JPS621105Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は密封容器、更に詳しくは例えばコーヒ
ーや紅茶などに入れて用いるための生クリーム、
ミルク、はち密など流動性食品類を封入した小型
密封容器に関するものである。

従来より硬質塩化ビニル、ポリプロピレン、ポ
リスチレン等のプラスチツク材料で通常１回分使
い拾て型の容器を形成し、内容物を収容して上面
をアルミニウム箔を用いた蓋板で密封し、使用に
当つて蓋板を剥離して内容物をコーヒーなどに注
入するようにしたものは保存性や使用し易さから
広く使用されている。

例えば第５図に側面図ａ裏面図ｂで示すように
容器本体１の上端周縁につまみ部５を突設したつ
ば部２を形成しさらにつまみ部の位置に注ぎ口６
を設け、アルミニウム箔よりなる蓋板３を該つば
部２でシールし、前記つまみ部５の裏面には直線
状のノツチ４を入れたものである。つまみ部４を
つまんでこのノツチ部を折り返えし、蓋板３を引
き剥して開封するようにされている。これは内容
物を注く時開封後も注ぎ口部につばがあるため思
わぬ方向に流れてしまう欠点がある。また容物が
残り再度蓋をして一時保管したい場合蓋板がカー
ルして蓋をすることができない。

本考案はこのような従来の欠点を改良したもの
で、容器本体には注ぎ口を設けると共に、開封用
つまみ部のノツチを、該注ぎ口のＶ形の上端縁に
沿い、さらに注ぎ口根本部で両側に広がる形状と
し、つまんで折り返した際注ぎ口周縁部のつばは
蓋板に付着して蓋板と共に注ぎ口部から分離され
るようにすることによつて、内容物が確実に注ぎ
口から流れ出るように構成したものである。

以下図面により本考案の実施態様を具体的に例
示して説明する。

第１図は本考案の注ぎ口近傍を拡大して示す下
面図、第２図は同じく蓋板を剥した時の下面図、
第３図は、本考案の容器の蓋板を一部剥離した状
態を示す側面図、第４図は再度蓋をした状態を示
す側面図である。本体１ａの形状その他は従来と
特に変りはなく、２ａはつば状部、２a′は該つば
状部が注ぎ口６ａに沿つて突出する部分である。
７はこの部分に設けられたノツチを示し、その形
状は注ぎ口先端からＶ形の上端縁に沿い注ぎ口根
本で両側に広がるものであり、該ノツチをＶ形部
分において特に深く切り込めば開封し易いがこの
場合はＶの先端角部はわずかに非切込部を残存さ
せることが好ましい。第２図は第３図に示すよう
に２a′部をつまんで折り返して蓋板３ａを剥した
時の注ぎ口付近の下面図である。第２図、第３図
によつて明らかなように本考案は通常のように開
封することによつて、注ぎ口６ａはつばのない状
態で形成されるのでその機能を確実に果すことが
でき、内容物を安全に注ぎ込むことができる。

また蓋板３ａの終端を分離せずにおけば、再び
蓋をする場合つば２a′部のＶ形切込部が注ぎ口６
ａの先端の鋭角状部分に掛止されると共に根本の
部分でも係止されるので、第４図に示すように蓋
板は反りかえることなく容器上面に確実に固定さ
れ、内容物が残つた時の保管に便利である。

以上述べたとおり、本考案の密封容器は、生ク
リームその他やゝ粘性のある流動性の小型密封容
器として極めて好適であり、使用し易くかつ手な
どを汚すことなく、再度蓋をすることができる等
その効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案容器の注ぎ口部付近を拡大して
示す下面図、第２図は同じく蓋板を剥した時の下
面図、第３図は本考案の容器の蓋板を一部剥離し
た状態を示す側面図、第４図は再度蓋をした状態
を示す側面図である。第５図は従来の容器を示
し、ａは側面図、ｂは裏面図である。 １ａ……容器本体、２ａ……つば状部、３ａ…
…蓋板、６ａ……注ぎ口、７……ノツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端部にほぼＶ形の注ぎ口を具えかつ本体上端
   部周縁にはつば状部を形成し、該つば状部で蓋片
   を接着してなる密封容器において、前記つば状部
   が注ぎ口の周囲に沿つて突出する部分の下面に、
   注ぎ口先端からＶ形の上端縁に沿い注ぎ口根本両
   側に広がる形状のノツチを設けたことを特徴とす
   る密封容器。