JP4601132B2 - 酸素吸収性容器蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素吸収性容器蓋に関し、より詳細には、キャッピング後の容器内の残存酸素等を有効に吸収し、内容物の保存性に優れると共に、成形性にも優れた容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
瓶詰め等の包装容器には、密閉後、容器内部にヘッドスペースと呼ばれる空間が必ず存在し、このヘッドスペースに残存する酸素が内容物の酸化劣化を早め、長期保存の点で十分満足の行くものではなかった。
このヘッドスペースの残存酸素を除去するために、従来より、キャップの内面に酸素吸収剤配合樹脂を施した種々の容器蓋が提案されている。このような容器蓋においては、キャップシェルの天面内面側に設けられたライナー材に酸素吸収剤を配合し、ライナー材表面に凹凸を形成することによって、酸素と接する表面積を増加させることにより、酸素吸収速度をアップさせる方法が用いられている(例えば特公平7−41930号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ライナー材の表面積を増加させる方法としては、一般にキャップシェル内に施された酸素吸収剤配合樹脂から成るライナー材を所望の形状に型押しする際に、その形状をフラットな形状よりも凹凸形状にしてその数を増やす方法等が提案されている。
しかしながら、モールド形状が複雑な場合や、凹凸の数が多い場合には、ライナーを形成する酸素吸収材配合樹脂の流動性等が問題となる。例えば、樹脂が均一に流動せずに樹脂切れを生じ、所望の形状に成形することができなかったり、また表面積を増加させるために凹凸の数を多くする等、モールド形状を複雑にするとライナー材の離型性が悪くなり、何れの場合においても充分満足し得る生産性を得ることはできなかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、キャッピング後の容器内の残存酸素等を有効に吸収し、内容物の保存性に優れると共に、ライナー材表面の表面積が大きく、複雑な形状を有している場合でも、成形性に優れた容器蓋を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、キャップシェルとキャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層とから成る酸素吸収性容器蓋において、前記酸素吸収剤配合樹脂層が、酸素吸収剤配合樹脂のインシェルモールドで形成され、且つ複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブを有すると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋が提供される。
上記酸素吸収性容器蓋においては、キャップシェルが容器口部と密着するシール部を備えており、該シール部より径方向内側に酸素吸収剤配合樹脂層が形成されていることが好適である。
【0006】
本発明によればまた、キャップシェルとキャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層とから成る酸素吸収性容器蓋において、容器蓋が容器口部と密着するシール部を備えており、前記シール部が、キャップシェルとは別に成形された容器口部に嵌合する中栓に形成されたインナーリングを備え、該中栓自体が前記酸素吸収剤配合樹脂層から形成されているか又は、該酸素吸収剤配合樹脂層が該インナーリングより径方向内側に形成されており、且つ、前記酸素吸収剤配合樹脂層が複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブを有すると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋が提供される。
本発明の酸素吸収性容器蓋においては、
1.シール部が、キャップシェルと一体に成形されたインナーリングを備えていること、
2.酸素吸収剤配合樹脂層がインナーリングの内面に沿った立ち上がり部を有すること、
が好適である。
【0007】
また本発明によれば、キャップシェルとキャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層とから成る酸素吸収性容器蓋において、前記キャップシェルの天面内面側には、キャップシェルとは別に成形されたシール部材が設けられており、該シール部材が酸素吸収剤配合樹脂から成り、且つ複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブを有すると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋が提供される。
