JPS61957A

JPS61957A - 磁気記録再生装置

Info

Publication number: JPS61957A
Application number: JP59120964A
Authority: JP
Inventors: Kiyotsugu Hayashi; 林　清継
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1984-06-13
Filing date: 1984-06-13
Publication date: 1986-01-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は例えばビデオテープレコーダの如き磁気記録再
生装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点最近のビデオ業界は各社相次ぐ低価格の新製品投入によ
り、普及率も年々上昇の一途をたどっている。今後は単
に低価格というだけでなく機能面でもいかに充実してい
るかという、いわば新たな機能競争に入ることが予想さ
れる。とりわけ従来は高・中級機のみにしか付いていな
かった特殊再生機能である逆再生は、今後低価格機にお
いても標準仕様として一般化する可能性も出てきた。

以下図面を参照しながら従来の磁気記録再生装置につい
て説明する。第１図は従来の一例である逆再生機能の付
いた磁気記録再生装置のテープ走行部分の平面図である
。第２図は他の従来例である逆再生機能の付いた磁気記
録再生装置のガイドボスト駆動部分の平面図である。第
５図は同テープ走行部分の側面図である。

第１図において、（１）はシリンダ、（２）は傾斜ポス
ト、（３）はリミッタローラ、（４）はインピーダンス
ローラ、（５）はガイドボスト、（６）はオーディオコ
ントロールヘッドユニット、（７）はポストスリーブ、
（８）はキャプスタン、（９）はピンチローラ、（１１
）はテープである。

一般に、再生画像を安定させるための一つの条件として
テープ走行を安定させることが必要であり、テープ走行
を安定させるためには各テープ規制ボスト部でテープが
上下、どちらか一方的に常に規制された状態を保つ必要
がある。しかるにテープ走行方向が第３図に示す如く正
方向（図中矢印（Ｆ）方向）のみに限られている場合に
は、それに応じた走行調整をすればよい（リミッタロー
ラ（３）部でテープ（１１）は上規制状態）が、正逆両
方向いずれの走行時にも安定した再生画像を得ようとす
る場合には、両者を完全に満足する走行調整は不可能と
なる。つまりテープ（１１）の走行状態は、走行方向の
正逆にかかわらず、常に一定（特にシリンダ（１）付近
において）に保たれねばならないが、たとえば第３図に
示した状態を正方向の走行時とすれば、そのままの状態
で逆方向に走行させた場合、第４図に示した如くテープ
（１１）はリミッタローラ（３）部で上規制状態が保て
なくなり、逆方向の再生時の画像に悪影響（ノイズが発
生しやすくなる）を及ぼすことになる。

従来の逆方向の再生が可能な磁気記録再生装置において
は、以上の如く問題点に対して、第１図に示した例の如
く駆動源にソレノイド（１０）を使用し、傾斜を有した
ガイドボスト（５）を、第１図及び第５図に示す如くテ
ープ（１１）が逆方向に走行する時のみこのテープ（１
１）に当接させ、強制的にテープ（１１）に上向きの力
を発生させることによって、リミッタローラ（３）部で
のテープ規制状態を常に上規制に保つようにしていた。

或いは第２図に示した例の如く駆動源にモータ（１９）
を使用し、かつメインカム（１８）及び複数のレバー（
１２）〜（１７）からなる伝達手段を介して、上記と同
様にガイドボスト（５）をテープ（１１）に当接させて
いた。

しかしながら、これらの方法はいずれもガイドボスト（
５）を動かすための何らかの駆動源と、その伝達手段と
が必要な上に、電気的にも逆方向の再生時専用の切換え
回路を必要とするため、構成上複雑にならざるを得す、
コスト的にも不利である。

さらに、第１図に示した例においては、正逆の方向反転
時にテープに対しガイドボスト（５）が急激に当接した
り離脱したりするため、テープパスの変化とテープ振動
の発生で再生画像が一瞬÷はあるが乱れやすく、反転時
の動作音も大きいことから品格−にも好ましくないとい
う欠点がある。

