JPS6210487B2 - - Google Patents

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JPS6210487B2
JPS6210487B2 JP58237562A JP23756283A JPS6210487B2 JP S6210487 B2 JPS6210487 B2 JP S6210487B2 JP 58237562 A JP58237562 A JP 58237562A JP 23756283 A JP23756283 A JP 23756283A JP S6210487 B2 JPS6210487 B2 JP S6210487B2
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JP
Japan
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chlorophyll
inositol
lipid
exchange resin
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JP58237562A
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JPS60130540A (ja
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Azuma Shibue
Teru Tamura
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  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、植物組織体から得られる抽出脂質成
分の分画処理方法に関し、さらに詳しくは、植物
の葉から抽出された脂質成分を、主成分の葉緑素
と他の有用成分、例えばビタミン類、イノシトー
ル、脂肪酸系化合物などとを容易にかつ安価に分
離する方法に関するものである。
一般に、繖形科、ヤシ科、禾本科などの植物の
葉や茎などには、葉緑素はもちろんのこと、各種
ビタミン類、イノシトール、脂肪酸系化合物など
の有用成分が含まれていることが知られている。
これらの有用成分を葉や茎などの植物組織体か
ら取り出すためには、該植物組織体に有機溶剤を
加えてその脂質成分を抽出し、分子蒸留法によつ
て、該脂質成分から高分子量の葉緑素成分以外の
比較的低分子量の有用成分を分離するといつた方
法が考えられる。
しかしながら、この方法においては、分子蒸留
が高真空かつ高温度下で行なわれるため、経済性
に欠け、しかも有用成分が変質するおそれがあ
り、さらに葉緑素成分を有効利用できないなどの
問題点を生じる。
本発明者らは、このような問題を解決し、繖形
科植物又はヤシ科植物の葉から抽出された脂質成
分を、葉緑素成分と他の有用成分とに、容易かつ
経済的に分離する方法を提供すべく鋭意研究を重
ねた結果、まず該脂質抽出成分を限外ろ過膜を用
いて分子分級して高分子量の葉緑素成分と低分子
量の有効成分とに分離したのち、さらにこの低分
子量の有用成分をアニオン交換樹脂を用いてを分
画濃縮することにより、その目的を達成しうるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至つた。
すなわち、本発明は繖形科植物又はヤシ科植物
の葉から得られた脂質抽出成分を有機溶剤に溶解
し、この溶液を限外ろ過膜を通してろ過し、この
ろ液をアニオン交換樹脂で処理し、ビタミンE及
びイノシトール含有成分を分離させることを特徴
とするビタミンE及びイノシトール含有成分の分
離方法を提供するものである。
本発明方法の特徴は、繖形科植物又はヤシ科植
物の葉から抽出された脂質成分をなんら加工する
ことなく室温で分子分級することにより、高分子
量の葉緑素成分と低分子量の有用成分とに極めて
容易にかつ経済的に分離しうる点にあり、また、
分子分級により得られた低分子量の有用成分中に
は、ビタミン類やイノシトール等を含み、しかも
葉緑素成分が含まれていないため、アニオン交換
樹脂によつて該低分子量の有用成分を容易に分画
濃縮しうる点にある。
本発明方法においては、原料として、アシタバ
などの繖形科植物やアブラヤシのようなヤシ科植
物の葉が用いられる。
これらの植物の葉には、脂質成分として主成分
の葉緑素以外に、ビタミン類、イノシトール、脂
肪酸系化合物などの有用成分が含まれている。
本発明方法においては、植物組織体から有機溶
剤を用いて前記脂質成分を抽出し、得られた脂質
成分を葉緑素と他の有用成分とに分画処理する。
この分画処理方法については、まず前記の植物
組織体からの抽出脂質成分にエタノールやn−ヘ
キサンなどの有機溶剤を加えて該脂質成分を溶解
する。この場合、不溶物があれば通常のろ過など
の方法によつて取り除く。次に脂質成分を含む溶
液に分子分級を施して、高分子量の葉緑素から成
る樹脂状物とビタミン類、イノシトール、脂肪酸
系化合物などの低分子量の有用成分を含む溶液と
に分離する。この分子分級は、前記化合物に適合
する限外ろ過膜を用いて行なわれる。
次いで、前記の分子分級で得られた溶液中の低
分子量の有用成分をアニオン交換樹脂などを用い
て分画濃縮する。この場合、該溶液中の有機溶剤
をいつたん留去し、残りの有用成分に、例えば硫
酸を含むメタノールを加えてエステル化処理など
を施したのち、エタノール、ヘプタンなどの有機
溶剤を加えてアニオン交換樹脂に通す方法が好適
に用いられる。
葉緑素は極めてアニオン活性が強く、前記のア
ニオン交換樹脂を用いる有用成分の分画濃縮の際
に、葉緑素が存在していれば該アニオン交換樹脂
の極性を害するが、本発明方法においては、前記
の分子分級で葉緑素が除去されているので、該ア
ニオン交換樹脂を用いる有用成分の分画濃縮は極
めて容易に行なえる。
本発明方法によると、植物組織体から抽出され
た脂質成分と、葉緑素成分と、ビタミン類、イノ
シトール、脂肪酸化合物などの有用成分とに、極