【0008】
また本発明によれば、容器口部に貼着される酸素吸収剤配合樹脂層を有するフィルム状容器蓋において、前記酸素吸収剤配合樹脂層に複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブが形成されていると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋が提供される。
【0009】
【発明の実施形態】
本発明の酸素吸収性容器蓋においては、キャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層が、酸素吸収剤配合樹脂のインシェルモールドで形成され、且つ中心から放射状に延びる多数のリブを有していることが重要な特徴である。
すなわち、本発明においては、キャップシェル天面内面側の中央に供給された酸素吸収剤配合樹脂が、中心から放射状にキャップシェル天面内面側に多数のリブを有して拡がっていることによって、酸素吸収剤配合樹脂層がフラットに形成されている場合に比して、大きな表面積を有することが可能となり、容器内の残存酸素等を有効に吸収することが可能となるのである。
しかも、この酸素吸収剤配合樹脂層は、中心から放射状に延びるリブとしてキャップシェル天面に均一に拡がっていることから、その成形に際しても、酸素吸収剤配合樹脂が均一に流れることが可能であり、表面積を増加させるために複雑な形状を採用する場合に生じやすい、樹脂切れによる均一なモールド形状が得られないと言うような問題が生じることが有効に防止されているのである。
【0010】
本発明の酸素吸収性容器蓋においては、酸素吸収剤配合樹脂層が、中心から放射状に延びる多数のリブとの組合せで、同心状の多数の環状の凹凸部を有していることが特に好ましい。このように、酸素吸収剤配合樹脂層が多数の放射状のリブとの組合せにおいて、同心状の多数の環状の凹凸部を有していることにより、酸素吸収剤配合樹脂層の表面積を顕著に増加させることが可能となって、容器内の残存酸素等をより効率的に吸収することが可能となるのである。
更に、多数の環状の凹凸は、中心から放射状に延びる多数のリブを形成するために、放射状に拡がって流れていく酸素吸収剤配合樹脂が枝分かれすることによって容易に形成し得る形状であるため、顕著に表面積を増加させることが可能であると同時に、成形性にも優れたものであるという利点も得られるのである。
【0011】
本発明の酸素吸収性容器蓋においては、酸素吸収剤配合樹脂層の表面が上述した特徴を有している点において共通するが、容器蓋の基本構成として下記の4つのタイプの容器蓋に適用することが可能である。
すなわち、(1)容器口部内部に挿入され、容器の密封性を確保するインナーリングがキャップシェルと一体成形されているタイプの容器蓋、(2)容器口部との密封性を確保するシール部材がキャップシェルとは別に形成されているタイプの容器蓋、(3)シール部が、キャップシェルとは別に成形された容器口部に嵌合する中栓からなるタイプの容器蓋、(4)キャップシェルがなく、基材フィルムに酸素吸収剤配合樹脂層が積層され、容器口部に直接貼着されるフィルム状の容器蓋、に大別されるが、上記(1)及び(2)のタイプの容器蓋においては、酸素吸収剤配合樹脂をインシェルモールドによる型押成形により、上記(3)のタイプの容器蓋においては酸素吸収剤配合樹脂を射出成形又は型押成形することにより、或いは中栓のシール部の内側に酸素吸収剤配合樹脂を型押成形又は射出成形することにより、上記(4)のタイプの容器蓋においては酸素吸収剤配合樹脂を基材フィルム上へ型押成形或いは射出成形することにより、中心から放射状に延びる多数のリブを有する酸素吸収剤配合樹脂層を形成することが可能である。
【0012】
例えば、後述する図1乃至3は、シール部がキャップシェルと一体成形されているタイプの容器蓋の一例を示す図であるが、この態様においては,容器口部を密封するためのシール部として、インナーリングがキャップシェルと一体に成形されており、このインナーリングの内側に酸素吸収剤配合樹脂層が設けられている。
また後述する図4は、シール部がキャップシェルと別成形されているタイプの容器蓋の一例を示す図であり、この態様においては、キャップシェルとは別に成形されたシール部材がキャップシェルの天面内面側に設けられており、このシール部材自体が酸素吸収剤配合樹脂から成形されており、容器口部と当接する密封部の内側に放射状に延びる多数のリブが形成されている。
【0013】
図5及び図6も、シール部がキャップシェルと別成形されているタイプの容器蓋の他の一例を示す図であるが、図5及び図6に示す態様においては、キャップシェルとは別に成形されたシール部材が容器口部に嵌合して中栓として機能することが可能な容器蓋であり、この態様においてもシール部材の密封部の内側に放射状に延びる多数のリブが形成されている。
