JPS62113777A - 無機質発泡体の製造方法 - Google Patents

無機質発泡体の製造方法

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JPS62113777A
JPS62113777A JP25436885A JP25436885A JPS62113777A JP S62113777 A JPS62113777 A JP S62113777A JP 25436885 A JP25436885 A JP 25436885A JP 25436885 A JP25436885 A JP 25436885A JP S62113777 A JPS62113777 A JP S62113777A
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JP
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foam
inorganic
carbonate
organic acid
acid
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JP25436885A
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稔 大久保
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/10Lime cements or magnesium oxide cements
    • C04B28/105Magnesium oxide or magnesium carbonate cements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は無機成分を主成分とする。軽量で耐焔性に優れ
た発泡体の製造方法に関する。
(従来の技術) 工業用断熱板、高熱配管用カバー、建材用断熱材などに
は、耐熱性・耐焔性に優れた無機質発泡体が用いられる
。このような無機質発泡体には。
ガラス発泡体9尭泡パーライト発泡バーミキュライト、
発泡石膏9発泡セメント、軽質珪酸カルシウム、オート
クレーブドライドコンクリート乙ALC)、水ガラス発
泡体などがある。これらのうち1例えばガラス発泡体は
溶融法で;発泡パーライトや発泡バーミキュライトは焼
成法で;発泡石膏や発泡セメントは水和法で;軽質珪酸
カルシウムやALCは水熱法で;水ガラス発泡体は蒸発
法で製造される。
しかし、これらの方法のうち溶融法、焼成法および水熱
法は発泡のために高温を用いることが必須条件であり、
エネルギーコストが大きく、そのため発泡体が安価に得
られない。水和法では例えば発泡剤として過酸化水素水
を用い、これを生石灰で分解して発泡させる。しかし硬
化するまでに長時間を要し、かつ発泡体中に水分が残留
するため、得られる発泡体は炎にさらされるとクランク
を生じやすい。蒸発法は、水ガラスなどの水分を蒸発さ
せて発泡させる方法であるため、得られた発泡体は水に
接触すると吸水し、その形状を保つことができない。
上記高温用の断熱材などに使用され得、かつ常温で調製
しうる発泡体として、米国特許第3554907号には
塩基性塩化アルミニウム発泡体の製造方法が開示されて
いる。この発泡体は、アニオン型界面活性剤と塩基性塩
化アルミニウム(Alz(OH)scl粉末とを含有す
る組成物を起泡化し、これを乾燥して得られる。アニオ
ン型界面活性剤と塩基性塩化アルミニウムとは反応して
重合体を形成し気泡膜を強化する。しかし、気泡膜の強
度がなお不充分であるため、乾燥時に気泡がつぶれて液
化し。
高発泡倍率の発泡体が得られないばかりか、乾燥が進む
につれて大きく収縮し崩壊する場合もある。
米国特許第3560231号では、上記起泡時に、さら
に補強繊維を加えて発泡体を強化する方法が開示されて
いる。しかし、起泡膜の強度が不充分であるため9発泡
体が崩壊しないまでも、乾燥が進むにつれて体積が大き
く減少し高発泡倍率の発泡体が得られない。
このほか、無機炭酸塩に有機酸や無機酸を加えて発泡さ
