JPS62125910A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

Info

Publication number
JPS62125910A
JPS62125910A JP60267022A JP26702285A JPS62125910A JP S62125910 A JPS62125910 A JP S62125910A JP 60267022 A JP60267022 A JP 60267022A JP 26702285 A JP26702285 A JP 26702285A JP S62125910 A JPS62125910 A JP S62125910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioning
control
feedback
temperature
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60267022A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH064375B2 (ja
Inventor
Toru Kakehi
筧 亨
Katsumasa Matsui
松井 克雅
Katsuhiro Oba
大羽 勝廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP60267022A priority Critical patent/JPH064375B2/ja
Priority to US06/935,683 priority patent/US4744511A/en
Priority to DE86309216T priority patent/DE3688523T2/de
Priority to EP86309216A priority patent/EP0228813B1/en
Publication of JPS62125910A publication Critical patent/JPS62125910A/ja
Publication of JPH064375B2 publication Critical patent/JPH064375B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は自動車用空気調和装置に関し、詳しくは自動車
用空気調和装置に関する系の動的なモデルに基づいて、
車室内の温度を設定された目標温度とするよう好適なフ
ィードバック制御を初期時より行なう自動車用空気調和
装置に関する。
[従来の技術] 従来より乗員にとっての車室内の環境を快適なものとす
る為に、車室内の温度、湿度、清浄度等を制御する空気
調和装置が用いられているが、この内、主に車室内温度
をコントロールするものが広く普及している。こうした
自動車用空気調和装置では、吹出空気の温度を低温から
高温まで幅広く制御する為に、送風通路の上流に冷却器
(エバポレータ等)を配設し、一旦、送風される空気を
冷却した上で、更に加熱器(ヒータコア等)によって加
熱し、吹田空気を設定された温度に調節しているのであ
る。こうした送風・冷却・加熱を行なう一連の装置を、
空調ユニットと呼ぶ。近年、広く用いられている自動車
用空気調和装置の空調ユニットとしては、加熱器に供給
する熱量を可変するリヒートタイプと加熱器を通過する
空気の割合を可変するエアミックスタイプとがある。
いずれにせよ、これらの自動車用空気調和装置では車室
内の温度は吹出空気の持つ熱量、即ち吹出空気の流量と
温度とによって制御されている。
吹出空気の流量はブロアモータ等の送風能力によって定
まり、一方その温度は冷却器(エバポレータ)の冷却能
力、更に換言すればコンプレッサ等を含めた冷却系の能
力と加熱器による加熱能力、即ちリヒートタイプにあっ
ては温水の循環量、エアミックスタイプに必ってはエア
ミックスダンパのダンパ開度によって定まる。
空気調和を開始すると、空気調和装置は車室内温度を検
出して、設定された目標温度との偏差に基づき、吹出空
気の温度や流ωなどをフィードバック制御する。従って
、吹出空気の熱量の調節により、車室内温度は次第に設
定された目標温度に近づいてゆく。
こうした制御については特開昭55−47914@公報
や特開昭55−77659@公報等に開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上述した従来装置は、車室内温度が目標温度に接近され
維持されるように、車室内温度と目標温度との偏差に基
づくフィードバック制御を基本とし、更には外気温度や
日射量を考慮して予め設定した熱的平行条件を満足する
ように制御量を設定した予測制御を採用したもので必る
。又、送J!lff1としては、上記の温度の偏差が大
きい時には送風量を大きくし、偏差が小さくなる程送風
量を小さくするような単純な制御が行なわれているにす
ぎなかった。
従って、目標温度を変化させた時の過渡的応答性が必ず
しも充分になるとは限らず、設定された目標温度やその
時点での車室内温度、あるいは空調ユニットの能力等に
よっては過渡的応答性が不充分な場合があり、乗員に対
する快適な環境の維持が困難になる場合があるという問
題があった。
また、空調ユニットの能力は、送用量、冷却器の冷却能
力、加熱器による加熱能力等の組合わせで決まるが、こ
れらをどう組み合わせることが車室内温度の最適な制御
となるかは判然としておらず、従来は、設計者の経験等
に基づいて、上述した送風量の制御の如く単純な組み合
わせにより定められていたにすぎない。従って空調ユニ
ットの能力を十二分に引き出すことが必ずしもなされて
いなかった。
さらに、空調ユニットの制御が開始される初期時におい
ては、該空調ユニットの定常運転時と同様な制御を行な
うと、例えば、車室内温度を目標温度から一旦離してし
まうといった逆の制御、もしくは車室内温度を目標温度
に急激に接近させようとするような過制御が行なわれる
といった問題点も考えられた。
本発明は、空調ユニットの能力を最大限に引き出して車
室内温度を、該空調ユニットの運転初期時から好適に制
御する自動車用空気調和装置の提供を目的とする。
発明の構成 1問題点を解決するための手段] 本発明は上記問題を解決するために第1図に例示する構
成をとった。すなわち、第1図に例示ように、 車室内への吹出空気の少なくとも温度を含む諸量を外部
からの制wJ母に従って調節する空調手段M1と、 上記車室内の目標温度を設定する温度設定手段M2と、 上記車室内の車室内温度を検出する温度検出手段M3と
、 自動車用空気調和に関する系の動的なモデルに基づいて
予め定められた最適フィードバックゲインを使用して、
上記車室内温度が上記目標温度となるように上記空調手
段M1をフィードバック制御する付加積分型最適レギュ
レータで必る制御手段M4と、 を具備した自動車用空気調和装置であって、さらに、上
記空調手段M1が初期時にあるか否かを判定する判定手
段M5を有し、 しかも、上記制御手段M4が、 上記動的なモデルに基づいて予め設定されたパラメータ
を用いて、上記空調手段M1への制御量と上記車室内温
度とから、上記系の動的な内部状態を表わす状態変数を
推定する状態観測部M6と、上記目標温度と上記車室内
温度との偏差および上記最適フィードバックゲインの上
記偏差に関する要素から、上記空調手段M1への制御量
に関与する第1のフィードバック量を算出すると共に該
第1のフィードバック量を累積する第1のフィードバッ
ク信算出部M7と、 上記状態変数と上記最適フィードバックゲインの上記状
態変数に関する要素とから算出した第2のフィードバッ
