JPS62112063A - 密度可変の固相物体および使用方法 - Google Patents

密度可変の固相物体および使用方法

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JPS62112063A
JPS62112063A JP61257120A JP25712086A JPS62112063A JP S62112063 A JPS62112063 A JP S62112063A JP 61257120 A JP61257120 A JP 61257120A JP 25712086 A JP25712086 A JP 25712086A JP S62112063 A JPS62112063 A JP S62112063A
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ジョン フランシス プレイス
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は温度−圧力をパラメータとして密度を変化させ
る固相物体、たとえば液相反応に関与する成分を担持す
る固相物体に関する。
粒状の固相物体は、液相反応において、解析の目的たと
えば固相を利用する免疫検査と同様に製造の工程たとえ
ば工業的醗酵のために酵素または細胞を固定化する系に
おいて、その□使用が増加している。
多くの免疫検査では、抗原−抗体の可逆反応において、
抗原と抗体との複合体、または抗原もしくは抗体単独の
分布を測定する標識が使用され、結合した複合体と遊離
体との間の分布の程度は、反応前の抗原−抗体の最初の
濃度に比例する。
免疫検査の標識は、同相検査たとえば米国5yvaの登
録商標EMITにおけるように、結合反応によって変え
られない限りは、異相検査の場合に、遊離体の結合した
複合体を分離することによって測定が容易になる。それ
には、インキュベーション反応の後に、液相から物理的
に分離される固相に検査成分を固定することがしばしば
行われる。異相検査の多くの変形が知られており、文献
に記載されている。
異相結合検査用の固相物体には多くの種類が市販されて
いる。その形態は、被覆された管または小球のような単
一の担体系から、微結晶のセルロースまたは微細球状の
シリカまで多様である。所定の検査には、多くの要因、
特に利用可能な全表面積と関連して結合体と一体化する
適合性、および使用上の便宜さによって、固相物体を選
択する。
このような固相物体は、溶液中の反応物と平衡に達する
まで完全に反応させるために、液相中に分散させること
が必要であり、またこれに続いて液相から分離した後に
反応生成物を測定しなければならないという困難がある
免疫検査用の固相担体は、実際に2つの矛盾する要求を
満足させる必要がある。反応を有効に行なうように固相
を最適に分散させ、かつ検査の感度を良好にするために
は、固相は所定の体積でできるだけ大きな表面を有する
ことが必要であり、これは粒子を微細にすることによっ
て得られる。
これに反して、粒子が大きい程、固相の分離は良好であ
る。これを解決するには、これら2つの矛盾する要求を
妥協させて、混合および分離をできるだけ有効にする方
法を求めることが一般に行なわれる。
混合には、たとえば反応管をその横方向の中間線の周り
に振りJすること、間欠的に旋回させて混合すること、
間欠的に攪拌すること、また微細な粒子を使用すること
が提案されている。分離には、固相と中間混合物とを反
復して洗浄すること、遠心分離、蔗糖を加えて密度を高
めること、また強磁性粒子もしくはプラスチック小球な
どを使用する。
強磁性粒子の使用は磁場によって液体の分離を容易にす
る。この粒子は比較的重いけれども、極めて微細な状態
においては液相にかなりjU[する。
それでもこの粒子は液相中で懸濁状態を保ち続けること
が難しい。
液相中に懸濁させる前記粒子の形の面相物体が何であろ
うと、この粒子を液相に混合し、かつ分離することは2
つの異なる技術による必要がある。
自動分析装置ではこれらの技術が明かに使用されないこ
とがしばしばある。混合体は、汚染したり、生成物を分
取してはならないので、解析すべき液体とまったく接触
しないことが好ましいためである。特に極めて小量の液
体を攪拌する技術は、容器の内壁に対して表面張力が作
用するので、常に有効でかつ再現性を有するとは限らな
