JPS62119457A - 先天性副腎皮質過形成のマススクリ−ニング用診断薬キツト - Google Patents

先天性副腎皮質過形成のマススクリ−ニング用診断薬キツト

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JPS62119457A
JPS62119457A JP25941085A JP25941085A JPS62119457A JP S62119457 A JPS62119457 A JP S62119457A JP 25941085 A JP25941085 A JP 25941085A JP 25941085 A JP25941085 A JP 25941085A JP S62119457 A JPS62119457 A JP S62119457A
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JP
Japan
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ohp
enzyme
cortisol
antibody
serum
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JP25941085A
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English (en)
Inventor
Kenji Fujieda
藤枝 憲二
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Sapporo Immuno Diagnostic Laboratory
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Sapporo Immuno Diagnostic Laboratory
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 11上血皿里且1 本発明は、新生児の先天性副腎皮質過形成のマススクリ
ーニング用診断薬キットに関する。
更に詳しくは、血液中の17α−ヒドロキシプロゲステ
ロン(17−OHP)およびコルチゾールの吊を酵素I
a識免疫定量法(EL ISA :emzymelin
ked ilIlmunosorbant assay
 )を用いて測定することにより、極めて多数の新生児
から先人性n1腎皮質過形成患児のみを迅速かつ容易に
検出することのできるマススクリーニング用診断薬キッ
トに係る。
え夏立且韮 先天性副腎皮質過形成は、副腎皮質にJ3けるステロイ
ド生合成の障害により、内外性器に異常を示す病態であ
って、小児に認められる副腎性器症候群の最も普遍的〈
頻度90%以上)なものである。
元来、副腎皮質ホルモンは、共通の前駆体であるコレス
テロールから一定の生合成経路を経て生合成される(+
) 17α−ヒドロキシプロゲスゾロン(以下17− 
OHPと略す、式[I]で表わされる)や]ルチゾール
(式(11で表わされる)等のグルココルチコイド系お
よび(2)テストステロンに代表される男性ホルモンで
あるアンドロゲン系および(3)アルドステロンに代表
される鉱質コルチコイド系の3つに大別され、いずれも
脳下垂体から放出されるACTH(Ill腎皮質刺激ホ
ルモン)に支配されている。
ところが、先天性副腎皮質過形成では、先天的に副腎皮
質におけるステロイド21−ヒドロキシラーゼ、ステロ
イド11β−ヒドロキシラーゼ等が欠損するために、1
7− OHPからコルチゾールへの生成が阻害され、そ
の結果ACTHの代償的増加が起こり、アンドロゲン系
の分泌が増加する。さらにアルドステロン分泌低下があ
る。
その結果、電解質異常と副腎性男性ステロイド過剰生成
による外性器異常がひきおこされる。まず、21−ヒド
ロキシラービ欠損症による本店の軽症のものは単純な男
性化促進を示し、高度のものは食塩喪失を合併する。1
1β−ヒドロキシラーゼ欠損を示すものは男性化促進の
他に高血圧を伴うものが多い。女児の場合には、外生殖
器異常という形で男性化がおこる。従って、これを放置
ずれば将来的に思春期早発症及び不妊の原因となる。
また、新生児期に本店の適切な診断・治療がなげれば生
命の危険におちいる場合がある。このため、該先天異常
を新生児期に早期に発見し、早期に適切な治療処置を施
さなければならない。
従来、この先天性副腎皮質過形成は次のような試薬およ
び方法により診断されてきた。
