JPS62112782A - セラミツク被覆鋼材およびその製造方法 - Google Patents
セラミツク被覆鋼材およびその製造方法Info
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- JPS62112782A JPS62112782A JP25416685A JP25416685A JPS62112782A JP S62112782 A JPS62112782 A JP S62112782A JP 25416685 A JP25416685 A JP 25416685A JP 25416685 A JP25416685 A JP 25416685A JP S62112782 A JPS62112782 A JP S62112782A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、例えば熱間で使用される工具等に適用した
場合にすぐれた性能が発揮される耐熱、耐酸化、耐摩耗
性にすぐれたセラミックス被覆鋼材とその製造方法に関
する。
場合にすぐれた性能が発揮される耐熱、耐酸化、耐摩耗
性にすぐれたセラミックス被覆鋼材とその製造方法に関
する。
従来技術とその問題点
近年、継目M#I管製造用マンドレルやピアサ−等のご
とき熱間で使用される工具、部材等には益々苛酷な使用
条件が課せられつつおるが、これらを背景として、比較
的コストの安い鋼材に一段とすぐれた耐熱性、耐酸化性
、耐摩耗性を付与すべく、鋼材表面をセラミックスで被
覆することが検討されるようになってきた。
とき熱間で使用される工具、部材等には益々苛酷な使用
条件が課せられつつおるが、これらを背景として、比較
的コストの安い鋼材に一段とすぐれた耐熱性、耐酸化性
、耐摩耗性を付与すべく、鋼材表面をセラミックスで被
覆することが検討されるようになってきた。
ところで、セラミックス被覆鋼材の製造方法としては、
これまで ■鋼材表面にセラミックス成形体を接合する方法、 ■鋼材表面にセラミックスを溶射する方法、■各種蒸着
法によって鋼材表面をセラミックスで蒸着被覆する方法
、 ■鋼材表面にセラミックス粉末を塗布した後加熱処理を
施す方法、 等が研究され、一部については実用化もなされている。
これまで ■鋼材表面にセラミックス成形体を接合する方法、 ■鋼材表面にセラミックスを溶射する方法、■各種蒸着
法によって鋼材表面をセラミックスで蒸着被覆する方法
、 ■鋼材表面にセラミックス粉末を塗布した後加熱処理を
施す方法、 等が研究され、一部については実用化もなされている。
しかしながら、前記■の接合法は、接合媒体にM f’
Cu等の低融点金属を用いるのが普通であるため被覆
鋼材製品の耐熱性が不十分であるとの問題があり、これ
ら低融点金属を用いないでセラミックス成形体を接合し
ようとすると、この場合には接合に高温、高圧力が必要
となるので大型部材や表面が平坦でない部材の製造が困
難であるといった問題があった。■の溶射法は、瑛時点
で溶射が可能なセラミックスとされているのが密着性の
点で難のある#203やZrO2等の酸化物系に集中し
ていることからみて、被膜密着性の良好な製品を得難い
との懸念がある。■の蒸着法は、例えば化学気相蒸着法
(CVD法〉は基材を比較的高温(800°C以上)に
する必要がおることから、この方法で炭化物系、硼化物
系、窒化物系セラミックスを鋼基材表面に被覆してもセ
ラミックスと鋼とが反応して苫着性のすぐれた被覆は得
られない。例えば、SLCは高温になると鉄や鋼と容易
に反応して分解し、SjCの持つ硬度特性や耐熱特性が
損われてしまうといった問題がある。この傾向は基材を
高い温度にする必要がおるCDV法ではきわめて強い。