い。遠心分離は一般に試験管を遠心機の回転子に取付け
るが、これは装置および解析操作を複雑にして、費用お
よび手間を倍増させる。
2つの極端すなわち微細な粒子と単一な担体との間をと
って、固相の大きさを中位とする。このような中位の大
きさの固相物体は結合助剤として適当であり、その密度
が液相と実質的に等しければ、基礎反応のインキュベー
ション中に(び濁を保つことができる。
ヨーロッパ特許A−0123403号は、重力によって
徐々に分離する中位の大きさの粒子について開示する。
インキュベーション中の不利な分離を避けるには、イン
キュベーション中にたとえば蔗糖を加えて液相の密度を
実質的に高める。しかしこの溶液は不利な点もある。た
とえば密度を変えるために加える助剤は、結合の性質に
化学的または物理的な効果を及ぼすので基礎反応に影響
する。このような助剤の添加および液相中の希釈は、平
衡に影響を与えて、検査を行なうためには、付加的な段
階を必要とする。
固相物体は免疫解析以外、たとえば生物または生化学の
分野でも同様に使用されることが多くなった。特定の細
胞および微生物の培養は、たとえばウィルス、インター
フェロンおよび抗体の製造に使用されるスエーデン、P
harmaciaの登録商標Cy todexなどの5
0〜300μmの微小な担体の表面で行なわれる。ウィ
ルスおよびワクチンはこうして固相担体粒子を使用し、
100〜10001の容器内で製造される。
微生物が成長して、望ましくない多くの二次反応をおこ
すことを考慮すれば、求める反応に必要な酵素の系のみ
を使用することが好ましい。この酵素は液相を溶解する
ので、連続する反応器内で洗浄する。これが酵素を固相
にしばしば固定する理由である。微生物自身または細胞
全体が比較的安定であるためには、適当な酵素を合成し
て、所要の反応において反応物を立体的配置とすること
ができ、酵素を使用して生成物を制御して純度を高める
ことがしばしば行なわれる。
哺乳動物の細胞の培養は、哺乳動物のたんばく合成に適
する唯一の手段であることがしばしばあり、哺乳動物の
細胞が、官能的分子の生成に必要な多くの翻訳後の変形
を行なうためである。哺乳動物の細胞の培養は古典的な
混合方法、たとえば攪拌に対して壊れ易いので、容易で
はない。哺乳動物の細胞の生長は比較的遅いので、無菌
条件を保って、細胞の生長を減退させる微生物の蓄積を
防ぐことが重要である。
哺乳動物の細胞は2つの方法によって培養する。
すなわち良好な培養条件において遊離した均一な懸濁液
で行なうか、またはたとえば中空繊維の反応器、または
流動床、・またはスポンジ状母材またはセラミックに、
液相を注入して固定化した形で行なう。
使用する混合方法としては、反応容器を機械的に動揺、
または攪拌、または回転させるか、あるいは反応媒体に
気泡を吹込むが、これらの方法は欠点を有する。液体の
攪拌は液体を切って変位させるか、攪拌後のアームの結
合が反応器の汚染源となる。反応器の攪拌および回転は
極めて有効ではなく反応器の内壁の汚染を生ずる。気泡
の吹込みによる攪拌は泡状体を形成して反応器の内壁の
汚染を促進する。
クローン抗体のような付加価値の高い物質を大規模に製
造するために注入反応器を使用することが多くなった。
中空繊維の反応器の不便は中空繊維を通して注入すると
きに圧力が降下すること、遊離した細胞が微小環境を含
む袋状となることである。この事実から、流動床の形の
?i’fA反応器を使用することがまだ好ましいとする
製造業者がある。
免疫検査におけるように、使用上の重要な問題は固相物
体を反応物とともに混合することであり、反応を完結さ
せ、液相反応生成物を最終的に分離することである。大
規模の製造では、混合は反応熱の除去および液相中の気
体の分布にも重要である。  ゛ 本発明の目的は、上記提案による固相担体の性質につい
て、欠点を少なくとも部分的に解消することである。
本発明の目的は、特許請求の範囲第1項に記載する液相
中の反応に関与する成分を担持する固相物体によって解
決することができる。
この担体の本質的な利点は、同一手段、すなわち実質的
に圧力の変化によって固相担体と液相とを混合し、かつ
分離することである。混合するときに液体と接触するこ
となく、またこの液体を収容する容器を加速および減速
を反復することを必要としない。液体の粘度、または容
器内壁に対する液体の表面張力がどうであっても、圧力
を択一的に変化させて、液相の全高の上に固相担体を変