せる方法;無機化合物と有機酸とを反応させ、過酸化水
素水や炭酸塩などを発泡剤として発泡させる方法;など
も試みられている。例えば。
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどに酢酸や塩酸を
作用させる方法;酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ムなどに酢酸を加えて過酸化水素水で発泡させる方法が
ある。
しかし、得られる発泡体は極めて脆弱であり。
乾燥に伴って収縮・崩壊する場合が多い。しかも。
得られる発泡体が吸湿性の場合もあるため、実用上、断
熱材などに使用するのが困難である。上記方法のうち発
泡剤として過酸化水素水を使用する方法は5取りあつか
いによっては爆発のおそれがあるため、危険でもある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の欠点を解決するものであり。
その目的とするところは、耐焔・耐熱性に優れ。
吸湿性がなく、かつ形状維持性に優れた高発泡倍率の無
機質発泡体を製造する方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、上記優れた性質の発泡体を常温で反応
発泡により容易、安全かつ安価に製造する方法を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明の無
機質発泡体の製造方法は、マグネシウム炭酸塩および/
または亜鉛炭酸塩でなる無機炭酸塩に常温で液状の有機
酸および/または有機酸溶液を加えて発泡・硬化させる
工程を包含し。
そのことにより上記目的が達成される。
本発明に用いられる無機炭酸塩はマグネシウム炭酸塩お
よび/または亜鉛炭酸塩である。マグネシウム炭酸塩と
しては炭酸マグネシウム(MgCO+・nHzo  ;
 n =5.3,1,0)、塩基性炭酸マグネシウム(
XMgCO3−YMg(OH)z  −Zl(20i 
X=5141311i Y =2.1  ; z =7
.4.3.1)などが挙げられる。中性塩である炭酸マ
グネシウムは、炭酸ガス分圧の高い状態で生成し、天然
には菱苦土鉱(MgC0,+)として産出するが1通常
2人工の純粋な炭酸マグネシウムは存在しない。付加水
をもつか、さらに加水分解して塩基性炭酸マグネシウム
として存在する(千谷利三、新版無機化学上巻231〜
232頁。
産業図書(1964)  、化粧品原料基準第2版注解
685〜690頁、薬事日報社(1984) )。市販
されている組成の明らかなマグネシウム炭酸塩としては
例えば、塩基性炭酸マグネシウム(4MgCO3・l’
1g(叶)2・5820 ;キシダ化学社製;和光純薬
社製)がある。
これらマグネシウム炭酸塩はいずれも本発明の方法に使
用されうる。
亜鉛炭酸塩もマグネシウム炭酸塩と同様、その中性塩(
炭酸亜鉛)は炭酸ガス分圧の高い状態で生成する。天然
には菱亜鉛t (ZnCO3)として産出する。人工の
亜鉛炭酸塩としては塩基性炭酸亜鉛(2ZnCO+ ・
3Zn(OH)z ・nHzO)が挙げられる(千谷利
三、同上254頁)。市販されている組成の明らかな亜
鉛炭酸塩としては塩基性炭酸亜鉛(2ZnCO3・3Z
n (OH) 2・H2O;キシダ化学社製)がある。
これら亜鉛炭酸塩はいずれも本発明に使用されうる。
上記無機炭酸塩は二種以上混合して用いられてもよい。
無機炭酸塩は後述の有機酸と室温で容易に反応し発泡体
の主成分となる。同時に上記有機酸との反応により分解
して炭酸ガスを発生し3発泡剤として働く。無機炭酸塩
は有機酸との反応が容易であるように、微・粒子状の粉
末1通常、100メツシュ以上、好ましくは150メツ
シュ以上の篩をパスしうる粉末、が用いられる。粒径が
これ以上大きいと後述の有機酸との反応が不均一となる
ため。
気泡が粗く空洞のある発泡体が生成しやすい。
マグネシウム炭酸塩や亜鉛炭酸塩以外の炭酸塩。
例えば、炭酸カルシウムを用いても後述の有機酸との反
応により発泡・膨張させることが可能である。しかし、
炭酸カルシウムを用いた場合は9反応系の粘度上昇が遅
いうえ発生する反応熱が小さい。反応混合物は膨張と崩
