JPS6210490A - ル−ツ型ポンプ - Google Patents

ル−ツ型ポンプ

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Publication number
JPS6210490A
JPS6210490A JP14965585A JP14965585A JPS6210490A JP S6210490 A JPS6210490 A JP S6210490A JP 14965585 A JP14965585 A JP 14965585A JP 14965585 A JP14965585 A JP 14965585A JP S6210490 A JPS6210490 A JP S6210490A
Authority
JP
Japan
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pressure
groove
discharge port
boosting
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP14965585A
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English (en)
Inventor
Yodo Nakano
中野 容道
Hideaki Sasaya
笹谷 英顕
Mitsuo Inagaki
光夫 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc filed Critical Nippon Soken Inc
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Publication of JPS6210490A publication Critical patent/JPS6210490A/ja
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  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はルーツ型ポンプに関するものであり、例えば自
動車用過給機として用いて有効である。
〔従来の技術〕
従来、自動車用エンジンの過給機として用いられている
ルーツ式ポンプは、第3図あるいは実開昭59−547
85号公報に示される如く、まゆ形ロータを一対として
使用した2軸20−夕からなる20一ブ形式の容積形流
体機械が一般的である。この20一ブルーツ式ポンプは
、ハウジング101内を2個の非接触ロータ102,1
03がギヤ(図示せず)で位相を保ちながら互いに逆方
向に回転し、吸入通路104より吸入口105を経て流
体を吸入し吐出口106より吐出i[!l路I07へと
吐出する構造である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、通常この種のルーツ式ポンプは、ロータとハ
ウジングとで形成されている閉じ込み空間が吐出口へ開
口する瞬間に、高圧吐出側流体が前記閉じ込み空間へ逆
流し、閉じ込み空間の流体を逆流圧縮する。この逆流圧
縮により吐出通路内等において圧力脈動が発生し、大き
な騒音を発生するという問題点があった。そこで、この
逆流圧縮緩和対策として前記閉じ込み空間内の圧力を徐
々に高め、この閉じ込み空間が吐出口へ開口した時の圧
力差をな(す方法が提案されている。第3図において昇
圧溝108及び109はこの逆流圧縮緩和対策の一例を
示したものである。一般にこの種の容積形流体機械は吸
入口と吐出口が連通ずると作動流体の吹き抜けが生じ、
容積効率が著しく低下しポンプ性能が悪化する。そのた
め第3図に示した様な20一ブルーツ式ポンプにおいて
、ハウジング101に昇圧溝108,109を配設する
ことができるロータ回転角θ(rad)は、吸入口10
5から吐出口106までのロータ回転角θ1(rad)
からπ(rad)を差し引いたものとなる。しかしなが
ら一般に20一ブルーツ式ポンプでは、。
その基本構造及び吸入口、吐出口の大きさ等の関係によ
り、前記θは最大π/ 6 (rad)程度しか配設で
きないのが現状である。従って、特にポンプ回転数が高
い場合に前記閉じ込み空間を吐出圧力にまで十分昇圧す