Cu等の低融点金属を用いるのが普通であるため被覆
鋼材製品の耐熱性が不十分であるとの問題があり、これ
ら低融点金属を用いないでセラミックス成形体を接合し
ようとすると、この場合には接合に高温、高圧力が必要
となるので大型部材や表面が平坦でない部材の製造が困
難であるといった問題があった。■の溶射法は、瑛時点
で溶射が可能なセラミックスとされているのが密着性の
点で難のある#203やZrO2等の酸化物系に集中し
ていることからみて、被膜密着性の良好な製品を得難い
との懸念がある。■の蒸着法は、例えば化学気相蒸着法
(CVD法〉は基材を比較的高温(800°C以上)に
する必要がおることから、この方法で炭化物系、硼化物
系、窒化物系セラミックスを鋼基材表面に被覆してもセ
ラミックスと鋼とが反応して苫着性のすぐれた被覆は得
られない。例えば、SLCは高温になると鉄や鋼と容易
に反応して分解し、SjCの持つ硬度特性や耐熱特性が
損われてしまうといった問題がある。この傾向は基材を
高い温度にする必要がおるCDV法ではきわめて強い。
■のセラミックス粉末の塗布法は、得られる被覆製品の
耐熱性が乏しいことに加えて、被膜密着性にすぐれた製
品が得にくいという問題がおる。
耐熱性が乏しいことに加えて、被膜密着性にすぐれた製
品が得にくいという問題がおる。
このようなことから、この発明者等は先に、密着性が良
好で均一なセラミックス被覆を得るのに最も好ましいと
考えられる蒸着法、それも大型部材や複雑形状部材への
適用が容易な気相蒸着法によって耐熱性や耐摩耗性にす
ぐれたSLC被覆鋼材を製造するための方法を提案した
(特願昭60−62983号)。この方法によれば、鋼
材表面に緻密なSLC被覆を形成することができる上、
該被N鋼材は900℃程度までの使用環腐ですぐれた耐
血化性、耐摩耗性、耐食性を発揮するものであったが、
その後も続けられたこの発明者等の検討によれば、11
00’Cを超える高温で耐摩耗性、耐酸化性にすぐれた
SL3 N 4やSiCを被覆すればTj N中間層の
表面に基材の鋼がしみ出し、この鋼と前記セラミックス
とが反応して分解し、これらセラミックスの持つ特性が
損われることが判明した。
好で均一なセラミックス被覆を得るのに最も好ましいと
考えられる蒸着法、それも大型部材や複雑形状部材への
適用が容易な気相蒸着法によって耐熱性や耐摩耗性にす
ぐれたSLC被覆鋼材を製造するための方法を提案した
(特願昭60−62983号)。この方法によれば、鋼
材表面に緻密なSLC被覆を形成することができる上、
該被N鋼材は900℃程度までの使用環腐ですぐれた耐
血化性、耐摩耗性、耐食性を発揮するものであったが、
その後も続けられたこの発明者等の検討によれば、11
00’Cを超える高温で耐摩耗性、耐酸化性にすぐれた
SL3 N 4やSiCを被覆すればTj N中間層の
表面に基材の鋼がしみ出し、この鋼と前記セラミックス
とが反応して分解し、これらセラミックスの持つ特性が
損われることが判明した。
発明の目的
この発明は前記の問題を解決するためになされたもので
、1100°C以上の高温で被覆してもTj N層の表
面に鋼かにじみ出るようなことがなく、耐酸化性、耐摩
耗性のすぐれたセラミックス被覆層を形成したセラミッ
クス被覆鋼材とその製造方法を提案することを目的とす
るものである。
、1100°C以上の高温で被覆してもTj N層の表
面に鋼かにじみ出るようなことがなく、耐酸化性、耐摩
耗性のすぐれたセラミックス被覆層を形成したセラミッ
クス被覆鋼材とその製造方法を提案することを目的とす
るものである。
発明の構成
この発明に係るセラミックス被覆鋼材は、 C0.4w
t%以上、Cr 2.0WtX J’!、上を含有すl
