JPS6195063A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS6195063A
JPS6195063A JP21566884A JP21566884A JPS6195063A JP S6195063 A JPS6195063 A JP S6195063A JP 21566884 A JP21566884 A JP 21566884A JP 21566884 A JP21566884 A JP 21566884A JP S6195063 A JPS6195063 A JP S6195063A
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JP
Japan
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ethylene
olefin
aromatic
copolymer
weight
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JP21566884A
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English (en)
Inventor
Shinji Sonoda
信治 園田
Shigeki Yokoyama
繁樹 横山
Kazuo Matsuura
一雄 松浦
Isamu Mio
三尾 勇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Eneos Corp
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリカーボネート樹脂−芳香族飽和ポリエス
テル樹脂組成物に新規なエチレン・α−オレフィン共重
合体を混合してなる種々の機械的性質、特に、低温下で
の耐衝撃性に優れ、良好な耐薬品性、良好な成形加工性
を示す熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
周知のように、芳香族ポリカーボネート樹脂は強靭で耐
衝撃性、電気的性質に優れ、寸法安定性も良好であるこ
とから有用なエンジニアリングプラスチックとして利用
されている。しかし溶融粘度が高くて成形性が悪い事、
耐衝撃性に厚み依存性がある事、芳香族溶剤やガソリン
に接触するとクラックが発生するといった耐薬品性に難
点があること等の欠点があることなどから、その応用範
囲は限定されているのが実状である。
これらの欠点を改良する為に、芳香族ポリカーボネート
樹脂に種々の樹脂を配合する提案が成されている。例え
ば、特公昭40−17663号公報にはポリオレフィン
、特公昭40−24191号公報にはエチレン・プロピ
レン共重合体、特公昭38−15225号公報にはAB
S樹脂、特公昭39−71号公報にはM’BS樹脂、特
公昭48−29308号公報にはMAS樹脂を配合する
ことがそれぞれ教示されており、これらは成形加工性や
耐衝撃性は改良されるものの熱変形温度の低下、相溶性
不良に起因する表面剥離現象、ウェルド部分の弱さとい
った種々の欠陥があり、実用的には必ずしも改良が充分
とは言えない。また、特公昭36−14035号公報に
は、芳香族ポリカーボネート樹脂に芳香族飽和ポリエス
テル樹脂を配合して耐溶剤性を改良する提案があるが、
これらの樹脂は、耐衝撃性が低く、耐衝撃性の厚み依存
性の改良もなされていない。さらに、特公昭39−20
434号公報には、芳香族ポリカーボネート樹脂に芳香
族飽和ポリエステル樹脂及びポリオレフィンを配合した
三元系組成物が提案されており、成形加工性、耐衝撃性
、耐薬品性の向上は認められるものの、低温下での耐衝
撃性の改良効果は小さく、相溶性不良に起因する表面剥
離現象、ウェルド部分の弱さといった種々の欠陥があり
、最近の市場の要求に応えるには必ずしも改良が充分と
は言えない。
〔問題°蕉を解決するための手段〕
本発明は特定の性状を有する新規なエチレン・α−オレ
フィン共重合体を配合することにより芳香族ポリカーボ
ネート樹脂−芳香族飽和ポリエステル樹脂組成物の成形
加工性や低温下での耐衝撃性と衝撃強度の厚み依存性を
改良するとともに、機械的強度、耐熱性などの種々の性
質の均衡のとれた熱可塑性樹脂組成物を見出し完成した
ものである。
すなわち、本発明は、A、芳香族ポリカーボネー1’m
JIR6°〜90!iFm、 B、;’F’il@58