ク量および上記累積された第1のフィードバック量の和
を制御量として上記空調手段M1に出力するフィードバ
ック制御量算出部M8と、 を備え、 該制御手段M4は、上記判定手段M5が初期時にあると
判定した場合には、上記空調手段M1の定常的な運転条
件に応じて予め定められた各基準設定値を制御量として
上記空調手段M1に出力するよう構成されたことを特徴
とする自動車用空気調和装置を要旨とするものである。
空調手段M1とは[従来の技術]の項で述べた空調ユニ
ットにほぼ相当し、すくなくとも吹出空気の温度を調節
する手段から構成されている。例えば、吹田空気の諸量
のひとつとして吹出空気の温度を考えれば、冷却器、例
えばエバポレータの冷却能力を制御するアクチュエータ
やエアミックスダンパの開度あるいは加熱器(ヒータコ
ア)に供給される熱1を制御するアクチュエータ等があ
る。冷却器の能力を制御するアクチュエータとしては、
コンプレッサの容量を変化させてその能力を可変するも
のや、冷媒の流量を制御するアクチュエータ等がある。
温度設定手段M2とは、車室内の目標温度を設定するも
のでおる。例えば、運転者により操作される温度設定器
のようなものでおってもよい。また、例えば、車室外気
温との偏差等に基づいて所定の目標温度を設定するもの
でおってもよい。
温度検出手段M3とは、車室内温度を検出するものであ
る。例えば、υ−ミスタ温度センサ等を用いてもよい。
また例えば、さらに応答性の良好な熱電対等から構成す
ることもできる。
判定手段M5とは、空調手段M1が制御開始時にあたる
初期時にあるか否かを判定するものである。例えば、デ
ィスクリートな論理回路として実現され、空調手段M1
の制御開始を検出するよう構成することもできる。また
、例えば周知のCPUを始め、ROM、RAMおよびそ
の他の周辺回路素子を備え、予め定められた処理手順に
従って空調手段M1の初期時を判定するもので必っても
よい。
制御手段M4とは、状態観測部M6と第1のフィードバ
ック伍算出部M7とフィードバック制御量算出部M8と
を備え、車室内温度を目標温度とするフィードバック制
御を行なう付加積分型最適レギュレータである。制御手
段M4は、通常マイクロプロセッサを用いROM、RA
M等の周辺素子や入出力回路と共に構成された論理演算
回路として実現され、予め記憶された処理手順に従って
、温度設定手段M2により設定された目標温度と温度検
出手段M3によって検出された車室内温度とから、空調
手段M1を、自動車用空気調和に関する系の動的なモデ
ルに基づいて予め定められた最適フィードバックゲイン
から定まる制御量により制御するよう構成されている。
ところで、上記のような付加積分最適レギュレータの構
成の手法は、例えば古田勝久著「線形システム制御理論
」 (昭和51年)昭晃堂等に詳しいが、ここで実際の
構成の手法について一通の兄通しを与えることにする。
尚、以下の説明においてF、X、A、IB、C,[)、
Jl、’M、u、L、G。
O,IR,P、M、Sはベクトル伍(行列)を示し、A
Tの如き添字Tは行列の転置を、A−1の如き添字−1
は逆行列を、更にXの如き添字へはそれが推定値である
ことを、Cの如き記号〜は制御対象の系から変換等によ
り生成された別の系、ここでは状態観測器(以下、オブ
ザーバと呼ぶ)で扱われている量であることを、y本の
如き記号”は目標値であることを、各々示している。
制御対象、ここでは車室内温度に関する系の制御におい
て、この゛制御対象の動的な撮舞は、離散系において、 X (k ) =A−X(k−1) +[B −u(k
−1) ・(1)y (k−1) = C−x (k−
1)        ・・・(2)として記述されるこ
とが現代制御理論より知られている。ここで式(1)は
状態方程式2式(2)は出力方程式と呼ばれ、X(k)
はこの系の内部状態を表わす状態変数量であり、u (
k )は空調手段M1によって調節される吹出空気の諸
量からなるベクトル、I!l1(k )はこの系の出力
を示す諸口からなるベクトルである。尚、本発明の扱う
自動車用空気調和を行なう系では、この出力ベクトルy
 (k )は車室内温度のみなので、以下、スカラff
1y (k )として扱うことにする。又、式(1)、
(2)は離散系で記述されており、添字には現時点での
値であることを、k−1は1回前のサンプリング時点で
の値であることを、各々示している。
自動車用空気調和、ここでは車室内温度の制御を行なう
系の内部状態を示す状態変数ff1X(k)は、その制
御系における未来への影響を予測するために必要十分な
系の履歴に関する情報を示している。従って、空調手段
M1によって空気調和の行なわれる車室内の温度(車室
内温度)が吹出空気の諸量によりどう撮舞うかという系
の動的なモデルが明らかになり、式(1)、(2>のベ
クトルA、 lf3. Cを定めることができれば、状
態変数量X(k)を用いて車室内温度を最適に制御でき
ることになる。なお、本発明の制御手段M4は、目標値
が常に一定である系を対象とした単なるレギュレータで
はなく、目標値が常時変化するサーボ系を対象とするた
め、系を拡大する必要があるが、これについては後述す
る。
ところで、自動車用空気調和のように複雑な対象につい
てはその動的なモデルを理論的に正確に求めることは困
難であり、何らかの形で実験的に定めることが必要とな
る。これが所謂システム同定と呼ばれるモデル構築の手
法であって、自動車用空気調和装置が所定の状態で運転
されている場合、その状態の近傍では線形の近似が成り
立つとして、式(1)の状態方程式2式(2)の出力方
程式に則ってモデルを構築するのである。従って、この
例のようにその運転に関する動的なモデルが非線形のよ
うな場合にも、定常的な複数の運転状態に分離すること
によって線形な近似を行なうことができ、個々の動的な
モデルを定めることができるのである。この場合、制御
量および車室内温度に関しては、線形近似を行なった場
合の定常点における各基準設定値からの摂動弁を抽出し
、該摂動弁を使用して諸量の算出を行ない。該綿出値を
上記各基準設定値に加えて制御量とする処理が必要とな
る。
ここで、制御対象が比較的容易に物理的なモデルを構築
できるのものであれば周波数応答法やスペクトル解析法
といった手法によりシステム同定を行なって、動的な系
のモデル(ここではベクトルA、[3,C)を定めるこ
とができるが、ここで取り上げた自動車用空気調和を行
なう系のような多次元系の制御対象では、ある程度近似
のよい物理モデルをつくることも困難であり、この場合
には最小2乗法や補助変数法おるいはオンライン同定法
などにより動的なモデルの構築を行なう。
動的なモデルが定まれば、状態変数IX(k)と車室内
温度y(k)及びその目標温度y”(k)からフィード
バック量が定まり吹出空気の諸量u(k )の制御量が
理論的に最適に定められる。
通常、自動車用空気調和装置においては、車室内温度の
1制御に直接関与する諸量として、例えばブロアモータ
による送風口が車室内温度に影響する徂、即ち送風間の
車室内温度に寄与する量を温度換算したものとか、エア
ミックスダンパ開度が車室内温度に影響する量などを用
い、これを状態変数ff1X(k)として扱えばよいの
であるが、これらの諸1の大部分は直接観測することが
できない。そこで、こうした場合には、制御手段M4内
に状態観測器(オブザーバ)と呼ばれる部分(状態観測
部M6)を構成し、車室内温度と吹出空気の諸量の制御
量とを用いて、この自動車用空気調和を行なう系の状態
変数ff1X(k)を推定することができる。これが所
謂、現代制御理論にお【プるオブザーバであり、種々の
オブザーバとその設計法が知られている。これらは、例