]基材表面に、Ni被覆層とさらにその上に積層された
TiN被覆層とを介してセラミック被覆層を形成したこ
とを特徴とするものであり、またその製造方法は、前記
鋼基材表面にNi被覆層を形成し、さらにNi被覆層の
上にTj N被覆層を積層し、このTj N被覆層の上
にセラミック被覆層を気相蒸着法にて形成することを特
徴とするものである。
t%以上、Cr 2.0WtX J’!、上を含有すl
]基材表面に、Ni被覆層とさらにその上に積層された
TiN被覆層とを介してセラミック被覆層を形成したこ
とを特徴とするものであり、またその製造方法は、前記
鋼基材表面にNi被覆層を形成し、さらにNi被覆層の
上にTj N被覆層を積層し、このTj N被覆層の上
にセラミック被覆層を気相蒸着法にて形成することを特
徴とするものである。
以下、この発明について詳細に説明する。
Tiを被覆した鋼材を高温に加熱するとTiN被覆層表
面に鋼がしみ出す現象は、純鉄や低炭素鋼では見られず
工具鋼等の合金鋼に特有な現象である。
面に鋼がしみ出す現象は、純鉄や低炭素鋼では見られず
工具鋼等の合金鋼に特有な現象である。
そこで、この発明者等は、鋼中の成分を変え、特に鋼中
の成分のうちC、Cr、 Niの含有量をそれぞれ独立
に変化させた鉄合金を用い、これらの鋼基材表面にCD
V法で約10μmのTi Nを被覆し、1300°Cに
加熱して鋼のしみ出しの有無について調べたところ、鋼
中のC含有量が0.4vHでCr含有量が2.0wt%
以上の鋼材については、Tj N被覆層表面に鋼がしみ
出す現象が認められた。鋼がしみ出す理由としては、鋼
とTL N界面において鋼中のCとCrがTi Nと反
応し融体が主成することによるものと考えられる。
の成分のうちC、Cr、 Niの含有量をそれぞれ独立
に変化させた鉄合金を用い、これらの鋼基材表面にCD
V法で約10μmのTi Nを被覆し、1300°Cに
加熱して鋼のしみ出しの有無について調べたところ、鋼
中のC含有量が0.4vHでCr含有量が2.0wt%
以上の鋼材については、Tj N被覆層表面に鋼がしみ
出す現象が認められた。鋼がしみ出す理由としては、鋼
とTL N界面において鋼中のCとCrがTi Nと反
応し融体が主成することによるものと考えられる。
そこで、この発明者等は種々検討したところ、C、Cr
とTj Nの反応を防止するためにはNiが有効テおル
と考え、C0,4wt% 、Cr 2.0wt%を含有
する鋼材表面にNj被被覆施したのちCDV法で10μ
mIのTi N被覆層を形成した鋼材を1300℃に加
熱しノところ、TiN被覆層表面に鋼のしみ出す現象は
9められなかった。Ni被覆層が鋼のしみ出す現象イ防
止する理由としては、Ni被7mが鋼中のCやCの拡散
を抑え、TiNとの反応による融体の生成イ抑止するも
のと考えられる。
とTj Nの反応を防止するためにはNiが有効テおル
と考え、C0,4wt% 、Cr 2.0wt%を含有
する鋼材表面にNj被被覆施したのちCDV法で10μ
mIのTi N被覆層を形成した鋼材を1300℃に加
熱しノところ、TiN被覆層表面に鋼のしみ出す現象は
9められなかった。Ni被覆層が鋼のしみ出す現象イ防
止する理由としては、Ni被7mが鋼中のCやCの拡散
を抑え、TiNとの反応による融体の生成イ抑止するも
のと考えられる。
この発明は以上の知見に基づいてなされたもOテアリ、
基材としTC0.4Wt$以上、Cr 2.0wt%以
上を含有する鋼を用い、この鋼基材の表面にN被覆層と
さらにその上に積層されたTi N被覆層2を介してセ
ラミックス被覆層を形成したものでδる。ここで、鋼材
の成分として、Cを0.4wtzt上、Crを2.0w
t%以上と規定したのは、これ米油の値では鋼がしみ出
