JPS6214425Y2 - - Google Patents

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JPS6214425Y2
JPS6214425Y2 JP1979113634U JP11363479U JPS6214425Y2 JP S6214425 Y2 JPS6214425 Y2 JP S6214425Y2 JP 1979113634 U JP1979113634 U JP 1979113634U JP 11363479 U JP11363479 U JP 11363479U JP S6214425 Y2 JPS6214425 Y2 JP S6214425Y2
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JP
Japan
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clutch
spring
drive plate
return spring
side plate
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JP1979113634U
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JPS5644232U (ja
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、駆動板に連結された複数個のクラツ
チシユーが一定値以上の遠心力を受けると、戻し
ばねの力に抗して半径方向に拡張してクラツチド
ラムに摩擦連結し、駆動板からクラツチドラムに
トルク伝達を自動的に行うようにした遠心式クラ
ツチにおいて、駆動板の高回転時、クラツチシユ
ーの戻しばねが過大な遠心力を受けるも破損、離
脱等の故障を惹起しないようにした戻しばね保持
装置に関する。
従来の前記遠心式クラツチにおいては、駆動板
の高回転時に、前記戻しばねが過大な遠心力を受
けると極端に伸長して破損したり、クラツチシユ
ーから離脱したりする惧れがある。かかる不具合
を解消するために、例えば実公昭41−20338号公
報に記載されているようにクラツチシユーの両側
面に全体として環状の一対のばね収容溝を形成
し、これら溝に、環状コイルより構成したシユー
戻しばねをそれぞれ収容し、前記ばね収容溝の開
口部を閉じる一対の側板を、クラツチシユーの両
側面に隣接して設け、戻しばねの伸長をばね収容
溝の外周壁で一定に規制すると共に、同戻しばね
のばね収容溝からの離脱を前記側板により阻止す
ることができるようにしたものは既に知られてい
るが、このものでは、前記一対の側板のいずれも
がクラツチ駆動板に固定支持されているので、そ
の一対の側板によつては、クラツチミート時にク
ラツチシユーに発生する摩擦振動を有効に緩衝吸
収し得ず、従つてそのシユー摩擦振動のためにク
ラツチの断接をスムーズに行い得ない、クラツチ
シユー側面が側板を叩いて騒音を発生させる等の
の不具合がある。そしてかかる不具合は、クラツ
チシユー側面と側板との摺動間隙が摩耗により増
大すれば一層顕著に現れる。
本考案は、上記に鑑み提案されたもので、従来
のものの前記不具合をすべて解消し得る、構造簡
単且つコンパクトな前記装置を得ることを目的と
するものである。
以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、1はエンジンのクランク軸で、それと
その端部に回転自在に支承される出力歯車2との
間に本考案の遠心式クラツチ3と一方向クラツチ
4とが並列して設けられている。
遠心式クラツチ3は、クランク軸1にスプライ
ン嵌合してナツト5により固着される駆動板6
と、その外周に配設される複数個(図示例では3
個)のクラツチシユー7と、それらを囲繞するク
ラツチドラム8を備えており、各クラツチシユー
7はその基端を左右一対のリンク9とその両端の
ピボツト軸10,11を介して駆動板6に連結さ
れて半径方向に拡張することができる。而してピ
ボツト軸10は、第1図からも明らかなようにリ
ンク9が駆動板6の両側面に当接するまでの所定
のストローク範囲でその軸方向に摺動可能であ
る。またクラツチドラム8は前記出力歯車2にリ
ベツト12を介して結合される。
前記複数個のクラツチシユー7の左右両側面に
は全体として環状のばね収容溝13,13′がク
ランク軸1と同心上に形成され、それらの溝1
3,13′に環状コイルばねよりなる戻しばね1
4をそれぞれ収容する。この戻しばね14は収縮
方向に一定のセツト荷重を付与され、それにより
全クラツチシユー7を収縮方向に付勢している。
戻しばね14のばね収容溝13,13′からの
離脱を防止するために、それらの溝13,13′
の開口部を実質的に閉じる左右一対の側板15,
