JPS6194752A

JPS6194752A - 積層シ−ト

Info

Publication number: JPS6194752A
Application number: JP21569584A
Authority: JP
Inventors: 川上　寛二; 昭治鈴木; 田郷　隆
Original assignee: Nitto Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 1984-10-15
Filing date: 1984-10-15
Publication date: 1986-05-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は防水性（換水性）を有する積層シートに関し、
更に静しくは軽装加工性の改良された積層シートを提供
するものである。

（従来の技術）防水性を有するシートはテント、雨具、スポーツウェア
或いは２むつカバー寺種々の物品の構成材料としての用
途が期待される。

従来、この棟の防水シートとしてナイロンタフタのよう
な布と焼成されたポリテトラフルオロエチレン（以下、
ＰＴＦＥと称す）多孔質シートを部分接着せしめたもの
が知られている。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、上記防水シートを用いてスポーツウェア、お
むつカバー等を作製するには、縫製加工によっている。

この縫製時には、ミシン針の貫通によシ基布および焼成
されたＰＴＦＥ多孔質シートに針孔が形成されるが、該
多孔質シートにおいては針孔と共にこれを端緒とする亀
裂が高頻度で生じていた。

かように焼成されたＰＴＦＥ多孔質シートの針孔部に亀
裂が生ずると針孔付近の強度が低下し、上記物品の使用
中、着用中或いは洗濯時等において、縫製部に作用する
応力によシ亀裂が拡大し、その結果、防水性が低下し、
短期間のうちにその実用性能を喪失してしまい、針孔部
の耐久性に問題があった。

（問題点をＳ決するための手段〕本発明者達は上記現状に鑑み鋭意検討の結果、互に直交
する２方向において、各々特定範囲の伸長率を有し、且
つ面と垂直方向の破断強度が特定範囲の未焼成ＰＴＦＥ
多孔質シートと基布を接着せしめると、縫製加工によっ
ても針孔を端緒とする亀裂が生じ難い積層シートが得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至ったものでめ
る〇即ち、本発明に係る槓ＪｔＪシートは、一方向の伸
長率が５０〜５００％、該方向に対して直角方向の伸長
率が１００〜３０００％であり、且つ面と垂直方向の破
断強度が０，１〜１．Ｏｋｇ／−である未焼成ＰＴＦＥ
多孔質シートと、基布が接着されていることを特徴とす
るものである。

本発明に用いる未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートは、一方向
の伸長率が５０〜５００％、該方向に対して直角方向の
伸長率が１００〜３０００％であり、且つ面と垂直方向
の破断強度が０．１〜ｉ、　Ｏｋｇ／−のものである０この多孔質シートにおける伸長率或いは面と垂直方向の
破断強度が上記範囲から外れると、縫製力ロエ性の改善
効果が見られず、縫ｌｌ！時に針孔部に亀裂が生じたｐ
、ａ！！！！品の使用中１着用中成いは洗濯時等におい
て針孔部に亀裂が生じたりする不都合があるので、いず
れも好ましくない０なお、多孔質シートの厚さ、気孔率
は用途に応じて決°定できるが５通常、厚さは約１０〜
２００μｍ１気孔率は約４０〜９０％である。

この未脱酸ＰＴＦＥ多孔質シートは、力えば未焼成のＰ
ＴＦＥ粉末に液状潤滑剤を加えて成る混和物を、押出お
よび／または圧延によシ長尺シート状に成形しくこのシ
ートは長尺方向に配向されている）、前記潤滑剤を蒸発
、抽出等により除去し、次いで該長尺シート状物をＰＴ
ＦＥの融点以下の温度で互に直交する２方向に延伸して
多孔質化する方法等によシ得ることができる。液状潤滑
剤としては、ＰＴＦＨの表面を濡らすことができ、シー
ト状物を得た後に蒸発、抽出等によって除去し得るもの
が使用され、その具体例としては流動パラフィン、ナフ
サ、ホワイトオイル等の炭化水素油、トルエン、キシレ
ジ等の芳香族炭化水素類、アルコール類、ケトン類、エ
ステル類、シリコーンオイル、フルオロクロロカーボン
オイル、これう溶剤にポリイソブチレン、ポリイソプレ
ン等の重合体を溶かし７ＩＣ溶液、これらの２つ以上の
混和物、表面活性剤を含む水または水溶液等が挙げられ
る。