す現象はなく、特にNi被覆層を施す必要がないからで
ある。
基材としTC0.4Wt$以上、Cr 2.0wt%以
上を含有する鋼を用い、この鋼基材の表面にN被覆層と
さらにその上に積層されたTi N被覆層2を介してセ
ラミックス被覆層を形成したものでδる。ここで、鋼材
の成分として、Cを0.4wtzt上、Crを2.0w
t%以上と規定したのは、これ米油の値では鋼がしみ出
す現象はなく、特にNi被覆層を施す必要がないからで
ある。
また、鋼基材表面に施すNi被覆層の厚さは一以上、好
ましくは10J′I、上である。その理由は、1だ未纜
では鋼のしみ出す抑止効果が小さく安定したセラミック
被覆層が得られないためである。な」 お上限につい
ては特に限定するものではないが、=Ni層が厚いと高
温においてNi層の変形が生じ易く? なるため20
f厚以下とするのが好ましい。
ましくは10J′I、上である。その理由は、1だ未纜
では鋼のしみ出す抑止効果が小さく安定したセラミック
被覆層が得られないためである。な」 お上限につい
ては特に限定するものではないが、=Ni層が厚いと高
温においてNi層の変形が生じ易く? なるため20
f厚以下とするのが好ましい。
また、TL N被覆層はNil覆層とセラミックス被r
1層との間に必って両者を強固に結合するととも子
に、鋼の熱膨張率とセラミックスの熱膨張との中間
の熱膨張率を備えていて両者の熱膨張差を吸収)
し、例えば高温でM普したセラミックス被覆層を冷却す
る等の際に生じがちな熱膨張差による被覆L 層剥離
を防止する役割を担い、ざらに耐酸化性、: 耐摩耗
性および耐食性にすぐれたセラミックスと) 強固に
一体(密着)させる役割を担うものである。
1層との間に必って両者を強固に結合するととも子
に、鋼の熱膨張率とセラミックスの熱膨張との中間
の熱膨張率を備えていて両者の熱膨張差を吸収)
し、例えば高温でM普したセラミックス被覆層を冷却す
る等の際に生じがちな熱膨張差による被覆L 層剥離
を防止する役割を担い、ざらに耐酸化性、: 耐摩耗
性および耐食性にすぐれたセラミックスと) 強固に
一体(密着)させる役割を担うものである。
: このTL N被覆層の厚さは特に限定するもので
はなi いが、鋼とセラミックス被覆層との熱膨張率
の差1 をM和するとの”観点から2万以上とするの
が好ましく、一方、厚くなりすぎると鋼材に予想される
1 @械的な変形に追随できなくなる傾向が現われが
[ちとなるので、上限は205以下の厚さに制限するこ
とが望ましい。好ましくは5〜10ρ程度でおる。
はなi いが、鋼とセラミックス被覆層との熱膨張率
の差1 をM和するとの”観点から2万以上とするの
が好ましく、一方、厚くなりすぎると鋼材に予想される
1 @械的な変形に追随できなくなる傾向が現われが
[ちとなるので、上限は205以下の厚さに制限するこ
とが望ましい。好ましくは5〜10ρ程度でおる。
TL N被覆層の上に施す炭化物系、硼化物系、窒化物
系等のセラミックス被覆層のの厚さは、要求される耐熱
性、耐酸化性、耐摩耗性等の性能に応じて定めればよい
が、111Tnを下回る場合には均一な被覆層を得るの
が困難となって、部分的に欠損したり穴が生成したりし
て所望の性能が失われるおそれがあり、また201Mを
超えると鋼材の変形による剥離が懸念されるようになる
ことから、望ましくは1〜20.、とするのがよい。
系等のセラミックス被覆層のの厚さは、要求される耐熱
性、耐酸化性、耐摩耗性等の性能に応じて定めればよい
が、111Tnを下回る場合には均一な被覆層を得るの
が困難となって、部分的に欠損したり穴が生成したりし
て所望の性能が失われるおそれがあり、また201Mを
超えると鋼材の変形による剥離が懸念されるようになる