15′がクラツチシユー7の両側面に隣接して配
設され、一方の側板15は一方向クラツチ4の後
述するクラツチインナ16と駆動板6間に挟持さ
れ、他方の側板15′は、駆動板6の外側面にボ
ルト17で固着した、本考案ばね座部材としての
フイルタキヤツプ18上に軸方向に摺動自在に支
持されると共に、そのフイルタキヤツプ18と該
側板15′との間に縮設した皿ばね19により反
対側の側板15に向つて押圧される。したがつ
て、両側板15,15′は協働して全クラツチシ
ユー7を弾力的に挟み、クラツチミート時におけ
るクラツチシユー7の摩擦振動を効果的に緩衝抑
制できると共に、クラツチシユー7を、それと駆
動板6との連結部すなわちピボツト軸10をこじ
ることなくスムーズに拡張ないし収縮作動させる
ことができる。
而して、クランク軸1の回転速度が一定値以下
のときは、駆動板6と共に回転するクラツチシユ
ー7の遠心力よりも戻しばね14のセツト荷重、
即ち一定の収縮力の方が勝ち、クラツチシユー7
を収縮状態に保持するので、クラツチシユー7は
クラツチドラム8の内周面から離れている。これ
がクラツチ3の開放状態であり、したがつてクラ
ンク軸1は空転し、出力歯車2への回転トルクの
伝達は行われない。
クランク軸1の回転速度が一定値以上に上昇す
れば、クラツチシユー7の遠心力が戻しばね14
のセツト荷重を上回り、クラツチシユー7は拡張
動作を開始し、クラツチドラム8の内周面に接触
し、その接触圧力はクランク軸1の回転速度の上
昇に応じて増加し、クラツチシユー7とクラツチ
ドラム8とが摩擦連結するに至る。これがクラツ
チ3の接続状態で、上記摩擦連結部を介してクラ
ンク軸1から出力歯車2へのトルク伝達が自動的
に行われる。
クランク軸1の回転速度がさらに上昇して戻し
ばね14自体に作用する遠心力がその収縮力以上
に増加し、そのため戻しばね14が半径方向に拡
張するように伸長すれば、直ちにばね収容溝1
3,13′の外周側壁面に当接してその伸長を抑
制されるので、過度の伸長を来たすことはない。
また、その際戻しばね14が浮動状態になつて、
ばね収容溝13,13′の開口部側へ移動すれ
ば、直ちに側板15,15′によりその移動が阻
止されるので、溝13,13′からの離脱が防止
される。
次に前記一方向クラツチ4について説明する
と、それはクランク軸1にスプライン結合したク
ラツチインナ16と、出力歯車2に一体に形成し
たクラツチアウタ20と、そのクラツチアウタ2
0からクラツチインナ16へのみ回転トルクを伝
達するローラ(またはスプラグ)21とよりなる
従来普通の構成を持つものであり、出力歯車2に
逆負荷が作用したときのみクラツチインナおよび
アウタ16,20がローラ21を介して接続状態
になり、その逆負荷をクランク軸1に伝達するこ
とができる。したがつて遠心式クラツチ3の開放
時でもエンジンブレーキ作用が得られる。
クランク軸1およびその軸端をボールベアリン
グ22を介して支承するクランクケースサイドカ
バー23には一連の油路24が形成されており、
その油路の途中に前記フイルタキヤツプ18内部
の遠心分離室18aが介入するように、油路24
を上流側油路24aと下流側油路24bとに区分
する仕切栓25がクランク軸1に嵌入されると共
にその直後において上流側油路24aから分離室
18aに達する流入孔26と、分離室18aから
下流側油路24bに達する流入孔27とが設けら
れる。上流側油路24aは給油ポンプ25に連な
り、下流側油路24bは一方向クラツチ4、出力
歯車2の軸受、その他の潤滑部に連通する。
したがつて、エンジンの作動中、給油ポンプ2
8から吐出される潤滑油は上流側油路24aを経
て流入孔26より遠心分離室18aに流入し、そ
こでフイルタキヤツプ18より回転力を受け、切
粉その他の夾雑物を遠心分離されて浄化された
後、流出孔27より下流側油路24bに移行し、
所定の潤滑部へと給送される。
以上のように本考案によれば、両側面に全体と
して環状の一対のばね収容溝13,13′を形成
し、これらのばね収容溝13,13′に環状コイ
ルばねよりなる戻しばね14をそれぞれ収容し、
ばね収容溝13,13′の開口部を実質的に閉じ
る一対の側板15,15′をクラツチシユー7の
両側面に隣接して設けたので、各戻しばね14の
伸長をばね収容溝13,13′の外周壁で一定に
規制することができ、その結果、戻しばね14は
過度の遠心力を受けてもその破損を免れることが
できる。しかもその戻しばね14は遠心力の作用
で浮動状態になるも、ばね収容溝13,13′か
らの離脱が前記一対の側板15,15′により確
実に阻止され、その戻しばね14離脱による故障
の発生を防止することができる。
特に、各クラツチシユー7を前記駆動板6にそ
の軸方向に摺動可能に連結し、一方の側板15を
前記駆動板6に固着し、また他方の側板15′を
前記駆動板6に連結したばね座部材に該駆動板6
