JPS62135165A

JPS62135165A - ライナ−付き容器蓋及びその製造方法

Info

Publication number: JPS62135165A
Application number: JP60273992A
Authority: JP
Inventors: 小野下　誠; 清本　憲治; 敏明水畑; 常夫喜多
Original assignee: KITA SANGYO KK
Current assignee: KITA SANGYO KK
Priority date: 1985-12-04
Filing date: 1985-12-04
Publication date: 1987-06-18
Anticipated expiration: 2009-05-18
Also published as: JPH0637222B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、王冠、キャップなどライナーを有する容器
蓋及びその製造方法に関するものである〔従来の技術〕ライナー付き容器蓋は、容器内面に設けたライナーがガ
ラスビン等の容器と接触しこれを密封するものである。

その密封構造は、種々のものが案出されているが、基本
的には、ライナー中央部（１６）を平坦にし、その周辺
にライナー密封部（１７）を形成するものである。密封
部（１７）の形状は、例えば、第５図のような２条の環
状凸部（１７）　（１８）を有するもの、あるいは内外
いずれか一方だけ凸部を有するもの、凸部はな（全体に
厚肉にしているもの・３条の環状凸部を有するもの等が
ある。

このようなライナーは、第５図乃至第９図に示すような
装でにより次の操作を経て製造される。

Ａ、天面部内面（ｌｏａ）上に溶融したポリエチレン等
の熱可塑性樹脂の塊りであるライナー材（１４）を施す
。

Ｂ、スリーブ（３）を天面部内面（１０ａ）に当接する
まで容器蓋（４）内に挿入する。

Ｃ８さらにスリーブ（３）の内側にライナー密封部（１
７）の形状を成形するための型枠（２５）を所定高さま
で挿入する。

Ｄ、Ｍ後に、型枠（２５）内側に底面が平らな冷却され
たポンチ（２６）を挿入しライナー材（１４）を型押し
し、所定の形状に成形すると共に天面部内面（１０ａ）
に接着させる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

（１）シかしながら、この従来の方法は、スリーブ（３
）、型枠（２５）　、ポンチ（２６）をそれぞれ複雑に
往復動させるので製造方法が煩雑で時間を要していた。

（２）また、操作Ａにおいて、ライナー材（１４）が天
面部内面（１０ａ）の中央から周辺側にずれて施される
ことがあり、この場合第８図及び第９図に示すように、
ポンチ（２）で型押しするとライナー材（１４）が偏在
して密封部（１７）が十分に形成されないあるいは全く
形成されないという欠点を生じていた。ライナー材（１
４）は高速で次々と内面（１０ａ）上に供給されるため
、この「ずれ」を防止することは困難で大きな不良率の
原因となっていた（３）また、上記製造方法では、ライ
ナー材（１４）が周辺へ移動しにくいため成形を確実に
行う上で型押し時間を長くしなければならない。そのた
め、上記ｆｌｌの欠点と相俟って高速連続製造を困難に
していた。

しかも、型押し時間が長くなるほど、ポンチ（２６）が
冷却されていることもありまた自然放冷も手伝って、ラ
イナー材（１４）は温度がさがって可塑性を失う。その
ため、無理な成形となり、ライナー　（１５）内の残留
応力が大きくなってストレスクラッキングが発生し、容
器蓋の密封性能を低下させる原因となっていた。

〔問題点を解決するための手段〕

この出願の第１の発明は、天面部内面（１０ａ）に可撓
性のライナーを有する容器蓋において、ライナー（１５
）周辺に密封部（１７）を貼成し、該密封部（１７）の
内側に内方に延びるリブ（２１）を形成している。

この出願の第２の発明は、天面部内面（１０ａ）上に溶
融したライナー材（１４）を施し、ライナー材（１４）
が容器蓋側面に接触しないよう枠決めした後、平坦部（
５）とその周辺に環状部（６）を有するポンチ（２）に
よりライナー材（１４）を型押しし、ライナー中央部（
１６）を形成すると共にポンチ（２）の平坦部（５）に
形成した溝（９）によりライナー材（１４）を環状部（
６）に供給しライナー密封部（１７）とリブ（２１）を
形成する。

〔作用〕

この発明は、ａ（９）により天面部内面（１０ａ）上の
ライナー材（１４）をポンチ（２）周辺の環状部（６）
に供給するので、確実に環状部（６）の末端までライナ
ー材（１４）を供給できる。