更に図7は、フィルム状容器蓋の一例を示す図であり、剛性を有する基材フィルムに酸素吸収剤配合樹脂層が積層されて、直接容器口部に貼着されるタイプの容器蓋である。この容器蓋においても、酸素吸収剤配合樹脂層は、容器口部と当接する密封部の内側に放射状に延びる多数のリブ及び/又は多数の環状の凹凸部が形成されている。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の酸素吸収性容器蓋の一例を示す図であり、(A)は側断面図、(B)は底面図である。
全体を1で表す本発明の酸素吸収性容器蓋は、頂板部2、頂板部から垂下するスカート部3から成り、スカート部3の下端には弱化部4を介してタンパーエビデントバンド(以下、TEバンドという)5が設けられ、TEバンド5の内面には、容器口部(図示せず)と係合するフラップ片6が複数形成されている。スカート部3の内面には、容器口部に設けられるネジ部(図示せず)と係合するネジ部7が設けられている。またキャップシェル頂板部2の内面側には、容器口部内に挿入され容器の密封性を保持するインナーリング8がキャップシェルと一体に形成されている。インナーリング8で区画されるキャップシェル頂板部内面側9には、酸素吸収剤配合樹脂をインシェルモールドして成る酸素吸収剤配合樹脂層10が形成されている。
【0015】
全体を10で表す酸素吸収剤配合樹脂層は、インナーリング8で区画されるキャップシェル頂板部内面中央に施された酸素吸収剤配合樹脂をインシェルモールドすることによって形成され、頂板部内面の中央に円形の突起部11を有し、この円形突起部11から放射状に樹脂が流動して、複数の放射状に延びるリブ12,12と、同心状の複数の環状の凹凸部13,13が形成されており、容器内の雰囲気と接触する表面積が非常に大きく、容器内の残存酸素を有効に吸収することが可能となるのである。また、この突起部11を設けることにより、樹脂の流れを更に良好にしている。
【0016】
図2は、図1に示した本発明の酸素吸収性容器蓋と基本構成はほぼ同じであるが、容器内の残存酸素の吸収速度を更に早めるために、インナーリング8の内面に沿った立ち上がり部にも酸素吸収剤配合樹脂層14が形成されているものである。すなわち、この態様では、インナーリング8の内面に沿った立ち上がり部にも酸素吸収剤配合樹脂層14が形成されていることから、図1に示した容器蓋に比してより広い表面積の酸素吸収剤配合樹脂層が得られている。
【0017】
図3も、図1に示した本発明の酸素吸収性容器蓋の基本構成とほぼ同じ構成を有する容器蓋であり、酸素吸収剤配合樹脂層10の頂板部内面の中央に形成される円形の突起部11の高さが際立って高く形成されている態様である。これによって酸素吸収剤配合樹脂層の表面積及び量が増加されるようにしたものである。
【0018】
図4は、本発明の酸素吸収性容器蓋において、シール部を別に成形したタイプの容器蓋の一例を示す図であり、(A)は側断面図、(B)は底面図をそれぞれ表している。
全体を20で表す容器蓋は、概略的に言って、キャップシェル21とキャップシェル21の内側に設けられるシール部材22から成る。キャップシェル21は、頂板部23及び頂板部23の周縁から垂下するスカート部24から成り、キャップシェルのスカート部24の下端には容器蓋を開封するための開封用タブ25が形成され、この開封用タブ25の両端26からスカート部24、頂板部23を破断するためのスコア(図示せず)が形成されている。
キャップシェル21の頂板部内面側に形成されるシール部材22は、それ自体酸素吸収剤配合樹脂から成っており、容器口部(図示せず)と当接して密封性を保持する密封部27、及び密封部27より内側に、前述した本発明の重要な特徴である表面形状を有する酸素吸収剤配合樹脂層28が、インシェルモールドにより一体に形成されている。
【0019】
この態様の容器蓋においては、容器の開封は、開封用タブ25を上方に引き上げ、スコアを破断しながらキャップシェルを破壊することにより、容器口部から取り外すことにより行うものであり、前述した図1乃至3に示す容器蓋のように容器蓋を回転させて開封するものとは異なっている。このため、密封部27が酸素吸収剤配合樹脂で形成されていても、閉栓トルク及び開栓トルクに影響を与えて、密封性や開封性に劣るようなことがなく、この態様のキャップにおいては、シール部材をすべて酸素吸収剤配合樹脂から成形できるので、酸素吸収剤配合樹脂層の表面積を大きくすることが可能となる。従って、ねじ式容器蓋の場合は、上記のような問題が起こらないように、例えば、滑り性の良い酸化吸収剤を選択する等の対応が必要となる。
【0020】
