分離する時に、排出ガスと共に失せ、抽出液中に
残っている物も、抽出後、短時間で空気中に消散してし
まう。

そのために、新鮮な花や果実の香気は、失われるので１
、天然に近い着香料を得ることが困難である。

（発明が解決しようとする問題点） この発明は、以上のような、超臨界ガスによる、抽出分
離時、及び、抽出後の天然揮発性香気成分の消散の問題
を解決するものである。

（発明を解決するための手段） この発明は、花や、果実等の、天然揮発性香気成分を、
超臨界ガスで、抽出、分離する場合に、揮発性香気成分
を分離槽内、及び、分離ガス排出部に、香気成分の吸着
機能を持つ、サイロデキストリンを入れて、吸着させ、
揮発性香気成分を回収するものである。

（発明の効果） 花や果実の超臨界ガス抽出物に、このサイクロデキスト
リンを、回収剤として利用したところ、従来なかった、
揮発性香気成分を含んだ、天然物に近い、新鮮な香りを
もっている着香料を得られた。また、サイクロデキスト
リンは、澱粉に酵素を反応させた天然物で、ブドウ糖が
６〜１２個環試に結合した構造をしており、この輪の中
に、他の物質を吸着出来る特徴を持っているため、−塵
吸着した、他の物質を安定に保持出来るという効果もあ
る。よって、本発明で得られた香料は、香りの安定した
持続力もあり、そのまま着香料として使用する事が出来
る。

また、これを着香料として使用したチューインガムや、
歯磨剤などは、口中で香気成分が出るにつれて、サイク
ロデキストリンが、口臭を吸着して行くという、副次的
効果も認められた。また、以下の実施例の３例とも、４
ケ月間室温に放置した後も、良好な状態で香気を保持し
ていた。

実施例　１ 抽出槽（図−１，７）に、四つ割りにして圧延した、レ
モン（図−１，１３）を入れ、炭酸ガスを圧力２５０ｋ
ｇ／ｃｍ２、温度４５°Ｃで接触させ、香気成分を抽出
し、このガスを、分離槽（図−１，８）に送り、圧力を
５０ｋ　ｇ／　ｃ　ｍ２、温度３０°Ｃにして、香気成
分を分離し、分離槽内のサイクロデキストリン（図−１
，１１）に吸着させた。

炭酸ガスは、回収管（図−１，１０）中でサイクロデキ
ストリン（図−１，１２）に、ガス中の残存香気成分を
、吸着させてから排出した。

抽出終了後、分離槽と回収管内のサイクロデキストリン
を回収し、超臨界ガス分析機で、分析したところ、（図
−２）のような、天然物と変わらない結果を得た。

実施例　２ 実施例　１と同じ条件で、メロンの香気成分抽出を行な
い、（図−３）のような、天然物と変わらない結果を得
た。

実施例　３ 実施例　１と同じ条件で、パラの花の香気成分抽出を行
ない、（図−４）のような、天然物と変わらない結果を
得た。

【図面の簡単な説明】

図−１は、超臨界ガスによる抽出分難方法のフローシー
トである。 １の炭酸ガスボンベから、ガスを、２の加圧ポンプで加
圧して送りだし、３の加熱器で、所定の温度に加熱し、
４の圧力調整弁で、定圧にし、７の抽出槽に入れ、１３
の原料と反応させて抽出を行う。 抽出物を含んだガスを、５の圧力調整弁で、圧力を下げ
８の分離槽に入れる。ここで分離した香気成分を１１の
サイクロデキストリンに吸着させる。 分離した炭酸ガスは、６の圧力調整弁から、回収管を通
して排出し、その時に、残存する香気成分を、１２のサ
イクロデキストリンに吸着させる。 ７の抽出槽、８の分離槽は、９の温水ジャケットで定温
に保温されている。 図−１ １炭酸ガスボンベ　　　　　７　抽出槽２　加圧ポンプ
　　　　　　　８　分離槽３　加熱器　　　　　　　　
　９　温水ジャケット４　圧力調整弁　　　　　　１０
　回収管５　　　〃　　　　　　　　１１　サイクロデ
キストリン６　　　　ｎ　　　　　　　　　１２　　　
　　　ｎ１３　原料 Ｔｉｍｅ　（ｍｉｎｌ 図−２ 図−３ 図−４ 手続補正書（方式） 昭和６１年弘月よ日　　４゜

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超臨界ガスで抽出した香気成分を、サイクロデキストリ
   ンに、吸着させて回収することを特徴とする揮発性天然
   香料の抽出方法。