液状潤滑剤の使用量はＰＴＦＥ粉末１００重量部に対し
通常約５〜５０Ｍ量部でるる。

上記シート状物の延伸には、例えは互に直交する方向に
同時に延即する方法或いは先ず一方向に延伸し１次いで
該方向と直交する方向に延伸する方法を適用でさる。

延伸に騰しては、一方向（父方向）の延押率（Ｘ）と該
方向に対して直角方向（Ｊ／方回）の延伸率（Ｙ）がＸ
２２０〜３００％、Ｙ＝　１００〜９８０％、ｘ　＋　
’１’≦１２８０％の条件を満たすように行なうのが好
ましいものでるる。なお、父方向とは延伸に供するＰＴ
ＦＥシートに２ける配向方向を指している０かような条件で二輪延伸せしめられた未焼成ＰＴＦＥ多
孔質シートはグ方同の伸長率が約５０〜５００％、ｄ方
向の伸長率が約１００〜３０００％であり、各方向の伸
長率の大きなものである。なお、この多孔質シートのは
孔の孔径は約０．０１〜２０μｍである。

この二軸延伸された未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートは、Ｐ
ＴＦＥの一次粒子および／または二次粒子の粒子が成形
時に受ける外力により隣接する粒子と粒子が全体的に結
着した粒子の集合体となっているか、および／または隣
接する粒子と粒子が部分的に結着した粒子の集合体でお
って、その中に孔様の空隙を持つ集合体でるシ、これら
の集合体同志、または集合体と一次粒子２よび／または
二次粒子および一次粒子および／または二次粒子同志が
一次粒子および／または二次粒子が結着して糸状につら
なってできて寂シ、二次粒子の直径よシも小さな断面直
径を持つＰＴＦＥの小ａ維によって部分的に連結されて
おシ、それぞれ連結された果合体と集合体または集合体
と粒子および粒子と粒子との間には空隙を持っており％
また小ｍ維はシートの面方向に多く、面と垂直の方向に
は少なく、そして未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートの面と垂
直の方向の破断強度は０．１−１−０ｋｇ／ｃｍである
。

面と垂直の方向の破断強度は未焼成ＰＴＦＥ多孔負シー
トの両面に感圧性両面粘着テープを貼シつけて、直径４
５朋のポンチで打ち抜く、その打ち抜き片をＴ字形の治
具の間にはさみ、面荷重１００、！９　／ｅｔａの加圧
で貼シつけ測定試料とし、これを引張試験機にて温度２
５℃、引張速度１０朋７ｉ：ｎの条件でシートの眉間で
破断する最大の荷重を測定し、それから単位面積当９の
荷重を算出して得た０このような特性を有する未焼成Ｐ
ＴＦＥ多孔質シートは、これを基布と接着せしめて積層
シートとし、縫製加工に供しても、縫製糸の貫通により
形成される針孔に亀裂が生ずるようなことは殆んどない
。また、この縫製加工品においては、その使用中１着用
中成いは洗濯時等に縫製部に応力が作用しても、針孔が
拡大した夛、針孔に亀裂が発生したシするような不部会
金生ずることも殆んどない０　　　　　　゛　　　　　
　　　　　　　　　　　・本発明に係る積層シートによ
シ、何故縫製加工性が改良されるのかは、必らずしも明
らかではないが、以下に述べる理由によるものと推調さ
れる。

すなわち、本発明に用いる二軸延伸された未焼成ＰＴＦ
Ｅ多孔質シートは、ＰＴＦＥの一次粒子および／または
二次粒子の粒子が成形時に受ける外力によシ隣接する粒
子と粒子が全体的に結着した粒子の集合体となっている
か、および／または隣接する粒子と粒子が部分的に結着
した粒子の果合体であって、その中に品種の空隙を持っ
た集合体であり、これらの集合体同志または集合体と一
次粒子および／または二次粒子および一次粒子および／
ｌたは二次粒子同志が一次粒子および／または二次粒子
が結着して糸状につらなってできてお９、二次粒子の直
径よシも小さな断１ＪＩｉ直径を持つＰＴＦＥの繊維に
よって部分的に連結されたような構造では、それぞれの
結着及び連結さｉしている強度が弱いために、縫製加工
時にミシン針による外力が加わっても、それに対しそれ
ほと強い抵抗もなく、ミシン針の径に対応する針孔が容
易に形成され、亀裂を生ずるようなことはない。また、
＆１製加工品の使用中等に縫製部に応力が作用した場合
には、未焼成ＰＴＦＥ多孔寅シートのＰＴＦＥの粒子と
粒子の間のづれが起って、伸びに対する自由度を示し、
針孔が一時的に拡大するだけで、亀裂を生ずるまでには
至らないのである。

