JPH0861549A - 電磁流体制御弁 - Google Patents

電磁流体制御弁

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JPH0861549A
JPH0861549A JP6210642A JP21064294A JPH0861549A JP H0861549 A JPH0861549 A JP H0861549A JP 6210642 A JP6210642 A JP 6210642A JP 21064294 A JP21064294 A JP 21064294A JP H0861549 A JPH0861549 A JP H0861549A
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JP
Japan
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spring
rod
valve
valve body
fixed piece
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JP6210642A
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English (en)
Inventor
Kazumi Okura
一美 大倉
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Keihin Corp
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Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動用空気、アイドリング用空気を制御する
制御部分の摩耗の発生がなく長期に渡って正確な空気量
制御を行なうことのできる電磁流体制御弁を得る。 【構成】 固定コア9に移動自在に配置されたロッド1
0の他端は弁座2の近傍に達し、固定コア9に対向する
可動コア14がロッド10に一体的に取着され、ロッド
10の他端に配置せる他側固定片12と、それに間隙を
もって配置された一側固定片13との間のロッド10上
に弁座2を閉塞する弁体16を遊嵌して配置する。弁体
16は他側固定片12との間に縮設された第2スプリン
グ17と、一側固定片13との間に縮設された第3スプ
リング18とによって弾性的に挟持される。第3スプリ
ング18は形状記憶合金によって形成され、一定温度以
上において、記憶された形状に伸長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弁本体を弁座にて一次側
流路と二次側流路とに区分し、前記二次側流路に臨んで
形成される弁座を、コイルに生起する磁力によって動作
する可動コアに一体的に取着された弁体によって開閉制
御する電磁流体制御弁に関するもので、例えば、電子制
御式燃料噴射装置のアイドリング運転時におけるアイド
リング空気の制御に用いられる。
【0002】
【従来の技術】かかるアイドリング空気を制御する電磁
流体制御弁は、吸気管内を流れる空気量を制御する絞り
弁の上流側(エアクリーナ側)と下流側(機関側)とを
迂回するバイパス空気通路内に配置される。従来の電磁
流体制御弁は、実公平1−28286号公報に示され
る。この電磁流体制御弁によると、弁体の後端に形成さ
れるロッドの途中に細径部が形成され、この細径部に板
状のバイメタルの先端部に形成された貫通孔が遊嵌して
配置される。このバイメタルはその温度によって湾曲し
てロッドの細径部を介して弁体を動作するもので、コイ
ルによるロッドの移動範囲はロッドに形成された細径部
の長さからバイメタルの板厚を引いた間隙値がその制御
範囲である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の電磁流体
制御弁によると、機関の始動時における始動用空気の制
御は、バイメタルがロッドの細径部に当接して弁体をバ
イメタルの変位に応じて変化させることによって決定さ
れるものであり、一方、コイルによるロッドの移動範囲
(いいかえると弁体の移動範囲)はロッドの細径部の長
さからバイメタルの板厚を引いた間隙値がその制御範囲
である。従って、ロッドの細径部にバイメタルが当接し
た制御状態あるいはコイルによるロッドの位置制御状態
においてロッドとバイメタルとの間には必ず間隙が形成
されることになる。一方、かかる電磁流体制御弁を機関
の燃料噴射装置に装着して車輌に搭載した際、かかるバ
イメタル、ロッド、弁体は機関あるいは車輌の振動を受
けるもので、かかる振動を受けた際、ロッド、弁体とよ