ることができず、騒音低減効果が小さいという欠点を有
していた。そこで本発明は上述の問題点に鑑み、ポンプ
騒音の主因である圧力脈動の低減を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明では一対のロータを各葉が90゜おきに配
された4葉型とし、ポンプハウジング内面に吐出口の縁
より各ロータの回転逆方向に少なくとも90°の角度範
囲に渡って第1昇圧溝及び第2昇圧溝が形成し、この第
1昇圧溝及び第2昇圧溝は吐出口に近づくにつれて漸次
断面積が増加するようにした。
〔作用〕
一対のロータで各々形成される45°位相の異なる2つ
の空間に、第工昇圧溝及び第2昇圧溝を介して吐出側の
流体が流入し、その流入量の変動は流入する空間の位相
が45°異なっているため、互いに補完しあう形となる
〔発明の効果〕
従って本発明のルーツ型ポンプを用いれば、吐出側から
各ロータによって形成される空間に流入する流体がその
流入量変動を補い合い、その結果圧力変動を打ち消し合
うため、容積効率を低下させることなく、吐出通路内等
で発生していた圧力脈動を低減させることができ、低騒
音化をはかることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図、第2図に基づいて説
明する。
第1図は本実施例の横断面図、第2図は縦断面図で、第
1図は第2図のI−1断面図である。図中10はポンプ
外形を形成するハウジングで、このハウジング10の第
1ボス10aには駆動シャフト11の一端が軸受12を
介して回転自在に軸支されている。また前記ハウジング
10の第2ボス106には従動シャフト13の一端が軸
受14を介して回転自在に軸支されている。駆動シャフ
ト11には等間隔に4葉が配された第10−タ15がピ
ン16によって位置決め固定されており、従動シャフト
13には第10−タ15と同一形状の4葉の第20−タ
17がピン18によって位置決め固定されている。
19はフロントサイドプレートであり、ピン20によっ
て前記ハウジング10に対して位置決め固定されている
。またフロントサイドプレート19の第1ボス19aに
は前記駆動シャフト11が軸受21を介して回転自在に
軸支されている。同様にフロントサイドプレート19の
第2ポス19bには前記従動シャフト13が軸受22を
介して回転自在に軸支されている。23及び24は駆動
ギヤ及び従動ギヤであり、各々駆動シャフト11及び従
動シャフト13に対してピン25及び26によって位置
決め固定されている。27は前記駆動ギヤ23を駆動シ
ャフト11に固定するためのナンドであり、28は前記
従動ギヤ24を従動シャフト13に固定するためのボル
トである。
29はフロントカバーであり、前記フロントサイドプレ
ート19を貫通しているピン20によって、前記ハウジ
ング10及びフロントサイドプレート19に対して位置
決め固定されている。前記駆動シャフト11は前記フロ
ントカバー29のボス29aを軸封装置30を介して貫
通している。
31は潤滑油であり、前記フロントサイドプレート19
と前記フロントカバー29とで形成された空間に封入さ
れている。32及び33は軸封装置であり、前記潤滑油
31が駆動シャフト11及び従動シャフト13を伝わっ
て漏れるのを防止している。34及び35はサークリッ
プであり、前記軸受21及び22をフロントサイドプレ
ート19に対して軸方向に位置決めしている。36は前
記フロントサイドプレート19と前記フロントカバー2
9との間のソールを保つ0リングであり、37はハウジ
ングlOとフロントサイドプレート19との間のシール
を保つ○リングである。また、前記ハウジング10、前
記フロントサイドプレート19及び前記フロントカバー
29はボルト(図示せず)によって互いに固着されてい
る。
第1図において、38はハウジング10内に作動流体を
吸入するための吸入口であり、39はこのハウジング1
0内より作動流体を吐出するための吐出口である。本実
施例においては、吸入口38と吐出口39との間のロー
タ回転角θ1は7/6π(rad)とした。40及び4
1はハウジング10に配設された第1昇圧溝、第2昇圧
溝である。
これらの第1、第2昇圧溝40及び41は第1図に示し
た如くハウジングlOの吐出口よりロータ回転角θ=2
/3π(rad )の範囲内に設けられている。以下に
本実施例における第1、第2昇圧溝40及び41の形状
