JPS62110087A

JPS62110087A - 切替弁装置

Info

Publication number: JPS62110087A
Application number: JP60248439A
Authority: JP
Inventors: Kenji Yogo; 余吾　賢治
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd; Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp; Aisin Corp
Priority date: 1985-11-06
Filing date: 1985-11-06
Publication date: 1987-05-21
Also published as: US4714193A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、切替弁装置に関するもので、更に詳細には入
力電流信号と雰囲気温度の両方に応答して、流体通路を
開閉制御する切替弁装置に関するものである。

特に本発明装置は、自動車エンジンに於いて、キヤプレ
タフロート室に発生する燃料蒸発ガスが大気中に放出さ
れることを防止するための所謂キャプレタアウタベント
制御装置等に利用される。

（従来の技術）従来のこの種の装置としては、特開昭６０−６０３８２
号公報に開示され、第３図に示されるものがあった。こ
の従来装置３０はボディ３１の図示衣１！Ｉ１１端に固
定される磁性体から成る外周ヨーク４０、該外周ヨーク
内の中心軸１に配設されるインナコア４３．該インナコ
ア４３の外周に挿入固定される非磁性体から成るボビン
４４．該ボビン上に巻回されるソレノイドコイル４７．
前記インナコア４３の同軸上に該コアに対設して軸方向
に移動可能に配設されるプランジャ４９．及び一端が該
プランジャに固定され他端が弁体３６に対設するシャフ
ト５１により形成される電磁機構と、形状記す、９合金
製であると共に高温時に記憶された形状に伸長し弁体３
６を開弁方向にシャフトを介して付勢する第２スプリン
グ５４．及び弁体３６を閉弁方向に付勢する第１スプリ
ング３７により形成される感温機能機構を備えている。

イグニションスイッチがオン（ＯＮ）の時には、キヤプ
レタフロート室の温度変化にかかわらずソレノイドコイ
ル４７が通電しプランジャ４９がインナコア４３に吸引
され、該プランジャ４９に固定されたシャフト５１が第
２スプリング５４を収縮して図示右方に移動し弁体３６
から離れるため、該弁体３６は第１スプリング３７の付
勢力によりシート部材３８に当接し入口ポート３２と出
口ポート３３の連通を遮断する。

イグニションスイッチがオフ（ＯＦＦ）でキャブレタフ
ロート室の温度が高ＩＡ（５０℃以上）の時には、形状
記憶合金製である第２スプリング５４が記憶された形状
に伸長し、シャフトを介して弁体３６を開方向に付勢す
る。

その時、荷重が第１スプリング３７より大きく設定され
るため、弁体３６はシート部材３８から離れ人口ポート
３２と出口ポート３３が連通される。

キヤプレタフロート室温度が低温時に於いては、荷重が
第２スプリング５４より大きく設定される第１スプリン
グ３７の図示右方の付勢力により弁体３６と、該弁体３
６を介してシャフト５１及びプランジャ４９が、第２ス
プリング５４を収縮させ弁体３６がシート部材３８に当
接するまで移動される。それにより入口ポート３２と出
口ポート３３の連通が遮断される。

（発明が解決しようとする問題点）上記に説明した第３図に示される従来装置では、イグニ
ションスイッチがオフ（ＯＦＦ）の時に於いて、キヤプ
レタフロート室の温度変化により弁体が開弁位置と閉弁
位置との間を移動する際、実際には弁体を開閉制御すべ
きキャブレタフロート室温と、形状記憶合金型第２スプ
リングを伸長させ、実際に弁体を開閉制御させる雰囲気
温度との間には温度差が生じる。その為、キヤプレタフ
ロート室温は切替弁の設定温度以上であるのに、第２ス
プリングの雰囲気温度は設定温度以下であるためキャブ
レタアウタベント装置が働かず、それにより高温時のエ
ンジン再始動性が低下するという不具合が発生していた
。

そこで本発明は、弁体を開閉制御すべきキヤプレタフロ
ー１〜室温と実際に弁体が開閉制御される形状記憶合金
製第２スプリングの感知雰囲気温度との温度差を小さく
することを、その技術的課題とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）上記技術課題を解決するために講じた技術的手段は、イ
ンナコアとボディとの間に金属ヒート伝達部材を挿入し
、該金属ヒート伝達部材の一端に形成されるフランジ部
を前記インナコアのフランジ部に密接させ、前記金属ヒ
ート伝達部材の他端を前記第２スプリングの一端に係止
させることである。