まず、 1」或いは125■をトレーサーとして用いる
放(ト)性同位元素免疫定吊法(R1へ法)を挙げるこ
とができる。
しかしながら、上記RIA法は、アイソトープの取扱い
に特別の安全対策を講じなければならないため、施設の
ない所では使用できず、測定に複雑で高価な特別の装置
を必要とし、また肉眼判定ができない等の欠点を有して
いる。またラジオアイソトープを使用するため試薬は極
めて高1+ffiである。従って毎年我国に出生する1
30〜1bO万人という多数の新生児に対してこの方法
でマススクリーニングを実施することは困難である。
それ故、ラジオアイソトープを使用しない測定法の開発
が強く望まれてきた。この目的のため、荒用らにより酵
素免疫測定法(EIA法)が開発された。該EIA法は
、濾紙血液に、抗17− OHP−3−〇M○−BSA
家兎血消を第1抗体とし、山羊抗家兎IgG血清−Ig
Gフラクシ」ンをポリアセタールビーズに吸着さけたも
のを第2抗体固相化ビーズとして用いて反応ざ往、新生
児濾紙血液中の17− OHPを測定する方法である。
しかしながら、上記EIA法は、1検休ごとに試験管中
で操作を行う必要があり、また蛍光色素を標識化合物と
して用いるため、蛍光色素を励起し、観察するための特
別な装置が必要となる。従って大量の検体を処理するに
は必ずしも適した方法とは言えない。また現在前られる
抗17−0HP抗体(市販および自家作成抗体とも)は
、その特異性が充分でなく、水溶性ステロイド(例えば
、17−01+プロゲステロン硫酸塩)と交着するため
、上記直接法によるEIA法の他に、濾紙血液をジ工チ
ルエーテル等の有機溶媒で抽出して用いることによって
ノイズを軽減する抽出法によるEIA法も開発されてい
る。しかし、大間の有nra媒を使用する上記方法は、
有機溶媒の廃棄処理問題および測定者の健庫に及ぼす問
題等の新たな問題を生じることとなった。
更に、新生児に対して水痘のマススクリーニングを行な
う際、未熟児、ストレス、低出生体重児合併症をもった
満1[1産児などで17− OHプロゲステロン値が直
接法および抽出法によるEIA法を用いても高くなり、
木症患児と区別できない場合のあることが明らかとなっ
た。
1が 1 べ−11 以上詳しく説明したように、従来の先天性副腎皮質過形
成マススクリーニングの試薬および方法は各々解決すべ
き固有の欠点を有している。
そこで本発明の目的も、多数の新生児の中から先天性副
腎皮質過形成患児のみを安全、迅速、容易且つ特異的に
検出しうるマススクリーニング用の試薬を提供すること
にある。
口1゛ を °lするための一 本発明者は、上記した問題を解決すべく種々研究、検討
した結果、濾紙血液中の17−OHP−IPおよびコル
チゾールの両方の値を酵素標識免疫定量法(以下ELI
SAと略す)を用いて測定することによって上記問題を
解決できることを発見し、かかる新知見に基いて本発明
を完成さヒたものであ−る。
即ち、本発明の先天性副腎皮質過形成のマススクリーニ
ング用診断薬キットは、 (a)  抗17−0HP−BSA家兎面清からなル1
7−0HP測定用第1抗体; (b)  抗コルチゾール−BSA家兎血清からなるコ
ルチゾール測定用第1抗 (C)  マイクロタイタープレートの穴の内壁面上に
同相化された山羊抗家兎IgG血清−10Gフラクシヨ
ンからなる共通第2抗体=(d)  酵素標識17−O
HP;( e)  酵素標識コルチゾール;( f)  酵素反応基質; ((J)  酵素反応停止液; からなることを特徴とする。
本発明で17− 0f−I P測定用第1抗体として使
用される抗17− O H P − [3 SA家兎血
清は常法により17−OHP−IP−83△を家兎に免
疫して作製できる。また、この抗体はHedicins
k社及び他の会社からも市販されている。
本発明でコルチゾール測定用第1抗 用される抗コルチゾール−BSΔ家兎血清は常法により
コルチゾール−BSAを家兎に免疫して作製できる。ま
た、本発明で共通第2抗体として使用される山羊抗家兎
I(IG血清−IgGフラクションはHilse社から
市販されている。
本発明の試薬キットで使用する酵素標識17−01−I
 Pおよび酵素標識コルチゾールは、17−OHP−(
P若しくはコルチゾールを標識酵素と反応させることに
よって調整することができる。標識酵素にはアルカリ性
ホフファターゼ(AP)や西洋ワ勺ビバーオキシダーゼ
()−IRP)を用いることができ、特に)4RPが好
ましい。
具体的には17− O H P−1−I R P結合体