壊とをくりかえし、形成される発泡体はべたついた粘結
体となる。この粘結体は非常に崩壊しやすい。このよう
に、マグネシウム炭酸塩および亜鉛炭酸塩以外の炭酸塩
を用いても良好な発泡体が形成されない。
本発明方法に用いられる有機酸は乳酸および/またはグ
リコール酸である。乳酸(dl−乳酸)は。
その融点が18℃であり、常温では液体である。従って
、気温の低い場合を除き、市販の乳酸(濃度92%;水
分含量約8%)がそのまま利用されうる。
乳酸の濃度は2通常、90%以上であり、必要に応じて
水が添加される。グリコール酸の融点は80℃であり、
常温では固体であるため少量の水に溶解させて濃厚溶液
として用いる。グリコール酸は加温して少量の水に溶解
させ、これを常温に放冷した後に用いるのが便利である
。有機酸は、水分含量が30重重量以下、好ましくは8
〜20重量%の状態で(少量の水を含む有機酸または有
機酸溶液として)用いられる。有機酸のうち乳酸は、そ
の濃度が95%となるようにtit縮するのが困難であ
り。
グリコール酸は少量の水には溶解しない。そのため1通
常、上記有機酸および/または有機酸溶液〔有機酸く溶
液)〕に含有される水分量は5〜30%程度となる。水
分量が30%を越えると無機炭酸塩との反応時に反応系
の粘度が低くなるため生成した炭酸ガスを効果的に閉じ
込めることができない(いわゆるガス抜けが生じる)。
その結果、得られる発泡体の気泡が粗くなる。反応熱が
水に奪われるため反応系の温度も低くなり、得られる発
泡体が充分に硬化しない。そのため、得られる発泡体の
機械的強度も低くなる。
乳酸およびグリコール酸以外に常温(約25℃)で液体
の有機酸としては1例えば、蟻酸、酢酸。
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、アクリル酸、メタクリル
酸、ピルビン酸がある。しかし、これらの有機酸は、無
機炭酸塩と反応して炭酸ガスを発生しても膨張・硬化し
て発泡体の得られるものが少ない。無機炭酸塩と反応・
膨張しても、乾燥工程で崩壊する場合やべたついたり吸
湿性を有する場合が多く、良好な発泡体が得られない。
常温で固体の有機酸についても、少量の水に溶解し、か
つ無機炭酸塩と反応して良好な発泡体を形成するものは
グリコール酸以外にはない。
有機酸(溶液)は、上記水分含有量で、無機炭酸塩10
0重量部に対して150〜500重量部、好ましくは2
00〜300重量部の割合で使用される。150重量部
を下まわると有機酸と無機炭酸塩との反応が不充分であ
り、かつ反応混合物中の液量が不足するため、固い塊状
物となり発泡体が形成されない。500重量部を上まわ
ると反応混合物中の液量が過剰となり、粘度が低下する
ためガス抜けが生じ、高発泡倍率の均質な発泡体が得ら
れない。さらに、有機成分の含有率が高くなるため得ら
れる発泡体が可燃性となる。有機酸(溶液)の添加量は
、無機炭酸塩のかさ比重、後述の補強繊維や非水溶剤の
添加量などに応じて適宜決められる。
乳酸、グリコール酸などのオキシ−塩基性酸は線状に結
合して一種のポリエステルを形成する重合性の酸である
ことが知られている(特開昭59−96123号公報;
およびエンサイクロペディア オブ ケミカル テクノ
ロジー、セカンド エディジョン、インターサイエンス
パブリッシャーズ。
12巻、170頁;10巻、632頁: Encycl
opedia ofChemical Technol
ogy 2nd Ed、、 Interscience
publishers、vat、 12. P、170
  ; vol、10. P、632)。
マグネシウム塩は有機酸と重合性化合物を形成しうろこ
とがリベットによりジャーナル オプ ケミカル ソサ
エティに報告されている(A、 C,D。
’Rivett、 J、 Chem、Soc、、 10
63 (1926)) 、従って本発明の有機酸は無機
炭酸塩との反応により比較的高分子の重合体を形成しや
すく、そのため形状維持性に優れた発泡体が得られると
考えられる。
これに対して2本発明方法で用いられる無機炭酸塩以外
の炭酸塩9例えば炭酸カルシウム、は上記有機酸と重合