ことから、望ましくは1〜20.、とするのがよい。
第1図はこの発明に係るセラミックス被覆鋼材を示す断
面図で、(1)はC0,4wt%JJ、上、Cr2.0
WtX以上の成分を含有する鋼基材、(2)はNi被覆
層、(3)はT、 N被覆層、(4)は炭化物系、硼化
物系、窒化物系等のセラミック被覆層である。
面図で、(1)はC0,4wt%JJ、上、Cr2.0
WtX以上の成分を含有する鋼基材、(2)はNi被覆
層、(3)はT、 N被覆層、(4)は炭化物系、硼化
物系、窒化物系等のセラミック被覆層である。
このセラミックス被覆鋼材の製造方法としては、まず鋼
基材(1)の表面にNi被覆層(2)を施す。このNi
被覆層は、溶融メッキ、電気メッキ、各種蒸着メッキ法
等を用いて形成することができる。つぎに、前記Ni被
覆層(2)の上にTi N被覆層(3)を形成する。T
L N被覆層(3)は、CVD法や、イオンブレーティ
ングおよび反応性スパッタリングに代表されるPVD法
等の気相蒸着法等により形成することができる。特にこ
の中では、房着性のすぐれた被覆形成が行なえ、いずれ
の形状の鋼材にも被覆可能で、かつ能率、装置等の点で
もすぐれたCVD法が好ましい。
基材(1)の表面にNi被覆層(2)を施す。このNi
被覆層は、溶融メッキ、電気メッキ、各種蒸着メッキ法
等を用いて形成することができる。つぎに、前記Ni被
覆層(2)の上にTi N被覆層(3)を形成する。T
L N被覆層(3)は、CVD法や、イオンブレーティ
ングおよび反応性スパッタリングに代表されるPVD法
等の気相蒸着法等により形成することができる。特にこ
の中では、房着性のすぐれた被覆形成が行なえ、いずれ
の形状の鋼材にも被覆可能で、かつ能率、装置等の点で
もすぐれたCVD法が好ましい。
Ti N被覆層(3)の上に施す炭化物系、硼化物系、
窒化物系等のセラミックスの被覆手段としては、CV[
)法や、イオンブレーティングおよび反応性スパッタリ
ングに代表されるPVD法等の気相蒸着法が用いられる
。この中で、CVD法(気相蒸着法)を用いる場合は1
ioo℃以上でセラミックスを被覆する。1100℃以
下では、生成するセラミックスの結晶は非晶質であり、
硬度、靭性のすぐれた品質の結晶が生成しない場合があ
る。。従って、耐酸化性、耐摩耗性にすぐれたセラミッ
クス被覆鋼材が得られない。また、気相蒸着法は、前記
のように高温で蒸着がなされるため基材と蒸着被覆相互
間の密着性がすぐれ、円形、円柱状等複雑な形状のもの
、あるいはパイプ内面等であっても、均一コーティング
が一工程で簡単に実現される上、使用装置も安価である
ので、気相蒸着手段としてCVD法を採用することは、
この発明方法の実施に際してより多くの利点をもたらす
こととなる。
窒化物系等のセラミックスの被覆手段としては、CV[
)法や、イオンブレーティングおよび反応性スパッタリ
ングに代表されるPVD法等の気相蒸着法が用いられる
。この中で、CVD法(気相蒸着法)を用いる場合は1
ioo℃以上でセラミックスを被覆する。1100℃以
下では、生成するセラミックスの結晶は非晶質であり、
硬度、靭性のすぐれた品質の結晶が生成しない場合があ
る。。従って、耐酸化性、耐摩耗性にすぐれたセラミッ
クス被覆鋼材が得られない。また、気相蒸着法は、前記
のように高温で蒸着がなされるため基材と蒸着被覆相互
間の密着性がすぐれ、円形、円柱状等複雑な形状のもの
、あるいはパイプ内面等であっても、均一コーティング
が一工程で簡単に実現される上、使用装置も安価である
ので、気相蒸着手段としてCVD法を採用することは、
この発明方法の実施に際してより多くの利点をもたらす
こととなる。
実 施 例
比較例1゜
C0.1,0,4,0,8,1,0wt%、Cr 0.
