JPS62112809A - 一点係留装置の設置方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は下端が海底に枢支され水中に起立する塔状浮体
を海中に張られた複数のアンカーチェーン等で海上に係
留してなる一点係留装置の設置方法に関する。

〔従来の技術〕

海底上に沈設されたベースメント上に塔状浮体の下端を
枢着し、これを鉛直に起立させてなる一点係留装置を設
置するには、従来、まず第３図側面図に示すように、あ
らかじめベースメント５をアンカーパイル７を介して海
底９に固定し、次に、第４図側面図に示すように、塔状
浮体３をクレーンバージ１のクレーン２にて水中に吊下
し、ダイパー１０により、その下端をベースメント５の
中心のアイプレート４にピンで枢着している。こ＼で、
６は杭孔装置、８は海面である。

しかしながら、このような設置方法には、下記のような
問題がある。

（１）水中でダイパ一作業を行うには、水中の視界が良
いことが大きな条件であり、視界がゼロに近い海中の場
合ダイパ一作業は非常に困難である。

（２）海中での接合作業は、塔状浮体が海中で揺れるの
で、陸上作業と比較すると、揺れ止め、ガイド等をベー
スメント上に設けるので作業能率が悪（、またベースメ
ントと塔状浮体との接合部の信頼性が低く、工費も割高
である。

（３）海中で使用できる機器は少ないので、ベースメン
トと塔状浮体の接合部には特殊な工夫が必要である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明はこのような事情に鑑みて提案されたもので、視
界がゼロでも作業ができ、工期を短縮すると〜もに、工
費を低減する経済的な一点係留装置の設置方法を提供す
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

そのために本発明は、海底上に沈設されたベースメント
上に下端が枢支され水中に起立する塔状浮体を海面上に
係留してなる一点係留装置を設置するに際し、クレーン
バージによりテンプレート枠体を海底に吊り降ろし、該
テンプレート枠体の複数の鉛直ガイド孔にそれぞれガイ
ド杭を挿入してこれを海底に打設することによりガイド
杭を海底に樹立する第１工程と、上記クレーンバージ上
で塔状浮体の下端をベースメントのアイプレートに枢着
し、上記塔状浮体の上端を上記クレーンバージにて吊り
上げ、上記ベースメントの複数のガイド孔を上記ガイド
杭の上端に挿入したのち上記ベースメントを上記ガイド
杭に沿って吊り降ろすことによりこれを海底に沈設する
第２工程とよりなることを特徴とする。

〔作　用〕

このような構成により、視界がゼロでも作業ができ、工
期を短縮すると〜もに、工費を低減する経済的な一点係
留装置の設置方法を得ることができる。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面について説明すると、第１図は
その第１工程を示す側面図、第２図はその第２工程を示
す側面図である。

上図において、第３〜４図と同一の記号はそれぞれ第３
〜４図と同一の部材を示し、１１はテンプレート１２を
介して海底９に打込まれるガイド杭、１３は杭打機であ
る。

本発明においては、まず、第１工程として、第１図に示
すように、クレーンバージ１からテンプレート１２を水
中に吊り降ろし、そのガイド孔が鉛直方向を向くように
これを海底のベースメント据付位置にセットしたのち、
テンプレート１２の複数の杭孔装置６にそれぞれガイド
杭１１を挿入し、これらを杭打機１３によりそれぞれ海
底に打込んで、ベースメント５を海底に固定する。

その際、一方のガイド杭の上端は、他方のガイド杭の上
端よりも若干高くしておく。

こうして、ベースメントの海底への沈設が経了したなら
ば、テンプレート１２はクレーバージ上に回収する。

次に、第２工程として、第２図に示すように、クレーン
バージ上で塔状浮体３の下端をベースメント５のアイプ
レート４に枢着したのち、クレーン２でこれを吊り上げ
、ガイド杭１１にベースメント５の杭孔装置６に挿入し
、ベースメント及び塔状浮体を海底へ吊り降ろす。

その際、複数のガイド杭１１の上端は同一レベルではな
（、一方の上端は他方の上端よりも若干高いので、ベー
スメント５の杭孔装置６は容易にガイド杭の上端に挿入
される。

ベースメント５のレベルは鉛直方向のガイド杭１１及び
杭孔装置６に対して水平になって（・るので、海底面の
起伏や海底上の種類に影響されることなく水平に海底に
設置される。

このようにして、ベースメント５が海底に沈設されたな
らば、ガイド杭１１と杭孔装置６はセメントミルク等で
固定され、ガイド杭１１のうち杭孔装置６より上方の部
分は不要であるので、これを切断して撤去する。

このような方法によれば、下記の効果が奏せられる。

（１）ダイパーによる水中作業は不要となるので、視界
がゼロの海中でも工事が可能となる。

（２）塔状浮体とベースメントとの連結は、クレーンバ
ージ上で迅速かつ確実に行うことができるので、連結部
の信頼性が大きい。

（３）工期を短縮し、工費を低減することができる。

〔発明の効果〕

起立する塔状浮体を海面上に係留してなる一点係留装置
を設置するに際し、クレーンバージによりテンプレート
枠体を海底に吊り降ろし、該テンプレート枠体の複数の
鉛直ガイド孔にそれぞれガイド杭を挿入してこれを海底
に打設することによりガイド杭を海底に樹立する第１工
程と、上記クレーンバージ上で塔状浮体の下端をベース
メントのアイプレートに枢着し、上記塔状浮体の上端を
上記クレーンバージにて吊り上げ、上記ベースメントの
複数のガイド孔を上記ガイド杭の上端に挿入したのち上
記ベースメントを上記ガイド杭に沿って吊り降ろすこと
によりこれを海底に沈設する第２工程とよりなることに
より視界がゼロでも作業ができ、工期を短縮すると−も
に、工費を低減する経済的な一点係留装置の設置方法を
得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の第１工程を示す側面図、第
２図はその第２工程を示す側面図である。 第３図は公知の一点係留ブイの設置要領の第１工程を示
す側面図、第４図はその第２工程を示す側面図である。 １・・・クレーンバージ、２・・・クレーン、３・・・
塔状浮体、４・・・アイプレート、訃・・ベースメント
、６・・・杭孔装置、８・・・海面、９・・・海底、１
１・・・ガイド杭、１２・・・テンプレート、１３・・
・杭打機。 復代理人　弁理士　塚　本　正　文 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 海底上に沈設されたベースメント上に下端 が枢支され水中に起立する塔状浮体を海面上に係留して
   なる一点係留装置を設置するに際し、クレーンバージに
   よりテンプレート枠体を海底に吊り降ろし、該テンプレ
   ート枠体の複数の鉛直ガイド孔にそれぞれガイド杭を挿
   入してこれを海底に打設することによりガイド杭を海底
   に樹立する第１工程と、上記クレーンバージ上で塔状浮
   体の下端をベースメントのアイプレートに枢着し、上記
   塔状浮体の上端を上記クレーンバージにて吊り上げ、上
   記ベースメントの複数のガイド孔を上記ガイド杭の上端
   に挿入したのち上記ベースメントを上記ガイド杭に沿っ
   て吊り降ろすことによりこれを海底に沈設する第２工程
   とよりなることを特徴とする一点係留装置の設置方法。