する性質をもたない。本発明方法の無機炭酸塩の代わり
に炭酸カルシウムを用いても良好な発泡体は得られない
が、それは上記理由であると考えられる。
発泡体を高強度化する目的で、または発泡体乾燥時にク
ラックが生じるのを防止する目的で補強繊維が添加され
ていてもよい。補強繊維としては有機系、無機系のいず
れもが利用されうる。有機系補強繊維としては、天然繊
維、半合成繊維1合成繊維のいずれもが使用されうる。
無機系補強繊維には、ガラス繊維、珪酸アルミニウム繊
維、アスベスト繊維9石綿繊維、スラグウールなどがあ
る。
これら補強繊維のうち最も好適に用いられるのは珪酸ア
ルミニウム繊維である。市販の珪酸アルミニウム繊維と
しては1例えば、カオウールバルクD(イソライト工業
社製)がある。この繊維は分散性に優れ、さらに細く短
繊維であり、かつ柔軟性に富むため、後述の発泡体形成
時に、ペースト状の反応混合物中での分散性が良い。上
記各種補強繊維のうち有機系補強繊維を用いると耐焔性
がやや低下する。補強SOtは発泡体の使用目的に応じ
て適宜選択する。補強繊維は2種以上混合して用いられ
てもよい。
補強繊維の直径および長さは特に制限されない。
例えば、カオウールバルクDの場合はその直径は2.8
μm、長さは250鶴以下である。補強繊維は無機炭酸
塩100重量部に対して70重量部以下の割合で使用さ
れる。過剰であると発泡しにくいため。
高発泡倍率の発泡体が得られない。補強繊維が使用され
る場合には1反応混合物中の液体成分が該補強繊維に吸
収されるため、有機酸(溶液)をやや増量して用いるこ
とが准奨される。
後述の発泡体形成時に反応混合物の液体成分が少ないた
めペースト状とならず、そのため発泡体が形成されにく
い場合がある。このようなときには有機酸(溶液)や無
機炭酸塩にあらかじめ非水系の溶剤を添加しておくこと
もできる。非水系溶剤としてはアルコール、エーテル、
アセトンなどが利用されうる。これら溶剤は有機酸の増
量剤。
稀釈剤、無機炭酸塩や反応混合物のペースト剤として機
能する。
上記無機炭酸塩に有機酸(溶液)、さらに必要に応じて
補強繊維を加えると、該無機炭酸塩と有機酸との反応に
より炭酸ガスが発生して膨張し発泡体が形成される。例
えば、炭酸マグネシウム粉末に乳酸を加えて混合すると
、乳酸は炭酸マグネシウム粉末に吸収されて塊状となる
。しかし、塊状物は直ちにペースト状となり、炭酸ガス
を発生する。反応混合物の粘度も上昇する。粘度が発泡
に適した度合にまで上昇したころに最大発泡倍率となり
9発泡体が形成される。同時に反応熱により発泡体は急
速に昇温して蒸気を発生する。この発熱により1発泡体
は指で押さえても圧潰しない程度にまで硬化する。硬化
した発泡体は、さらに約60℃のオーブンに入れて約4
8時間乾燥させる。
このように、常温での湿式発泡により無機質発泡体が得
られる。従来の湿式発泡法では比較的多量の水を使用す
るため乾燥に長時間を必要とするのに対して2本発明方
法では、使用する水の量は有機酸(溶液)に由来する水
の量であり、これが極めて少量であるため短時間で発泡
体が乾燥されうる。そのため、エネルギーコストも最小
である。
非水系溶剤を使用するときもこれら非水系溶剤は水に比
べて簡単に蒸発しうるため乾燥が容易である。本発明方
法では、過酸化水素水などの発泡剤を使用せずに原料組
成物である無機炭酸塩の分解により炭酸ガスを発生させ
て発泡体を形成するため工程が簡単であり、短時間で安
価に発泡体が形成される。過酸化水素水を使用しないた
め異常分解による爆発の危険もない。
このようにして得られる発泡体は、一部に連通孔を有す
る独立気泡軽量体である。その主成分は無機炭酸塩と有
機酸とが反応して得られた有機酸−Mg重合体および/
または有機酸−Zn重合体であると考えられる。このよ
うな発泡体は、従来の無機系発泡体2例えば米国特許第
3554907号および第3560231号に開示され
た発泡体、に比べてはるかに形状維持性がよい。補強繊
維が含まれるときには、該補強繊維が発泡体中に均一に
分散して存在するため1機械的な強度が向上する。この
ような発泡体の物性は、使用した原料の種類や各成分の
配合割合などにより異なるが、その見掛は密度は約0.