従って、多少ライナー材（１４）を施す位置がずれても
成形不良を生じることなく完全な形状に製造でき、また
従来のポンチ（２６）と型枠（２５）を一体化し上記操
作Ｃ１操作りを一度に行うことも可能になる。

また、溝（９）によってライナー材の移動速度が大幅に
向上するため、型押し時間の短縮が図れ、従って耐スト
レスクランキング性を向上できる〔実施例〕この発明の実施例を図面に基づき説明する。

ライナー付き容器蓋の製造方法は、第１図のような装置
及び容器蓋を使用する。

（１）は型押し装置であってポンチ（２）及びポンチ（
２）外周に往復動自在に嵌挿されたスリーブ（３）から
構成されている。（４）は容器蓋である。

ポンチ（２）は中央の平坦部（５）とその周辺に形成さ
れた環状部（６）からなり、環状部（６）は環状のくぼ
み（７）の中央に突条（８）を形成しである。平坦部（
５）は中心から放射状に６本の溝（９）を形成し、該溝
（９）は環状部（６）のくぼみ（７）に連通している。

この実施例の容器Ｍ（４）は、金属製のキャップシェル
であって、天面部（１０）と天面部（１０）の周囲から
垂下しているスカート部（１１）からなり、該スカート
部（１１）には開封履歴を明示するためのピルファープ
ルーフ機構（１２）とキャップ把持のためのローレット
溝（１３）を設けている。

次に、このような型押し装置及び容器蓋を用いてライナ
ーを形成する方法を順を追って説明する（１１　　天面
部内面（１０ａ）上中心付近に溶融したポリエチレン等
の熱可塑性樹脂の塊りであるライナー材（１４）を滴下
する。

（２）スリーブ（３）を天面部内面（１０ａ）に当接す
るまで容器Ｍ（４）内に挿入する。これは、ポンチ（２
）によりライナー材（１４）を型押しした際、ライナー
材（１４）がスカート部（１１）内側面に接触しないよ
う枠決めするためである。

（３）次に、冷却したポンチ（２）を下降してライナー
材（１４）を型押しする。ポンチ（２）の平坦部（５）
によって型押しされたライナー材（１４）は広がってラ
イナー中央部（１６）が形成されると共に過剰のライナ
ー材はポンチ周辺の環状部（６）に移動する。このとき
、過剰のライナー材は、溝（９）を通って円滑かつ迅速
に環状部（６）に移動するので、くぼみ上面（７ａ）ま
で十分に送り込まれライナー密封部（１７）が形成され
る。従って、ライナー材の滴下位置が中心から多少周辺
にずれてもライナー密封部（１７）の形状に欠陥が生じ
ることはない。そしてポンチ（２）によって冷却される
とライナー形状の成形と天面部内面（１０ａ）への接着
が行われる。

ライナーの型押しが完了すると、ポンチ（２）とスリー
ブ（３）は容器Ｍ（４）から離脱する。

以上の操作は瞬時に行われるものである。

このようにして容器Ｍ（４）に接着されたライナー（１
５）の形状は、中央部（１６）は平坦で、周辺の密封部
（１７）は内外２条の環状凸部（１Ｂ）　（１９）の間
に環状凹部（２０）が形成されている。そして中央部（
１６）には中心から内側環状凸部（１８）内側まで延び
る放射状のリブ（２１）が形成されている。

尚、ポンチ（２）の溝（９）は、第３図に示すように平
坦部（５）から環状部（６）に接近するに従って、深く
なるようにすれば一層ライナー材（１４）は移動しやす
くなる効果がある。また溝幅を変化させてもよい。

また、溝（９）の断面形状は第２図に示すような三角形
形状であってもよく、また平坦部（５）の中心にまで達
しない長さであってもよい。また溝（９）の方向は、第
４図のように周辺側に傾斜したものであってもよい。

また、溝（９）の本数も、１本以上あればよいが、好ま
しくは３本以上である。また、複数本を形成する場合、
等間隔に配置する必要はない。

要するに、溝（９）の断面形状、方向、長さ、断面積の
変化、本数、配置などは、容器蓋のライナー（１５）全
体の形状、寸法などによって適宜決定すればよい。さら
にこれらの因子の異なる種々の溝（９）を適宜組み合せ
て配置してもよい。

