JPS62130836A - 人工毛皮 - Google Patents

人工毛皮

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JPS62130836A
JPS62130836A JP60270726A JP27072685A JPS62130836A JP S62130836 A JPS62130836 A JP S62130836A JP 60270726 A JP60270726 A JP 60270726A JP 27072685 A JP27072685 A JP 27072685A JP S62130836 A JPS62130836 A JP S62130836A
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color
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hair
short fibers
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JP60270726A
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弘 北村
山形 誠一
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は玉虫調の色彩を有するとともに色の深みと光沢
惑に優れていて、審美性に極めて富んだ新規な人工毛皮
に関するものである。
〔従来技術の問題点〕
従来から、高級天然毛皮調の布帛を人工的に得んとする
試みは数多くなされてきている。
このような人工毛皮において、一般に天然のミンク調を
ねらう場合、刺毛調立毛と綿毛調立毛の2層の立毛構造
を呈せしめるのが通常であり、かかる刺毛調立毛と綿毛
調立毛の立毛長さは、それぞれ前者が15〜39mm、
後者が5〜20mm程度の範囲内とし、前者が後者より
も最低でも数mm位は長くなるように設定して、極力明
確な2層構造を呈するようにするのが一般である。
このように、天然物であれ人工物であれ、毛皮あるいは
毛皮調布帛は、特異な立体性をもった立毛構造を有して
いて、一方、色に関して述べると、天然のミンク毛皮、
中でも超高級品としてもてはやされるものには、代表的
には、黒色系統ではブラックグラマ・ミンク、ダーク・
ミンクなど、茶色系統では濃茶のマホガニ・ミンク、薄
茶のルナレイン・ミンクやパステル・ミンクなど、白灰
色系統ではサファイヤ・ミンクなど、各種の色、各種の
品種が多彩にわたり存在していて、これら毛皮では、い
ずれも、刺毛と綿毛の色の構成は、刺毛の色が濃く、綿
毛の色は刺毛の色と実質的に同系色でそれよりも淡いも
のとなっている。このような刺毛と綿毛の色の関係は、
自然界の摂理のようなものであり、はとんど不変的なも
のである。
また一方、白色系のミンク毛皮や脱色加工を施した概し
て低級なミンク毛皮を用いて、上記したような超高級ミ
ンクと同様な色をねらい上記のような黒色等で染色を施
している天然毛皮製品も存在するが、この場合には刺毛
と綿毛の色は、同色でかつ同濃度のものとしてなってい
て、一般にやや美しさに劣り商品価値的にも比較的低い
天然の毛皮分野における刺毛と綿毛の色の関係は上述の
通りであるが、本発明者らは、刺毛、綿毛の2層の立毛
層構造、立毛の密度、生え具合などにおいである程度の
レベルに到達した人工毛皮において、従来の天然のもの
あるいは人工のもののいずれにおいても見られない、新
規な審美性と色外観を与え得る、刺毛と綿毛の色の相対
関係について鋭意検討した結果、本発明に到達したもの
である。
特に毛皮調をねらう以上、布帛構造は、顕著な立体性が
あるものなので、これら刺毛と綿毛のそれぞれの色の微
妙な相対関係が、その製品の審美性、全体外観など、そ
して得られる高級感、希少価値域などを、驚くべきくら
いに、大きく左右するものなのである。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記したような観点から、高級ミンク
