JPS62133931A - 眼科用照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、眼の治療や手術等を行う場合、特に手術用顕
微鏡等と併用して長時間に渡り強い光で前眼部を照明す
る場合に有効な眼科用照明装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来のこの種の装置を、第７図に示す手術用顕微鏡を例
に説明する。この手術用顕微鏡においては、顕微鏡本体
１内に組込まれた照明光源２からの照明光をコンデンサ
レンズ３、照明絞り４、プリズム５、プリズムレンズ６
及び対物レンズ７を通して被検眼Ｅを照明し、同時に対
物レンズ７、変倍レンズ８．結像レンズ９、正立プリズ
ム１０及び接眼レンズ１１から成る観察光学系によって
、被検眼Ｅを検者眼ｅが観察するように構成されている
。ここで、照明絞り４と対物レンズ７の焦点位置Ｆｌ及
び接眼レンズ１１の焦点位置Ｆ２とは互いに共役関係に
なっている。

通常の場合においては、検者用ｅが観察光学系を通して
も充分な明るさで観察できるように、照明光源２には極
めて強力な光源が用いられ、その明るさは対物レンズ７
の焦点面上で１０万ルックス以上にも達する。眼科手術
はこのような条件下で行われるため、被検眼Ｅの瞳孔を
通して眼底Ｅｒに達する照明光により、眼底Ｅｒが損傷
されるという危険性がある。この危険性を除去するため
、照明絞り４の中央部に円形の遮光手段４ａを固定的に
設けたものが、例えば特開昭６０−１１１６２５号公報
に開示されているが、これは被検眼Ｅの前眼部を観察す
るとき、顕微鏡本体を動かして瞳孔を遮光手段４ａの像
に一致させることにより、照明光が瞳孔を通って眼底Ｅ
ｒに入射することを防止するようにしたものである。

しかし、実際には被検眼Ｅの瞳孔Ｐと遮光手段４ａの像
とを一致させるためには、卯１＃鐙本体１の位置を微調
整する必要があ＆１．操作は非常に困難である。また、
手術の内容によっては瞳孔Ｐを観察視野の同辺部に位置
させる必要が生ずる場合もあり、この場合には被ａ察眼
Ｅを保護することができないばかりでなく、観察視野の
中央部が暗くなり観察性能が極端に悪くなってしまう。

更には、瞳孔Ｐ内の水晶体等を観察する場合には、視野
中央部は遮光手段４ａの像の邪魔により、光学性能の劣
る視野周辺部で観察しなければならない場合も生じてく
る。

［発明め目的］ 本発明の目的は、このような従来例の問題を改善し１強
い照明光の眼底への入射を防ぎ、被観察眼の眼底の保護
を完全にし、顕微鏡手術の利点を最大限に活用できるよ
うにした眼科用照明装置を提供することにある。

［発明の概要］ 上述の目的を達成するための本発明の要旨は、被観察眼
の前眼部を照明する光学系中の照明すべき物体面と略共
役な面に、照明光束を部分的に遮光又は減光する手段を
設け、該遮光又は減光手段を照明光軸と略直交する面上
で移動可能な構成としたこ）を特徴とする眼科用照明装
置である。

［発明の実施例］ 本発明を第１図〜第６図に図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。なお、図面において第７図と同一の符号は
同一の部材を示している。

第１図は照明光学系の構成図であり、照明光源２からの
照射光光軸り上にコンデンサレンズ３、リレーレンズ１
２、プリズムレンズ６が配置され、またリレーレンズ１
２とコンデンサレンズ３の間の被検眼Ｅと共役な位置に
、遮光部材１３が設けられている。照明光ａ２からの照
射光は、コンデンサレンズ３、リレーレンズ１２を通り
プリズムレンズ６によりほぼ直角に反射されて、被観察
眼Ｅの前眼部を照射している。この光学系において、遮
光部材１３は照射光軸りとほぼ直交する面内で自在に移
動できるように支持されており、被検眼Ｅ上の照明野の
任意な部位に遮光部材１３の像を移動でき、更に必要に
応じて遮光部材１３を照射光束を遮ざらない位置まで移
動させて、照明野内から遮光部材１３の像を消し去るこ
とも可能となっている。なお、遮光部材１３は完全な遮
光効果を有しなくとも、光束を減光する作用を有するも
のとすることもできる。

