JPS62126527A - カラ−受像管 - Google Patents

カラ−受像管

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Publication number
JPS62126527A
JPS62126527A JP60266014A JP26601485A JPS62126527A JP S62126527 A JPS62126527 A JP S62126527A JP 60266014 A JP60266014 A JP 60266014A JP 26601485 A JP26601485 A JP 26601485A JP S62126527 A JPS62126527 A JP S62126527A
Authority
JP
Japan
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shadow mask
elastic member
color picture
electron beam
mask frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP60266014A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tokita
清 時田
Michio Nakamura
中村 三千夫
Hiroshi Urata
浦田 拓
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to CN86102402A priority patent/CN1015844B/zh
Priority to IN88/BOM/86A priority patent/IN164873B/en
Priority to EP86103265A priority patent/EP0195357B1/en
Priority to DE3650388T priority patent/DE3650388T2/de
Priority to US06/838,811 priority patent/US4652792A/en
Publication of JPS62126527A publication Critical patent/JPS62126527A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • H01J29/073Mounting arrangements associated with shadow masks

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、カラー受像管に関するものである。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
一般にカラー受像管は第2図に示すように、実質的に矩
形状のパネル■と漏斗状のファンネル■及びネック■か
ら真空外囲器が構成されている。
そしてパネル(υの内面には赤、緑及び青に夫々発光す
るストライプ状の蛍光体層からなる蛍光体スクリーンに
)が被着形成され、ネック■にはパネル■の水平軸に沿
っ”て−列に配列され、赤、緑及び青に対応する3本の
電子ビーム(14)を射出するいわゆるインライン型電
子銃0が配設されている。
また蛍光体スクリーン(イ)に近接対向した位置にはマ
スクフレームにその周辺部を支持され多数のスリフト状
の開孔が垂直方向に配列され、この垂直配列が水平方向
に多数配列されたシャドウマスク0が弾性部材(12)
を介して支持されている。
3本のインライン配列の電子ビーム(14)はファンネ
ル■の外部の偏向装置(9)によって偏向され矩形状の
パネル■に対応する矩形の範囲を走査し、かつシャドウ
マスク0の開孔を介して色選別されてストライプ状蛍光
体層にランディングし、カラー映像を再現させるように
なっている。また電子ビーム(14)は地磁気等の外部
磁界の影響を受はストライプ状蛍光体層に正確にランデ
ィングしない場合があり、再現映像の色純度が劣化する
のを防止するためファンネル■内部に強磁性金属板より
なる磁気遮蔽体(8)がフレーム■を介して係止されて
いる。
このようなカラー受像管に於いて、シャドウマスク0の
スリット状の開孔の水平方向の配列ピッチ数はストライ
プ状蛍光体層の173のピッチ数とする必要がある。従
って、通常スリット状の開孔を通過する有効電子ビーム
は173以下であり、残りの電子ビームはシャドウマス
ク0に射突し、時として80℃程度迄シャドウマスク■
を加熱させることになる。また、航空機のコックピット
などの計示用に使用される特殊なカラー受像管では、時
として200℃前後までシャドウマスクの温度が上昇す