種のもつ美しさとはまた異なった、極めて審美性に富ん
だ新規な価値感を生み出すことを可能する、全く新しい
人工毛皮を提供せんとするものであり、刺毛と綿毛とが
それぞれ色別できるばかりでなく、この人工毛皮やこの
人工毛皮を衣料品などに仕立て着用したときの該衣料品
の各部の色が、見る方向や角度によってまた着用者の動
きにつれて鮮やかに異なって見えるなど、−見して玉虫
調の色彩を有していて、しかも色の深み感と光沢感に優
れてもいるという、従来にはない新規な極めて審美性に
冨んだ高級感あふれる人工毛皮を提供せんとするもので
ある。
〔発明の構成〕
上記した目的を達成する本発明の人工毛皮は、以下の構
成からなる。
すなわち、長い繊維からなる立毛と短い繊維からなる立
毛の2層の立毛を有し、前記短い繊維が実質的に補色の
関係にある色を1組以上含んでおり、かつ、この色のい
ずれかの色が前記長い繊維の色と実質的に補色の関係に
ある色を含んでなるように立毛が構成されていることを
特徴とするものである。
〔構成の説明〕
本発明で言う実質的に補色の関係とは、第4図の「補色
関係を示す免囚J  (JIS−Z−8102)におい
て、ある特定された色と、この色に対峙する関係にある
色はもちろん、この色の対峙関係にある色の両隣りにあ
る色も含むものとする。例えば、特定色を「黄」とする
と、この「黄」と、この「黄」に対峙する「青紫」およ
びその両隣りの「青」、「紫」も含む。
このような実質的に補色の関係にある色を長い繊維と短
い繊維に付与すると、その長い繊維からなる立毛と短い
繊維からなる立毛を有する人工毛皮は見る方向によって
異った色彩を呈し、玉虫調の効果を発揮することができ
るようになる。
そして、更により色の深み感があり高級感を有する人工
毛皮とするために、好ましくは、長い繊維と短い繊維の
色の明度差(ΔL値)が0゜5以上あり、かつ該短い繊
維の明度(L値)が第長い繊維の明度(L値)よりも小
さい関係を有しているのがよく、更に好ましくは、本発
明者らの知見によれば、上記明度差(ΔL値)が2.5
以上であれば最もよいものである。
このような側繊維の明度の相対関係にすることにより、
見かけ的に、長い繊維からなる立毛が、短い繊維からな
る立毛をよくカバーして見える効果が生じ、玉虫調の色
彩に加えてより強い色の深み感と光沢感のある、審美性
の高い高級感のある商品価値の大きい人工毛皮が得られ
るものである。
なお、明度(L値)は色差計により求められるものであ
り、色差計としては、J I 5−Z−8722による
ハンター(Hunter)の直読式光電色差計あるいは
デジタル測色色差計算機−A U D−3CH−2型(
スガ試験機製)などがあり、これらにより明度はL値で
求めることができる。
かかる明度(L値)は、0〜100の数値で表わされ、
L値の数が大きいほど明度が高く、すなわち明るいこと
を示す。したがって、黒色はL値が0に近(、白色はL
値が100に近い数値になる。本発明において、長い繊
維のL値と、短い繊維のL値は、それぞれ前述の通り、
JIS−Z−8722によって測定される値である。す
なわち、両値とも着色後のそれぞれの繊維について、別
個に測定されてなる値であって、これは、人工毛皮を形
成する前の原綿の状態で測定される値であってもよいし
、また、人工毛皮を形成して後に、立毛をもともと長い
繊維からなるものと、もともと短い繊維からなるものと
に分けて、それぞれについて測定される値であってもよ
い。そして、本発明では、短い繊維が複数色で構成され
るが、それら複数色の短い繊維が十分に混綿されてL値
が測定されるものである。
本発明においては、立体感を高めるため最終製品を、第
1図に示すように、立毛層構造を多畝型構造とすること
が望ましい。すなわち、第1図は立毛毛並み方向と直角
方向の断面をとった断面図であり、基布2から多数の立
毛繊維3が立毛して人工毛皮生地1を成しており、立体
感を強調すべく多畝型の立毛層構造となっているもので
ある。
すなわち、第1図の構造は立毛繊維3の立毛長さに分布
