JPS6297987A - 人工毛皮 - Google Patents
人工毛皮Info
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- JPS6297987A JPS6297987A JP23130185A JP23130185A JPS6297987A JP S6297987 A JPS6297987 A JP S6297987A JP 23130185 A JP23130185 A JP 23130185A JP 23130185 A JP23130185 A JP 23130185A JP S6297987 A JPS6297987 A JP S6297987A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fibers
- value
- color
- artificial fur
- napped
- Prior art date
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- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は高級感が強調された人工毛皮に関するものであ
る。
る。
(従来技術の問題点)
一般に、天然の毛皮、中でも高級品としてもてはやされ
るミンクには、代表的には、黒色系統ではブラックグラ
マ・ミンク、ダーク・ミンクなど、茶色系統では濃茶の
マホガニ・ミンク、薄茶のルナレイン・ミンクやパステ
ル・ミンクなど、白灰色系統ではサファイヤ・ミンクな
どの高級品種があり、さらに、各種の品種が多彩にわた
るものであるが、これらの天然毛皮では、いずれでも刺
毛と綿毛の色の構成は、刺毛の色が濃<、綿毛の色はそ
れより淡いものである。
るミンクには、代表的には、黒色系統ではブラックグラ
マ・ミンク、ダーク・ミンクなど、茶色系統では濃茶の
マホガニ・ミンク、薄茶のルナレイン・ミンクやパステ
ル・ミンクなど、白灰色系統ではサファイヤ・ミンクな
どの高級品種があり、さらに、各種の品種が多彩にわた
るものであるが、これらの天然毛皮では、いずれでも刺
毛と綿毛の色の構成は、刺毛の色が濃<、綿毛の色はそ
れより淡いものである。
このような刺毛と綿毛の色の明暗の関係は、動物におけ
る自然界の摂理のようなものであり、はとんど不変的な
ものである。
る自然界の摂理のようなものであり、はとんど不変的な
ものである。
他方、従来からミンクなどに代表される天然の毛皮調を
目的とした人工毛皮は数多く提案されている。その代表
的なものは刺毛と綿毛の2層構造を有する立毛布帛であ
る。このような人工毛皮において、−aに天然のミンク
調をねらう場合、かかる刺毛調立毛と綿毛調立毛の立毛
長さは、それぞれ前者が15〜30mm、後者が5〜2
0mm程度の範囲内とし、前者が後者よりも最低でも数
mm位は長くなるように設定して、極力明確な2層構造
を呈するようにするのが通常である。また、この立毛布
帛は天然ミンクに似せるため、刺毛の色が濃り、綿毛の
色はそれより淡いものであった。
目的とした人工毛皮は数多く提案されている。その代表
的なものは刺毛と綿毛の2層構造を有する立毛布帛であ
る。このような人工毛皮において、−aに天然のミンク
調をねらう場合、かかる刺毛調立毛と綿毛調立毛の立毛
長さは、それぞれ前者が15〜30mm、後者が5〜2
0mm程度の範囲内とし、前者が後者よりも最低でも数
mm位は長くなるように設定して、極力明確な2層構造
を呈するようにするのが通常である。また、この立毛布
帛は天然ミンクに似せるため、刺毛の色が濃り、綿毛の
色はそれより淡いものであった。
しかし、人工毛皮の分野においては、天然の毛皮調をね
らうといえども従来の人工毛皮たる立毛布帛技術では、
どうしてもその刺毛および綿毛の立毛形状、立毛性状、
立毛の密度、生え具合などの全てを精密に天然毛皮のそ
れと同一のものにすることは困難であると言え、しかし
て、これら刺毛と綿毛の色調だけを似せたとしても、そ
の外観は刺毛の間から綿毛が浮き上がって見えて刺毛の
存在感の乏しいものであったり色の深みに乏しいもので
あったりし、また、これらの理由から外観上の立体感が
乏しいものであったりし、結局、高級ミンク種に匹敵す
るかないしはそれ以上の美観、高級感を呈せしめるには
困難があるものであった。
らうといえども従来の人工毛皮たる立毛布帛技術では、
どうしてもその刺毛および綿毛の立毛形状、立毛性状、
立毛の密度、生え具合などの全てを精密に天然毛皮のそ
れと同一のものにすることは困難であると言え、しかし
て、これら刺毛と綿毛の色調だけを似せたとしても、そ
の外観は刺毛の間から綿毛が浮き上がって見えて刺毛の
存在感の乏しいものであったり色の深みに乏しいもので
あったりし、また、これらの理由から外観上の立体感が
乏しいものであったりし、結局、高級ミンク種に匹敵す
るかないしはそれ以上の美観、高級感を呈せしめるには
困難があるものであった。
そして、刺毛および綿毛の立毛形状、立毛性状、立毛の
密度、生え具合などの全てにわたり精密に天然毛皮のそ
れと同一のものにすることは製造上難点があるものであ
る。
密度、生え具合などの全てにわたり精密に天然毛皮のそ
れと同一のものにすることは製造上難点があるものであ
る。
天然の毛皮分野における刺毛と綿毛の色の関係は上述の
通りであるが、本発明者らは、人工毛皮分野にて最も該
人工毛皮を美しく見せ得る刺毛と綿毛の色の相対関係に
ついて鋭意検討した結果、本発明に到達したものである
。特に、毛皮をねらう以上、布帛構造上顕著な立体性が
あるものなので、これら刺毛と綿毛の色の微妙な相対関