ffO;HIJ x x 5−     、、ル樹脂 
8〜30重量部及びC0下記の(1)〜(4)の性状を
有し、少なくともマグネシウム及びチタンを含有する固
体触媒成分と有機アルミニウム化合物からなる触媒の存
在下、エチレンとα−オレフィンとを共重合させてなる
共重合体 1〜15重量部を含有する耐薬品性、耐衝撃
性に優れた熱可塑性樹脂組成物である。
■メルトインデックス(MI)  20g/10min
以下■密度        0.860〜0.910 
g/crA■示差走査熱量測定法(DSC)によるその
最大ピークの温度        100℃以上■沸騰
n−ヘキサン不溶分   10−t%以上。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明のA、芳香族ポリカーボネート樹脂とは、芳香族
ジヒドロキシ化合物又はこれと少量のポリヒドロキシ化
合物をホスゲン又は炭酸のジエステルと反応させること
によって作られる分岐していてもよい熱可塑性芳香族ポ
リカーボネート重合体である。芳香族ジヒドロキシ化合
物の一例は、2゜2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン(=ビスフェノールA)、テトラメチルビスフ
ェノールA1テトラブロモビスフエノールA1ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベンゼン
、ハイドロキノン、レゾルシノール、4.4’−ジヒド
ロキシジフェニルなどであり、特に、ビスフェノールA
が好ましい。また、分岐した芳香族ポリカーボネート樹
脂を得るには、フロログルシン、4.6−シメチルー2
.4.6− )リ (4−ヒドロキシフェニル)へブテ
ン−2,4,6−シメチルー2.4.6−トリ (4−
ヒドロキシフェニル)へブタン、2.6−シメチルー2
.4.6−  )IJ  (4−ヒドロキシフェニル)
へブテン−3,4,6−シメチルー2.4.6−)リ 
(4−ヒドロキシフェニル)へブタン、1,3.5− 
)リ (4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1.
1−トリ (4−ヒドロキシフェニル)エタンなどで例
示されるポリヒドロキシ化合物、及び3.3−ビス(4
−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサチン
(ビスフェノール))、5−クロロイサチン、5.7−
ジクロルイサチン、5−ブロモイサチンなどを前記ジヒ
ドロキシ化合物の一部、例えば、0.1〜2モル%をポ
リヒドロキシ化合物で置換する。更に、分子量を調節す
るのに適した一価芳香族ヒドロキシ化合物はトおよびp
−メチルフェノール、トおよびp−プロピルフヱノ−ル
、p−ブロモフェノール、p−tert−ブチルフェノ
ールおよびp−長鎖アルキル置換フェノールなどが好ま
しい。芳香族ポリカーボネート樹脂としては代表的には
、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化合物、
特にビスフェノールAを主原料とするポリカーボネート
が挙げられ、2種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物を併
用して得られるポリカーボネート共重合体、3価のフェ
ノール系化合物を少量併用して得られる分岐化ポリカー
ボネートも挙げることが出来る。芳香族ポリカーボネー
ト樹脂は2種以上の混合物として用いてもよ1い・ 本発明で用いられるB、芳香族飽和ポリエステル樹脂と
は、芳香族ジカルボン酸あるいはそのジエステルとグリ
コールあるいはアルキレンオキサイドとを公知の方法で
反応させて得られる重合体であり、具体的には、テレフ
タル酸あいはテレフタル酸ジメチルを芳香族ジカルボン
酸の主成分とし、これとエチレングリコール、ブタンジ
オールあるいはエチレンオキサイド等と反応させて得ら
れるポリエチレンテレフタレートやポリテトラメチレン
テレフタレートを挙げることが出来る。芳香族飽和ポリ
エステル樹脂は、共重合体であってもよく、2種以上の
混合物の形で用いても良い。本発明で使用する芳香族飽
和ポリエステル樹脂は、フェノールとテトラクロロエチ
レンとを6対4の重量比で混合した混合溶媒中、30℃
で測定した固有粘度(極限粘度)が0.8以上のものが
好ましく、0.8未満では衝撃強度や耐薬品性の改良が
不十分となる。
本発明のC,エチレン・α−オレフィン共重合体とは、