ることもある。このシャドウマスク0は一般に熱膨張係
数の比較的大きい鉄を主成分とする厚さ0.2+m+前
後の薄板で形成され、厚さ1m前後の強固なマスクフレ
ーム■によって周辺部が固定されている。そのためシャ
ドウマスク(ハ)に射突した電子ビームはシャドウマス
ク0を加熱膨張させ、蛍光体スクリーンに)とシャドウ
マスク(ハ)との間隔(以下q値と云う)を変化させ、
このq値の変化が許容値以上になると電子ビームはスト
ライプ状蛍光体に正確にランディングせず、いわゆるミ
スランディングを生じ色純度を劣化させることになる。
これを防止するために特公昭44−3547号公報に示
されているようにマスクフレーム■をバイメタルを介し
てパネル側壁に係止し、シャドウマスク0全体を蛍光体
スクリーン@)方向に移動させてq値の変化を実質的に
許容し得る範囲内にとどめる方式が採用されている。
しかしながら、このバイメタルを用いる方式は複雑であ
り、部品点数が多いため組合せ精度がばらつき易い。ま
た、その動作原理もシャドウマスク→マスクフレーム→
バイメタルという経路の熱伝導のため動作が遅く、かつ
捕正効果も充分でない。その結果色純度もばらつき易く
、品位の良いカラー受像管は高価となる。
〔発明の目的〕
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり
、動作初期から長時間にわたり電子ビームのミスランデ
ィングを充分少くすることにより画像の色ずれなどの色
純度劣化を抑制し、簡単な支持材により画像再現性を向
上させたカラー受像管を提供することを目的としている
〔発明の概要〕
即ち1本発明はシャドウマスクを支持するマスクフレー
ムをパネルの内側壁に植設されたスタッドピンに細条状
弾性部材により懸架するにあたり、マスクフレームの常
温乃至200℃の範囲における熱膨張係数をαm、シャ
ドウマスクの常温乃至200℃範囲における熱膨張係数
をα。とし、 この細条状弾性部材の可動片部と管軸と
のなす角度αが電子ビームと管軸とのなす角βとの間に
−tan (α)〉−”’ jan(90−β)の関係
が成り立つようにしたこα f とを特徴とするカラー受像管である。
〔発明の実施例〕
以下、本発明のカラー受像管の実施例を詳細に説明する
がカラー受像管の全体構成は、はぼ従来例と同様である
ので説明しない。
第1図は、本発明のカラー受像管の7実施例の要部を示
す図である。
即ち、実質的に矩形状のパネル(υの内面には、赤、緑
及び青に夫々発光するストライプ状の蛍光体層からなる
蛍光体スクリーン(イ)が被着形成されている。この蛍
光体スクリーン@)に近接対向した位置には多数のスリ
ット状の開孔が垂直方向に配列され、この垂直配列が水
平方向に多数配列されたQ 、znun 重役の板厚で
、常温乃至200’Cの範囲における熱膨張係数α。が
約1.2 X 10−’deg−1の冷間圧延鋼板より
なるシャドウマスク(15)の側壁がlnw++前後の
板厚の比較的厚く、常温乃至200℃の範囲における熱
膨張係数α、が約1.2X IP’deg−1の冷間圧
延鋼板よりなるマスクフレーム(17)に固定され、こ
のマスクフレーム(17)とパネル(1)の内側面に植
設されたスタッドピン(10) Kは0.4n+m厚程
度のばね材例えば、析出硬化型のSO5631からなる
スタンドピン(10)との間には細条状弾性部材(22
)が設けられ、この細条状弾性部材(22)の可動片(
22a)の管軸(20)となす角αと細条状弾性部材(
22)が配置された近傍のシャドウマスクの最外周の開
孔を通過する電子ビーム(24)の管軸(20)となす
角βとが tan (α)> −tan(90−β)    −■
αf となるように設定されている。
この場合、シャドウマスク(15)とマスクフレーム(
18)は一体形成してもよい。また、この細条状弾性部
材(22)の配設位置は比較的機械強度が保てる′−形
状のパネル■の隅部にすることが好適である。
次に、この細条状弾性部材(22)によるシャドウマス
ク(15)の熱膨張の補正を詳細に説明する。
すなわち、細条状弾性部材(22)の可動片部(22a
)の管軸(20)となす角αはカラー受像管が90度偏
向須 管であり、かつ細条状弾性部材(22)が硬形状のパネ
ル(1)の四隅に配設されている場合、約57°に設定
した。マスクフレーム(18)が熱膨張した時、その熱
膨張量により比較的薄く形成された細条状弾性部材(2
2)の頂部Aは幾何構造により蛍光体スクリーン(イ)
方向へ移動(A′)することになる。従って、この細条
状弾性部材(22)に固定されたマスクフレーム(18
)及びシャドウマスク(15)を蛍光体スクリーン(4
)側へ移動させることができ、その結果、ミスランディ
ングを補正することができる。