の軸方向に摺動自在に支持し、そのばね座部材と
前記他方の側板15′との間に、該他方の側板1
5′を前記クラツチシユー7に対して押圧する皿
ばね19を介装したので、その皿ばね19の弾発
力は、駆動板6上を摺動する前記他方の側板1
5′及びクラツチシユー7を介して、前記一方の
側板15に受止められ、そのためクラツチシユー
7には、その片側だけにしか皿ばね19が設置さ
れていないにも拘らずその両側面に両側板15,
15′から均等な弾性挟圧力を作用させることが
でき、従つてクラツチミート時におけるクラツチ
シユー7の摩擦振動を効果的に緩衝抑制できると
共に、クラツチシユー7を、それと駆動板6との
連結部をこじることなくスムーズに半径方向へ拡
張ないしは収縮作動させることができ、クラツチ
の断接切換えを常に円滑静粛に且つ精度よく行な
わせることができる。しかも使用する皿ばね19
は一個で足りるから、構造が簡単であることは勿
論、皿ばね19自体の軸方向厚みが小さいことと
相俟つてクラツチを軸方向に小型化することがで
きる。さらに側板15,15′は、クラツチシユ
ー7の両側面と面接触により比較的広い面積を以
て摺動接触することができるから、その摺動接触
面が摩耗しにくく、また同面が仮に摩耗してもそ
れを、前記他方の側板15′の軸方向摺動により
自動的に補償することができるから、クラツチシ
ユー7を両側板15,15′間に常に適度の摩擦
力を以て圧接挟持でき、そのため前述の、シユー
摩擦振動に対する抑制効果を長期間に亘り十分に
維持し得る。そして前記両側板15,15′は、
戻しばね14に対する、ばね収容溝13,13′
からの離脱防止手段と、クラツチシユー7に対す
る移動案内手段と、同じく振動抑制手段とに共用
されているので、前述のように皿ばね19が1個
で足りる効果と相俟つて、クラツチの構造を著し
く簡素化することができ、コストの低減に寄与し
得る。さらにクラツチシユー7に直接接触する前
記側板15,15′としては耐摩耗性に優れた材
料を、また該側板15,15′を弾発する前記皿
ばね19としては弾力性に優れた材料をそれぞれ
個別に選択することができるから、側板15,1
5′および皿ばね19に対する各材料選択の幅が
広く、設計の自由度が高められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は第1図の−線断面図である。 6……駆動板、7……クラツチシユー、8……
クラツチドラム、13,13′……ばね収容溝、
14……戻しばね、15,15′……側板、18
……ばね座部材としてのフイルタキヤツプ、19
……皿ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動板6と、その駆動板6に半径方向拡張自在
    に連結される複数個のクラツチシユー7と、それ
    らクラツチシユー7を収縮方向に付勢する戻しば
    ね14と、前記クラツチシユー7の遠心力による
    拡張時にそれらと摩擦連結するクラツチドラム8
    とよりなる遠心式クラツチにおいて、前記複数個
    のクラツチシユー7を前記駆動板6にその軸方向
    に摺動可能に連結し、それらクラツチシユー7の
    両側面に全体として環状の一対のばね収容溝1
    3,13′を形成し、これらのばね収容溝13,
    13′に環状コイルばねよりなる前記戻しばね1
    4をそれぞれ収容し、前記ばね収容溝13,1
    3′の開口部を実質的に閉じる一対の側板15,
    15′を前記クラツチシユー7の両側面に隣接配
    置し、その一方の側板15を前記駆動板6に固着
    し、また他方の側板15′を、前記駆動板6に連
    結したばね座部材に該駆動板6の軸方向に摺動自
    在に支持し、そのばね座部材と前記他方の側板1
    5′との間に、該他方の側板15′を前記クラツチ
    シユー7に対して押圧する皿ばね19を介装して
    なる、遠心式クラツチにおける戻しばね保持装
    置。
JP1979113634U 1979-08-18 1979-08-18 Expired JPS6214425Y2 (ja)

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JP1979113634U JPS6214425Y2 (ja) 1979-08-18 1979-08-18

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JPS5644232U JPS5644232U (ja) 1981-04-21
JPS6214425Y2 true JPS6214425Y2 (ja) 1987-04-13

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