又、第２図に示した例においては、モード切換スイッチ
（２０）を用いてもモーター（１９）の０Ｎ−ＯＦＦを
行なっているが、逆方向の再生時のみガイドボスト（５
）を作動させるための専用モードが必要であり、従って
モード切換スイッチの端子が１個余分に必要となり、コ
スト的に高くつく。さらには、モーターを用いているた
め正逆反転時の画像の立上りに対するガイドボスト（５
）の応答性という点でも、第１図に示した例の場合と比
べて遅れが発生しやすいという欠点を有していた。

発明の目的本発明の目的は、逆方向の再生を行なう際に、モーター
やソレノイド等の駆動源を用いない簡素な構成で、しか
も正°逆反転時も含めてノイズや乱れの少ない安定した
再生画像が得られる磁気記録再生装置を提供するもので
ある。

発明の構成本発明の磁気記録再生装置は、磁気テープを正逆両方向
に走行させることができるテープ走行手段と、磁気テー
プに常に当接し、前記磁気テープの走行方向に応じて変
化するテープ張力差を利用して前記磁気テープの走行面
と当接する時の角度が変化するテープガイド部材とを有
し、このテープガイド部材は、磁気テープが正方向に走
行する際は走行面と平行にこの磁気テープに当接すると
ともに、磁気テープが逆方向に走行する際は走行面とあ
る傾斜をなしてこの磁気テープに当接する構成としたも
のであり、これにより安定した逆方向の再生画像を得る
ことが可能となるものである。

実施例の説明以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説明
する。第６図及び第７図は本発明の一実施例における磁
気記録再生装置のテープ走行部分の平面図を示すもので
ある。図中に示した矢印（Ｆ）はテープ走行方向が正方
向、矢印（Ｒ）は逆方向であることを意味し、第６図及
び第７図はそれぞれ正方向のテープ走行状態と逆方向の
テープ走行状態を示したものである。それぞれの図にお
いて、（１）はシリンダ、（２）は傾斜ポスト、（３）
はリミッタローラ、（５）はテープガイド部材としての
ガイドポスト、（６）はオーディオコントロールユニッ
ト、（７）はポストスリーブである。（８）はキャプス
タン、（９）はピ′ンチローラで、テープ走行手段を構
成している。（１１）はテープ、（２３）はガイドポス
トアームである。

第８図はガイドポスト（５）のユニット部分の正面図で
ある。第９図はテープ走行が正方向時のガイドボスト（
５）のユニット部分の側面図であり、第１０図はテープ
走行が逆方向時の同一部分の側面図である。　（２２）
はガイドポストスタンドで、ガイドボスト（５）および
このガイドボスト（５）と一体のアーム（２６）とが揺
動自在に支持されている。

（２１）はガイドボストばねで、ガイドポストスタンド
（２２）とアーム（２６）の間に架設されている。また
アーム（２６）の先端とガイドポストスタンド（２２）
の奥部上端とで４互いに当接するストッパ一部（２７）
を構成している。（２４）はアーム保持ばね、（２５）
はシャーシである。

又、第１１図はガイドボスト（５）に加わる力関係を模
式的に示したものである。図中の記号で（Ａ）はテープ
中心高さに相当する点、（Ｂ）はガイドポストばね（２
１）の力が直接加わる点、（０）はガイドポスト（５）
の回動中心を示す。（ａ）及び（ｂ）はそれぞれ（０）
−（Ａ）間、及び（９）−（Ｂ）間の距離を示す。（Ｐ
）はガイドポストばね（２１）による張力であり、（Ｐ
′）は前記（Ｐ）の（Ａ）点での力、すなわちテープ中
心位置でのテープ押圧力である。（ｔｒ）及び（ｔ７）
はそれぞれテープ走行方向が正方向、及び逆方向の時に
ガイドポスト（５）がテープ中心位置でテープ（１１）
から受ける力である。さらｋこ第１１１に示した力関係
を平面図的に表わしたのが第１２図　　　　　　１と第
１３図である。図中（ＴＦ）はテープ走行方向が正方向
の時のガイドポスト（５）の位置におけるテープ張力を
、（ＴＲ）は逆方向の場合のテープ張力を意味する。