係が、その製品の全体外観、美しさなど、そして得られ
る高級感を大きく左右するものなのである。
通りであるが、本発明者らは、人工毛皮分野にて最も該
人工毛皮を美しく見せ得る刺毛と綿毛の色の相対関係に
ついて鋭意検討した結果、本発明に到達したものである
。特に、毛皮をねらう以上、布帛構造上顕著な立体性が
あるものなので、これら刺毛と綿毛の色の微妙な相対関
係が、その製品の全体外観、美しさなど、そして得られ
る高級感を大きく左右するものなのである。
本発明の目的は、上記したような点に鑑み、人工毛皮で
ありながらも、刺毛、即ち、長い繊維からなる立毛が浮
き出て見え、全体としての色の深みと鮮明性とに優れか
つ光沢感のある、天然毛皮に匹敵する如きないしはそれ
以上の美観と高級感を呈し得る人工毛皮を提供せんとす
ることにある。
ありながらも、刺毛、即ち、長い繊維からなる立毛が浮
き出て見え、全体としての色の深みと鮮明性とに優れか
つ光沢感のある、天然毛皮に匹敵する如きないしはそれ
以上の美観と高級感を呈し得る人工毛皮を提供せんとす
ることにある。
上記した目的を達成する本発明の人工毛皮は、以下の構
成からなる。
成からなる。
すなわち、長い繊維からなる立毛と短い繊維からなる立
毛の2層の立毛層構造を有する人工毛皮であって、前記
短い繊維の色が実質的に無彩色系であり、かつ、該短い
繊維の明度(L値)が長い繊維の明度(L値)よりも小
さいことを特徴とするものである。
毛の2層の立毛層構造を有する人工毛皮であって、前記
短い繊維の色が実質的に無彩色系であり、かつ、該短い
繊維の明度(L値)が長い繊維の明度(L値)よりも小
さいことを特徴とするものである。
本発明で言う実質的に無彩色系とは、一般にいわれる白
色、灰色、黒色だけでなく、若干の青みや赤みなどの色
みのある灰色や黒色などをも含むものである。かかる色
みの程度は、JIS−Z−8722によるrL% 8%
bJ色表示法によって、数値で表わすことが可能であ
り、C光源(人工的に作った自然光)で測色したときに
、a値とb値がそれぞれ±4以内の値、すなわち絶対値
が4以内の値を示す色みであるものを、本発明でいう“
実質的に無彩色系”と言う。
色、灰色、黒色だけでなく、若干の青みや赤みなどの色
みのある灰色や黒色などをも含むものである。かかる色
みの程度は、JIS−Z−8722によるrL% 8%
bJ色表示法によって、数値で表わすことが可能であ
り、C光源(人工的に作った自然光)で測色したときに
、a値とb値がそれぞれ±4以内の値、すなわち絶対値
が4以内の値を示す色みであるものを、本発明でいう“
実質的に無彩色系”と言う。
なお、ここでさらに説明すると、a値の+側では数値が
大きいほど赤の度合が大きく、−側では数値が大きいほ
ど緑の度合が大きいものである。一方、b値の+側では
数値が大きいほど黄味の度合が大きく、−例では数値が
大きいほど青味の度合が大きいことを示すものである。
大きいほど赤の度合が大きく、−側では数値が大きいほ
ど緑の度合が大きいものである。一方、b値の+側では
数値が大きいほど黄味の度合が大きく、−例では数値が
大きいほど青味の度合が大きいことを示すものである。
そして、本発明では、短い繊維のa値およびb値の絶対
値が、4よりもできるだけ小さい値を示すことが好まし
いものである。a値あるいはb値の絶対値が、4よりも
大きい場合、赤味、緑味、黄味や青味の度合が大きいた
めに、本発明の効果は小さくなる。例えば、長い繊維の
色が赤色であって、短い繊維のb値が1でかつa値が、 (l)4よりも大きい黒系統の色の場合(21−4より
も小さい黒系統の色の場合同じく、短い繊維のa値が1
でかつb値が、(3)4よりも大きい黒系統の色の場合
(41−4よりも小さい黒系統の色の場合の各場合につ
いてみると、(1)の場合では全体の色の深みが乏しく
なり、また、(2)、 (31,(41の場合では、長
い繊維の赤色と、緑、黄、青がそれぞれ混じった色に見
え、その結果、全体の色の鮮明性が劣ることになる。
値が、4よりもできるだけ小さい値を示すことが好まし
いものである。a値あるいはb値の絶対値が、4よりも
大きい場合、赤味、緑味、黄味や青味の度合が大きいた
めに、本発明の効果は小さくなる。例えば、長い繊維の
色が赤色であって、短い繊維のb値が1でかつa値が、 (l)4よりも大きい黒系統の色の場合(21−4より
も小さい黒系統の色の場合同じく、短い繊維のa値が1
でかつb値が、(3)4よりも大きい黒系統の色の場合
(41−4よりも小さい黒系統の色の場合の各場合につ
いてみると、(1)の場合では全体の色の深みが乏しく
なり、また、(2)、 (31,(41の場合では、長
い繊維の赤色と、緑、黄、青がそれぞれ混じった色に見
え、その結果、全体の色の鮮明性が劣ることになる。
色差計としてはハンター(Hun ter)の直読式光
電色差計あるいはデジタル測色色差計算機AUD−3C
H−2型(スガ試験機製)などがあり、「明度」はL値
で求めることができる。
電色差計あるいはデジタル測色色差計算機AUD−3C
H−2型(スガ試験機製)などがあり、「明度」はL値
で求めることができる。
L値の数が大きいほど明度が高く、すなわち明るいこと
を示す。したがって、黒色はL値が0に近く、白色はL
値が100に近い数値になる。本発明において、長い繊
維のL値と、短い繊維のL値は、それぞれ前述の通り、
JIS−Z−8722によって測定される値である。す
なわち、両値とも着色後のそれぞれの繊維について、別
個に測定されてなる値であって、これは、人工毛皮を形
成する前の原綿の状態で測定される値であってもよいし
、また、人工毛皮を形成して後に、立毛をもともと長い
繊維からなるものと、もともと短い繊維からなるものに
