JPS6199769A - ベルトプ−リ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主に一般家庭において使用する、ベルトとベ
ルトプーリで構成される動力伝達装置を内蔵した回転機
器の、ベルトプーリに関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来見られた、含油軸受メタルが回転するベルトプーリ
の一例と、その問題点を第２図に基づいて説明する。

第２図において、ベルトプーリ２の内径には、含油軸受
メタル３が圧入されており、ベルトプーリ２と含油軸受
メタル３は、主軸１を軸心として一体となって回転する
。

また、含油軸受メタル３の上下面端面部にはワッシャー
４，６が設けられ、このワッシャー４゜６は、通常ベル
トプーリ２に圧入嵌合され、主軸１には、ルーズフィツ
トとなっている。

この構成に２いて問題となるのは次の点である。

つマリ、ベルトプーリ２および含油軸受メタル３０回転
に伴ない、含油軸受メタル３に含浸されていた潤滑オイ
ルに遠心力が作用し、潤滑オイルは外側へ押しやられ、
含油軸受メタル３の端面部に寄ってくる。そして、ワッ
シャー４，６の内側面に沿って外側へ洩れようとする。

このとき、前述の如く、ワッシャー４，５とベルトプー
リ２とは圧入嵌合となっているため、原理的には潤滑オ
イルの洩れを、この圧入部分で防ぐことができる訳であ
るが、実際には、■圧入寸法のバラツキ、■真円度の精
度、■圧入面の面粗度等の影響により、両者の間には、
部分的に若干のすき間が生じており、遠心力の作用した
潤滑オイルはこのすき間を通って、外側へ洩れてしまう
。

このように、含油軸受メタル３内の潤滑オイルが洩れて
しまうと、第１の問題としては、含油軸受メタル３内の
潤滑オイルが減少するため、回転時に、主軸１との間に
形成されるべく潤滑膜の形成が不充分となり、したがっ
て、軸受けとしての機能が低下し、主軸１が焼きつきや
すくなってしまうことがあげられる。

ざらに、第２の非常に重要な問題として、洩れた潤滑オ
イルが、ベルト６や、ベルトプーリ２に付着シ、ベルト
６とベルトプーリ２の接触面に、油膜を形成してしまう
ことである。七のため、動力伝達に不可欠な両者間の摩
擦係数が極端に低下してしまい、最悪の場合には、ベル
ト６がスリップ状態となり、本来の動力伝達機能が全く
果されなくなってしまうことである。

発明の目的 本発明は、このような従来の問題を解消し、含油軸受は
メタル内の潤滑オイルの洩れを防止するヘルトフーりを
提供するものである。

発明の構成 上記目的を達成するために本発明のベルトプーリは、主
軸と、この主軸を軸心として回転する、含油軸受メタル
を圧入したベルトプーリで構成されており、このベルト
プーリの内径面に、前記含油軸受メタルの外径よりも゛
径大なる溝部と、この溝部の内径よりも径小なる環状壁
とを夫々設けたものである。

実施例の説明 以下添付図面に基づいて、本発明の一実施例について説
明する、 第１図において、７は主軸であり、この主軸７はシャー
シ８に固定されている。ｅはベルトプーリで内側に、含
油軸受メタル１ｏが圧入されており、このベルトプーリ
９と、含油軸受メタル１Ｑは一体となって、主軸１を細
心として回転するような構造となっている。

１１は、前記ベルトプーリ９の内径面に設けた環状溝部
で、この溝部１１の内径寸法：φｄ、は、含油軸受メタ
ル１ｏの外径寸法：φｄ２よりも径大となっている。

１２は、前記溝部１１に隣接して設けられた環状壁で、
この環状壁１２の内径寸法：φｄ３は、溝部１２の内径
寸法：φｄ１よりも径小とな２ている。

１３は含油軸受メタル１０の下端部に設けた第１のワノ
／ヤーで、このワッシャー１３はベルトプーリ９とは圧
入嵌合、主軸７とはルーズフィツト構造を成す。

１４はスラストワッシャー、１６はベルトプーリ９の上
下方向の移動を規制する為の適宜な方式の軸用止め輪、
１８　、１７ｉｊベルトである。

上記構造において、次にベルトプーリ９の回転時の含油
軸受メタル１ｏ内の潤滑オイルの動きについて説明する
。

既に、従来例の説明の中で詳述した如く、ベルトプーリ
９、及び含油軸受メタル１ｏの回転に伴ない、含油軸受
メタル１０に含浸されていた潤滑オイルは、外側に押し
やられて、含油軸受メタル１０の端面部に寄ってくる。

そして潤滑オイルはその遠心力の作用によって、含油軸
受メタル１０の外径部より遊離して、外に飛び出してく
る。そしてこの外に遊離した＠清オイルは、本発明に基
づく、環状の溝部１１に貯まる。この溝部１１に貯まっ
た潤滑オイルにも当然遠心力が働いているため潤滑オイ
ルは、溝部１１の内壁面に押しつけられている。その為
、溝部１１に貯まったＩＩＩ清オイルは、溝部１１の内
径：φｄ１よりも径小の内径：φｄ３を有した環状壁１
２を越えることができないことは明らかである。

尚、第２図中、含油軸受メタル１ｏの下端部は従来と同
様な構成を成しているが、その理由について説明する。

まず第１の理由であるが、第２図中の上端部と同様な構
造にすることは、困難ではないが、６“４部の加工に、
中ぐり作業等の工程が必要となり、加工工数のアップと
なり、コストアップになる点である。

更に第２の理由として、含油軸受メタル１０の下端面か
ら、万一潤滑オイルが洩れたとしても、洩れた潤滑オイ
ルは、下方にのみ落下する訳であるから、ベル）１６．
１７や、ベルトプーリ９のベルト接触面に付着する確率
が極めて少ないという点である。

発明の効果 上記実施例からも明らかなように、本発明のベルトツー
りは、とくに、このベルトプーリの内径面に、含油軸受
メタルの外径よりも径大なる溝部と、これに隣接して、
溝部の内径よりも径小なる内径を有した環状壁を有した
ことにより、ベルトプーリ、及び含油軸受メタルが回転
しても、潤滑オイルが外に飛散することがない。

従がうて、ベルトやベルトプーリのベルト接触面に油分
が付着せず　両者間の摩擦係数の低下は発生せず、ベル
トがスリップすることもなく確実に、動力伝達が行なえ
る。

又、＠清オイルの飛散がない為、含油軸受メタル内の潤
滑オイルが減少せず、ベルトプーリ回転時に、主軸との
間には潤滑膜が充分形成され、従かって軸の焼きつき等
の問題も防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すベルトプーリの断面図
、第２図は従来のベルトプーリｉ示す断面図である。 ７・・・・・主軸、９・・・・・・ベルトプーリ、１ｏ
・・・・・・含油軸受メタル、１１・・・・・・溝部、
１２・・・・・・環状壁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　主軸と、この主軸を軸心として回転する、含油軸受メ
   タルを圧入したベルトプーリで構成され、このベルトプ
   ーリの内径面に、前記含油軸受メタルの外径よりも径大
   なる溝部と、該溝部の内径より径小なる内径を有した環
   状壁とを夫々有してなるベルトプーリ。