位させることができる。固相担体を液相から分離するに
は、その密度を液相より大きくまたは小さくするが、そ
れには担体に所定の圧力を加える。
明らかなように、このような担体は、上記応用のいずれ
においても、また化学もしくは生物学の反応における解
析工程においても使用することができる。その利点とし
ては、どの場合でも固相の混合および分離が有効に行な
われ、その操作は簡単に行なわれる。
本発明の封東である、密度可変の固相物体を得るには、
膨張プラスチックの技術によって、弾性的に変形可能な
物質からなる固相に1つまたは多数の小胞の形で気体を
含ませる。これはスポンジ構造とは異なって、小胞が閉
止孔である。膨張プラスチック形成の技術はたとえばG
、R,Thomasの論文The formation
 of cellular plastics。
Biotech、 Plastics 1965年9月
号、第552〜558頁に記載されている。以下記載す
る例は限定的なものではな(、発泡剤による化学的方法
、または低圧として蒸発する物理的方法、または気体も
しくは中空の微小球を含ませる機械的方法など、気体を
含ませるすべての公知の技術を使用することができる。
密度が圧力の関数として変化する固相物体を製造するに
は、多くの文献でこの主題についての報告を見出すこと
ができる。
添付図面は本発明の対象である固相物体の2つの変形を
使用する免疫検査を実施する手段を模式的に例示する。
第1a〜1「図は、本発明の第1の態様の担体を使用す
る免疫検査の操作工程図であり、第2a〜2r図は、第
2の態様の担体を使用する同様な免疫検査の操作工程図
である。
免疫検査の枠内で固相を構成する固相物体を形成するた
めに、抗体に結合する担体について、特に次に記載する
この例において、4χアルギン酸液(ノルウェー、ドラ
−メンのProtan A/Sの登録商標Protan
alLI’ 20/60)を蒸留水で溶液とし、80“
Cで10分間加熱した後に、冷却して周囲温度で粘稠液
とした。
次にこの溶液に極く微量の洗剤(ミュンヘンのMerc
k−3chuchardtの登録商標Tween 20
) 0.017を加え、溶液をプロペラで毎分4000
回転して攪拌して泡状とし、毎分250回転する磁気パ
ーによって動かし続ける0、I M CaC!!2溶液
の水準より40cm下に尖端があるピペットによってこ
の溶液を1滴ずつ分布させる。
得られた粒子は直径が約11mで、気泡を含む。
次にこの粒子を0.I M Ca(12/g液浴で何回
も洗浄する。
ヒトのイムノガンマグロブリン(!gG)検査のために
、酵素標識の免疫検査の目的で、固相抗体を調製するた
めに、以下の例によって装造した粒子25m lを0.
I M CaCl 2溶液に懸濁させ、中間的にアセト
ン−水の混合液で段階的に洗浄し、このアセトン濃度を
、順次10:90. 50:50. 80:20から1
0(1:0として終りにアセトンで洗浄する。
こうして粒子25IIlβをアセトンに懸濁させ、全体
積を50m +2とする。次にカルボニル−ジイミダゾ
ール(Sign+a Chem、 Co、) 3gを加
える。これは粒子に固定するたんばく (抗体)の架橋
剤を構成する。次に横方向の中間線の周りに180°の
振幅で振動させて1.20“Cで3時間攪拌する。過剰
の架橋剤は、粒子をアセトンで反復洗浄して除去する。
こうして活性化された粒子は登録商標Barbi to
neO,05mo 1 / (2の検査用緩衝液によっ
て平衡させる。
これはジエチルハルヒトウール酸(スイス、ブソフスの
Fluka)を水酸化ナトリウム(ダルムシュタノトの
Merk)でplI O,8に調整し、0.005 M
CaC22を含む。この緩衝溶液のアセトンに対する濃
度は、10:90. 20:80,100:0と順次増
加させる。
この一連の平衡化操作によって、抗体は活性化された粒
子に直ちに架橋する。粒子25m (!にたんばく (
抗体)溶液をBarbitone緩衝液とともに加えて
、最終的に体150m+2とする。使用するたんばくは
イムノガンマグロブリンに冨む、ヒツジから作った抗ヒ
I−抗体(スコツトランド、カルルーケの5cotti
sh Antibody Production)であ
り、粒子と反応して最終濃度は5■たんばく/全体積m
pとなる。試験管を横方向の中間線の周りに180゜物
質を除去するために、この粒子をplI 2.0からp
us、0!て゛(j) 1u11で反復洗浄した。粒子