（作用）金属ヒート伝達部材の一端がインナコアのフランジ部に
密接されていることにより、イグニションスイッチがオ
ン（ＯＮ）でソレノイドコイル励磁時に発生する熱がイ
ンナコアから金属ヒート伝達部材を介して形状記憶合金
製である第２スプリングに伝導されるため、第２スプリ
ング自身の温度が上昇させられ、弁体が開弁位置に切替
られる時のキャブレタフロート室温との温度差を小さく
することが可能である。

（実施例）以下、本発明を具体化した一実施例について、第１図及
び第２図に従って説明する。

本発明に従った切替弁装置１０は、アウタベント制御装
置に於いてキヤプレタフロート室に連通する入口ポート
１２とキャニスタに連通ずる出口ポート１３をボディ１
０に備えている。両ポート１２．１３は、前記ボディ１
１内に流体通路１４゜１５を介して連通し、該通路１４
．１５間には弁体２４が配設され、該弁体２４により両
ポート１２．１３間が開閉制御される。

ボディ１１の図示右方側端には、磁性体から成る外周ヨ
ーク１６が固定され、該外周ヨーク１６の中心軸上には
フランジ図２２ａを有したインナコア２２が配設される
。該インナコア２２の外周上には非磁性体から成るボビ
ン１７が挿入固定され、該ボビン１７上にはソレノイド
コイル１８が巻回されている。該コイル１８の外周上に
はコイルの防湿及び保護のために樹脂モールド１９が施
こされており、該コイル１８の両端はターミナル２７を
経由して適宜電源に接続される。前記ボビン１７の図示
右方端面内側と前記インナコア２２との間には該インナ
コア２２の同軸上に該コア２２に対向してプランジャ２
０が軸方向に移動可能に配設される。該プランジャ２０
の端面に一端が当接しているシャフト２３は、インナコ
ア２２の中空部を貫通し、その他端は弁体２４に固定さ
れている。前記プランジャとボビン１７の図示右方側端
内側の間には第１スプリング２１が一端を該ボビン１７
に係止し配設されプランジャ２０及びシャフト２３を介
して弁体２４を閉方向に付勢する。

前記ボディ１１内には、真鍮から成るヒート伝達部材と
してのヒートパイプ２６圧入固定すれ、一端が前記イン
ナコア２２のフランジ部２２ａに密接し、他端が前記第
１スプリング２１の付勢力に抗して前記弁体２４を開方
向に付勢する第２スプリング２５の一端を係止する。該
第２スプリング２５は形状記憶合金製であり、低温時に
は第１スプリング２１の荷重が第２スプリング２５より
大きく設定され、弁体２４は閉弁位置に保持される。高
温時（約６０°Ｃ以上）には、第２スプリング２５は前
もって記憶された形状に伸長する構成であるので、この
時第２スプリング２５の荷重が第１スプリング２１より
大きくなるように設定され、弁体２４は開弁位置に保持
される。

尚、前記ボディ１１内に圧入固定された真鍮から成るヒ
ートパイプ２６の一端にはフランジ部２６ａが設けられ
、咳フランジ部２６ａは前記インナコア２２のフランジ
部２２ａとボディ１１によって挟持され、他端には屈曲
部２６ｂが設けられ、該屈曲部２６ｂが前記第２スプリ
ング内面に内接され、前記ソレノイドコイル励磁時に発
生する熱が効率良く第２スプリングに伝導されるように
各部位間の接触面積を大きくしている。また、第２図に
示すように前記ヒートパイプ２６が圧入固定されるボデ
ィ１１の内面は表面が波状に加工されており、それによ
り該ヒートパイプ２６の圧入組付性を向上させると共に
、ボディ１１とヒートパイプ２６の間に空隙２８を設は
ヒートパイプ２６の保温性を高めている。

上記構成に於いて、次にその作用について説明する。ま
ずイグニッションスイッチがオン（ＯＮ）でソレノイド
コイル１８が通電されると、咳ソレノイドコイル１８の
励磁作用により、前記外周ヨーク１６と前記インナコア
２２間に磁気回路が形成され、該磁気回路中に位置する
前記プランジャ２０が該コアに吸引される。それにより
一端が該プランジャに接するシャフト２３の他端に固定
された弁体２４は、該シャフトと一体となり図示左方に
移動し、弁体２４のシール部２４ａをボディ１１のシー
ト面１１ａに当接して閉弁位置を保持する。この様にイ
グニションスイッチがオン（ＯＮ）の時には、キャプレ
タフロート室の温度に無関係にキヤプレタフロート室と
キャニスタとの間の連通を遮断する。

