JPS62145708A - 電磁石装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば電磁接触器などに用いられる電磁石
装置、特に直流または交流を整流した電流によって励磁
されて、固定鉄心に対して可動鉄心を接離駆動する電磁
石装置に関するものである。

〔従来の技術〕

電磁接触器等に使用する電磁石は通常第２因に示すよう
に固定鉄心（１）に操作コイル（不図示）全巻きつけ、
このコイルに電流を通電することによって可動鉄心（３
）を固定鉄心（１１に吸着させ、通電解除によって離間
させるようにしている。この場合、操作コイルに直流の
電流を通電して固定鉄心（１）に可動鉄心（３）を吸引
させると、通電を解除しでも鉄心内に残留磁気が生じて
、固定鉄心（１）と可動鉄心（３）が離間しない状態が
生しる場合がある。

そこで従来は可動鉄心（１）または固定鉄心（３）の接
触面に硬質クロムメッキを施して非磁性層を形成したシ
、第２図に示すように固定鉄心（１）また社可動鉄心（
３）の接触面にステンレスなどの非磁性体から成るスペ
ーサ（４）をろう付けし、両鉄心の残留磁気による吸着
を防止することが提案されている（実開昭５８−４６４
１２号）。

上記可動鉄心（１）マたは固定鉄心（３）の接触面に硬
質クロムメッキを施して非磁性層を形成した場合は、非
磁性被膜を均一に形成することが困難であると共に、所
定の膜厚を形成することができず、磁気特性が不安定と
なるうえ、耐摩耗性、耐衝撃性の点でも問題があった。

また、ステンレスなどの非磁性体全ろう付けする場合は
、ろう付けに際しての加熱時間が長くなり非磁性体が変
形し、接触面の平坦度が悪くなり、動作中につなυを発
生したり非磁性体が衝撃により破損するという短所があ
った。

かかる短所を改善するため、第６図に示すように、磁性
基板（５ｂ）の片面に薄膜非磁性層（５ａ）が圧接合板
されたスペース板（５）を固定鉄心（１）の可動鉄心（
３）との接触面に密着配置し、薄膜非磁性層（５ａ）に
より残留磁気の影＠全防止した電磁石装置がこの出願の
出願人から提案されている（昭和６０年７月２９日特許
願）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記第６図に示した電磁石装置は開離時の残留磁気の影
響は防止することができるが、吸引時にスペーサ板（５
）の磁性基板（５ｂ）による漏れ磁束が増大し、磁気特
性が悪くなるという問題点があるうこの発明はかかる問
題点に解決するためになされｉｃものであシ、非磁性層
？所定の厚さで均一に形成し、かつ耐摩耗性、耐衝撃性
を向上さぜると同時に磁気特性の改善？：図った電磁石
装置を得ることを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る電磁石装置は、磁性基板の片面ｌｆＣ，
は両面に薄膜非磁性層が圧接合板されたクラツド鋼板で
形成したスペース板を２分割して、固定鉄心または可動
鉄心のいずｈ〜か一方の接極面に密着配置したものであ
る。

〔作　用〕

この発明による電磁石装置においては、クラツド鋼板で
なるスペーサ板を２分割して画定鉄心または可動鉄心の
いずれか一方の接極面に密着配置するように構成したの
で、吸引時にスペース板の磁性基板からの漏れ磁束が減
少し、かつ薄膜非磁性層による磁束遮断効果によシ、開
離時の残留磁気による鉄心の吸着を効果的に防止する。

〔実施例〕

第１図はこの発明の電磁石装置の一実施例全示す正面図
であり、・肉におい？　、（１）　、　（３）は上記従
来例で示した同符号のものと同一のものであり、（２）
は操作コイル、（５）は固定鉄心（１）の可動鉄心側表
面に残留磁気防止用として取付けられる２分割されたス
ペーサ板で、それぞれ例えば厚さが０．４８　Ｗ程度の
８８４１鋼でなる磁性基板（５ｂ）の両面に、厚さ［）
、［１６ｖａｎ程度の８ＵＳ　３０４Ｌオーステナイト
系ステンレス横でなる薄膜非磁性層（５ａ）　、　（５
ｃ）を圧接合板したクラツド鋼板で形成し、その大きさ
は可動鉄心（３）の内接極部よシやや大きくなっておシ
、固定鉄心（１）の接極面にレーザー溶接などで密着配
置される。

