JPS62145629A - ガス放電パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 本発明は一方のガラス基板上にのみ放電維持電極及び書
込み電極を設けた面放電型のガス放電パネルにおいて、
前記電極構成ガラス基板とガス封入空間を介して対向配
置した他方のガラス基板の外面、又は内面に導電性プレ
ートを設け、これに一定の直流電位を付与することによ
り、パネル内部での書込み放電セルの放電、該書込み放
電により選択的に継承した放電維持セルでの放電の拡が
りを狭める方向に制御して、隣接する放電維持セルに不
用意に放電が誘発されることを防止し、動作マージンの
拡大を図ったものである。

〔産業上の利用分野ｊ 本発明はガス放電パネルの改良に係り、特に書込み放電
セルと放電維持セルとを分離した面放電型ガス放電パネ
ルにおける動作マージンの拡大を図ったパネル構造に関
するものである。

ガス放電パネルの一種として、特開昭５７−７８７５１
号等により提案されている、所謂選択アドレス用の書込
み放電セルと表示用の放電維持セルとを分＆１ｔシ、該
放電維持セルを同一平面上に位置する電極対で構成する
ことにより、時間的に継続する維持放電による誘電体層
の熱的ダメージを低減させて長寿命化、を図ったパネル
構成が知られている。

このような構成のガス放電パネルにおいては、先月、書
込み放電を選択的に継承した放電維持セルでの維持放電
の拡がりに起因して、該放電維持セルを構成する放電維
持電極対と交差する方向に隣接する放電維持セルにも放
電が誘発される傾向があり、このような誘発による誤放
電を簡単に防止することが要求されている。

（従来の技術〕 第２図および第３図はそのような従来の面放電形ガス放
電パネルの電極配置の要部平面図とそのＩＩＩ−Ｉｌｌ
　’　切断線に沿ったパネルの要部断面図を示すもので
、電極支持基板として機能する一方のガラス基板１上に
それぞれ隣接して対をなす櫛歯突出部２ａ、　３ａを有
する縦方向の放電維持電極２．３が設けられ、相互に近
接対向する両櫛歯突出部２ａと３ａによって放電維持セ
ルＳｃが構成されている。

またこれら各放電維持電極対２，３上には、硼珪酸ガラ
ス等の誘電体層４を介して交差する方向に書込み電極５
と、フローティング状態とした放電抑止用電極６が平行
して配設され、その上に更にＭｇＯ等からなる表面層７
が被覆されている。この書込み電極５と何れか一方の前
記各放電維持電極、例えば２との各交点に書込み放電セ
ルＷｃが構成されている。

そしてかかる電極構成基板１上に放電空間９を介してカ
バー用ガラス基板８が封着され、該放電空間９に所定の
放電用ガスが封入されてパネルが構成されでいる。

そして、例えば放電維持電極対２，３間で定まる放電維
持セル５ｃ−ｓに放電を発生させる場合、先ず該セル５
ｃ−ｓに隣接の書込み放電セルＷｃ−５に書込み放電を
発生させる。即ち、当該書込み放電セル５ｃ−ｓを構成
する書込み電極５に所定の書込み電圧パルス畦を、選択
放電維持電極２には所定の維持電圧パルスＳＰを同時に
それぞれ印加してそれらの合成電圧が放電開始電圧以上
となるようにし、当該書込み放電セルＷｃ−５に書込み
放電を発生させる。

この書込み放電は同時に書込み放電セル対応の誘電体層
４表面への壁電荷の発生を伴い、該壁電荷は近接した前
記選択放電維持セル５ｃ−ｓ対応の誘電体層４表面まで
延在した形で蓄積する。この時当然のことながら遠くの
非選択放電維持セル５ｃ−ｎ対応の誘電体層４表面へも
壁電荷が延在していくが、放電抑止用電極６によって阻
止される。

引続き、前記他方の選択放電維持電極３に所定の維持電
圧パルスＳＰを印加すれば、この時生じる壁電荷及び空
間電荷の流入を受けた放電維持セル５ｃ−ｓにおいてこ
の自己放電を引き継ぐ形で放電が発生し、この後さらに
当該選択放電維持電極対２と３に図示のように繰り返し
て維持電圧パルスＳＰを印加すれば当該放電維持セル５
ｃ−ｓの放電が継続して発生する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところでこのような従来のパネル構造においては、パネ
ルの動作マージンを決める特性の一つとして書込み不良
のモードがある。即ち、書込み放電セルの放電により選
択的に継承した放電維持セルでの放電の拡がりに起因し
て、該放電維持セルを構成する放電維持電極対２．３と
交差する方向に隣接する放電維持セルにも不用意に放電
が誘発されるといった問題があり、所望とする放電維持
セルのみに放電を発生させ、安定に維持することが難し
い欠点がある。

本発明はこのような従来の欠点に鑑み、書込み放電セル
での放電により選択的に継承した放電維持セルでの放電
の拡がり、即ち電界分布の拡がりを簡単な構成により狭
める方向に制御することによって、選択された放電維持
セルのみを安定に放電維持し得る動作マージンの大きい
新規なガス放電パネルを提供することを目的とするもの
である。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するため、第１図に示すように
、それぞれ隣接して対となる複数の放電維持電極２．３
と、その上に誘電体層４を介して該放電維持電極２，３
と交差する方向に複数の書込み電極５を具備した一方の
基板Ｉと、ガス封入空間９を挟んで対向する他方の基板
８の、例えば外面に電位を付与する透明導電膜２２を被
着したガラスプレート２１を設けた構成とする。

