JPS62137263A - 走行台車の駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は工場や作業上においてレール上を走行しながら
材料運搬をおこなう台車や自動溶接機の台車の駆動装置
に関し、さらに詳しくは、高低差を有する間においても
走行の安定性を図り得る台車の駆動装置である。

〔従来の技術〕

従来、例えば高低差を有する間に走行台車を駆動させる
方法としては、軌道案内面を有する走行レールにラック
を取り付け、台車側にはラックに歯合するピニオンギヤ
−を取り付けて、このピニオンギヤーによって台車を駆
動する方法と、駆動車輪に高い摩擦係数を有するゴムな
どを取り付け、この車輪を走行レールに圧して駆動する
方法などがある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、前者の場合は重量の大きい走行台車には適す
るが、レールを弯曲させて上下方向に曲率をつける場合
、レールに取り付けられているラックの加工が困難とな
り、特にその歯車の精度を保つことがむずかしく、ラッ
クおよびピニオンギヤーのバックラッシュの調整にも手
数がかかり、さらにはレール全体の重量も大きくなると
いう問題点があった。

後者の場合は、レールが弯曲している個所でも適用には
問題は生じないが、台車の重量に制限があり、また勾配
が大きくなると車輪が滑動するなどの欠点があった。

本発明は上記の問題点を解消するためになされたもので
、レールの弯曲部や勾配面においても安定性、使用性に
すぐれ、かつ製作容易な駆動装置を提供する。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、台車の走行方向に配設した少なくとも１対の
プーリ間に歯付ベルトを張架し、該歯付ベルトを軌道案
内面を有するレールに敷設した歯付ベルトに歯合させた
ことを特徴とするものである。

〔作　用〕

以上のごとく構成されており、１対のプーリのうちの１
つを駆動プーリとして駆動させて、このプーリ間に張架
した歯付ベルトを回動させる。このようにして該歯付ベ
ルトを軌道案内面を有するレールに敷設した歯付ベルト
に歯合させながら台車を走行させるようにしたものであ
る。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面について説明すると、第１図
はレール上に設置した走行台車１の正面図、第２図はそ
の側面図、第３図はＮＳ１図の要部の詳細図である。

２は車台、３はレールである。レール３は平板状をなし
、その両側には側方に対してほぼ９０°のエツジ角度を
有する軌道案内面４が形成されており、車台２の両゛側
の前端部および後端部の４個所から下方に突設した支持
台５に取り付けられているそれぞれ１対の案内ローラ６
によって、前記軌道案内面４を挟持し、走行台車１をレ
ール３に沿って案内するようになっている。

車台２上には走行方向に一致するように、局面に歯形８
が刻設された１対の駆動ブー’ｊ７ａおよび従動プーリ
７ｂが配設されており、駆動プーリ７ａにはかさ歯歯阜
９を介して駆動モータ１０が接続されている。１１は両
歯付ベルトであり、可撓性のある材料で作られており、
内側の歯形１２ａを前記プーリ７ａ、７ｂの周面に刻設
された歯形８に歯合させて駆動および従動プーリ７ａ、
７ｂ間に張架され、また両歯付ベルト１１の外側の歯形
１２ｂは前記レール３の上面に走行方向に沿って敷設さ
れた片歯付ベルト１３に歯合されている。１４はベルト
テンショナーであり、先端部に遊動輪１５が取り付けら
れ、加圧ばね１６によって遊動輪１５を両歯付ベルト１
１に押圧し、両書付ベルト１１が上方に膨出するのを防
ぐとともに、両歯付ベルト１１と片歯付ベルト１３とが
緊密に歯合するようになっている。

ついでこの走行台車１の作用について説明すると、駆動
モータ１０によって駆動プーリ７ａを所定の方向に回転
させると、駆動および従動プーリ７ａ、７ｂに張架され
た両歯付ベルト１１が回動し、さらにこの両歯付ベルト
１１は片歯付ベルト１３に順次歯合しながら、走行台車
１は駆動する。この場合走行台車１は軌道案内面４を挟
持した案内ローラ６によってレール３上の所定の位置を
保ちながら、かつ軌道案内面４と案内ローラ６によって
案内されてレール３上を走行する。レール３に高低差が
あってレール３が弯曲して敷設されている場合には、片
歯付ベルト１３はその弯曲されたレール３に沿わせてそ
のまま敷設されるが、走行台車１側の両歯付ベルト１１
は可撓性を有し、かつベルトテンショナー１４によって
絶えず外方に押圧されているので、弯曲している片歯付
ベルト１３に対しても緊密に歯合し、走行台車１の走行
には何ら支障は生ぜず、円滑に走行する。

上記の実施例においては駆動および従動ブー’Ｊ７ａ、
７ｂの周面に歯形８が刻設され、両歯付ベルト１１の内
側の歯形１２ａと歯合させて駆動力を伝達するようにし
ているが、この駆動および従動ブー’Ｊ７ａ、７ｂを平
プーリとし、かつ両歯付ベルト１１の内側の歯形１２ａ
を廃して片歯付ベルトとし、駆動プーリの駆動力を面接
触による摩擦力によって片歯付ベルトに伝達するように
してもよい。また、走行台車１の荷重が大きい場合には
、駆動および従動プーリ７ａ、７ｂ、両歯付ベルト１１
９片歯付ベルト１３をそれぞれ複数列設けることも可能
である。

〔発明の効果〕

以上説明したごとく本発明は、走行台車に配設されたプ
ーリ間に歯付ベルト張架し、これを軌道案内面を有する
レール上面に敷設した歯付ベルトに歯合されるようにし
、またこれら歯付ベルトは可撓性を有しているので、高
低差があってレールが弯曲している場合でも緊密に歯合
し、歯合部にバックラッシュを生ずることなく、台車は
安全かつ円滑に走行する。また台車の走行荷重をうける
歯付ベルトは、広い面積で歯合しているので各々の歯形
の受ける荷重は小さく、従って台車の積載荷重を増加さ
せることができ、更にはレールの加工も容易であり、片
歯付ベルトの取り付けも簡単になり、台車の据え付けに
手数を要しないので、経済的にも優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の走行台車の正面図、第２図は
側面図、第３図は第１図の要部の詳細図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車台の走行方向に配設した少なくとも１対のプーリ間に
   歯付ベルトを張架し、該歯付ベルトを軌道案内面を有す
   るレールに敷設した歯付ベルトに歯合させたことを特徴
   とする走行台車の駆動装置。