更に詳しく説明すると、シャドウマスク(15)はその
温度上昇t、により熱膨張するが、その量すなわち、シ
ャドウマスクの開孔の移動は、第1図の点PからP′へ
の距離mに相当する。従って、このシャドウマスク(1
5)の熱膨張による電子ビームの変位を補正する場合は
、点P′まで移動したシャドウマスクの開孔を弾性部材
(22)により点Qに移動させればよい。すなわち、こ
の必要補正量りは、幾何学的に次のように表わすことが
できる。
すなわち D=m−jan (90−β) =α、・t、・e、・tan (90−β)   −■
となる。 ここでalは管軸からシャドウマスク外側壁
までの距離、tlIlはシャドウマスクの温度上昇であ
る。
ところが、実際にシャドウマスクの開孔を点P′から点
Q方向へ移動させるのは、前述したように、マスクフレ
ーム(17)の熱膨張f (温度上昇はtr )に伴な
う弾性部材の頂部のAからA′点までの移動dにより行
なわれる。従って、この頂部Aの移動による補正量dは
、幾何学的に次のように表わすことができる。
d =f−jan (α) =α1’t1’Q1’tan (a)    −〇ここ
で1.はマスクフレームの温度上昇を示す。
従って、シャドウマスク(15)の熱膨張に伴なう電子
ビームの変位を補正する場合、シャドウマスクの開孔を
点P′からQまで移動させるのに必要な補正量りと1弾
性部材(22)による実際の補正量dを等しくする必要
がある。すなわち、D=d           −(
イ)とする必要がある。この(イ)式に上記式■、(■
を代入すると となる。
ここで、シャドウマスク(15)とマスクフレーム(1
7)が同一材料、例えば、冷間圧延鋼板よりなる場合は
、熱膨張係数α。とαfは全く等しく土L= 1   
    −■ α f となる。
一方、マスクフレーム(]7)の厚さは通常1m程度で
あるため 、−L!!L−→ 1      −■Qf となる。
上記式(fE)、(71を上記式(ハ)に代入するとし
an  (α)   =  ”−tan(90−β )
         −(8)f となる。
ここで、シャドウマスク(15)とマスクフレーム(1
7)の温度上昇が等しい場合(tm/1r=1)は、こ
の式(8)から弾性部材(22)の補正角αは、電子ビ
ーム(24)と管軸(20)とのなす角βを用いて次の
ように決定すれば、シャドウマスク(15)の熱膨張に
伴なう電子ビームの変位をほとんど補正することができ
ることがわかる。
α =90− β       −(9)従って90度
偏向の場合(β=45°)の弾性部材の補正角αは、前
記式(9)より45°となり丁度偏向角の半分とすれば
よい。このような考え方は、例えば第3図に示すような
特公昭58−144号公報にすでに開示されている。こ
こで、弾性部材は(12)で示す。ところが、実際の動
作中のカラー受像管のシャドウマスクの温度と、マスク
フレームの温度は大幅に異なるため、市記公知技術のよ
うな考えではシャドウマスクの熱膨張に伴なう電子ビー
ムの変位を充分補正できないことが判明した。
すなわち、第4図は、本発明者らが前述の本発明に係る
実施例による構造を有した21型カラー受像管を用いて
実験して得たシャドウマスクとマスクフレームの通常動
作中の温度変化である。この結果より動作中のシャドウ
マスクは約47°C温度上昇するが、マスクフレームの
温度上昇は約30℃である。従って、このような90度
偏向(β=45°)のカラー受像管のシャドウマスクの
熱膨張に伴なう電子ビームの変位を補正するための第1
図に示すような弾性部材(22)の補正角αは、上記式
(8)より α= tan−” [ゴ「・tan(9045) ] 
   −(10)= 57 となる。従って第3図の前記公知例の如く、偏向角の半
分に等しい角度を有した弾性部材(12)では変位した
電子ビームを充分補正できないことは明らかである。
ところで、マスクフレームの温度がシャドウマスクより
低くなる原因は次のように考えられる。
すなわち、一般のテレビ受像機では、テレビセットの高
電圧の変化に伴なう偏向角のバラツキによる走査面積不
足、いわゆる画面切れを防止するため、電子ビームの偏
向角をあらかじめ大きく設定しである。しかし、この偏
向角の設定をあまり大きくすると偏向電力の増大という
エネルギーロスに加え、第1図に示すようにシャドウマ
スク(15)またはフレーム(17)の側壁で反射され
た電子ビーム(24a)が、蛍光面0)へ飛来して不必
要に蛍光体を発光させ著しく色純度を劣化させることに
なる。
このため画面切れ防止のための偏向角増加は、一般に3
%以内に抑えられている。従って動作中のシャドウマス
ク(15)およびその周辺部の一部には、電子ビームが
常に射突して温度を上昇させるが、マスクフレーム(1