分けて、それぞれについて測定される値であってもよい
。
を示す。したがって、黒色はL値が0に近く、白色はL
値が100に近い数値になる。本発明において、長い繊
維のL値と、短い繊維のL値は、それぞれ前述の通り、
JIS−Z−8722によって測定される値である。す
なわち、両値とも着色後のそれぞれの繊維について、別
個に測定されてなる値であって、これは、人工毛皮を形
成する前の原綿の状態で測定される値であってもよいし
、また、人工毛皮を形成して後に、立毛をもともと長い
繊維からなるものと、もともと短い繊維からなるものに
分けて、それぞれについて測定される値であってもよい
。
本発明においては、立体感を高めるため最終製品を、第
1図に示すように、立毛層構造として多畝型構造とする
ことが望ましい。すなわち、第1図は立毛毛並み方向と
直角方向の断面をとった断面図であり、基布2から多数
の立毛繊維3が立毛して人工毛皮生地lを成しており、
立体感を強調すべ(多畝型の立毛層構造となっているも
のである。すなわち、第1図の構造は立毛繊維3の立毛
長さに分布を有することにより、一つの畝の幅Pにて凸
型の立毛層を形成しており、このような立毛長さに差異
をもたせることにより立体感が強調されるようになるの
である。
1図に示すように、立毛層構造として多畝型構造とする
ことが望ましい。すなわち、第1図は立毛毛並み方向と
直角方向の断面をとった断面図であり、基布2から多数
の立毛繊維3が立毛して人工毛皮生地lを成しており、
立体感を強調すべ(多畝型の立毛層構造となっているも
のである。すなわち、第1図の構造は立毛繊維3の立毛
長さに分布を有することにより、一つの畝の幅Pにて凸
型の立毛層を形成しており、このような立毛長さに差異
をもたせることにより立体感が強調されるようになるの
である。
幅Pは3〜lQcmの範囲内とするのがよい。
この立毛繊維3の部分は第2図のように2層構造を形成
しており、長い繊維(A)からなる立毛と短い繊維(B
)からなる立毛とから構成されている。第3図は、この
長い繊維(A)からなる立毛と短い繊維(B)からなる
立毛とをモデル的に示したものである。
しており、長い繊維(A)からなる立毛と短い繊維(B
)からなる立毛とから構成されている。第3図は、この
長い繊維(A)からなる立毛と短い繊維(B)からなる
立毛とをモデル的に示したものである。
本発明で言う長い繊維(A)からなる立毛とは、2層構
造を有する毛皮の刺毛に相当し、通常、綿毛より長く太
い立毛をいう。一般に刺毛は綿毛を覆い毛皮の外観を形
成し、毛皮の触感を付与する機能を有する立毛であり、
強く、弾力性があり、適度な繊維太さのものが好ましい
。
造を有する毛皮の刺毛に相当し、通常、綿毛より長く太
い立毛をいう。一般に刺毛は綿毛を覆い毛皮の外観を形
成し、毛皮の触感を付与する機能を有する立毛であり、
強く、弾力性があり、適度な繊維太さのものが好ましい
。
すなわち、単繊維繊度が5〜60デニール、さらに好ま
しくは20〜50デニール、繊維長が平均10mm以上
70mm以下、さらに好ましくは20〜60mmである
繊維が使用される。
しくは20〜50デニール、繊維長が平均10mm以上
70mm以下、さらに好ましくは20〜60mmである
繊維が使用される。
他方、短い繊維(B)からなる立毛とは、2層構造を有
する毛皮の綿毛に相当し、刺毛より短い立毛であり、刺
毛の立毛性、弾力性を保護するとともに防寒機能を有し
、通常、単繊維繊度が0.1〜5デニール、さらに好ま
しくは1〜3デニール、繊維長が平均50mm以下5m
m以上、さらに好ましくは10〜4Qmmである繊維が
使用される。ここで、長い繊維(A)は短い繊維CB)
より数mm以上、より好ましくは5mm以上長い繊維が
使用されるのがよい。
する毛皮の綿毛に相当し、刺毛より短い立毛であり、刺
毛の立毛性、弾力性を保護するとともに防寒機能を有し
、通常、単繊維繊度が0.1〜5デニール、さらに好ま
しくは1〜3デニール、繊維長が平均50mm以下5m
m以上、さらに好ましくは10〜4Qmmである繊維が
使用される。ここで、長い繊維(A)は短い繊維CB)
より数mm以上、より好ましくは5mm以上長い繊維が
使用されるのがよい。
また、本発明において、かかる寸法の毛皮用の繊維(A
)および(B)を得る方法として、予め染色した繊維を
所定の長さにカットする方法、あるいは所定の長さにカ
ットした繊維を染色する方法、などがある。
)および(B)を得る方法として、予め染色した繊維を
所定の長さにカットする方法、あるいは所定の長さにカ
ットした繊維を染色する方法、などがある。
染色は、綿毛用の短い繊維(B)は灰色あるいは黒色系
、またはを彩色系の染料を一部配合して灰色、黒色系に
染色する。他方、刺毛用の長い繊維(A)は有彩色系の
染料で染色する。
、またはを彩色系の染料を一部配合して灰色、黒色系に
染色する。他方、刺毛用の長い繊維(A)は有彩色系の
染料で染色する。
この場合、刺毛用の繊維(A)と綿毛用の繊維(B)を
染色するに際し、綿毛用の繊維(B)の明度を刺毛用の
繊維(A)より小さくする必要がある。その明度の差は
0.5以上、さらには2.5以上あることが好ましい。
染色するに際し、綿毛用の繊維(B)の明度を刺毛用の
繊維(A)より小さくする必要がある。その明度の差は
0.5以上、さらには2.5以上あることが好ましい。
さらに好ましくは、綿毛用の繊維(B)の色が黒色であ
る。
る。
このように、綿毛用繊維(B)を実質的に無彩色系とし
、さらに綿毛用繊維(B)の明度を刺毛用繊維(A)よ
り小さくさせると、刺毛用の長い繊維(A)が浮き出る
見え、深みと光沢のある高級感が強調されるようになる
。
