JPS62125537A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPS62125537A
JPS62125537A JP26522185A JP26522185A JPS62125537A JP S62125537 A JPS62125537 A JP S62125537A JP 26522185 A JP26522185 A JP 26522185A JP 26522185 A JP26522185 A JP 26522185A JP S62125537 A JPS62125537 A JP S62125537A
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JP
Japan
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magnetic
layer
magnetic layer
radiation
recording medium
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Application number
JP26522185A
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English (en)
Inventor
Hideo Hatanaka
畠中 秀夫
Shinya Matsutani
伸哉 松谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオ、ビデオ機器あるいはコンピュー
ター等に用いる磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録
媒体に間するもので、特には非磁性支持体ならびにバン
クコートN(以下、バック層と略称)の表面性の影響を
殆ど受けることのない磁性層と極めて走行耐久性に優れ
たバック層を具備した磁気記録媒体の製造方法に関する
従来の技術 近年、上記の各磁気記録媒体は高密度記録に向い、その
ために記録波長は短く、記録トラック幅は狭く、記録媒
体厚は薄くという方向にある。その結果、再生出力、S
N比等の電磁変換特性は一般に不利になる。この対策と
して、短波長記録時の再生出力低下につながる磁気記録
媒体と磁気ヘッドとの間隔損失をできるだけ減少させる
ために磁性層表面は一層高平滑にしなければならなくな
ってきている。更に、従来の磁気記録媒体は主として磁
性層の耐久性改善の目的から熱硬化型磁性塗料を非磁性
支持体上に塗布後、熱処理を加えて得られていたことか
ら、磁性層の表面性を向上させるためには磁性層の形成
される非磁性支持体の表面性も磁性層の表面性と同等も
しくはそれ以上のものを用いなければならなかった。す
なわち、磁性塗料を非磁性支持体上に塗布後巻き取った
状態で、比較的長時間の熱処理(磁性層の熱硬化)を行
っている間に磁性層の表面性が非磁性支持体の表面性の
影響をうけてしまう、いわゆる裏写り現象が生じるから
である。しかしながら、表面性の優れた非磁性支持体を
用いた場合には、先ず、非磁性支持体自身の摩擦係数が
大となり、磁性層形成工程でのトラブル(例えば非磁性
支持体搬送時の蛇行、シワ発生等)が生じ易かった他、
磁性層形成後の磁気記録媒体、例えばビデオテープにお
いても走行時の摩擦係数が大であり、出力変動の発生や
テープの走行耐久性の低下等を招く原因となっていた。
前者の磁性層形成工程でのトラブルの改善策としては、
非磁性支持体表裏の表面粗さ、滑り性等を変えた例(例
えば特開53−128683号公報、特開昭54−73
877号公報、特開60−133528号公報など)が
あり、後者の磁気記録媒体としての走行耐久性の改善策
としては、既に、非磁性支持体上の磁性層とは反対面に
、結合剤中に分散された充填剤を含み、適度の表面性を
有するバック層を設けることが提案されている。(例え
ば特開昭57−50327号公報、特開昭57−208
63508635号公報 8−37840号公報、特開
昭59−14125号公報など) 発明が解決しようとする問題点 従来の熱硬化型磁性層、更にはバック層の形成された磁