7)に直接射突するのは殆んどない。そのため温度を上
昇させる要因は、高温のシャドウマスク(15)からの
輻射を含めた伝導のみである。このため、一般のカラー
受像管では、マスクフレーム(17)の温度がシャドウ
マスク(15)の温度より常に低く保たれることになる
更に、第5図に示すようにマスクフレーム(17)の熱
膨張による変位fが生じた時は弾力性細条(22)も種
々の形にたわみ、前述のような理想的補正は非常に雅し
い。例えばマスクフレーム(17)の熱膨張による変位
fが生じた時1弾カ性細条(22)の頂部Bはマスクフ
レーム(17)の熱膨張と同一方向へf′だけ必ずたわ
み、8′の位置となり、このたわみにより本来、弾力性
細条(22)の頂部Aを蛍光体スクリーン@)側A′の
位置に移動させるカが相殺され、極端な場合はミスラン
ディングを助長させることもある。
以上のように弾性部材の角度を単純に偏向角の半分にし
ただけではシャドウマスクの熱膨張に伴なう電子ビーム
の変位を充分補正できないことは明らかである。
一方、第6図に示すようにシャドウマスク■をマスクフ
レームを使用せずに弾性部材(12)を取り付けて、こ
の弾性部材(12)のいわゆる補正角を偏向角90°の
ほぼ半分、すなわち45°にして電子ビームを補正する
技術も特公昭46−4104号公報に開示されている。
この場合は、前述のようにマスクフレームを使用してい
なく、シャドウマスクの熱膨張がそのまま直接的に弾性
部材の補正効果となるため、偏向角が90°の場合、た
またま電子ビームを補正するための上記式■で表わされ
る必要補正量りと、上記式(3)で表わされる弾性部材
(12)による補正idがほぼ等しくすることができた
。しかし、例えば大型カラー受像管の主流である偏向角
が110°の場合、弾性部材の角度αは、前記公知例に
よれば偏向角の半分であるから55°となり、必要補正
量りと弾性部材の補正量dは、上記式■。
■より各々次のようになる6すなわちβ=α=55°で
あり、 D=ct、・tIlli、・tan (90−55) 
     −(11)d=α(4(1!f−tan (
55)      −(12)となる。
従って、必要補正iDと弾性部材による補正量dとの関
係はマスクフレームを使用してし1なし)ためα、・t
、4./α1・tIll−悲。=1であり次のようにな
る。
α、・tt−lf−tan(55) ネ=a、t1閣1蚕亘  −(13) →2 すなわち、特公昭46−4104号公報に開示されてい
る技術では必要補正量りと弾性部材による補正量dとの
差が顕著となり、弾性部材による補正量dが必要補正f
lDの2倍近くあり、電子ビームの変位を補正するどこ
ろか逆に、色純度を劣化させてしまうことになり、この
公知例が非常に限定されたものであることが判明した。
次に本発明者らが28型110度変向カラー受像管を用
いて行なった実験結果について、第7図を用いて詳細に
説明する。第7図は、横軸に動作経過時間(分)を、縦
軸に電子ビームの変位量すなわちミスランディング量の
変化を示している。前述のカラー受像管を通常の高圧2
5 KV、  ビーム電流1.2μA/adの白画面で
動作させた時のスクリーンの中心より330nn離れた
対角線上の点における電子ビームの変位を測定したもの
で、蛍光体スクリーン中心から水平方向に遠ざかる方向
を正とし、逆にスクリーンの中心に向う動きを負として
行なった。
第7図において特性Aは、特公昭44−3547号公報
に示されているように、マスクフレームをバイメタルを
介して矩形状パネルの各辺の略中央側壁に係止した従来
方式の21型、90度偏向カラー受像管の変化を示して
いる。これに対して特性Bは、前述の本発明による21
型、90度偏向カラー受像管の場合のデータを示したも
のである。すなわち、矩形状パネルの四隅の側壁に第1
図に示すような弾性部材(22)によりマスクフレーム
(17)に支持されたシャドウマスク(15)を係止し
たものである。
この時、弾性部材の可動片部(22a)と管軸(20)
とのなす角αを、上記式(10)で表わされるようにマ
スクフレームとシャドウマスクの動作中の温度差及び第
5図のf′で示されるような弾性部材(22)のたわみ
を考慮して57度と設定した。第7図から明らかなよう
に、本発明の実施例による特性Bは。
従来の特性Aに対しミスランディングの時間的変化は著
しく減少し、はぼ動作開始時点の位置に電子ビームが戻
っており、動作初期から長時間にわたりミスランディン
グによる色純度の劣化を良好に抑制していることがわか
る。一方、第7図の特性Cは、同じ21型90度偏向カ
ラー受像管において弾性部材の可動片部と管軸とのなす
角αをマスクフレームとシャドウマスクの動作中の温度
差を考慮せずほぼ同一温度として上記式(10)より4
5度、結局、前記公知例の偏向角の半分とした場合の特