えば古田勝久他著「メカニカルシステム制御」 (昭和
59年)オーム社等に詳解されており、適応する制御対
象、ここでは自動車用空気調和装置の態様に合わせて最
小次元オブザーバや有限整定オブザーバとして設計すれ
ばよい。
また、制御手段M4の制御対象となる系は、目標温度が
温度設定手段M2によりステップ的に変化するサーボ系
である。すなわち、目標温度は例えば運転者の操作やオ
ートエアコン等の要求により変化する。一般にサーボ系
の制御においては、制御対象の出力が与えられた目標入
力に定常偏差なく追従するように制御する必要がある。
このため、伝達関数において適当な次数の積分を含む必
要がある。本発明においてはステップ的に目標温度が変
化する場合を想定しているので、−次の積分を考慮すれ
ばよい。そこで、制御手段M4は、目標温度と車室内温
度との偏差および予め定められた最適フィードバックゲ
インの上記偏差に関する要素から、空調手段M1への制
御量に関与する第1のフィードバック量を算出すると共
に該第1のフィードバック量を累積する第1のフィード
バック量算出部M7を備え、対象とする制御系をサーボ
系に拡大している。
さらに、制御手段M4は、上記累積された第1のフィー
ドバック量および上述した状態変数と最適フィードバッ
クゲインの上記状態変数に関する要素とから算出した第
2のフィードバック量の和を制御量として空調手段M1
に出力するフィードバック制御足算出品M8を有し、付
加積分型最適レギュレータとして制御量を決定する。
次に、最適フィードバックゲインについて説明する。上
記の如く積分量を付加した最適レギュレータでは、評価
関数Jを最小とするような制御入力(ここでは自動車用
空気調和を行なう系の吹出空気の諸量の制御量)の求め
方が明らかにされており、最適フィードバックゲインも
リカツチ方程式の解と状態方程式(1)、出力方程式(
2)のA、 B、Cマトリックス及び評価関数に用いら
れる重みパラメータ行列とから求められることがわかっ
ている(前掲書(t!! )。ここで重みパラメータは
当初任意に与えられるものであって、評価関数Jが自動
車用空気調和を行なう系の吹出空気の諸量の挙動を制約
する重みを変更するものである。
重みパラメータを任意を与えて大型コンピュータによる
シミュレーションを行ない、得られた吹出空気の諸量の
挙動から重みパラメータを所定量変更してシミュレーシ
ョンを繰り返し、最適な値を決定しておくことができる
。その結果最適フィ−ドパツクゲイン「も定められる。
従って、制御手段M4は、予めシステム同定等により決
定された自動車用空気調和を行なう系の動的モデルを用
いて付加積分型最適レギュレータとして構成され、その
内部におけるオブザーバのパラメータや最適フィードバ
ックゲインEなどは、全て、予めシミュレーションによ
り決定されているのである。
尚、以上の説明において状態変数ff1X(k)は自動
車用空気調和を行なう系の内部状態を表わす旧として説
明したが、これは実際の物理量に対応した変数m、例え
ばブロアモータの回転速度やエアミックスダンパの開度
等であってもよいし、既述したような車室内温度に直接
関与する量として換算された諸量よりなるベクトル吊と
して設計することもできる。
さらに、制御手段M4は、判定手段M5が初期時にある
と判定した場合には、上述した線形近似を行なった場合
の定常点における各基準設定値を制御量として空調手段
M1に出力するよう構成されている。
[作用] 本発明の自動車用空気調和装置は、第1図に例示するよ
うに、温度検出手段M3により検出された車室内温度が
温度設定手段M2により設定され目標温度となるように
、状態観測部M6は状態変数を推定し、第1のフィード
バック量算出部M7は上記両温度の偏差と最適フィード
バックゲインとから第1のフィードバック量を算出する
と共に累積し、フィードバック制御量算出部M8は該累
積された第1のフィードバック量および上記状態変数と
最適フィードバックゲインとから定まる第2のフィード
バック量の和を制御量として空調手段M1に出力するに
際して、判定手段M5により初期時にあると判定された
場合には、制御手段M4は空調手段M1の定常的な運転
条件に応じて予め定められた各基準設定値を制御量とし
て空調手段M1に出力するよう働く。
すなわち、空調手段M1の制御が開始される初期時には
、状態変数および目標温度と車室内温度との偏差の累積
値に基づいて定まるフィードバック量に代えて、上記基
準設定値を制御量として空調手段M1の制御が行なわれ
るのである。
従って本発明の自動車用空気調和装置は、制御の初期時
より空調手段M1の吹出空気の少なくとも温度を最適に
調節し、車室内温度を速やかに目標温度とする制御を行
なうよう働く。以上のように本発明の各構成要素が作用
することにより、本発明の技術的課題が解決される。
[実施例] 次に、本発明の好適な一実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。第2図は本発明一実施例における自動車用空
気調和装置のシステム構成図、第3図は自動車用空気調
和を行なう系の制御モデルを示す制御系統図、第4図は
システム同定の説明に用いるブロック線図、第5図は同
じくそのシグナルフロー線図、第6図はオブザーバの構
成を示すブロック線図、第7図は本発明一実施例におい
て電子制御回路により実行される車室内温度制御処理を
示すフローチャート、であって、以下この順に説明する
第2図において、空調ユニット1はブロアモータ3.エ
バポレータ5.ヒータコア7、エアミックスダンパ9等
を中心にエアミックスタイプとして構成されている。乗
員室10には車室内温度TRを検出する車室内温度セン
サ12.温度設定器14等が配設されている。空調ユニ
ット1は電子制御回路20により一制御されている。
空調ユニット1では、ブロアモータ3によって内外気切
換ダンパ21を介して吸入された空気は、エバポレータ
5を通過することによって、一旦冷却された後、その一
部はヒータコア7を通って再び加熱され、ヒータコア7
を通過しない空気と混合されて乗員室10内へ吹き出さ
れる。ヒータコア7を通過する空気と通過しない空気と
の比はエアミックスダンパ9の開度によって制御される
エバポレータ5は、コンプレッサ22と冷媒を循環する
管路等を備え、電子制御回路20によってコンプレッサ
22の能力を制御することにより、その冷却能力のコン
トロールが行なわれる構成となっている。図示しない車
載のエンジンを動力源とするコンプレッサ22の能力の
制御は、コンプレッサ22に内蔵され、コンプレッサ2
2の高圧至と低圧至とを連通ずる通路の開口面積を制御
するアクチュエータ(図示せず)による冷媒流量の変更
によって行なわれる。電子制御回路20はこのアクチユ
エータの駆動電圧を制御して冷却能力を制御するのであ
るが、以下、内蔵アクチュエータの駆動電圧を、単にコ
ンブレラ’J−22の駆動信号(駆vJ電圧)と呼ぶこ
とにする。
ヒータコア7は図示しないエンジンの冷却水(温水)が
循環するように構成されており、エンジンの暖機が終了
した時点では一定の熱量がヒータコア7に供給されるこ
とになる。更に、エアミックスダンパ9はダンパアクチ
ュエータ24によってそのダンパ開度が制御される構成
となっている。
電子制御回路20は周知のCPU30.ROM32、R
AM34等を中心に、入力ポート36゜出力ボート38
等をコモンバス40で相互に接続し、論理演算回路とし
て構成されている。入力ポート36は、車室内温度セン
サ12から車室内温度TRを、温度設定器14から目標
温度TR*を、容量に対応した電気信号として入力する
。出力ポート38は、ブロアモータ3を駆動する駆動信
号VB、コンプレッサ22の駆動信号VC、ダンパアク