第２図は遮光部材１３を移動可能に支持する機構を示し
ている。遮光部材１３は細い中継棒１４を介して操作板
１５に取り付けられ、操作板１５には長穴１６が設けら
れており、長穴１６の表面にはガイドねじ１７が取り付
けられている。遮光部材１３はガイドねじ１７により長
穴１６の長手方向への平行移動、及びガイドねじ１７を
中心として回転移動ができるようになっている。従って
、使用時には操作板１５を指で摘まんで操作することに
より、遮光部材１３の像を被観察眼Ｅの瞳孔Ｐの位置に
移動することができる。

第３図は被観察眼Ｅの瞳孔Ｐが遮光部材１３の斜線で示
す像１３ａにより覆われた状態を示しており、被観察眼
Ｅの瞳孔Ｐが観察視野の周辺部に位置しているときでも
、遮光部材１３を移動して瞳孔Ｐを遮光部材１３の像１
３ａで覆うことができる。従って、強い照明光の被観察
眼Ｅの瞳孔Ｐへの入射光を防止することができ、眼底Ｅ
ｒの強い照明光による障害を保護することができる。ま
た、照明野に陰影があると邪魔になりａ察し難い場合、
例えば水晶体の後前観察時のように瞳孔内の微妙な像を
観察するときには、遮光部材１３を照明光束を蹴らない
位置に移動すれば１手術用顕微鏡本来の照明光学系にな
り、観察性能を損なうことなく優れた観察像が得られる
。

次に、第４図は他の実施例の構成図であり、被観察眼Ｅ
の瞳孔Ｐが照明野内にあるときには、遮光部材１３の像
１３ａが瞳孔Ｐを自動的に追尾移動するようにしたもの
でる。照明光にｉ２からの照射光は、コンデンサレンズ
３、駆動装置１８を備えた遮光部材１３、リレーレンズ
１２を通りプリズムレンズ６により反射され被観察ＢＥ
の瞳孔Ｐに入射する。瞳孔Ｐからの反射光は変倍レンズ
８の方向に導光されると共に斜め方向に進み、被観察眼
Ｅ側から対物レンズ７を介してプリズム１９、結像レン
ズ２０．４ＩＩＩ影素子２工により瞳孔Ｐを検出し得る
ようになっている。二次元Ｃ０Ｄ（電荷結合素子）等か
ら成る撮影素子２１は、その撮像面が被観察［Ｅの瞳孔
Ｐの位ｎと略共役にされている。

瞳孔Ｐはその周囲の虹彩、強膜部等と比べてコントラス
トが大きく異なっているので、撮影素子２１の画像信号
で充分に識別でき、図示しない信号処理回路により撮影
素子２１からの出力信号を電気的に処理すれば瞳孔Ｐの
位置が検知できる。

別の方法として、光学系及び検知器で瞳孔Ｐの位置を検
知する代りに、照明光源又は別に設けた光源による角膜
反射像の位置を検知する手段を用いると、顕著な信号が
得られるので信号処理が容易である。この際に、観察軸
に対して被観察眼Ｅが極端に傾いていなければ、角膜反
射像の位置と瞳孔Ｐの位置は近接しているため、実用上
この方法を用いることができる。

ＰＦＩＪ５図は遮光部材１３を自動的に移動させる駆動
装置１８を示し、この駆＃ｈ装置１８は四角形の可動板
２２と、この可動板２２の対角線上の頂点部２個所をそ
れぞれ支持している鉛直動案内部材２３と水平動案内部
材２４を有し、可動板２２の中央部には遮光部材１３を
有する円形状の透明板２５が固定されている。可動板２
２は鉛直動案内部材２３に対して水平方向に摺動自在と
され、水平動案内部材２４に対しては鉛直方向に摺動自
在に支持されている。更に、鉛直動案内部材２３はモー
タ２６、減速４ｊ！！、２７、プーリ２８．２９、ベル
ト３０により鉛直方向に移動自在とされ、水モ動案内部
材２４は同様にモータ３１．減速機３２、プーリ３３．
３４．ベルト３５により水平方向に移動自在とされてい
る。

