JPS6213148B2

JPS6213148B2 -

Info

Publication number: JPS6213148B2
Application number: JP5962280A
Authority: JP
Inventors: Keishiro Murayama
Original assignee: Max Co Ltd
Current assignee: Max Co Ltd
Priority date: 1980-05-06
Filing date: 1980-05-06
Publication date: 1987-03-24
Also published as: JPS56157975A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、釘、鋲、ステープル等の止め金具を
圧縮空気等の圧力を利用して被打込材に打込むよ
うにした気体圧駆動型打撃工具における安全装置
に関し、特に上記止め金具の誤射を防止するよう
にした安全装置に関するものである。

この種の打撃工具は、全体がピストル型の形状
を成しており、打撃工具本体に突設したグリツプ
部を握り、このグリツプ部の基端近傍の位置に内
蔵されているトリガバルブを該バルブと対峙する
ように上記本体に枢動自在に配設されているトリ
ガレバーの引上げ及び解放両操作によつて作動さ
せることにより、連続的に止め金具を被打込材に
打込む構造のものである。

ところで、従来、止め金具の打込み作業時にお
ける安全性を確保するためにトリガレバーの引上
げ操作だけでは止め金具が発射されず、打撃工具
本体に突設した釘打出し部となるノーズの軸方向
に往復移動自在であつて先端が常時ノーズの先端
よりも突出するように弾発付勢されているコンタ
クトアームを被打込材に押付け該コンタクトアー
ムを往動させることにより始めて止め金具の打込
みが可能となるような誤射防止機構を備えた打撃
工具が広く使用されている。

しかし、この種の打撃工具は気体圧を駆動源と
しているために非常に強固に本体を製作する必要
がある。そのために該本体は金属性材料で成形さ
れており、比較的重いものである。そのため、作
業者が該本体に圧縮空気等が供給されている状態
で打撃工具のグリツプ部を握り作業現場を移動す
る場合において、作業者は該グリツプ部を強く握
り締めた状態で持ち運ばなければならない。そし
て、このような移動時において作業者は移動した
現場で即座に打込み作業が再び行なえるように人
差し指でトリガレバーを引上げ操作したままの状
態で打撃工具を移動させているのが実情である。

しかし、このようにトリガレバーを引上げ操作
したままの状態で打撃工具を移動させると、その
移動途中において何らかの事情、例えば作業者が
誤まつて自分の足にコンタクトアームの先端を押
付けた場合、または障害物にコンタクトアームの
先端を押付けた場合等不用意に止め金具を発射さ
せてしまうことになり、自分ばかりでなく他人に
対しても大変危険である。

そこで、近年、このような誤射を防止するため
にトリガレバーに該レバーの引上げを機械的にロ
ツクする安全装置を配設したもの、あるいはコン
タクトアームに該コンタクトアームの往動を機械
的にロツクする安全装置を配設したものが提案さ
れている。

しかし、これら安全装置は新たに打撃工具に備
えたものであり部品点数の減少化が望まれている
打撃工具においては不都合である。また、これら
安全装置を配設するために本体への加工も必要と
なりコストアツプにつながつている。

また、これら安全装置を作動させた状態で作業
者が交付した場合、この交代した作業者がトリガ
レバーを引上げ操作できないこと、あるいはコン
タクトアームを引上げ操作できないことを故障だ
と思つてむりやりトリガレバーを引上げ操作した
り、あるいはコンタクトアームを往動操作した場
合、これら安全装置は破損してしまうことにな
る。

そこで、本発明は上記従来の欠点を解消するた
めに提案されたものであり、コンタクトアームを
トリガレバーの引上げ操作より先に往動操作した
時のみ止め金具を発射し得るようにし釘の不用意
な発射を阻止することを目的とする。

また、本発明は部品点数の減少化を図ることを
目的とする。

さらに、また、本発明はコストダウンを図るこ
とを目的とする。

以下、本発明の好適な実施例を図面に基づき具
体的に説明する。なお、以下の実施例は圧縮空気
の圧力を駆動源とする空気圧式釘打機に適用した
ものである。

第１図ないし第７図は本発明の第１の実施例を
示す図である。

第１図に示すように、この空気圧式釘打機１の
本体２内には図示しない打撃ピストン・シリンダ
機構からなる打撃駆動部が内蔵されている。そし
て、この釘打機１は上記打撃駆動部に該本体２の
一側に突設されているグリツプ部３内を介して圧
縮空気を供給し、この供給した圧縮空気の圧力に
よつて上記打撃ピストンを往動させ、該ピストン
に一体結合した図示しないドライバを上記本体２
の下端に突設した釘打出し部となるノーズ４内で
往動させ、予め該ノーズ４内に供給されている図
示しない釘を該ノーズ４の先端４ａから打出す構
造のものである。