を有することにより、一つの畝の幅Pにて凸型の立毛層
を形成しており、このような立毛長さに差異をもたせる
ことにより立体感が強調されるようになる。この立毛繊
維3の部分は第2図のように2層構造を形成しており、
刺毛用の長い繊維(A)からなる立毛と綿毛用の短い繊
維(B)からなる立毛とから構成されている。第3図は
、この長い繊維(A)からなる立毛と短い繊維(B)か
らなる立毛とをモデル的に示したものである。
すなわち、本発明で言う長い繊維(A)からなる立毛と
は、2層構造を有する毛皮の刺毛に相当し、通常、綿毛
より長く太い立毛をいう。
一般に刺毛は綿毛を覆い毛皮の外観を形成し、毛皮の触
感を付与する機能を有する立毛であり、強く、弾力性が
あり、適度な繊維太さのものが好ましい。すなわち、単
繊維繊度が5〜60デニール、さらに好ましくは20〜
50デニール、繊維長が平均10mm以上70mm以下
、さらに好ましくは20〜60mmである繊維が使用さ
れる。
他方、短い繊維(B)からなる立毛とは、2層構造を有
する毛皮の綿毛に相当し、刺毛より短い立毛であり、刺
毛の立毛性、弾力性を保護するとともに防寒機能を有し
、通常、単繊維繊度がO91〜5デニール、さらに好ま
しくは1〜3デニール、繊維長が平均59mm以下5m
m以上、さらに好ましくは10〜40mmである繊維が
使用される。ここで、長い繊維(A)は短い繊維(B)
より数mm以上、より好ましくは5mm以上長い繊維が
使用されるのがよい。
また、本発明において、かかる寸法の毛皮用の長い繊維
(A)および短い繊維(B)を得る方法として、予め染
色した繊維を所定の長さにカットする方法、あるいは所
定の長さにカットした繊維を染色する方法、などがある
本発明においては、長い繊維(A)と短い繊維(B)が
実質的に補色の関係にあるように染色する。しかも、短
い繊維(B)には、実質的に補色の関係にある色を1M
1以上含ませる。これにより本発明の効果を得ることが
できる。
刺毛用繊維および綿毛用繊維としては、例えばポリエス
テル系、ポリアミド系、ポリアクリル系などの合成繊維
、レーヨン、スフ、キュプラなどの再生繊維、アセテー
トなどの半合成繊維、綿、麻、羊毛などの天然繊維およ
びこれらの混合繊維などが使用可能なものとしてあげら
れる。
なお、本発明の人工毛皮において、立毛はその先端が尖
鋭化されてなるものであることが好ましく、かかる構成
とすることによって、風合い、触感、外観等をも一層良
好なものにすることができる。この場合、少な(とも刺
毛調立毛について尖鋭化するとほぼ上記の効果が達成さ
れるものであるが、さらに加えて綿毛調立毛についても
尖鋭化せしめると、風合い、感触がより柔軟で滑らかな
ものとなる。
したがって、上記の繊維のうちでも、先端の尖鋭化のし
やすさという点から言えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)
などのポリエステル系合成繊維が、尖鋭化加工が容易で
ある上に弾力性に優れている点で望ましいと言うことが
できる。
また、綿毛繊維としては、耐久性ならびに加工性、取り
扱いの難易などを考慮した場合、上記合成繊維から選択
するのが好ましいが、本発明者らの知見によれば、ポリ
エステル系合成繊維を用いるのが、立毛層のへたりも少
なく最も好ましいものである。
本発明においては、合成繊維からなる刺毛を使用する場
合、紡糸、延伸後に熱処理された繊維それもげん縮のな
いストレート状の繊維を採用することあるいは尖鋭加工
することは、立毛の直線性や美観、ソフト感にすぐれた
ものにでき、刺毛として極めて好適である。綿毛は、け
ん縮度12〜13%程度以下、けん線数15〜16山/
インチ以下程度の低けん縮を有することが望ましい。
本発明において、刺毛調立毛を構成する長い繊維は、そ
の繊維断面形状が偏平度1.5以上の偏平状断面を呈す
るものであることが好ましく、このようにすることによ
り、刺毛調立毛の粗硬感や使用率を著しく増大悪化せし
めることなく、刺毛調立毛の存在感を良好なものになし
得るものである。偏平状断面とは、代表的には第5図A
