JPS6210539B2 - - Google Patents

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JPS6210539B2
JPS6210539B2 JP54145505A JP14550579A JPS6210539B2 JP S6210539 B2 JPS6210539 B2 JP S6210539B2 JP 54145505 A JP54145505 A JP 54145505A JP 14550579 A JP14550579 A JP 14550579A JP S6210539 B2 JPS6210539 B2 JP S6210539B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbonate resin
pigment
present
pigments
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54145505A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5670053A (en
Inventor
Osamu Oohara
Kazuo Takiguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
Priority to JP14550579A priority Critical patent/JPS5670053A/ja
Publication of JPS5670053A publication Critical patent/JPS5670053A/ja
Publication of JPS6210539B2 publication Critical patent/JPS6210539B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は安定化された着色ポリカーボネート樹
脂組成物に関する。さらに詳しくは本発明はポリ
カーボネート樹脂に顔料とアルキルホスホルン酸
ジアルキルエステルとを混合してなる安定化され
た着色ポリカーボネート樹脂組成物に関する。 ポリカーボネート樹脂は高度の耐衝撃性、透明
性、耐熱性、電気特性、寸法安定性等を具備する
ために、エンジニアリングプラスチツクスとして
広範囲に使用されている。その市販用途によつて
はポリカーボネート樹脂に顔料を加え外観を向上
させる必要があるが、着色成形品はその色相、鮮
明性によつて商品価値が左右される。また、顔料
としては優れた隠蔽性を有する二酸化チタンがよ
く用いられる。しかしながら、二酸化チタン等の
顔料はポリカーボネート樹脂の酸化分解を促進す
るために、顔料で着色されたポリカーボネート樹
脂は、顔料を含まないポリカーボネート樹脂に比
べて、成形過程の間の変色度合が大きくなる欠点
がある。 ポリカーボネート樹脂の成形過程の間の変色を
防止するために、従来よりトリアリールホスフア
イトやトリアルキルホスフアイト等の有機亜リン
酸エステルが用いられているが、これら安定剤は
顔料で着色されたポリカーボネート樹脂の熱変色
防止には効果が不十分である。そこで、顔料を含
むポリカーボネート樹脂の熱安定剤としてリン酸
のモノまたはジエステルの使用が提案されている
が、これら安定剤も省資源化に伴う成形品の薄肉
化に対応した300℃以上という厳しい条件下での
成形時には変色が大きく、鮮明な色相を保持する
効果が小さい。 本発明の目的は、高温での成形過程の間に変色
せず、安定した鮮明な色相を示す着色ポリカーボ
ネート樹脂組成物を提供することにある。 本発明者らはこの目的を達成するために鋭意研
究した結果、ポリカーボネート樹脂に顔料と特定
のアルキルホスホン酸ジアルキルエステルを配合
してなる着色ポリカーボネート樹脂組成物が高温
での加熱成形時に安定した鮮明な色相を保持する
ことを見い出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明はポリカーボネート樹脂に顔
料および下記一般式 (ただし、式中のR1、R2およびR3はそれぞれ独立
に炭素数1乃至4のアルキル基であり、且つ
R1、R2およびR3の炭素数の合計が12を越えな
い。)で表わされるアルキルホスホン酸ジアルキ
ルエステルを含有せしめることを特徴とする安定
化された着色ポリカーボネート樹脂組成物であ
る。 本発明の安定化された着色ポリカーボネート樹
脂組成物は、高温での成形過程の間に変色しない
ので、高温で薄肉の成形品に容易に成形でき、且
つ成形品の薄肉化に対する隠蔽性や色相保持のた
めの顔料の多量添加が可能となる。このような組
成物の優れた効果は、ポリカーボネート樹脂に顔
料と特定のアルキルホスホン酸ジアルキルエステ
ルを配合することによつて始めて達成されるもの
であり、アルキルホスホン酸ジアルキルエステル
でも本発明の範囲外の炭素数の大きいもの例えば
オクチルホスホン酸ジオクチルが効果がないこと
を考えると驚くべきことである。 本発明に用いられるポリカーボネート樹脂は酸
受容体および分子量調整剤の存在下での2価フエ
ノールとホスゲン等のカーボネート前駆体との反
応、或いは2価フエノールとジフエニルカーボネ
ート等のカーボネート前駆体とのエステル交換反
応によつて製造される。ここで使用しうる2価フ
エノールは、ビスフエノール類が好ましく、との
に2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロ
パン(以下ビスフエノールAと称す)が好まし
い。また、ビスフエノールAの一部または全部を
他の2価フエノールで置換してもよい。ビスフエ
ノールA以外の2価フエノールは、例えばハイド
ロキノン、4・4′−ジヒドロキシジフエニル、ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)アルカン、ビス
(4−ヒドロキシフエニル)シクロアルカン、ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)スルフイツド、ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)スルホン、ビス
(4−ヒドロキシジフエニル)スルホキシド、ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)エーテルの如き化
合物またはビス(3・5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシフエニル)プロパンの如きハロゲン化ビスフ
エノール類である。これら2価フエノールのホモ
ポリマーまたは2種以上のコポリマー或いはこれ
らのブレンド物であつてもよい。 本発明に用いられる顔料は例えば神原、井本監
修“プラスチツクおよびゴム用添加剤実用便覧”
第791〜797頁(化学工業社発行)に類別されてい
る如き化合物であり、更に具体的には二酸化チタ
ン、酸化亜鉛のような酸化金属や、カドミニウム
黄、群青、カーボンブラツク等が挙げられるが、
必ずしもこれらに限定されるものでない。これら
顔料は単独で或いは他の顔料や染料とともに用い
られる。これら顔料のうち二酸化チタンが好まし
い。 本発明に用いられるアルキルホスホン酸ジアル
キルエステルは、下記一般式 (ただし、式中のR1、R2およびR3はそれぞれ独立
に炭素1乃至4のアルキル基であり、且つR1
R2およびR3の炭素数の合計が12を越えない。)で
表わされるものであり、具体的にはブチルホスホ
ン酸ジブチル、プロピルホスホン酸ジプロピル、
エチルホスホン酸ジエチル、メチルホスホン酸ジ
メチル、ブチルホスホン酸ジメチル、ブチルホス
ホン酸ジエチル、ブチルホスホン酸ジプロピル等
を例示することができる。 本発明における組成物の配合比はポリカーボネ
ート樹脂100重量部に対して、顔料は0.001〜5重
量部、アルキルホスホン酸ジアルキルエステルは
0.001〜0.2重量部が好ましい。 本発明の着色ポリカーボネート樹脂組成物の調
製は、任意の従来方法によつて行われうる。その
方法としては例えばポリカーボネート樹脂に顔料
とアルキルホスホン酸ジアルキルエステルを直接
添加する方法、高濃度の顔料とアルキルホスホン
酸ジアルキルエステルを添加、配合したいわゆる
マスターバツチを製造し、これを他のポリカーボ
ネート樹脂に配合して、所定の添加剤濃度とする
方法、或いはポリカーボネート樹脂の塩化メチレ
ン溶液または粉末にアルキルホスホン酸ジアルキ
ルエステルをあらかじめ添加したのちに、顔料を
添加する方法などがある。 本発明の組成物には有機亜リン酸エステル等の
他の安定剤やポリカーボネート樹脂の改質を目的
とする添加剤、例えばガラス繊維等の如き強化
剤、酸化防止剤、難然剤、光安定剤、可塑剤、充
填剤、帯電防止剤、離型剤、滑剤、発泡剤などを
添加することができる。また、ポリカーボネート
樹脂に例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリメチルメタクリレート、AS樹
脂、ABS樹脂、ポリエステル、ポリフエニレン
オキサイド等の他の樹脂を混合してもよい。 以下に本発明を実施例を以つて説明する。な
お、実施例中の部は重量部を示す。また、白色度
および熱安定性の評価は下記の方法による。 白色度および熱安定性の評価: ペレツトを射出成形機を用いて、成形温度340
℃で0分または10分滞留せしめたのち70mm×50mm
×2mmの見本板に成形した。滞留しないで成形し
た見本板のハンターによるL、a、b値と成形機
のシリンダー中に10分間滞留したのちに成形した
見本板のハンターのL′、a′、b′を色差計(スガ試
験機(株)製)にて測定し、白色度をW=100−√
(100−)22およびW′=100−√(100−
L′)2+a′2+b′2で、また変色の度合をΔE=√(
−L′)2+(a−a′)2+(b−b′)2で比較した。W