について第4図乃至第13図を用いて詳述する。
第4図及び第5図は第1図の要部のみを示す部分図で、
第4図は第10−タ・15の回転に伴って第10−タ1
5の一先端15aが第1昇圧溝40の始点Aを通過する
瞬間を示している。ここで始点Aは第10−タ15の4
葉のうちある一葉の先端15b(以下、第2先端15b
と呼ぶ)が、前記吸入口38を閉じ切った瞬間に、回転
方向(図中矢印R)に一つ前方にある他の一葉の先端1
5a (以下、第1先端15aと呼ぶ)が位置している
点である。すなわち、各葉は90°ごとに配されている
ので、始点Aは吸入口38からロータ回転角π/ 2 
(rad)の点に位置している。この第4図に示す状態
の時、吸入口38での作動流体の圧力をP + (kg
/ m) 、比重量をr+(kg/m3)とする。
また第10−タ15の先端15a、15b及びハウジン
グ10の内周面で囲まれた空間42の体積をV(m3)
とし、空間42内には、圧力PI、比重量γ、なる作動
流体が充填されているものとする。吐出口39での作動
流体の圧力をP z (kg / tri )、比重量
をTz(kg/m’)とし、Pz=P+ とする。
今、ローフ15が第4図に示された位置から同図中矢印
R方向にπ/ 2 (rad)だけ回転した時、即ち第
10−タ15の第2先@15bが第4図における第1先
端15aの位置に達した時、前記空間42内には第1昇
圧?l140を経て吐出側作動流体が流れ込んでおり、
空間42内は昇圧されて圧力P2、比重量T2なる状態
になっているものとする。
第10−タ15が角速度ω(rad/5ec)で回転し
ているものとすると、前記第1先端15aがπ/2 (
rad)だけ回転するのに要する時間t+(rad)は
1、=π/2ω(sec) となる。
また、空間42が第4図に示された位置にある時は、前
述した如くこの空間42内の作動流体は圧力PI、比重
量T1であるから、重量G+(kg)は G1−11 ×■ となる。
次に、この空間42がり、秒後に圧力P2、比重量γ2
になったとすると、その時の重量Gz(kg)Gz  
= Gl  + G3  = r a  ・ ■となる
ここでG、はt1秒間に第1昇圧溝40を経て空間42
内へ流入した高圧作動流体の重量である。
一方、第1昇圧溝40を経て空間42内へ流入する高圧
作動流体の流量q(m3/S)がq=qo(1−cos
4ωt) なる変化を示すものとする。
ここでq。は平均流量(m3/S)とする。これは流量
qが上式に示される如き変化を示し、もう一方の第2昇
圧141が第1昇圧溝40と同一形状ならば、吐出口で
の流量変動△qが△q=qo(1cos4ωt)  +
q0(1−cos4ω(t−π/4ω)) =2q0 ”cost となり吐出口での流量変動△qを理論上ゼロとすること
ができるからである。
上式よりG、は G:l =7z X J’、’Q d t=rz  X
q(1× [t   1/4ω・5in4 (1) t
 ]”=γz XqoX (ω/2ω)となる。
ここでP+ Xrz =Pz XT+ とするとGx 
=rz XqoX (π/2ω)= ((P2xγ+ 
)/p+ )XQOX (π/2ω) = (Pz /P+ )x CG+ /V)Xq0×(
π/2ω)  □■ となる。
次にロータ15の第1先端15aが第10−タ15の回
転に伴って第5図に示された位置、即ち前記始点Aから
第1先端15aが角度θ+ (rad)だけ回転した時
を考える。この時空間42内の作動流体は昇圧?1s4
0を経て高圧作動流体が洩れ込むことにより昇圧され、
圧力がP(P+ ≦P≦P2)になっているものとする
。第10−タ15の角速度はωであるから、第1先端1
5aが第4図の位置から第5図の位置まで回転するに要
する時間t (sec)は t=θ、/ω となる。
また、を秒後までに空間42内へ流入した高圧作動流体
の重量をGとすると PI/G+ =Pz / (Gl  +G:+ )=P
/(c++a> なる関係が成り立つから、 Pz  P=[((Gl +G3 ) /Gl l−(
(Gl +G)/Gl ) ] xp。
= ((G3−G)/Cz l xp。
□■ の関係が成立する。
ここで、圧力P2、比重量γ2なる高圧作動流体の密度
をPa (kg−sec2/m’)、重力加速度をg 
(m/sec”) 、第1昇圧溝40を流れる高圧作動
