JPS62104017A - スピネル型酸化物強磁性薄膜の製造方法 - Google Patents

スピネル型酸化物強磁性薄膜の製造方法

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JPS62104017A
JPS62104017A JP24487985A JP24487985A JPS62104017A JP S62104017 A JPS62104017 A JP S62104017A JP 24487985 A JP24487985 A JP 24487985A JP 24487985 A JP24487985 A JP 24487985A JP S62104017 A JPS62104017 A JP S62104017A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スピネル型酸化物強磁性薄膜の製造方法に関
するものであり、詳しくは、真空蒸着法により、室温以
上200℃以下という低温度で、Paを主成分とする又
はFe及びCoを特徴とする特許ネル型酸化物強磁性薄
膜を得ることを目的とする。
本発明において、「Feを主成分とするスピネル型酸化
物」とは、マグネタイ) (FezO4) 、マグヘマ
イト(γ−Fetus)及びこれらの中間酸化物(蝕、
Qx−FezOz O<x<1)をいい、Fe及びCO
を主成分とするスピネル型酸化物とは、上記マグネタイ
ト、マグヘマイト及びこれらの中間酸化物にCOを主体
とする金属元素を含有しているものをいう。
本発明により得られたスピネル型酸化物強磁性薄膜の主
な用途は、磁気記録媒体である。
〔従来の技術〕
近年、悄@Ill器、システムの小型化と高信頼性の傾
向が顕著であり、再生出力や感度等の優れた高密度磁気
記録媒体が強く要望されている。
従来、磁気記録媒体の主流は、針状マグネタイト粒子粉
末、針状マグヘマイト粒子粉末等の磁性粒子粉末をバイ
ンダーと混練して磁性塗料とし、該磁性塗料をフィルム
上に配向塗布することにより得られる、所謂、塗布型磁
気記録媒体であった。
上記塗布型磁気記録媒体について高密度記録化の為の改
良が種々試みられてきたが、磁気記録に関与しないバイ
ンダーを含有している為、磁気記録媒体のIl+m値は
高々2000 Gauss程度であり、高密度記録化の
改良技術も限界に近づいてきている。
そこで、更に、高密度記録が可能な新しい磁気記録媒体
としてFeを主成分とするスピネル型酸化物磁性薄膜が
注目を浴びている。
現在、Peを主成分とするスピネル型酸化物磁性薄膜を
製造する代表的な方法として、反応蒸着による方法及び
反応スパッタリングによる方法等が知られている。
前者の方法は、「十分高い真空度に排気し、所定の基板
温度に設定後、バリアプルリークバルブにより酸素ガス
を流し、所定の酸素圧力のもとにFeを蒸発させる。(
株式会社LL ’l’l技術センター発行「高密度磁気
記録技術集成J  (1983年)第191頁)」もの
であり、基板表面で酸素ガスと鉄原子または鉄原子のク
ラスターとを反応させてFezOz膜を生成させるもの
である。
後者の方法は、「鉄ターゲツトをArと島の混合ガス中
でスパツクし、基板上にα−FeオO1薄膜を形成する
。これを還元雰囲気中で熱処理し、Fe5Oa膜を作る
・・・・(社団法人電子通信学会磁気記録研究会資料M
R74−41Jものであり、いずれの場合も、γ−Fe
2O3膜とする為には得られたFe5Oa膜を更に25
0℃乃至350℃で酸化処理することが必要である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
Feを主成分とするスピネル型酸化物磁性薄膜は、高密
度磁気記録媒体として好ましいものであるが、前述した
公知技術による場合には、その製造工程において250
乃至300℃以上の高温を必要とし、その為、基板の種
類が必然的に制限される結果、工業的、経済的に不利で
あるという欠点があった。
即ち、反応蒸着による方法では、基板温度等の蒸着条件
によって鉄酸化物としてマグネタイト(Fe、04)以
外に磁性を有しないヘマタイト (α−Fez03)が
生成し、基板温度を低くする程、殊に250℃以下では
、ヘマタイトが生成しやすくなる。
この事実は、例えば、前出「高密度磁気記録技術集成」
第191〜192頁の「蒸着条件を変えることにより、
α−FezO*とFe30=が得られている。・・・・
磁気記録媒体として有望なT −FezO2への中間生