チュエータ24の駆動信号VD、等を各々出力する。
電子制御回路20は、ROM32に予め記憶されたプロ
グラムに従って温度設定器14や車室内温度センサ12
等から入力された信号(TR*。
TR等)に基づき、ブロアモータ3.コンプレッサ22
.ダンパアクチュエータ24等を駆動信号(VB、VC
,VD等)によりフィードバック制御するが、この時、
フィードバック制御に用いられる制御モデルについて、
次に説明する。特にシステム同定による状態方程式(1
)、出力方程式(2)等におけるベクトルA、IB、C
の求め方やこれに基くオブザーバの設計、フィードバッ
クゲイン「の求め方、等について実際に即して説明する
。尚、第3図は制御系を示す図であって、ハード的な構
成を示すものではない。第3図に示す制御系は、実際に
は第7図のフローチャートに示した一連のプログラムの
実行により、離散系として実現されている。
第3図に示すように、まず目標温度TR”は目標温度設
定部P1によって設定される。本実施例では温度設定器
14が目標温度設定部P1に相当する。
積分器P2は、目標温度TR*と車室内温度TRとの偏
差に、後述する最適フィードバックゲイン「の該偏差に
対応する各要素F14. F24. F34を掛けた値
を累積して、第1のフィードバック量である偏差累積値
ZTRB (k )、ZTRC(k )、ZTRD (
k )を算出するものである。
摂動分抽山部P3は、車室内温度TRについて、定常的
な空気調和が行なわれている状態での車室内温度TRa
からの摂動分を抽出する。これは、既述したように、非
線形なモデルに対して線形の近似を行なう為に、自動車
用空気調和装置による空気調和の状態を、複数の定常的
な空調状態の近傍で線形な近似の成立する範囲の連続と
みなしてこの系に関する動的なモデルを構築したことに
よっている。従って、車室内温度TRを、一旦、予め定
めた最も近い定常状態からの摂動分δTR(=TR−T
Ra>として扱うのである。前記の積分器P2とオブザ
ーバP4とフィードバック量決定部P5とによって求め
られる空調ユニツ1へ1の制御量、即ら吹出空気の諸量
を定めるブロアモータ3の駆動電圧VB、コンプレッサ
22の駆動電圧VC,エアミックスダンパ9の開度を決
定するダンパアクチュエータ24の駆動電圧VDも摂動
分δVB、δvC2δVDとして扱われている。
オブザーバP4は、車室内温度の摂動分δTRと上記制
御量の摂動分δVB、δVC9δVDとから空気調和装
置の内部状態を表現する状態変数量X(k)を推定して
状態推定ωX(k)を求めるものである。
フィードバック量決定部P5は、上記状態推定量X(k
)に、後述する最適フィードバックゲイン「の該状態推
定!’X(k)に関する要素をl!)(プて算出した第
2のフィードバック量と、上記積分器P2により算出さ
れた第1のフィードバック量である偏差累積値とを加算
して、制Mffiの摂動弁δVB(k)、δVC(k 
) 、δVD (k )を算出するのである。
上記フィードバック量決定部P5で算出された制御mの
摂動弁δVB (k ) 、δVC(k)、δVD (
k )は、上記摂動分抽山部P3により選択された空気
調和装置の定常的な運転状態に対応した制御量からの摂
動弁でおる。このため、基準設定値加算部P6は、上記
定常的な運転状態に対応した基準設定値VBa 、VC
a 、VDaを上記摂動弁δVB(k)、δVC(k)
、δVD (k )に加算し、空調ユニット1の制wJ
IVB、VC。
VDを算出するのである。
初期時判定部P7は、空調ユニット1に対する制御が初
期時にあるか否かを判定する。
初期時にあると判定された場合には、上述した積分器P
2により算出されている第1のフィードバック量が、上
記第2のフィードバック量と等しい値で、かつ、正負の
符号が逆の値に設定される。
この処理により、初期時には、フィードバック準決定部
P5において、第1のフィードバック量と第2のフィー
ドバックmとが相殺され、制御量の摂動弁は全て値Oに
なる。このため、初期時の制御量は基準設定値VBa 
、VCa 、VDaに設定される。これは、空調ユニッ
ト1に対する制御の初期時には、それまでの運転状態の
偏差累積値がない。このため、不確かな値に応じて算出
した状態推定ff1X(k)に基づいて定まる摂動弁の
使用を避り、定常的な運転状態に対応して予め定められ
た基準設定値を制御量として初期時の制御の安定化を図
るものでおる。
以上、簡単にこの制御系の構成について説明したが、空
気調和装置の運転条件として、ブロアモータ3の駆動電
圧VB、コンプレッサ22の駆動電圧VC,ダンパアク
チュエータ24の駆動電圧VDを実施例として取上げた
のは、これらの1fflがエアミックスタイプの空調ユ
ニット1を有する自動車用空気調和装置では、車室内温
度TRの制御に関する基本的な量であることによってい
る。
従って本実施例では、空気調和装置を3人力1出力の多
元系として捕えた。自動車用空気調和装置がリヒートタ
イプであれば、ヒータコアに循環する温水の流量を可変
するウォータバルブの開度を制御■のひとつに置換する
など、必要に応じて他の多次元系の制御モデルをたてれ
ばよい。
以上、自動車用空気調和装置のハード的な構成とこの出
力の制御を行なうものとして3人力1出力の系を取り上
げた場合の制御系の構成について説明した。そこで、次
に実際のシステム同定による動的モデルの構築、オブザ
ーバP4の設計、最適フィードバックゲイン「の与え方
について説明する。
まず自動車用空気調和装置の動的なモデルを構築する。
第4図は3人力1出力の系として定常運転されている空
気調和装置の系を伝達関数G1<1 )〜G3(Z)に
より書き表わした図である。
尚、2は入出力信号のサンプル値の2変換を示し、G1
(Z)〜G3(z)は適当な次数をもつものとする。従
って、全体の伝達関数行列G(z)は、G (z ) 
= [G1(z)  G2(z)  G3(z)]で表
わされる。ここで伝達関数行列G(z)は、一定周期の
サンプル値系のある基準動作近辺で求められ、線形近似
されたものである。
本実施例の空気調和装置のように、その制御系が3人力
1出力の系であり、入出力の諸量に干渉が存在するよう
な場合には、物理的なモデルを定めることが極めて困難
となる。このような場合には、システム同定と呼ばれる
一種のシミュレーションにより伝達関数を求めることが
できる。
システム同定の手法は、例えば相良節夫他著、「システ
ム同定」 (昭和56年)社団法人計測自動制御学会等
に詳解されているが、ここでは最小2乗法により同定す
る。
空調ユニット1を所定の状態で定常運転し、コンプレッ
サ22とダンパアクチュエータ24の駆動電圧の摂動弁
δvC1δVDを共にOとして、ブロアモータ3の駆動
電圧の摂動弁δVBを適当な試験信号により制御する。
この時の入力としてのブロアモータ3の駆動電圧の摂動
力δVBと、出力としての車室内温度の摂動力δTRの
データをN回に亘ってサンプリングする。これを入力の
データ系列(u(i))=(δvsr )、出力のデー
タ系列(y(i>)−1δrRr )<但し、+ =1
.2.3.・・・N)と表わす。この時、系は1人力1
出力とみなすことができ、系の伝達関数Gl(z>は、 Gl  (z ) =B (z−1>/A (z−1>
  ・・・(3)即ち、 G1(z) = (bO+b1−z−1+−+bnz−0)/(1+
al  −z −1+a2−z−2+−+an −z 
−’)・・・(4) で求められる。尚、ここで、z−1は単位推移演算子で
あって、Z −1−X (k ) =x(k−1)を意
味している。
入出力のデータ系列(u (i >)、  (y(i 
>)から式(4)のパラメータa1〜an、bo〜bn