気記録媒体においては、im変換特性と走行耐久性を同
時に向上させるのは難しかった。
すなわち、充分に熱硬化処理のなされた磁性層であって
も、バック層の熱硬化処理の段階で、ある程度の裏写り
現象は防ぎ難いからである。更に、上述したごとく高平
滑性を有する磁性層の形成にはそれと同等もしくはそれ
以上の表面平滑性を有する非磁性支持体を用いなければ
ならず、生産性。
コスト面でも非常に不利になっていた。以上のような不
具合さを解消するため、磁性層、バック層中の結合剤を
従来の熱硬化性のものから放射線硬化性のものに置き換
えることも既に提案されている。(例えば、特開昭57
−195330号公報、特開昭57−200937号公
報、特開昭59−191135号公報など)しかしなが
ら、このようなバック層においても繰り返し使用に耐え
得る充分な耐久性を有するものは未だ得られていないの
が実情である。
一方、バック層の表面性の調整および耐久性向上策とし
てバック層のカレンダ処理に関する提案も既になされて
いる。、(特開昭59−5428号公報中の実施例、特
開昭60−57529号公報中の実施例、特開昭60−
179939〜179941号公報など)しかしながら
、いずれの場合においてもバック層のカレンダ処理は、
磁性層のカレンダ処理と同時期には行われておらず、磁
性層とバック層(順不動)のカレンダの2回処理が通例
となっている。しかも、従来例においては1回目のカレ
ンダ処理を終えた塗膜(通常は磁性層)は硬化処理がな
されているため、2回目のカレンダ処理による塗膜の劣
化(塗膜面の傷、剥離など)を生じやすい傾向にあった
問題点を解決するための手段 本発明は、非磁性支持体の一方の主面上に、磁性粉と放
射線硬化性結合剤を含んでなる磁性層が、他方の主面上
には非磁性充填剤と放射線硬化性結合剤を含んでなるバ
ック層がそれぞれ設けられた磁気記録媒体において、磁
性層とバック層に同時にカレンダ処理を施しながら放射
線照射による塗膜硬化を行うことにより、上記問題を解
決した磁気記録媒体の製造方法を提供するものである。
作用 本発明者らは、鋭意研究の結果、非磁性支持体の一方の
主面上に磁性粉と放射線硬化性結合剤を含んでなる磁性
層が、他方の主面上には非磁性充填剤と放射線硬化性結
合剤を含んでなるバック層がそれぞれ設けられた磁気記
録媒体において、磁性層とバンク層のカレンダ処理を同
時に施しながら放射線照射による塗膜硬化を行うことに
より、非磁性支持体ならびにバンク層の表面性の影響を
殆んど受けることなく平滑性に優れた磁性層の形成と極
めて走行耐久性に優れたバック層の形成が可能となるこ
とを見い出した。すなわち、上述のごとく放射線硬化性
塗膜は従来の熱硬化性塗膜の場合とは異なり、塗膜の硬
化が瞬時に行えることから、非磁性支持体上の塗膜硬化
を終えた後の試料巻き取りが可能であること、これにバ
ンク層の耐久性向上を目的としたカレンダ処理を磁性層
のカレンダ処理と同時に行いながら放射線照射により塗
膜を硬化せしめる方法を組み合わせたものである。その
結果、取扱い性、更には価格面でも有利な比較的表面粗
さの大きい非磁性支持体を用いても、カレンダ処理後の
磁性層の表面粗さが非磁性支持体のそれよりも小さな表
面平滑性に優れた磁性層の形成、ならびに非磁性支持体
より粗い表面性を有する走行安定性、走行耐久性に優れ
たバック層の形成が可能となったのみならず、磁性層。
バック層のカレンダ処理が両面共に未硬化段階で且つ1
回の処理で達成されているために、従来例のように既に
カレンダ、硬化を終えた塗膜面(例えば磁性層)が裏面
(例えばバック層)のカレンダ処理の際に悪影響を受け
るようなことも全くない。
なお、非磁性支持体上への磁性層およびバック層の形成
(W!!布)は、本発明の主旨から明らかなように、同
時あるいは交互のどちらの方法でもよい。
ここでいうカレンダ処理とは、加熱した金属ロールと弾
性ロールとの間を加圧状態で試料を通過させ、試料の表
面平滑性を向上させる処理方法を指しているが、本発明
における同時カレンダ処理においては、磁性層表面が金
属ロールに、バック層表面が弾性ロールにそれぞれ接す
る形で行うのが良い、その理由としては、磁性層、バン