、さらに綿毛用繊維(B)の明度を刺毛用繊維(A)よ
り小さくさせると、刺毛用の長い繊維(A)が浮き出る
見え、深みと光沢のある高級感が強調されるようになる
。
刺毛用繊維および綿毛用繊維としては、例えばポリエス
テル系、ポリアミド系、ポリアクリル系などの合成繊維
、レーヨン、スフ、キュプラなどの再生繊維、アセテー
トなどの半合成繊維、綿、麻、羊毛などの天然繊維およ
びこれらの混合繊維などが使用可能なものとしてあげら
れる。
テル系、ポリアミド系、ポリアクリル系などの合成繊維
、レーヨン、スフ、キュプラなどの再生繊維、アセテー
トなどの半合成繊維、綿、麻、羊毛などの天然繊維およ
びこれらの混合繊維などが使用可能なものとしてあげら
れる。
なお、本発明の人工毛皮において、立毛はその先端が尖
鋭化されてなるものであることが好ましく、かかる構成
とすることによって、風合い、触感、外観等を一層良好
なものにすることができる。この場合、少なくとも刺毛
調立毛について尖鋭化するとほぼ上記の効果が達成され
るものであるが、さらに加えて綿毛調立毛についても尖
鋭化せしめると、風合い、感触がより柔軟で滑らかなも
のとなる。
鋭化されてなるものであることが好ましく、かかる構成
とすることによって、風合い、触感、外観等を一層良好
なものにすることができる。この場合、少なくとも刺毛
調立毛について尖鋭化するとほぼ上記の効果が達成され
るものであるが、さらに加えて綿毛調立毛についても尖
鋭化せしめると、風合い、感触がより柔軟で滑らかなも
のとなる。
したがって、上記の繊維のうちでも、先端の尖鋭化のし
やすさという点から言えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)
などのポリエステル系合成繊維が尖鋭化加工が容易であ
る上に弾力性に優れている点で望ましいと言うことがで
きる。
やすさという点から言えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)
などのポリエステル系合成繊維が尖鋭化加工が容易であ
る上に弾力性に優れている点で望ましいと言うことがで
きる。
また、綿毛繊維としては、耐久性ならびに加工性、取り
扱いの難易などを考慮した場合、上記合成繊維から選択
するのが好ましいが、本発明者らの知見によれば、ポリ
エステル系合成繊維を用いるのが、立毛層のへたりも少
なく最も好ましいものである。
扱いの難易などを考慮した場合、上記合成繊維から選択
するのが好ましいが、本発明者らの知見によれば、ポリ
エステル系合成繊維を用いるのが、立毛層のへたりも少
なく最も好ましいものである。
本発明においては、合成繊維からなる刺毛を使用する場
合、紡糸、延伸後に熱処理された繊維、それもけん縮の
ないストレート状の繊維を採用することあるいは尖鋭加
工することは、立毛の直線性や美観、ソフト感にすぐれ
たものにでき、刺毛として極めて好適である。綿毛は、
けん縮度12〜13%程度以下、けん槽数15〜16山
/インチ以下程度の低けん縮を有することが望ましい。
合、紡糸、延伸後に熱処理された繊維、それもけん縮の
ないストレート状の繊維を採用することあるいは尖鋭加
工することは、立毛の直線性や美観、ソフト感にすぐれ
たものにでき、刺毛として極めて好適である。綿毛は、
けん縮度12〜13%程度以下、けん槽数15〜16山
/インチ以下程度の低けん縮を有することが望ましい。
本発明において、刺毛調立毛を構成する長い繊維は、そ
の繊維断面形状が偏平度1.5以上の偏平状断面を呈す
るものであることが好ましく、このようにすることによ
り、刺毛調立毛の粗硬感や使用率を著しく増大悪化せし
めることなく、刺毛調立毛の存在感を良好なものになし
得るものである。偏平状断面とは、代表的には第4図A
に示した楕円や第4図Bに示した偏平十字断面のものを
言い、上記偏平度は、長径/短径比で表わされる値であ
り、第4図A、 Bではそれぞれb / aで表わされ
る値が該偏平度である。
の繊維断面形状が偏平度1.5以上の偏平状断面を呈す
るものであることが好ましく、このようにすることによ
り、刺毛調立毛の粗硬感や使用率を著しく増大悪化せし
めることなく、刺毛調立毛の存在感を良好なものになし
得るものである。偏平状断面とは、代表的には第4図A
に示した楕円や第4図Bに示した偏平十字断面のものを
言い、上記偏平度は、長径/短径比で表わされる値であ
り、第4図A、 Bではそれぞれb / aで表わされ
る値が該偏平度である。
立毛形成方法としては、たとえば、染色された側繊維を
適度な重量比に混繊もしくは混綿し、織物、編物、不織
布などに該側繊維を植毛する方法、パイル編地に編成す
る方法、スライバー編機により編成する方法、二重織機
により二重織物に製織後、2枚の織物間を接結している
パイル経糸をナイフで切ってパイル織物を得る方法など
、すなわち、特開昭57−61739号公報あるいは特
開昭57−167434号公報等に記載されている方法
などが挙げられる。
適度な重量比に混繊もしくは混綿し、織物、編物、不織
布などに該側繊維を植毛する方法、パイル編地に編成す
る方法、スライバー編機により編成する方法、二重織機
により二重織物に製織後、2枚の織物間を接結している
パイル経糸をナイフで切ってパイル織物を得る方法など
、すなわち、特開昭57−61739号公報あるいは特
開昭57−167434号公報等に記載されている方法
などが挙げられる。
長い繊維(A)と短い繊維(B)の混合比は重量比にし
て長い繊維(A)/短い繊維(B)が10〜90/90
〜10、さらに好ましくは長い繊維(A)/短い繊維(
B)が35〜65/65〜35の割合とするのがよい。
て長い繊維(A)/短い繊維(B)が10〜90/90