に付nしたたんばくの1度は約1μg/cnTであった
上記の方法で調製して抗体を付着した粒子の大きさはミ
リメートルの程度であり、解析すべきヒト血漿の試料に
ついて免疫検査を行なう目的の材料とした。この検査方
法を次に記載する。
まず、上記の方法によって得られた抗体を架橋した固相
粒子の感度を測定した。このために粒子の2つの試料乙
こついて2つの検査の解析を行なった。この試料は、抗
原が占めていない空白な場所を占めるためのヒツジの正
常面りπ2体積2を含む、登録商標Barbitone
 0.05mo e / 1、pH8,0の検査用緩衝
液中で調製した濃度0.1〜100 pg/ m6の標
準化した■gGからなる抗原溶液を作った。この解析を
行なうために、標準化した抗原/8液100μlを検査
用緩衝液100Atffに、次に緩衝液50μでと、酵
素(デンマーク、コペンハーゲンのDakopa t 
t、sのPerox 1dase)で標識した抗ヒト抗
体50μrとに加えて、最終的に緩衝液中に1 : 5
00の割合となるように希釈した。
22℃で900分間インキュベーションを行なった後に
、粒子を検査用緩衝液で3回洗浄し、酵素のH1rt液
(0,15mo 1 / 1、pH5,0アセテート緩
衝液)で2回洗浄した。固定化した標識抗体を検出する
ために、クロモゲン溶液(20■/1オルトフエナント
ラリンジアミン)溶液300μlと、50%H2O2溶
液20ttllと、アセテート緩衝液50m1(0,1
mo 1 / It、pH5,0)とを加え、22℃で
30分間インキュベーションを行なった。0.1 N 
)(25041mIlを加えて、呈色反応を停止して安
定化させた。
吸収率は0.1 N H2so4のみに対して450n
mにおいて測定した。
次の表は2つの試料のそれぞれに対して本発明の粒子に
よってヒトIgG濃度に対して酵素標識された免疫検査
で得られた値を示す。
以下余白 ヒトIgGの450nmにおける吸収率儂一度    
 成旦上    抜柱10      0.105  
  0.0980、1     0.101    0
.1070.5     0.220    0.19
01.0   ・  0.311    0.2905
.0     0.589    0.57510.0
     0.701    0.70550.0  
   0.795    0.789100.0   
  0.895    0.926得られた感度は、約
0.5ag IgG/m/の濃度で評価することができ
る。
免疫検査を行なうために、抗ヒ)IgG抗体の固相担体
として、密度を2つの値に変えることが可能な粒子を使
用する実施例を記載する。
第1a〜lf図について第1の実施態様を説明する。第
1a図で示すように、試験管1に所定量の解析すべき試
料2、すなわち所定量の標識酵素と、(比較検査を行な
うとき)平行して使用する標準化された溶液を導入する
。所定量の緩衝液3と、本発明による抗体の固相担体か
らなる粒子5の使用量4を加える。この例では粒子の密
度は液体の密度より小さいので、大気圧および周囲温度
において粒子は液体の表面にとどまる。
第2段階では、試験管の内部を大気圧と、これより高い
圧力との管で交互に変化させる。粒子5の体積を縮小さ
せて液相の密度より高い密度にすると、粒子は試験管1
の底に向って沈降する、これは圧力の変化を示す。粒子
が懸濁すると(第1b図)、圧力を中間に保つか、また
は変化を継続する。このときはインキュベーションに対
応するので液体は所定の温度を所定の時間保つ。
インキュベーションが終了すると、圧力を高めて、全部
の粒子5を試験管1の底にためる(第1c図)。そして
上澄の液体は導管6によって吸上げる(第1d図)。
次の操作において、大気圧として、洗浄用の緩衝液を粒
子5に加える。その後に洗浄液とともに第、1b〜ld
図の操作を反復する。こうして順次数回の洗浄を行なう
前述のように、酵素反応物を含む溶液の着色相を作り、
溶液中の粒子を前述のように懸濁させて混合しく第1b
図)、温度を制御してインキュベーションを行なった後
に、上記溶液を加えて反応を停止し安定化し、圧力を高
めて粒子を試験管lの底に再び集める(第1c図)。特
に液体0所定の波長における電磁放射線の吸収率を測定
するときは、液体を吸上げて(第1f図)、図示しない
光度計に導くか、または試験管を横切って、古典的な方