5,1,0゜4゜0.13.0.18゜Owt%と、そ
れぞれCとCr含有量を変えた28種の鉄基合金の鋼、
材表面に、Ni被覆層を施さずに10通厚のTL N被
覆層を施し、この上にセラミックス被覆層と、してSL
3 N aを形成した。
5,1,0゜4゜0.13.0.18゜Owt%と、そ
れぞれCとCr含有量を変えた28種の鉄基合金の鋼、
材表面に、Ni被覆層を施さずに10通厚のTL N被
覆層を施し、この上にセラミックス被覆層と、してSL
3 N aを形成した。
その際、T、Nm覆層は、通常のCvD装置を使用し、
その反応槽内に前記鉄基合金の鋼材をセットするととも
に、これを1000℃に加熱しながらSL H4十N2
+H2よりなる混合ガスを30分送り込んで被覆した
。また、SL3 N tの被覆は、同装置を使用すると
ともにSL H4+ NH3+H2とからなる混合ガス
を被覆層原料として1200°Cで被覆した。
その反応槽内に前記鉄基合金の鋼材をセットするととも
に、これを1000℃に加熱しながらSL H4十N2
+H2よりなる混合ガスを30分送り込んで被覆した
。また、SL3 N tの被覆は、同装置を使用すると
ともにSL H4+ NH3+H2とからなる混合ガス
を被覆層原料として1200°Cで被覆した。
このようにして得られた鋼材を調べた結果、C014w
t%以上、Cr2%以上含有した鋼材では、その表面に
Fe SL系の合金層が生成し良好なSL3 N 4
の被覆層は形成されなかった。
t%以上、Cr2%以上含有した鋼材では、その表面に
Fe SL系の合金層が生成し良好なSL3 N 4
の被覆層は形成されなかった。
これに対し、Cが0. IWtX T−Crが1.0W
tX 以下の鋼材は、TiN*覆層の上にα−3L3
N 4の被覆層が形成された。
tX 以下の鋼材は、TiN*覆層の上にα−3L3
N 4の被覆層が形成された。
比較例2゜
比較例1と同様の鋼材と純Ni&Lを用い、その表面に
比較例1と同様にSL3 N tの被覆を施した。
比較例1と同様にSL3 N tの被覆を施した。
その結果、いずれの鋼材もその表面にSLを含む合金層
が生成し、S;3 N 4の被覆は得られなかった。
が生成し、S;3 N 4の被覆は得られなかった。
本発明例1゜
比較例1で使用した鋼材のうち、SL3 N 4の被覆
層が形成されなかった15種(CQ、4wt%以上でC
r 2.OWj%以上のもの)について、各鋼材表面に
1、 3. 5.10.20Am厚さのNi被覆層を通
常の電気メツキ法により形成したのち、比較例1と同様
にしてNi被覆層の上に10通厚さのTL N被覆層を
形成し、”)イ1−CVD装LE−用イ1200.12
50.1300’Cの各温度で加熱しながらSL H4
+ N H3+H2からなる混合ガスを送り込んでT、
N被覆層の上に10AllTl厚のSL3 N 4の
被覆層を形成した。
層が形成されなかった15種(CQ、4wt%以上でC
r 2.OWj%以上のもの)について、各鋼材表面に
1、 3. 5.10.20Am厚さのNi被覆層を通
常の電気メツキ法により形成したのち、比較例1と同様
にしてNi被覆層の上に10通厚さのTL N被覆層を
形成し、”)イ1−CVD装LE−用イ1200.12
50.1300’Cの各温度で加熱しながらSL H4
+ N H3+H2からなる混合ガスを送り込んでT、
N被覆層の上に10AllTl厚のSL3 N 4の
被覆層を形成した。
その結果、Ni被覆層が1通運のものはTiNM覆層表
面゛に鋼がしみ出してSL3 N a と反応しその境
界にFa Si合金層が形成され、良好なセラミック
ス被覆層は得られなかった。また、Ni被覆層が3μm
厚のものは被覆形成に安定性がなく、SL3 N 4被
覆層が形成されるものと形成されないものとが生じた。
面゛に鋼がしみ出してSL3 N a と反応しその境
界にFa Si合金層が形成され、良好なセラミック
ス被覆層は得られなかった。また、Ni被覆層が3μm
厚のものは被覆形成に安定性がなく、SL3 N 4被
覆層が形成されるものと形成されないものとが生じた。
これに対し、hL被覆層が5JXn厚以上のものはいず
れもα−3j3 N aの被覆層が安定して得られた。
れもα−3j3 N aの被覆層が安定して得られた。
このセラミックス被覆鋼材について、400’Cと12
00’Cの間を100℃福の加熱・冷却速度で加熱・冷
却を繰り返す試験に供したが、SL3 N !被覆層の
剥離や、この被覆層と鋼、TL N被覆層との反応は認
められなかった。
00’Cの間を100℃福の加熱・冷却速度で加熱・冷
却を繰り返す試験に供したが、SL3 N !被覆層の
剥離や、この被覆層と鋼、TL N被覆層との反応は認
められなかった。
本発明例2゜
セラミックスの被覆を下記■、■の条件で施し、他の条
件は本発明例1と同様にしてSLCおよびTL B 2
の被覆層を形成した。その結果、前記と同様Ni′4&
覆層が5AIm以上施されたものは、安定してセラミッ
クスを被覆することができた。このセラミックス鋼材に
ついて、1100°Cで24時間の大気中加熱試験を実
