JPS6197114A - 硝酸液中の有機酸を分解する方法 - Google Patents
硝酸液中の有機酸を分解する方法Info
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- JPS6197114A JPS6197114A JP21567884A JP21567884A JPS6197114A JP S6197114 A JPS6197114 A JP S6197114A JP 21567884 A JP21567884 A JP 21567884A JP 21567884 A JP21567884 A JP 21567884A JP S6197114 A JPS6197114 A JP S6197114A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
11悲匡江
【産業上の利用分野1
本発明は、使用ずみ核燃料の再処理工程で発生する硝酸
廃液から蒸溜によって回収した回収硝酸液中の有m酸を
分解する方法に関する。 (従来の技術1 上記の回収硝酸液中には、再処理工程でのTBPの分解
によって生じるといわれているギ酸、酢酸、プロピオン
酸あるいはらく酸などの低級脂肪酸類が含有されており
、そのまま再処理工程で使用すると、ヨウ素と有機物と
の反応により、メチルヨウ素のような吸着も吸収もしに
くい有機性ヨウ素が生成し、放射性排ガスの処理に不都
合である。 従って、硝酸液中のこれらの有IQ酸類は
、可能な限り除去しなければならない。 水溶液中の有薇酸の分解については、l”eの触媒の存
在下でH2O2を作用させて行なう湿式酸化分解法や、
光オゾン酸化法などが提案されている(H,W、 Pr
engle″OZ ON E / U V pro−
GieSS errect;we wastewa
ter teratllent Hydrocar
bon Processing Oct、 197
5 p。 82、村上幸夫他による「界面活性剤含有排水の光酸化
処理」水処理技術 Vol、 17 No、1197
6 p、3)。 しかし、硝酸溶液、しかも濃度2Nまたはそれ以上の強
酸性溶液に含有されている有機酸を速やかに分解する方
法は、未だ確立されていない。 ひとつの方法として、前記したFe触媒の存在下に82
02を作用させる方法を回収硝酸液に適用することが考
えられるが、それでは濃縮した回収硝酸を希釈すること
になり、濃硝酸を回収再利用する利点が失なわれてしま
う。 このような問題に加えて、回収硝酸液は、かなりの放射
能をもっていることがあり、放射性核種の飛散を防ぐた
め、処理はできるだけ穏和な反応条件下で実施しなけれ
ばならない、という制約もある。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、上記した諸問題を解決し、硝酸の分解
は防ぎつつ、穏やかな反応条件下に、回収硝酸液に含有
される有機酸を速かに、かつ高い分解率で分解処理する
方法を提供することにある。 l豆些l叉 【問題点を解決するための手段】 本発明の硝酸液中の有機酸を分解する方法は、紫外線を
照射しながらオゾンを作用させて酸化することにより、
硝酸を分解することなく有III酸を分解することを特
徴とする。 好ましい態様においては、この酸化分解反応をQo 、
Cu 、Mn 、Ni 、RuおよびFeから選んだ金
属のイオンを触媒として実施する。
廃液から蒸溜によって回収した回収硝酸液中の有m酸を
分解する方法に関する。 (従来の技術1 上記の回収硝酸液中には、再処理工程でのTBPの分解
によって生じるといわれているギ酸、酢酸、プロピオン
酸あるいはらく酸などの低級脂肪酸類が含有されており
、そのまま再処理工程で使用すると、ヨウ素と有機物と
の反応により、メチルヨウ素のような吸着も吸収もしに
くい有機性ヨウ素が生成し、放射性排ガスの処理に不都
合である。 従って、硝酸液中のこれらの有IQ酸類は
、可能な限り除去しなければならない。 水溶液中の有薇酸の分解については、l”eの触媒の存
在下でH2O2を作用させて行なう湿式酸化分解法や、
光オゾン酸化法などが提案されている(H,W、 Pr
engle″OZ ON E / U V pro−
GieSS errect;we wastewa
ter teratllent Hydrocar
bon Processing Oct、 197
5 p。 82、村上幸夫他による「界面活性剤含有排水の光酸化
処理」水処理技術 Vol、 17 No、1197
6 p、3)。 しかし、硝酸溶液、しかも濃度2Nまたはそれ以上の強
酸性溶液に含有されている有機酸を速やかに分解する方
法は、未だ確立されていない。 ひとつの方法として、前記したFe触媒の存在下に82
02を作用させる方法を回収硝酸液に適用することが考
えられるが、それでは濃縮した回収硝酸を希釈すること
になり、濃硝酸を回収再利用する利点が失なわれてしま
う。 このような問題に加えて、回収硝酸液は、かなりの放射
能をもっていることがあり、放射性核種の飛散を防ぐた
め、処理はできるだけ穏和な反応条件下で実施しなけれ
ばならない、という制約もある。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、上記した諸問題を解決し、硝酸の分解
は防ぎつつ、穏やかな反応条件下に、回収硝酸液に含有
される有機酸を速かに、かつ高い分解率で分解処理する
方法を提供することにある。 l豆些l叉 【問題点を解決するための手段】 本発明の硝酸液中の有機酸を分解する方法は、紫外線を
照射しながらオゾンを作用させて酸化することにより、
硝酸を分解することなく有III酸を分解することを特
徴とする。 好ましい態様においては、この酸化分解反応をQo 、
Cu 、Mn 、Ni 、RuおよびFeから選んだ金