成膜Fe、O,を得るには基板温度が高く、成膜速度が
速い程望ましい、」なる記載及び社団法人電子通信学会
発行「電子通信学会技術研究報告J  (1975年)
MR75−18第1〜2頁の「基板温度の低下、付着速
度の減少と共にα−Fe、0.が形成されやすくなるが
、高い基板温度頭載(例えば250℃)では付着速度の
広い範囲に亘ってFezOaのみからなる膜が形成され
る。」なる記載の通りである。
反応スパッタリングによる方法では、基板上に生成され
たヘマタイト (α−Fezes) Fj[膜を還元雰
囲気中で熱処理してマグネタイ) (Fe+04) f
it膜とするにあたり、熱処理温度は、[300℃ (
前出「磁気記録研究会資料MR74−41第13頁)」
である。
そこで、Feを主成分とするスピネル型酸化物磁性薄膜
をできるだけ低い温度で製造する方法の確立が強く要望
されている。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者は、Feを主成分とするスピネル型酸化物磁性
g!膜をできるだけ低い温度で製造する方法について種
々検討を重ねた結果、本発明に到達したのである。
即ち、本発明は、Feを主成分とする金属を蒸着金属と
し該蒸着金属を真空度10”5Torr以上の真空槽内
において室温以上200℃以下の基板に向けて蒸発させ
ることにより該基板上に50Å以下の厚さでFeを主成
分とする金属mNを形成させた後、室温以上200℃以
下の温度範囲において真空槽内に10− 5Torr以
上の酸素含有ガスを導入して前記Feを主成分とする金
属’ilNを酸化することによりreを主成分とするス
ピネル型酸化物薄層とし、次いで、蒸着金属を蒸発させ
る前記操作とFeを主成分とする金属薄層を酸化させる
前記操作とを交互に繰り返すことによって、Feを主成
分とするスピネル型酸化物薄層を積層させることからな
るスピネル型酸化物強磁性薄膜の製造方法、及び、Fe
及びCoを主成分とする合金を蒸着金属とし該蒸着金属
を真空度lO−%Torr以上の真空槽内において室温
以上200℃以下の基板に向けて蒸発させることにより
該基板上に50Å以下の厚さでFe及びCoを主成分と
する合金の金属薄層を形成させた後、室温以上200 
’e以下の温度範囲において真空槽内に10− 5To
rr以上の酸素含有ガスを導入して前記Fe及びCoを
主成分とする合金の金r!A薄層を酸化することにより
Fe及びCoを主成分とするスピネル型酸化物薄層とし
、次いで、蒸着金属を蒸発させる前記操作とFe及びG
oを主成分とする合金の金属薄層を酸化させる前記操作
とを交互に繰り返すことによって、Fe及びCoを主成
分とするスピネル型酸化物薄層を4M層させることから
なるスピネル型酸化物強磁性薄膜の製造方法である。
〔作 用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、Feを主成分と
する金属を蒸発させて基板上にFeを主成分とする金属
薄層を形成させた後、酸素含有ガスを導入して上記Fe
を主成分とする金rf4TII層を酸化することにより
、Feを主成分とするスピネル型酸化物薄層にする場合
には、基板温度及び酸素含有ガス導入時の酸化温度を2
00℃以下、殊に、室温付近とすることができ、Feを
主成分とするスピネル型酸化物薄層を低い温度で得るこ
とができる点である。
本発明においては、酸素含有ガスを導入してFeを主成
分とする金属薄層を酸化する際の酸化条件を選ぶことに
よって生成するFeを主成分とするスピネル型酸化物薄
層の組成を変化させている。
即ち、酸素ガス濃度について言えば、酸素ガス濃度が低
い範囲ではFe5O4が生成し易く、酸素ガス濃度が高
い領域ではr−Fe103が生成し易い。
また、酸化温度について言えば、前述の温度範囲におい
て温度が高い程r−Fetusが得られ易い。
また、本発明においては、蒸着金属としてFe及びCo
を主成分とする合金を用い、Fe及びCoを主成分とす
るスピネル型酸化物薄層を得ることによって、より高い
保磁力を得ている。  ′次に本発明実施にあたっての
諸条件について述べる。
本発明においては、Feを主成分とする金属を蒸着金属
として用いることができる。
また、本発明において、より高い保磁力を有するスピネ
ル型酸化物強磁性Fi1M4を得る場合には、Fe及び
Coを主成分とする合金を蒸着金属として用いることが
でき、該蒸着金属のCo量を調製することにより合金の
組成を制御して、任意の組成を有するFe及びCoを主