およびコルチゾール−H R P結合体は飛出らがCh
en+。
Pharm 、Bull, 、 31 : 2724,
 1983に報告した方法に準じて、混合酸無水物法で
調整できる。
山羊抗家兎IgG血清−19Gフラクションのマイクロ
タイタープレートへの固相化は例えば、次のようにして
行なわれる。抗家兎IgG山羊血21IgGフラクシ1
ンを96穴(ウェル)のマイクロタイタープレートに1
00μ吏分注し、空温で2日問放置後、0.05 Mリ
ン酸緩衝液(Pus)で洗浄し、さらにPBSに0.1
%BSA添加溶液300μ髪を分注し、1日間放置後、
PBS−BSAを除去して乾燥させ、使用時まで4℃で
保存する。
本発明の試薬キットを用いて、マススクリーニングを行
うには、上記共通第2抗体を固相化したマイクロタイタ
ープレートの各ウェルに血液検体が含浸された濾紙ディ
スクを入れ、希釈した上記17− O H P抗体オヨ
ヒ希釈下り, タ記17− O in P −HRP結
合体を加え′C室温で2〜24時間インキュベートする
。その後、各ウェルを生理食塩水で洗浄し、酵素反応基
質を加えて、25℃で30〜60分間インキュベートし
た侵、酵素反応停止薬を加えて反応を停止する。しかる
後、マイクロエライザ自動読み取り機等を用いて比色定
損を行う。かくして、血液中の17− OHPの量を定
量的に測定することができる。
次いでコルチゾールの定量を行う。]ルルチールの定■
を行うには、共通第2抗体を固相化した新たなマイクロ
プレート中に血液検体が含浸された濾紙ディスクを入れ
、希釈したコルチゾール抗体およびコルチゾール−HR
P結合体を加えて、以下の手順は17−0 )I Pの
場合と全く同様にして比色定量する。
本発明の試薬キットで用いることのできる酵素反応基質
としてはp−ニトロフェニルリン酸(標識酵素としてA
Pを用いた場合)や、H2O2J3よびこれにより酸化
されるO−フェニレンジアミンく標識酵素としてHRP
を用いた場合)を挙げることができる。
また、酵素反応停止薬としては、Na OH(tl質と
して上記p−ニトロフ1ニルリン酸を使用した場合)或
いはH28O4(I質にトho2および0−フェニレン
ジアミンを使用した場合)を用いることができる。HR
11標識抗体を使用する本発明の好ましい態様では、基
質としてH202およびO−フェニレンジアミンを用い
、17−0HPの場合には30分間、コルチゾールの場
合には60分間インギュベートして反応させ、3N−1
−12804で反応を停止して、4901−で比色定量
する。
1−」 本発明のキットによれば、従来のEIA法に比べで、全
過程を通し、試験管等の副容器を必要とせず、安価なマ
イクロタイタープレート(96穴)を用い一度に多mの
検体を分析しうる利点を有する。また、操作も橿めて簡
単であり、経汎性にすぐれている。従来の第2抗体同相
化ビーズを用いるElA法では、その酵素活性の測定に
蛍光及び化学発光法が用いられており、高価な測定機器
を必要とづるが、本発明のキットを用いれば、巾なる比
色法なので安価な測定機器で行うことができる。。
また、抽出法によるETA法のように有償溶媒を使用し
ないので、多量の検体を分析しても測定筒の1llIF
11・を害することもなく安全である。上記各種の利点
は、既述したRfA法の欠点をも同時に解決することが
できるしのぐある。
更に、従来の17− OHP値のみを測定するマススク
リーニング法では、先天性の1腎皮質過形成児と、未熟
児、ストレス等によるg17−0811児との区別をで
きない場合があったが、本発明の試薬キラ1〜を用いて
、17−0HP値のみでなくコルチゾール値も同時に測
定することによって本問題を解決することができる。即
ち、先天性副腎皮質過形成児は17−0HP値が非常に
高いのにコルチゾール値がこれに対応した高い値を示さ
く1い。一方、低出生体重児は、17−OHP−IP値
が高い場合にはコルチゾール値もこれに対応して高くな
る。従って17−0HP/Dルヂゾールを算出すること
によって両者を区別することが可能となる。
以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説明する。し
かし、下記の実施例は本発明の範囲を限定するものでは
ない。
(a)17−OHP抗体: 17−OH17−0HP−
30八を家兎に免疫して調製した。得られる抗17−O
HP17−0HP−30家兎血清を使用時10万倍に希
釈する。
(b)  フルヂゾール抗体ニコルデシールー6CMO
−BS八を家兎に免疫して調製した。()ノられる抗コ