性である。この弾性部材によると補正効果が少ないため
動作開始後90分後のミスランディングが約40μs生
じてしまう。また特性りは、28型110度偏向管にお
いて前記の公知例、特公昭58−144号公報及び特公
昭46−4104号公報に開示されているように、弾性
部材の角度αを偏向角の半分、すなわち、 この110
度偏向の場合は55度にした時のミスランディングの経
時変化を示した。ところが、今度は逆に動作開始後90
分後のミスランディング量は50μm以上と大きくなり
、マスクフレームとシャドウマスクの温度差を考慮せず
に弾性部材の角度ことも判明した。
さて、最近のカラー受像管では、シャドウマスクの熱膨
張に伴なう電子ビームのランディング位置の変位を抑制
するため、シャドウマスク材に、36%Ni −Fe合
金、いわゆるアンバー材を使用したものが、実用化され
ている。このアンバー材はその熱膨張係数が、従来の冷
間圧延鋼板に比べ約1710と小さいため、シャドウマ
スクの熱膨張を大幅に抑制することができる。ところが
、このアンバー材をシャドウマスクに使用する場合は、
カラー受像管製造の熱工程においてマスクフレームとの
熱膨張係数差による弊害、例えばシャドウマスクの熱変
形を防止するために、マスクフレームもアンバー材を使
用することが好ましい。しかし、このアンバー材がNi
合金で高価なため実用化に当っては、マスクフレームは
冷間圧延鋼材を使用してカラー受像管のコスト増加を極
力抑えながら特性向上を図っているのが実情である。さ
て、このように、最近のカラー受像管に使われ始めたア
ンバー材をシャドウマスク材に使用し、マスクフレーム
は第7図の特性A−Dを得たカラー受像管のものと同一
の冷間圧延鋼板材を使用し、弾性部材の角度αを前記公
知例の特公昭58−144号公報および特公昭46−4
104号公報に開示された偏向角の半分、すなわち55
度にした場合の28型110度偏向管のミスランディン
グ量の経時変化を第7図の特性Eに示した。この特性E
は、動作開始後90分後のミスランディング量が80μ
s以上と大きく、低熱膨張シャドウマスクを使用したに
も拘わらず、従来のシャドウマスクの特性りより悪くな
ってしまった。これはアンバー材のシャドウマスクがあ
まり熱膨張しないのに対し、冷間圧延鋼板のマスクフレ
ームのみが大きく熱膨張する結果であり、このマスクフ
レームの熱膨張に伴なう弾性部材の補正効果が異常に大
きいため、ミスランディングを補正するどころか逆に助
長させる結果となることを示している。これは、前記公
知例に開示されている技術、すなわち弾性部材の角度α
を偏向角の半分とすることが非常に限定されたカラー受
像管のみにしか適用できなく、一般に使用されているカ
ラー受像管に適用した場合は、そのミスランディング抑
制効果が著しく小さいか逆に、ミスランディングを助長
させるという弊害まで生じてしまう可能性が大きいこと
を示している。
これに対し、本発明によれば、バイメタルを使用せずに
管軸と角度αをなす可動片部を有する弾性部材でマスク
フレームに固定されたシャドウマスクの熱膨張に伴なう
電子ビームの変位を、動作中のマスクフレームとシャド
ウマスクの温度差を考慮して、角度αを次のように設定
することにより、効果的に抑制することができる。
tan (α) > −tan(90−β)     
−(14)αf ここで一般に使用されているカラー受像管は、偏向電力
軽減で、電子ビーム(24)走査面積を必要最小限に抑
えているため、シャドウマスクの周辺部を支持している
マスクフレームにはほとんど電子ビームが射突しない。
従ってカラー受像管の種類によりその絶縁値は異なるも
ののシャドウマスク(tm)とマスクフレーム(tf)
の温度差の割合は(1+、、/11)第4図に示したよ
うな特性がほぼ一般的で約1.57である。従って、本
発明により弾性部材を設計する場合は、次式により角度
αを決定すれば一般のカラー受像管に適用しても良好な
ミスランディング抑制効果が得られることになる。
jan (α)=1.6X(−)Xtan(90−β)
     −(15)αf さらに、シャドウマスクとマスクフレームが同一素材の
場合は、αlIl/α、=1のため次式により簡単に設
計することができる。
jan(a)=1.6 tan(90−β)     
 −(16)尚、上記実施例の如く、矩形状のパネルの
四隅でシャドウマスクを懸架すると、支持枠としてのマ
スクフレームの錆性が高まり、逆にマスクフレームを従
来より薄くすることが可能となる。例えばマスクフレー
ムの厚さを0.5+no+とすると、 本実施例の21
インチ型カラー受像管の1.6mmに比べ重量が約70
%減少する。すなわち、従来の1.6nmの重量が約1
.6kgに対し、0 、5 nn+のマスクフレームは
