JP2002144329A - 天然繊維を混合した合成樹脂ペレット、その製造方法およびその製造装置 - Google Patents

天然繊維を混合した合成樹脂ペレット、その製造方法およびその製造装置

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JP2002144329A JP2000349730A JP2000349730A JP2002144329A JP 2002144329 A JP2002144329 A JP 2002144329A JP 2000349730 A JP2000349730 A JP 2000349730A JP 2000349730 A JP2000349730 A JP 2000349730A JP 2002144329 A JP2002144329 A JP 2002144329A
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fibers
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Yasutaka Ebata
康高 江端
Keisuke Nakagawa
恵介 中川
弘典 ▲まつ▼原
Hironori Matsubara
Takayasu Mori
高康 森
Hirotaka Fukatsu
啓高 深津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然繊維を使用した繊維強化熱可塑性樹脂ペ
レットにおいて、天然繊維が均一に分散され、しかも熱
による天然繊維の損傷が少ないものを提供する。 【解決手段】 この天然繊維を混合した合成樹脂ペレッ
トは、短尺の天然繊維と短尺の熱可塑性樹脂繊維との繊
維混合体20をひも状にしたものを熱可塑性樹脂繊維が
加熱軟化する程度に加熱して結合しさらに圧縮してなる
一体化バー22を短い棒状に切断したものである。この
合成樹脂ペレットは、天然繊維と熱可塑性樹脂繊維を混
合してなる繊維混合体をカード機11に供給して生成し
たスライバ21を、加熱装置14により加熱し熱可塑性
樹脂繊維を軟化させて天然繊維と結合させてから、引出
し装置16により引き出すとともに圧縮して棒状の一体
化バーとし、この一体化バーを多数の短い棒状に切断し
て製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化熱可塑性
樹脂成形品を製造する場合に使用する天然繊維を混合し
た合成樹脂ペレット、その製造方法およびその製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形、押出し成形などにより繊維強
化熱可塑性樹脂成形品を製造する場合には、射出装置、
押出装置などにマトリックス樹脂となる熱可塑性樹脂材
料と補強繊維とを供給し、その内部で樹脂材料と補強繊
維とを混合していた。しかしながらこの方法では樹脂材
料と補強繊維の混合が不均一になりやすく、製品の強度
にばらつきが生じるおそれがある。これを解決する手段
として、射出成形、押出し成形などの成形材料として用
いられる熱可塑性樹脂ペレットとして補強繊維を加えた
繊維強化熱可塑性樹脂ペレットを使用する方法がある。
このような繊維強化熱可塑性樹脂ペレットは、マトリッ
クス樹脂となる熱可塑性樹脂材料に短尺の補強繊維を添
加して押出機などで溶融混練し、これをペレット化する
ことにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような繊維強化熱
可塑性樹脂ペレットは、補強繊維を均一に分散させるた
めに、製造の際に押出機内で溶融状態の熱可塑性樹脂と
補強繊維を長時間混練する必要があるが、天然繊維(例
えばケナフ繊維)のように耐熱性が低いものを補強繊維
として使用する場合には、この混練の際に溶融状態の熱
可塑性樹脂から受ける熱による天然繊維が損傷を受ける
ので、補強効果が低下するという問題がある。本発明は
このような問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よる天然繊維を混合した合成樹脂ペレットは、短尺の天
然繊維と短尺の熱可塑性樹脂繊維との繊維混合体をひも
状にしたものを熱可塑性樹脂繊維が加熱軟化する程度に
加熱して結合するとともに圧縮してなる一体化バーを短
い棒状に切断してなるものである。
【0005】請求項2に記載の発明による天然繊維を混
合した合成樹脂ペレットの製造方法は、短尺の天然繊維
と短尺の熱可塑性樹脂繊維を混合してなる繊維混合体を
カード機に供給して連続したスライバを生成し、このス