ク層それぞれに対するカレンダ処理の目的が異なるため
である。すなわち、磁性層には塗膜表面の高平滑化をバ
ック層には走行安定性、走行耐久性の付与を主たる目的
としており、特にバック層の弾性ロールによるカレンダ
処理はこの目的に対し効果的になっている。
本発明で用い得る弾性ロールの種類としては、コノトン
ロール、フィルマツトロール等の繊維ロール、ナイロン
ロール、エポキシロール等のプラスチックロール、ゴム
ロール等がある。
実施例 次に本発明の磁気記録媒体についてその製造方法を磁気
テープを例として説明する。
本発明で用いられる放射線硬化性結合剤は、基本的には
放射線硬化可能な不飽和二重結合を有する化合物であれ
ばよいが、一般には熱可塑性樹脂を放射線感応変性した
ものが用いられる。放射線感応変性の具体例としては、
ラジカル重合性を有する不飽和二重結合を示すアクリル
酸、メタアクリル酸あるいはそれらのエステル化合物の
ような(メタ)アクリル系二重結合やマレイン酸、マレ
イン酸誘導体の二重結合等の放射線照射による架橋ある
いは重合する反応性基を分子中に導入することである。
その他放射線照射により架橋あるいは重合する不飽和二
重結合であれば用いることができる。
放射線硬化性結合剤に変性できる熱可塑性樹脂を以下に
示す。
+11  塩化ビニル系共重合体 放射線硬化性バインダーに変性できる塩化ビニル系共重
合体としては、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ
ール共重合体、塩化ビニル・ビニルアルコール共重合体
、塩化ビニル・酢酸ビニル・マレイン酸共重合体、塩化
ビニル・酢酸ビニル・末端OHm鎖アルキル基共重合体
(例えば、UCC社VROH1VERR等)等が挙げら
れる。
上記共重合体を放射線硬化性バインダーに変性する方法
の一例としては、共重合体中に含まれる水酸基やカルボ
キシル基と(メタ)アクリル酸系化合物やイソシアネー
ト基含有(メタ)アクリル酸系化合物とのエステル化あ
るいはつレタン化反応が挙げられる。
以下の熱可塑性樹脂についても概ねこれと同様にして放
射線硬化性バインダーに変性することができる。
(2)  ポリエステル樹脂 フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸5
 フマル酸、コハク酸、アジピン酸。
セバシン酸のような多塩基酸とエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、プロピレングリコール。
ブタンジオール、ヘキサンジオール、ペンタエリスリッ
ト、ソルビトール、グリセリンのような多価アルコール
とのエステル化反応により得られる水酸基含有ポリエス
テル樹脂が挙げられる。
(3)  ポリウレタン樹脂 上記(2)のポリエステル樹脂を種々のジイソシアネー
ト化合物、例えばトリレンジイソシアネート(TDI)
、ジフェニルメタン4,4′ジイソシアネート(MDI
)、イソホロンジイソノアネート(IPDI)あるいは
へキサメチレンジイソシア第一ト(HMDI)などを用
いてウレタン化された水酸基含有ポリウレタン樹脂が挙
げられる。
(4)繊維素系樹脂 セルロースアセテートブチレート、ニトロセルース、エ
チルセルロース、アセチルセルロース、ブチルセルロー
ス等の水酸基含有繊維素系樹脂が挙げられる。
(その他) 上記以外の水酸基含有樹脂、例えばエポキシ系樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ブチラール樹脂等も容易に放射線硬化性
バインダーに変性することができる。
上記放射線硬化性結合剤は単独もしくは複数種の組み合
わせで用いることができるが、必要に応じて熱可塑性樹
脂との併用を行っても差し支えない。
本発明において使用される非磁性支持体材質としては、
ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル;ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セル
ローストリアセテート、セルロースジアセテート等のセ
