JPS6195115A - 氷海人工島の耐氷壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、耐水性に優れた氷海人工島の壁構造に関する
ものである。

（従来技術及びその問題点） 氷海に設置される人工島は、一般に第４図に示すように
、円錐状の脚部ｌＯとその上に構築されたプラットホー
ム１１とから構成されている。

こうした人工島は、大きな氷圧力に酎えるため、コンク
リートあるいはコンクリートと鋼を組み合せた構造とな
っている。しかし、かかる人工島は直径Ｌｏｏｍ、高さ
５０ｍもある巨大なものであり、脚部ｌＯの斜面構造を
ドッグ内などでコンクリートで作ることはきわめて困難
である。

本発明はこのような現状に鑑みて検討の結果提案された
ものであり、氷海において氷圧力に耐え、水密性を有し
、かつ施工が簡便な耐氷壁構造を提供することをその目
的とするもｔある。

（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は直方体の側面の上下を内方へ傾斜さ
せた形状の鉄筋入りコンクリート板と、このコンクリー
ト板を支持する壁内部の骨組と、該骨組に固定され前記
コンクリート板のずれを防ぐストッパーと、相互のコン
クリート板の間隙部に挿入される模部材とにより構成す
ることをその基本的特徴とするものである。

（実施例） 以下本発明の実施例を添付図面に従って説明すると、ま
ず第１図は本発明における脚部斜面、すなわち第４図の
Ａ部に相応する位置の平面図、第２図は同じくその断面
図であり、ｌは鉄筋で補強されたコンクリート板、４は
このコンクリート板を支持する骨組である。

前記コンクリ−１・板１は通常、補強のため、上面を除
く外面に鋼板が配置されるが、必要に応じてコンクリー
ト内部も鋼板で補強されることもある。

このコンクリート板ｌは、第２図に示すように直方体の
側面の上下を内方に傾斜させた形状となっている。

また前記骨組４の側面部５には、台形状のストッパー３
が固定されており、その上部にはポルト６が取付けられ
ている。

一方、前記コンクリート板ｌの空隙部には楔部材２が挿
入されている。この楔部材２は上部が開いた鋼板製であ
り、前記コンクリート板ｌと接する部分には硬質ゴムの
ようなりッション材７が取付られるとともに、ストッパ
ー３と接する部分にはボルト孔が開口されている。

こうした楔部材２の形状は、相互のコンクリート板ｌに
よって形成される空隙に対応して種々のものが作られ、
たとえば第１図に示すように、コンクリート板１の長辺
が向い合う空隙部には長尺の楔部材２、短辺が向い合う
空隙部には短尺の楔部材２ａ、各コンクリート板ｌのコ
ーナ部が形成する空隙部には第３図（ａ）（ｂ）に示す
ような十字状の楔部材２ｂが挿入されるものである。

次に、上記実施例での組立て手順を説明すると、まずあ
らかじめ平担な場所で製作したコンクリート板ｌを、骨
組４及びストッパー３が設置されている場所に搬送した
後、このコンクリート板１を斜めに吊り、下方のストッ
パー３をガイドにして降ろし、該コンクリート板ｌを骨
組４及びストッパー３で支持する。

このときコンクリート板ｌと下方のストッパー３は接触
するが、他の三方には空隙が生じるため、この空隙に前
記楔部材２，２ａ、及び２ｂを挿入し、その底部に開口
されているボルト孔をストッパー３のポルト６に挿入し
、ナツトで固定するものである。

最後に楔部材２の内部の空間部にコンクリートを充填す
る。これは斜面上での作業になるが、全体をコンクリー
トで作る方法と比較すれば、はるかに容易である。この
充填の目的はポルト６及び鋼板の防蝕であるから、他の
防蝕法を用いればコンクリートを充填しなくともよい。

（作用及び効果） 以上のように構成された本発明によれば、コンクリート
板１に水圧力が作用するとき、コンクリート板ｌは単純
支持板、骨組４は支承、ストッパー３はずれ止めとして
の効果を有し、これらの相剰効果により、充分な強度を
発揮することになる。

この場合コンクリート板ｌの剛性はかなり大きいので、
たわみは、わずかしか生しないが、そのわずかなたわみ
に対応して骨組４の上ではわずかな浮き上がりを生じる
。このとき、コンクリート板１と楔部材２の鋼板が直接
接していると、楔部材２とストッパー３を連結するポル
ト６に引張力が働くが、本発明では楔部材２とストッパ
ー３の間にクッション材７があるため、引張力が緩和さ
れる。

またこのクッション材７は、コンクリート板ｌと楔部材
２を連続的に密着させているので、水密性が高くなり、
これに接着剤を併用すればさらにその水密性は高まるこ
とになる。

以上のように本発明によれば、水圧力及び水密性に優れ
た氷海人工島の酎氷壁を簡便に施工することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における酎氷壁の部分平面図、第２図は
同じく断面図、第３図は楔部材の一例であり、（ａ）は
平面図、（ｂ）は側面図、第４図は一般的な氷海人工島
の概念図である。 図中１はコンクリート板、２．２ａ、２ｂは喫部材、３
はストッパー、４は骨組である。 特許出願人　　日本鋼管株式会社 代　理　人　　弁理士　吉原省三 外２名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 直方体の側面の上下を内方へ傾斜させた形状の鉄筋入り
   コンクリート板と、このコンクリート板を支持する壁内
   部の骨組と、該骨組に固定され前記コンクリート板のず
   れを防ぐストッパーと、相互のコンクリート板の間隙部
   に挿入される楔部材から成る氷海人工島の耐氷壁。