ライバを、先ずスリットを通して絞り、次いで加熱装置
により加熱して熱可塑性樹脂繊維を軟化させて天然繊維
と結合させてから、スライバを引出し装置により引き出
すとともに圧縮して棒状の一体化バーとし、この一体化
バーを多数の短い棒状に切断することを特徴とするもの
である。
【0006】請求項2に記載の天然繊維を混合した合成
樹脂ペレットの製造方法は、請求項3に示すように、加
熱装置により加熱されたスライバを冷却装置により冷却
して天然繊維と結合した熱可塑性樹脂繊維を硬化させて
から、引出し装置により引き出すとともに圧縮して棒状
の一体化バーとすることが好ましい。
【0007】請求項2または請求項3に記載の天然繊維
を混合した合成樹脂ペレットの製造方法は、請求項4に
示すように、引出し装置は互いに立体的に交差して回転
駆動される1対の引出しローラとすることが好ましい。
【0008】また請求項5に記載の発明の天然繊維を混
合した合成樹脂ペレットの製造装置は、短尺の天然繊維
と短尺の熱可塑性樹脂繊維を混合してなる繊維混合体が
供給されて連続したスライバを生成するカード機と、こ
のカード機から離れた位置でスライバを挟んで引き出す
とともに圧縮して棒状の一体化バーとする引出し装置
と、カード機と引出し装置の間に設けられスライバを通
して絞るスリットと、このスリットと引出し装置の間に
設けられてスライバを加熱し熱可塑性樹脂繊維を軟化さ
せて天然繊維と結合させる加熱装置と、一体化バーを多
数の短い棒状に切断する切断装置を備えたことを特徴と
するものである。
【0009】請求項5に記載の天然繊維を混合した合成
樹脂ペレットの製造装置は、請求項6に示すように、加
熱装置と引出し装置の間に、スライバを冷却して天然繊
維と結合した熱可塑性樹脂繊維を硬化させる冷却装置を
さらに設けることが好ましい。
【0010】請求項5または請求項6に記載の天然繊維
を混合した合成樹脂ペレットの製造装置は、請求項7に
示すように、引出し装置は互いに立体的に交差して回転
駆動される1対の引出しローラとすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図1に示す実施の形態に
より本発明の説明をする。先ず本発明による天然繊維を
混合した合成樹脂ペレットの製造装置の説明をする。こ
の実施の形態の製造装置は、カード機11とスリット1
3と加熱装置14と冷却装置15と引出しローラ(引出
し装置)16とカッタ(切断装置)17を水平方向に直
列に配置したものである。
【0012】カード機11は一側から供給される繊維混
合体20(後述)をくしけずって、ひも状で撚りが与え
られていない繊維束であるスライバ21として他側から
送り出すものであり、通常の紡績機械に使用されるもの
と実質的に同じである。カード機11の一側には繊維混
合体20を送り込む搬入コンベア10が設けられ、他側
にはスライバ21を送り出す搬出コンベア12が設けら
れている。スリット13にはスライバ21を通す丸孔が
形成されている。
【0013】加熱装置14は貫通孔が形成されたトンネ
ル状で、貫通孔を通るスライバ21を、その熱可塑性樹
脂繊維が軟化する程度にまで加熱するものである。この
実施の形態の加熱装置14は電熱線からの熱輻射により
スライバ21を加熱するものであるが、スライバ21に
向かって熱風を吹き出す形式のものでもよい。冷却装置
15も貫通孔が形成されたトンネル状で、貫通孔を通る
スライバ21に向かって冷風を吹き付けて冷却するもの
である。
【0014】この実施の形態の引出し装置16は、互い
に立体的に交差して回転駆動される1対の引出しローラ
よりなり、各引出しローラ16はスライバ21の引出方
向に対し同一角度で逆向きに傾斜している。この1対の
引出しローラ16はスライバ21を間に挟んで同一方向
に同一速度で回転し、これによりスライバ21に撚りを
加えながら引き出し、また半径方向に圧縮してスライバ
21を一体化バー22とするものである。引出しローラ
16による引出し速度はカード機11からのスライバ2
1の送り出し速度より多少大であり、これによりスライ
バ21はスリット13と引出しローラ16の間で引き延
ばされる。引出しローラ16の後側には、引出しローラ
16から送り出される一体化バー22を多数の短い棒状
に切断するカッタ(切断装置)17が設けられている。
【0015】次に、上述した製造装置を用いて天然繊維
を混合した合成樹脂ペレットを製造する方法の説明をす
る。カード機11の一側に設けた搬入コンベア10上に
供給する繊維混合体20は、短尺の天然繊維と短尺の熱
可塑性樹脂繊維を室温において予め充分に均一となるま
で混合したものである。天然繊維は、綿糸、羊毛やケナ
フ、ヤシ皮などの繊維作物の繊維などで、ケナフ繊維な