〔作　用〕

本発明の面放電型のガス放電パネルは、複数の放電維持
電極２．３と書込み電極５を具備した一方の基板１と、
ガス封入空間９を挟んで対向する他方の基板８の外面に
設けられたガラスプレート２１の透明導電Ｂ’！！２２
に、一定の直流電位を付与しておくことにより、パネル
内部での書込み放電セルの放電、該書込み放電により選
択的に継承した放電維持セルでの放電の拡がり、即ち電
界分布の拡がりが狭める方向に制御され、隣接する放電
維持セルに対する不用意な放電の誘発を防止することが
可能となる。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明に係る面放電型ガス放電パネルの一実施
例を示す要部断面図である。なお第３図と同等部分には
同一符号を付している。

図示のように、それぞれ隣接して対となる複数の放電維
持電極２，３と、その上に誘電体層４を介して該放電維
持電極２．３と交差する方向に複数の書込み電極５を具
備した一方のガラス基板１と、ガス封入空間９を挟んで
対向する他方のカバー用ガラス基板８の、例えば外面に
電位を付与するインジウム錫酸化物（ＩＴＯ）よりなる
透明導電膜２２を被着したガラスプレート２１を配設し
たパネル構成とする。

そして当該面放電型ガス放電パネルの放電表示動作に際
しては、前記ガラスプレート２１の透明導電膜２２に一
定の直流電位が付与された状態とすることにより、パネ
ル内部での書込み放電セルの書込み放電や、該書込み放
電により選択的に継承した放電維持セルでの放電の拡が
り、即ち電界分布の拡がりが狭められる方向に制御され
、その結果、各放電セルの独立性が向上して隣接する放
電維持セルに対する不用意な誤放電の誘発を防止するこ
とが可能となる。

尚、以上の実施例では電位を付与する透明導電膜２２が
被着されたガラスプレート２１を、カバー用ガラス基板
８の外面に設けた場合の例について説明したが、本発明
はこの例に限定されるものではなく、例えばカバー用ガ
ラス基板８の内面に設けてもよい。またカバー用ガラス
基Ｆｊ、８の内面、或いは外面に前記導電膜付きガラス
プレート２１の代わりに、インジウム錫酸化物（ＩＴＯ
）よりなる透明導電膜を直接的に被着形成してもよく、
この場合も同様の効果が得られる。

更に、当該ガス放電パネルの放電表示をカバー用ガラス
基板８と対向する各種電極構成ガラス基板１　（ｊ［１
から観察する場合には、前記カバー用ガラス基板８の内
面、或いは外面に配設した導電膜付きガラスプレート２
１、または導電膜は不透明性であってもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係るガス放電
パネルによれば、電極構成ガラス基板とガス封入空間を
介して対向配置したカバー用ガラス基板の外面、或いは
内面に設けた導電膜付きガラスプレート、または導電膜
に、放電表示動作に際して一定の直流電位を付与してお
くことにより、パネル内部での書込み放電セルや、放電
維持セルでの放電の拡がり、即ち電界分布の拡がりが狭
められる方向に制御され、その結果、各放電セルでの放
電の独立性が向上して隣接する放電維持セルに対する不
用意な誤放電の誘発を防止することが可能となる等、動
作マージンの大きい面放電型ガス放電パネルを得ること
が出来る優れた利点を有する。また前記導電膜は、当該
パネルの座標検出を行うタッチパネルに利用することも
できる。

従って、この種の面放電型ガス放電パネルに適用して極
めて有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にガス放電パネルの一実施例を示す要部
断面図、 第２図は面放電型ガス放電パネルの電極配置を一例を示
す要部平面図、 第３図は第２図のｍ−ｍ’切断線に沿った従来のパネル
の要部断面を示す図である。 第１図において、 ■は一方のガラス基板、２．３は放電維持電極、４は誘
電体層、５は書込み電極、８はカバー用ガラス基板、９
はガス封入空間、２１はガラスプレート、２２は透明導
電膜をそれぞれ示す。 手発明の突オρ例ＩｅｆＴ手帥澹戸狛閃′８σ九説明ｔ
ｓｔ−帥＃面口 第３閃

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕ガス封入空間（９）を挟んで対向する一対の基板
   （１、８）の内の一方の基板（１）上に、それぞれ隣接
   して対となる複数の放電維持電極（２、３）と、その上
   に誘電体層（４）を介して該放電維持電極（２、３）と
   交差する方向に複数の書込み電極（５）が配列されてな
   るパネル構成において、 上記複数の放電維持電極（２、３）及び書込み電極（５
   ）を備えた一方の基板（１）と対向する他方の基板（８
   ）面に電位を付与する導電性プレート（２１）を設けた
   ことを特徴とするガス放電パネル。 〔２〕上記導電性プレート（２１）が透明であることを
   特徴とする特許請求の範囲第〔１〕項に記載したガス放
   電パネル。 〔３〕上記導電性プレート（２１）が導電膜であること
   を特徴とする特許請求の範囲第〔１〕項、又は第〔２〕
   項の何れかに記載したガス放電パネル。