上記のように構成された電磁石装置においては、操作コ
イｆｉＪ＋２１に外部から直流操作電流が通電されると
、固定鉄心（１）が励磁され、発生した磁気力によって
可動鉄心（３）が吸引されて固定鉄心（１）にスペーサ
板（５）を介して吸着される。この吸引動作時に、スペ
ーサ板（５）が２分割されて固定鉄心（１）と可動鉄心
（３）の内接極部のみに設けられ５ているから、スペー
サ板（５）の磁性基板（５ｂ）による洩れ磁束を減少さ
せることができ、磁性特性を安定化することができる。

ところで、スペーサ板（５）のＡ９膜非磁性層（５ａ）
。

（５Ｃ）は通電解除時の可動鉄心（３）の吸着防止が目
的であシ、この厚さをあまｐ厚くすると通電時の可動鉄
心（３）の吸着が確実に行なわれなくなるので、略０．
１　ｒｔｒｍ程度が適正厚さであり、この程度の厚さの
金属板だけでは、吸引時の耐衝撃性が確保でれないが、
スペーサ板（５）の磁性基板（ｓｂ）からの洩れ磁束が
生じないため、この磁性基板（５ｂ）の金属板の厚さを
任意の大きさまで厚くすることができるから、耐衝撃性
をも十分に確保することができる。

次に、操作コイル（２）が通電状態から非通電状態に切
換ると、操作コイル（２）による励磁はなくなるが、残
留磁気によって可動鉄心（３）が固定鉄心に吸着され続
けようとする。しかし、スペーサ板（５）の薄膜非磁性
層（５ａ）　、　（５ｃ）によってこの残留磁気を防止
し、可動鉄心（３）は固定鉄心（１）から円滑に離れる
。

なお、上記実施例はスペーサ板（５）を固定鉄心（１）
に密着固定した堤合金示したが、スペーサ板（５）を可
動鉄心（３）に密着固定しても上記実施例と同様の作用
・効果を奏することができる。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明したように、スペーサ板を磁性基板
の片面または両面に薄膜非磁性層が圧接合板されたクラ
ツド鋼板で形成するとともに、２分割して可動鉄心また
は固定鉄心のいずれか一方の接極面のみに密着配置した
ので、磁性基板によシミ磁石としての耐衝撃性を確保す
ると同時に吸引時の洩れ磁束を防止し、また薄膜非磁性
層によう磁気特性を不安定にすることなく、通電解除時
の残留磁気による可動鉄心の吸着を防止することができ
る効果を有する。

さらに比較的厚いスペース板を固定鉄心または可動鉄心
にレーザ溶接等により密着固定するから熱ひずみの影響
を少なくすることができ、可動鉄心と固定鉄心の接極面
の平坦度を高精度に維持することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す側面図、第２図は従来
の電磁石装置全示す斜視図、第６図は他の従来例を示す
側面図である。 （１）・・・固定鉄心、（２）・・・操作コイル、（３
）・・・可動鉄心、（５）・・・スペーサ板、（５ａ）
　、　（５ｃ）・・・薄膜非磁性層、（５ｂ）・・・磁
性基板。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　固定鉄心と、この固定鉄心を励磁する操作コイルと、
   この操作コイルによつて励磁された上記固定鉄心に吸引
   される可動鉄心と、上記固定鉄心または可動鉄心のいず
   れか一方の接極面に残留磁気防止用として取付けられる
   スペーサ板とを備えてなる電磁石装置において、上記ス
   ペーサ板を磁性基板の片面または両面に薄膜非磁性層が
   圧接合板されたクラッド鋼板で形成するとともに、上記
   スペーサ板を２分割して上記可動鉄心または固定鉄心の
   いずれか一方の接極面に密着配置したことを特徴とする
   電磁石装置。