りなる質量の大なる構成が前記間隙内を移動してロッド
の細径部とバイメタルとが当接する恐れがあり、又、バ
イメタルが板状であることからその先端部が振れて細径
部とバイメタルが当接する恐れがある。そして、この当
接によると、ロッドの細径部とバイメタルの当接部に摩
耗が生じ、間隙値が変化して正確な始動用空気、アイド
リング用空気の制御の行なえない場合があった。
【0004】本発明になる電磁流体制御弁は、かかる課
題に鑑み成されたもので、始動用空気の制御部分、アイ
ドリング用空気の制御部分に摩耗が生ずることがなく、
正確な空気量制御を行なうことのできる燃料噴射装置に
装着して最適な電磁流体制御弁を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明になる電磁流体制
御弁は前記課題に鑑み成されたもので、弁本体を弁座に
て一次側流路と二次側流路とに区分し、前記二次側流路
に臨んで形成される弁座を、コイルに生起する磁力によ
って動作する可動コアに一体的に取着された弁体によっ
て開閉制御する電磁流体制御弁において、有底筒状のハ
ウジングと、ハウジング内に配置されるとともにその外
周にコイルが巻回されたコイルボビンと、コイルボビン
内に固定して配置された固定コアと、固定コア内をその
長手方向に沿って移動自在に配置されるとともに弁座側
に第1スプリングにて押圧されたロッドに取着され、前
記固定コアに対向して配置された可動コアとによって電
磁装置を形成し、前記、ロッドは弁本体の弁座の近傍に
達するとともに、前記ロッドの他端に取着せる他側固定
片と、他側固定片に対して間隙をもってロッドに取着せ
る一側固定片との間にはロッドに遊嵌されるとともにそ
の他端に弁部を備えた弁体を移動自在に配置し、前記弁
体は他側固定片と弁体との間に配置された第2スプリン
グと、一側固定片と弁体との間に配置された第3スプリ
ングとによって挟持され、前記第3スプリングは形状記
憶合金にて形成されるとともに一定温度以上において記
憶された形状に伸長させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】機関雰囲気温度が一定温度以下の低温度状態に
おいて、形状記憶合金よりなる第3スプリングは縮少状
態にあり、弁体は第2スプリングのバネ力によって第3
スプリング側へ押圧されて移動し、他側固定片より離
れ、弁体の弁部は自動的に弁座を一定開度開放して保持
する。機関雰囲気温度が一定温度以上の高温度状態にお
いて、第3スプリングは伸長し、そのバネ力を増すこと
から弁体はもっとも弁座側に押圧され、他側固定片に押
圧されて当接する。弁体は常に他側固定片と一側固定片
との間にあって第2スプリングと第3スプリングとによ
って弾性的に挟持されており、この第2スプリング、第
3スプリングのバネ力はコイルによって生ずる磁力ある
いは第1スプリングのバネ力に何等の影響を与えること
がない。
【0007】
【実施例】以下、本発明になる電磁流体制御弁の一実施
例を図1によって説明する。電磁流体制御弁は弁装置V
と電磁装置Sとから構成され、弁装置Vは以下よりな
る。1は弁座2によって一次側流路3と二次側流路4と
に区分される弁本体であり、この弁座2は二次側流路4
に臨んで形成され、一次側流路3が図示せぬ絞り弁より
上流側の吸気管に連絡され、二次側流路4が絞り弁より
下流側の吸気管に接続される。5は弁座2の近傍の外周
に凹設された冷却水通路であり、機関のウオータージャ
ケット内の冷却水が循環する。弁座2は冷却水通路5内
を流れる冷却水にて暖められるもので、これによって弁
座2の近傍に発生するアイシング現象が抑止される。
【0008】電磁装置Sは以下よりなる。6は一側方
(本例で一側方とは図において左側をいい、他側方とは
図において右側をいう)が開口された有底筒状のハウジ
ングであり、底部には更に他側方に向かって突出する環
状突部6Aが形成される。ハウジング6の内方には、そ
の外周にコイル7が巻回されたコイルボビン8が収納配
置されるとともにハウジング6の一側方の開口は固定コ
ア9によって閉塞される。固定コア9はハウジング6の
一側方の開口を閉塞する円板状部9Aと、コイルボビン
8内に挿入される円柱突部9Bとにより形成され、円板
状部9Aをハウジング6の一端近傍に形成した係止段部
6B上に配置して固定することによって、ハウジング6
の一端の開口が閉塞されるとともに円柱突部9Bがコイ
ルボビン8内に固定的に配置される。尚、固定コア9の
中心にはその長手方向に沿ってガイド孔9Cが貫通して
穿設される。
【0009】10は、固定コア9のガイド孔9Cにベア
リング11を介して長手方向移動自在に案内配置された