に示した楕円や第5図Bに示した偏平十字断面のものを
言い、上記偏平度は、長径/短径比で表わされる値であ
り、第5図A、Bではそれぞれb / aで表わされる
値が該偏平度である。
立毛形成方法としては、例えば、染色された側繊維を適
度な重量比に混繊もしくは混綿し、織物、編物、不織布
などに該側繊維を植毛する方法、パイル編地に編成する
方法、スライバー編機により編成する方法、二重織機に
より二重織物に製織後、2枚の織物間を接結しているパ
イル径糸をナイフで切ってパイル織物を得る方法など、
すなわち、特開昭57−61739号公報あるいは特開
昭57−167434号公報等に記載されている方法な
どが挙げられる。。
長い繊維(A>と短い繊維(B)の混合比は重量比にし
て長い繊維(A)/短い繊維(B)が10〜90/90
〜IO1さらに好ましくは長い繊維(A)/短い繊維(
B)が35〜65/65〜35の割合とするのがよい。
このようにして得た毛皮調構造物は、必要に応じて、バ
ッキング、レンジング、ブラッシングなどの後加工を施
すことができる。
〔発明の効果〕
本発明は、上記のように、長い繊維と短い繊維からなる
2層の立毛を有するものであって、かかる短い繊維には
実質的に補色の関係にある色を1組以上含んでおり、し
かも、長い繊維が前記短い繊維のいずれかの色と実質的
に補色の関係にあるように構成したので、刺毛用の長い
繊維と綿毛用の短い繊維とが、それぞれ、色別できるば
かりでなく。この布帛を仕立てて着用した時の各部の色
が、見る方向や角度によってまた着用者の動きにつれて
鮮やかに、異って見えるなど、−見して玉虫調の色彩の
ある新規な審美性と高級感に富んだものとなるものであ
る。
また、側繊維に前記した通りの明度関係をもたせである
本発明のより好ましい態様のものは、一層の色の深み惑
と光沢感の付与も達成されて、更に審美性の高いものと
なる。
〔実施例〕
以下、実施例にて本発明の詳細な説明する。
実施例1 (1)刺毛用繊維(A)のパ鋭化加工 ポリプチレンテレフタレート・ステーブル(単糸繊度4
0デニール、繊維長35mm、33mm、29mm)の
紙巻きした繊維束(束の断面形状は円形、束の直径は4
cm)を、夫々、40%のカセイソーダ溶液中に浸漬し
、120℃で、60分間処理した。処理後、十分水洗し
て分解物を除いた。得られた繊維は両端に良好なテーパ
ーを有し、その繊維長は29mm、27mm、23mm
であった。
(2)中1毛用 °維(A)の染色 上記尖鋭加工したステーブルを、それぞれ、高圧パドル
染色機にて、下記の染色処決にて130℃で60分間染
色した。以下、使用染料は、いずれも、分散染料である
染  料*            X%o、w、f。
イオネット TD−2080,5g/β(均染剤、三洋
化成工業製) フィキサー PH−5000,5g/β(P)I調整剤
、三洋化成工業製) *パラニール イエロー 3G (BASF社製)     2.0%o、w、f。
レゾリン ブルー FBL (バイエル社製)     2.O%o、w、f。
染色後、周知の方法で還元洗浄、湯、水洗を行ない乾燥
した。この綿はいずれも緑色に染まっていた。これをデ
ジタル測色色差計算機AUD−3CH2型(スガ試験機
)の集綿用セル(直径35mm、深さ5mm)に1層入
れて明度(L値を)を求めた、その結果は表1に記載の
通りである。
(3)綿 用 °維(B)の染色 ポリエチレンテレフタレート・ステープル(2dx20
,18.16mm)をパッケージ染色機にて、(2)と
同じ染色処決にて、浴比1゜7で130℃、60分間染
色した。以下、使用染料はいずれも分散染料である。
B1:テラシール オレンジ 5RL 150%     0.45%o、w、f。
(チバ・ガイギー社製) カヤロン ポリエステル ルピン BLS  200%  1,05%o、w、f。
(日本化薬工業製) B2ニレゾリン ブルーBBLS 2.4%o、w、f。
パラニール イエロー 3G 3.0%o、w、f。
染色後、周知の方法で還元洗浄、湯、水洗を行ない乾燥
した。これらの綿はそれぞれ赤色(Bl)、緑色(B2
)に染まっていた。