どのように長尺のものは予め適当な短尺に切断してお
く。熱可塑性樹脂繊維は、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、セルロース誘
導体などのマトリックス樹脂となる熱可塑性合成樹脂の
繊維で、長尺のものは予め適当な短尺に切断しておく。
例えば天然繊維としてケナフ繊維を、熱可塑性樹脂繊維
としてポリプロピレン繊維を使用する場合は、繊維の太
さはそれぞれ3〜12デニールとし、長さはそれぞれ1
0〜100mmとし、ケナフ繊維/ポリプロピレン繊維の
混合比率は重量比で50/50〜20/80とする。こ
のような短尺の天然繊維と短尺の熱可塑性樹脂繊維を室
温において予め充分に均一となるまで混合して繊維混合
体20を準備する。
【0016】このようにして準備した繊維混合体20
は、ホッパ(図示省略)などから搬入コンベア10上に
供給されてカード機11に送り込まれ、他側の搬出コン
ベア12からひも状で撚りが与えられていない繊維束で
あるスライバ21として送り出される。このスライバ2
1は、スリット13の丸孔を通り、加熱装置14および
冷却装置15のトンネルを通って、引出しローラ16に
より多少引き延ばされるとともに撚りが加えられ、また
半径方向に圧縮されながら引き出されて、一体化バー2
2となる。加熱装置14により加熱される前のスライバ
21の天然繊維と熱可塑性樹脂繊維は単に摩擦力で絡み
合っているだけであるが、加熱装置14を通過する間に
スライバ21は加熱されて熱可塑性樹脂繊維が軟化する
ので天然繊維に粘着してこの両繊維は互いに結合され
る。そして次の冷却装置15を通過する間にスライバ2
1は冷却されて両繊維がこのように結合された状態で硬
化されるので、スライバ21は互いに結合された天然繊
維と熱可塑性樹脂繊維よりなる多孔性となる。
【0017】そしてこのような多孔性のスライバ21は
引出しローラ16により半径方向に圧縮され、小径とな
るとともに密度が上昇して一体化バー22となり、引出
しローラ16の後方のカッタ台18上に送り出される。
この一体化バー22は、カッタ台18の上側に設けた上
下するカッタ(切断装置)17により短い棒状に切断さ
れ、天然繊維を混合した合成樹脂ペレット23となって
容器19内に蓄積される。
【0018】上述した実施の形態による天然繊維を混合
した合成樹脂ペレットでは、天然繊維と熱可塑性樹脂繊
維の混合は天然繊維の損傷をともなうことなく常温で充
分に均一となるまで行われ、スライバ21の天然繊維と
熱可塑性樹脂繊維を結合するための加熱は熱可塑性樹脂
繊維が軟化する程度であるので、この加熱による天然繊
維の損傷は僅かである。従って、これにより得られた合
成樹脂ペレットは、補強繊維となる天然繊維とマトリッ
クス樹脂となる熱可塑性樹脂繊維は均一に混合され、し
かも天然繊維はほとんど損傷を受けていないものとな
る。そしてこのようにして得られた天然繊維を混合した
合成樹脂ペレットを材料として射出成形、押出し成形な
どを行うことにより、強度が高くしかもばらつきのない
繊維強化熱可塑性樹脂成形品を得ることができる。また
この天然繊維を混合した合成樹脂ペレットはひも状の繊
維混合体をさらに圧縮しており、これにより容積が減少
するので、射出成形、押出し成形などに使用する合成樹
脂ペレットを運搬する際の手間および射出装置、押出装
置のホッパに装填するための手間が減少する。
【0019】上述した実施の形態による製造方法および
製造装置によれば、上述した天然繊維を混合した合成樹
脂ペレットを特別な手間を要することなく連続して製造
することができる。またこの実施の形態では、加熱装置
14により加熱されたスライバ21を冷却装置15によ
り冷却して天然繊維と結合した熱可塑性樹脂繊維を硬化
させてから、1対の引出しローラ16により引き出すと
ともに圧縮して棒状の一体化バー22とするようにして
おり、これによれば熱可塑性樹脂繊維を硬化させてか
ら、天然繊維と熱可塑性樹脂繊維が結合されたスライバ
21の引出しローラ16による圧縮が行われるので、引
出しローラ16により圧縮されたスライバ21の形状が
くずれたり、軟化した熱可塑性樹脂繊維が引出しローラ
16に粘着したりすることがなくなるので、一体化バー
22の形成は安定して行われる。
【0020】また上述した実施の形態による製造方法お
よび製造装置では、スライバ21の引き出しおよび一体
化バー22の形成のための引出し装置を互いに立体的に
交差して回転駆動される1対の引出しローラ16とした
ので、このような引出し装置の構造が簡略化される。し
かしながらこのような引出し装置は図示のような引出し
ローラ16に限られるものではなく、異なる形式のもの