ロッドであり、ロッド10の一端10Aはガイド孔9C
の一側方において、ロッド10の長手方向に間隙を有す
るとともに、ロッド10の他端10Bは他側方に向かっ
てのび、該他端10Bには円板状の他側固定片12が一
体的に取着され、さらに他側固定片12から一側方に向
かって間隙を有して円板状の一側固定片13がロッド1
0に一体的に取着される。本実施例において他側固定片
12はEクリップにて形成して着脱自在としたもので一
側固定片13はロッド10と一体形成した。
【0010】14は、固定コア9の円柱突部9Bの他端
に対向して配置した可動コアであり、この可動コア14
は、一側固定片13の一側面13Aに対接してロッド1
0に嵌合配置したものであり、ロッド10と可動コア1
4とは同期的に移動する。そして、可動コア14と固定
コア9の円柱突部9Bの他端との間には、第1スプリン
グ15が縮設されるもので、ロッド10を含む可動コア
14は第1スプリング15のバネ力によって他側方に向
かって押圧され、可動コア14は固定コア9の円柱突部
9Bの他端より離れるよう付勢される。
【0011】一方、ロッド10に固定された他側固定片
12と一側固定片13との間のロッド10には、弁体1
6が移動自在に遊嵌されるもので、(弁体16は他側固
定片12、一側固定片13間のロッド10上を移動しう
る)この弁体16は、円筒状をなしその他端には弁座2
を開閉制御しうる環状の弁部16Aが形成される。そし
て、弁体16と他側固定片12との間には第2スプリン
グ17が縮設され、弁体16と一側固定片13との間に
は第3スプリング18が縮設される。すなわち、弁体1
6は他側固定片12と一側固定片13との間にあって、
第2スプリング17と第3スプリング18との対向する
バネ力によって弾性的に挟持される。
【0012】ここで第3スプリング18は形状記憶合金
によって形成されるもので、この第3スプリング18は
一定温度以下の状態においてスプリング長さが短く、一
定温度以上の状態において、予め記憶されたスプリング
長さに伸長する。例えば第3スプリング18はコイルス
プリングとして形成され50℃未満の温度でコイル全長
が短く、50℃以上の温度でコイル全長が長く伸長す
る。尚、この変態温度、全長の変化割合は適宜選定され
る。一方、弁体16の一端には傘状のダイヤフラム19
が一体的に配置されるもので、このダイヤフラム19の
一端には側方に向かって拡がる環状の鍔部19Aが形成
される。
【0013】そして、かかる弁体16を備えた電磁装置
Sは、次の様に弁装置Vに組みつけられる。電磁装置S
に取りつけられた弁体16を弁本体1の一側方に向かっ
て開口する嵌合孔1Aを介して弁座2に向けて挿入する
とともにダイヤフラム19の鍔部19Aを嵌合孔1Aの
係止段部1B上に配置し、しかる後にハウジング6の環
状突部6Aを弁本体1の嵌合孔1A内に圧入する。これ
によると、電磁装置Sを弁装置Vに一体的に取着するこ
とができたもので、弁体16の弁部16Aは弁座2に対
向して配置され、ダイヤフラム19の鍔部19Aは弁本
体1の係止段部1Bとハウジング6の環状突部6Aの他
端との間に挟持される。尚、20は、一次側流路3内に
縮設されて、弁体16を弁座2より開放する側に押圧す
る第4スプリングであり、この第4スプリング20のバ
ネ力は、弁体16を弁座2に向けて押圧する第1スプリ
ング15のバネ力より弱く設定される。この第4スプリ
ング20は、弁体16に第1スプリング15を介して加
わる弁座閉方向側の押圧バネ荷重を調整する為に用いら
れるもので、この調整は弁本体1に螺着された調整ネジ
21を螺動することによって第4スプリング20のバネ
力を変えることによって行なわれる。
【0014】次にその作用について説明する。機関雰囲
気温度の高い状態、例えば50℃以上について図1によ
り説明すると、第3スプリング18は、機関雰囲気温度
を感知して予め記憶された長いコイル長さに伸長するも
ので、これによると弁体16は、この第3スプリング1
8のバネ力が第2スプリング17のバネ力より強く設定
されることからロッド10上を他側方へ向かって移動
し、弁体16の他端が他側固定片12に当接した状態に
配置される。すなわち、弁体16は他側固定片12に当
接された状態にあって且つ第3スプリング18と第2ス
プリング17によって挟持されて配置され、一方、かか
る弁体16、可動コア14を含むロッド10は第4スプ
リング20のバネ力より強いバネ力を有する第1スプリ
ング15のバネ力によって他側方に向かって押圧される
もので、弁体16の弁部16Aが弁座2に当接され、も
って弁座2を閉塞保持する。
【0015】従って、機関雰囲気温度の高い状態におけ
る機関始動操作前段階においては一次側流路3と二次側