施したが、いずれもセラミック被覆層は安定で剥離や鋼
との反応は認められなかった。
件は本発明例1と同様にしてSLCおよびTL B 2
の被覆層を形成した。その結果、前記と同様Ni′4&
覆層が5AIm以上施されたものは、安定してセラミッ
クスを被覆することができた。このセラミックス鋼材に
ついて、1100°Cで24時間の大気中加熱試験を実
施したが、いずれもセラミック被覆層は安定で剥離や鋼
との反応は認められなかった。
■5LCja +C3H8+H2の混合ガスを用い、1
300’C×1時間のCVD処理。
300’C×1時間のCVD処理。
■TLCj4+ B Br3 +H2の混合ガスを用い
、1250”CX 30分(7)CV[) mu。
、1250”CX 30分(7)CV[) mu。
発明の詳細
な説明したごとく、この発明に係るセラミックス被覆鋼
材はすぐれた耐熱性、耐酸化性、耐摩耗性を有するもの
であり、熱間工具等にすぐれた性能が発揮される効果を
秦する。また、この発明方法によれば、耐熱性、耐酸化
性、耐摩耗性等のすぐれた特性を有するセラミックスを
安定して被覆することが可能となり、これら性能を要求
される熱間工具等の各種部材の性能を飛躍的に向上し得
るなど、産業上きわめて有用な効果がもたらされるもの
である。
材はすぐれた耐熱性、耐酸化性、耐摩耗性を有するもの
であり、熱間工具等にすぐれた性能が発揮される効果を
秦する。また、この発明方法によれば、耐熱性、耐酸化
性、耐摩耗性等のすぐれた特性を有するセラミックスを
安定して被覆することが可能となり、これら性能を要求
される熱間工具等の各種部材の性能を飛躍的に向上し得
るなど、産業上きわめて有用な効果がもたらされるもの
である。
第1図はこの発明に係るセラミックス被覆鋼材を示す断
面図である。 1・・・鋼基材、2・・・N、被覆層、3・・・Tj
N被覆層、4・・・セラミック被覆層。
面図である。 1・・・鋼基材、2・・・N、被覆層、3・・・Tj
N被覆層、4・・・セラミック被覆層。
Claims (4)
- (1)C0.4wt%以上、Cr2.0wt%以上を含
有する鋼基材表面に、Ni被覆層とさらにその上に積層
されたTiN被覆層とを介してセラミック被覆層を形成
したことを特徴とするセラミック被覆鋼材。 - (2)Ni被覆層の厚さは5μm以上であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載のセラミック被覆鋼材
。 - (3)C0.4wt%以上、Cr2.0wt%以上を含
有する鋼基材表面に、Ni被覆層を形成し、さらに前記
Ni被覆層の上にTiN被覆層を積層し、このTiN被
覆層の上にセラミック被覆層を気相蒸着法にて形成する
ことを特徴とするセラミック被覆鋼材の製造方法。 - (4)セラミック被覆層は、化学気相蒸着法にて形成す
ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のセラミ
ック被覆鋼材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25416685A JPS62112782A (ja) | 1985-11-13 | 1985-11-13 | セラミツク被覆鋼材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25416685A JPS62112782A (ja) | 1985-11-13 | 1985-11-13 | セラミツク被覆鋼材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62112782A true JPS62112782A (ja) | 1987-05-23 |
Family
ID=17261147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25416685A Pending JPS62112782A (ja) | 1985-11-13 | 1985-11-13 | セラミツク被覆鋼材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62112782A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0316970A (ja) * | 1989-04-03 | 1991-01-24 | Hydraudyne Cylinders Bv | 液圧シリンダーのピストンロッドに適用される被覆 |
-
1985
- 1985-11-13 JP JP25416685A patent/JPS62112782A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0316970A (ja) * | 1989-04-03 | 1991-01-24 | Hydraudyne Cylinders Bv | 液圧シリンダーのピストンロッドに適用される被覆 |
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