JPS6214052Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電線・ケーブルなどの線材の巻取ボビ
ンの端末処理装置に関するものである。

従来巻取機などで巻取つたボビンをころがして
排出する装置においては、巻取機の巻取回転方向
とボビンのころがる回転方向が逆な場合、ボビン
に巻取つた線材の端末が排出過程でほぐれてしま
うという問題があつた。さらに、ほぐれた端末が
ボビン排出機構にひつかかることにより、ボビン
排出機構または巻取つた線材に損傷を与えるとい
う欠点があつた。

そのため、巻取ボビンのほぐれた端末を人手で
巻戻したり、損傷した線材を切断するという作業
を行なつていた。

本考案は、前記した従来技術の欠点を解消し、
簡易な方法でほぐれた線材の端末を巻込むことが
できる端末処理装置の提供を目的とするものであ
る。

すなわち、本考案の巻取機などよりころがつて
くるボビンを停止させる機構、回転アンダーロー
ルなどのボビンに回転を伝える機構、ターンテー
ブルなどのボビンのころがる向きを反転させる機
構及びボビン排出機構を一体化した構造を用いた
ことにある。

第１図は本考案の実施例である。シリンダ２は
ピン１１でボビン収納箱６に、かつピン１２でタ
ーンテーブル７に取付けられている。アーム４は
ピン１３でボビン収納箱６にピン１４でターンテ
ーブル７に取付けられている。

シリンダ２が伸びることによりボビン収納箱６
のＢ側を持ち上げ、入口側通路８よりころがつて
くる巻取ボビン１を停止させ、その後シリンダ２
が縮むことによりボビン収納箱６に巻取ボビン１
を収納する。

１本または複数本のアンダーロール５がボビン
収納箱６の底部に取付けられており、１本または
複数本のアンダーロール５が、図には示していな
い駆動源によつて回転することにより、アンダー
ロール５に接触している巻取ボビン１に巻取方向
の回転を伝え、巻取ボビン１のほぐれた線材の端
末を巻込む。

次にターンテーブル７を180゜回転することに
より、巻取ボビン１のころがり回転方向を反転さ
せ巻取ボビン１がころがつて排出されるとき端末
を常に巻込むことができる状態にする。シリンダ
２はターンテーブル７が180゜回転後、通路８側
へ位置するので、シリンダ２が伸びることにより
ボビン収納箱６のＡ側を持ち上げ、ボビン収納箱
６の中の巻取ボビン１を出口側通路９へ排出す
る。その後、ターンテーブル７を180゜逆転して
全体を初期状態に戻す。

以上説明したように、本考案によればボビンに
巻取られた線材のほぐれた端末を簡単に巻込むこ
とができる装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の説明図である。 １……巻取ボビン、２……シリンダ、４……ア
ーム、５……アンダーロール、６……ボビン収納
箱、７……ターンテーブル、８……入口側ボビン
通路、９……出口側ボビン通路、１１……ピン、
１２……ピン、１３……ピン、１４……ピン、Ａ
……ボビン送出方、Ｂ……ボビン排出方。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻取機の巻取ボビン排出通路の途中または末端
   に設けられた巻取ボビンの端末処理装置であり、
   該処理装置は、ボビンストツパー、ボビン回転装
   置、ボビン反転装置及びボビン排出装置とより構
   成されており、上記ボビンストツパーは排出通路
   に対して略直角方向にシリンダが伸びる構造で、
   巻取機より排出されてころがつてくる巻取ボビン
   を停止させ、次に上記ボビン回転装置は回転アン
   ダーロールより構成されており、巻取ボビンのほ
   ぐれた線材の端末を巻込み、さらに端末の巻込完
   了後、ターンテーブルより成るボビン反転装置に
   より巻取ボビンのころがり回転方向を反転させ
   て、その後巻取ボビン排出装置により巻取ボビン
   を排出するよう構成されたことを特徴とする巻取
   ボビンの端末処理装置。