少なくともマグネシウム及びチタンを含有する固体触媒
成分と有機アルミニウム化合物からなる触媒の存在下、
エチレンとα−オレフィンとを共重合させてなる、下記
(1)〜(4)の性状を有するものである。
0M I : 20g/10min以下、好ましくは0
.05〜5g/min %特に0.2〜4g/1IIi
n、               ”!■密度:  
   0.860〜0.910 g/co?。
■示差走査熱量測定法(DSC)によるその最大ピーク
の温度: 100℃以上、好ましくは110℃〜124
℃。
■沸騰n−ヘキサン不溶分: 10wtX以上、好まし
くは20−tχ〜94−tχ。
これら(1)〜(4)の条件は、 ■、M I CJIS K 6760)が、20g/1
0minを越えると成形品の外観が悪くなるので好まし
くない。
■、密度(JIS K 6760)が、0.860 g
/cd未満であると融点が下がるため高温下では使用出
来ず、また機械的強度も劣るため好ましくない。
■、Th5cの最大ピーク温度(Tm)は結晶形態と相
関する値であり、Tl11が100℃未満であると組成
物の耐熱性、表面強度が不足し、成形品を高温下で使用
するとき、塑性変形を起こし易くなり好ましくない。
■、沸騰n−へキサン不溶分は、非晶質部分の割合及び
低分子量成分の含有率の目安となるものであり、不溶分
が10wtχ未満であるときは、非晶質部分及び低分子
量成分が多くなり強度低下による性能不足や表面がべた
つきごみが付着しやす(なるなどの問題を生ずる。
などの性質を満たすために必要なものである。
尚、本発明における沸騰n−ヘキサン不溶分は及びDS
Cの測定方法はつぎの通りである。
〔沸騰n−ヘキサン不溶分〕
熱プレス成形した厚み200戸のシートより20mmX
3(hmのシートを三枚切り取り、それぞれをソックス
レー抽出器を用い沸騰n−ヘキサンで5時間抽出する。
n−ヘキサン不溶分を取り出し、真空乾燥(7時間、5
0℃)後、次式で算出する。
(DSCによる測定法) 熱プレス成形した厚み100−のフィルムから約5■の
試料を精秤し、それをDSC装置にセットし、170℃
に昇温してその温度で15分保持した後、降温速度2.
5℃/minで0℃まで冷却し、次ぎにこの状態から昇
温速度10℃/minで170℃まで昇温しで測定を行
う。O℃〜170℃に昇温する間に現れたピークの最大
ピークの頂点の位置の温度をもってTmとする。
以上の如きエチレン・α−オレフィン共重合体は、固体
触媒成分としてバナジウムを含有するものを使用して得
られる従来のエチレン・α−オレフィン共重合体とは明
確に区別され、さらに、LLPH(リニヤ−・U−・ダ
ンシイティ・ポリエチレン)とも区別される ものであ
る。即ち、本発明のものと前者とは共重合体を構成する
モノマー成分が同一で、かつ密度が同一の場合であって
も、DSCによるTmは本発明の共重合体の方が高く、
かつn−ヘキサン不溶分が本発明の共重合体が10wt
%以上であるに対し、従来のものは不溶分が存在しない
か、存在しても極atであると言う点で区別される。ま
た、LLPRの市販品は、通常その密度が0.920g
/cI1以上であり区別され、且つ本発明の組成物とし
た場合、耐衝撃性は改良されるものの、耐薬品性の改良
は殆どなく本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体
とは区別され、更にLLPEの動的粘弾性の温度分散の
挙動は、本発明のエチレン・α−オレフィンの動的粘弾
性の温度分散の挙動と異なるものでありこの点において
も区別されるものである。
次に、本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体の製
造に用いる触媒は、少なくともマグネシウム及びチタン
を含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物から
なるものである。
α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1,4
−メチルペンテン−11ヘキセン−1、゛オクテンー1
、デセン−1、ドデセン−1などのC1〜C+Zのα−
オレフィンが例示される。
ここに、該固体触媒成分は、マグネシウムを含む無機質
固体化合物にチタン化合物を公知の方法により担持させ
たものである。
マグネシウムを含む無機質固体化合物は、金属マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マ