法で行なうことができる。アイソトープ標識の場合は、
ヒト抗原と反応した抗体を付着した粒子をガンマ線計測
することもできる。
前述の説明から明らかなように、たとえば免疫反応のよ
うな反応成分を担持する固相物体として、可変密度の粒
子を使用することによって、反応管のなかで攪拌するこ
となく、その内容物を単に加圧することによって、液相
に接触することなく、固相を混合したり分離することが
できる。この反応を行なう実施態様の操作は、単に可変
圧力源さえあれば、特に自動化にも寄与することができ
る。
実際に試験管を大気から離して、圧力源に接続すればよ
い。混合および分離の効果は再現性があり、全体として
信頼性がある。
第2a〜2f図は、実施態様の変形を示し、唯一の相違
としては、粒子の密度が大気圧において液体より大きく
、通常は試験管1゛の底に位置する。この場合は、大気
圧に対して負の圧力を交互に変化させて液体に加え、液
体中に粒子を混合、または′L!、濁させる(第2b図
)。この変形がさきの実施態様に比べて有利な点として
は、第2b図で示す粒子を懸濁させて混合する操作の他
はすべての操作を大気圧で行ない、かつ密閉された容器
内で真空を保持することは、圧力を保持するより容易な
ことである。なお、検査の操作は前述の方法と同様であ
る。
他の変形として、固相の粒子は密度を周囲の圧力および
温度において液体と同様にする。この変形においては、
粒子は第1bまたは2b図に対応するインキュベーショ
ンの間では)!!濁しており、液体の分離または再びH
glさせるときに圧力を変化させる。この変化は、付加
的利点として、インキュベーションを行なうときに、装
置の外で、特にどの容器内でも行なうことができる。
前述のように、生化学または化学の反応の成分を担持す
る固相の粒子の免疫検査の他にも応用することができる
。この固相物体は、バッチ反応器または連続反応器を使
用する解析型以外にたとえば製造工程において使用する
ことができる。連続反応器内で、反応物が容器内を連続
して流れ、水相を含む生成物が連続して容器から流出し
、圧力を適当に調整して固相の粒子を反応中に)ε濁さ
せることができる。反応物を上昇させる運動に対して粒
子の負の浮遊性を平衡させて、液相の流速による影響を
少なくして一種の流動床とすることができる。
細胞の培養の場合に、減少された空間において粒子が結
合することは、粒子と細胞との凝集体の形成を増加させ
、培養の収率を増加させる。米国特許A−4,335.
215号の開示によれば、容積の小さい別の容器に、微
細な担体の懸濁物を周期的に移すごとによってこの効果
を得ることを提案する。
本発明による固相粒子を使用すれば、反応器の上部また
は底に粒子を集めることができるので、凝集体の形成に
都合がよく、反応器本体から懸濁物を移す必要がない。
またこの密度可変の粒子を、(水性)液相中の有(幾ま
たは無機の成分のクロマI−グラフ分離用固相担体とし
て使用し、液相溶液中の成分を分離できろ物質、たとえ
ば吸着剤から固相担体を回収することができる。この粒
子を液相の流れにおく場合は、圧力を加えることによっ
て粒子が流されることを防くことができる。不連続の分
離の場合は、前述のように粒子の密度を変化させて液体
中で粒子を変位させることができる。
明かなように、遠心力を使用して、密度可変の粒子に加
える水圧を変化させて、粒子の体積を減少させたり、あ
るいは増大させることができる。
上述のように、本発明の粒子を応用して反応に関与する
成分、または溶液から成分を固定できる物質を担持する
固相物体を構成する。液相中において、2つ以上の成分
の混合物があって、これが公知の方法によって解決する
ことが困難な問題を提起する多くの場合がある このような場合、上述のように、粒子が反応成分を担持
する固相物体を構成しないが、圧力の作用によって密度
が変化する粒子を使用することによって、問題を解決す
ることができる。このような場合は、この粒子が混合を
行なう媒体の役目を演する。実際に、粒子の大きさを前
述の値より大きくして、より大量の液体を変位させて、
この液体の内部で乱流を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1a〜lf図は本発明の固相物体を担体として使用す
る免疫検査の経過工程図であり、第2a〜21図は他の
態様のt置体を使用する第1図と同様な経過工程図であ
る。 1.1゛・・・試験管、  2.2゛・・・試料、3.
