JPS62110048A - 動力伝達、遮断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ１発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明は、同軸上に並ぶ入力側および出力側伝動部材間
の動力伝達、遮断を行なうべく両部材間に介装される動
力伝達、遮断装置に関する。

（２）従来の技術 従来、かかる動力伝達、遮断装置としては、多板クラッ
チが一般的に用いられる。

（３）発明が解決しようとする問題点 ところが、多板クラッチは、遮断時の作動の切れが劣る
。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、遮
断動作を鋭敏にした動力伝達、遮断装置を提供すること
を目的とする。

Ｂ１発明の構成 （１）問題点を解決するための手段 本装置は、入力側伝動部材に連結された第１差動大歯車
と、出力側伝動部材に連結された第２差動大歯車と、第
１および第２差動大歯車に噛合する第１および第２差動
書歯車と、両差動小歯車を連結する歯車軸と、自由回転
可能であって歯車軸の両端を支承する歯車箱と、歯車箱
の回転を制動するためのブレーキとを備える。

（２）作　用 ブレーキにより歯車箱の回転を制止したときには、入力
側および出力側伝動部材間の動力伝達が可能であり、歯
車箱の自由回転を許容すると、動力の伝達が遮断される
。

（３）実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、先ず第１図において、一対の前輪Ｗ「１、Ｗｆｒおよ
び一対の後輪ＷｒＩ！、Ｗｒｒが図示しない車体の前部
および後部にそれぞれ懸架されており、両前輪ＷｆＩ２
．Ｗｆｒおよび両後輪Ｗｒｌｌ、Ｗｒｒには、ブレーキ
機構Ｂｆｆｆ、Ｂｆｒ；Ｂｒｌ、Ｂｒｒがそれぞれ装着
される。これらのブレーキ機構Ｂｆｌ、Ｂｆｒ；Ｂｒｊ
！、Ｂｒｒとともにブレーキ装置を構成する油圧制御機
構１には、各ブレーキ機構Ｂｆ　１．　　Ｂｆ　ｒ　；
Ｂｒｊ２゜Ｂｒｒがロック状態に入ることを防止するた
めのアンチロック機構２が付設される。

左右の前輪Ｗｆｆｆ、Ｗｆｒにそれぞれ連なる一対の前
車軸ＡｆＣＡｆｒは前部差動装置３を介して相互に連結
され、左右の後輪Ｗｒ１．Ｗｒｒにそれぞれ連なる一対
の後車軸Ａｒｊ、Ａｒｒは後部差動装置４を介して相互
に連結される。両差動装置３，４の入力部には前部推進
軸５および後部推進軸６がそれぞれ接続されており、そ
れらの一方たとえば前部推進軸５には、エンジンおよび
変速機を含むパワーユニットＰが連結される。

前部および後部推進軸５．６は、連結遮断を人為的に切
換え得る動力伝達、遮断装置７を介して相互に同一軸線
上で連結される。

第２図において、動力伝達、遮断装置７は、前部推進軸
５に同軸に連結される入力伝動部材としての入力軸８と
、後部推進軸６に同軸に連結される出力側伝動部材とし
ての出力軸９との間に介装されるものであり、入力軸８
に連結される第１差動大歯車１０と、出力軸９に連結さ
れる第２差動犬歯車１１と、第１および第２差動大歯車
１０゜１１に噛合する第１および第２差動小歯車１２゜
１３と、第１および第２差動小歯車１２．１３を連結す
る歯車軸１４と、歯車軸１４の両端を支承する回転部材
としての歯車箱１５と、歯車箱１５の回転を制動するた
めのドラムブレーキ１７とから成る。

入力軸８は、軸受１８を介して歯車箱１５に回転自在に
連結され、この人力軸８の内端に連結された第１差動大
歯車１０は軸受１９を介して歯車箱１５に支承される。

また出力軸９は人力軸８と同一軸線上で、軸受２０を介
して歯車箱１５に回転自在に支承され、この出力軸９の
内端に前記第１差動大歯車ｌＯと対向して連結された第
２差動大歯車１１は軸受２１を介して歯車箱１５に回転
自在に支承される。歯車軸１４は、第１および第２差動
大歯車１０．１１間で、入力軸８および出力軸９と直交
する軸線を有して配置され、その両端が歯車箱１５に支
承される。また第１および第２差動小歯車１２．１３は
、第１および第２差動大歯車１０．１１にそれぞれ噛合
するようにして歯車軸１４により回転自在に支承される
。