ルロース誘導体;ポリカーボネート;ポリ塩化ビニル;
ポリイミド;芳香族ポリアミド等がある。
非磁性支持体上への磁性層およびバック層の形成は、同
時塗布、もしくは順次塗布のいずれであってもよい。磁
性層の形成は、上記放射線硬化性樹脂(及び熱可塑性樹
脂)と磁性粉末及び有機溶剤、それに必要に応じて使用
される添加剤(研磨剤、帯電防止剤1分散剤、潤滑剤等
)からなる磁性塗料をポリエステルフィルムなどの非磁
性支持体上に塗布、乾燥及び磁場配向処理等を行うこと
によって成される。バック層の形成は、上記放射線硬化
性樹脂(及び熱可塑性樹脂)と非磁性粉末及びを機溶剤
、それに必要に応じて使用される添加剤(分散剤、潤滑
剤等)からなる塗料を、磁性塗料同様非磁性支持体上に
塗布、乾燥を行うことによって成される。非磁性支持体
上への磁性層およびバンク層の形成を同時もしくは交互
に行なった後、磁性層表面が金属ロールに、バック層表
面が弾性ロールにそれぞれ接する形で同時カレンダ処理
を施しながら放射線照射により両層の硬化を行い、しか
る後に試料の巻き取りを行う。
磁性層の形成で使用される磁性粉末としては、r−Fe
20.、FedX (1,33<x<1.5)、CrO
2、CO添加r−Fe203、CO添加FeOx (1
,33<x<1.5)、平板状Baフェライト、Fe−
Co−Ni系合金粉末、Fe−Zn系合金粉末等がある
研磨剤としては、Cr203.tx−A I2O3゜a
  F e 203 、S i C% T iOX (
x−1又は2)等の高硬度微粉末がある。帯電防止剤と
しては、カーボンブラック、グラファイト等の無機粒子
の他、存機帯電防止剤がある。分散剤としては、高級脂
肪酸、燐酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ等がある。潤滑剤としては、シリコン油、フッソ油、
高級脂肪酸エステル等がある。
バック層の形成で使用される非磁性粉末としては、カー
ボンブラック、グラファイト。
Ca CO3=  B a S O4、Z n O、A
 I 203 。
T i O2などの無機質粉末があり、一種もしくは二
種以上組み合わせて使用することができる。
更に必要に応して使用される少量添加剤(分散剤、潤滑
剤等)については、それぞれ磁性層の形成で用いたもの
と同様のものを使用することができる。
上記磁性塗料およびバック層用塗料の存機溶剤としては
、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トル
エン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル等が
使用される。
磁性塗料およびバック層用塗料の混線分散にあたっては
各種の混練機が使用される。例えば三本ロールミル、ア
トライタ、高速ストーンミル、ボールミル、アジテータ
ミル、ペブルミル。
サンドグラインダー、高速ミキサー、ホモジナイザー、
超音波分散機、高速インペラー、加圧ニーダ−などが単
独もしくは組み合わせて用いられる。
本発明において磁性層及びバンク層の硬化のために使用
される放射線としては、電子線加速器を線源とした電子
線、coboを線源としたβ−線、X線発生器を線源と
したX線等が使用される。特に照射線源としては吸収線
量の制御、製造工程ラインへの導入、1i#放射線の遮
蔽等の見地から、電子線加速器による電子線硬化法が有
利である。電子線加速機の具体例としては、米国エナジ
ーサイエンス社にて製造されている低線量タイプの電子
線加速器(エレクトロカーテンシステム)や日新ハイボ
ルテージ社製のスキャニング型低線量タイプの電子線加
速器等がある。
また、放射線架橋に際しては、N2ガス、Heガス、C
○2ガス等の不活性ガス気流中で放射線を磁性層に照射
することが有効である。
空気中での放射線照射は、バインダー中に生じたラジカ
ルが酸素あるいは放射線照射により生じたオゾン等の影
響でバインダーの重合、硬化が阻害されるため好ましく
ない。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。なお
実施例で述べている成分の部数はすべて重量部を示すも
のとする。