そして、上記グリツプ部３の基端近傍には上記
打撃駆動部への圧縮空気の供給・遮断の切換バル
ブとなる図示しないヘツドバルブへON・OFF信
号を送る役目のバルブステム５を内装したトリガ
バルブ６が配装されている。なお、このバルブス
テム５はトリガバルブ６内に配装されている図示
しない圧縮コイルバネによつて常時外方へ突出す
るように弾発付勢されている。

また、上記本体２には上記バルブステム５と対
峙するようにトリガレバー７が配設されている。
このトリガレバー７は回動支軸８を支点として枢
動自在である。このトリガレバー７は湾曲形状の
指当て板９とこの指当て板９の両側縁から立ち上
がり形成されている補強側板１０，１０とから構
成されている。この補強側板１０，１０間には上
記バルブステム５と上記指当て板９との間に配設
されたコンタクトレバー１１の一端１１ａ側が回
動支軸１２を支点として枢支されている。

このコンタクトレバー１１は第２図ないし第５
図に示すようにステム当接板１３とこのステム当
接板１３の一端側の両側縁から立ち上がり形成さ
れた回動支軸挿入用側板１４，１４と上記ステム
当接板１３の他端側の両側縁から垂下形成された
指当て板当接用側板１５，１５とから構成され、
上記回動支軸挿入用側板１４，１４には長手方向
が上記ステム当接板１３の長手方向と平行となる
長孔１６，１６が開設されている。この長孔１
６，１６は上記コンタクトレバー１１に対する前
記回動支軸１２の支点位置を変更させるためのも
のである。

また、上記ステム当接板１３には後述するコン
タクトアーム１８を往動操作させない状態で上記
トリガレバー７を引上げ操作した場合に上記バル
ブステム５の貫入を許す切欠り穴部１７が穿設さ
れている。

一方、釘打機本体２には前記ノーズ４の軸方向
に往動移動自在なコンタクトアーム１８配設され
ており、基端１８ａ側は上記トリガレバー７の内
部に出入り自由となるように挿入されている。そ
して、該コンタクトアーム１８の先端１８ｂは上
記ノーズ４の先端４ａより更に突出しており、図
示しない被打込材に該先端１８ｂを押付けること
によつて上記基端１８ａは上記トリガレバー７の
内部に更に深く進入する。

このように構成されたコンタクトアーム１８は
該コンタクトアーム１８と上記本体２との間に設
けられている圧縮コイルスプリング１９の弾発力
によつて第１図中下方向に押圧されており、該コ
ンタクトアーム１８の先端１８ｂが常時ノーズ４
の先端４ａよりも突出するように弾発付勢されて
いる。

次に、上記構成からなる釘打機１における各レ
バー７，１１の作用について第６図及び第７図に
従い説明する。

まず、コンタクトアーム１８を先に往動操作し
た場合について第６図に従い説明する。コンタク
トアーム１８の先端１８ｂを被打込材に押付け、
コンタクトアーム１８を往動操作すると該コンタ
クトアーム１８の基端１８ａ側は第６図Ａに示す
如く、トリガレバー７の内部に深く進入する。そ
して、この状態を維持しながらトリガレバー７を
引上げ操作（第６図中矢印Ａ方向への回動操作）
して行くとコンタクトレバー１１の他端１１ｂは
第６図Ｂに示す如く上記コンタクトアーム１８の
基端１８ａ近傍の側面１８Ａに当接する。そし
て、この引上げ操作をさらに継続して行くと上記
コンタクトレバー１１全体は上記コンタクトアー
ム１８側へ移動しようとする。しかし、この移動
はコンタクトレバー１１の他端１１ｂがコンタク
トアーム１８の側面１８Ａに当接していること、
そして、コンタクトレバー１１の指当て板当接用
側板１５，１５の頂部１５ａ，１５ａがトリガレ
バー７の指当て板９に当接していることによつて
阻止される。そうすると、該コンタクトレバー１
１の一端１１ａ側は前記回動支軸１２が長孔１
６，１６内を第６図Ｃに示す位置まで移動するこ
とによつて第６図Ｃ中上方向に持ち上がると同時
にコンタクトレバー１１全体も上方向に持ち上が
る。そうすると、前記バルブステム５はステム当
接板１３によつて押上げられ、前記ヘツドバルブ
にON信号が送られ打撃駆動部はON動作し釘をノ
ーズ４の先端４ａから打出す。