歯車箱１５は自由回転可能なものであり、自由回転が許
容されているときには、入力軸８の回転に応じて、両差
動小歯車１２．１３は歯車軸１４のまわりに回転しなが
ら入力軸８の軸線まわりに移動し、出力軸９への動力伝
達は行なわれない。

これに対して歯車箱１５が固定されると、第１差動大歯
車１０の回転に応じて第１および第２差動小歯車１２．
１３は第２差動犬歯車１１を逆方向に駆動し、動力伝達
が行なわれる。

第３図を併せて参照して、ドラムブレーキ１７のバンク
プレート３９は、固定の支持部材２２に固定されており
、ブレーキドラム４０は歯車箱１５にボルト４１により
結合される。

ハックプレート３９およびブレーキドラム４０間には、
左右に第１および第２ブレーキシユー４２．４３が配設
され、これらのプレーキンニー４２．４３の外周面には
ブレーキドラム４０の内周面に摺接し得るライニング４
’４．４５が接合される。

ハックプレート３９の内側には、両プレーキシニー４２
．４３の拡張の際に支点となるアンカ４６が設けられる
。両プレーキンニー４２．４３間には、その一端間で戻
しばね４７が張設されるとともに、その他端間で戻しば
ね４８が張設される。

また両ブレーキシュー４２．４３の他端寄りの部分間に
は、両ブレーキシュー４２．４３の拡張動作を妨げない
ようにして伸縮可能なストラット５１が介装される。

両ブレーキシュー４２．４３を人為的に拡張してブレー
キドラム４０の回転を阻止すべくレバー５２の基端が、
ストラット５１の一端に連接するようにして、該ストラ
ット５１の一端よりも戻しばね４８側で第１ブレーキシ
ユー４２の他端に、出力軸９と平行なピン５３を介して
枢支される。

このレバー５２の自由端には、自由状態でコイル部が相
互に密着したコイルばね５４の一端が連結されており、
このコイルばね５４の他端は駆動レバー５５の一端に連
結される。該駆動レバー５５は、その中間部で前記ピン
５３と平行なピン５６によりパックプレート３９に枢支
されており、その他端はパックプレート３９を貫通して
外方に突出される。しかも駆動レバー５５の他端にはワ
イヤ５７が連結される。

かかるドラムブレーキ１７では、ワイヤ５７を外部から
牽引して駆動レバー５２を回動し、コイルばね５４を介
してレバー５２をストラット５１側に回動ずれば、該ス
トラット５１を介して第２ブレーキシユー４３が拡張さ
れるとともに、その反作用によりレバー５２を介して第
１ブレーキソニー４２も拡張され、ライニング４４．４
５がブレーキドラム４０の内周面に圧接してブレーキド
ラム４０の回転が阻止される。

このドラムブレーキ１７には、ブレーキドラム４０の回
転阻止しているとき、すなわち第２リングギヤ１３の回
転を阻止しているときに、ブレーキ状態を強制的に解除
してブレーキドラム４００回転を許容するようにした連
結解除手段５８が設けられる。

連結解除手段５８は、レバー５２の自由端側すなわちコ
イルばね５４に近接した位置に配設されており、該レバ
ー５２側に向けて開放してパックプレート３９側に固定
された有底円筒状シリンダ５９と、該シリンダ５９内に
摺合されるとともに前記レバー５２の内側縁に当接する
ピストン６０と、該ピストン６０およびシリンダ５９間
に画成される油圧室６１と、該油圧室６１に収納される
とともにピストン６０をレバー５２側に付勢するばね６
２とを備える。しかもシリンダ５９の開放端およびピス
トン６０の先端間には、シリンダ５９内への塵埃の侵入
を防止するための可撓ブーツ６３が設けられる。

かかる連結解除手段５８によれば、油圧室６１に油圧が
供給されるのに応して、レバー５２がピストン６０で押
圧され、レバー５２はストラット５１を支点として、コ
イルばね５４を伸長しながら回動する。これにより、第
１ブレーキシユー４２はアンカ４６を支点としてブレー
キドラム４０の内面から離反する方向に回動し、その反
作用により第２ブレーキシユー４３もストラット５１を
介してブレーキドラム４０の内面から離反するように回
動する。したがって、ライニング４４．４５のブレーキ
ドラム４０内面への圧接状態が解除され、ブレーキドラ
ム４０の回転が可能となる。