を定めれば系の伝達関数G1 (z)が求められる。最
小2乗法によるシステム同定では、このパラメータa1
〜an、bO〜bnを、 Jo−Σ[(V (k ’) +al  −V(k−1
) +、、。
i+=n +an−y(k−n ))−(bO−u (k )十b
l ・u (kl)+・・・ +bn −u (k−n ) ) ]2・・・(5)が
最小となるよう定める。本実施例ではn=1として、各
パラメータを求めた。この場合、系のシグナルフロー線
図は第5図のようになり、状態変数量としてxl(k)
をとって、その状1m・出力方程式は、 xl (Iul) =z−xl(k) =−al  −xl  (k )+bl  −u (k
 )・・・(6)V (k ) =×1  (k ) 
        ・・・(7)と表わせられる。従って
、1人力1出力の系とみなした場合のシステムパラメー
タA、IB、Cを各々A1−、IBI−、CI −とす
れば、となる。
同様の手法により、伝達関数G2  (z >、 G3
<2 >及び各々についてのシステムパラメータA2−
、A3−、 [B2−、 [B3 ′、 C2−、C3
=が求められる。そこでこれらのシステムパラメータか
ら元の3人力1出力の多次元系のシステムパラメータ、
即ち状態方程式(1)、出力方程式(2)のベクトルA
、[B、Cを定めることができる。
こうして本実施例の動的なモデルがシステム同定により
求められたが、この、動的なモデルは、空調ユニット1
が所定の状態で運転されている時、この状態の近傍では
線形の近似が成立つという形で定められる。従って、定
常的な複数の空気調和の状態に関して、上記の手法で伝
達関数G1(Z)ないしG3(z)が各々求められ、各
々の状態方程式(1)、出力方程式(2)、即ちベクト
ルA。
B、Cが求められ、その入出力の関係は摂動力δの間に
成立することになる。
次にオブザーバP4の設計方法について説明する。オブ
ザーバの設計にはゴピナスの設計法などがあって、古田
勝久・佐野昭共著「基礎システム理論」 (昭和53年
)コロナ社等々に詳しいが、本実施例では最小次限オブ
ザーバとして設計する。
オブザーバP4は空気調和の行なわれた車室内温度の摂
動力(δTR)と制御量の摂動力(δ■B、δVC2δ
VD)とから空調ユニット1の内部の状態変数IX(k
)を推定するものであるが、オブザーバP4によって求
められた状態推定量X(k )を、この系の制御におい
て、実際の状態変数ff1X(k)として扱うことがで
きるという根拠は次の点にある。今、オブザーバP4の
出力X(k )を状態方程式(1)、出力方程式(2)
に基いて次式(9)のように構成したとする。
X (k )= (A−L・C)・X(k−1)十fB
−u (k−1) +L ・y(k−1) ++ (9
)式(9)において「は任意に与えられる行列である。
式(’l)、(2)、(9)より変形すると、[X (
k ) −X (k ) ] −(]A−L−C[X(k−1)−X(k−1)]・・
・(10) を得る。従って(A−L・C)なる行列の固有値が単位
円内に必る様に行列IVを選択すればに→(3)でX(
k)→X(k)となり、制御対象の内部の状態変数fi
X(k)を入力制御ベクトルIJ (k )(即ちブロ
アモータ3等の駆動電圧[VB (k )VC(k )
  VD (k ) ] ’)と出力ベクトルッ(k)
 (即ちここではスカシIy (k )としての車室内
温度TR(k ))との過去からの系列U(*) 、 
y (*)を用いて正しく推定することができる。
第6図は最小次元オブザーバの構成を示すブロック線図
でおる。オブザーバをこのように構成し、オブザーバ内
部の状g−変数最をW(k)と措定すれば、 W(k) =P−W(k−1) 十J−1Ll(kl) 十M −
y(k−1)・・・(11) として状態推定ff1X(k−1)が求められることが
諒解されよう。ベクトルJは、特定の条件のもとでは任
意に選択でき、X(k)→X(kl:収束させる速さを
変更できる。ここでは、ベクトルJ。
Mを統合するベクトルをあらためてベクトルMとして、
式(11)を、 W(k)= P−W(k−1)十M[u(k−1)   y(k−1
)]”・・・(13) としておく。
既に述べたように、こうした最小次元オブザーバの具体
的な設計法はゴピナスの設計法などが知られており、本
実施例ではこれを用いて、空調ユニット1のある定常的
な運転状態について、を得た。
ここでは、オブザーバによって求められる状態推定1x
(k)、即ち空調ユニット1の内部状態を表わす変数と
して、δTB(k)、δTC(k >、δTD (k 
)を考えている。変数δTB (k )は、ブロアモー
タ3の吹出空気の流量を制御する駆動電圧VBによって
影響を受ける車室内温度の摂動分を、変数δTC(k 
)は、同様にコンプレッサ22の駆動電圧VCによって
影響をうける車室内実温度の摂動分を、変数δTD (
k )は、同じくダンパアクチュエータ24によって影
響をうける車室内温度の摂動分を、各々意味している。
即ち、状態推定量X(k)は、 X(k)= [δTB(k)  δ丁C(k)  δTD(k)]T
・・・(18) として表わされる。
次に最適フィードバックゲインFの求め方について説明
するが、最適フィードバックゲイン「を求める手法は、
例えば「線形システム制御理論」(前掲用)等に詳しい
ので、ここでは詳解は略して結果のみを示しておく。
空調ユニット1の制御人力υ(k)= [VB(k) VC(k) VD(k)コTとその出力
y (k )=TR(k )とについて、おる定常点の
まわりで、 δu (k ) =u (k ) −u(k−1)δV
 (k ) =y(k ) −y(k−1)とし、次の
評価関数Jを最小にする最適制御入力、即ら制御ωu 
(k )を求めることが空調ユニット1の制御系に関す
る付加積分型最適レギュレータとしての制御問題を解く
ことになる。
J−Σ[X”  (k ”)・0−X(k)k=O 十δu”(k)・R・δLJ(k)]・・・(19)尚
、ここでG、IRは車みパラメータ行列を、kは制御開
始時点をOとするサンプル回数を、各々示してあり、式
(19)右辺はQ、IRを対角行列とする所謂2次形式
表現でおる。
この時、最適なフィードバックゲイン「はF= (lR
+[BT−5−[B)”・1B”−5−A・・・(20
) として求められる。尚、式(20)におけるA。
Bは各々、 でおり、Sは離散型リカツチ方程式 %式% の解である。尚、ここで式(19)の評価関数Jの意味
は空調ユニット1に対する制御入力としての制御量u 
(k ) = [VB (k )  VC(k )VD
 (k ) ]”の動きを制約しつつ、制御出力y(k
)、ここでは車室内湿度TR(k )の目標値TR(k
 )”からの偏差を最小にしようと意図したものである
。制御ff1tJ (k )に対する制約の重み付けは
、重みパラメータ行列0.IRの値によって変更するこ
とができる。従って、すでに求めておいた空調ユニット
1の動的なモデル、即ち行列A、IB、Cを用い、任意
の重みパラメータ行列Q。
Rを選択して式(23)を解いてSを求め、式(20)
により最適フィードバックゲイン「を求めれば、状態変
数口X(k)は状態推定IX(k)として式(12)、
(13)より求められる。
既述したように、目標温度TR本と車室内温度TRとの
偏差に、上記最適フィードバックゲイン「の該偏差に関
する各要素F14. F24. F34を掛けた値を累
積して、第1のフィードバック量である偏差累積値ZT
RB (k )、ZTRC(k )。
ZTRD (k )を算出する。次に、上記状態推定f
f1X(k)に、上記最適フィードバックゲイン「の該
状態推定ωX(k)に関する要素Fij(i=1〜3.