(実施例1) ○磁性層用塗料〔M1〕の調製; ・強磁性Co被着r−Fe203 ・分子内にメタアクリル基を有するポリウレタン樹脂 〔平均分子量、約1万;メタアクリル基含有量=約2ケ
/分子〕      ・・・ 12部・塩ビ・酢ビ・ビ
ニルアルコール共重合体・・・8部・α−^1□03粉
末〔平均粒径・0.3μm〕・・・5部・カーボンブラ
ック〔平均粒径=50μm〕・・・3部・大豆油レシチ
ン          ・・・1部・ミリスチン酸  
         ・・・1部・ステアリン酸ブチル 
       ・・・1部・混合溶剤(MEK/)ルエ
ン/シクロへキサノン−1/1/1)       ・
・・300部上記組成物を加圧ニーダーとサンドグライ
ンダを用いて混線分散を行い、得られた磁性塗料を平均
孔径1μmのフィルターで濾過して磁性層用塗料(Ml
)を準備した。
Oバック層用塗料の調製(Bl); ・カーボンブラック〔平均粒径・60μm〕・・・20
部・炭酸カルシウム〔平均粒径・701Jm)・・・2
0部・硫酸バリウム〔平均粒径・100μm〕 ・・・
10部・アクリル変性ポリウレタンエラストマー〔平均
分子i16000、アクリル基含有量=3.2ケ/分子
〕        ・・・25部・塩化ビニル・酢酸ビ
ニル・ビニルアルコール共重合体          
  ・・・25部・ステアリン酸ブチル       
・・・ 1部・混合溶剤(MEK/l−ルエン/シクロ
ヘキサノン−2/2/1)       ・・・350
部上記組成物をボールミルで24時間混合分散して混練
物を取り出し、平均孔径3μmのフィルターで濾過して
バック層用塗料〔B1〕を準備した。
次に、上記磁性塗料〔M1〕を14.5μm厚のポリエ
ステルフィルム(表面粗さ0.018μm)上に塗布、
磁場配向、乾燥処理を施し、磁性層の形成を行った。次
にこのポリエステルフィルム上の磁性層面とは反対面に
、上記バック層用塗料〔B1〕を塗布、乾燥処理を施し
磁気テープ原反の準備を行った。この磁気テープ原反を
磁性層の表面が金属ロールに、バンク層表面が弾性ロー
ルに接する形でカレンダ処理を施しながら、磁気テープ
原反に電子線照射を行い、磁性層、バック層を硬化させ
ながら磁気テープ原反の巻き取りを行った。これを1部
2インチ幅に裁断してビデオテープ試料(250部長、
磁性層厚さ4.8μm。
バック層厚さ0.7μm)を作成した。
(カレンダ処理条件) 温度80℃、線圧150 k g / c m、段数5
段、処理速度30m/m1n (電子線照射条件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使用、加速電圧
170kV、吸収線16Mrad、、N2雰囲気中(0
部4度、約200ppm)(実施例2) ○磁性層用塗料〔M2〕の調製; ・Fe−Go−Ni合金〔組成比=85:10:5〕 ・メタアクリル変性ポリウレタン樹脂 〔平均分子量、約1.5万:メタアクリル基金を量=約
2ケ/分子〕      ・・・10部・アクリル変性
塩化ビニル・酢酸ビニル・マレイン酸共重合体    
     ・・・10部・α−A1□03粉末〔平均粒
径=0.3μm〕・・・5部・カーボンブラック〔平均
粒径=30μm〕・・・1部・オレイン酸      
      ・・・1部・パルミチン酸ブチル    
   ・・・1部・混合溶剤(MEK/)ルエン/シク
ロヘキサノン=1/1/1)       ・・・30
0部上記組成物を加圧ニーダ−とサンドグラインダを用
いて混線分数を行ない、得られた混練物を平均孔径1μ
mのフィルターでろ過して磁性層用塗料〔M2)を準備
した。
Oバック層用塗料〔B2〕の調製; ・カーボンブラック〔平均粒径=50μm〕・・・50
部 ・r−A120.粉末〔平均粒径−0,2,!l m)
−2部・メタアクリル変性ポリウレタン樹脂 〔平均分子量、約1.5万;メタアクリル基含有量、約
2ケ/分子〕      ・・・30部・ニトロセルロ
ース樹脂      ・・・20部・大豆油レシチン 
        ・・・ 1部・混合溶剤(MEK/)
ルエン/シクロへキサノン=2/2/1)      
 ・・・350部上記組成物をボールミルで24時間混