成分とする金属薄層を得ることができる。
本発明における蒸着金属には、必要に応じて、更に、N
tsCr、Zns Cus Ti、 Mn等の金属を添
加してもよい。
本発明における蒸着時の真空度は、10− 5Torr
以上の高真空である。
1O−sTorr以下の真空である場合には、不純物を
含有したり、また、磁性を持たない酸化物が生成する為
、目的とする強磁性酸化物が得られにくい。
本発明における蒸発金属の加熱方法は、周知の抵抗加熱
法、誘導加熱法及び電子ビーム加熱法等によることがで
きる。
本発明においては、基板温度及び酸素導入時の温度を2
00℃以下の低い温度、殊に、常温付近にすることがで
きるので、基板材料としてアルミニウム、ポリイミド、
ガラス等はもちろん、熱に弱いポリエステル等をも使用
することができ、目的に応じて適宜選択できるので、工
業的、経済的に非常に存利である。
基板温度及び酸素導入時の温度は、生成するスピネル型
酸化物の結晶性に関与するものであり、より高い磁気特
性を有するスピネル型酸化物薄膜を得る場合には、50
〜150℃の温度を選択することが好ましい。
本発明におけるFeを主成分とする、又は、Fe及びC
oを主成分とする金属薄層の厚みは50Å以下である。
50Å以上の場合、金属薄層が未酸化のまま残存する場
合があり、目的とする均一なスピネル型酸化物層のみか
らなる強磁性薄膜が得られにくい。
また、金属薄膜を50Å以上とした場合にも、酸化条件
を選ぶことによって金属薄層全体を酸化させることがで
きるが、金属薄層の厚みが増加する程、酸化温度を高く
する必要があり、また酸化物生成時に亀裂が生じ易くな
る。
本発明における蒸着速度は、金属gJ層の膜厚がλント
ロールできる範囲に選べばよい。
本発明におけるFeを主成分とする、又は、Fe及びC
oを主成分とするスピネル型酸化物薄層は、真空槽内に
10”5Torr以上の酸素含有ガスを導入してFeを
主成分とする、又は、Pe及びCoを主成分とする合金
の金属薄層の表面から均一に酸化することにより得られ
る。
10”5Torr以下の酸素雰囲気である場合には、短
時間裡に金属薄層を表面から均一に酸化させることが困
難となる。
酸素濃度が10−’〜10−” Torrである場合に
は、Fe5O1が生成し易< 、1O−3Torr以上
ではr −Fe2O2が生成し易い。
本発明におけるFeを主成分とする、又は、Fe及びC
oを主成分とするスピネル型酸化物薄層からなる積層の
厚みは、目的とする磁気記録媒体の用途に応じて適宜選
択すれば良く、飽和磁束密度が高いことから薄膜化が可
能であり、1000Å以下にすることもできるので高密
度化に適する。
本発明におけるFe及びCoからなるスピネル型酸化物
強磁性薄膜は、より高い保磁力を有するものであり、c
o量が増加する程保磁力は向上する。
Coは約30原子%程度まで添加することができるが、
実用上、0.2〜10原子%が好ましい。
〔実施例〕
次に、実施例により、本発明を説明する。
実施例1 4 X 10−5Torrに保持した真空槽内で60℃
に保持したポリエチレンテレフタレートのベースフィル
ム基板上に、 ■金属鉄を0.5人へecの蒸着速度で厚さ15人に蒸
着して鉄薄膜を形成した後、 ■I X 10” ”Torrの酸素ガスを50秒間導
入し該鉄薄膜を酸化処理した0次いで槽内の真空度を再
び4X 10−5Torrまで真空に引いた後、■、■
の操作を50回繰り返して行い、酸化物薄膜を得た。
得られた酸化物薄膜は褐色を呈しており、メスバウアー
効果の測定から、鉄微粒子の混在は認められなかった。
また、構造解析用としてNaCl基板を同時に形成した
薄膜を用いて行った電子線回折の結果、スピネル構造を
有することが確認された。
従って得られた薄膜はr−Fe、0.を主体とする均一
な酸化物薄膜と推定される。
上記酸化物薄膜について、VSMによる磁気測定の結果
は、保磁力1Ic=2900e、飽和磁束密度BIl=
4400 Gausss残留磁束密度[1r=3400
 Gauss、角型比Rs=0.773で、Bm、 [
lrが高く磁気記録媒体に通するものであった。
実施例2 4 X 10−5Torrに保持した真空槽内で150
℃に保持したポリイミドフィルム基板上に、 ■金属鉄を0.5人/seeの蒸着速度で厚さ20人に
蒸着して鉄薄膜を形成した後、 ■8 X 10−5Torrの酸素ガスを30秒間導入
し該鉄薄膜を酸化処理した。次いで槽内の真空度を再び
4X 10−5Torrまで真空に引いた後、■、■の