一方、第７図に示すようにトリガレバー７を先
に引上げ操作するとバルブステム５はコンタクト
レバー１１の切欠き穴部１７内に貫入する。この
状態でコンタクトアーム１８の先端１８ｂを被打
込材に押付け往動操作させることによつてコンタ
クトアーム１８の基端１８ａがコンタクトレバー
１１の他端１１ｂを第７図中上方向に持ち上げて
もバルブステム５を押上げることはできず、前記
ヘツドバルブにON信号を送ることができない。
すなわち、トリガレバー７の引上げ操作を行なつ
たままの状態で誤まつてコンタクトアーム１８を
往動操作した場合の釘の発射を阻止することがで
きる。

以上のように、本発明によればコンタクトアー
ムの往動操作を行ないその後トリガレバーを引上
げ操作した時にのみ止め金具の発射を可能とする
ものであり、作業者がトリガレバーを引上げ操作
したままの状態で作業現場を移動した際、誤まつ
てコンタクトアームを往動操作した場合の止め金
具の発射を確実に阻止することができ、安全性が
要求されている止め金具の払込作業においては多
大な効果を発揮するものである。

また、本発明によれば、構成が簡単であるばか
りでなく部品点数も少なく、また打撃工具本体へ
の加工も必要としないのでコストの低減につなが
る。

また、本発明によれば、トリガレバーの引上げ
操作及びコンタクトアームの往動操作は常時可能
であり、従来のように安全装置を破損させるよう
なこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明の第１の実施例を
示す図であり、第１図は空気圧式釘打機における
コンタクトアーム、トリガレバー及びコンタクト
レバーの係合関係を説明する一部断面側面図、第
２図はコンタクトレバーの拡大斜視図、第３図は
その拡大平面図、第４図はその拡大底面図、第５
図は第３図のＡ―Ａ線断面図、第６図Ａは先にコ
ンタクトアームを往動操作した状態を示す拡大側
断面図、第６図Ｂはその後トリガレバーを引上げ
操作して行く中途の状態を示す拡大側断面図、第
６図Ｃはトリガレバーをさらに引上げ操作しバル
ブステムを押上げている状態を示す拡大側断面
図、第７図はコンタクトアームの往動操作より先
にトリガレバーを引き上げ操作した状態を示す拡
大側断面図である。１……空気圧式釘打機、２……本体、４……ノ
ーズ、４ａ……ノーズの先端、５……バルブステ
ム、６……トリガバルブ、７……トリガレバー、
１１……コンタクトレバー、１１ａ……コンタク
トレバーの他端、１８……コンタクトアーム、１
８ａ……コンタクトアームの基端、１８ｂ……コ
ンタクトアームの先端、１７……切欠き穴部。

Claims

【特許請求の範囲】

１打撃工具本体内の打撃駆動部にON・OFF信
号を送るバルブステムを内蔵したトリガバルブ
と、このトリガバルブと対峙するように上記本体
に枢動自在に配設されたトリガレバーと、このト
リガレバーと上記トリガバルブとの間に配設され
るとともに一端が該トリガレバーの側板間に架設
された回動支軸に枢支されたコンタクトレバー
と、上記本体に突設したノーズの軸方向に沿つて
往復移動自在に配装されるとともに先端が常時上
記ノーズの先端よりも突出するように弾発付勢さ
れたコンタクトアームとを備え、このコンタクト
アームの先端を被打込材に押付けコンタクトアー
ムを往動させる操作と上記トリガレバーを引上げ
る操作の両操作を行なうことによつて、上記コン
タクトレバーを介して前記バルブステムを押上げ
操作し、これにより前記打撃駆動部を動作させる
ようにした気体圧駆動型打撃工具において、上記
コンタクトレバーにはトリガレバーの回動操作時
に前記トリガバルブステムを収容可能な切欠部を
形成するとともに、上記コンタクトレバーは前記
トリガレバーの回動支軸を該コンタクトレバーに
形成した長孔内に遊嵌することによつて上記トリ
ガレバーに対して前後方向に摺動自在に装架さ
れ、かつ該コンタクトレバーの先端は操作位置に
おける前記コンタクトアームの基端部の側面に対
峙して配置されており、上記コンタクトアームが
操作位置にあるとき、上記コンタクトレバーはト
リガレバーの操作位置への回動動作によりコンタ
クトアームの基端部の側面に係合することで摺動
させられ、これによつて上記切欠部がトリガバル
ブステムと対応する位置から外れるようにしたこ
とを特徴とする気体圧駆動型打撃工具における安
全装置。