流体の速度をV(m/S)とし、始点Aから回転角θ1
の位置に存る第1昇圧溝40の断面積をS  (m2)
とすると Pz   P= (1/2)  × CPa xV” 
)= (1/2)X (Tz /g) x [(q。
X(1cos4ωt)l  /S]  ”□■ となる。
■式と0式より (1/2)X (Tz /g)  X [(qo x 
 (1−cos4ωt))/S] 2 − ((Gz   G)xG、)Xp。
□■ の関係が成立する。
ここで、G= Tz X f、qdt =Tz X40X < (t   (1/4ω)sin
4ω1)) = (Pz /PI ) X (Gl /V)×qo 
X < (t   (1/4ω)sin4ω1)> なる関係と0式とを0式に代入すると、(1/2)X 
(Tz /g) x [(qo x (1−cos4 
 ω t)  )  /S コ 2””  [<  (
Pz  /P+  )  X  (C+  /V)  
Xq6  X((π/2ω)−t+ (1/4ω)  
5in4ω1)>/Gl コ × P 。
= ((Pz  xqQ  )/V)  X  <  
(π/2ω)−t+((1/4ω)  5in4ωtl
>□■ となる。
■を変形して 52=((γz xvxqo )/ (2xpz xg
)IX  ((1−cos4  ω t)  2 / 
 (7r/2  ω)−t+((1/4ω)  5in
4ω1)>となる。
ここで(γz /Pg ) −(r+ /P+ )であ
るから S”  =  (D+  XVX  qo  )  /
  (2xP+  Xg)  IX  <  (1−c
os4  ω t)  2 /  (π/ 2 ω)−
t+((1/4  ω)   5in4  ω 1))
S=      r+  xVxqo    /  (
2xp+  Xg)x  ((1−cos4  ω t
)  /l−ツー1=ンー’ltaコー×   qo 
    π   2 ω)  −t+((1/4  ω
)sin4vt丁X  (1−CO34,<IJ t)
□■ が成立する。
■弐において(γI/P+ )、V、gは運転状態にか
かわらず同一流体を吸排する同一ポンプについては一定
であるため、■式右辺第1項は定数Cと見なすことがで
きる。ゆえに0式はX (,1−cos4ωt) ただしC−γHX      XPIXgとなる。
いま、r+  = 1.2  (kg/m”)、  P
+  = 10000(kg/m”)、  V = 0
.0001  (m’)。
g=9.8  (m/sec”) 、  Pz = 1
5000  (kir/m”)とした時の始点Aからの
ロータ回転角θ、 (rad)と、第1昇圧溝40断面
積S (m)との関係を示したものが第6図である。こ
こで、本発明のルーツ式ポンプを自動車用過給四として
用いる場合、その使用回転数範囲は2000(rpm)
〜6ooo(rprll)であり、低速としてポンプ回
転数2000 (rpm)(角速度ω= (200/ 
3)  π(rad) ) 、中速として4000 (
rpffi)  (角速度ω= (400/3)7r(
rad) ) 、高速として6000 (rpm)  
(角速度ω7200π(rad) )を各々0式に代入
して求めたSが第6図中の曲線(イ)、(ロ)、(ハ)
である。そして0式で求めた角度ωにおいて、面積Sの
昇圧溝40を経て閉じ込み空間内へ洩れ込む作動流体の
吐出口39での流量変動△qを第7図に示す。
第7図において、正弦波的に変化している曲線(イ)(
破線で示す)は第1昇圧溝40を経て洩れ込む流体流量
であり、一点鎖線で表した曲線(ロ)は第2昇圧溝41
を経て洩れ込む流体流量を示す。この曲線(イ)と曲線
(ロ)は全く波形状が等しく位相がπ/4ラジアンだけ
ズしているので、曲線(イ)と曲線(ロ)の合成である
吐出口39での流量変動△qは直線(ハ)のようになる
尚、曲線(イ)と曲線(ロ)との位相がπ/4ラジアン
だけズしているのは、第10−タ15、第20−タ17
の各葉がπ/2ラジアンごとに位置する4葉型ロータで
あり、このロータがπ/4ラジアンだけ位相をズラして
噛み合っていることに起因する。また、第1昇圧溝4o
、第2昇圧溝41は、空間42が吐出口39に連通ずる
以前に吐出口39側と空間42を連通させなければなら
ないので、これらの昇圧溝が形成される位置は吐出口3
9の縁よりロータ回転逆方向に少なくともπ/2ラジア