約o、skgと非常に軽量化することができ、 この軽
量化によりカラー受像管が衝撃を受けた時の電子ビーム
の変位量を抑制することにもなる。
一方、本実施例は、矩形状のパネルの四隅でシャドウマ
スクを懸架する構造のカラー受像管で説明したが、本発
明はこの範囲に限られるものではなく1例えば、矩形状
のパネルの長辺、短辺の略中央部でシャドウマスクを懸
架する構造はもちろんスタッドピンに嵌合する弾性部材
を介してシャドウマスクを懸架する構造を有するすべて
のカラー受像管に適用し相当の効果が得られることはい
うまでもない。
〔発明の効果〕
上述のように、簡単な構造で動作初期から長時間にわた
りミスランデインク量を著しく減少させることができ、
色ずれ1色むら等の色純度の劣イヒを効果的に改善する
ことができる非常しこ工業r内賦産に適したカラー受像
管を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による一実施例を示す要部拡大断面図
、第2図は、本発明による一実施例を説明するカラー受
像管の断面図、第3図は、従来のカラー受像管を示す要
部拡大断面図、第4図は、動作経過時間によるシャドウ
マスクおよびマスクフレームの温度変化を示す特性図、
第5図は、弾性部材の動作を説明する要部拡大断面図、
第6図は、従来のカラー受像管を示す要部拡大断面図、
第7図は、動作経過時間によるミスランディング量の変
化を示す特性図である。 ■・・・パネル       (イ)・・・蛍光体スク
リーン(ハ)、(15)・・・シャドウマスク ■、 
(17)・・・マスクフレーム(10)・・・スタッド
ピン    (12) 、 (22)・・弾性部材(1
2a) 、(22a)−可動片部 (久) 第  1  図 第2図 /? 第3図 第6図 p   〕   和   0 ンー仁M\闇Aり(4煕

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に矩形状のパネルと漏斗状のファンネル及
    びネックが連接された真空外囲器と、前記パネル内面に
    形成された蛍光体スクリーンと、前記ネックに内装され
    、前記蛍光体スクリーンを励起発光させる複数の電子ビ
    ームを射出する電子銃と、前記蛍光体スクリーンに近接
    対向するよう細条状弾性部材により矩形枠状のマスクフ
    レームを介して懸架されてなるシャドウマスクとを少な
    くとも備えたカラー受像管において、前記マスクフレー
    ムの常温乃至200℃の範囲における熱膨張係数をα_
    f、前記シャドウマスクの常温乃至200℃の範囲にお
    ける熱膨張係数をα_m、前記細条状弾性部材の可動片
    部と管軸とのなす角度をαとし、前記シャドウマスクが
    懸架された前記パネルに対応する前記蛍光体スクリーン
    端の方向に偏向される電子ビームと管軸とのなす角度を
    βとした時、tan(α)>α_m/α_ftan(9
    0−β)の関係が成り立つことを特徴とするカラー受像
    管。
  2. (2)細条状弾性部材がシャドウマスクの四隅において
    、パネルに懸架されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のカラー受像管。
JP60266014A 1985-03-11 1985-11-28 カラ−受像管 Pending JPS62126527A (ja)

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JP60266014A JPS62126527A (ja) 1985-11-28 1985-11-28 カラ−受像管
KR1019860001365A KR890004842B1 (ko) 1985-03-11 1986-02-27 컬러 수상관
CN86102402A CN1015844B (zh) 1985-03-11 1986-03-10 彩色阴极射线管
IN88/BOM/86A IN164873B (ja) 1985-03-11 1986-03-10
EP86103265A EP0195357B1 (en) 1985-03-11 1986-03-11 Color cathode ray tube
DE3650388T DE3650388T2 (de) 1985-03-11 1986-03-11 Farbbildröhre.
US06/838,811 US4652792A (en) 1985-03-11 1986-03-11 Color cathode ray tube with resilient shadow mask support

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