JPS62142004A

JPS62142004A - 板厚偏差の少ない急冷薄帯の製造方法およびその設備

Info

Publication number: JPS62142004A
Application number: JP28106685A
Authority: JP
Inventors: Kane Miyake; 三宅　苞; Masao Yukimoto; 正雄行本; Yukio Yarita; 鑓田　征雄; Toshiki Hiruta; 敏樹蛭田
Original assignee: Kawasaki Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1985-12-16
Filing date: 1985-12-16
Publication date: 1987-06-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、板厚偏差の少ない急冷薄帯の製造方法およ
びその設備に関し、とくに双ロール方式で急冷薄帯を製
造する場合において、板厚偏差の軽減に極めて有効な製
造方法を、その実施に用いて好適な製造設備と共に提案
しようとするものである。

（従来の技術）急冷薄帯法は、従来の圧延と熱処理とを繰返しながらゆ
っくりと薄帯に仕上げていく製法とは異なり、溶融金属
から直ちに薄帯製品を製造する方法であり、中でも、溶
融金属をその供給ノズルから高速で回転する一対の冷却
ロールのロールキス部に連続して供給し、急冷凝固させ
て一気に薄帯とするいわゆる双ロール法はその代表的な
製法である。

ところでかような製造法においては、使用ロールの表面
状態すなわち凹みや脹らみおよび疵などが、直ちに薄帯
の表面性状や断面形状に影響するため、ロール表面を平
坦でかつ平滑に保つことが重要とされる。

とくにロールに温度むらが生じてヒートクラウンが発生
した場合、その影響が薄帯の幅方向の板厚偏差となって
あられれ、製品としての薄帯の価値を著しく低下させて
いた。このためかかるヒートクラウンの発生防止につい
ては、これまでにも種々の対策が講じられ、たとえば特
開昭５８−２３５４９号公報においては、冷却ロールの
幅方向に複数個のノズルを配置し、これらのノズルから
の冷却流体吹付量を制御することによって、また特開昭
５８−２３５５０Ｍ公報においては、同じく冷却ロール
の幅方向に設けた複数個の加熱装置の出力を制御するこ
とによって、それぞれ板厚偏差を低減する方法が提案さ
れている。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら上記の方法はいずれも、依然として以下に
述べるような問題を残していた。

（１）応答性の良い制御を行うためには、大腸の冷却流
体を放出できる装置や出力が非常に強い加熱８置などが
必要になるため、設備費が嵩むほか、広大な設置面積が
必要となる。

（２）ブロック毎個々に独立して冷却や加熱を行ったと
しても、ロール表面においては、隣接のブロックにその
影響が及ぶのを避けられないため、全ロール表面を均一
な温度とすることは惨めで難しい。

この発明は、上記の問題を有利に解決するもので、急冷
凝固直後において、たとえ薄帯の幅方向に板厚偏差が生
じていたとしても、巻取るまでの間にかかる板厚偏差を
有利に軽減し得る急冷薄帯の製造方法およびその実施に
用いて好適な設備を提案することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）この発明は、以下の２点ずなりち、ｉ）通常の双ロール法では、急冷凝固された薄帯は、１
２００℃から３００℃あたりまで強制冷却されたのち、
一定の張力制御下に巻取られる、ｉｉ）板クラウンを矯
正する場合、その矯正方法がどのようなものであれ、圧
延温度が高いほど、また引張り強さが強いほど、幅方向
のマスフローは容易であるから、より効果的な矯正が可
能である、ことの両者を結び付けて完成されたものである。

すなわちこの発明は、双ロール法による急冷薄帯の製造
法において、急冷凝固直後の金属薄帯に、その巻取りに
先立って、熱間張力圧延を施すことを特徴とする板厚偏
差の少ない急冷薄帯の製造方法である。

またこの発明は、双ロール式の急冷薄帯製造設備におい
て、双ロールと薄帯巻取り機との間に、薄帯の温度を一
定に保つための測温および加熱・冷却装置と、板クラウ
ン測定装置と、圧延機ならびに張力測定装置を配置して
成る板厚偏差の少ない急冷薄帯の製造設備である。

この発明に従う熱間張力圧延において、圧延温度は４０
０〜１０００℃程度が好ましく、また付加張力は板厚お
よび圧延温度によってその好適範囲は変化するけれども
０．３〜３．Ｏｋｇ／　１１１ｍ２程度とするのが好ま
しく、ざらに圧下率は３〜３０％程度するのが望ましい
。