属のイオンを触媒として実施する。
触媒としテハ、Co、Cu、Mn、Ni、RuおよびF
eから選んだ金属のイオンを用いる。 これらのうちでは、COおよびCuがとくに有用である
。 イオン源としては、これらの金属の可溶性塩、たと
えば硝酸塩、硫酸塩のような無1酸塩を使用すればよい
。 触媒濃度は0.001sol/見以上あれば有効であっ
て、通常は0.001〜0.002io1 /文程度が
適当である。 オゾンの発生および供給、ならびに紫外線の照射につい
ては、アミンなどの有機物の湿式酸化分解に関して出願
人がすでに開示した技術(特開昭58−52598号、
同58−5259号、特願昭58−99847号、同5
8−187621号)を適用すればよい。 酸化反応は、常温〜90℃程度の比較的低い温度で実施
できるから、加圧の必要はない。 回分式、連続式のい
ずれによってもよいことはもちろ/υである。
eから選んだ金属のイオンを用いる。 これらのうちでは、COおよびCuがとくに有用である
。 イオン源としては、これらの金属の可溶性塩、たと
えば硝酸塩、硫酸塩のような無1酸塩を使用すればよい
。 触媒濃度は0.001sol/見以上あれば有効であっ
て、通常は0.001〜0.002io1 /文程度が
適当である。 オゾンの発生および供給、ならびに紫外線の照射につい
ては、アミンなどの有機物の湿式酸化分解に関して出願
人がすでに開示した技術(特開昭58−52598号、
同58−5259号、特願昭58−99847号、同5
8−187621号)を適用すればよい。 酸化反応は、常温〜90℃程度の比較的低い温度で実施
できるから、加圧の必要はない。 回分式、連続式のい
ずれによってもよいことはもちろ/υである。
【実施例1】 ′
2Nの硝酸に酢酸を濃度が100 paIlとなるよう
にし、これを模擬回収硝酸液とした。 この模擬回収硝
酸液300m見を、第1図に示す構成の酸化分解装置を
用いて処理した。 装置はタンク2を備えた反応槽1内に保護管中に入れた
水銀ランプ3を浸漬し、3の下方から、オゾン発生機4
を通ってきたオゾン含有酸素を吹き出す構造となってお
り、蒸発した水分はコンデンサー5で凝縮させて槽へ戻
し、ガス成分だけを放出する。 0、0012iol /I1.のCO2+を触媒として
、流110ON旦/hの02中で無声放電を行なうこと
により2.8a/Mの濃度のオゾン含有酸素を得、これ
を液中に供給した。 その間、300Wの低圧水銀ラン
プから主波長が254 nmの紫外線を照射した。 同様にして、2Nの硝酸中にi o o ppn+のギ
酸またはプロピオン酸を溶解した各種模擬回収硝酸液に
ついて、酸化分解を実施した。 反応時間の経過に伴う有機酸の分解率の変化を第2図に
示ず。 この図から、実験の対象とした有機酸の分解率
は、80%以上を達成できることがわかる。
にし、これを模擬回収硝酸液とした。 この模擬回収硝
酸液300m見を、第1図に示す構成の酸化分解装置を
用いて処理した。 装置はタンク2を備えた反応槽1内に保護管中に入れた
水銀ランプ3を浸漬し、3の下方から、オゾン発生機4
を通ってきたオゾン含有酸素を吹き出す構造となってお
り、蒸発した水分はコンデンサー5で凝縮させて槽へ戻
し、ガス成分だけを放出する。 0、0012iol /I1.のCO2+を触媒として
、流110ON旦/hの02中で無声放電を行なうこと
により2.8a/Mの濃度のオゾン含有酸素を得、これ
を液中に供給した。 その間、300Wの低圧水銀ラン
プから主波長が254 nmの紫外線を照射した。 同様にして、2Nの硝酸中にi o o ppn+のギ
酸またはプロピオン酸を溶解した各種模擬回収硝酸液に
ついて、酸化分解を実施した。 反応時間の経過に伴う有機酸の分解率の変化を第2図に
示ず。 この図から、実験の対象とした有機酸の分解率
は、80%以上を達成できることがわかる。
【実施例2】
硝酸の濃度が有機酸の分解率に与える影響を調べるため
、IN、2N、3Nおよび4Nの硝酸溶液の各々に酢酸
を添加して濃度を1001)I)Illに調整したちの
各300inについて、実施例1と同様の酸化分解を実
施した。 反応時間は14時間であった。 その結果を
第3図に示す。 酸化分解反応は、硝酸の濃度が2N以
下であれば、十分な分解率を達成できることがわかる。 C実施例3】 触媒の種類の影響を調べるために、2Nの硝酸液各々3
001見に、触媒として、Cu2+、C02+、Mn
2 +、Fe2+、N i 2 +、またはRuJ+を
各々0.0012 rmo1/’l加エタ場合、および
触媒を用いない場合について、実施例1と同様酸化分解
を実施した。 その結果を第4図に示す。 且」1弓L1 本発明によれば、常温で、加圧することもなく穏和な反
応条件の下に有磯酸類を酸化分解することができるので
、排ガスへの放射性核種の拡散を防ぎ、かつ硝酸のロス
を避けることができる。 このように、本発明は回収硝酸の有効利用を可能にする
。
、IN、2N、3Nおよび4Nの硝酸溶液の各々に酢酸
を添加して濃度を1001)I)Illに調整したちの
各300inについて、実施例1と同様の酸化分解を実
施した。 反応時間は14時間であった。 その結果を
第3図に示す。 酸化分解反応は、硝酸の濃度が2N以
下であれば、十分な分解率を達成できることがわかる。 C実施例3】 触媒の種類の影響を調べるために、2Nの硝酸液各々3
001見に、触媒として、Cu2+、C02+、Mn
2 +、Fe2+、N i 2 +、またはRuJ+を
各々0.0012 rmo1/’l加エタ場合、および
触媒を用いない場合について、実施例1と同様酸化分解
を実施した。 その結果を第4図に示す。 且」1弓L1 本発明によれば、常温で、加圧することもなく穏和な反
応条件の下に有磯酸類を酸化分解することができるので
、排ガスへの放射性核種の拡散を防ぎ、かつ硝酸のロス