2〜0.8.熱伝導率は約0.05〜0.10kcal
/m+°Cである。発泡体は白色であり、臭気がなく、
吸湿性も全く認められない。人体に有害な原料を用いて
いないため毒性が極めて少ない。他の物質に対する腐食
性も少ない。発泡体は不燃性であり。
ブンゼンバーナーの焔をあてても、その個所が黄色くな
り灰を残すが燃焼しない。
本発明で得られる発泡体に撥水処理を施すと。
耐水性に優れ機械的強度の大きい発泡体が得られる。撥
水処理を行うには2通常、ゴムあるいはプラスチック成
分を含む液を発泡体に含浸させ、乾燥して耐水性皮膜を
形成する。例えばシリコーン樹脂液(トーμ・シリコン
SR241ルジン(商品名);21%トルエン溶液)が
撥水剤として用いられる。撥水処理を行うことに・より
耐焔性に影響を与えることはなく、ブンゼンバーナーの
火をかざしても炎にあたった部分が着火燃焼することは
ない。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
1 1旌炭土 無機炭酸塩として炭酸マグネシウム粉末(120メツシ
ュ;吉富製薬社製)10gを用い、これに常温でd−乳
酸(有機酸)(総酸85.0〜92.0%;キシダ化学
社製)25gを加え9手早く攪拌した。混合物は炭酸ガ
スを発生して膨張し1発熱を始めた。
約30秒後には膨張が止まり、生成した発泡体は反応熱
のため高温となり蒸気を発生してただちに硬化した。こ
れを60℃のオーブンに入れ約48時間乾燥した。乾燥
後の発泡体の発泡倍率8発泡体の性質などを下表に示す
。表において不燃性の項では。
発泡体をブンゼンバーナーの焔にかざしたとき着火もし
くは燃焼しない場合には、○で示した。以下、実施例2
〜9.および比較例1〜2の結果もあわせて下表に示す
寒胤炎主 無機炭酸塩として塩基性炭酸マグネシウム粉末(4Mg
CO1・Mg (011) z  ・511□0;重質
;和光純薬社製)を用いたこと以外は実施例1と同様に
混合・攪拌した。混合物は膨張と崩壊とを繰り返しなが
ら膨張し1発熱を始めた。約1分後には膨張が止まり。
生成した発泡は反応熱のため高温となり、蒸気を発生し
てただちに硬化した。これを60℃のオーブンにいれ約
48時間乾燥した。
比較■上 無機炭酸塩として炭酸カルシウム粉末(沈降性炭酸カル
シウム;牛丼化学社製)を用い、d!−乳酸の量を20
gとして実施例1に準じて混合・攪拌を行なった。混合
物はただちに炭酸ガスを放出して膨張と崩壊とを繰り返
しながら膨張した。しかし9反応熱はあまり上昇せず、
約1分後には膨張が止まった。発泡倍率は約5倍であっ
たが、べたつき、硬化しなかった。この発泡体は次第に
収縮し、2日後には発泡倍率が2倍のべたついた粘結体
となった。4日後には硬化した。
叉血斑主 グリコール酸(東京化成社製)20gに水5gを加え、
電子レンジで加熱・溶解させた後、室温付近まで冷却し
た。これをR−乳酸の代わりに用い。
実施例1と同様に混合・攪拌した。混合物はさかんに発
泡し、約40秒後には反応熱のため高温となり硬化した
。これを60℃のオーブンに入れ約48時間乾燥した。
ス1m 無機炭酸塩として塩基性炭酸マグネシウム粉末を用いた
こと以外は実施例3と同様に混合・攪拌した。約30秒
後に約5倍に膨張して硬化した発泡体が得られた。これ
を60℃のオーブンにいれ約48時間乾燥した。
止較炎主 無機炭酸塩として炭酸カルシウム粉末を用いたこと以外
は実施例3と同様に混合・攪拌した。約40秒後に約5
倍に膨張して硬化した発泡体が得られた。これを60℃
のオーブンにいれ約48時間乾燥した。しかし、得られ
た発泡体は吸湿性であるため、雨天の日に吸湿して軟化
した。
叉鳳■盈 無機炭酸塩として塩基性炭酸亜鉛粉末(3ZnC03・
5Zn (OH) 2・H2O;来由薬品社製)を用い
たこと以外は実施例1と同様に操作した。
大嵐皿立 d−乳酸の代わりにa−乳酸23gおよび水2gの混液
を用いたこと以外は実施例1と同様に操作した。
次1」トし1上 ケイ酸アルミニウム繊維(カオウールバルクD;イソラ
イト工業社製)2gに〃−乳H40gを加えて攪拌し、