以下この発明を具体的に説明する。

第１図に、この発明に従う好適な急冷薄帯製造設備を模
式で示し、図中番号１は溶融金属、２はその供給ノズル
、３は冷却ロール、４は急冷薄帯、５はデフレフ１−ロ
ール、６は加熱・冷ＩＡ装置、７は温度測定器、８はピ
ンチロール、９は板クラウン測定装置、１０は圧延機、
１１は張力測定装置、モして１２は巻取り機である。

さて通常の急冷金属薄帯の製造においては、供給ノズル
２から供給された金属溶湯１は、冷却ロール対３．３で
急冷凝固されて薄帯４とされ、ついでかくして１！７ら
れた金属薄帯４は、デフレクトロール５で進行方向を変
え、冷却帯によって強制的に冷却され、ピンチロール８
を通過してから、張力測定装置による巻取り張力を一定
とする張力制御下に巻取り機１２によってコイルに巻取
られるわけであるが、この発明では、かかるラインにざ
らに、加熱・冷却装置６、温度測定器７、仮クラウン測
定装置９および圧延機１０をたとえば図示のように配置
するものである。

（作　用）ここに加熱・冷却装置６は、薄帯の温度を、走査型放射
温度計からなることを可とする温度測定器７の測定デー
タに基いて、適正温度に調整するもので、これにより圧
延機１０に入る薄帯温度は常に一定に保たれる。

板クラウン測定装置９は、薄帯の断面プロフィルを測定
するもので、γ線厚み計などが有利に適合し、幅方向の
プロフィルを得るには、該厚み計を板幅方向に複数個設
置するか、または一台の厚み計を幅方向に往復運動させ
れば良い。

かくして得られた測定データに基いて、圧延機にて板ク
ラウンの矯正を行うわけである。

矯正方法としては、（イ）ロールにイニシャルクラウンをつける、（ロ）ロ
ールベンディングを行う、（ハ）ロール内から油圧でロールプロフィルをコントロ
ールするなど、通常工程で用いられている方法を利用することが
できる。

（実施例）前掲第１図に示した製造設備を用いて、次の条件下に金
属薄帯を製造した。

実験条件（１）鋼種：５％けい素鋼、（２）薄帯形状（圧延前）板幅：　　２００ｍｍ。

板厚：中央部５００μｍ、端部：４６０μｍ１（３）圧
延機：４段圧延機、（４）圧下率二　０〜１２％、（５）ａ帯温度：５１５℃、（６）圧延荷重：１０〜１００ｔ。

（７）巻取り張カニ　　１．Ｏｋｇ／１１１１かくして
得られた薄帯の幅方向板厚偏差について調べた結果を、
圧下率とクラウン量との関係で第２図に示す。

同図より明らかなように、もともと４０μｍあった板ク
ラウンが、１２％の圧下率での熱間張力圧延によって２
０μｍ以下まで矯正された。

（発明の効果）かくしてこの発明によれば、従来急冷薄帯を製造する場
合に懸念された板幅方向にわたる板厚変動をオンライン
で効果的に矯正して、板厚偏差の少ない急冷薄帯を容易
に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に従う急冷薄帯製造設備の模式図、第２図は、圧下率と板クラウンとの関係を示したグラフ
である。１・・・溶融金属　　　　　　２・・・供給ノズル３・
・・冷却ロール　　　　　４・・・急冷薄帯５・・・デ
フレクトロール　　６・・・加熱・冷却装置７・・・温
度測定器　　　　　８・・・ピンチロール９・・・板ク
ラウン測定装置　１０・・・圧延機１１・・・張力測定
装置　　　　１２・・・巻取り機特許出願人　　　川崎
製鉄株式会社クラウン夛、ｌ１ｍ

Claims

【特許請求の範囲】１、双ロール法による急冷薄帯の製造法において、急冷
凝固直後の金属薄帯に、その巻取りに先立つて、熱間張
力圧延を施すことを特徴とする板厚偏差の少ない急冷薄
帯の製造方法。２、双ロール式の急冷薄帯製造設備において、双ロール
と薄帯巻取り機との間に、薄帯の温度を一定に保つため
の測温および加熱・冷却装置と、板クラウン測定装置と
、圧延機ならびに張力測定装置を配置して成る板厚偏差
の少ない急冷薄帯の製造設備。