JPS62108008A - 樹脂補強用繊維プリフオ−ムの成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、レジン・インジェクション法により繊維強化
樹脂を成形するときの補強用基材である繊維プリフォー
ムの成形方法に関するものである。

〔従来技術〕

レジン・インジェクション法による繊維強化樹脂の成形
法では、補強用繊維基材を予めプリフォームとして成形
し、この繊維プリフォームを型にセットしてから、樹脂
をその型にインジェクションするものである。従来、上
記繊維プリフォームを成形する方法は、短繊維状にカッ
トしたガラス繊維等の補強繊維を型に沿わせてシート状
に分布させたのち、その上から接着剤の水溶液を散布し
、その接着剤を加熱硬化させて補強繊維相互を接着させ
るようにしていた。

しかし、この従来法では、短繊維状の補強繊維を型に沿
わせて散布する工程、接着剤溶液を散布する工程、加熱
硬化させる工程等の多数の工程が必要であり、生産性が
必ずしもよくなかった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上述の従来法よりも工程数を少なくし
、それによって生産性を向上することができる繊維プリ
フォームの成形方法を提供することにある。

〔発明の構成〕

上記目的を達成する本発明は、短繊維状にカットした補
強繊維にホットメルト型接着剤を成分とする繊維を混合
し、この混合繊維を型に沿わせてシート状に分布させた
のち加熱し、前記補強繊維の相互間を溶融したホットメ
ルト型接着剤で接着することを特徴とするものである。

〔実施例〕

本発明において補強繊維とは、ガラス繊維。

炭素繊維、炭化珪素繊維、ボロン繊維、金属繊維、ポリ
エステル繊維、ナイロン繊維、ポリビニルアルコール繊
維等であり、繊維強化樹脂の補強に供しうる繊維であれ
ばいずれも使用可能である。これら補強繊維は１０〜１
００ｍｍの長さの短繊維状にカットされて使用される。

また、ホットメルト型接着剤とは、加熱によって簡単に
溶融して接着機能を発揮する低融点梼脂をいい、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体のほか、低融点のポリエステル
共重合体、ナイロン共重合体等をあげることができる。

このホントメルト型接着剤は繊維に成形され、かつ短繊
維状にカントした状態で使用される。

このときのホットメルト型接着剤の繊維は、第２図へに
示す繊維断面のように、他の融点の高い繊維形成性成分
すを芯成分にし、その外周をホットメルト型接着剤ａが
鞘成分として被覆するような芯鞘複合繊維にしたり、あ
るいは第２図Ｂに示すようにホットメルト型接着剤ａと
他の融点の高い繊維形成性成分すとがサイド・パイ・サ
イドに張り合わされた張合せ複合繊維にしたり、あるい
は第２図Ｃに示すようにホットメルト型接着剤ａのみの
単独成分繊維となるようにしてもよい。このようなホッ
トメルト型接着剤の繊維は、上記補強繊維と同様に１０
〜１００ｍｍ長さの短繊維状にして使用される。

上記ホントメルト型接着剤の繊維と補強繊維とは混合し
て混合繊維にするが、この混合はホットメルト型接着剤
の繊維や補強繊維を短繊維状にカットするときに同時に
行えばよい。

第１図は上述した補強繊維とホットメルト型接着剤の繊
維から本発明による繊維プリフォームを成形する場合を
概略的に示したものである。

第１図において、１．１はフィラメント（長繊維）状の
補強繊維３を巻き取った繊維パッケージ、２はホントメ
ルト型接着剤を成分とするフィラメント状の繊維４を巻
き取った繊維パッケージである。これら繊維パッケージ
１と２との割合は、混合すべきホントメルト型接着剤繊
維４に応じて決められる。繊維パッケージ１゜１．２か
ら引き出された補強繊維３．３およびホットメルト型接
着剤の繊維４は、カッター５゜５．５によりそれぞれ短
繊維状にカットされてコンベア６上に落下し、次いでこ
のコンベア６によりホンパー７へ送り込まれ、ランダム
にブレンドした混合繊維８になる。この場合、この混合
繊維８を必要により攪拌機などを使用して更に攪拌し、
補強繊維３とホットメルト型接着剤の繊維４とを一層均
一な分布状態になるように処理してもよい。

上記ホッパー７は型９の上方に配置されており、そこで
前後左右に適宜トラバース運動しながら型９の上に混合
繊維８を散布し、その型９に沿わせてシート状に分布さ
せた状態にする。

この場合、上記型９を多孔状態にすると共に内側の空気
を吸引することが好ましい。このようにすることによっ
て、混合繊維８の型９上への付着を良好にすることがで
きる。次いで、このように混合繊維８がシート状に分布
した型９を加熱処理してから冷却する。この加熱処理に
よって、混合繊維８中のホットメルト型接着剤の繊維４
は溶融し、シート状に分散した補強繊維３の相互間を接
着するため、型９に沿った繊維プリフォームが成形され
る。

上述した繊維プリフォームの成形法によると、混合繊維
８中に混入されたホットメルト型接着剤の繊維４が加熱
時に溶融して接着剤として作用するため、従来の成形法
で必要とされた接着剤溶液の散布工程が不要になり、そ
れによって生産性を向上することができる。

また、ホットメルト型接着剤として、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体を使用したときは、成形後の繊維プリフォ
ームに柔軟性を付与することができ、レジン・インジェ
クション用の型へセットするときの作業を容易にするこ
とができる。また、繊維プリフォーム表面からの補強繊
維端の突出をなくし、表面が滑らかな成形物にすること
ができる。

〔発明の効果〕

上述したように本発明の繊維プリフォームの成形方法は
、短繊維状にカットした補強繊維にホントメルト型接着
剤を成分とする繊維を混合し、この混合繊維を型に沿わ
せてシート状に分布させたのち加熱し、前記補強繊維の
相互間を溶融したホットメルト型接着剤で接着するので
、従来成形法における接゛着剤溶液の散布工程が不要に
なり、それによって生産性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施する場合の一例を示す説明
図、第２図Ａ、Ｂ、Ｃはそれぞれホットメルト型接着剤
を成分とする繊維の実施態様を示す横断面図である。 ３−・補強繊維、　４−・ホットメルト型接着剤の繊維
、　　５−カッター、　　７−ホソバー、８−混合繊維
〜　９・−・型。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 短繊維状にカットした補強繊維にホットメルト型接着剤
   を成分とする繊維を混合し、この混合繊維を型に沿わせ
   てシート状に分布させたのち加熱し、前記補強繊維の相
   互間を溶融したホットメルト型接着剤で接着することを
   特徴とする樹脂補強用繊維プリフォームの成形方法。