これに対し、焼成されたＰＴＦＥ多孔質ソートは、−次
粒子および／ｌたは二次粒子が成形時に受ける外力によ
ってできた隣接する粒子と粒子の結着した粒子の集合体
はＰＴＦＥの融点温度以上の温度での焼成により１粒子
同志は融肴してもはや結着した粒子の果合体ではなく、
一体化したものとなる。また−次粒子の集合体である二
次粒子も一個の一体化した粒子となシ、小繊維において
も一次粒子および／または二次粒子が結着して糸状につ
らなっている繊維から一本の完全な繊維となって引裂強
度を除き機械的強度を増し、伸びに対して抵抗力が強く
はたらき、破断の伸びも小ざい。シートの面と垂直の方
向の破断強度は２に９／ｃイ以とである。そのために、
多孔質シートのＰＴＦＥの粒子と粒子面のつれなどによ
る自由度がなくなシ、縫製加工時にミシン針による外力
に対して強く抵抗力がはたらき、むシにミシン針を刺し
込むことになるので、亀裂が生じることになると推論さ
れる０本発明においては、未焼成ＰＴＦＥ多孔質シート
と基布の谷々少なくとも１枚が接着せしめら７する０上
記基市としては、特に限定さｎることなり、礒匝１編布
或いは不ｆａ市等いずれも使用できる。

未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートと基布両者の接着は、例え
ば第１図或いは第２図に示す如く、基布ｌと未焼１ＰＴ
ＦＥ多孔質シート２を感圧性接着剤、ホットメルト接着
剤、熱硬化型接着剤等所望の接着剤３を用い５点状、筋
状、網目状等の部分接着により行なうことができる。

上記第１図或いは第２図に示す積層シートは基布と未焼
成ＰＴＦＥ多孔質シートが部分接着されているので、縫
製力ｎ工性が改良され且つ防水性を有するばかシでなく
、通気性、透湿性をも有しており、スキーウェア、登山
用雨具のような発汗状態で用いられ易い衣服或いはおむ
つカバー等の構成材料として好適である。

第３図は他の実例を示し、基布ｌと未焼成ＰＴＦＥ多孔
質シート２が接着剤３によシ全面接着されている。かよ
うに基布ｌと未焼ＩＡＰＴＦＥ多孔質シート２を全面接
着した積層シートは、縫製加工性が改良され且つ防水性
を有し、更に両者間の接着強度が大きいという特徴を有
する。

（発明の効果）本発明は上記のように構成されてお）、特定された伸長
率および面と垂直方向の破断強度を有する未焼成ＰＴＦ
Ｅ多孔質シートと基布が接着されているので、下６己の
実施例からも明らかとなるが。

縫製加工性が優れており、縫製加工時にミシン針の貫通
によシ多孔質シートに針孔が形成されても、この針孔を
端緒とする亀裂は生じ難い。また１本発明に係る積層シ
ートを縫製加工して得られるスポーツウェア等は、その
使用中等において縫製部に応力が作用しても、該針孔か
ら亀裂を生じたりするような不都合を起し難く、針孔部
の耐久性も優れている。

（実施例）以下、実施例によｐ本発明を更に詳細に説明する０実施例ＩＰＴＦＥファインパウダー（旭フロロポリマー社製、商
品名フルオンＣＤ１２３　）１００重量部に対し。

液状潤滑剤流動パラフィン２６重量部を均一に混合した
混和物を圧力３０ｋｇ／ｄで圧縮予備成形し、これを直
径２０闘の丸棒状に押出成形し、更に圧延ロール間で圧
延し厚さ１．００μ漢の長尺シート状物を得る。このシ
ート状物は長尺方向（圧延方向）に配向式ｎている。