このように、被ａ察眼Ｅの瞳孔Ｐの位置検出手段と、遮
光部材１３の移動手段とを組み合わせて、瞳孔Ｐの位置
の検出信号を基にモータ、減速機等の駆動回路を用いて
追従制御することにより、遮光部材１３の像１３ａは被
観察眼Ｅの瞳孔Ｐの位置を自動的に追尾して移動するこ
とができる。この手段によると、被ｗＱ寄眼Ｅの瞳イ（
Ｐが照明野の中心部でなく周辺部にある場合でも、自動
的に遮光部材１３の像１３ａが瞳孔Ｐの位置を追求して
いくので、簡単な操作により効果的な観察ができる。

第６図は遮光部材１３として液晶等の固体表示手段を用
いた実施例である。ここで、３６は透過型の液晶表示装
置であり、この液晶表示装置３６は電気的な操作により
円形近似の不透光パターン３７を任意の位置に表示でき
るようにされている。不透光パターン３７の位置と大き
さは、瞳孔Ｐの位置検知手段に瞳孔Ｐの径の検知機能を
加えた手段を基に制御される。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明に係る眼科用照明装置は、被
検眼の瞳孔の視野内の存在位置に拘らず、照明光軸上に
設けた照明光束を部分的に遮光する手段を移動させるこ
とにより、この遮光手段の像で瞳孔を覆うことができる
ため、強い照明光が瞳孔内に入射することを防止でき、
眼底の観察視野の強い照射光による障害を保護すること
が可能となる。また、遮光手段を自動的に操作できるよ
うにすれば、瞳孔への照明光の入射をより確実に防止す
ることができ、観察の対象によっては遮光手段を照明野
から消去でき、簡単な操作で効果的な観察を可能として
いる。

【図面の簡単な説明】

図面第１図〜第６図は本発明に係る眼科用照明装置の実
施例を示し、第１図は顕微鏡本体に組み込んだ場合の光
学配置図、第２図は遮光部材の斜視図、第３図は被観察
眼の瞳孔が遮光部材による像で覆われた状態の説明図、
第４図は他の実施例の構成図、第５図は駆動装置の斜視
図、第６図は液晶等による遮光部材の正面図であり、第
７図は従来例の眼科用照明装置の構成図である。 符号ｌは顕微鏡本体、２は照明光源、７は対物レンズ、
１３は遮光部材、１４は中継棒、１５は操作板、１８は
長穴、１７はガイドねじ、２１は撮影素子、２２は可動
板、２３は鉛直動案内部材、２４は水平動案内部材、２
５は透明板、２６．３１はモータ、３６は液晶表示装置
、３７は不透光パターンである。 特許出願人　　　キャノン株式会社 図面 第１図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被観察眼の前眼部を照明する光学系中の照明すべき
   物体面と略共役な面に、照明光束を部分的に遮光又は減
   光する手段を設け、該遮光又は減光手段を照明光軸と略
   直交する面上で移動可能な構成としたことを特徴とする
   眼科用照明装置。 ２、被観察眼の瞳孔の位置又は角膜反射像の位置を検出
   する手段を有し、該検出手段からの信号によって、前記
   遮光又は減光手段を駆動制御する手段を設けた特許請求
   の範囲第１項に記載の眼科用照明装置。 ３、前記遮光又は減光する手段の照明光束による像の大
   きさを可変にすると共に、必要に応じて照明野から該手
   段を消去できるようにした特許請求の範囲第１項に記載
   の眼科用照明装置。 ４、前記遮光又は減光する手段として液晶等の電気的に
   表示制御が可能な固体素子装置を用いた特許請求の範囲
   第１項に記載の眼科用照明装置。