〜10、さらに好ましくは長い繊維(A)/短い繊維(
B)が35〜65/65〜35の割合とするのがよい。
このようにして得た毛皮調構造物は、必要に応じて、バ
フキング、レイジング、ブラッシングなどの後加工を施
すことができる。
フキング、レイジング、ブラッシングなどの後加工を施
すことができる。
本発明の人工毛皮は、上記のように、長い繊維からなる
立毛と短い繊維からなる立毛の2層の立毛を有するもの
であって、短い繊維の色が実質的に無彩色系であり、か
つ、短い繊維の明度(L値)が長い繊維の明度(L値)
より小さい構成としたので、刺毛用の長い繊維(A)が
浮き出て見え、色の深みと鮮明惑と光沢の強調された美
観にすぐれた高級感の強調された人工毛皮を得ることが
できる。
立毛と短い繊維からなる立毛の2層の立毛を有するもの
であって、短い繊維の色が実質的に無彩色系であり、か
つ、短い繊維の明度(L値)が長い繊維の明度(L値)
より小さい構成としたので、刺毛用の長い繊維(A)が
浮き出て見え、色の深みと鮮明惑と光沢の強調された美
観にすぐれた高級感の強調された人工毛皮を得ることが
できる。
以下、実施例にて本発明の詳細な説明する。
実施例1
(1)刺毛用繊維(A)のハ鋭化加工
ボリブチレンテレフタレート・ステーブル(単糸繊度4
0デニール、繊維長35mm、33 mm、、 29
mm)の紙巻きした繊維束(束の断面形状は円形、束
の直径は4cm)を、夫々、40%のカセイソーダ溶液
中に浸漬し、120℃で、60分間処理した。処理後、
十分水洗して分解物を除いた。得られた繊維は両端に良
好なテーパーを有し、その繊維長は29mm、27mm
、23mmであった。
0デニール、繊維長35mm、33 mm、、 29
mm)の紙巻きした繊維束(束の断面形状は円形、束
の直径は4cm)を、夫々、40%のカセイソーダ溶液
中に浸漬し、120℃で、60分間処理した。処理後、
十分水洗して分解物を除いた。得られた繊維は両端に良
好なテーパーを有し、その繊維長は29mm、27mm
、23mmであった。
(2)刺 用繊維(A)の染色
上記尖鋭加工したステーブルを、それぞれ、高圧パドル
染色機にて、下記の染色処方にて120℃で60分間染
色した。以下、使用染料は分散染料である。
染色機にて、下記の染色処方にて120℃で60分間染
色した。以下、使用染料は分散染料である。
レゾリン ブルー BBLS (バイエル社製)0.0
3%o、w、f。
3%o、w、f。
テラシーン オレンジ 5RL 150%(チバガイギ
社製) 0.24%o、w、f。
社製) 0.24%o、w、f。
カヤロン ポリエステル ルピン
BLS200%(日本化薬社製)
0、88%o、w、f。
イオネット TD−2080,5g/l(均染剤 三
洋化成工業製) フイキサー PH−5000,5g/1(PH調整剤
三洋化成工業製) 浴比 1:30 染色後、周知の方法で還元洗浄、湯、水洗を行ない乾燥
した。
洋化成工業製) フイキサー PH−5000,5g/1(PH調整剤
三洋化成工業製) 浴比 1:30 染色後、周知の方法で還元洗浄、湯、水洗を行ない乾燥
した。
この東線は、いずれも、青みの赤色に染まっており、そ
れぞれ、デジタル測色色差計算機AUD−3CH−2型
(スガ試験機製)の集綿用セル(直径35mm、深さ5
mm)に各1層入れてL値を求め、表1の結果を得た。
れぞれ、デジタル測色色差計算機AUD−3CH−2型
(スガ試験機製)の集綿用セル(直径35mm、深さ5
mm)に各1層入れてL値を求め、表1の結果を得た。
(3)綿毛用繊維(B)の染色
ポリエチレンテレフタレート・ステーブル(2dX20
mm、2dx18mm、2dx16 m m )をパ・
ノケージ染色機にて、下記の染色処方にて130℃で6
0分間染色した。
mm、2dx18mm、2dx16 m m )をパ・
ノケージ染色機にて、下記の染色処方にて130℃で6
0分間染色した。
サマローン ブラック BBL液
(ヘキスト社製) 15%o、w、f。
イオネット TD−2080,5g/lフィキサー P
H−5000,5g/l浴比 1ニ
ア この東線は、いずれも、黒色に染まっており、上記(2
)と同じ方法で後処理したあと、上記(2)と同じ方法
でL値を求め、表1の結果を得た。
H−5000,5g/l浴比 1ニ
ア この東線は、いずれも、黒色に染まっており、上記(2
)と同じ方法で後処理したあと、上記(2)と同じ方法
でL値を求め、表1の結果を得た。
(4) 玉皮貞奄皐少l盈
刺毛用の短繊維(A)と綿毛用短繊維(B)とを混紡し
てパイル糸をつくり毛皮調パイル織物を作った。製織に
先立ってパイル糸は次に示すE、F、Gの3種類のもの
を作った。
てパイル糸をつくり毛皮調パイル織物を作った。製織に
先立ってパイル糸は次に示すE、F、Gの3種類のもの
を作った。
パイル糸(E):刺毛用短繊維40dX29mm、色は
青みの赤色。
青みの赤色。
綿毛用短繊維2dX20mm、色は黒色。
パイル糸(F) :刺毛用短繊維40dX27mm、色
は(E)糸刺毛と同一色。
は(E)糸刺毛と同一色。
綿毛用短繊維2dX18mm、色は(E)糸綿毛と同一
色。
色。
パイル糸(G);刺毛用短繊維40dX23mm、色は
(E)糸刺毛と同一色。
(E)糸刺毛と同一色。
綿毛用短繊維2dx[mm、色は(E)糸綿毛と同一色
。
。
刺毛用短繊維/綿毛用短繊維の混紡率は、いずれも40
/60重量%である。
/60重量%である。
製織に際して、整経時のパイル糸配列設計によってパイ
ル糸(E)が製品上7mmの幅を有している立毛層中央
部分を形成していて、一方その左右には、(E)と(F
)混在立毛部分、(F)の立毛部分、(F)と(G)の
