JPS62148064A

JPS62148064A - 鋳片案内装置

Info

Publication number: JPS62148064A
Application number: JP29586585A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Sasaki; 博史佐々木; Kiyoshi Ebina; 蝦名　清
Original assignee: Kobe Steel Ltd
Current assignee: Kobe Steel Ltd
Priority date: 1985-12-24
Filing date: 1985-12-24
Publication date: 1987-07-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は連続鋳造設備に係り、より詳細には、鋳型から
引き出された連鋳鋳片の内部割れを防止し得る鋳片案内
装置に関する。

（従来の技術）連続鋳造設備においては、連続的に鋳込まれた鋳片を鋳
型から連続的に引き出す必要があり、そのため、種々の
引抜き方式があるが、例えば、第４図に示すように、鋳
型１に鋳込まれた鋳片２を下方に湾曲しつつ正規の軌道
上で引き出すために、ガイド乃至嬌圧する訪片ガイド装
置或いは鋳片矯正装置等の鋳片案内装置３や、鋳片２の
コーナ部を支持するコーナ支持ロール４、鋳片２を整形
する整形ロール５、ピンチロール等々が設置されている
。

これらのうち、鋳片案内装置３、特に鋳片が完全に凝固
しておらず、未凝固域にある箇所に設けられている案内
ロールは、従来より、第５図に示すように、鋳片２の全
幅をサポートするべくフラットな円柱（又は円筒）ロー
ル６．７が用いられていた。なお、同図中、８は軸受箱
を示している。

このように鋳片２を案内するロール６．７としてフラッ
トな円柱ロール６．７を用いる理由は、鋳片２の断面形
状を正規なものにするためであることは勿論のこと、更
には、鋳片２が未凝固部９を有するために、円柱ロール
６．７がない状態であると、未凝固溶鋼の静圧力に押さ
れて、同図中の点線で示す形状の如くシェル（凝固外殻
）１０が膨らんで（バルジング）バルジング歪が発生す
るので、この鋳片のバルジング歪をシェル内面に割れが
発生しない程度の歪に抑えるためである。

この鋳片に発生する歪の状態については、案内ロール６
．７が設置されていない箇所、すなわち、第６図に示す
ようにロール６（７）とロール６（７）との間では、鋳
片内の未凝固溶鋼の圧力によってシェル１０が外側に押
されて膨らみ、その際、シェル内面にはコーナ部近傍で
は引張り歪が、また血中央部では圧縮歪が生じ、この歪
の程度によって内部割れが発生するものであること、ま
た、この歪はある速度（歪速度）をもって起こり、歪速
度と内部割れが発生する割れ限界歪とは概ね反比例する
ことがわかっている。

このような歪状態にある鋳片が鋳片ガイド部の下流側で
は、冷却によりシェル厚さが増大していくため、単位時
間当たりの歪量、すなわち、歪速度は小さくなり、この
時の歪は内部割れが発生しない速度で進行していくもの
の、ロールピッチが大きくなるとトータルの歪量（バル
ジング量）は多大なものになる。

（発明が解決しようとする問題点）かくして、一旦、血中央部が膨らんだ（バルジングした
）鋳片が正規のロール間隔にあるフラットな円柱ロール
間を通過するとき、該バルジング部が急激に元の平らな
状態にまで押え込まれるため、その時、シェルの内面は
バルジングによっである曲率をもっていた箇所が平らに
延ばされ、シェル内面、すなわち凝固界面に多大な歪（
引張歪）が発生することになる。この歪は、ロール直前
から急激に進行するため、その歪速度は大きく、内部割
れの発生につながる。

この内部割れ発生の問題は、上述の如くロール間で鋳片
がバルジングする場合のみに限られず、ロール摩耗によ
りロール間隔が増大する場合にも、同様に生じるもので
ある。

そのため、例えば、フラットな円柱ロールのロール間隔
を大きくすることにより対処することも考えられるが、
しかし、鋳片のガイド乃至矯正を目的とする鋳片案内装
置のロールとしては、鋳片を案内してやる必要があるた
め、ロール間を鋳片厚さ寸法に設定しなければならない
ので、上記対策は採用し難い。

一方、鋳片のシェルが未凝固溶鋼の静圧力に耐え得るよ
うにするために、鋳片を激しく冷却すると共に上下面を
凹状に形成できる形状のロールを鋳片に押圧せしめる試
みがあるが（特公昭５１−２６２９９号公報参照）、ロ
ールのない箇所が依然として存在するため、内部割れの
対策としては必ずしも効果的とは言えない。