 j=1〜3)を掛けて第2のフィードバックmを柿出
し、該算出値に上記第1のフィードバック量を各々加算
すると、空調ユニット1の制御ωu (k )の摂動分
、すなわらδVB(k)。
δVC(k ) 、 (5VD (k ) カ求マル。
重みパラメータ行列Q、Rを変えて最適な制御特性が得
られるまで以上のシミュレーションを繰り返すことによ
って、最適フィードバックゲイン「が、 のように求められた。
以上、最小2乗法によるシステム同定により空調ユニッ
ト1の制御系の動的モデルの構築、最小次元のオブザー
バの設計、最適フィードバックゲイン「の算出について
説明したが、これら、オブザーバ内の各パラメータP、
M、C,IDや最適フィードバックゲインF等は予め求
めておぎ、電子制御回路20の内部ではその結果のみを
用いて実際の制御を行なうのである。
そこで、次に、第7図のフローチャートに拠って電子制
御回路20が実際に行なう車室内温度制御処理について
説明する。尚、以下の説明では現実の処理において扱わ
れている岳を添字(k )付で、前回に扱われた口を添
字(k−1)付で表わすことにする。
CPLI30は空気調和装置が起動された債、CPU3
0の内部レジスタのクリアや制御初期値の設定および本
処理が第1回目であることを示す初期時フラグFSを値
Oにリセットするなどの初期化の処理をステップ100
にて行なった後、予めROM32内に格納された手順に
従い、後述するステップ110ないしステップ250の
処理を繰り返し実行する。この車室内温度制御処理では
予めROM32内に格納された上述のP、M、C。
D、「の値が用いられる。
まず、ステップ110では、車室内温度センサ12の出
力信号を入力ポート36を介して入力し、車室内温度T
R(k )の読み込みを行なう。ステップ120では、
同様に温度設定器14の出力信@を入力して、目標温度
TRI (k )を読み込む処理を行なう。本ステップ
120の処理が、第3図に示す目標温度設定部P1とし
て機能する。
続くステップ130では、ステップ110で読み込んだ
車室内温度TR(k )とステップ120で読み込んだ
目標温度TR* (k )との偏差をe(k)=TR本
 (k ) −TR(k )として求める。
続くステップ140では、ステップ110で読み込んだ
車室内温度TR(k )から、空調ユニット′1の動的
なモデルを構築した際、線形近似が成立つ範囲として取
上げた定常的な空調コニット1の運転状態のうらで最も
近い状態(以下、これを定常点TRa、VBa、VCa
、VDaと呼ぶ)を求める処理を行なう。ステップ15
0では、ステップ110で読み込んだ車室内温度TR(
k ”)について、ステップ140で定めた定常点から
の摂動分δTR(k )を求める処理を行なう。尚、こ
の摂動分に関しては、δT R(k−1)を初めとして
、前回本制御処理が実行された際の値が保存されている
ものとする。このステップ140,150の処理が第3
図の摂動分抽山部P3として機能する。
続くステップ160では、現在の空調ユニット1の運転
状態に対応したオブ(アーバ内のパラメータP、M、C
,[)−t”最適フィードバックゲインF等を選択する
処理を行なう。
次にステップ170に進み、前回上記ステップ130で
締出された偏差e(k、−1)に、上記ステップ160
で選択した最適フィードバックゲイン「の該偏差に関す
る要素を掛けた値を累積し、偏差累積値7丁RB (k
 >、ZTRC(k >、ZTRD (k )を以下に
示すように算出する処理が行なわれる。ここで、初期時
におけるZTRB(k−1)。
ZTRC(k−1)、ZTRD(k−1)の値は、ステ
ップ100で仝て○に設定されている。また、偏差とし
てe(kl)を使用しているのは、本処理における演算
時間遅れを考慮したためである。上記ステップ130と
本ステップ170の処理が第3図の積分器P2として機
能する。
ZTRB (k ) =ZTRB(kl)  十 F14−  丁’  −e
 (kl)ZTRC(k ) = ZTRC(k−1) 十F24− T −e (k
−1)ZTRD (k ) =ZTRD(kl)+F34−T−e(k−1)続くス
テップ180.ステップ190は状態推定IX(k)を
算出する処理であって、式(12)%式%() δTD (k )]”が求められる。即ち、オブザーバ
内の変数W(k)=[Wl  (k)  W2  (k
)]Tを用いて、ステップ180では、Wl(k)。
W2(k)を、 Wl(k) =P11・Wl (k−1) +P12・W2 (k−
1)十M11− δVB(k−1) 十M12・δV 
C(k−1)十M13・δVD(k−1)+M14・δ
TR(k−1)W2(k) =P21・Wl (k−1) 十P・22・W2 (k
−1)十M21・δVB(k−1)+M22・δVC(
k−1)十M23・δVD(k−1) 十M24・δT
R(k−1)として求め、続くステップ190ではステ
ップ180の結果を用いて、状態推定mを δTB(k )=011・Wl (k )十012・W
2 (k )+[)1  ・δTR(k) δTC(k )=021・Wl (k )+C22・W
2 (、k )+D2 ・δTR(k) δTD(k) =δTR(k)−δTB(k)−δTC(k)として求
める処理が行なわれる。ここでステップ180で用いら
れたδVB(k−1)、δVC(k−1)。
δVD(k−1) 、δT R(k−1)等は、上述し
たように、曲回、本制御処理が実行された時の値である
また、状態推定ff1X(k)のひとつであるδTD(
k)、即ちエアミックスダンパ9の開度を制御するダン
パアクチュエータ24駆動電圧の摂動分δVD (k 
)によって車室内温度の摂動分δTR(k )に影響を
与える温度の摂動分δTD (k )を、δTR(k 
)−δTB (k )−δTC(k )として求めてい
るのは、車室内温度の摂動分δTR(k )が測定され
ている(ステップ150)ことから、処理速度の向上を
考慮して目算の容易化を図ったものである。このステッ
プ180とステップ190の処理が第3図のオブザーバ
P4として機能する。
次にステップ200では、初期時フラグFSの値に基づ
いて、初期時か否かが判定される。初期時フラグ「Sは
上)ホしたステップ]00で値Oにリセットされている
ので、ステップ210に進む。
なお、本ステップ200の処理が第3図の初期時判定部
P7として機能する。
初期時にのみ実行されるステップ210では、偏差累積
値を以下のように設定する処理が行なわれる。
ZTRB (k ) =−(Fll・δTB(k)十F12・δTC(k)十
F13・δTD(k) ZTRC(k ) =−(F21・δTB(k)十F22・δTC(k)十
F23・δTD(k) ZTRD (k ) =−(F31・δTB(k)+F32・δTC(k)十
F33・δTD(k) その後、初期時フラグFSを値1にセットしてステップ
220に進む。
初期時の場合は、上記ステップ210に続いて、一方、
初期時でない場合は上記ステップ200に続いてステッ
プ220が実行される。ステップ220では、上記ステ
ップ180、ステップ190で算出された状態推定量X
(k)=[δTB (k )δTC(k )  δTD
 (k ) ]”に、上記ステップ160で選択した最
適フィードバックゲイン「の該状態推定量X(k)に関
する要素を掛け、さらに、上記ステップ170またはス
テップ210で算出された偏差累積値を加算して、ブロ
アモータ3の駆動電圧の摂動分δVB(k)、コンプレ
ッサ22の駆動電圧の摂動分δVC(k ) 、ダンパ
アクチュエータ24の駆動電圧の摂動分δVD(k>を
算出する処理が行なわれる。すなわち、以下のような演
算が実行される。
δVB (k ) =F11・δTB(k )+F12・δTC(k)十F
13・δTD(k )+ZTRB(k )δVC(k、
) =F21・δTB(k )十F22・δTC(k)十F
23・δTD(k )+ZTRC(k )δVD (k
  ) =F31・δTB(k)+F32・δTC(k)十F3
3・δTD(k )+ZTRD(k )本ステップ22
0の処理が第3図に示すフィードバック量決定部P5と
して機能する。初期時には、偏差累積値がステップ21
0で設定されるため、上記演算から求まる各摂動分δV
B(k)、δVC(k)、δVD(k)は相殺されて仝
てOとなる。
一方、初期時でない場合には、偏差累積値がステップ1
70で算出されるため、上記演算により各摂動分δB(
k)、δVC(k)、δVD(k)は所定の値となる。
続くステップ230では、ステップ220で求めた各駆
動電圧の摂動分δVB(k)、δvC(k)、δVD 
(k )に定常点での値VBa、Vca、voaを加え
て、実際の駆動電圧VB (k )、 VC(k >、
 vo (k )を求める処理が行なわれる。これが第
3図の基準設定値加算部P6に相当する処理である。
続くステップ240ではステップ230で求めた各駆動
電圧VB (k )、 VC(k >、VD (k )
を、出力ポート38を介して、ブロアモータ3゜コンル
ッサ22.ダンパアクヂュエータ24の各々に出力する
処理が行なわれる。ステップ250で(,1サンプリン
グ・演算・制御の回数を示している添字にの値を1だけ
インクリメント(更新)し、上記ステップ110へ戻っ
て、上述のステップ110ないし250の処理を再び繰
返す。
以上のように構成された本車室内温度制御処理に依って
行なった制御の様子について、第8図に従来の単IT!