(4)玉皮星布及見翌遣 刺毛用の短繊維(A)と綿毛用短繊維(B、。
B2)とを混紡してパイル糸をつくり毛皮調パイル織物
を作った。製織に先立ってパイル糸は次に示すE、F、
Gの3種類のものを作った。
■パイル糸(E):刺毛用短繊維40ax29mm、色
は緑色。
綿毛用短繊維2dX20mm、混合割合はB□ (赤色
)50重量%、B2  (緑色)50重量%である。な
おこの混合綿毛用繊維の明度を(2)と同じ方法で明度
を測定した結果は、表1に記載した通りである。
■パイル糸(F):刺毛用短繊維40dx27mm。
綿毛用短繊維2dX18mm、混合割合は上記0項と同
じ。色は(E)糸綿毛と同一色。
■パイル糸(G):刺毛用短繊維4QdX23mm。
綿毛用短繊維2dx15mm、混合割合は上記■と同じ
。色は(E)糸綿毛と同一色。
刺毛用短繊維/綿毛用短繊維の混紡率は、いずれも40
/60重量%である。
製織に際して、整経時のパイル糸配列設計によってパイ
ル糸(E)が製品上7mmの幅を有している立毛中央部
分を形成していて、一方その左右には、(E)と(F)
混在立毛部分、(F)の立毛部分、(F)と(G)の混
在立毛部分、(G)の立毛部分の順序で各7mmの幅を
有して1畝が63mmの幅で外観上ゆるやかなドーム状
の立毛を層部分を形成する第1図に示すような多数構造
をねらうものとした。
さらに、地組織を形成する地タテ糸には、素材はPET
で長繊維を用い、主地組織は濃茶色の液系、畝と畝の境
界をなす部分は6mmの幅で濃茶色の液系を用い、製織
を行なった。
製織後、生機裏面にポリウレタン樹脂をコーティングし
、開繊、毛さばきして得られたパイル布帛は、第1図に
概略モデルを示した如き、畝ピッチ6.3cmでゆるや
かなドーム状立毛分布を幅方向に有する多畝型構造のも
のであり、また裏面においては濃茶色の主地組織部に幅
6mmの濃茶色の地組織部5が筋をなすものであつた・ (5)E二」画 この人工毛皮は表1に記載した通り、刺毛の青緑色と綿
毛の赤色が実質的に補色の関係にある。さらに綿毛の赤
色と緑色が実質的に補色の関係にあるものである。この
ような人工毛皮ににっでは、見る方向や角度によって異
なった色に見える所謂玉虫調の色彩を呈し、今までに得
ることができなか9た色彩のものが得られた。
しかし、刺毛と綿毛の明度差(ΔL値)が0゜9と小さ
いためか、緑色の刺毛の間から、綿毛が若干、見えるも
のであった。
(本頁以下余白) 実施例2 (11刺毛用繊維(A)の染色 実施例1と同じ染色条件で染色した。但し、染料処法は
次のとおりである。
パラニール イエロー 3G 0.42%O1賀、f。
レゾリン ブルー BBLS 0.84%0.鍔、f。
この綿は青緑色に染まっており、この明度を実施例1と
同じ方法で求め、表1に記載した。
(2)  綿 用維(B)の染色 実施例1と同じ染色条件で染色した。但し、染料処法は
次のとおりである。
BI:実施例1と同じ B2ニレゾリン ブルー BBLS 6.0%0.譬、f。
テラシール オレンジ 5RL 150%      0.15%O1賀、f。
カヤロン ポリエステル ルピン BLS  200%  0.15%o、w、f。
これらの東線はそれぞれ赤色(B+)、青色(B2)に
染まっていた。
(3)  工返IIぴト(社)1直 これらの東線(A)、  (B)から、実施例1と同じ
条件により、毛皮調布帛を製造した。
(4)LJi この人工毛皮は表1に記載したとおり、青緑色の刺毛と
赤色および青色の綿毛からなるものである。このうち、
刺毛の青緑色と綿毛の赤色が実質的に補色の関係になっ
ている。しかも、綿毛の2色も実質的に補色の関係にな
っているものである。このような人工毛皮にあっては、
実施例1と同じような玉虫調の色彩を呈している。さら
に刺毛と綿毛の明度差は3.7あるため、刺毛が綿毛か
ら浮き上がって見え、色の深みと光沢感にすぐれたもの
であった。
この人工毛皮を衣料品にして着用したところ、上記の通
りに、該衣料品の見る角度や見る方向、あるいは着用者
の動きにつれて、色が異なって見えかつ各種部分で光線