以上のように構成された本実施例の磁気記録再生装置に
ついて、以下その動作を説明する。

まず初めに、ＶＴＲの如き磁気記録再生装置において一
般に、テープ走行方向が正方向の場合のガイドボスト（
５）の位置でのテープ張力（ＴＦ）は逆方向の場合のテ
ープ張力（ＴＲ）よりも充分に大きい。従って、このテ
ープ張力に応じてガイドポスト（５）がテープから受け
る力に関しても同じことが言える。つまり、ｔｒ＞ｔ、
である。一方、ガイドポストばね（２１）のばね力（Ｐ
）によって発生するガイドポスト（５）のテープ中心位
置におけるテープ押圧力（Ｐ′）は、第１１図から明ら
かなように、Ｐ　’　＝　Ｐ　Ｘ　（ｂ　／　ａ　）で
あるが、ここでばね力（Ｐ）は、（Ｐ′）、（ｔｒ）及
び（ｔＦ）の力関係がｔｒ＞Ｐ’＞　ｔ　Ｆとなる様に
設定されている。実際上は（ｔｒ）及び（１Ｆ）はバラ
ツキを有しているので、（ＴＦ）及び（ＴＲ）に対応し
た（ｔｆＬ　（ｔＦ）を実測データから求め、Ｐ　’　
＝（（ｔｒ）ｍａｎ　＋　（ｔｐＬａｘｌ　Ｘｉ／２の
値を元に（Ｐ）を決定する。

以上の如く決定されたガイドボスト（５）を有する磁気
記録再生装置においては、テープ走行方向が正方向の場
合、ｐ’＜ｔ、であるからテープ張力の方がテープ押圧
力に打ち勝って、ガイドポスト（５）は、第６図及び第
９図に示した如く、通常のテープ走行面と平行な状態、
言い換えるとシャーシ（２５）の面に対し垂直な状態で
テープ（１１）に当接する。この時のガイドボスト（５
）のテープ走行に及ぼす影響は無視できるレベルであり
、従って性能及び互換性の面でもガイドポスト（５）が
無い場合と同等である。

次にテープ走行方向が逆方向の場合、ｐ’　＞ｔ。

となってガイドボスト（５）のテープ押圧力の方がテー
プ張力より強くなるため、ガイドボスト（５）は、第７
図及び第１０図に示した如く、通常のテープ走行面とあ
る一定の傾斜を有した状態、言い換えるとシャーシ（２
５）の面に対しある一定の傾斜を有した状態でテープ（
１１）に当接する。傾斜量はガイドボストスタンド（２
２）に設けたストッパ一部（２７）の位置精度により規
制される。又傾斜量の絶対値そのものは、予め、逆走待
時のりミッタローラ（３）部分でのテープ規制状態が正
方向と常に同じ規制状態が保たれ、かつテープ（１１）
自身への悪影響を及ぼさない最適条件を実験を通して定
めた値で設定されている。従って、この様な状態におい
ては、前述した如く逆方向の走行時にも安定した再生画
像が得られる。

発明の効果以上の説明から明らかなように、本発明は、磁気テープ
を正逆両方向に走行させることができるテープ走行手段
と、磁気テープに常に当接し、前記磁気テープの走行方
向に応じて変化するテープ張力差を利用して前記磁気テ
ープの走行面と当接する時の角度が変化するテープガイ
ド部材とを有し、このテープガイド部材は、磁気テープ
が正方向に走行する際は走行面と平行にこの磁気テープ
に当接するとともに、磁気テープが逆方向に走行する際
は走行面とある傾斜をなしてこの磁気テープに当接する
構成としているので、テープ走行方向を正逆に変化させ
てもテープ走行状態は常に安定に保たれるという優れた
効果が得られる。すなわち、前記テープガイド部材の働
きにより、正方向走行時においては本来の走行状態と同
様の状態を保ち、逆方向走行時においてはシリンダ付近
でのビデオヘッドに対するテープの走行位置を正方向走
行時と同一に保つことができるため、逆方向の再生時に
も常に安定した画像が得られる。