なフィードバック制御の様子と比較して示した。制御例
として、車室内温度TRが15[°C]にある場合に、
目標温度TR本を20ピC]に設定して制御を開始した
場合を取り上げた。この目標温度を第8図では一点鎖線
Pで示したが、これに対する車室内温度の変化を車室内
温度センサ12の出力信号に基いてプロットしたのが実
線G、破線Fおよび二点鎖線Hである。実線Gは本実施
例による車室内温度の制御例を、破線Fは従来の制御に
よる制御例を、二点鎖線1−1は初期時の判定を行なわ
ない場合の制御例を、各々示している。第8図から明白
なように、本実施例〔こよれば、従来の制御より速い応
答性(立ち上がり)を実現した上で、オーバーシューl
〜、アンダーシュートもほとんどなく車室内温度TRを
目標温度TR*にすることができている。空気調和を行
なっている系が安定する時間で比較すれば、本実施例で
は、立ち上がりが速いにもかかわらず1桁以上の改善を
実現していることがわかる。また、初期時に状態推定量
X(k)に基づいて各駆動電圧の摂動弁を算出すると、
初期時には偏差累積値かないので、状態推定IX(k)
は不確かな値となってしまう。
このため、例えば二点鎖線1−1で示すように、目標子
−R本と逆の方向に向けて制御を開始してしまうといっ
た不都合を生じる場合もある。これに対して、本実施例
のように、初期時には定常点における基準設定値VBa
 、VCa 、VDaに基づいて制御を開始すると、第
8図に実線Gで示すように、初期時より目標温度TR*
に向かい速やかに接近する。これにより、車室内温度T
Rを応答性良く目標温度に制御できるばかりか、ブロア
モータ3゜コンプレッサ22.ダンパアクチュエータ2
4を最適に制御するので、無駄なエネルギを消費するこ
とがなく、省燃費でしかもコンプレッサ22をオン−オ
フ制御しないことから内燃機関の出力トルクの変動も低
減することができる。
これは、本実施例の制御では、熱平衡を予測した単純な
フィードバック制御に替えて、付加積分型最適レギュレ
ータである電子制御回路20による制御を行なうためで
ある。即ち制御対象である空気調和を行なう系のモデル
をシステム同定によって実験的に解析して、制御対象の
状態、即ら未来への影響を予測するために必要十分な系
の過去の履歴に関する情報を推定し、制御の初期時には
上記系のモデルの定常点における基準設定値を、一方、
制御が開始された後は上述の推定した量を、各々用いて
制御を行なうよう構成したためである。
また、本実施例では、偏差累積値ZTRB(k )。
ZTRC(k )、ZTRD(k )を算出するに際し
、偏差として前回サンプリングされて算出された偏差e
(k−1)を使用している。このため、離散時間系にお
ける電子制御回路20の演算時間遅れに対する補償が可
能となっている。
さらに、本実施例の自動車用空気調和装置は車室内温度
を制御する電子制御回路20におけるフィードバックゲ
インの設計が極めて論理的になされ、これを最適に定め
ている。従って、従来の制御装置のように設計者の経験
等に基づいて設計し、必要に応じて実際に調整を行ない
、適切と思われるフィードバックゲイン゛を設定する作
業が不要となり、設計・開発工数やコストを低減するこ
とができる。
なお、本実施例において、空調ユニット1が空調手段M
1に該当し、温度設定器14と電子制御回路20および
該電子制御回路20により実行される処理(ステップ1
20)が温度設定手段M2として機能し、車室内温度セ
ンサ12と電子制御回路20および該電子1iQ御回路
20により実行される処理(ステップ1.10>が温度
検出手段M3として機能する。また、電子制御回路20
および該電子制御回路20により実行される処理(ステ
ップ140.’150,160,210>が制御手段M
4として、電子制御回路20および該電子制御回路20
により実行される処理(ステップ200〉が判定手段M
5として、電子制御回路20および該電子制御回路20
により実行される処理(ステップ180,190)が状
態観測部M6としで、電子制御回路20および該電子制
御回路20により実行される処理(ステップ130,1
70)が第1のフィードバック量算出部M7として、電
子制御回路20および該電子制御回路20により実行さ
れる処理(ステップ220,230,24、0 >がフ
ィードバック制mix出部M8として、各々機能する。
以上本発明の一実施例について説明したが、本発明はこ
のような実施例に回答限定されるものではなく、リヒー
トタイプの空気調和装置に適用したり、状態変数X(k
)として他の変数を用いるなど、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において、種々の態様で実施し得ることは勿論
である。
発明の効果 以上詳記したように、本発明の自動車用空気調和装置は
、温度検出手段の検出した車室内温度を温度設定手段の
設定した目標温度とするに際し、判定手段により初期時
にあると判定された場合には、制御手段が空調手段の定
常的な運転条件に応じて予め定められた基準設定値を制
御量として空調手段に出力し、その後は、第1のフィー
ドバックffl算出部で累積された第1のフィードバッ
ク量および状態観測部により推定された状態変数と最適
フィードバックゲインとから定まる第2のフィードバッ
ク量の和を制御量として制御手段が空調手段に出力よう
構成されている。このため、空調手段の制御が開始され
る初期時より、車室内温度を目標温度に向けて速やかに
調節すると共に、該目標温度が変化した場合でも応答性
・追従性を高水準に保った制御を行なうことができると
いう優れた効果を奏する。
また、車室内温度の過制御を生じることもないため、自
動車用空気調和装置の駆動源に対する負担が最小となる
ので、例えば駆動源としての内燃機関の燃費性能を向上
ざぜることかできる。
さらに、自動車用空気調和に関する系の動的なモデルに
基づいて予め定められた最適フィードバックゲインを使
用しているので、空気調和装置の設計・開発工数を低減
することができるという利点も生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の内容を概念的に例示した基本的構成図
、第2図は本発明一実施例としての自動車用空気調和装
置のシステム構成図、第3図は同じくその空気調和を行
なう系の制御系統図、第4図は同じくその系のモデルを
同定するのに用いたブロック線図、第5図は伝達関数を
求める為のシグナルフロー線図、第6図は最小次元オブ
ザーバの構成を示すブロック線図、第7図は本発明一実
施例において実行される付加積分型最適レギュレータと
しての制御を示すフローチャート、第8図は実施例の制
御特性と従来の制御の様子とを比較するグラフである。 Ml・・・空調手段   M2・・・温度設定手段M3
・・・温度検出手段 M4・・・制御手段   M5・・・判定手段M6・・
・状態観測部 Ml・・・第1のフィードバック量算出部M8・・・フ
ィードバック制御量算出部1・・・空調ユニット  3
・・・ブロアモータ5・・・エバポレータ 9・・・エアミックスダンパ 10・・・乗員室    12・・・車室内温度センサ
14・・・温度設定器  20・・・電子制御回路22
・・・コンプレッサ 24・・・ダンパアクチュエータ 30・・・CPU 32・・・ROM

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車室内への吹出空気の少なくとも温度を含む諸量を
    外部からの制御量に従って調節する空調手段と、 上記車室内の目標温度を設定する温度設定手段と、 上記車室内の車室内温度を検出する温度検出手段と、 自動車用空気調和に関する系の動的なモデルに基づいて
    予め定められた最適フィードバックゲインを使用して、
    上記車室内温度が上記目標温度となるように上記空調手
    段をフィードバック制御する付加積分型最適レギユレー
    タである制御手段と、を具備した自動車用空気調和装置
    であって、さらに、上記空調手段が初期時にあるか否か
    を判定する判定手段を有し、 しかも、上記制御手段が、 上記動的なモデルに基づいて予め設定されたパラメータ
    を用いて、上記空調手段への制御量と上記車室内温度と
    から、上記系の動的な内部状態を表わす状態変数を推定
    する状態観測部と、 上記目標温度と上記車室内温度との偏差および上記最適
    フィードバツクゲインの上記偏差に関する要素から、上
    記空調手段への制御量に関与する第1のフィードバツク
    量を算出すると共に該第1のフィードバック量を累積す
    る第1のフイードバック量算出部と、 上記状態変数と上記最適フィードバックゲインの上記状
    態変数に関する要素とから算出した第2のフィードバッ