再び第１図において、動力伝達、遮断装置７における連
結解除手段５８の油圧室６１には、油圧供給源６４が制
御弁６５を介して接続されており、この制御弁６５の開
閉作動制御を司る制御器６６には、動力伝達、遮断装置
７を人為的に操作するための操作部６７と、アンチロッ
ク機構２とから信号が入力される。そして、制御器６６
は、動力伝達、遮断装置７を連結状態すなわら四輪駆動
状態としているときに、アンチロック作動が行なわれる
と、制御弁６５を開弁して油圧室６１に油圧を供給する
ように作動する。これに応じて連結解除手段５８が作動
して、ドラムブレーキ１７におけるブレーキドラム４０
の回転が可能となる。

油圧供給源６４は、連結解除手段５８専用として独立に
設けてもよく、またアンチロック機構２がそのアンチロ
ック作動時に高油圧を出力するものである場合には、そ
の高油圧を油圧室６１に導くようにしてもよい。

次にこの実施例の作用について説明すると、操作部６７
を操作してワイヤ５７を牽引すると、両部シュー４２．
４３が拡張してライニング４４゜４５がブレーキドラム
４０の内面に圧接し、ブレーキドラム４０の回転が阻止
される。この状態では、歯車箱１５が固定されるので、
入力軸８の回転駆動力が出力軸９に伝達される。すなわ
ち前部および後部推進軸５，６が動力伝達、遮断装置７
を介して連結され、各輪Ｗｒ　１．　Ｗｆ　ｒ　；Ｗｒ
　（！。

Ｗｒｒがそれぞれ駆動される。

かかる四輪駆動時において、各輪Ｗｆβ、Ｗｆｒ　；Ｗ
ｒ　ｊ！、　Ｗｒ　ｒの１つがロック状態に入りそうに
なると、アンチロック機構２が作動する。これに応して
制御器６６が制御弁６５を開弁するので、連結解除手段
５８では油圧室６１に油圧が供給される。したがってピ
ストン６０が伸長作動し、両プレーキンニー４２．４３
がブレーキドラム４０から強制的に離反せしめられ、ブ
レーキｌ−ラム４０の回転が可能となる。したがって歯
車箱１５の空転が可能となり、出力軸９への動力伝達が
遮断され、前部推進軸５から後部推進軸６への動力伝達
が遮断される。

これにより、前車軸Ａｒｘ、Ａｒｒと後車軸Ａｒｌ、Ａ
ｒｒとの相互干渉が避けられ、充分なアンチロック効果
が得られる。

またドラムブレーキ１７による歯車箱１５の制動力を調
整するとＩ・ルク伝達率をＡＩ’１Ｍすることも可能で
ある。

以上の実施例ではドラムブレーキ１７を用いたが、ディ
スクブレーキで歯車箱１５の回転を制動するようにして
も良い。

Ｃ８発明の効果 以上のように本発明装置は、入力側伝動部材に連結され
た第１差動大歯車と、出力側伝動部材に連結された第２
差動大歯車と、第１および第２差動大歯車に噛合する第
１および第２差動書歯車と、両差動小歯車を連結する歯
車！＋ｂと、自由回転可能であって歯車軸の両端を支承
する歯車箱と、歯車箱の回転を制動するためのブレーキ
とを備えるので、歯車箱の自由回転状態と回転制止状態
とを切換えて、動力伝達、遮断動作を鋭敏にすることが
でき、しかも歯車箱のブレーキ力を調整することにより
、半クラツチ状態が得られ、動力の伝達、遮断動作を円
滑にすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであり、第１図は本
発明を適用した車両の駆動系概略図、第２図は動力伝達
、遮断装置の縦断面図、第３図は第２図のＩＩＩ−Ｉ線
断面図である。 ７・・・動力伝達、遮断装置、８・・・入力側伝動部材
としての入力軸、９・・・出力側伝動部材としての出力
軸、ＩＯ・・・第１差動大歯車、１１・・・第２差動大
歯車、１２・・・第１差動小歯車、１３・・・第２差動
小歯車、１４・・・歯車軸、１５・・・歯車箱、１６・
・・ドラムブレーキ 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 同軸上に並ぶ入力側および出力側伝動部材間の動力伝達
   、遮断を行なうべく両部材間に介装される動力伝達、遮
   断装置において、入力側伝動部材に連結された第１差動
   大歯車と、出力側伝動部材に連結された第２差動大歯車
   と、第１および第２差動大歯車に噛合する第１および第
   ２差動書歯車と、両差動小歯車を連結する歯車軸と、自
   由回転可能であって歯車軸の両端を支承する歯車箱と、
   歯車箱の回転を制動するためのブレーキとを備えること
   を特徴とする動力伝達、遮断装置。