ルデシールー6CMO−BSA家兎血清を使用時4万(
8に希釈する。
(C)  共通第2抗体:抗家兎1!IG山羊血清ra
 G75クシ、+ン(6,cz9Ab /dP13s)
0.1mlを各つJル(96穴/プレート)に分注し、
25℃で2日間放置した。その後、0.05M  PB
Sで各ウェルを3回洗浄し、0.1%BSAJ”5,1
:ヒ0.05 M  PBSかうなルF1MO93dを
各ウェルに分注し、4℃で1日間放置した。0.1%B
S△およびo、osM  PBSを除去し乾燥させ、4
℃で保存した。
(d)17−OHP−HRP結合体:1717−0f−
IP−30と西洋ワザビベルオギシダーゼを混合酸無水
物法で調製した。
(e)  コルデシ−ルー1−I RP結合体ニコルデ
シ−ルー30M0と西洋ワサビベルオキシダーピを混合
酸無水物法で調製した。
け)酵素反応基質:  0.03%H202および17
−OHP測測定対して0.025%フェニレンジアミン
を、そして、コルチゾール測定に対しては0.05%フ
ェニレンジアミンの0.1%クエン酸緩衝液(pH4,
5)を使用時笠間混合してその0.15atを使用した
(g)  停止液:3N硫酸を使用した。
測定手順:以下の手順で17− OHPおよびコルチゾ
ールを測定した。
なお測定にはImmuno Reader NJ20G
  (Intermed社)を使用した。
(1)  17−0HPの測定 抗原抗体反応 (2)]ルヂゾールの測定 抗原抗体反応 旌−呈 (i)  測定感度:3mディスク1枚で17−0HI
)は(1,5no/d (血液)、コルチゾールは10
ng/lit<血液)まで測定可能であった。
(ii)再現性:17−0HP、コルチゾールとも測定
内変動係数は7.7〜10.6%、測定量変動係数は8
.2〜13.0%と良好な再現性を示した。
(iii )第2抗体固相化ビーズを用いる蛍光法EI
Aとの相関:17−0HPはr= 0.964、コルチ
ゾールはr=o、959ど、共に良好な相関を示し、本
発明の試薬キットが十分測定に使用しつることが証明さ
れた。
(iv)正常児、低出生体重児、先天性WII腎皮質過
形成児の識別: 正常児1492例、抵出生体m児91例、先天性副腎皮
質過形成疑陽性児14例および先天性副腎皮質過形成確
定児6例に対して、本発明の試薬キットを用いて17−
 OHPおよびコルチゾールの吊を測定した結果を以下
の第1表に示す。
第1表から明らかなように、17− OHPとコルチゾ
ールの比(17−OHP/コルチゾール)は先天性副腎
皮質過形成確定例の群が際立って高くなっており、他の
群と明確に区別をすることができた。
1川」ど1里 以上詳しく説明したように、本発明の先天性副腎皮質過
形成のマススクリーニング用診断薬キットを使用するこ
とによって、多数の新生児から先天性副腎皮質過形成患
児のみを安全、迅速且つ容易に検出することが可能とな
った。特に本発明では96穴のマイクロタイタープレー
トに第2抗体を固定させて一度に多くの検体を測定でき
る。これは毎年我国において出生する130〜150万
人という多数の新生児に対して本庁のマススクリーニン
グを行うためには極めて優れたキットであるといえる。
(外5名)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)抗17−OHP−BSA家兎血清からなる
    17−OHP測定用第1抗体; (b)抗コルチゾール−BSA家兎血清からなるコルチ
    ゾール測定用第1抗体; (c)マイクロタイタープレートの穴の内壁面上に固相
    化された山羊抗家兎IgG血清− IgGフラクションからなる共通第2抗体;(d)酵素
    標識17−OHP; (e)酵素標識コルチゾール; (f)酵素反応基質; (g)酵素反応停止液; からなる先天性副腎皮質過形成のマススクリーニング用
    診断薬キット。
  2. (2)酵素標識17−OHPが17−OHP−HRP結
    合体である特許請求の範囲第1項記載のキット。
  3. (3)酵素標識コルチゾールがコルチゾール−HRP結
    合体である特許請求の範囲第1項または第2項記載のキ
    ット。
  4. (4)酵素反応基質がH_2O_2およびo−フェニレ
    ンジアミンである特許請求の範囲第1項〜第3項のいず
    れか1項に記載のキット。
  5. (5)酵素反応停止液が希硫酸である特許請求の範囲第
    1項〜第4項のいずれか1項に記載のキット。
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