混在立毛部分、(G)の立毛部分の順序で各7mmの幅
を有して1畝が53mmの幅で外観上ゆるやかなドーム
状の立毛を層部分を形成する第1図に示すような多畝構
造をねらうものとした。
ル糸(E)が製品上7mmの幅を有している立毛層中央
部分を形成していて、一方その左右には、(E)と(F
)混在立毛部分、(F)の立毛部分、(F)と(G)の
混在立毛部分、(G)の立毛部分の順序で各7mmの幅
を有して1畝が53mmの幅で外観上ゆるやかなドーム
状の立毛を層部分を形成する第1図に示すような多畝構
造をねらうものとした。
さらに、地組織を形成する地タテ糸には、素材はPET
で長繊維糸を用い、主地組織は濃茶色の績糸、敵と畝の
境界をなす部分は6mmの幅で濃茶色の績糸を用い、製
織を行なった。
で長繊維糸を用い、主地組織は濃茶色の績糸、敵と畝の
境界をなす部分は6mmの幅で濃茶色の績糸を用い、製
織を行なった。
製織後、生機裏面にポリウレタン樹脂をコーティングし
、開繊、毛さばきして得られたパイル布帛は、第1図に
概略モデルを示した如き、畝ピッチ6.3cmでゆるや
かなドーム状立毛分布を幅方向に有する多畝型構造のも
のであり、また裏面においては濃茶色の主地組織部に幅
6mmの濃茶色の地組織部5が筋をなすものであった。
、開繊、毛さばきして得られたパイル布帛は、第1図に
概略モデルを示した如き、畝ピッチ6.3cmでゆるや
かなドーム状立毛分布を幅方向に有する多畝型構造のも
のであり、また裏面においては濃茶色の主地組織部に幅
6mmの濃茶色の地組織部5が筋をなすものであった。
(本頁以下余白)
(5)」
表1から明らかなように、本発明の人工毛皮は、綿毛(
B)の明度が刺毛(A)より小さく、かつ、綿毛(B)
が無彩色である。かかる立毛品は刺毛(A)の赤色が綿
毛(B)の黒色より浮き出て見え、その結果として刺毛
のカバリング性が十分に強調された鮮明さを有するもの
になる。これにより深みと光沢のある高級感が強調され
た外観を呈していた。
B)の明度が刺毛(A)より小さく、かつ、綿毛(B)
が無彩色である。かかる立毛品は刺毛(A)の赤色が綿
毛(B)の黒色より浮き出て見え、その結果として刺毛
のカバリング性が十分に強調された鮮明さを有するもの
になる。これにより深みと光沢のある高級感が強調され
た外観を呈していた。
実施例2
(1)刺 用 °維(A)の染色
実施例1と同じ各ステーブルを、それぞれ高圧パドル染
色機にて、下記の染色処方にて130℃で60分間染色
した。
色機にて、下記の染色処方にて130℃で60分間染色
した。
レゾリン ブルー FBL
(バイエル社製) 2.0%0.讐、f。
イオネット TD−2080,5g/lフィキサー P
H−5000,5g/lこの東線は、いずれも、青色に
染まっており、実施例1(2)と同じ方法で後処理した
あと、上記実施例1(2)と同じ方法でL値を求めた。
H−5000,5g/lこの東線は、いずれも、青色に
染まっており、実施例1(2)と同じ方法で後処理した
あと、上記実施例1(2)と同じ方法でL値を求めた。
L値は23.8であった。
(2)綿毛用繊維(B)の染色
実施例1と同じ各ステーブルを実施例1(2)と同じ染
料処法、条件で染色、後処理を行った。
料処法、条件で染色、後処理を行った。
各東線は黒色に染まっており、実施例1と同じ方法でL
値を求め、表1に示す。
値を求め、表1に示す。
(3) 亙皮里五星皇製造
これらの東線(A)、 (B)から実施例1の加工方
法により毛皮調パイル織物を得た。
法により毛皮調パイル織物を得た。
(4)用璽
実施例1と綿毛(B)の色は同じであり、その明度差は
刺毛(A)より小さいものである。
刺毛(A)より小さいものである。
かかる立毛品は、実施例1と同様に青色の刺毛(A)は
黒色の綿毛(B)より浮き出て見えるものである。その
結果、鮮明で、深味と光沢のある高級感が強調された外
観を呈する人工毛皮が得られた。
黒色の綿毛(B)より浮き出て見えるものである。その
結果、鮮明で、深味と光沢のある高級感が強調された外
観を呈する人工毛皮が得られた。
実施例3
(1)刺 用繊維(A)の染色
実施例1と同じ各ステーブルを下記の染料処法にて、実
施例1と同じ条件で染色した。
施例1と同じ条件で染色した。
バラニール イエロー 3G
(バイエル社製) 2%o、w、f。
レゾリン ブルー FBL 2%o、iy、f。
(2)綿 用繊維(B)の染色
実施例1(2)と同じ。
(3i 毛叉4を孔q1遣
(略)
(4)u値
実施例1.2と同じように深みと鮮明で、しかも光沢の
ある緑色の人工毛皮が得られた。
ある緑色の人工毛皮が得られた。
実施例4
(1)毛皮週布皐q袈遺
刺毛用集綿(A)には、実施例1(2)と同じものを使
用し、綿毛用集綿(B)には、実施例1(3)に使用し
た染料濃度のAの濃度で染色した灰色系のものを使用し
、実施例1の加工方法により毛皮調パイル織物を得た。
用し、綿毛用集綿(B)には、実施例1(3)に使用し
た染料濃度のAの濃度で染色した灰色系のものを使用し
、実施例1の加工方法により毛皮調パイル織物を得た。
(2)評価
表1から明らかなように、灰色の綿毛のL値は赤色の刺
毛より小さいが、その差は1.2であるため、刺毛の綿
毛へのカバーリング効果は小さい。そのため、実施例1
に比べ、若干、鮮明性と深味、光沢とも劣るものであっ
た。
毛より小さいが、その差は1.2であるため、刺毛の綿
毛へのカバーリング効果は小さい。そのため、実施例1
に比べ、若干、鮮明性と深味、光沢とも劣るものであっ
た。
実施例5
(1)刺 用繊維(A)の染色
実施例1と同じステーブルを使用し、下記の染料処法に
て、100℃で30分間染色した。
て、100℃で30分間染色した。