の反射量も異なり、あたかも玉虫調の色彩に見えるなど
、従来のものには全く見ることのできない、多彩な色彩
を有する高級感と審美性に優れたものであった。
実施例3 (1)  畜   維(A)の染色 実施例1と同じ染色条件で染色した。但し、染料処法は
次のとおりである。
テラシール オレンジ 5RL  I50%0.24%
o、w、f。
レゾリン ブルー BBLS 0.03%o、w、f。
カヤロン ポリエステル ルピン BL3200%  
     0.88%0.賀、f。
この綿は赤色に染まっており、これの明度を実施例1と
同じ方法で測定し、表1に記載した。
(2)綿  繊 (B)の染色 実施例1と同じ染色条件で染色した。但し、染料処法は
次のとおりである。
B1:実施例1のB2と同じ B2ニレゾリン ブルー BBLS 0、 2%o、w、f。
カヤロン ポリエステル ルピン BL5 200%   1.5%o、w、f。
B3:実施例2のB2と同じ B4:実施例1のB、と同じ これらの集綿はそれぞれ緑色(B +L赤紫色(B2)
、青色(B3)、赤色(Bt)、に染まっていた。
(3)玉葱」Iυ1へ1遣 これらの集綿(A)、CB)から、実施例1と同じ方法
により毛皮調布帛を製造した。但し、綿毛用繊維には、
各集綿を25重量%づつ混合したものを使用した。この
綿の明度を実施例1と同じ方法で測定し、表1に記載し
た。
(4)評価 この人工毛皮は赤色の刺毛と緑色、赤紫色、青色、赤色
の4色で混合した綿毛からなるものである。このうち、
刺毛の赤色と綿毛の青色は実質的な補色の関係にある。
さらに綿毛の緑色と赤紫色、青色と赤色の2色は、それ
ぞれ実質的に補色の関係になっている。しかも、刺毛と
綿毛の明度差は4.6もある。このような人工毛皮にあ
っては、刺毛の色の深みと光沢感に加え、実施例2より
、さらに玉虫調の色彩が強調されたものになっていた。
比較例1 (1)  刺  ° (A)の染色 実施例1と同じ染色条件で染色した。但し、染料処法は
次のとおりである。
ダイアニックス イエロー・ブラウン 2R−FS        2.O%o、 w、 f 
(三菱化成工業製) ダイアニンクス レッド BN−SE O025%o、h、f。
ダイアニックス ブルー BG−FS O025%o、w、f。
この綿は黄赤色に染まっており、これの明度を表1に記
載した。
(2)  週1月[L回連− 実施例3のB+、Bzの集綿を使用した。
(3)主1」IびIへ1遣 これらの集綿(A)、  (B)を使用して、実施例1
と同じ加工法にて、毛皮調布帛を製造した。混合した集
綿の明度を表1に記載した。
(4)評価 この人工毛皮は、刺毛の黄赤色と綿毛の緑色、赤紫色と
も、実質的に補色の関係にないため、玉虫調の色彩を呈
さないものであった。しかし、刺毛と綿毛の明度差が1
5.4と大きいため、刺毛が綿毛から浮き上がったよう
に見え、色の深みと光沢感は良好なものであった。
比較例2 (1)創U工とし 実施例1の集綿を使用した。
(2)     (B )の色 実施例1と同じ染色条件にて染色した。但し、染料処法
は次のとおりである。
BIニレゾリン ブルー FBL 1.5%00脚、f。
B2:実施例1のB、と同じ。
これらの集綿はそれぞれ青色(B+)、 赤色(B2)
に染まっていた。
(3)  玉皮里五星旦鼠遺 これらの集綿(A)、  (B)から、実施例1と同じ
加工方法により毛皮調布帛を製造した。
混合した綿毛用東線の明度を表1に記載した。
(4)評価 この人工毛皮は刺毛の緑色と綿毛の赤色、さらに綿毛の
青色と赤色は、実質的に補色の関係になっている。この
ような人工毛皮にあっては、玉虫調の色彩を呈している
。しかし、綿毛の明度が刺毛より大きいため、刺毛の間
から綿毛が見えるものであり、刺毛の色の深みと光沢感
は不足しているものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多畝型人工毛皮の構造をモデル的に例
示した断面図、第2図は、その要部拡大図、第3図は刺
毛と綿毛をモデル的に例示した側綿図、第4図は補色関
係を示す免囚である。第5図A、Bは、本発明の人工毛
