JPS6213826A

JPS6213826A - ドラム付きクラツチギア

Info

Publication number: JPS6213826A
Application number: JP15054185A
Authority: JP
Inventors: Toshitaka Sugiuchi; 杉内　利恭; Shuichi Matsunaga; 修一松永; Takaaki Imura; 隆昭井村; Yoshihiko Kanbe; 神戸　芳彦; Shoichi Yamazaki; 正一山崎
Original assignee: Aida Engineering Ltd
Current assignee: Aida Engineering Ltd
Priority date: 1985-07-09
Filing date: 1985-07-09
Publication date: 1987-01-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、自動車等の変速機に使用されるドラム付きク
ラッチギアに関し、特に別々に成形されたドラム部とギ
ア部との結合方式の改良に関するものである。

ψ）従来の技術自動車の自動変速機に用いられるドラム付きクラッチギ
アの成形に際しては、一般に一体粗材からの切削加工方
式が採られている。

従来・この種のギアにおける分割成形又は結合方式とし
ては、本願出願人によって開発され、出願済みであると
ころの特願昭５９−１６４６４６号に示すものがある。

上述する方式のドラム付きクラッチギアは、所定形状に
成形されたドラム部の結合穴内周及びギア部の円筒穴内
周にそれぞれセレーションを形成し、この各穴内、に共
通の結合リングを嵌入した後、該結合リングを拡径変形
することでギア部とドラム部とを一体に結合するもので
ある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点上記のような従来の塑性結合方式では、結合リング内に
マンドレルを圧入することにより、結合リングを拡径さ
せて結合リング素材をセレーション内に流動変形するも
のであり、しかも結合リングの周囲を取りまくギア部自
体はダイスのように耐圧構造になっていないため、結合
リングの拡径による塑性変形時の外方への流動変形圧力
によってギア部にひずみが発生し、これが成形品である
ギア部に形状及び寸法的変形を与えてしまうほか・ギア
部の焼入れにも悪影響を及ぼし、さらに、結合リングを
別に要するなどの問題があった。

本発明は上記のような問題を解決するためになされたも
ので、ギア部とドラム部との結合によるひずみの発生を
なくすとともに、結合のための別部品を不要にしたドラ
ム付きクラッチギアを提供することを目的とする。

仁）問題点を解決するための手段本発明に係るドラム付きクラッチギアは、厚肉円筒部及
びその一端に同軸で同一外径の薄肉円筒部を有するとと
もに上記厚肉円筒部の他端面に結合面及び位置決めリン
グ部を同心に形成したギア部と、一端開口縁に噛合い凹
凸部を形成した大径円筒部を有するとともに該大径円筒
部の他端に上記結合面及び位置決めリング部に係合する
結合用フランジ部を有するドラム部とを備え、上記結合
面及び上記フランジ部にセレーションを形成し、上記フ
ランジ部を上記結合面及び位置決めリング部に係合して
、該位置決めリング部をかしめ、もしくはレーザ溶接し
たものである。

け）作用本発明においては、ギア部の結合面及び位置決めリング
部にドラム部のフランジ部を係合した後、位置決めリン
グ部をかしめ、もしくは位置決めリング部とこれに係合
するフランジ部とをレーザ溶接するため、ギア部に結合
によるひずみが生じることがなく、簡便な結合が可能に
なる。

（へ）実施例以下、本発明の実施例を第１図乃至第３図に基づいて詳
細に説明する。

第１図は本発明にかかるドラム付きクラッチギアの全体
構成を示す断面図であって、ギア部ＩＯ及びこれと一体
に結合されたドラム部２０とから構成されている。

上記ギア部１０は、第２図に示すように軸穴１１ａを有
する厚肉円筒部１１と、この厚肉円筒部１１の一端に同
心に連接された同一外径の薄肉円筒部１２とを備え、そ
して上記厚肉円筒部１１の他端面には、その外周側に位
置する結合面１３及び内周側に位置する位置決めリング
部１４が同心に形成されているとともに、結合面１３に
は、その全域に亘ってセレーション１５が形成されてお
り、さらに上記厚肉円筒部１１及び薄肉円筒部の外周面
には所望の平歯もしくはヘリカル歯１６が形成されてい
る。なお、上記ギア部１０の外周歯１６が平歯のとき、
ギア部１０はパイプ状素材から冷間鍛造により一体的に
塑性加工される。また、外周歯１６がヘリカル歯の場合
は、その歯は切削加工により成形される。