グネシウム、塩化マグネシウムなど、およびケイ素、ア
ルミニウム、カルシウムがら選択された金属とマグネシ
ウム原子とを含有する複塩、複合酸化物、炭酸塩、塩化
物あるいは水     (゛。
酸化物など、さらにはこれらの無機質固体化合物を、水
、アルコール、フェノール、ケトン、アルデヒド、カル
ボン酸、エステル、ポリシロキサン、酸アミドなどの有
機の含酸素化合物;金属アルコキシド、金属のすキシ酸
塩などの無機の含酸素化合物;チオール、チオエーテル
などの有機の含硫黄化合物;二酸化硫黄、三酸化硫黄、
硫黄などの無機含硫黄化合物;ベンゼン、トルエン、キ
シレン、アントラセン、フェナンスレンなどの単環及び
多環の芳香族炭化水素化合物;塩素、塩化水素、金属塩
化物、有機ハロゲン化物などのハロゲン含有化合物で処
理又は反応させたものである。
この無機質固体化合物に担持させるチタン化合物として
は、チタンあハロゲン化物、アルコキシハロゲン化物、
アルコキシド、ハロゲン化酸(tJIなどであり、四価
または三価のチタン化合物が好適である。四価のチタン
化合物としては、具体的には一般式 Ti(OR)−X
4−(ここで、Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基又はアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示
し、nは0≦n≦4である。)で示されるものが好まし
く、四塩化チタン、四臭化チタン、四沃化チタン、モノ
エトキシトリクロロチタン、ジメトキシクロロチタン、
トリメトキシモノクロロチタン、テトラメトキシチタン
、モノエトキシトリクロロチタン、ジェトキシジクロロ
チタン、トリエトキシモノクロロチタン、テトラエトキ
シチタン、モノイソプロポキシトリクロロチタン、ジイ
ソプロポキシジクロロチタン、トリイソプロポキシモノ
クロロチタン、テトライソプロポキシチタン、モノブト
キシトリクロロチタン、ジブトキシジクロロチタン、モ
ノペントキシトリクロロチタン、モノフェノキジトリク
ロロチタン、ジフェノキシジクロロチタン、トリフエノ
キシモノクロロチタン、テトラフェノキシチタンなどの
四価のチタン化合物が挙げられる。又、三価のチタン化
合物としては、四塩化チタン、四臭化チタン等の四ハロ
ゲン化チタンを水素、アルミニウム、チタンあるいは周
期律表I〜■族金属の有機金属化合物により還元して得
られる三価のチタン化合物;一般式Ti(OR)イX4
−5(ここで、Rは炭素数1〜2oのアルキル基、アリ
ール基またはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を
示し、mはO<m<4である。)である四価のハロゲン
化アルコキシチタンを周期律表■〜■族金属の有機金属
化合物により還元して得られる三価のチタン化合物が挙
げられる。これらのチタン化合物のうち、四価のチタン
化合物が特に好ましい。具体的に、本願発明の固体触媒
系を構成する成分としては、特公昭51−3514号公
報、特公昭50−23864号公報、特公昭51−15
2号公報、特公昭52−15111号公報、特開昭49
−106581号公報、特公昭52−11710号公報
、特公昭51−153号公報、特開昭56−95909
号公報などに具体的に例示したものが挙げられる。
また、その他の固体触媒成分として、例えばグリニアル
化合物とチタン化合物との反応生成物も使用でき、特公
昭50−39470号公報、特公昭54−12953号
公報、特公昭54−12954号公報、特開昭57−7
9009号公報などに具体的に記載のものが挙げられ、
その他に、特開昭56−47407号公報、特開昭57
−187305号公報、特開昭58−21405などに
記載の任意に用いる有機カルボン酸エステルと共に無機
酸化物が併用された固体触媒成分も使用できる。
本発明の有機アルミニウム化合物としては、一般式 R
1A1.RzAIX、RAIXgIRz旧OR,RAI
 (OR) X及びRJIJi  (ここでRは炭素数
1〜20のアルキル基、了り−ル基またはアラルキル基
、Xはハロゲン原子を示し、Rは同一であっても又異な
っていてもよい)で表される化合物が好ましく、トリエ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ
ヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムエ
トキシド、エチルアルミニウムセスキクロリド、及びこ
れらの混合物などが挙げられる。 有機アルミニウム化
合物の使用量は特に制限されないが、通常、チタン化合
物に対して0.1〜1000モル倍使用することが出来
る。
以上の触媒系を用いて、本発明のエチレン・α−オレフ
ィン共重合体を合成する。
′) 本発明の重合反応に先立って、α−オレフィンと本発明
の触媒系とを接触させた後重合反応を行うことは重合活
性を大幅に向上させ、未処理の場合よりも一層安定に重
合反応をすることができるものである。前処理の条件と
しては、触媒系とα−オレフィンとの接触時間、温度は
特に限定されないが、例えばO℃〜200℃、好ましく
は0〜110℃で1分〜24時間で、固体触媒成分1g
当り、α−オレフィンを1〜50.000g 、好まし
くは5〜30.000g程度である。
重合反応は、通常のチグラー型触媒によるオレフィンの
重合反応と同様で良く、実質的に酸素、水などを絶った
状態で、気相、または不活性な溶媒の存在下、またはモ
ノマー自体を溶媒として、温度20〜300℃、好まし
くは40〜200℃、圧力常圧〜70kg/cIll 
−G、好ましくは2〜60ksr/aJ ・Gで行う。
分子量の調節は重合温度、触媒のモル比などの重合条件
を変えることによってもある程度調節できるが、通常、
重合系に水素を添加することにより効果的に行われる。
勿論、水素濃度、重合温度などの重合条件の異なった二
段階乃至それ以上の多段階の重合反応も何等支障な〈実
施できる。
以上の方法で製造されるエチレン・α−オレフィン共重
合体中のα−オレフィンの比率は5〜40モル%が好ま
しい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物成分の配合比は、A、芳香
族ポリカーボネート樹脂 60〜90重量部、B、芳香
族飽和ポリエステル樹脂 8〜30重量部及びC3新規
なエチレン・α−オレフィン共重合体1〜15重量部の
範囲である。
芳香族ポリカーボネート樹脂が60重量部未満では耐熱
性がエンジニアリング・プラスチックに要求される水準
に至らず、寸法安定性も不良となり、90重量部を越え
ると成形加工性の向上が不充分となる。芳香族ポリエス
テル樹脂が8重量部未満では耐薬品性の改良が不充分と
なり、30重量部を越えると寸法安定性も不良の原因と
なる。さらにエチレン・α−オレフィン共重合体成分が
1重量部未満では耐薬品性、耐衝撃性の改善は達成され
ず、逆に15重量部を超えると耐熱性不良の原因となる
ので好ましくない。
以上の如くである本発明の熱可塑性樹脂組成物には、所
望に応じて安定剤、顔料、染料、難燃剤、滑剤等の各種
添加剤や無機或いは有機の繊維物質といった補強材やガ
ラスピーズなどの各種充填剤を配合することが出来、さ
らには、本発明の特性を害さない範囲で、他の樹脂成分
を配合しても良い。例えばビスフェノールAまたはテト
ラブロムビスフェノールAからのポリカーボネート・オ
リゴマーを成形性、難燃性や表面特性の改良に、ポリエ
ステルカーボネートやボリアリレート(例えば、商品名
:Uポリマー、ユニチカ■)などの耐熱性ポリエステル
類を耐熱性の改良に配合することが挙げられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物を調整するに当たっては、
従来公知の方法が採用されれば良く押出機、バンバリー
ミキサ−、ロール等で混練する方法が適宜選択される。
〔実施例〕
以下、参考例、実施例および比較例によって説明するが
、「%」、「部」及び「分子量」は特に断らない限り重
量基準である。
参考例−1 実質的に無水の塩化マグネシウム、1,2−ジクロロエ
タン及び四塩化チタンから得られた固体触媒成分とトリ
エチルアルミニウムからなる触媒をもちいてエチレンと
ブテン−1を共重合してエチレン・ブテン−1共重合体
を得た(以下、EBと記す)。
このエチレン・ブチ・ンーl共重合体のエチレン含有量
は91.5モル%、M r 0.5g/10min 、
密度は0、904g/ csA、DSCの最大ピーク温
度は120.5℃、沸騰n−ヘキサン不溶分94%であ
った。
参考例−2 実質的に無水の塩化マグネシウム、アントラセン及び四
塩化チタンから得られた固体触媒成分とトリエチルアル
ミニウムからなる触媒をもちいて゛エチレンとプロピレ
ンとを共重合してエチレン・プロピレン共重合体を得た
(以下、EPと記す)。
このエチレン・プロピレン共重合体のエチレン含有量は