次に、このシート状物をトリクロロエチレン中に浸漬し
、流動パラフィンを抽出除去する。

その後、長尺シート状物を温度８０℃において二軸延伸
装置によシ、長尺方向（工方向）の延伸率が１００％、
幅方向（ど方向）の延伸率が５００％になるように延伸
し、厚さ５６μ気、微孔の平均孔径０．６８ｍ１気孔率
８′３％、長尺方向および幅方向の伸長率が１１０％２
よび１５０％で１面と垂直の方向の破断強度が”　３５
に／ｉ／ｃｈｉである二軸延伸された未焼成多孔質シー
トを得る。

次いで、３０デニール、２８ｙ−ジから成る駅のナイロ
ンｌ−’Ｊコツト基布（旭化成工業社製、商品名レオナ
６６トリコット）と上記未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートの
各１枚を、その長尺方向が一致するようにしてゴム系感
圧性接着剤を用いて点状に部分接着し長尺の積層シート
（試料番号ｌ）を得た。なお、接着に際しては２　ｋｇ
／ｃｉｌの圧力を作用せしめた。接着密度は３５ポイン
ト／インチである０この８ｊ贋シートの縫製加工性および耐洗濯性を第１表
に示す。なお、これら特性は下記方法によシ判定、判定
した。

〔縫製加工性〕

積層シートを縦、横の、付性が各々４５ＣｒｆＬになる
ように切断し、この切断片２枚の一端縁を重ね合わせ、
該重合部を６０番手のポリエステル糸を用いてミシンに
よシ縫製加工し、未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートに形成さ
れる針孔部における亀裂の有無を目視によル観察する。

第１表の「縫製加工性」の欄におけるｒＯＪ印は亀裂が
生じていないことを、「△」印は一部に亀裂が生じてい
ることを、ｒＸＪ印は針孔の全てに亀裂か生じているこ
とを各々示している。

〔耐洗濯性〕

上記の縫製加工性の判定に使用した試料を洗濯機（日立
社製、商品名青空ＰＦ２３５０型）により。

洗い１０分、すすぎ７．５分、脱水８．５分を１サイク
ルとして繰り返し、針孔が拡大したシ或いは針孔部に該
針孔を端緒とする亀裂が発生したり、ＰＴＦＥ多孔質シ
ートの表面に異常が認められるまでのサイクル数を求め
た。

実施例２未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートを得る際の延伸率を第１表
に示すように設定する以外は全て試料番号ｌの場合と同
様に作業し、試料番号２〜８の槓Ｉ−シートを得た。こ
の積層シートの特性を＠１表に示す０比較例１実施例１で用いたと同じ二軸延伸された未焼成ＰＴＦＥ
多孔質シートの長尺方向および幅方向の寸法変化が生じ
ないように規制し、３６０℃の温度で２．５分間加熱し
１ｍ成されたＰＴＦＥ多孔質シートを得る。このシート
の伸長率は長尺方向が９０％、幅方向が１２０％で、面
と重置の方向の破断強度は３．１　ｋｇ／ｄであった。

この焼成されたＰＴＦＥ多孔質シートを用いる以外は全
て試料番号１の場合と同様に作業して、試料番号９の積
層シートヲ得た。この積層シートの特性を第１表に示す
。

比較例２未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートを得る際の延伸率を第１表
に示すように設定する以外は全て試料番号１の場合と同
様に作業し、未焼成ＰＴＦＥ多孔質シートとナイロント
リコット布から成る５種の積層シート（試料番号ｌＯ〜
１４）を得た。これら積層シートの特性を第１表に示す
。

なお、第１表中のＦＴＦＢ多孔質シートの伸長率（％）
は、ＪＩＳ　−Ｌ　−１０８０，Ｋおける伸長率試墾の
Ａ法（定速伸長法）によシ測定した。なお、測定に際し
てはつかみ間の距離を２０Ｏｆｆｌとし、荷重を５．０
即ｆとした。

【図面の簡単な説明】

１・・・基匝、２・・・未焼成ＰＴＦＥ多、孔貞シート
、３・・・接着剤

Claims

【特許請求の範囲】

（１）一方向の伸長率が５０〜５００％、該方向に対し
て直角方向の伸長率が１００〜３０００％であり、且つ
面と垂直の方向の破断強度が０．１〜１．０ｋｇ／ｃｍ
＾２である未焼成ポリテトラフルオロエチレン多孔質シ
ートと、基布が接着されていることを特徴とする積層シ
ート。
（２）未焼成ポリテトラフルオロエチレン多孔質シート
と基布が部分的に接着されている特許請求の範囲第１項
記載の積層シート。