スミカロン プリル レッド S−28L(住友化学工
業製) 0.06%o、w、f。
業製) 0.06%o、w、f。
レゾリン プリル レッド B5
0006%o、w、f。
カヤロン ポリエステル ライト
スカーレット G−3200%
(日本化架装) 0.21%o、w、f。
フォロン ルピン S−2GFL
(サンド社製) 0.08%0.鰐、f。
(2)綿毛用繊維(B)の染色
実施例1と同じステーブルを使用し、下記の染料処法に
て、100℃で30分間染色した。
て、100℃で30分間染色した。
ポリニール イエロー 3G
O,094%o、w、f。
レゾリン レッド FB
0.100%o、i+、f。
レゾリン ブルー FBL
O,086%o、 w、 f。
イオネット TD−2080,5g/lフィキサー P
H−5000,5g/l各染綿は東線ずれも灰色に染ま
っており、実施例1と同じ方法で後処理したあと、実施
例1と同じ方法でL値を求め表1に示す。
H−5000,5g/l各染綿は東線ずれも灰色に染ま
っており、実施例1と同じ方法で後処理したあと、実施
例1と同じ方法でL値を求め表1に示す。
(3)毛皮璽五星■製造
これら集綿(A)、 (B)から実施例1の加工方法
により毛皮調パイル織物を得た。
により毛皮調パイル織物を得た。
(4)■
刺毛(A)と綿毛(B)の明度差が4.8あり、このよ
うな立毛布帛は、実施例1.2.3と同様、刺毛のカバ
ーリング効果があるものである。したがって、薄い赤色
の刺毛が灰色より浮き上がって見え、淡色でありながら
、鮮明さと深味、光沢を有するものであった。
うな立毛布帛は、実施例1.2.3と同様、刺毛のカバ
ーリング効果があるものである。したがって、薄い赤色
の刺毛が灰色より浮き上がって見え、淡色でありながら
、鮮明さと深味、光沢を有するものであった。
比較例1
(1) 毛皮調布帛の製造
刺毛用集綿として実施例1の集綿を、綿毛用繊維として
実施例5の集綿を使用して、実施例1の方法により毛皮
調パイル織物を得た。
実施例5の集綿を使用して、実施例1の方法により毛皮
調パイル織物を得た。
(2)翌璽
表1のとおり、綿毛の色が無彩色であっても、その明度
が刺毛より大きいため、赤色の刺毛のカバーリング効果
は見られなかった。このような立毛品にあっては、綿毛
の灰色が目立ち、高級感があるものといえないものであ
った。
が刺毛より大きいため、赤色の刺毛のカバーリング効果
は見られなかった。このような立毛品にあっては、綿毛
の灰色が目立ち、高級感があるものといえないものであ
った。
比較例2
(1)玉皮皿布五至翌週
刺毛用集綿として実施例1の集綿を、綿毛用繊維として
実施例1の原綿を使用して、実施例1の方法により毛皮
調パイル織物を得た。
実施例1の原綿を使用して、実施例1の方法により毛皮
調パイル織物を得た。
(2)ハ
表1のとおり、綿毛のL値は比較例1よりさらに大きい
ものである。このような立毛品にあっては、白の綿毛が
よく目立ち、全く品位のないものであった。
ものである。このような立毛品にあっては、白の綿毛が
よく目立ち、全く品位のないものであった。
比較例3
(1)創1月!61i!I (、り一
実施例1と同じ集綿を使用。
(2)綿毛用繊維(B)の染色
実施例1と同じステープルを使用し、下記の染料処法に
て、実施例1と同じ条件で染色した。
て、実施例1と同じ条件で染色した。
ダイアニフクス イエロー・ブラウン
2R−FS 1.25%o、w、f。
(三菱化成工業製)
ダイアニックス レッド BN−3E
O1)8%o、iv、f。
ダイアニックス ブルー BG−FS
O130%o、w、f。
この集綿は、いずれも茶色に染まっており、実施例1と
同じ方法にてL値を求め、表1に示す。
同じ方法にてL値を求め、表1に示す。
(3)玉葱Am @ M (λ1道
(略)
(4) 用負
綿毛に有彩色を使用したものである。これの明度は刺毛
より小さいにもかかわらず、実施例1に比べ、深み、鮮
明性、光沢とも不足するものであった。
より小さいにもかかわらず、実施例1に比べ、深み、鮮
明性、光沢とも不足するものであった。
第1図は本発明の多畝型人工毛皮の構造をモデル的に例
示した断面図、第2図は、その要部拡大図、第3図は刺
毛と綿毛をモデル的に例示した側面図、第4図A、Bは
、本発明の人工毛皮に好ましく用いることのできる長い
繊維の繊維断面形状の1例をそれぞれ示したモデル図で
ある。
示した断面図、第2図は、その要部拡大図、第3図は刺
毛と綿毛をモデル的に例示した側面図、第4図A、Bは
、本発明の人工毛皮に好ましく用いることのできる長い
繊維の繊維断面形状の1例をそれぞれ示したモデル図で
ある。
Claims (10)
- (1)長い繊維からなる立毛と短い繊維からなる立毛の
2層の立毛層構造を有する人工毛皮であって、前記短い
繊維の色が実質的に無彩色系であり、かつ、該短い繊維
の明度(L値)が長い繊維の明度(L値)よりも小さい
ことを特徴とする人工毛皮。 - (2)長い繊維と短い繊維の色の明度差(ΔL値)が2
.5以上であることを特徴とする特許請求の範囲第(1
)項記載の人工毛皮。 - (3)長い繊維からなる立毛層の立毛長さと短い繊維か
らなる立毛層の立毛長さとの差が5mm以上であること
を特徴とする特許請求の範囲第(1)項または第(2)
項記載の人工毛皮。 - (4)長い繊維の繊維長が10〜70mm、短い繊維の
繊維長が5〜50mmの範囲内のものであることを特徴
とする特許請求の範囲(1)項、第(2)項または第(
3)項記載の人工毛皮。 - (5)長い繊維が短い繊維よりも太く、かつ長い繊維の
繊度が5〜50デニール、短い繊維の繊度が0.1〜5
デニールの範囲内のものであることを特徴とする特許請