も使用可能である。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の天然繊維を混合した合
成樹脂ペレットによれば、天然繊維と熱可塑性樹脂繊維
の混合は天然繊維の損傷をともなうことなく常温で充分
に均一となるまで行うことができ、繊維混合体をひも状
にしたものを結合するための加熱は熱可塑性樹脂繊維が
軟化する程度であるので、この加熱による天然繊維の損
傷は僅かである。従って、これにより得られた合成樹脂
ペレットは、補強繊維となる天然繊維とマトリックス樹
脂となる熱可塑性樹脂繊維は均一に混合され、しかも天
然繊維はほとんど損傷を受けていないものとなる。従っ
て、このようにして得られた天然繊維を混合した合成樹
脂ペレットを材料として射出成形、押出し成形などを行
うことにより、強度が高くしかもばらつきのない繊維強
化熱可塑性樹脂成形品を得ることができる。またこの天
然繊維を混合した合成樹脂ペレットはひも状の繊維混合
体を圧縮しており、これにより容積が減少するので、射
出成形、押出し成形などに使用する合成樹脂ペレットと
して取り扱いの手間が減少する。
【0022】請求項2に記載の天然繊維を混合した合成
樹脂ペレットの製造方法によれば、天然繊維と熱可塑性
樹脂繊維は常温で充分に均一となるまで混合することが
できるので繊維混合体は両繊維が均一に混合されたもの
となり、天然繊維が損傷を受けることはない。また加熱
装置によるスライバの加熱は、熱可塑性樹脂繊維が軟化
して天然繊維と結合する程度であるので、この加熱によ
る天然繊維の損傷も僅かである。従ってこのスライバを
引出し装置により引き出すとともに圧縮した棒状の一体
化バーを切断して得られた天然繊維を混合した合成樹脂
ペレットも、補強繊維となる天然繊維とマトリックス樹
脂となる熱可塑性樹脂繊維は均一に混合され、しかも天
然繊維はほとんど損傷を受けていないものとなる。従っ
て、このようにして得られた天然繊維を混合した合成樹
脂ペレットを材料として射出成形、押出し成形などを行
うことにより、強度が高くしかもばらつきのない繊維強
化熱可塑性樹脂成形品を得ることができる。
【0023】前項の発明において、加熱装置により加熱
されたスライバを冷却装置により冷却して天然繊維と結
合した熱可塑性樹脂繊維を硬化させてから、引出し装置
により引き出すともに圧縮して棒状の一体化バーとする
ようにした請求項3に記載の天然繊維を混合した合成樹
脂ペレットの製造方法によれば、天然繊維と結合した熱
可塑性樹脂繊維を硬化させてから、引出し装置によるス
ライバの圧縮を行うので、一体化バー22の形成を安定
して行うことができる。
【0024】前2項の発明において、引出し装置を互い
に立体的に交差して回転駆動される1対の引出しローラ
とした請求項4に記載の天然繊維を混合した合成樹脂ペ
レットの製造方法によれば、引出し装置を簡略化するこ
とができる。
【0025】請求項5に記載の天然繊維を混合した合成
樹脂ペレットの製造装置によれば、天然繊維と熱可塑性
樹脂繊維は常温で充分に均一となるまで混合することが
できるので繊維混合体は両繊維が均一に混合されたもの
となり、天然繊維が損傷を受けることはない。またカー
ド機により生成されたスライバの加熱装置による加熱
は、熱可塑性樹脂繊維が軟化して天然繊維と結合する程
度であるので、この加熱による天然繊維の損傷も僅かで
ある。従ってこのスライバを引出し装置により引き出す
とともに圧縮した棒状の一体化バーを切断して得られた
天然繊維を混合した合成樹脂ペレットも、補強繊維とな
る天然繊維とマトリックス樹脂となる熱可塑性樹脂繊維
は均一に混合され、しかも天然繊維はほとんど損傷を受
けていないものとなる。従って、このようにして得られ
た天然繊維を混合した合成樹脂ペレットを材料として射
出成形、押出し成形などを行うことにより、強度が高く
しかもばらつきのない繊維強化熱可塑性樹脂成形品を得
ることができる。
【0026】前項の発明において、加熱装置と引出し装
置の間に、スライバを冷却して天然繊維と結合した熱可
塑性樹脂繊維を硬化させる冷却装置を設けた請求項6に
記載の天然繊維を混合した合成樹脂ペレットの製造装置
によれば、天然繊維と結合した熱可塑性樹脂繊維を硬化
させてから、引出し装置によるスライバの圧縮を行うの
で、一体化バーの形成を安定して行うことができる。
【0027】前2項の発明において、引出し装置を互い
に立体的に交差して回転駆動される1対の引出しローラ
とした請求項7に記載の天然繊維を混合した合成樹脂ペ
レットの製造装置によれば、引出し装置を簡略化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による天然繊維を混合した合成樹脂ペ