さらに本発明においては、テープガイド部材を駆動する
ために従来からあるモータやソレノイド等の駆動源を用
いずに、テープの走行方向に応じて変化するテープ張力
差を利用しているため、回路的な駆動源の切換専用モー
ドや伝達メカニズムを必要とせず、極めて簡素な構成で
あり、従ってコスト的にも安価である６又、前記テープ
ガイド部材は常にテープに接触しているため、テープ走
行方向の変化に対する応答性にもすぐれ１、従って正逆
反転のモード移行もスムーズで、ノイズや乱れの少ない
安定した再生画像が得られるという効果がある。さらに
は前述した如く、モータやソレノイド等の駆動源を必要
としていないので、正逆切換時の音も発生しない上に、
テープを急激にたたいたりしないためテープに加わる負
担も少なくて済むという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例である逆再生機能を有した磁気記録再生
装置のテープ走行部分の平面図、第２図は他の従来例で
ある逆再生機能を有した磁気記録再生装置のガイドボス
ト駆動部分の平面図、第３図は従来の逆再生機能を有し
ない磁気記録再生装置のテープ走行方向が正方向の場合
のシリンダルオーディオコントロールヘッドユニ２ト間
のテープ走行部分の側面図、第４図は同上装置のテープ
走行方向が逆方向の場合の同上間のテープ走行部分の側
面図、第５図は従来例の逆再生機能を有した磁気記録再
生装置のテープ走行方向が逆方向の場合の同上間のテー
プ走行部分の側面図、第６図は本発明の一実施例におけ
る磁気記録再生装置のテープ走行が正方向時のテープ走
行部分の平面図。第７図は同実施例のテープ走行が逆方向時のテープ走行
部分の平面図、第８図はガイドボストのユニット部分の
正面図、第９図はテープ走行が正方向時の上記ユニット
部分の側面図、第１０図はテープ走行が逆方向時の上記
ユニット部分の側面図、第１１図はガイドボストに加わ
る力関係を模式的に示した説明図、第１２図及び第１３
図は上記の力関係を平面的に表わしたもので、それぞれ
テープ走行が正方向時の場合と逆方向時の場合との説明
図である。（５）・・・ガイドボスト（テープガイド部材）、（８
）・・・キャプスタン（テープ走行手段）、（９）・・
・ピンチローラ（テープ走行手段）、（１１）・・・テ
ープ、　（２１）・・・ガイドボストばね、（２２）・
・・ガイドボストスタンド、（２３）・・・ガイドボス
トアーム、（２７）・・・ストッパ一部。（ＴＦ）（ＴＲ）・・・テープ張力、（Ｐ）・・・ばね
力、（Ｐ’　）・・・テープ押圧力代理人　　　森　　本　　義　　弘第３図第４図第６図シ第７図！第８図　　　　　第９図第１１図　　　　　第１０図第１？図　　　　　第１３図

Claims

【特許請求の範囲】

１、磁気テープを正逆両方向に走行させることができる
テープ走行手段と、磁気テープに常に当接し、前記磁気
テープの走行方向に応じて変化するテープ張力差を利用
して前記磁気テープの走行面と当接する時の角度が変化
するテープガイド部材とを有し、このテープガイド部材
は、磁気テープが正方向に走行する際は走行面と平行に
この磁気テープに当接するとともに、磁気テープが逆方
向に走行する際は走行面とある傾斜をなしてこの磁気テ
ープに当接する構成とされていることを特徴とする磁気
記録再生装置。