流路4とは閉塞状態に保持されるので、絞り弁より機関
側の吸気管内のガソリン蒸気が大気に開放されることは
ない。
【0016】そして、かかる状態において機関の始動操
作が行なわれることによってコイル7に電流が流れる
と、コイル7によって生起する磁力により、可動コア1
4は固定コア9側に吸引され、一方、第1スプリング1
5は前記可動コア14の固定コア9側への吸引移動に対
して抵抗を与える。従って、前記磁力と第1スプリング
15のバネ力による磁力に対する抗力とがバランスする
位置において、可動コア14の移動位置が決定され、も
って弁体16の弁部16Aによる弁座2の開放位置が制
御されて一次側流路3から二次側流路4に向けて始動用
空気が制御されて供給され、機関の始動を良好に行なう
ことができる。そして、以後のアイドリング運転時にお
いては、コイル7を流れる電流が制御されることによっ
て弁体16の適正な開度が自動的に決定され、適正なア
イドリング用空気を機関に供給できたものである。尚、
第2スプリング17、第3スプリング18は、他側固定
片12と一側固定片13との間に配置されているので、
ロッド10、可動コア14に対して何等のバネ力を作用
することはないもので、ロッド10の移動は第1スプリ
ング15のバネ力とコイル7に生起する磁力との相対関
係によって決定される。
【0017】又、弁体16の作動時において、弁体16
は、一側固定片13と他側固定片12との間に縮設され
た第2スプリング17と第3スプリング18とによって
常時弾性的に挟持されているので、機関の振動、車輌の
振動をかかる質量の比較的大なる弁体16が受けたとし
ても弁体16がロッド10上を移動することがないもの
で、かかる振動発生時においても摩耗が生ずることはな
く、長期に渡って安定した始動用空気、アイドリング用
空気を正確に制御することができたものである。
【0018】次に機関雰囲気温度の低い場合、例えば5
0℃未満について図2により説明する。かかる状態にお
いて、第3スプリング18は機関雰囲気温度を感知して
短いコイル長さに短縮されるもので、これによると弁体
16は、第3スプリング18のバネ力が第2スプリング
17のバネ力よりも弱められたことによってロッド10
上を一側方に向かって移動し、第3スプリング18と第
2スプリング17のバネ力が釣り合った状態にて弁体1
6の一側方への移動が停止される。即ち、弁体16は他
側固定片12から一側方側へ移動し他側固定片12と弁
体16との間に間隙Tが形成された状態に保持される。
そして、かかる弁体16の一側方への移動によると、弁
体16の弁部16Aはコイル7への電流が流れない状態
にあって、弁体16の移動によって弁座2を開放保持す
る。一方、かかる状態において、弁体16は他側固定片
12と一側固定片13との間のロッド10上を移動する
のみであって、ロッド10は何等移動するものでなく、
可動コア14を含むロッド10は、依然として第1スプ
リング15のバネ力によって他側方へ押圧保持される。
又、弁体16は他側固定片12と一側固定片13との間
にあって且つ第2スプリング17と第3スプリング18
とによって弾性的に挟持されているので、弁体16はロ
ッド10と同期して移動することになる。
【0019】そして、かかる機関雰囲気温度の低い状態
において、機関の始動操作が行なわれてコイル7に電流
が流れると、機関始動操作前の段階において既に弁体1
6の弁部16Aが弁座2を開放保持しているとともにコ
イル7によって生起する磁力により可動コア14が第1
スプリング15のバネ力に抗して固定コア9側へ吸引移
動されるので、コイル7による磁力と第1スプリング1
5のバネ力とが釣り合った位置で可動コア14の固定コ
ア9側への移動位置が決定される。而して弁体16は第
2スプリング17と第3スプリング18との相対的なバ
ネ力によって決定された弁座2の開口と、コイル7に生
起する磁力によって制御される弁座2の開口とがあいま
って低温度状態の始動に適した始動用空気を一次側流路
3から二次側流路4内へと供給できて機関の始動を良好
に行なうことができたものである。
【0020】そして、機関の暖機運転を経過して、機関
の雰囲気温度が一定温度、本例にあっては50℃以上に
上昇すると、第3スプリング18は該温度上昇を感知
し、予め記憶された長いコイル長さに伸長するもので、
これによると、弁体16に対する第3スプリング18の
バネ力が第2スプリング17のバネ力より強くなるの
で、弁体16はロッド10上を再び他側方に向かって移
動し、弁体16の他端が他側固定片12に当接した状態
にて停止する。(弁体16の他端と他側固定片12との
間隙はなくなる)而して、低温始動時において大きく開
放されて増量された始動用空気を供給せる弁体16は一