皮に好ましく用いることのできる長い繊維の繊維断面形
状の1例をそれぞれ示したモデル図である。 1・・・人工毛皮生地、3・・・立毛、A・・・長い繊
維、B・・・短い繊維。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)長い繊維からなる立毛と短い繊維からなる立毛の
    2層の立毛を有し、前記短い繊維が実質的に補色の関係
    にある色を1組以上含んでおり、かつ、この色のいずれ
    かの色が前記長い繊維の色と実質的に補色の関係にある
    色を含んでなるように立毛が構成されていることを特徴
    とする人工毛皮。
  2. (2)前記短い繊維の色の明度(L値)が長い繊維の色
    の明度(L値)よりも小さいことを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の人工毛皮。
  3. (3)長い繊維と短い繊維の色の明度差(ΔL値)が2
    .5以上であることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項または第(2)項記載の人工毛皮。
  4. (4)長い繊維からなる立毛層の立毛長さと短い繊維か
    らなる立毛層の立毛長さとの差が5mm以上であること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項ま
    たは第(3)項記載の人工毛皮。
  5. (5)長い繊維の繊維長が10〜70mm、短い繊維の
    繊維長が5〜50mmの範囲内のものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、第(3
    )項または第(4)項記載の人工毛皮。
  6. (6)長い繊維が短い繊維よりも太く、かつ長い繊維の
    繊度が5〜60デニール、短い繊維の繊度が0.1〜5
    デニールの範囲内のものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4
    )項または(5)項記載の人工毛皮。
  7. (7)長い繊維からなる立毛の先端が尖鋭化されてなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)
    項、第(3)項、第(4)項、第(5)項または第(6
    )項記載の人工毛皮。
  8. (8)短い繊維からなる立毛の先端が尖鋭化されてなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)
    項、第(3)項、第(4)項、第(5)項、第(6)項
    または第(7)項記載の人工毛皮。
  9. (9)長い繊維の断面形状が、偏平度1.5以上の偏平
    状断面を呈するものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項
    、第(5)項、第(6)項、第(7)項、または第(8
    )項記載の人工毛皮。
  10. (10)立毛層が、立毛の毛流れ方向と実質的に同一方
    向の畝方向を有している多畝型の構造を呈していること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、
    第(3)項、第(4)項、第(5)項、第(6)項、第
    (7)項、第(8)項または第(9)項記載の人工毛皮
  11. (11)多畝型の構造を呈している立毛層構造の一畝の
    幅が、3〜10cmの範囲内のものであることを特徴と
    する特許請求の範囲第(10)項記載の人工毛皮。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0340832A (ja) * 1989-07-04 1991-02-21 Toray Ind Inc パイル布帛

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