図5及び図6に示す本発明の酸素吸収性容器蓋は、シール部を別に成形したタイプの容器蓋の他の一例を示すものであり、全体を30で示すこの容器蓋は、キャップシェル31とは別に形成されたシール部材32がキャップシェル内に挿入され、組み合わせて使用されるタイプの容器蓋である。
この態様においては、シール部材32自体を、キャップシェルとは別に、酸素吸収剤配合樹脂を射出成形又は型押成形することにより、前述した本発明の特徴を備えた形状に成形することができ(図5)、或いは中栓のシール部33よりも径方向の内側部分に酸素吸収剤配合樹脂を型押成形又は射出成形することにより、前述した本発明の特徴を備えた形状に成形することが可能である(図6)。
【0021】
図7は、本発明の酸素吸収性容器蓋において、フィルム状容器蓋の一例を示す側断面図である。
全体を40で示すこのフィルム状容器蓋は、ガスバリヤー性を有する基材フィルム41に接着剤層42を介して、酸素吸収剤配合樹脂から成る層43が積層されて成るものである。この酸素吸収剤配合樹脂層43は、シール部44の内側に設けられており、前述したような、中心から放射状に延びる多数のリブ及び多数の環状凹凸部43が形成されている。
【0022】
(キャップシェル)
本発明において、キャップシェルを構成する素材としては、従来キャップに用いられていたすべてのものを使用することができる。例えば、ポリエチレン、アイソタクティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹脂或いはポリカーボネート等の合成樹脂や、アルミニウム等の軽金属、リン酸処理或いはクロム酸処理等の表面処理鋼板等のシート状或いは箔状の金属素材を挙げることができる。
キャップシェルの形状は、王冠、ピルファープルーフキャップ、タブ付きスコア破断型イージーオープンキャップ、プレスクリューキャップ、ラグキャップ等、任意の容器蓋形状のものを、従来公知の製法により作成し、使用することができる。
【0023】
(酸素吸収剤)
本発明の酸素吸収剤配合樹脂層に配合することができる酸素吸収剤としては、従来この種の用途に使用されているすべての酸素吸収剤を使用できる。一般的には還元性でしかも実質上水に不溶なものが好ましく、その適当な例としては、還元性を有する金属粉、例えば還元性鉄、還元性亜鉛、還元性錫粉;金属低位酸化物、例えば酸化第一鉄、四三酸化鉄;還元性金属化合物、例えば炭化鉄、ケイ素鉄、鉄カルボニル、水酸化鉄などの一種又は組み合わせたものや、また多価フェノールを骨格内に有する高分子化合物、例えば多価フェノール含有フェノール・アルデヒド樹脂や、更にはアスコルビン酸、エリソルビン酸、ヒドロキシカルボン酸或いはそれらの塩類も使用することができる。
【0024】
(酸素吸収剤配合樹脂)
酸素吸収剤を配合すべき樹脂としては、インシェルモールドが可能でクッション性と弾性とを有する従来公知の熱可塑性樹脂を好適に使用することができる。例えば、ポリエチレン、アイソタクティックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン系共重合体(アイオノマー)等のオレフィン系樹脂;エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、水素化エチレン−プロピレン−ジエン共重合体等のゴムオレフィン系エラストマー;SBSエラストマー、ブチルゴム、SBR等の一種又は二種以上の各種軟質プラスチックや、軟質塩化ビニル樹脂等を挙げることができる。
【0025】
(酸素吸収剤配合樹脂層)
本発明において、キャップシェル内に形成される酸素吸収剤配合樹脂層は、上述した酸素吸収剤配合樹脂を、キャップシェルの天面内側の中央部に施し、これを押し型で押圧することにより、溶融された樹脂は放射状に展延して、中心には円形の突起部を有し、この円形突起部から放射状に延びる多数のリブを形成し、更には同心状の多数の環状の凹凸部を形成することが可能となる。
酸素吸収剤配合樹脂層の厚みは、勿論これに限定されるものではないが、一般に1.0乃至3.0mmの厚みを有することが望ましい。また、放射状のリブの本数は勿論これに限定されないが、4乃至12本程度であることが好ましく、また環状の凹凸部を形成する場合には、凹凸部の深さは0.5乃至2.5mm程度であり、凹凸部の数は4乃至12個程度であることが望ましい。
【0026】
(フィルム状容器蓋における基材フィルム)
本発明のフィルム状容器蓋において、酸素吸収剤配合樹脂を積層させる基材フィルムとしては、ある程度の剛性を有し、更にガスバリヤー性を有するものであることが好ましい。例えば、上述したキャップシェルを成形し得るアルミニウム箔等の軽金属箔、又はこれに紙や樹脂フィルムを積層したもの等、従来公知のものを使用することができる。
このフィルム状容器蓋は、カップ等のフランジ部に直接貼着されてそれ単独で容器蓋として使用することは勿論、容器口部に貼着された後、更にその上からキャップシェルを施されて、中栓として使用することも可能であり、その使用方法によって、基材フィルムを選択することが好ましい。