合分散して混練物を取り出し、平均孔径3μmのフィル
ターでiIt過してバック層用塗料〔B2〕を準備した
次に、上記バック層用塗料〔B2〕を10.0μm厚の
ポリエステルフィルム(表面粗さ0.013μm)上に
塗布、乾燥処理を施し、磁性塗料塗布用原反の準備を行
った。次に、この原反上のバック層面とは反対面に上記
磁性塗料〔M2〕を塗布、磁場配向、乾燥処理を行いな
がら磁性層の表面が金属ロールに、バンク層表面が弾性
ロールに接する形でカレンダ処理、次いで電子線照射を
連続して行い、磁性層、バック層を硬化させた後、磁気
テープ原反の巻き取りを行った。
これを1部2インチ幅に裁断してビデオテープ試料(2
50部長、磁性層厚さ3.5μm、バック層厚さ0.7
μm)を作成した。
(カレンダ処理条件) 温度80℃、線圧200 k g / c m、段数5
段、処理速度25m/m1n (電子線照射条件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使用、加速電圧
170kV、吸収線it ? M r a d、N2雰
囲気中(0部濃度、約100100pp実施例3) 実施例2と全く同様にして調製しておいた磁性層用塗料
〔M2〕を7.5μm厚のポリエステルフィルム(表面
粗さ0.013μm)上に塗布。
磁場配向、乾燥処理を施し磁気テープ原反の準備を行っ
た。この原反上の磁性層面とは反対面に、同し〈実施例
1と全く同様にして調製しておいたバック層用塗料〔B
I3を塗布、乾燥処理を行いながら磁性層の表面が金属
ロールに、バック層表面が弾性ロールに接する形でカレ
ンダ処理、次いで電子線照射を連続して行い、磁性層、
バック層を硬化させた後、磁気テープ原反の巻き取りを
行った。これを1/2インチ幅に裁断してビデオテープ
試料(250m長、磁性層厚さ3.0μm1バック層厚
さ0,7μm)を作成した。カレンダ処理条件、電子線
照射条件は実施例1と全く同様にして行った。
(比較例1) 実施例1と全く同様にして調製しておいた磁性層用塗料
〔M1〕を14.5μm厚のポリエステルフィルム(表
面粗さ0.018μm)上に塗布。
磁場配向、乾燥処理を行い、次いでカレンダ処理、電子
線照射を連続して行って磁気テープ原反を得た。
(カレンダ処理条件) 温度80℃、線圧150 k g / c m、段数5
段、処理速度30 m/m i n (電子線照射条件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使用、加速電圧
170kV、吸収線fi 4 M r a d、N2雰
囲気中(0□1度、約200ppm)この磁気テープ原
反の磁性層面とは反対面に、同じ〈実施例1と全く同様
にして調製しておいたバック層用塗料(Bl)を塗布、
乾燥処理を行いながらバンク層の表面が金属ロールに、
磁性層表面が弾性ロールにそれぞれ接する形でカレンダ
処理、次いで電子線照射を行いながら磁気テープ原反の
巻き取りを行った。これを1/2インチ幅に裁断してビ
デオテープ試料(250m長、磁性厚さ4.8μm、バ
ック層厚さ0.7μm)を作成した。
(カレンダ処理条件) 温度70℃、線圧100kg/am、段数3段、処理速
度3 Q m / m i n(電子線照射°条件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使用、加速電圧
170kV、吸収線量6Mrad、N2雰囲気中(0□
1度、約200ppm)(比較例2) 実施例2と全く同様にして調製しておいたバック層用塗
料〔B2〕を10.0μm厚のポリエステルフィルム(
表面粗さ0.013μm)上に塗布、乾燥処理を行いな
がらバック層の表面が金属ロールに、もう一方の面が弾
性ロールにそれぞれ接する形でカレンダ処理、次いで電
子線照射を行いながら磁性層塗布用原反の準備を行った
(カレンダ処理条件) 温度70℃、線圧100kg/cm、段数3段、処理速
度30m/m1n (電子線照射条件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使用、加速電圧
170kV、吸収線量6Mrad。
N2雰囲気中(0□1度、約200ppm)次に、この