気に閉方向側へ移動して始動用空気を減少でき、以後は
コイル7に流れる電流に応じて移動する可動コア14、
ロッド10によって弁体16の開放が制御され、もって
暖機運転完了後におけるアイドリング空気を適正に制御
することができたものである。そして、機関雰囲気温度
の低い状態から高い状態への温度上昇時において弁体1
6はロッド10上を他側固定片12に向けて移動するも
のであるが、かかる移動時にあっても弁体16は、第2
スプリング17と第3スプリング18とによって弾性的
に挟持されているので外部からの振動によってそれらが
摩耗することはないものである。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる電磁流体制御
弁によると、比較的質量の大なる弁体は、他側固定片と
一側固定片との間のロッド上に遊嵌されるとともに弁体
は常に第2スプリングと第3スプリングとによって挟持
されて固定されるので、外部から振動を受けた際にあっ
てもそれらが振動して他の部位に衝突したりすることが
ないので摩耗が生ずることなく長期に渡って安定した空
気制御を行ないうるもので特に燃料噴射装置に用いる電
磁流体制御弁として好適である。又、機関雰囲気温度の
高い状態における機関停止時において、弁体は弁座を閉
塞保持するので、絞り弁より機関側の吸気管内における
ガソリン蒸気が大気に放出されることがない。更には、
機関雰囲気温度の低い状態にあって、弁体は第2スプリ
ングと第3スプリングのバネ作用によって弁座を自動的
に開放保持することができたので、コイルに生起する磁
力によって可動コアを制御する範囲を格別に大きくする
必要がなく、コイルの容量の小型化及び消費電流の節減
に効果的である。更に又、形状記憶合金にて形成される
第3スプリングはロッドの他端近傍に配置できて、比較
的冷却水通路の近傍に配置できるので、第3スプリング
に対する機関雰囲気温度の付与が良好に行なわれるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電磁流体制御弁の一実施例を示す
縦断面図であり、機関雰囲気温度が高温度状態を示す。
【図2】図1の電磁流体制御弁の機関雰囲気温度が低温
度状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 弁本体 2 弁座 6 ハウジング 7 コイル 8 コイルボビン 10 ロッド 10B ロッドの他端 12 他側固定片 13 一側固定片 16 弁体 16A 弁部 S 電磁装置 V 弁装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体を弁座にて一次側流路と二次側流
    路とに区分し、前記二次側流路に臨んで形成される弁座
    を、コイルに生起する磁力によって動作する可動コアに
    一体的に取着された弁体によって開閉制御する電磁流体
    制御弁において、有底筒状のハウジング6と、ハウジン
    グ6内に配置されるとともにその外周にコイル7が巻回
    されたコイルボビン8と、コイルボビン8内に固定して
    配置された固定コア9と、固定コア9内をその長手方向
    に沿って移動自在に配置されるとともに弁座2側に第1
    スプリング15にて押圧されたロッド10に取着され、
    前記固定コアに対向して配置された可動コア14とによ
    って電磁装置Sを形成し、前記、ロッドは弁本体1の弁
    座2の近傍に達するとともに、前記ロッドの他端10B
    に取着せる他側固定片12と、他側固定片12に対して
    間隙をもってロッド10に取着せる一側固定片13との
    間にはロッド10に遊嵌されるとともにその他端に弁部
    16Aを備えた弁体16を移動自在に配置し、前記弁体
    は他側固定片12と弁体16との間に配置された第2ス
    プリング17と、一側固定片13と弁体16との間に配
    置された第3スプリング18とによって挟持され、前記
    第3スプリングは形状記憶合金にて形成されるとともに
    一定温度以上において記憶された形状に伸長させてなる
    電磁流体制御弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104373223A (zh) * 2014-11-13 2015-02-25 昌辉汽车电器(黄山)股份公司 一种汽车怠速控制阀
CN109084077A (zh) * 2018-10-30 2018-12-25 上海喆焰能源科技有限公司 一种液化气温控安全阀

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