よびW′は大きい程鮮明は白となり、ΔEは小さ
い方が変色が小さくなり、いずれも良好であるこ
とを示す。 実施例1〜4及び比較例1〜4 2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロ
パンとホスゲンとの反応で調製した分子量24500
のポリカーボネート樹脂100部に、二酸化チタン
(石原産業(株)製R−930)0.5部、アルキルホスホ
ン酸ジアルキルエステル、トリス(ノニルフエニ
ル)ホスフアイト、リン酸モノフエニルを第1表
に示す部だけ添加し、それぞれスーパーミキサー
を用いて充分に混合したのち、30mmφ押出機で押
出しペレツト化した。得られたペレツトは前記の
方法で射出成形し、熱安定性を評価した。その結
果を第1表に示す。
【表】 本発明の組成物は第1表より白色度、熱安定性
に優れていることが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリカーボネート樹脂に、顔料および下記一
    般式 (ただし、式中のR1、R2およびR3はそれぞれ独立
    に炭素数1乃至4のアルキル基であり、且つ
    R1、R2およびR3の炭素数の合計が12を超えな
    い。)で表わされるアルキルホスホン酸ジアルキ
    ルエステルを含有せしめることを特徴とする安定
    化された着色ポリカーボネート樹脂組成物。 2 前記顔料が二酸化チタンであることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の組成物。
JP14550579A 1979-11-12 1979-11-12 Colored polycarbonate resin composition Granted JPS5670053A (en)

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JP14550579A JPS5670053A (en) 1979-11-12 1979-11-12 Colored polycarbonate resin composition

Applications Claiming Priority (1)

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JP14550579A JPS5670053A (en) 1979-11-12 1979-11-12 Colored polycarbonate resin composition

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JPS5670053A JPS5670053A (en) 1981-06-11
JPS6210539B2 true JPS6210539B2 (ja) 1987-03-06

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JPS6176547A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 Teijin Chem Ltd 光拡散透過用成形品
JPS62235357A (ja) * 1986-04-07 1987-10-15 Teijin Chem Ltd ポリカ−ボネ−ト成形品
EP0707051B1 (en) * 1994-10-14 2001-05-16 Tioxide Group Services Limited Inorganic particles coated with an alkylphosphonic acid or an ester thereof, their preparation and their use
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US6475589B1 (en) 2001-12-17 2002-11-05 General Electric Company Colored optical discs and methods for making the same

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