    ク量および上記累積された第1のフィードバック量の和
    を制御量として上記空調手段に出力するフィードバック
    制御量算出部と、を備え、 該制御手段は、上記判定手段が初期時にあると判定した
    場合には、上記空調手段の定常的な運転条件に応じて予
    め定められた各基準設定値を制御量として上記空調手段
    に出力するよう構成されたことを特徴とする自動車用空
    気調和装置。 2 上記空調手段の調節する諸量が、吹出空気を送風す
    るブロアモータの送風量と、該吹出空気を一旦冷却する
    冷媒の流量と、該吹出空気の再度加熱される流量とから
    なる特許請求の範囲第1項に記載の自動車用空気調和装
    置。
JP60267022A 1985-11-27 1985-11-27 自動車用空気調和装置 Expired - Lifetime JPH064375B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60267022A JPH064375B2 (ja) 1985-11-27 1985-11-27 自動車用空気調和装置
US06/935,683 US4744511A (en) 1985-11-27 1986-11-26 Air conditioner for automobiles
DE86309216T DE3688523T2 (de) 1985-11-27 1986-11-26 Kraftfahrzeugklimaanlage.
EP86309216A EP0228813B1 (en) 1985-11-27 1986-11-26 Air conditioner for automobiles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60267022A JPH064375B2 (ja) 1985-11-27 1985-11-27 自動車用空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62125910A true JPS62125910A (ja) 1987-06-08
JPH064375B2 JPH064375B2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=17438966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60267022A Expired - Lifetime JPH064375B2 (ja) 1985-11-27 1985-11-27 自動車用空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH064375B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1277606A3 (en) * 2001-07-17 2003-10-29 Sanden Corporation Vehicular Air Conditioning Apparatus

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5547914A (en) * 1978-10-02 1980-04-05 Nippon Denso Co Ltd Temperature control method of air conditioner
JPS583001A (ja) * 1981-06-30 1983-01-08 Fujitsu Ltd ロボツト制御方式
JPS5822712A (ja) * 1981-08-05 1983-02-10 Diesel Kiki Co Ltd 車輛用空気調和装置の制御装置
JPS58169203A (ja) * 1982-03-30 1983-10-05 Fujitsu Ltd 移動体の適応制御方式

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5547914A (en) * 1978-10-02 1980-04-05 Nippon Denso Co Ltd Temperature control method of air conditioner
JPS583001A (ja) * 1981-06-30 1983-01-08 Fujitsu Ltd ロボツト制御方式
JPS5822712A (ja) * 1981-08-05 1983-02-10 Diesel Kiki Co Ltd 車輛用空気調和装置の制御装置
JPS58169203A (ja) * 1982-03-30 1983-10-05 Fujitsu Ltd 移動体の適応制御方式

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1277606A3 (en) * 2001-07-17 2003-10-29 Sanden Corporation Vehicular Air Conditioning Apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH064375B2 (ja) 1994-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0228813B1 (en) Air conditioner for automobiles
EP0179625B1 (en) Air conditioner for automobiles
JPS64243B2 (ja)
EP0051287B2 (en) Air-conditioning method and system for an automotive vehicle
EP0051831B1 (en) Air-conditioning method and system for an automotive vehicle
JP2573864B2 (ja) 車両用空調制御装置
Reuscher et al. Model predictive zonal temperature control of a vehicle cabin
Pereira et al. Adaptive RBFNN versus conventional self-tuning: comparison of two parametric model approaches for non-linear control
JPS62125910A (ja) 自動車用空気調和装置
Alizadeh et al. Model predictive control of HVAC system in a battery electric vehicle with fan power adaptation for improved efficiency and online estimation of ambient temperature
Göltz et al. Design and comparison of model-based controllers for an automotive air conditioning system in an electric vehicle
JPH0580365B2 (ja)
JPS61232913A (ja) 自動車用空気調和装置
JPS61220909A (ja) 自動車用空気調和装置
JPS62128816A (ja) 自動車用空気調和装置
JPH07332732A (ja) 空気調和装置の制御装置
JP3333218B2 (ja) 車両用空調装置
JPS61220907A (ja) 自動車用空気調和装置
Engel et al. Modeling of Automotive HVAC Systems Using Long Short-Term Memory Networks
O’Boyle et al. Vehicle Thermal Modelling for Improved Drive Cycle Analysis of a Generic City Bus
JP3309542B2 (ja) 車両用空調装置
US6712280B2 (en) Deep mass compensation for a vehicle automatic climate control
JP3438537B2 (ja) ニューラルネットワークの演算装置
Glos Modeling and Control of Electric and Thermal Flows in Fully Electric Vehicles
JP3858446B2 (ja) 空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term