原反上のバック層面とは反対面に、同じ〈実施例2と全
く同様にして調製しておいた磁性層用塗料〔M2〕を塗
布、磁場配向、乾燥処理を行いながら磁性層の表面が金
属ロールに、バック層表面が弾性ロールに接する形でカ
レンダ処理、次いで電子線照射を連続して行いながら磁
気テープ原反の巻き取りを行った。これを1/2インチ
幅に裁断してビデオテープ試料(250m長、磁性層厚
さ3.5μm、バンク層厚さ0.7μm)を作成した。
(カレンダ処理条件) 温度80℃、線圧200 k g / c m、段数5
段、処理速度25 m / m i n(電子線照射条
件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使用、加速電圧
170kV、吸収線量?Mr a d、N2雰囲気中(
0□濃度、約100100pp比較例3) バック層のカレンダ処理を省いた他は、比較例1と全く
同様にしてビデオテープ試料(250部長、磁性層厚さ
4.8μm、バック層厚さ0.7μm)を作成した。
(カレンダ処理条件) 温度80℃、線圧150 k g / c m、段数5
段、処理速度39m/m1n (電子線照射条件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使用、加速電圧
170kV、吸収線量5 M r a d、N2雰囲気
中(02部度、約200ppm)(比較例4) ○磁性層用塗料〔M3〕の調製; ・Fe−Co−Ni合金〔組成比85:10:5〕 ・ポリウレタン樹脂        ・・・10部・塩
ビ・酢ビ・ビニルアルコール共重合体・・・10部 ・α−A1□03粉末〔平均粒径・0,3μm〕・・・
5部・カーボンブラック〔平均粒径=50μm〕・・・
3部・大豆油レシチン         ・・・ 1部
・ミリスチン酸          ・・・ 1部・ス
テアリン酸ブチル       ・・・ 1部・混合溶
剤(MEK/)ルエン/シクロへキサノン=1/1/1
)       ・・・300部上記組成物を加圧ニー
グーとサンドグラインダを用いて混線分散を行った後、
ポリイソシアネート化合物を6部添加混合して得られた
混練物を平均孔径1μmのフィルターで濾過して磁性層
用塗料〔M3〕を準備した。
上記磁性塗料〔M3〕を7.5μmT¥−のポリエステ
ルフィルム(表面粗さ0.013μm)上に塗布、磁場
配向、乾燥処理、次いでカレンダ処理を施しながら試料
巻き取りを行った。得られた磁気テープ原反に熱処理を
施し、バンク層塗布用の磁気テープ原反を作成した。
(カレンダ処理条件) 温度80℃、線圧150 k g / c m、段数5
段、処理速度30m/m1n (熱処理条件) 70℃、20時間 この磁気テープ原反の磁性層面とは反対面に、実施例2
と全く同様にして調製しておいたバンク層用塗料〔B2
〕を塗布、乾燥処理を行いながら、バ、り層の表面が金
属ロールに、磁性層表面が弾性ロールにそれぞれ接する
形でカレンダ処理、次いで電子線照射を行いながら磁気
テープ原反の巻き取りを行った。これを1部2インチ幅
に裁断してビデオテープ試料(250部長、磁性層厚さ
3.0μm、バック層厚さ0.7μm)を作成した。
(カレンダ処理条件) 温度70℃、線圧1.00 k g/ Cm、段数3段
、処理速度30 m/rn i n(電子線照射条件) エレクトロカーテン型電子線照射装置を使、用加速電圧
170kV、吸収線N 6 M r a d、N2雰囲
気中(02濃度、約200ppm)(比較例5) 比較例4で用いた7、5μm’fHのポリエステルフィ
ルムの表面粗さが0.013μmのものから0.008
μmのものに置き換えた他は、比較例1と全く同様の方
法でビデオテープ試料の作成を試みたが、磁性層塗布、
乾燥後のカレンダ処理工程中にフィルムにシワが入った
ため、実験を中止した。なお、カレンダ処理済みの磁気
テープ原反の熱処理(70℃、20時間)後の表面粗さ
は0.009μmだった。
以上の各実施例及び比較例で得られた磁気テープ試料に
ついて、それぞれ以下に示す評価試験をおこなった。
+1+  表面粗さ 磁性層、バック層及び非磁性支持体の表面粗さは、テー
ラ−ホブラン社製クリステツブ触針型表面粗さ計を用い