を避けることができる。 このように、本発明は回収硝酸の有効利用を可能にする
。
第1図は、本発明の方法を実験した装置の構成を示す概
念的な図である。 第2図、第3図、および第4図は、本発明の効果を示す
グラフである。 1・・・反応槽 2・・・触媒 3・・・紫外線ランプ 4・・・オゾン発生器 5・・・コンデンサー 特許出願人 日 揮 株 式 会 社代理人 弁理
士 須 賀 総 夫第1図 第2図 瓦忘・時開 [h] 第32 硝諏壌友 [N] 第41!1 ′Ft座・4順 [hl
念的な図である。 第2図、第3図、および第4図は、本発明の効果を示す
グラフである。 1・・・反応槽 2・・・触媒 3・・・紫外線ランプ 4・・・オゾン発生器 5・・・コンデンサー 特許出願人 日 揮 株 式 会 社代理人 弁理
士 須 賀 総 夫第1図 第2図 瓦忘・時開 [h] 第32 硝諏壌友 [N] 第41!1 ′Ft座・4順 [hl
Claims (4)
- (1)硝酸液中の有機酸を分解する方法であって、紫外
線を照射しながらオゾンを作用させ酸化することにより
、硝酸を分解することなく有機酸を分解することを特徴
とする方法。 - (2)Co、Cu、Mn、Ni、RuおよびFeのうち
から選んだ金属イオンを触媒として用いる特許請求の範
囲第1項に記載の方法。 - (3)硝酸液が、放射性核種を含有する硝酸廃液から蒸
留により回収されたものである特許請求の範囲第1項に
記載の方法。 - (4)有機酸が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸およびらく
酸を主体とする低級脂肪酸である特許請求の範囲第1項
に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21567884A JPS6197114A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 硝酸液中の有機酸を分解する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21567884A JPS6197114A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 硝酸液中の有機酸を分解する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6197114A true JPS6197114A (ja) | 1986-05-15 |
Family
ID=16676347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21567884A Pending JPS6197114A (ja) | 1984-10-15 | 1984-10-15 | 硝酸液中の有機酸を分解する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6197114A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4910003A (en) * | 1988-05-13 | 1990-03-20 | Chemie Linz Gesellschaft M.B.H. | Process for selective removal and destruction of hydrogen cyanide from nitrous-containing gases |
US6635232B1 (en) * | 1999-05-13 | 2003-10-21 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of chemically decontaminating components of radioactive material handling facility and system for carrying out the same |
-
1984
- 1984-10-15 JP JP21567884A patent/JPS6197114A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4910003A (en) * | 1988-05-13 | 1990-03-20 | Chemie Linz Gesellschaft M.B.H. | Process for selective removal and destruction of hydrogen cyanide from nitrous-containing gases |
US6875323B2 (en) | 1998-06-23 | 2005-04-05 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of chemically decontaminating components of radioactive material handling facility and system for carrying out the same |
US6635232B1 (en) * | 1999-05-13 | 2003-10-21 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of chemically decontaminating components of radioactive material handling facility and system for carrying out the same |
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