求の範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項または第
(4)項記載の人工毛皮。 - (6)長い繊維からなる立毛の先端が尖鋭化されてなる
ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)
項、第(3)項、第(4)項または第(5)項記載の人
工毛皮。 - (7)短い繊維からなる立毛の先端が尖鋭化されてなる
ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)
項、第(3)項、第(4)項、第(5)項または第(6
)項記載の人工毛皮。 - (8)長い繊維の断面形状が、偏平度1.5以上の偏平
状断面を呈するものであることを特徴とする特許請求の
範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項
、第(5)項、第(6)項または第(7)項記載の人工
毛皮。 - (9)立毛層が、立毛の毛流れ方向と実質的に同一方向
の畝方向を有している多畝型の構造を呈していることを
特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項、第
(3)項、第(4)項、第(5)項、第(6)項、第(
7)項または第(8)項記載の人工毛皮。 - (10)多畝型の構造を呈している立毛層構造の一畝の
幅が、3〜10cmの範囲内のものであることを特徴と
する特許請求の範囲第(9)項記載の人工毛皮。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23130185A JPS6297987A (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 人工毛皮 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23130185A JPS6297987A (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 人工毛皮 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6297987A true JPS6297987A (ja) | 1987-05-07 |
Family
ID=16921472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23130185A Pending JPS6297987A (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 人工毛皮 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6297987A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6362046B1 (en) | 1994-08-30 | 2002-03-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor device allowing electrical writing and erasing of information and method of manufacturing the same |
KR20220149373A (ko) * | 2021-04-30 | 2022-11-08 | 주식회사 콤포 | 탄성 인조모피 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5721573A (en) * | 1980-07-14 | 1982-02-04 | Toray Industries | Animal wool like sheet with pattern and method |
JPS58169541A (ja) * | 1982-03-29 | 1983-10-06 | カネボウ株式会社 | 立毛製品及びその製造方法 |
-
1985
- 1985-10-18 JP JP23130185A patent/JPS6297987A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5721573A (en) * | 1980-07-14 | 1982-02-04 | Toray Industries | Animal wool like sheet with pattern and method |
JPS58169541A (ja) * | 1982-03-29 | 1983-10-06 | カネボウ株式会社 | 立毛製品及びその製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6362046B1 (en) | 1994-08-30 | 2002-03-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor device allowing electrical writing and erasing of information and method of manufacturing the same |
KR20220149373A (ko) * | 2021-04-30 | 2022-11-08 | 주식회사 콤포 | 탄성 인조모피 |
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