ンの角度範囲に渡っていなければならない。
ところが第6図からもわかるように、流量変動が理論上
ゼロとなる昇圧溝面積Sはポンプ回転数によって異なっ
ている。この面積Sをポンプ回転数の変化に対応して変
化させるのは実際上不可能であるから、広範囲に渡るポ
ンプ回転数の変化に対して常に流量変動をゼロにできる
昇圧溝を配設することは不可能である。
そこで本発明者等は低速から高速に至るまで広範囲にわ
たり、吐出口での流量変動ができるだけ小さくなる昇圧
溝の形状を求めることにした。
第8図中曲線(イ)は第6図中曲線(ハ)に示されてい
る高速時用昇圧溝の配設されたポンプを2000 (r
pm)という低速回転で運転した場合の第1昇圧溝40
での流体流量の変化を模式的に表したものである。第8
図において破線で表した曲線(ロ)は2000 (rp
m)での理論昇圧溝における流体流量の変化を示したも
のである。
この第8図からもわかる通り昇圧満開始点Aから同じロ
ータ回転角において昇圧溝面積が大きいほど、圧力差に
よって吐出口39側から空間42内に流れ込む流体の流
量が多くなり、結局小さなロータ回転角範囲内で昇圧が
完了してしまうことになって、第1、第2昇圧溝を経て
流れ込む流量変化を合成して圧力脈動を低減するという
効果が得られない。そこで昇圧満開始点からの昇圧溝面
積は小さく徐々に大きくなり、その変化率がロータ回転
角と共に増加する形状とすれば、ポンプ回転数が低い場
合においても昇圧に要するロータ回転角を大きくとるこ
とができ、本発明の要旨である第1昇圧溝40、第2昇
圧溝41を経て流れ込む流量変動の合成による圧力脈動
の低減という効果が得られるものと考えられる。
次にロータ回転角に対して昇圧溝面積Sが最大値となっ
た後の部分、即ちロータ回転角に対して昇圧溝面積Sが
減少する部分が流量変動に及ぼす影響について考えてみ
る。第9図は第6図中曲線(ハ)で表した高速(600
0(rpm) )時の昇圧溝面積Sが最大値となった点
Bで吐出口39に開口した場合の流量変動を示したもの
である。第9図曲線(イ)と(ロ)がπ/ 4 (ra
d)の位相の異なる2ケ所の昇圧溝による流体流量の変
化であり、(ハ)は(イ)と(ロ)を合成したものであ
る。
この図からもわかる通り、昇圧溝面積Sが最大値となる
点ではほぼ昇圧が完了しているため、閉じ込み空間42
内と吐出口39との圧力差は小さく、昇圧溝が最大面積
にて吐出口39に開口しても2ケ所の第1界圧溝40、
第2昇圧溝41を経て空間42内に流れこむ流体流量の
合計の変動にはさほど影響を及ぼさない。
以上の考え方を盛り込んだ昇圧溝形状を第10図を用い
て説明する。
まず、第1.2昇圧/#40.41を配設する位置は吐
出口39の縁からロータ回転逆方向に渡って形成され、
その角度は、吸入口38と吐出口39の間のロータ回転
角7/6π(rad)から、吐出゛  口39と吸入口
38とが連通しないために最低限度必要な閉じ込み空間
角度π/ 2 (rad)を差し引いた2/3π(ra
d)とする。そしてこの2/3π(rad)の角度に配
設された昇圧溝のうち、低速では第10図曲線の範囲、
中速ではYの範囲、高速ではZの範囲で各々閉じ込み空
間42への流体流入が行われるようにし、いずれの回転
数においても流体流入にできるだけ大きな角度がとれる
ようにする。このようにすることにより、第1昇圧溝4
0、第2昇圧溝4による流体流量の変動の合成による圧
力脈動の低減を行おうとするものである。
この考え方に基づいて第6図曲線(イ)、(ロ)、(ハ
)の理論昇圧溝形状を参考として決定した本実施例の昇
圧溝面積S (m)のロータ回転角θ2(rad)に対
する変化が、第10図に実線で示した曲線(イ)である
。尚、第10図において破線で示される曲線(ロ)、(
ハ)、(ニ)は第6図中曲線(イ)、(ロ)、(ハ)の
理論昇圧溝形状を各々x、y、zの使用範囲に対応する
様に移動させたものである。この様にして求めた第10
図曲線(イ)の昇圧溝面積S (rrr)とθ2 (r
ad)の関係は S= (27X (θ2/π) ’ ) −(34,2
X(θ3/π) 3)+ (17,25x (θ2/π
) ” l −fO,25X (θ2/π))□■ となる。
0式を用いて低速(回転数2000rpm)時のロータ
回転角θt (rad)に対する流体洩れ量の変化を模
式的に示したものが第11図である。この図において破