操作を50回繰り返して行い、酸化物薄膜を得た。
得られた酸化物薄膜は黒褐色を呈しており、メスバウア
ー効果の測定から、鉄微粒子の混在は認められなかった
。また、実施例1と同様にして行った電子線回折の結果
から、スピネル構造を有することが確認された。従って
得られたWi膜はFe30aとr−Fe103の中間組
成を有する均一な酸化物薄膜であると推定される。
上記酸化物薄膜について、VSMによる磁気測定の結果
は、保磁力11cm3200e、飽和磁束密度Bs+=
4960 Gauss、残留磁束密度[1r=3890
 Gauss、角型比貸s = 0.784で、B−、
Brが高く磁気記録媒体に適するものであった。
実施例3 1 X 10−5Torrに保持した真空槽内で室温に
保持したポリエチレンテレフタレートのベースフィルム
基板上に、 ■金属鉄を0.5人/secの蒸着速度で°厚さ15人
に蒸着して鉄薄層を形成した後、 ■l x 10−5Torrの酸素ガスを30秒間導入
し該鉄薄−膜を酸化処理した。次いで槽内の真空度を再
び4X 10”5Torrまで真空に引いた後、■、■
の操作を50回繰り返して行い、酸化物薄膜を得た。
得られた酸化物薄膜は黒色を呈しており、実施例1と同
様にして行った電子線回折の結果スピネル構造を有する
酸化物であることが確認された。
またメスバウアー効果の測定からも鉄微粒子の混在は認
められなかった。従って、得られた薄膜はFe5Oaを
主体とする均一な酸化物薄膜と推定される。
上記酸化物薄膜について、VSMによる磁気測定の結果
は、保磁力Hc=2300s、飽和磁束密度Bm=53
40 Gauss、残留磁束密度Br=39000au
ss、角型比Rs=0.730で、B−1Brが高く磁
気記録媒体に適するものであった。
実施例4 1 X 10−5Torrに保持した真空槽内で室温に
保持したポリエチレンテレフタレートのベースフィルム
基板上に、 ■1.8at%Co−Fe合金を0.3人/seeの蒸
着速度で11さ10人に蒸着してFe−Co合金薄層を
形成した後、■5XIO−’丁orrの酸素ガスを20
秒間導入し該Fe−C。
合金薄膜を酸化処理した0次いで槽内の真空度を再びl
 X 10− 5Torrまで真空に引いた後、■、■
の操作を100回繰り返して行い、酸化物薄膜を得た。
得られた酸化物薄膜は黒色を呈しており、実施例1と同
様にして行った電子線回折の結果スピネル構造を有する
酸化物であることが確認された。
またメスバウアー効果の測定からも鉄微粒子の混在は認
められなかった。従って、得られた薄膜はCoを含有す
るFe50.を主体とする均一な酸化物薄膜と推定され
る。
上記酸化物薄膜について、VSMによる磁気測定の結果
は、保磁力1lc=5600e、飽和磁束密度Hm−5
030Gauss、残留磁束密度[1r=4000 G
ausa、角型比Rs=0.795で、lll11. 
[lrが高く磁気記録媒体に適するものであった。
実施例5 1 X to−5Torrに保持した真空槽内で80℃
に保持したポリエチレンテレフタレートのベースフィル
ム基板上に、 ■4aL%Co、  fat%Cu−Fe合金を0.5
 人/secの蒸着速度で厚さ15人に蒸着してFe−
Co−Cu合金薄層を形成した後、 ■5 X 10−5Torrの酸素ガスを60秒間導入
し該Fe−Co−Cu合金薄膜を酸化処理した0次いで
槽内の真空度を再びI X to−5Torrまで真空
に引いた後、■、■の操作を60回繰り返して行い、酸
化物薄膜を得た。
得られた酸化物ia膜は褐色を呈しており、実施例1と
同様にして行った電子線回折の結果スピネル構造を有す
る酸化物であることがfiL’tされた。
またメスバウアー効果の測定からも鉄微粒子の混在は認
められなかった。従って、得られた薄膜はCo、 Cu
を含有する7−FezO,を主体とする均一な酸化物薄
膜と推定される。
上記酸化物薄膜について、VSMによる磁気測定の結果
は、保磁力Hc−7000e、 !?!和磁束密度Bm
=46000auss、残留も6束密度(lr=37T
o Gaus’s、角型比Rs=0.820で、Bm+
、 Drが高く磁気記録媒体に適するものであった。
実施例6 5 X 10− 5Torrに保持した真空槽内で室温
に保持したポリエチレンテレフタレートのヘースフイル
ム基板上に、 ■2aL%Co−Fe合金を0,3人/secの蒸@速
度で厚さ15人に蒸着してFe−Co合金FA層を形成
した後、■2 X 10−2Torrの酸素ガスを20
秒間導入し、iK p e−Go合金薄膜を酸化処理し