以上の実施例では、いわゆるピルファープルーフキャッ
プへの適用例について述べたが、本発明・　はこれに限
定されるものではなく、王冠、スクリューキャップ等信
の容器蓋にも適用できるものである。

次に、この発明の製造方法における成形不良数の試験結
果を示す。

試験方法は、容器蓋に通称３０ｍｍＰＰキャップ、ライ
ナー材に低密度ポリエチレン（密度０．９１６　、Ｍｌ
＝４．０）を用い、成形速度を変えて、容器蓋５０００
個中の成形不良数を求めた。

（以下余白）比較例：第５図に示すような、従来技術によるライナー
付き容器蓋及びその製造方法による。

本発明二本発明の一実施例である、第２図にしめずよう
なライナー付き容器蓋及びその製造方法による。

〔発明の効果〕

この発明のライナー付き容器蓋及びその製造方法は、ポ
ンチ（２）の溝（９）によってライナー材（１４）を環
状部（６）に供給するものとし、その結果容器Ｍ（４）
には溝（９）の部分に相当するリブ（２１）を有するも
のとしているので、以下のような特有の効果を有する。

ライナー材（１４）はポンチ平坦部（５）から環状部（
６）の末端にまで完全に供給されるので、多少ライナー
材（１４）を施す位置がずれても成形不良を防ぐことが
できると共に製造方法を簡単にすることができる。

また、ライナー材（１４）の移動速度が大きくなるので
、型押し時間を短縮でき、従って成形時の残留応力は減
少し耐ストレスクランキング性を向上できる。

また、製造方法の簡単化、型押し時間の短縮は容器蓋の
高速連続製造を可能にする。

また、リブによってライナー密封部（１７）を補強でき
るので、容器蓋の密封性能が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、この発明にかかるライナー付き容
器蓋及びその製造方法の実施例を示すものであって、第
１図は型押し装置及び容器蓋の一部破断斜視図。第２図
乃至第４図は溝に関するそれぞれ異なる変形例であって
、第２図は型押し装置と容器蓋の一部破断斜視図、第３
図は型押し状態を示す断面図、第４図は容器蓋の一部破
断斜視図である。第５図乃至第９図は従来例であって、第５図は型押し装
置と容器蓋の一部破断斜視図、第６図は正常位置にライ
ナー材を施した状態の容器蓋の断面図、第７図は第６図
のライナー材を型押しした状態の断面図、第８図はライ
ナー材の位置がずれている場合の断面図、第９図は第８
図のライナー材を型押しした状態の断面図である。（２）　（２６）・・・ポンチ　（３）・・・スリーブ
（４）・・・容器蓋　　（５）・・・平坦部（６）・・
・環状部　　（９）・・・溝（１０）・・・天面部　　
（１０ａ）・・・天面部内面（１４）・・・ライナー材
（１５）・・・ライナー（１６）・・・ライナー中央部（１７）・・・ライナー密封部（１８）　（１９）・・・環状凸部（２１）・・・リブ
（２５）・・・型枠第２図第３Ｂ第４図第６図第７図１０　　１）　　　ｌ／第８図第９図

Claims

【特許請求の範囲】１、天面部内面（１０ａ）に可撓性のライナーを有する
容器蓋において、ライナー（１５）周辺に密封部（１７
）を形成し、該密封部（１７）の内側に内方に延びるリ
ブ（２１）を形成していることを特徴とするライナー付
き容器蓋。２、天面部内面（１０ａ）上に溶融したライナー材（１
４）を施し、ライナー材（１４）が容器蓋側面に接触し
ないよう枠決めした後、平坦部（５）とその周辺に環状
部（６）を有するポンチ（２）によりライナー材（１４
）を型押しし、ライナー中央部（１６）を形成すると共
にポンチ（２）の平坦部（５）に形成した溝（９）によ
りライナー材（１４）を環状部（６）に供給しライナー
密封部（１７）とリブ（２１）を形成することを特徴と
するライナー付き容器蓋の製造方法。３、溝（９）によるライナー材（１４）の供給は、環状
部（６）に近づくに従い溝断面積が大きくなるようにし
ていることを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の
ライナー付き容器蓋の製造方法。