めて容易にかつ経済的に分画することができ、そ
の副生する葉緑素成分も有効に利用しうるという
利点がある。
次に実施例によつて本発明をさらに詳細に説明
する。
実施例 1 東京都大島町産の繖形科植物のアシタバ
(Angelica utilis)の葉20Kgを処理して得られた
脂質成分30gにエタノール150mlを加えて加熱溶
解したのち、得られた溶液を、限外ろ過膜(アミ
コン社製、タイプUM05、直径6.2cm)を装置した
かきまぜ機付加圧限外ろ過装置(250ml容量)内
に注入し、気密栓を閉じ窒素ガスを用いて加圧ろ
過を行なつた。さらに膜上の残留物に100mlのエ
タノールを加えて静かにかきまぜたのち、前記と
同様のろ別を行なつて、限外ろ過膜を通過した原
液と洗浄液とを合わせてエタノールを留去し、粘
ちような暗かつ色樹脂状物9.5gを得た。
このものは、高速液体クロマトグラフイーによ
る分析の結果、イノシトール21重量%、ビタミン
E(α−トコフエロール換算)13重量%及び他の
成分として遊離脂肪酸、脂肪族化合物を含有して
いた。
次に、前記の母液部脂質成分である粘ちような
暗かつ色樹脂状物を硫酸を含むメタノールで加温
処理したのち、水洗、脱水してエタノールを加
え、アンバーライト401型アニオン交換樹脂を用
いてイノシトール及びビタミンE類と他の成分と
の吸着分離を行なつたところ、吸着物3.1gを得
た。このものをヘプタンで溶離し、分析した結
果、イノシトール61重量%とビタミンE類39重量
%とを含有していることが分かつた。
また、限外ろ過膜上の残留物をエタノールを用
いて分離し、夾雑する有機溶剤を完全に除き、n
−ヘプタンに溶かして可視部の吸収スペクトルを
測定し、葉緑素を定量したところ含有量は65重量
%であつた。
実施例 2 熱帯産ヤシ科植物のアブラヤシの葉から有機溶
剤を用いて抽出して得た粘ちような黒かつ色脂質
成分10gにn−ヘキサン100mlを加えて加温溶解
したのち、室温(25℃)に冷却して試料溶液とし
た。該溶液を限外ろ過膜(野村マイクロサイエン
ス社製、ニユクリポアーUF型、直径6.2cm)を装
着した実施例1と同様の限外ろ過装置内に、前記
のn−ヘキサン溶液を注入し、気密にしたのち、
窒素ガスを用いて加圧ろ過を行なつて、膜上の残
留物とろ液部とに分画した。さらに膜上の残留物
は100mlのn−ヘキサンを加えて静かにかきまぜ
たのち、ろ別を行なつて原液と洗浄液とを合わせ
て、n−ヘキサンを完全に留去して粘ちような暗
緑色樹脂状物3.2gを得た。
このものは、実施例1と同様に分析したとこ
ろ、α−トコフエロール換算で12.5重量%のビタ
ミンE類の他に相当量の脂肪酸を含んでいた。
次に、この粘ちような暗緑色樹脂状物に硫酸を
含むメタノールを加えて、常法によりメチルエス
テル化したのち、水洗、脱水後エタノールを加え
て溶解し、次いでアンバーライト系アニオン交換
樹脂を用いてビタミンE類の濃縮を行ない、該イ
オン交換樹脂吸着物より粘ちような暗緑色液体
0.3gを得た。このものをヘプタンで溶離して分
析した結果、ビタミンE類をα−トコフエロール
換算で80重量%含有していた。
また、限外ろ過膜上の残留物は、夾雑する溶剤
を完全に除き、n−ヘプタンに溶かして可視部の
吸収スペクトルを測定して葉緑素を定量したとこ
ろ、含有量は、70重量%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繖形科植物又はヤシ科植物の葉から得られた
    脂質抽出成分を有機溶剤に溶解し、この溶液を限
    外ろ過膜を通してろ過し、このろ液をアニオン交
    換樹脂で処理し、ビタミンE及びイノシトール含
    有成分を分離することを特徴とするビタミンE及
    びイノシトール含有成分の分離方法。
JP58237562A 1983-12-16 1983-12-16 ビタミンe及びイノシト−ル含有成分の分離方法 Granted JPS60130540A (ja)

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JP58237562A JPS60130540A (ja) 1983-12-16 1983-12-16 ビタミンe及びイノシト−ル含有成分の分離方法

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JP58237562A JPS60130540A (ja) 1983-12-16 1983-12-16 ビタミンe及びイノシト−ル含有成分の分離方法

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JPS60130540A JPS60130540A (ja) 1985-07-12
JPS6210487B2 true JPS6210487B2 (ja) 1987-03-06

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JP58237562A Granted JPS60130540A (ja) 1983-12-16 1983-12-16 ビタミンe及びイノシト−ル含有成分の分離方法

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MX2016010238A (es) * 2014-02-11 2016-10-28 Evonik Membrane Extraction Tech Ltd Metodo para producir composiciones de aceites naturales enriquecidas con vitamina e, especialmente enriquecidas con tocotrienol.

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JPS60130540A (ja) 1985-07-12

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