【0027】
【発明の効果】
本発明の酸素吸収性容器蓋によれば、キャップシェルとキャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層とから成る酸素吸収性容器蓋において、前記酸素吸収剤配合樹脂層が、酸素吸収剤配合樹脂のインシェルモールドで形成され、且つ中心から放射状に延びる多数のリブを有していることにより、容器蓋内に形成される酸素吸収剤配合樹脂層の表面積が極めて大きいため、キャッピング後の容器内の残存酸素等を有効に吸収することができ、内容物の保存性に優れていると共に、酸素吸収剤配合樹脂層の表面が表面積が大きく複雑な形状を有している場合でも、容易に成形することが可能な容器蓋を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素吸収性容器蓋のシール部がキャップシェルと一体成形されているタイプの一例を示す図である。
【図2】本発明の酸素吸収性容器蓋のシール部がキャップシェルと一体成形されているタイプの他の一例を示す図である。
【図3】本発明の酸素吸収性容器蓋のシール部がキャップシェルと一体成形されているタイプの他の一例を示す図である。
【図4】本発明の酸素吸収性容器蓋のシール部がキャップシェルと別成形されているタイプの一例を示す図である。
【図5】本発明の酸素吸収性容器蓋のシール部がキャップシェルと別成形されているタイプの他の一例を示す図である。
【図6】本発明の酸素吸収性容器蓋のシール部がキャップシェルと別成形されているタイプの他の一例を示す図である。
【図7】本発明の酸素吸収性容器蓋のフィルム状容器蓋の一例を示す図である。

Claims (7)

  1. キャップシェルとキャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層とから成る酸素吸収性容器蓋において、前記酸素吸収剤配合樹脂層が、酸素吸収剤配合樹脂のインシェルモールドで形成され、且つ複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブを有すると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋。
  2. 前記キャップシェルが容器口部と密着するシール部を備えており、該シール部より径方向内側に酸素吸収剤配合樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の酸素吸収性容器蓋。
  3. 前記シール部が、キャップシェルと一体に成形されたインナーリングを備えている請求項2記載の酸素吸収性容器蓋。
  4. キャップシェルとキャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層とから成る酸素吸収性容器蓋において、容器蓋が容器口部と密着するシール部を備えており、前記シール部が、キャップシェルとは別に成形された容器口部に嵌合する中栓に形成されたインナーリングを備え、該中栓自体が前記酸素吸収剤配合樹脂層から形成されているか又は、該酸素吸収剤配合樹脂層が該インナーリングより径方向内側に形成されており、且つ、前記酸素吸収剤配合樹脂層が複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブを有すると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋。
  5. 酸素吸収剤配合樹脂層がインナーリングの内面に沿った立ち上がり部を有することを特徴とする請求項3又は4記載の酸素吸収性容器蓋。
  6. キャップシェルとキャップシェルの天面内面側に設けられた酸素吸収剤配合樹脂層とから成る酸素吸収性容器蓋において、前記キャップシェルの天面内面側には、キャップシェルとは別に成形されたシール部材が設けられており、該シール部材が酸素吸収剤配合樹脂から成り、且つ複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブを有すると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋。
  7. 容器口部に貼着される酸素吸収剤配合樹脂層を有するフィルム状容器蓋において、前記酸素吸収剤配合樹脂層に複数の環状の凹凸部及び該環状の凹凸部にまたがる中心から放射状に延びる複数のリブが形成されていると共に、容器蓋の天面の中心側に円形突起部を有し、該突起部から前記リブが放射状に延びていることを特徴とする酸素吸収性容器蓋。
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