レットの製造方法および製造装置の一実施形態を示す説
明図である。
【符号の説明】
11…カード機、13…スリット、14…加熱装置、1
5…冷却装置、16…引出し装置(引出しローラ)、1
7…切断装置(カッタ)、20…繊維混合体、21…ス
ライバ、22…一体化バー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲まつ▼原 弘典 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 森 高康 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 深津 啓高 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 Fターム(参考) 4F201 AA01 AA11 AB25 AC02 AG14 BA02 BC01 BC02 BC12 BC15 BC17 BC29 BC37 BL06 BL36 BL44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短尺の天然繊維と短尺の熱可塑性樹脂繊
    維との繊維混合体をひも状にしたものを前記熱可塑性樹
    脂繊維が加熱軟化する程度に加熱して結合するとともに
    圧縮してなる一体化バーを短い棒状に切断してなる天然
    繊維を混合した合成樹脂ペレット。
  2. 【請求項2】 短尺の天然繊維と短尺の熱可塑性樹脂繊
    維を混合してなる繊維混合体をカード機に供給して連続
    したスライバを生成し、このスライバを、先ずスリット
    を通して絞り、次いで加熱装置により加熱して前記熱可
    塑性樹脂繊維を軟化させて前記天然繊維と結合させてか
    ら、前記スライバを引出し装置により引き出すとともに
    圧縮して棒状の一体化バーとし、この一体化バーを多数
    の短い棒状に切断することを特徴とする天然繊維を混合
    した合成樹脂ペレットの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の天然繊維を混合した合
    成樹脂ペレットの製造方法において、前記加熱装置によ
    り加熱された前記スライバを冷却装置により冷却して前
    記天然繊維と結合した前記熱可塑性樹脂繊維を硬化させ
    てから、前記引出し装置により引き出すともに圧縮して
    棒状の一体化バーとすることを特徴とする天然繊維を混
    合した合成樹脂ペレットの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の天然繊
    維を混合した合成樹脂ペレットの製造方法において、前
    記引出し装置は互いに立体的に交差して回転駆動される
    1対の引出しローラよりなることを特徴とする天然繊維
    を混合した合成樹脂ペレットの製造方法。
  5. 【請求項5】 短尺の天然繊維と短尺の熱可塑性樹脂繊
    維を混合してなる繊維混合体が供給されて連続したスラ
    イバを生成するカード機と、このカード機から離れた位
    置で前記スライバを挟んで引き出すとともに圧縮して棒
    状の一体化バーとする引出し装置と、前記カード機と引
    出し装置の間に設けられ前記スライバを通して絞るスリ
    ットと、このスリットと前記引出し装置の間に設けられ
    て前記スライバを加熱し前記熱可塑性樹脂繊維を軟化さ
    せて前記天然繊維と結合させる加熱装置と、前記一体化
    バーを多数の短い棒状に切断する切断装置を備えたこと
    を特徴とする天然繊維を混合した合成樹脂ペレットの製
    造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の天然繊維を混合した合
    成樹脂ペレットの製造装置において、前記加熱装置と引
    出し装置の間に、前記スライバを冷却して前記天然繊維
    と結合した前記熱可塑性樹脂繊維を硬化させる冷却装置
    をさらに設けたことを特徴とする天然繊維を混合した合
    成樹脂ペレットの製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の天然繊
    維を混合した合成樹脂ペレットの製造装置において、前
    記引出し装置は互いに立体的に交差して回転駆動される
    1対の引出しローラよりなることを特徴とする天然繊維
    を混合した合成樹脂ペレットの製造装置。
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