この時、コイル励磁により発生する熱は、インナコア２
２からヒートパイプ２６を介して第２スプリング２５に
伝導される。

次にイグニションスイッチがオフ（ＯＦＦ）でソレノイ
ドコイル１８が通電されない時は、弁体２４は第１スプ
リング２１と第２スプリング２５との付勢力の釣合いに
より移動する。キヤブレタタフロート室温が低温の場合
には、荷重が第２スプリング２５より大きく設定される
第１スプリング２１の図示左方付勢力により、弁体２４
はプランジャ２０．シャフト２３を介して閉弁方向に付
勢され、弁体２４のシール部２４ａがボディ１１のシー
ト面１１ａに当接し、閉弁位置に保持される。したがっ
て、両ポート１２．１３間が遮断されるので、キャニス
タとキャブレタフロート室との連通が閉じられる。

また、キヤプレタフロート室温が高温（６０℃以上）の
場合には、第２スプリング２５が前もって記憶された形
状に伸長し、荷重が第１スプリング２１よりも大きく設
定される第２スプリング２５の図示右方の付勢力により
、弁体２４のシール２４ａはボディ１１のシート面１１
ａから離れ、開弁位置に保持され、その結果両ポート１
２．１３間が連通ずる。

尚、キヤプレタフロート室温が高温（６０℃以上、の時
には、イグニションスイッチがオン（ＯＮ）でソレノイ
ドコイル１８励磁時に発生した熱がヒートパイプ２６を
介して第２スプリング２５に伝導されているため、第２
スプリング２５の温度はキヤプレタフロート室温よりも
高温になり、実際には第２スプリング２５の雰囲気温度
が切替弁の設定温度以下に低下していようとも、キャブ
レタフロート室温に対応して確実にアウタベント制御装
置を作動させることができる。また弁体２４が閉弁位置
に戻る温度まで低下するのに要す時間は、キャブレタフ
ロート室温と第２スプリング２５の雰囲気温度では温度
低下速度が異なるため、概略等しくなる。

以上により、切替弁の開弁時間が長くなることによる長
期放置後の始動性の低下を招くことなく、キヤプレタフ
ロート室温は切替弁の設定温度以上であるのに、第２ス
プリング２５の温度が設定温度以下であるため、キャブ
レタアウタベント制御装置が働かないという問題が解決
される。

〔発明の効果〕

本発明の他に形状記憶合金製であるスプリングのまわり
にソレノイドコイルを巻回しスプリング自身を発熱させ
ることも考えられるが、スプリングが拗れ弁体が正確に
開閉作動しない危険性がある。そのため本発明に於いて
は、電磁機構に発生される熱をボディに圧入固定された
ヒートパイプにより形状記憶合金製のスプリングに伝導
し、またヒートパイプがスプリングリテーナの機能を持
つことにより、スプリングの拗れ等による弁体の作動不
良を起こすことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従った切替弁装置の一実施例を示す断
面図、第２図は第１図に於けるＡ−Ａ断面の拡大図、第
３図は従来の切替弁装置の断面図である。１０・・・切替弁装置、１１・・・ボディ、１２・・・
入口ポート　１３・−・出口ポート、１４、】５・・・
流体通路、１６・・・外周ヨーク。１７・・・ボビン、１８・・・ソレノイドコイル。２０・・・プランジャ、２１・・・第１スプリング、２
２・・・インナコア、２３・・・シャフト。２４・・・弁体、２５・・・第２スプリング、２６・・
・ヒートパイプ

Claims

【特許請求の範囲】

入口ポートと出口ポートを備えるボデイ、該ボデイ内に
形成され前記両ポート間を連通する流体通路、該流体通
路を開閉制御する弁体、前記ボデイに固定される磁性体
から成る外周ヨーク、該外周ヨークの軸上に配設される
インナコア、該インナコアの外周に挿入固定される非磁
性体から成るボビン、該ボビン上に巻設され前記外周ヨ
ーク及びインナコアと共に磁気回路を形成するソレノイ
ドコイル、該磁気回路中に位置し前記ソレノイドコイル
励磁時にインナコアに吸引されるプランジヤ、該プラン
ジヤと前記弁体とを作用時に連結させるシヤフト、該シ
ヤフトを介して前記弁体を閉位置に付勢する第１スプリ
ング、及び該第１スプリングの付勢力に抗して前記弁体
を開位置に付勢する第２スプリングを有し、該第２スプ
リングが形状記憶合金製で高温時に記憶された形状に伸
長する切替弁装置に於いて、前記インナコアと前記ボデ
イとの間に金属ヒート伝達部材を挿入し、該金属ヒート
伝達部材の一端に形成されるフランジ部を前記インナコ
アのフランジ部に密接させ、前記金属ヒート伝達部材の
他端を前記第２スプリングの一端に係止させた切替弁装
置。