て測定した。値は粗さチャートにおける中心線平均粗さ
を指し、カノドオフ値は0.25mmである。
[21C/N 各試料テープをカセットハーフに巻き込んで4MHzに
おけるC/Nを測定した。
C/N測定用ビデオテープレコーダ(VTR)には、V
H5方式VTR(松下電器産業曲製、NV−8200)
を使用した。但し、合金磁性微粉末を用いた試料テープ
(実施例2及び比較例2)については、前記VTRの記
録再生ヘッドをセンダスト合金に取り替えた後、5MH
zにおけるC/N測定を行っている。
標準テープとしては、スーパーHG120(松下電器産
業41製、NVT−120HG>を用いた。
(3)  ドロップアウト数 (2)ト同一ノV、TR(NV−8200)を用い、映
像再生信号の瞬間的な欠落(15μsec、16dB)
をドロップアウトカウンターで観測し、1分間あたりの
平均値を示した。
(4)虫食い減磁 (2)と同一のVTR(NV−8200)を用い、映像
再生信号のエンベロープをオシロスコープで観測し、3
dB以上の欠落の本数を数えた。
各磁気テープ試料それぞれの評価試験結果を次表に示す
(以下余白) H姦 憾 発明の効果 上表から明らかなように、非磁性支持体の一方の主面上
に、磁性粉と放射線硬化性結合剤を含んでなる磁性層が
、他方の主面上には非磁性充填剤と放射線硬化性を含ん
でなるバックコート層がそれぞれ設けられた磁気記録媒
体において、磁性層とバックコート層のカレンダ処理を
同時に施しながら放射線照射することにより、カレンダ
処理後の磁性層の表面粗さが非磁性支持体のそれよりも
小さい平滑性に優れた磁性層の形成と、極めて走行耐久
性に優れたバック層の形成が可能となった。
本発明は、磁気記録媒体の電磁変換特性及び走行耐久性
の向上のみならず、製造工数の削減や歩留り向上面でも
大いに効果的であるため、その実用上の価値は大なるも
のがある。
なお、上記実施例では磁気テープの製造方法について説
明をしたが、本発明は磁気テープのみならず、磁気ディ
スク5磁気カード等の他の磁気記録媒体の製造方法に応
用可能であることは言うまでもない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体の一方の主面上に、磁性粉と放射線
    硬化性結合剤を含んでなる磁性層が、他方の主面上には
    非磁性充填剤と放射線硬化性を含んでなるバックコート
    層がそれぞれ設けられた磁気記録媒体の製造方法におい
    て、磁性層とバックコート層のカレンダ処理を同時に施
    しながら放射線照射による塗膜硬化を行い、磁性層、非
    磁性支持体およびバックコート層の表面粗さ(それぞれ
    R_a_1、R_a_2、R_a_3とする)の関係を
    下式: (R_a_1≦R_a_2<R_a_3) としたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. (2)カレンダ処理時に、磁性層表面が金属ロールに、
    バックコート層表面が弾性ロールにそれぞれ接する形で
    同時処理を施されたことを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の磁気記録媒体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7208237B2 (en) 2003-04-17 2007-04-24 Tdk Corporation Magnetic recording medium
JP2011216159A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Tdk Corp 磁気記録媒体の製造方法

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US7208237B2 (en) 2003-04-17 2007-04-24 Tdk Corporation Magnetic recording medium
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