8□、5−E/、%、M I  1.0g/10m1゜
、密度       ′)0.890g/cdSD S
 Cの最大ピーク温度は121.6℃、沸騰n−ヘキサ
ン不溶分58%であった。
実施例−1〜5及び比較例−1〜5 ヒースフエノールAを原料とする芳香族ポリカーボネー
ト(三菱瓦斯化学■製、商品名ニューピロンS−200
0,分子ii 25.000)、ポリエチレンテレフタ
レート(日本ユニペント側製、商品名;ユニペットRT
−580、[77] =1.2 、at、30℃、フェ
ノール/テトラクロロエタン=6/d wt比の混合溶
剤)およびポリブチレンテレフタレート(東洋紡績個装
、商品名;タフヘットN−1200、[77] =1.
2、 a t、、 30℃、フェノール/テトラクロロ
エタン=674 wt比の混合溶剤)および参考例−1
,2のエチレン・α−オレフィン共重合体を第1表に示
した比率で用い、ベント付き押出機(40mmφ、L/
D・25、シリンダ一温度260℃及び250”C)で
溶融押出しベレットとした。
このベレットを熱風乾燥器で120”C15時間以上乾
燥し、射出成形機により物性測定用の試験片を成形し、
物性の試験をした。
結果を第1表に示した。
比較の為、芳香族ポリカーボネート樹脂単独(比較例−
1)、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリエチレンテレ
フタレート(比較例−2)、比較例−2の組成成分に高
密度ポリエチレン(日本石油化学■製、商品名:スタフ
レンE707 、MI O,7g/10+win 、密
度 0.950g/ cj)を加えたもの(比較例−3
)、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリブチレンテレフ
タレート(比較例−4)および比較例−2の組成成分に
高密度ポリエチレンを加えたもの(比較例−5)につい
ても上記と同様にした結果を第1表に併記した。
〔発明の作用及び効果〕
以上、詳細な説明で説明したごとく本発明に使用するエ
チレン・α−オレフィン共重合体は、従来法によるもの
とは明白に異なり、従って、該共重合体を使用した本発
明の組成物もその流動性、耐熱性、耐衝撃性において優
れた性質を発揮するものであることが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、A、芳香族ポリカーボネート樹脂70〜90重量部
    、B、芳香族飽和ポリエステル樹脂8〜30重量部及び
    C、下記の(1)〜(4)の性状を有し、少なくともマ
    グネシウム及びチタンを含有する固体触媒成分と有機ア
    ルミニウム化合物からなる触媒の存在下、エチレンとα
    −オレフィンとを共重合させてなる共重合体1〜15重
    量部を含有する耐薬品性、耐衝撃性に優れた熱可塑性樹
    脂組成物。 (1)メルトインデックス20g/10min以下(2
    )密度0.860〜0.910g/cm^3(3)示差
    走査熱量測定法(DSC)によるその最大ピークの温度
    100℃以上 (4)沸騰n−ヘキサン不溶分10wt%以上2、エチ
    レン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフィンが炭
    素数3〜12であるものを用いてなるものである特許請
    求の範囲第1項記載の組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01141945A (ja) * 1987-11-30 1989-06-02 Teijin Chem Ltd 熱可塑性樹脂組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5989352A (ja) * 1982-09-27 1984-05-23 ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ 改質された熱可塑性ポリエステル成形用組成物及び成形物品
JPS59131645A (ja) * 1982-11-24 1984-07-28 ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ 熱可塑性ポリエステル−線状低密度ポリエチレン成形用組成物類

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