また、上記ドラム部２０は、第３図に示すように大径の
円筒部２１と、この円筒部２１の一端にその内周側へ突
出する同心の結合用フランジ部２２を備え、上記フラン
ジ部２２の嵌合穴２２ａは上記位置決めリング部１４の
外径に一致する径に形成されているとともに、上記結合
面１３と当接するフランジ部２２の係合面には、結合面
１３のセレーション１５に対応するセレーション２３が
全域に亘って形成されている。さらに、上記大径円筒部
２１の開口側他端縁には噛合いクラッチとなる凹凸部２
４が所定間隔に形成されている。なお、上記ドラム部２
０は円板状ブランク材からプレス加工により成形される
ものである。

上記のように成形されたギア部１０とドラム部２０とを
結合する場合は、ドラム部２０のフランジ部２２の嵌合
穴２２ａをギア部１００位置決めリング部１４に係合し
、かつセレーション２３の部分を結合面１３に係合させ
た後、位置決めリング部１４の先端をプレス等によりか
しめるか、又は位置決めリング部１４とこれに嵌合する
フランジ部２２とをレーザ溶接する。これによりギア部
１０とドラム部２０とは一体化されるとともに、セレー
ション１５．２３によって捩りトルクに対する結合強度
を確実にする。

上記の実施例にあっては、ギア部１０とドラム部２０と
を一体に結合するとき、位置決めリング部１４をかしめ
るか、又はレーザ溶接するだけであるため、位置決めリ
ング１４の機械的あるいは熱的な変形は局部的であり、
これによる影響はギア部１０にほとんど作用しない。即
ち、かしめ、又はレーザ溶接によってギア部１０にひず
みが生じることがなく、成形時の加工精度を維持できる
ほか、従来のように高周波等による焼入れに際してもギ
ア部１０にひずみによる熱変形を来すこともない。さら
に、ギア部１０とドラム部２０との結合には、従来のよ
うな別部品を必要としないため、結合が簡便になり、低
コスト化が可能になる。

（ト）発明の効果以上のように、本発明によれば、ギア部の一端面に結合
面及び位置決めリング部を形成し、この結合面及び位置
決めリング部に係合する結合フランジ部をドラム部に設
けるとともにフランジ部及び結合面の少なくとも一方に
セレーションを形成し、そしてフランジ部を結合面及び
位置決めリング部に係合した後、位置決めリング部をか
しめ、もしくはレーザ溶接することで両者を結合する方
式としたので、結合によるギア部へのひずみの発生をな
くすことができるとともに、結合も簡便になる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかるドラム付きタラソチギアの一例
を示す全体の断面図、第２図は本発明におけるギア部の
断面図、第３図は同じく本発明におけるドラム部の断面
図である。１０・・・ギア部、１１・・・厚肉円筒部、１２・・・
薄肉円筒部、１３・・・結合面、１４・、　　・・位置
決めリング部、１５・・・セレーション、１６・・・歯
、２０・・・ドラム部、２１・・・大径円筒部、２２・
・・結合フランジ部、２３・・・セレーション、２４・
・・凹凸部。

Claims

【特許請求の範囲】

厚肉円筒部及びその一端に同軸で同一外径の薄肉円筒部
を有するとともに上記厚肉円筒部の他端面に結合面及び
位置決めリング部を同心に形成したギア部と、一端開口
縁に噛合い凹凸部を形成した大径円筒部を有するととも
に該大径円筒部の他端に上記結合面及び位置決めリング
部に係合する結合用フランジ部を有するドラム部とを備
え、上記結合面及び上記フランジ部にセレーションを形
成し、上記フランジ部を上記結合面及び位置決めリング
部に係合して、該位置決めリング部をかしめ、もしくは
レーザ溶接したことを特徴とするドラム付きクラッチギ
ア。