3゛・・・緩衝液、  5.5”・・・固相物体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、液相反応に関与する少なくとも1つの成分を担持す
    る固相物体であって、弾性的に圧縮可能な物質からなる
    粒子の形状を有し、粒子の体積が、粒子に加えられる温
    度−圧力の物理的パラメータの少なくとも1つの変化の
    関数として、このパラメータの所定の値にそれぞれ対応
    する2つの体積に変化して、粒子の密度を液相の密度よ
    り大きくまたは小さくすることができることを特徴とす
    る固相物体。 2、固相の物質が膨張したポリマーである、特許請求の
    範囲第1項記載の固相物体。 3、周囲温度および大気圧において、粒子の密度を液相
    の密度より小さく選択した、特許請求の範囲第1項記載
    の固相物体。 4、周囲温度および大気圧において、粒子の密度を液相
    の密度に等しく選択した、特許請求の範囲第1項記載の
    固相物体。 5、周囲温度および大気圧において、粒子の密度を液相
    の密度より大きく選択した、特許請求の範囲第1項記載
    の固相物体。 6、前記成分が抗原または抗体である、特許請求の範囲
    第1項記載の固相物体。 7、粒子の大きさが0.1〜5mmの間である、特許請
    求の範囲第1項記載の固相物体。 8、前記成分が酵素である、特許請求の範囲第1項記載
    の固相物体。 9、前記成分が特殊な架橋構造のたんぱくである、特許
    請求の範囲第1項記載の固相物体。 10、前記成分が核酸である、特許請求の範囲第1項記
    載の固相物体。 11、前記成分が細胞または生きている有機体である、
    特許請求の範囲第1項記載の固相物体。 12、弾性的に圧縮可能な物質からなる粒子の形状を有
    し、粒子の体積が、粒子に加えられる温度−圧力の物理
    的パラメータの少なくとも1つの変化の関数として、こ
    のパラメータの所定の値にそれぞれ対応する2つの体積
    に変化して、粒子の密度を液相の密度より大きく、また
    は小さくすることができる、免疫検査において液相反応
    に関与する抗原または抗体である少なくとも1つの成分
    を担持する固相物体を使用する方法であって、所定量の
    この固相物体を担体として液相に混合し、この担体の上
    に抗原−抗体複合体を形成して前記温度−圧力のパラメ
    ータの値を所定の2つの値の間に選択し、次に温度−圧
    力のパラメータの所定の2つの値の1つを与えて、固相
    担体を分離して液相を分取することを特徴とする、固相
    物体の使用方法。 13、液相に含まれる成分を分離するために、弾性的に
    圧縮可能な物質からなる粒子の形状を有し、粒子の体積
    が、この粒子に加えられる温度−圧力の物理的パラメー
    タの少なくとも1つの変化の関数として、このパラメー
    タの所定の値にそれぞれ対応する2つの体積に変化して
    、粒子の密度を液相の密度より大きく、または小さくす
    ることができる、液相反応に関与する少なくとも1つの
    成分を担持する固相物体を使用する方法であって、この
    固相物体に前記成分を固定する助剤を加え、前記温度−
    圧力のパラメータに所定の値の間で変化する所定の値を
    与えて固相物体を液相に混合し、次に前記成分を固定し
    た後に、温度−圧力のパラメータに所定の2つの値の1
    つの値を与えて、液相から固相物体を分離させることを
    特徴とする固相物体の使用方法。 14、液相によって形成される流出物に含まれる成分を
    分離するために、弾性的に圧縮可能な物質からなる粒子
    の形状を有し、粒子の体積が、この粒子に加えられる温
    度−圧力の物理的パラメータの少なくとも1つの変化の
    関数として、このパラメータの所定の値にそれぞれ対応
    する2つの体積に変化して、粒子の密度を液相の密度よ
    り大きく、または小さくすることができる、液相反応に
    関与する少なくとも1つの成分を担持する固相物体を使
    用する方法であって、この固相物体に前記成分を固定す
    る助剤を加え、圧力−温度のパラメータを液相の流出速
    度および粘度の関数として選択し、流出する液相によっ
    て生ずる同伴力に抗することができる密度を固相物体に
    与えて、この物体の流動床を形成することを特徴とする
    、固相物体の使用方法。 15、液相中に固相物体を混合するために、圧力−温度
    のパラメータの少なくとも1つの値の関数として体積を
    変化させることができる圧縮可能な弾性物質からなり、
    前記圧力−温度のパラメータの所定の2つの値において
    固相物体の密度を液相の密度より大きく、または小さく
    することができる少なくとも1つの固相物体を液相に加
    え、前記パラメータを前記所定の値の間で変化させて、
    この物体を高所から低所に、またはその逆に変位させ、
    物体の変位の結果として液相の内部に乱流をおこさせる
    ことを特徴とする、固相物体の使用方法。
JP61257120A 1985-10-31 1986-10-30 密度可変の固相物体および使用方法 Pending JPS62112063A (ja)

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