JPS62119288A - 炭素質摩擦材料 - Google Patents
炭素質摩擦材料Info
- Publication number
- JPS62119288A JPS62119288A JP25781285A JP25781285A JPS62119288A JP S62119288 A JPS62119288 A JP S62119288A JP 25781285 A JP25781285 A JP 25781285A JP 25781285 A JP25781285 A JP 25781285A JP S62119288 A JPS62119288 A JP S62119288A
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- Japan
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- friction
- friction material
- carbon fibers
- fibers
- pitch
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
;4:発明は、炭素繊維で強化された炭素質摩擦材料に
係り、特に短繊維を用いた滑らかな摩擦特性を有する摩
擦材料に関する。
係り、特に短繊維を用いた滑らかな摩擦特性を有する摩
擦材料に関する。
従来の技術
摩擦材料、特にブレーキ材にとって必要な性質は、摩擦
特性であることは勿論のこと、摩擦熱を充分吸収できる
熱容量を有し、且つ軽量であることが求められる。特に
、航空機、レーシングカー等では、非常に苛酷な条件で
使用されるだけでなく、少しでも軽い材料が求められて
いる。
特性であることは勿論のこと、摩擦熱を充分吸収できる
熱容量を有し、且つ軽量であることが求められる。特に
、航空機、レーシングカー等では、非常に苛酷な条件で
使用されるだけでなく、少しでも軽い材料が求められて
いる。
炭素質摩擦材は、摩擦係数がかなり高く、しかも作動条
件によってそれがあまり変化しないなど摩擦特性が良く
、熱容量が大きく、比重が軽い等の長所を有し、この目
的には最適であるが、強度が弱いのが欠点であった0強
度が弱いのは、単に構造上の問題だけでなく、摩耗が多
く、実用化に適さない。炭素繊維で補強(いわゆる炭素
繊M1/炭素複合材、以下C−C複合材という、)する
ことにより、強度も向上し、実用可能な程度に摩耗も減
少している。摩耗以外の性能が優れているので、摩耗を
減少することにより、高性能摩擦材として、航空機、レ
ーシングカー等にも利用が期待できる。
件によってそれがあまり変化しないなど摩擦特性が良く
、熱容量が大きく、比重が軽い等の長所を有し、この目
的には最適であるが、強度が弱いのが欠点であった0強
度が弱いのは、単に構造上の問題だけでなく、摩耗が多
く、実用化に適さない。炭素繊維で補強(いわゆる炭素
繊M1/炭素複合材、以下C−C複合材という、)する
ことにより、強度も向上し、実用可能な程度に摩耗も減
少している。摩耗以外の性能が優れているので、摩耗を
減少することにより、高性能摩擦材として、航空機、レ
ーシングカー等にも利用が期待できる。
発明が解決しようとする問題点
J5!擦材料のような板状のC−C複合材は、2次元織
物、いわゆる織布を原料としていた。このような2次元
強化C−C複合材は、面方向の強度が強いのが特徴であ
る。しかし、これを摩擦材に使うと、摩擦面の織目の方
向により摩擦抵抗が異る。このように摩擦抵抗が異なっ
ても、例えば円板状の摩擦材をその全面で摩擦面にする
場合は問題ない。
物、いわゆる織布を原料としていた。このような2次元
強化C−C複合材は、面方向の強度が強いのが特徴であ
る。しかし、これを摩擦材に使うと、摩擦面の織目の方
向により摩擦抵抗が異る。このように摩擦抵抗が異なっ
ても、例えば円板状の摩擦材をその全面で摩擦面にする
場合は問題ない。
ところが、近年C−C複合材が種々のタイプに応用され
るようになり、m目の方向により摩擦抵抗が異るのが問
題化してきた。例えば円板状のディスクの一部を2枚の
パッドで挟んで摩擦するタイプではディスクが一回転す
る間で織目の方向が変るため、摩擦抵抗が変動し、滑ら
かな摩擦が得られないC図1の比較例1)。
るようになり、m目の方向により摩擦抵抗が異るのが問
題化してきた。例えば円板状のディスクの一部を2枚の
パッドで挟んで摩擦するタイプではディスクが一回転す
る間で織目の方向が変るため、摩擦抵抗が変動し、滑ら
かな摩擦が得られないC図1の比較例1)。
滑らかな摩擦とは摩擦抵抗が摩擦材の各点で変動しない
ことである。炭素a維の織布を用いた場合は繊維に方向
性があること及び繊維の重なりの部分が生じるため、摩
擦材の各点で、及び摩擦の方向で摩擦抵抗が変動する。
ことである。炭素a維の織布を用いた場合は繊維に方向
性があること及び繊維の重なりの部分が生じるため、摩
擦材の各点で、及び摩擦の方向で摩擦抵抗が変動する。
本発明は、上記の本漬のもとになされたものであり、そ
の目的は、滑らかな摩擦性を有し、かつ、安価なC−C
複合材を得ることにある。
の目的は、滑らかな摩擦性を有し、かつ、安価なC−C
複合材を得ることにある。
問題点を解決するための手段
本願発明者は、滑らかな摩擦を得るには繊維をランダム
に配向すれば良いと考えて、炭素繊維の短ta維を用い
、バインダーで混線、成形、焼成することによりC−C
複合材を試作した。この材料の摩擦試験を行うと確かに
滑らかな摩擦特性を与えるが、測定中に材料が破壊する