線で示す曲線(イ)は第1昇圧溝40を通って空間42
内に流入する流体流入量であり、一点鎖線で示す曲線(
ロ)はπ/ 4 (rad)位相の異なる第2界圧導4
1を通って空間42内に流入する流体流入量を示してい
る。また実線で示す曲線(ハ)は曲線(イ)と(ロ)を
合成したものであり、吐出口39における流量変動を示
している。
同様に第12図は中速(回転数4000rpm)時にお
ける流体流入量、第13図は高速(回転数6000rp
m)時における流体流入量を模式的に示したものである
。また第12図及び第13図における曲線(イ)、(ロ
)及び(ハ)は第11図における曲線(イ)、(ロ)及
び(ハ)に対応している。
これらの図よりも明らかな通り、本実施例における昇圧
溝を配設したルーツ式ポンプは低速から高速に至るまで
の広範囲な回転数域において、吐出口での流量変動を第
1昇圧溝40、第2昇圧溝4Iを通って空間42内に流
れこむ流体流入量を合成することにより極めて小さく抑
えることができるという技術的効果を有するものである
上述の第1昇圧溝40、第2昇圧溝41による騒音低減
効果を示したのが第14図である。これは吸入圧P、 
= 1  (kg/a+I) 、吐出圧Pz=1.5(
kg/cI11)の条件において、ポンプ回転数とポン
プ後方15(cffl)で測定した騒音レベルとの関係
を示したもので、同図中(イ)は本実施例にかかるポン
プ、(ロ)は従来技術によるポンプに係るものである。
この図から明らかな様に、本実施例による4葉ルーツ式
ポンプは従来技術による20一ブルーツ式ポンプと比較
していずれの回転数においても騒音レベルが低減されて
いる。
尚、本実施例においては、昇圧溝をハウジング内周面に
配設する構成としていたが、サイドプレートに設けても
同様の技術的効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の横断面図、第2図は縦断面図、
第3図は従来例を示す横断−面図、第4図及び第5図は
第1図の要部部分図、第6図は昇圧溝の断面積とロータ
回転角度との関係を示すグラフ、第7図、第8図、第9
図は流量変動とロータ回転角度との関係を示すグラフ、
第10図は昇圧溝の断面積とロータ回転角度との関係を
示すグラフ、第11図、第12図、第13図は流量変動
をロータ回転角度との関係を示すグラフ、第14図は実
施例の効果を示すグラフである。 10・・・ハウジング、15・・・第10−タ、17・
・・第20−夕、38・・・吸入0.39・・・吐出口
、40・・・第1昇圧溝、41・・・第2昇圧溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  ポンプハウジング内で一対のロータがポンプハウジン
    グ内周面と所定クリアランスを保ちつつ相互に噛み合い
    ながら回転し、一回転毎に定容量の流体を吸入口より吸
    入し、吐出口より吐出するルーツ型ポンプにおいて、 前記一対のロータは各葉が90°(π/2ラジアン)お
    きに配された4葉型のロータであり、前記ポンプハウジ
    ング内面に前記吐出口の縁より各ロータの回転逆方向に
    少なくとも90°(π/2ラジアン)の角度範囲に渡っ
    て第1昇圧溝及び第2昇圧溝が形成されており、この第
    1昇圧溝及び第2昇圧溝は前記吐出口に近づくにつれて
    漸次断面積が増加することを特徴とするルーツ型ポンプ
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509329A (ja) * 2004-08-04 2008-03-27 パルモネティック システムズ インコーポレイテッド ルーツ式ブロワのノイズを低減させるための方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509329A (ja) * 2004-08-04 2008-03-27 パルモネティック システムズ インコーポレイテッド ルーツ式ブロワのノイズを低減させるための方法及び装置
JP2012159081A (ja) * 2004-08-04 2012-08-23 Carefusion 203 Inc ルーツ式ブロワのノイズを低減させるための方法及び装置

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