JPS619501A - 磁性粉末の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁性粉末の処理方法に関する。

希土類金属と鉄もしくはコバルトを主構成要素とする金
属間化合物には、結晶磁気異方性の高いものが多く、例
えば、ＲＣｏ　ｓ系、Ｒ２Ｃｏ　１７系（Ｒは希土類元
素）およびＮｄ　−Ｆ　ｅ−Ｂ基金属間化合物は結晶磁
気異方性が高く、その粉末は希土類プラスチック磁石の
原料として有用である。本発明はこのような磁性粉末の
磁気特性を向上させる処理方法に関する。

従来技術 プラスチック磁石は、一般に１〜１５０μｍの範囲の磁
性粉末と液状の熱硬化性樹脂または熔融状態の熱可塑性
樹脂とを混練し、圧縮成型、射出成型、押出し成型など
のプラスチック成型法により製造される。焼結法または
鋳造法による磁石とは異り、成型加工が容易で、弾力性
、耐薬品性があるという特徴を有している。

従来より磁性粉末としてフェライトが用いられてきたが
、より強力な磁石が求められるようになり、ツーライト
より結晶磁気異方性の高い希土類金属と鉄またはコバル
トを主構成要素とする金属間化合物（以後、希土類磁石
と略称する・）の微粉末を磁性粉末として用いることが
試みられるようになった。

発明が解決しようとする問題点 プラスチック磁石の製造に際しては、樹脂との混練時な
いしは成型時に高温に曝される。希土類磁石粉末は、フ
ェライトとは異り、例えば特開昭５４−１６６９８号、
特開昭５４−７１０３１号にも述べられている様に非常
に酸化され易く、プラスチック磁石とする工程で酸化さ
れその結果得られる希土類プラスチック磁石の磁気特性
は著しく劣ったものとなるという問題がある。

また極端な場合は、製造中に酸化が急激に進み着火する
という事態にもなり安全性の面でも問題があった。

問題点を解決するための手段 希土類磁石の１〜１５０μｍの範囲の粒径の微粉末を５
０〜２５０℃、より好ましくは１００〜２００℃の酸素
を含む雰囲気、通常は、空気に曝す。

曝す時間は希土類磁石の組成、結晶の成長程度、粉末粒
度、雰囲気の酸素濃度、温度により大巾に異るが、通常
、数分から数時間の間である。その後、酸解離定数がｐ
Ｋａで４以下のプロトンを有するりん化合物、例えば、
りん酸、酸性りん酸エステル類、ジアルキルジチオりん
酸、亜りん酸、酸性亜りん酸エステル類と接触させる。

接触させる方法はりん化合物の溶液に浸漬する、りん化
合物の溶液を噴務する、りん化合物の蒸気に触れさせる
などの方法が用いられる。

りん化合物の濃度は、通常、０．１〜２０ｗｔ％の範囲
である。

また、接触させる温度は室温から１００℃の範囲で、接
触時間は、通常、数分から数時間の範囲である。

実施例 以下、本発明の方法を実施例により具体的に示す。

実施例Ｉ Ｓｍ　２５．６　％、Ｆｅ　１４．７　％、Ｃｕ　７，
７％、Ｚｒ　　１，９、チ残りがＣＯより成る磁石粉末
（粒径４４μ〜６３μ）を空気中１９０℃で３０分間曝
した後、Ｑ、５ｗｔ％りん酸水溶液中に室温で３０分間
浸漬し、水洗乾燥した。磁石粉末９０部とナイロン系樹
脂、１０部を２７０℃で加熱混練し、引き続き３１０℃
迄加熱し磁界強さ約１６，００００ｅの磁場中に１２０
℃に冷却しである金型に加圧射出し、７　ｍ／ｒｎφｘ
　４．５　ｍ１ｍ１ｌの希土類プラスチック磁石サンプ
ルを製造した。磁気特性を表−１に示す。

実施例２〜４および比較例１．２ 実施例１の粉末前処理条件を表−１に示した様に変えた
ほかは、実施例１と同様にしてサンプルを製造した。得
られたプラスチック磁石の磁気特性を表−１に示す。

効果 本発明の方法で処理した希土類磁石粉末を用いると製造
工程中に実質的にまったく酸化を受けず、したがって、
高い磁気特性を有する希土類プラスチック磁石を安全に
且つ容易に製造することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）希土類金属と鉄もしくはコバルトを主構成要素とす
   る金属間化合物からなる磁石の粒径１〜１５０μｍの粉
   末を、５０〜２５０℃で酸素を含有する雰囲気に曝し、
   ついでｐＫａが４以下の活性プロトンを有するりん化合
   物と接触させることを特徴とする磁性粉末の処理方法。