た。次いで槽内の真空度を再び5 X 10−”Tor
rまで真空に引いた後、■、■の操作を50回繰り返し
て行い、酸化物薄膜を得た。
得られた酸化物薄膜は黒褐色を呈しており、実施例1と
同様にして行った電子線回折の結果スピネル構造を有す
る酸化物であることが確認された。
またメスバウアー効果の測定からも鉄微粒子の混在は認
められなかった。
従って、得られた薄膜はCOを含有するFe20aとp
−FezO:+との中間酸化組成からなる均一な酸化物
薄膜であると推定される。
上記酸化物薄膜について、VSMによる磁気測定の結果
は、保磁力l1c=6400e、飽和磁束密度Bm=4
710 Gauss、残留磁束密度Br=4750 G
auss、角型比Rs=0゜796であり、磁気記録媒
体として好適な特性であった。
実施例7 1 X 10−5Torrに保持した真空槽内で130
℃に保持したポリイミドフィルム基板上に、 ■3at%Co、 0.5 at%Zn、96 、5a
 t%Fe合金を蒸着源として1人/secの蒸着速度
で該合金を50人の厚さに蒸着してFe−Co−Zn合
金薄層とした後、■l X 10− ”Torrの酸素
ガスを40秒間導入し、該Fe−Co−Zn合金薄膜を
酸化処理した。次いで槽内の真空度を再びI X 10
−5Torrまで真空に引いた後、■、■の操作を20
回繰り返して行い、酸化物薄膜を得た。
得られた酸化物薄膜は褐色を呈しており、実施例1と同
様にして行った電子線回折、メスバウアー効果の測定の
結果、C01Znを含有するγ−FezO。
を主体とする均一な酸化物薄膜であることが確認された
。磁気測定の結果は、保磁力11c=720 Qe、飽
和磁束密度Bm=3970 Gauss、残留磁束密度
Br=3210Gauss 、角型比Rs=0.809
であり、高密度磁気記録媒体に適するものであった。
〔効 果〕
本発明におけるスピネル型酸化物強磁性WJ膜の製造方
法によれば、前出実施例に示した通り、室IA以上20
0℃以下の低い温度でFeを主成分とする又は、Fe及
びCoを主成分とするスピネル型酸化物強磁性薄膜、殊
にγ−FezOxを主体とした強磁性薄膜を得ることが
できるので、基板の種類の選択範囲が拡がり、工業的、
経済的に非常に有利である。
本発明により得られたFeを主成分とする又は、Fe及
びCoを主成分とするスピネル型酸化物強c11性薄膜
は、前出実施例に示した通り、磁気特性が高く、高密度
磁気記録媒体として好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Feを主成分とする金属を蒸着金属とし該蒸着金
    属を真空度10^−^5Torr以上の真空槽内におい
    て室温以上200℃以下の基板に向けて蒸発させること
    により該基板上に50Å以下の厚さでFeを主成分とす
    る金属薄層を形成させた後、室温以上200℃以下の温
    度範囲において真空槽内に10^−^5Torr以上の
    酸素含有ガスを導入して前記Feを主成分とする金属薄
    層を酸化することによりFeを主成分とするスピネル型
    酸化物薄層とし、次いで、蒸着金属を蒸発させる前記操
    作とFeを主成分とする金属薄層を酸化させる前記操作
    とを交互に繰り返すことによって、Feを主成分とする
    スピネル型酸化物薄層を積層させることを特徴とするス
    ピネル型酸化物強磁性薄膜の製造方法。
  2. (2)Fe及びCoを主成分とする合金を蒸着金属とし
    該蒸着金属を真空度10^−^5Torr以上の真空槽
    内において室温以上200℃以下の基板に向けて蒸発さ
    せることにより該基板上に50Å以下の厚さでFe及び
    Coを主成分とする合金の金属薄層を形成させた後、室
    温以上200℃以下の温度範囲において真空槽内に10
    ^−^5Torr以上の酸素含有ガスを導入して前記F
    e及びCoを主成分とする合金の金属薄層を酸化するこ
    とによりFe及びCoを主成分とするスピネル型酸化物
    薄層とし、次いで、蒸着金属を蒸発させる前記操作とF
    e及びCoを主成分とする金属薄層を酸化させる前記操
    作とを交互に繰り返すことによって、Fe及びCoを主
    成分とするスピネル型酸化物薄層を積層させることを特
    徴とするスピネル型酸化物強磁性薄膜の製造方法。
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