場合が度々あった。これは、上記のようにして短繊維を
用いると、■繊維の配向が2次元に限定されず、擬似3
次元となるため面方向の強度が弱いこと、■C−C複合
材用のパイダン−は粘度が高く繊維の分散が悪いので糸
玉ができて、糸玉間の結合が悪当な後処理を行いC−C
複合材とした。本方法によれば、織布を用いた場合に近
い強度が得られ、かつ、滑らかな摩擦特性を与えるもの
であった。
に配向すれば良いと考えて、炭素繊維の短ta維を用い
、バインダーで混線、成形、焼成することによりC−C
複合材を試作した。この材料の摩擦試験を行うと確かに
滑らかな摩擦特性を与えるが、測定中に材料が破壊する
場合が度々あった。これは、上記のようにして短繊維を
用いると、■繊維の配向が2次元に限定されず、擬似3
次元となるため面方向の強度が弱いこと、■C−C複合
材用のパイダン−は粘度が高く繊維の分散が悪いので糸
玉ができて、糸玉間の結合が悪当な後処理を行いC−C
複合材とした。本方法によれば、織布を用いた場合に近
い強度が得られ、かつ、滑らかな摩擦特性を与えるもの
であった。
炭素の長wX維の不繊布を用いることも考えられるが、
長繊維だとランダムに分散させることがむずかしく、方
向性が出てしまうため、各点でのある程度の摩擦抵抗の
変動が避けられない。
長繊維だとランダムに分散させることがむずかしく、方
向性が出てしまうため、各点でのある程度の摩擦抵抗の
変動が避けられない。
本発明において短mMIの長さは短か過ぎると摩擦材料
の強度が弱く、長過ぎると上記のような問題があるので
、!−10a11が好ましい。
の強度が弱く、長過ぎると上記のような問題があるので
、!−10a11が好ましい。
含浸するバインダーはタールピッチ、フェノール樹脂、
フラン樹脂等通常炭素摩擦材料に用いられるものと同じ
ものである。含浸後焼成、ざらに含浸、焼成と繰返し行
なって密度を上げることが好ましい。焼成は1200〜
2300’Oが適当である。
フラン樹脂等通常炭素摩擦材料に用いられるものと同じ
ものである。含浸後焼成、ざらに含浸、焼成と繰返し行
なって密度を上げることが好ましい。焼成は1200〜
2300’Oが適当である。
このようにして製造した炭素質摩擦材料の好ましい態様
を示せば、該材料中容精で炭素繊維が10〜40%、バ
インダーの炭化したマトリックス部分が30〜60%、
気孔率30%以下である。
を示せば、該材料中容精で炭素繊維が10〜40%、バ
インダーの炭化したマトリックス部分が30〜60%、
気孔率30%以下である。
実施例1
RAN系炭素炭素繊維繊維(長さ3〜5 cm)をマッ
ト状にしたものを積層し、コールタールピッ−m′) チ(軟化点85°C)を含浸して板状に成羽した。
ト状にしたものを積層し、コールタールピッ−m′) チ(軟化点85°C)を含浸して板状に成羽した。
詐
成1品を焼成し、さらにコールタールピッチの含浸◆焼
成を繰返し、かさ密度1.8g/cm″以上とし、最後
に1500°Cで加熱して摩擦係数を約0.3とした。
成を繰返し、かさ密度1.8g/cm″以上とし、最後
に1500°Cで加熱して摩擦係数を約0.3とした。
実施例2
ピッチ系炭素繊維の短ta維(長さ3〜5 CIII)
をマット状にしたものを積層し、フェノール樹脂ノール
樹脂の含浸轡焼成を繰返し、かさ密度を1.8g/cm
”以北とし、最後に1800℃で加熱した。その結果摩
擦係数は約0.3であった。
をマット状にしたものを積層し、フェノール樹脂ノール
樹脂の含浸轡焼成を繰返し、かさ密度を1.8g/cm
”以北とし、最後に1800℃で加熱した。その結果摩
擦係数は約0.3であった。
比較例1
ピッチ系炭素繊維の繊布(UNION CARBIDE
製T)IORNEL VCB−120)を実施例1と同
じ品質ノコ−■シ ルタールピッチをバインダーとして板状に成型し形 た、成型品を焼成し、ざらに含浸・焼成を繰返し、かさ
密度を 1〜6g/crn’以上とし、最後に1500
℃に加熱して摩擦係数を約0.3にした。
製T)IORNEL VCB−120)を実施例1と同
じ品質ノコ−■シ ルタールピッチをバインダーとして板状に成型し形 た、成型品を焼成し、ざらに含浸・焼成を繰返し、かさ
密度を 1〜6g/crn’以上とし、最後に1500
℃に加熱して摩擦係数を約0.3にした。
実施例1〜2及び比較例1で試作したC−C複合材を所
定の形状に加工し、慣性式摩擦試験機にて摩擦特性を測
定した。測定結果を表1及び図1に示す。
定の形状に加工し、慣性式摩擦試験機にて摩擦特性を測
定した。測定結果を表1及び図1に示す。
表−1
比較例1の摩擦係数は平均値である。
発明の効果
本発明によれば、滑らかな摩擦特性を有するC−C複合
材を得ることができる。さらに、炭素繊維の短sit!
aは織布に比べて安価であるから、それを原料とするこ
とにより、安価なC−C複合材の摩擦材料を得ることが
できる。
材を得ることができる。さらに、炭素繊維の短sit!
aは織布に比べて安価であるから、それを原料とするこ
とにより、安価なC−C複合材の摩擦材料を得ることが
できる。
図1は実施例1〜2、比較例1の材料の摩擦時の時間と
トルクの関係を示すグラフである。
トルクの関係を示すグラフである。
Claims (2)
- (1)炭素マトリックス中に炭素の短繊維が2次元的か
つランダムに分散してなる炭素質摩擦材料。 - (2)短繊維の長さが1〜10cmである特許請求の範