均一なペースト状とした。これに炭酸゛マグネシウム粉
末Logを加えて攪拌したところ。
約3分後には膨張し発熱・硬化した発泡体が得られた。
これを60℃のオーブンに入れ約48時間乾燥した。
叉1」[し二l カオウールバルクDの量を4gとしたこと以外は実施例
7−1と同様である。
亥豊桝l 〃−乳酸35gおよび水5gの混液にカオウールバルク
D4gを加えて均一に分散させスラリーとした。炭酸マ
グネシウム粉末Logに上記スラリーを加えて攪拌した
ところガスを発生して膨張した。
約40秒後には発熱が始まり、蒸気を発生するまでに高
温となり直ちに硬化した。これを60’Cのオーブンに
入れ約48時間乾燥した。
ス去111 a−乳酸40gおよびエタノール20gの混液にカオウ
ールバルクD4gを加えて均一に分散させスラリーとし
た。炭酸マグネシウム粉末Logに上記スラリーを加え
て攪拌したところ、ガスを発生しながらゆっくりと膨張
した。穏やかに発熱し、やがて硬化して発泡体が得られ
た。これを60’Cのオーブンに入れ約48時間乾燥し
た。この発泡体は。
その表面にエタノールの蒸発に伴って発生した多数の小
孔が認められた。
(以下余白) (発明の効果) 本発明方法によれば、このように、耐熱性・耐温性に優
れた無機質軽量発泡体が得られる。発泡体は常温での反
応発泡により生成されるため、従来の無機発泡体の製造
法2例えば焼成法、溶融法。
水和法のように高温に加熱することを必要としない。発
泡体の製造法は簡単であるため短時間で発泡体が製造さ
れる。
湿式発泡法であるにもかかわらず水としては有機酸く溶
液)に由来する水を使用するにすぎず。
これが極めて少量であるため、乾燥工程に要する時間が
短く、エネルギーコストも最小である。発泡剤、特に過
酸化水素水を使用しないため爆発などの危険がない。
得られた発泡体は吸湿性がなく、形状維持性に優れる。
発泡体は白色であり、臭気がなく2人体に対する毒性も
他の物質に対する腐食性もない。
補強繊維の加えられた発泡体は、さらに形状維持性に優
れ1発泡体乾燥時にもクランクを生じることがない。上
記発泡体に(Ω水処理を施すと耐水性に優れ、かつ機械
的強度の高い発泡体が得られる。
発泡体の製造に用いられる原料2例えば、炭酸マグネシ
ウム、炭酸亜鉛、d!−乳酸、グリコール酸などは安価
に入手され、製造工程も簡単であり。
かつ製造のための特別な設備を必要としないため発泡体
が安価に得られる。このような発泡体は。
高温耐火断熱材として炉材や被覆材などに、ta水処理
後の発泡体は耐水断熱材として建材用断熱材や配管用断
熱材などに広く利用されうる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、マグネシウム炭酸塩および/または亜鉛炭酸塩でな
    る無機炭酸塩に常温で液状の有機酸および/または有機
    酸溶液を加えて発泡・硬化させる工程を包含する無機質
    発泡体の製造方法。 2、前記有機酸が乳酸および/またはグリコール酸であ
    る特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3、前記無機炭酸塩100重量部に前記有機酸および/
    または有機酸溶液が150〜500重量部の割合で加え
    られる特許請求の範囲第1項に記載の方法。 4、前記有機酸および/または有機酸溶液が30重量%
    以下の水分を含有する特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。 5、前記無機炭酸塩が100メッシュ以上の篩を通過し
    うる微粉末である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
JP25436885A 1985-11-13 1985-11-13 無機質発泡体の製造方法 Pending JPS62113777A (ja)

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