本発明は、上記従来技術の欠点を解消するためになされ
たものであって、バルジングの押え込みによる歪（内部
割れ）を発生させることなく鋳片を正規の軌道上に案内
することができる鋳片案内装置を提供することを目的と
するものである。

（問題点を解消するための手段）上記目的を達成するため、本発明にか＼る鋳片案内装置
は、鋳片の上面及び下面に対し、核間のコーナ部近傍に
は接触するが血中央部のバルジング部には実質的に接触
しない形状又は構造のロールを該而に直角方向にのみ押
圧するように構成してなることを特徴とするものである
。

以下に本発明を図示の実施例に基づいて詳述する。

（実施例）第１図は本発明の一実施例に係るロール形状例を示すも
ので、１１は上案内ロール、１２は下案内ロールであり
、各々が軸受箱８により回転自在でロール間隙調整可能
に支持されている。

これらの上下案内ロール１１．１２によってガイド乃至
矯正される鋳片２は、幅Ｗで厚さｔの寸法を有し、シェ
ル１０内の未凝固部９の静圧力（図中、矢印）によって
上下面の中央部が各々あるバルジング量（ｔ工）をもっ
て膨らんでいる。このバルジング部は各面の中心よりコ
ーナーに向けて長さｗ４を有している。

このような性状の鋳片２に対し、案内ロール１１．１２
としては、バルジング部には接触せず、バルジングして
いない部分、すなわち、コーナ部近傍（長さｗ　２）に
のみ接触するように中央にいくにしたがって径を小さく
した鼓型ロールを接触乃至押圧させる。勿論、１３片２
は下流側はど未凝固部９が小さくなっていき、バルジン
グ量（しい）が少なくなり、かつ、バルジング部の長さ
も短くなるので、それに応じて鼓型ロールの形状を変え
、或いは余裕をもった形状にすることができることは云
うまでもない。また、バルジング部、特にそのコーナ部
側にて接触してもバルジング部の押し込み量が少ない（
実質的に接触しない）形状の案内ロールにしてもよい。

かＮる構成の案内ロールを使用すれば、鋳片のバルジン
グを押え込むことなく、鋳片をサポートしてやることが
できる。

また、案内ロールとしては第２図に示すような形状のロ
ールを利用することができる。この案内ロールは上案内
ロール１３と下案内ロール１４からなり、各案内ロール
とも鋳片２のバルジング部に相当する部分は小径にし、
バルジング部には接触しない形状の段付型ロールとする
ものである。

更には、第３図に示すように、分割型の構造のロールを
使用し、一対の片持ち式の上案内ロール１５及び下案内
ロール１６で鋳片２のコーナ部近　　□傍のみを接触さ
せることもできる。

なお、上記各側の形状又は構造に類する案内ロールを使
用することもでき、また、軌道に沿って設置するに際し
、同−形式或いは異なる形式の案内ロールを組合わせて
設けることもできる。

（発明の効果）以上詳述したように２本発明によれば、連続鋳造設備に
おける鋳片のガイド乃至矯正のための鋳片案内装置にお
けるロールを特定の形状又は構造のものとしたので、鋳
片のバルジングを押え込むことなく鋳片をガイドし或い
は矯正することができ、バルジングを押え込むことによ
り発生する鋳片の内部割れを防止できる。また、本発明
に係る案内ロールは、その上流側のロール摩耗によるロ
ール間隙の増大等に関係なく、常に一定のロール間隙に
設定できるので、準備作業を省力化できる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は各々本発明の一実施例に係る鋳片案
内装置を示す横断面図、第４図は連続鋳造設備における鋳片の引き出し装置類を
示す説明図、第５図及び第６図は従来のフラットな円柱（円筒）ロー
ルを用いた鋳片案内装置を示す図で、第５図は横断面図
、第６図はロール間でのバルジングを示す説明図である
。１・・・鋳型、　　　　　　　２・・・鋳片、３・・・
鋳片案内装置、６．７・・・円柱（円筒）案内ロール、９・・・未凝固
部、　　　　　１０・・・シェル、１１．１２・・・鼓
型案内ロール、１３．１４・・・段付型案内ロール、１５．１６・・・片持ち分割型案内ロール。特許出願人　　株式会社神戸製鋼所代理人弁理士　中　　村　　　尚第１図第２図　　　第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

連続鋳造設備において鋳型から引き出された鋳片をガイ
ド乃至矯正する鋳片案内装置において、該鋳片の上面及
び下面に対し、該面のコーナ部近傍には接触するが面中
央部のバルジング部には実質的に接触しない形状又は構
造のロールを、該面に直角方向にのみ押圧するように構
成してなることを特徴とする鋳片案内装置。