囲第1項記載の炭素質摩擦材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25781285A JPS62119288A (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 炭素質摩擦材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25781285A JPS62119288A (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 炭素質摩擦材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62119288A true JPS62119288A (ja) | 1987-05-30 |
Family
ID=17311461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25781285A Pending JPS62119288A (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 炭素質摩擦材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62119288A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0598923A1 (en) * | 1992-06-16 | 1994-06-01 | Mitsubishi Kasei Corporation | Method of manufacturing carbon fiber-reinforced composite carbon material, carbon fiber-reinforced composite carbon material, and sliding material |
US5578255A (en) * | 1989-10-26 | 1996-11-26 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method of making carbon fiber reinforced carbon composites |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5830537A (ja) * | 1981-07-01 | 1983-02-23 | ル カルボン−ロレ−ヌ ソシエテ アノニム | ブレ−キデイスク及びその製造方法 |
JPS608536A (ja) * | 1983-06-27 | 1985-01-17 | Toho Rayon Co Ltd | カ−ボンブレ−キ及びその製造法 |
-
1985
- 1985-11-19 JP JP25781285A patent/JPS62119288A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5830537A (ja) * | 1981-07-01 | 1983-02-23 | ル カルボン−ロレ−ヌ ソシエテ アノニム | ブレ−キデイスク及びその製造方法 |
JPS608536A (ja) * | 1983-06-27 | 1985-01-17 | Toho Rayon Co Ltd | カ−ボンブレ−キ及びその製造法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5578255A (en) * | 1989-10-26 | 1996-11-26 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method of making carbon fiber reinforced carbon composites |
EP0598923A1 (en) * | 1992-06-16 | 1994-06-01 | Mitsubishi Kasei Corporation | Method of manufacturing carbon fiber-reinforced composite carbon material, carbon fiber-reinforced composite carbon material, and sliding material |
EP0598923A4 (en) * | 1992-06-16 | 1994-08-24 | Mitsubishi Chem Ind | Method of manufacturing carbon fiber-reinforced composite carbon material, carbon fiber-reinforced composite carbon material, and sliding material. |
US5525558A (en) * | 1992-06-16 | 1996-06-11 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for producing carbon fiber reinforced carbon composite material, carbon fiber reinforced carbon composite material and sliding material |
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